JPH06338827A - エコー制御装置 - Google Patents

エコー制御装置

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JPH06338827A
JPH06338827A JP5126883A JP12688393A JPH06338827A JP H06338827 A JPH06338827 A JP H06338827A JP 5126883 A JP5126883 A JP 5126883A JP 12688393 A JP12688393 A JP 12688393A JP H06338827 A JPH06338827 A JP H06338827A
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Hiromoto Furukawa
博基 古川
Junichi Tagawa
潤一 田川
Takeo Kanamori
丈郎 金森
Satoru Ibaraki
悟 茨木
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    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
    • H04B3/234Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers using double talk detection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers

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  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2台のエコーキャンセル手段とそれらの入出
力比を用いてエコー経路変動に対して追従性の良いエコ
ー制御装置を提供する。 【構成】 常時適応している第2のエコーキャンセル手
段2の入出力比と、ダブルトーク検出手段5により適応
制御されている第1のエコーキャンセル手段1の入出力
比を比較して、エコー経路変動時に第2の入出力比が第
1の入出力比より一定値以上大きくなることによりエコ
ー経路の変動を検出し、第1のエコーキャンセル手段1
の適応を行うよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、拡声電話機やテレビ会
議システムにおける音響エコー、電話回線における回線
エコーを制御するエコー制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビ会議システム用エコー制御装置を
例にとって説明する。遠端話者の音声はスピーカで拡声
されると同時に、壁の反射等を受け音響エコーとしてマ
イクロホンに回り込む。この音響エコーが遠端のスピー
カで拡声され、遠端話者にとっては自分の音声のエコー
として戻ってくることになる。そこで、拡声スピーカか
らマイクロホンに至る音響エコー経路のインパルス応答
を推定し、スピーカへ入力信号と推定したインパルス応
答から音響エコーを合成し、マイクロホン出力から差し
引くことによりエコーを打ち消すエコーキャンセル手段
を有したエコー制御装置が考案されている。一般的にエ
コーキャンセル手段は、通話音声を用いて適応的にエコ
ー経路のインパルス応答を推定するため、インパルス応
答の推定を正確に行うために、遠端話者のみが話してい
る時(この状態をシングルトーク状態と呼ぶ)にインパ
ルス応答の更新を行う。つまり、遠端話者が話していな
い時や近端話者のみが話している時はインパルス応答の
更新は停止するのは当然であるが、近端話者と遠端話者
が同時に話すダブルトーク状態においてもインパルス応
答の更新を停止しなければならない。そこで、エコー制
御装置はダブルトーク状態を検出し、インパルス応答の
更新を停止するように制御するダブルトーク検出機能を
具備している(例えば、特開平4−227341号公
報)。
【0003】以上の文献等で使用されている従来のエコ
ー制御装置の動作について以下に説明する。
【0004】以下、従来のエコー制御装置を図面を参照
しながら説明する。図8は従来のエコー制御装置の構成
を示すものである。図8において、1は通話信号を用い
てスピーカ10からマイクロホン11までの音響エコー
経路のインパルス応答を学習同定法により適応的に同定
し、同定したインパルス応答に受信入力信号を畳み込ん
で疑似エコーyhjを合成し、送信入力信号yjから疑似
エコーyhjを差し引くことにより送信入力信号中に含ま
れるエコーを消去し、エコー消去された送信信号ej
出力する第1のエコーキャンセル手段、2は反響路のイ
ンパルス応答の同定を常時行う第2のエコーキャンセル
手段、3は第1のエコーキャンセル手段1のエコー消去
前の送信入力信号yjの短時間パワーPyjとエコー消去
後の送信出力信号ejの短時間パワーPejの比(以下、
Pyj/Pejを第1の入出力比R1jと呼ぶ)を演算する第
1の入出力比演算手段、4は第2のエコーキャンセル手
段2のエコー消去前の送信入力信号yjの短時間パワー
Pyjとエコー消去後の送信出力信号e2jの短時間パワー
Pe2jの比(以下、Pyj/Pe2jを第2の入出力比R2j
呼ぶ)を演算する第2の入出力比演算手段、5は第1お
よび第2の入出力比R1j、R2jの両方が閾値Thjより小
さいときに第1のエコーキャンセル手段1のエコー経路
のインパルス応答の同定を停止するダブルトーク検出手
段である。第2のエコーキャンセル手段2は第1のエコ
ーキャンセル手段1と異なりダブルトーク検出手段5に
より音響エコー経路のインパルス応答の更新の継続/停
止を制御されず、入力信号がある時には常時インパルス
応答の更新を行っている。以上のように構成されたエコ
ー制御装置について、以下その動作について説明する。
以下の説明では時刻を表すjは省略する。例えば、yj
jを省略してyと表す。
【0005】遠端話者のみが話しているシングルトーク
状態(図9のa区間)を考える。第2のエコーキャンセ
ル手段2はインパルス応答の更新(以下、適応と呼ぶ)
を行っているので、第2の入出力比演算手段4の出力R
2(第2の入出力比、図9における破線)は徐々に大き
くなる。ダブルトーク検出手段5の閾値Th(図9にお
ける一点鎖線)は初期状態では小さく、Th=1に設定
しておけば、第1および第2の入出力比R1(図9にお
ける実線)、R2は閾値Thより大きくなり第1のエコー
キャンセル手段の適応を継続するよう制御する。ダブル
トーク検出手段5は、閾値Thが第1の入出力比演算手
段3で算出される第1の入出力比R1を越えないように
徐々に大きくするよう制御する。シングルトーク状態で
は第1のエコーキャンセル手段の適応は継続されること
になる。
【0006】次に、ダブルトーク状態(図9のb区間)
を考える。ダブルトークは、遠端話者が話している時に
近端話者が相づちを打ったり、割り込んできた場合に発
生する。この時、近端話者音声vが加わることにより第
1および第2のエコーキャンセル手段1、2の短時間パ
ワーPe、Pe2が大きくなり、これに伴い第1および第
2の入出力比R1、R2が急激に小さくなる。ダブルトー
クが発生すると、第1、第2の入出力比R1、R2が瞬時
に閾値Thより小さくなり、ダブルトーク検出手段5が
第1のエコーキャンセル手段1の適応を停止する。エコ
ーキャンセル手段の入出力比を用いる方法はダブルトー
クの検出速度が速いといった特徴がある。
【0007】次に、話者やマイクロホンの移動などによ
り急にエコー経路の特性が変化した場合(図9のc〜d
区間)について説明する。急にエコー経路の特性が変化
すると第1、第2のエコーキャンセル手段1、2はエコ
ーが打ち消せなくなり、ダブルトークの場合と同様、短
時間パワーPe、Pe2が急激に増加し、第1および第2
の入出力比R1、R2が小さくなり第1のエコーキャンセ
ル手段1の適応が停止される(図9のc区間)。しか
し、第2のエコーキャンセル手段2は適応を継続してい
るため、やがてエコーを打ち消すようになり、第2の入
出力比R2が閾値Thより大きくなる。ダブルトーク検出
手段5は第1のエコーキャンセル手段1の適応を再開す
る。
【0008】以上のように、従来例ではダブルトークを
高速に検出し第1のエコーキャンセル手段の適応を停止
することができる。さらに、エコー経路の変動時には第
2のエコーキャンセル手段の収束時間内で第1のエコー
キャンセル手段の適応を再開でき、エコー経路の変動に
も追従できるエコー制御装置を実現することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、入力信
号が音声であり、適応アルゴリズムにLMS法や学習同
定法を用いた場合、マイクロホンの移動等によりエコー
経路の特性が大きく変化すると、第2のエコーキャンセ
ル手段が十分収束するには数秒以上を必要とする場合も
あり、その間、エコーが発生し通話品質を劣化させると
いった問題がある。
【0010】本発明は上記従来の課題に鑑み、エコー経
路が変化した場合に従来例に比して高速にエコー経路の
変動を検出し、エコーキャンセル手段を適応させ、エコ
ー経路変動時に発生するエコーによる音質劣化といった
問題を解決するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、通話信号を用
いて適応的に受信側と送信側の間にある反響路のインパ
ルス応答を同定し、同定したインパルス応答に受信入力
信号を畳み込んで疑似エコーを合成し、送信入力信号か
ら疑似エコーを差し引くことにより送信入力信号中に含
まれるエコーを消去し、エコー消去された送信信号を出
力する第1のエコーキャンセル手段と、反響路のインパ
ルス応答の同定を常時行う第2のエコーキャンセル手段
と、第1のエコーキャンセル手段のエコー消去前の送信
入力信号の短時間パワーPyとエコー消去後の送信出力
信号の短時間パワーPeの比(以下、Py/Peを第1の
入出力比R1と呼ぶ)を演算する第1の入出力比演算手
段と、第2のエコーキャンセル手段のエコー消去前の送
信入力信号の短時間パワーPyとエコー消去後の送信出
力信号の短時間パワーPe2の比(以下、Py/Pe2を第
2の入出力比R2と呼ぶ)を演算する第2の入出力比演
算手段と、第2の入出力比R2を前記第1の入出力比R1
で除算する除算手段(以下、R2/R1を第3の比R3と
呼ぶ)と、第1もしくは第2の入出力比のいずれかが第
1の閾値以上か、第3の比が第2の閾値以上であれば第
1のエコーキャンセル手段のエコー経路のインパルス応
答の同定を行うよう制御するダブルトーク検出手段とか
ら構成されている。
【0012】
【作用】エコー経路の特性が変動した場合、第1、第2
の入出力比が第1の閾値より小さく、かつ第3の比も第
2の閾値より小さくなり、第1のエコーキャンセル手段
はダブルトーク検出手段により適応を停止させら、第1
のエコーキャンセル手段が適応を停止させられているた
め、第1の入出力比演算手段で算出される第1の入出力
比は一定になるが、第2のエコーキャンセル手段は適応
を継続しているため、第2の入出力比演算手段で算出さ
れる第2の入出力比は増加し、除算手段で算出される、
第2の入出力比を第1の入出力比で割った第3の比が徐
々に大きくなる。ダブルトーク検出手段は、第3の比が
第2の閾値以上になると第1のエコーキャンセラの適応
を開始するよう制御するので、従来例のように第2のエ
コーキャンセラが十分適応し、第2のエコーキャンセラ
の入出力比(第2の入出力比)が第1の閾値以上になる
前に適応を開始することができ、エコー経路の特性変動
に対して追従の速いエコー制御装置を提供することがで
きる。
【0013】
【実施例】以下本発明の第1の実施例について、図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例におけ
るの構成を示すものである。
【0014】1は第1のエコーキャンセル手段、2は第
2のエコーキャンセル手段、3は第1のエコーキャンセ
ル手段1の入出力比R1jを演算する第1の入出力比演算
手段、4は第2のエコーキャンセル手段2の入出力比R
2jを演算する第2の入出力比演算手段で以上は従来例と
同じものであり、第1および第2のエコーキャンセル手
段は通話音声を用いて、音響エコー経路のインパルス応
答を学習同定法により適応的に同定するものとする。5
は第2の入出力比R2jを第1の入出力比R1jで割る除算
手段(以下、R2j/R1j=R3jを第3の比と呼ぶ)、6
は第1および第2の入出力比R1j、R2jのいずれかが第
1の閾値Th1jより大きいか、第3の比R3jが第2の閾
値Th2(実施例ではTh2=2で一定)より大きい時に第
1のエコーキャンセル手段1のエコー経路のインパルス
応答の同定を行うよう制御するダブルトーク検出手段で
ある。
【0015】図2にダブルトーク検出手段6の詳細な構
成を示す。7は受信信号の短時間パワーと送信出力信号
の短時間パワーから受話状態か送話状態かを判定する送
受判定手段、8は送受判定手段7が受話状態であると判
定した場合に、第1もしくは第2の入出力比R1j、R2j
が第1の閾値Th1jより大きいか、第3の比R3jが第2
の閾値Th2より大きいときのみ第1のエコーキャンセル
手段1の適応行うと判定する適応判定手段、9は送受判
定手段7が受話状態であると判定し、かつ第1の入出力
比R1jが第1の閾値Th1jより大きい時は、R1jを越え
ないように第1の閾値Th1jを徐々に大きくし、受話音
声があってもR1jが現在の閾値Th1jより小さい時には
非常にゆっくりと減少させるよう制御する閾値制御手段
である。また、本実施例ではエコー制御装置はディジタ
ル信号処理で行われ、サンプリング周波数を8kHzとす
る。
【0016】以上のように構成されたエコー制御装置に
ついて、図3のダブルトーク検出原理説明図を用いて以
下その動作について説明する。以下の説明では時刻を表
jは省略する。例えば、R1jjを省略してR1と表
す。
【0017】遠端話者のみが話しているシングルトーク
状態(図3のa区間)を考える。ダブルトーク検出手段
6の送受判定手段7は受話状態であると判定している。
第2のエコーキャンセル手段2はインパルス応答の更新
を行っているので第2の入出力比演算手段4の出力R2
(第2の入出力比、図3における破線)は徐々に大きく
なる。ダブルトーク検出手段6の第1の閾値Th1(図3
における一点鎖線)は初期状態では小さく、Th1=1に
設定しておけば、第1の入出力比R1(図3における実
線)と第2の入出力比R2は第1の閾値Th1より大きく
なり、適応判定手段8で適応を行うように判定される。
ダブルトーク検出手段6は第1のエコーキャンセル手段
の適応を継続するよう制御する。閾値制御手段9は、第
1の閾値Th1が第1の入出力比演算手段3で算出される
第1の入出力比R1を越えないように徐々に大きくする
よう制御することにより、シングルトーク状態では第1
のエコーキャンセル手段の適応は継続され続けることに
なる。
【0018】次に、ダブルトーク状態(図3のb区間)
を考える。ダブルトークは、遠端話者が話している時に
近端話者が相づちを打ったり、割り込んできた場合に頻
繁に発生する。図3の例では、近端話者音声が受話音声
とほぼ同等か小さいため、送受判定手段8では受話状態
と判定してる。従来例と同様、近端話者音声vが第1お
よび第2のエコーキャンセル手段1、2の出力e、e2
に現れ、第1および第2の入出力比R1、R2が急激に小
さくなり、第1の閾値Th1より小さくなる。また、除算
手段5で算出された第3の比R3は、第1、第2の入出
力比R1、R2がともにほぼ同じ値になるため、R3(図
3における点線)は約1になり、第2の閾値Th2(図3
における細線)より小さくなるり、適応判定手段8はダ
ブルトークであると判定し、従来例と同様、ダブルトー
ク検出手段6は第1のエコーキャンセル手段1の適応を
停止する。
【0019】次に、話者やマイクロホンの移動などによ
り急にエコー経路の特性が変化した場合(図3のc〜d
区間)について説明する。急にエコー経路の特性が変化
すると第1および第2のエコーキャンセル手段1、2は
エコーが打ち消せなくなり、出力e、e2が急激に増加
する。ダブルトークの場合と同様、第1および第2の入
出力比R1、R2が小さくなり第1のエコーキャンセル手
段1の適応が停止される(図3のc区間)。しかし、第
2のエコーキャンセル手段2は適応を継続しているた
め、徐々に第2の比R2が大きくなり、これに伴い第3
の比R3は、第2の閾値Th2より大きくなる。そこで、
適応判定手段8はシングルトークであると判定し、ダブ
ルトーク検出手段5は第1のエコーキャンセル手段1の
適応を再開する。エコー経路変動以前に第1のエコーキ
ャンセル手段が十分収束していれば、第1の閾値Th1は
第2の閾値Th2(実施例ではTh2=2)よりかなり大き
くなっているので(例えば、Th1=8)、第2の入出力
比R2が第1の閾値Th1に到達するより早く、第3の比
が第2の閾値以上になり、第1のエコーキャンセル手段
の適応を開始できる。
【0020】以上のように、本実施例では、従来例に比
較してエコー経路変動時に第1のエコーキャンセル手段
の適応がより早く開始され、エコー経路の変動に対する
追従性能を改善できる。また、ダブルトーク時には従来
例と同様適応を停止し、ダブルトークに対して安定な動
作を行うことができる。
【0021】以下本発明の第2の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図4は本発明の第2の実施例
におけるの構成を示すものである。
【0022】1は第1のエコーキャンセル手段、2は第
2のエコーキャンセル手段、3は第1のエコーキャンセ
ル手段1の入出力比R1を演算する第1の入出力比演算
手段、4は第2のエコーキャンセル手段2の入出力比R
2を演算する第2の入出力比演算手段、5は第2の入出
力比を第1の入出力比で割る除算手段(以下、第2の入
出力比/第1の入出力比を第3の比と呼ぶ)、6は第1
および第2の入出力比R1、R2、第3の比R3を用いて
第1のエコーキャンセル手段1の適応の継続/停止の制
御を行うダブルトーク検出手段で、以上は第1の実施例
と同様のものである。10は第2のエコーキャンセル手
段2の受信入力に設けられた特定の帯域の信号を取り出
す第1のフィルタ、11は送信信号から第1のフィルタ
10と同じ帯域の信号を取り出す第2のフィルタ、1
2、13は第1及び第2のフィルタの出力をそれぞれ同
じ比率Mで間引く第1及び第2の間引き手段である。
【0023】本実施例では音声の長時間スペクトルのパ
ワーが1kHz以下が最も大きいことから、第1、第2の
フィルタは1kHz以下の信号を取り出すローパスフィル
タとする。また、第1の実施例と同様、第1のエコーキ
ャンセル手段はサンプリング周波数8kHzで動作してい
るが、第2のエコーキャンセル手段は第1、第2の間引
き手段により入力信号が1/4(M=4)に間引かれて
いるため、2kHzのサンプリング周波数で動作させるこ
とができる。
【0024】第2の実施例と第1の実施例の差異は、第
2のエコーキャンセル手段の帯域が1kHzに帯域制限さ
れているため、第2のエコーキャンセル手段はサンプリ
ング周波数が第1のエコーキャンセル手段の1/4とす
ることができるため、第1のエコーキャンセル手段の1
/4のインパルス応答長(フィルタ次数)で第1のエコ
ーキャンセル手段と同じエコー打ち消し時間が実現でき
る。また、サンプリング周期が4倍になるため、第2の
エコーキャンセル手段の単位時間当たりの演算量は第1
のエコーキャンセル手段の約1/16、参照入力信号や
フィルタ係数を格納するRAMは1/4で済むことにな
り、第2のエコーキャンセル手段を実現するために必要
なハードウェアを大幅に削減できることになる。
【0025】以下本発明の第3の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図5は本発明の第3の実施例
におけるの構成を示すものである。
【0026】1は第1のエコーキャンセル手段、2は第
2のエコーキャンセル手段、3は第1のエコーキャンセ
ル手段1の入出力比R1を演算する第1の入出力比演算
手段、4は第2のエコーキャンセル手段2の入出力比R
2を演算する第2の入出力比演算手段、5は第2の入出
力比を第1の入出力比で割る除算手段(以下、第2の入
出力比/第1の入出力比を第3の比と呼ぶ)、6は第1
および第2の入出力比R1、R2、第3の比R3を用いて
第1のエコーキャンセル手段1の適応の継続/停止の制
御を行うダブルトーク検出手段で、以上は第1の実施例
と同様のものである。20は第1の入出力比R1と第3
の比R3を用いて、エコー経路特性が変動した際に発生
するエコーに損失を加えることによりエコーを抑圧する
損失挿入手段、21は損失挿入手段20の損失量を演算
する挿入損失演算手段である。挿入損失演算手段21
は、第3の比R3が第3の閾値Th3(実施例ではTh3=
2)以上の時、もしくは第1の入出力比R1が第1の閾
値以上の時に挿入すべき損失Lを推定する。挿入損失
は、第1の入出力比R1と挿入損失Lの合計が一定値
(本実施例では20dB)になるように決められる。損
失挿入手段20は、受信信号xの短時間パワーPxと送
信出力信号の短時間パワーPeを比較して、受話状態で
あると判定したときに、送信出力に損失Lを挿入するよ
うに働く。送話/受話の判定は、例えば、受信入力短時
間パワーPxが送信出力短時間パワーPeより大きい時
(Px>Pe)を受話状態、受信入力短時間パワーPxが
送信出力短時間パワーPeより小さい時(Px≦Pe)を
送話状態と判定する。
【0027】第3の実施例において、エコー経路の特性
が変動した場合、第1および第2の実施例と同様に第3
の比R3が徐々に大きくなる。第3の比R3が第2の閾値
Th2より大きくなると、ダブルトーク検出手段は第1の
エコーキャンセル手段1の適応を開始するよう制御す
る。第1のエコーキャンセル手段1の適応を開始直後は
まだ収束していないため、エコーが十分打ち消されてい
ない。そこで、第3の比R3が第3の閾値Th3以上にな
ると、挿入損失演算手段21では、第1のエコーキャン
セル手段1の入出力比R1と挿入損失Lの合計が20d
Bになるように、L(dB)=20(dB)−R1(dB)に従い挿
入損失Lを算出する。ただし、損失Lは、0dB≦L≦2
0dBとする。損失挿入手段20では、受信入力短時間
パワーPxと送信出力短時間パワーPeを比較して、受話
状態であると判定したときに、挿入損失演算手段20で
算出した挿入損失Lで送信出力eを減衰させることによ
りエコーを抑圧する。また、第1の入出力比R1が第1
の閾値Th1より大きい時にも、挿入損失演算手段21が
損失Lを算出することにより、第1のエコーキャンセル
手段1が適応しているシングルトーク状態での必要な損
失量Lが算出され、第1のエコーキャンセル手段が十分
収束した状態では、挿入損失量Lは0dBとなる。
【0028】第1および第2の実施例ではエコー経路の
特性が変動したことを、第3の比R3を用いて高速に検
出する方法を示したが、第3の実施例では、第3の比R
3が第3の閾値Th3より大きいときに損失量を演算する
ことにより、エコー経路の特性が変動した直後に損失を
挿入し、エコーキャンセル手段1が十分収束するまでの
残留エコーを損失挿入手段により抑圧することができ
る。
【0029】なお、第3の実施例において、第2の実施
例と同様、第2のエコーキャンセル手段2の入力に低域
通過特性の第1および第2のフィルタ、第1および第2
の間引き手段をつけ加えることにより、第2のエコーキ
ャンセル手段の演算量、RAMを削減することできる。
【0030】以下本発明の第4の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図6は本発明の一実施例にお
けるの構成を示すものである。
【0031】1は第1のエコーキャンセル手段、2は第
2のエコーキャンセル手段、3は第1のエコーキャンセ
ル手段1の入出力比R1を演算する第1の入出力比演算
手段、4は第2のエコーキャンセル手段2の入出力比R
2を演算する第2の入出力比演算手段、5は第2の入出
力比を第1の入出力比で割る除算手段(以下、R2/R1
=R3を第3の比と呼ぶ)、6は第1および第2の入出
力比R1、R2、第3の比R3を用いて第1のエコーキャ
ンセル手段1の適応の継続/停止の制御を行うダブルト
ーク検出手段で、第1のエコーキャンセル手段のステッ
プゲインが後述のステップゲイン制御手段により制御さ
れている点以外は、第1の実施例と同様のものである。
第2のエコーキャンセル手段2のステップゲインは固定
で実施例では最も収束速度の速い”1”とする。
【0032】30は第3の比R3を用いて第1のエコー
キャンセル手段1で用いている学習同定法のステップゲ
インαを制御するステップゲイン制御手段である。ステ
ップゲイン制御手段30は第3の比R3が1以下の時に
は、小さい値(但し、α>0)、第3の比R3が大きく
なると大きい値(但し、α≦1)になるように制御す
る。図7に示すようにステップゲイン制御手段はクリッ
プ手段31とステップゲイン演算手段32から構成さ
れ、クリップ手段31は第3の比R3を最小値1でクリ
ップした値βを出力し、ステップゲイン演算手段31
は、(数2)に従いステップゲインαを算出する。α0
はステップゲインの最大値でα0=1、Kは整数でα0/
Kがステップゲインの最小値を与える。実施例では、K
=8とする。nは整数で実施例では2とする。
【0033】
【数2】
【0034】第4の実施例において、エコー経路の特性
が変動した場合、第1および第2の実施例と同様第3の
比R3が徐々に大きくなる。第3の比R3が第1の閾値よ
り大きくなると、ダブルトーク検出手段は第1のエコー
キャンセル手段1の適応を開始するよう制御する。第1
のエコーキャンセル手段1の適応開始直後は第1のエコ
ーキャンセル手段1はまだ収束していない。そこで、第
3の比R3が大きい時には、第1のエコーキャンセル手
段1がまだ十分収束していないものとして、収束が速く
行われるようステップゲインαを大きくする。第1のエ
コーキャンセル手段が収束が進むにつれ、第1の入出力
比R1が増加し、第2の入出力比R2に近づくにつれ、第
3の比R3は減少してくる。つまり、第1のエコーキャ
ンセル手段の収束が進むにつれて、ステップゲインαは
小さくなり、打ち消し量が大きくとれるようになる。ま
た、ダブルトーク状態であっても、第3の比R3はほ
ぼ”1”になるため、ステップゲインαは小さい値に制
御され、誤って適応を行っても第1のエコーキャンセル
手段のフィルタ係数は乱され難くなっている。
【0035】第4の実施例では、ステップゲイン制御手
段でステップゲインαを第3の比R3が1以下の時には
小さい値(但し、α>0)に、第3の比R3が大きい時
には大きい値(但し、α≦1)になるように制御し、エ
コー経路の特性が変動した場合に第3の比R3が大きく
なることを利用して、ステップゲインαを大きくするこ
とによりエコーキャンセル手段1の収束を速め、十分収
束した状態やダブルトーク状態では第3の比R3が小さ
くなることを利用し、ステップゲインαを小さくし、安
定して大きなエコー打ち消し量を得るようにすることが
できる。
【0036】なお、第4の実施例において、第2の実施
例と同様、第2のエコーキャンセル手段2の入力に低域
通過特性の第1および第2のフィルタ、第1および第2
の間引き手段をつけ加えることにより、第2のエコーキ
ャンセル手段の演算量、RAMを大幅に削減することで
きる。
【0037】また、第1から第4の実施例において、第
2のエコーキャンセル手段を第1のエコーキャンセル手
段と同様の適応アルゴリズム(学習同定法)によるもの
としていたが、第2のエコーキャンセル手段を、現サン
プルの送信入力信号のエコー消去を行い、そのエコー打
ち消し後の信号を用いて学習同定法に従いインパルス応
答の更新を行った後に、Mサンプル過去(例えば、第2
のエコーキャンセル手段のタップ数の半分)の送信入力
信号のエコー消去を行い、そのエコー打ち消し後の信号
を用い、学習同定法に従い2回目のインパルス応答の更
新を行うことにより1サンプル内に2回インパルス応答
の更新を行うことにより収束速度を向上させることがで
きる。これにより、エコー経路の特性変動後において第
3の比がより速く増加し、エコー経路の変動に対して、
第1、2の実施例では第1のエコーキャンセル手段の適
応の開始をさらに早くできたり、第3の実施例ではより
早く損失を挿入できたり、第4の実施例ではステップゲ
インを大きくして収束速度をより速くすることによりエ
コー経路の変動に対して追従性を向上させることができ
る。
【0038】また、第2のエコーキャンセル手段の適応
アルゴリズムを学習同定法より収束速度の速い、RLS
法を用いても上記と同様の効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効効果を発揮する。
【0040】エコー経路の特性が変動した場合、第1の
エコーキャンセル手段はダブルトーク検出手段により適
応を停止させられ、また第1の入出力比演算手段で算出
される第1の入出力比は一定になるが、第2のエコーキ
ャンセル手段は適応を継続しているため、第2の入出力
比演算手段で算出される第2の入出力比は増加し、第2
の入出力比を第1の入出力比で割った除算手段の出力
(第3の比)が徐々に大きくなる。ダブルトーク検出手
段は、第3の比が第2の閾値以上になると第1のエコー
キャンセラの適応を開始するよう制御するので、従来例
のように第2のエコーキャンセラが十分適応し、第2の
エコーキャンセラの入出力比(第2の入出力比)が第1
の閾値以上になる前に適応を開始することができる。こ
れにより、従来例に比較してエコー経路変動時に第1の
エコーキャンセル手段の適応がより早く開始され、エコ
ー経路の変動に対する追従性能を改善することができ
る。また、ダブルトーク時には従来例と同様適応を停止
しするため、ダブルトークに対して安定に動作し、か
つ、エコー経路の変動に対して追従性が良いエコー制御
装置を提供することができる。
【0041】また、第2のエコーキャンセル手段の帯域
を制限し、間引くことにより、第2のエコーキャンセル
手段のハードウェア規模を大幅に削減し、実現が容易に
なエコー制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のエコー制御装置の構成を表すブ
ロック図
【図2】第1の実施例のダブルトーク検出手段の構成を
表すブロック図
【図3】第1の実施例のエコー制御装置のダブルトーク
検出の原理説明図
【図4】第2の実施例のエコー制御装置の構成を表すブ
ロック図
【図5】第3の実施例のエコー制御装置の構成を表すブ
ロック図
【図6】第4の実施例のエコー制御装置の構成を表すブ
ロック図
【図7】第4の実施例のステップゲイン制御手段の構成
を表すブロック図
【図8】従来のエコー制御装置の構成を表すブロック図
【図9】従来のエコー制御装置のダブルトーク検出の原
理説明図
【符号の説明】
1 第1のエコーキャンセル手段 2 第2のエコーキャンセル手段 3 第1の入出力比演算手段 4 第2の入出力比演算手段 5 除算手段 6 ダブルトーク検出手段 7 送受判定手段 8 適応判定手段 9 閾値制御手段 10 第1のフィルタ 11 第2のフィルタ 12 第1の間引き手段 13 第2の間引き手段 20 損失挿入手段 21 挿入損失演算手段 30 ステップゲイン制御手段 31 クリップ手段 32 ステップゲイン演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茨木 悟 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通話信号を用いて適応的に受信側と送信側
    の間にある反響路のインパルス応答を同定し、前記同定
    したインパルス応答に受信入力信号を畳み込んで疑似エ
    コーを合成し、送信入力信号から前記疑似エコーを差し
    引くことにより送信入力信号中に含まれるエコーを消去
    し、エコー消去された送信信号を出力する第1のエコー
    キャンセル手段と、前記反響路のインパルス応答の同定
    を常時行う第2のエコーキャンセル手段と、前記第1の
    エコーキャンセル手段のエコー消去前の送信入力信号の
    短時間パワーとエコー消去後の送信出力信号の短時間パ
    ワーの比(以下、第1のエコーキャンセラの送信入力短
    時間パワー/送信出力短時間パワーを第1の入出力比と
    呼ぶ)を演算する第1の入出力比演算手段と、前記第2
    のエコーキャンセル手段のエコー消去前の送信入力信号
    の短時間パワーとエコー消去後の送信出力信号の短時間
    パワーの比(以下、第2のエコーキャンセラの送信入力
    短時間パワー/送信出力短時間パワーを第2の入出力比
    と呼ぶ)を演算する第2の入出力比演算手段と、前記第
    2の入出力比と前記第1の入出力比で除算する除算手段
    (以下、第2の入出力比/第1の入出力比を第3の比と
    呼ぶ)と、前記第1のエコーキャンセル手段の受信入力
    信号およびエコー消去後の信号の短時間パワーと前記第
    1、第2の入出力比と前記第3の比を用いて前記第1の
    エコーキャンセル手段のエコー経路のインパルス応答の
    同定の継続/停止を制御するダブルトーク検出手段を備
    えたことを特徴とするエコー制御装置。
  2. 【請求項2】通話信号を用いて適応的に受信側と送信側
    の間にある反響路のインパルス応答を同定し、前記同定
    したインパルス応答に受信入力信号を畳み込んで疑似エ
    コーを合成し、送信入力信号から前記疑似エコーを差し
    引くことにより送信入力信号中に含まれるエコーを消去
    し、エコー消去された送信信号を出力する第1のエコー
    キャンセル手段と、受信信号から特定の帯域の信号を取
    り出す第1のフィルタと、送信信号から前記第1のフィ
    ルタと同じ帯域の信号を取り出す第2のフィルタと、前
    記第1及び第2のフィルタの出力をそれぞれ同じ比率M
    で間引く第1及び第2の間引き手段と、前記第1及び第
    2の間引き手段の出力信号の帯域の反響路のインパルス
    応答の同定を常時行い、第1のエコーキャンセル手段の
    M倍のサンプリング周期で動作する第2のエコーキャン
    セル手段と、前記第1のエコーキャンセル手段のエコー
    消去前の送信入力信号の短時間パワーとエコー消去後の
    送信出力信号の短時間パワーの比(以下、第1のエコー
    キャンセラの送信入力短時間パワー/送信出力短時間パ
    ワーを第1の入出力比と呼ぶ)を演算する第1の入出力
    比演算手段と、前記第2のエコーキャンセル手段のエコ
    ー消去前の送信入力信号の短時間パワーとエコー消去後
    の送信出力信号の短時間パワーの比(以下、第2のエコ
    ーキャンセラの送信入力短時間パワー/送信出力短時間
    パワーを第2の入出力比と呼ぶ)を演算する第2の入出
    力比演算手段と、前記第2の入出力比と前記第1の入出
    力比で除算する除算手段(以下、第2の入出力比/第1
    の入出力比を第3の比と呼ぶ)と、前記第1のエコーキ
    ャンセル手段の受信入力信号およびエコー消去後の信号
    の短時間パワーと前記第1、第2の入出力比と前記第3
    の比を用いて前記第1のエコーキャンセル手段のエコー
    経路のインパルス応答の同定の継続/停止を制御するダ
    ブルトーク検出手段を備えたことを特徴とするエコー制
    御装置。
  3. 【請求項3】ダブルトーク検出手段が受信信号の短時間
    パワーと送信出力信号の短時間パワーから受話状態か送
    話状態かを判定する送受判定手段と、前記送受判定手段
    が受話状態であると判定した場合に、第1、第2の入出
    力比演算手段で算出された第1、第2の入出力比のいず
    れかが、閾値制御手段で算出される第1の閾値より大き
    いか、除算手段で算出された第3の比が予め決められた
    固定の閾値(以下、第2の閾値と呼ぶ)より大きいとき
    のみ第1のエコーキャンセル手段の適応行うと判定する
    適応判定手段と、前記送受判定手段が受話状態であると
    判定した時に前記第1の閾値を算出する閾値制御手段と
    から構成されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のエコー制御装置。
  4. 【請求項4】通話信号を用いて適応的に受信側と送信側
    の間にある反響路のインパルス応答を同定し、前記同定
    したインパルス応答に受信入力信号を畳み込んで疑似エ
    コーを合成し、送信入力信号から前記疑似エコーを差し
    引くことにより送信入力信号中に含まれるエコーを消去
    し、エコー消去された送信信号を出力する第1のエコー
    キャンセル手段と、前記反響路のインパルス応答の同定
    を常時行う第2のエコーキャンセル手段と、前記第1の
    エコーキャンセル手段のエコー消去前の送信入力信号の
    短時間パワーとエコー消去後の送信出力信号の短時間パ
    ワーの比(以下、第1のエコーキャンセラの送信入力短
    時間パワー/送信出力短時間パワーを第1の入出力比と
    呼ぶ)を演算する第1の入出力比演算手段と、前記第2
    のエコーキャンセル手段のエコー消去前の送信入力信号
    の短時間パワーとエコー消去後の送信出力信号の短時間
    パワーの比(以下、第2のエコーキャンセラの送信入力
    短時間パワー/送信出力短時間パワーを第2の入出力比
    と呼ぶ)を演算する第2の入出力比演算手段と、前記第
    2の入出力比と前記第1の入出力比で除算する除算手段
    (以下、第2の入出力比/第1の入出力比を第3の比と
    呼ぶ)と、前記第1の入出力比と前記第3の比を用いて
    前記第1のエコーキャンセル手段の送信出力信号を減衰
    させる損失量を演算する挿入損失演算手段と、前記挿入
    損失演算手段で算出された損失量に従い前記第1のエコ
    ーキャンセル手段の送信出力を減衰させる損失挿入手段
    と、前記第1のエコーキャンセル手段のエコー経路のイ
    ンパルス応答の同定の継続/停止を制御するダブルトー
    ク検出手段を備えたことを特徴とするエコー制御装置。
  5. 【請求項5】通話信号を用いて適応的に受信側と送信側
    の間にある反響路のインパルス応答を同定し、前記同定
    したインパルス応答に受信入力信号を畳み込んで疑似エ
    コーを合成し、送信入力信号から前記疑似エコーを差し
    引くことにより送信入力信号中に含まれるエコーを消去
    し、エコー消去された送信信号を出力する第1のエコー
    キャンセル手段と、受信信号から特定の帯域の信号を取
    り出す第1のフィルタと、送信信号から前記第1のフィ
    ルタと同じ帯域の信号を取り出す第2のフィルタと、前
    記第1及び第2のフィルタの出力をそれぞれ同じ比率M
    で間引く第1及び第2の間引き手段と、前記第1及び第
    2の間引き手段の出力信号の帯域の反響路のインパルス
    応答の同定を常時行い、第1のエコーキャンセル手段の
    M倍のサンプリング周期で動作する第2のエコーキャン
    セル手段と、前記第1のエコーキャンセル手段のエコー
    消去前の送信入力信号の短時間パワーとエコー消去後の
    送信出力信号の短時間パワーの比(以下、第1のエコー
    キャンセラの送信入力短時間パワー/送信出力短時間パ
    ワーを第1の入出力比と呼ぶ)を演算する第1の入出力
    比演算手段と、前記第2のエコーキャンセル手段のエコ
    ー消去前の送信入力信号の短時間パワーとエコー消去後
    の送信出力信号の短時間パワーの比(以下、第2のエコ
    ーキャンセラの送信入力短時間パワー/送信出力短時間
    パワーを第2の入出力比と呼ぶ)を演算する第2の入出
    力比演算手段と、前記第2の入出力比と前記第1の入出
    力比で除算する除算手段(以下、第2の入出力比/第1
    の入出力比を第3の比と呼ぶ)と、前記第1および第2
    の入出力比と前記第3の比を用いて前記第1のエコーキ
    ャンセル手段の送信出力信号を減衰させる損失量を演算
    する挿入損失演算手段と、前記挿入損失演算手段で算出
    された損失量に従い前記第1のエコーキャンセル手段の
    送信出力を減衰させる損失挿入手段と、前記第1のエコ
    ーキャンセル手段のエコー経路のインパルス応答の同定
    の継続/停止を制御するダブルトーク検出手段を備えた
    ことを特徴とするエコー制御装置。
  6. 【請求項6】通話信号を用いて適応的に受信側と送信側
    の間にある反響路のインパルス応答を同定し、前記同定
    したインパルス応答に受信入力信号を畳み込んで疑似エ
    コーを合成し、送信入力信号から前記疑似エコーを差し
    引くことにより送信入力信号中に含まれるエコーを消去
    し、エコー消去された送信信号を出力する第1のエコー
    キャンセル手段と、前記反響路のインパルス応答の同定
    を常時行う第2のエコーキャンセル手段と、前記第1の
    エコーキャンセル手段のエコー消去前の送信入力信号の
    短時間パワーとエコー消去後の送信出力信号の短時間パ
    ワーの比(以下、第1のエコーキャンセラの送信入力短
    時間パワー/送信出力短時間パワーを第1の入出力比と
    呼ぶ)を演算する第1の入出力比演算手段と、前記第2
    のエコーキャンセル手段のエコー消去前の送信入力信号
    の短時間パワーとエコー消去後の送信出力信号の短時間
    パワーの比(以下、第2のエコーキャンセラの送信入力
    短時間パワー/送信出力短時間パワーを第2の入出力比
    と呼ぶ)を演算する第2の入出力比演算手段と、前記第
    2の入出力比と前記第1の入出力比で除算する除算手段
    (以下、第2の入出力比/第1の入出力比を第3の比と
    呼ぶ)と、前記第1のエコーキャンセル手段がLMS法
    や学習同定法に従いインパルス応答を修正する際のステ
    ップゲインを前記第3の比が小さい時には前記ステップ
    ゲインを小さく、前記第3の比が大きい時には前記ステ
    ップゲインを大きくするよう制御するステップゲイン制
    御手段と、前記第1のエコーキャンセル手段のエコー経
    路のインパルス応答の同定の継続/停止を制御するダブ
    ルトーク検出手段を備えたことを特徴とするエコー制御
    装置。
  7. 【請求項7】通話信号を用いて適応的に受信側と送信側
    の間にある反響路のインパルス応答を同定し、前記同定
    したインパルス応答に受信入力信号を畳み込んで疑似エ
    コーを合成し、送信入力信号から前記疑似エコーを差し
    引くことにより送信信号中に含まれるエコーを消去し、
    このエコーを消去された送信信号を出力する第1のエコ
    ーキャンセル手段と、受信信号から特定の帯域の信号を
    取り出す第1のフィルタと、送信信号から前記第1のフ
    ィルタと同じ帯域の信号を取り出す第2のフィルタと、
    前記第1及び第2のフィルタの出力をそれぞれ同じ比率
    Mで間引く第1及び第2の間引き手段と、前記第1及び
    第2の間引き手段の出力信号の帯域の反響路のインパル
    ス応答の同定を常時行い、第1のエコーキャンセル手段
    のM倍のサンプリング周期で動作する第2のエコーキャ
    ンセル手段と、前記第1のエコーキャンセル手段の送信
    入力信号の短時間パワーと送信出力信号の短時間パワー
    の比(以下、第1のエコーキャンセラの送信入力短時間
    パワー/送信出力短時間パワーを第1の入出力比と呼
    ぶ)を演算する第1の入出力比演算手段と、前記第2の
    エコーキャンセル手段の送信入力信号の短時間パワーと
    送信出力信号の短時間パワーの比(以下、第2のエコー
    キャンセラの送信入力短時間パワー送信出力短時間パワ
    ーを第2の入出力比と呼ぶ)を演算する第2の入出力比
    演算手段と、前記第2の入出力比と前記第1の入出力比
    で除算する除算手段(以下、第2の入出力比/第1の入
    出力比を第3の比と呼ぶ)と、前記第1のエコーキャン
    セル手段がLMS法や学習同定法に従いインパルス応答
    を修正する際のステップゲインを前記第3の比が小さい
    時には前記ステップゲインを小さく、前記第3の比が大
    きい時には前記ステップゲインを大きくするよう制御す
    るステップゲイン制御手段と、前記第1のエコーキャン
    セル手段のエコー経路のインパルス応答の同定の継続/
    停止を制御するダブルトーク検出手段を備えたことを特
    徴とするエコー制御装置。
  8. 【請求項8】ステップゲイン制御手段が除算手段で算出
    された第3の比の最大値を1に制限するクリップ手段
    と、前記クリップ手段の出力βを用い(数1)に従いス
    テップゲインを決定するステップゲイン演算手段とから
    構成されていることを特徴とする請求項6または請求項
    7記載のエコー制御装置。 【数1】 ただし、α0:0<α0≦1なる定数でステップゲインの
    最大値 K:K>1なる定数 α0/K:ステップゲインの最小値 n:1以上の整数
  9. 【請求項9】第2のエコーキャンセル手段は、現サンプ
    ルの送信入力信号のエコー消去を行い、そのエコー打ち
    消し後の信号を用いてインパルス応答の更新を行った後
    に、Lサンプル過去(Lは1以上の正数)の送信入力信
    号のエコー消去を行い、そのエコー打ち消し後の信号を
    用いて2回目のインパルス応答の更新を行うことにより
    1サンプル内に2回インパルス応答の更新を行うことを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、
    請求項6、請求項7のいずれかに記載のエコー制御装
    置。
  10. 【請求項10】第2のエコーキャンセル手段のステップ
    ゲインがα0であることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項
    9のいずれかに記載のエコー制御装置。
  11. 【請求項11】第2のエコーキャンセル手段の適応アル
    ゴリズムがRLSアルゴリズムであることを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、
    請求項7のいずれかに記載のエコー制御装置。
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