JPH06338406A - 抵抗体のトリミング方法 - Google Patents

抵抗体のトリミング方法

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Publication number
JPH06338406A
JPH06338406A JP5127351A JP12735193A JPH06338406A JP H06338406 A JPH06338406 A JP H06338406A JP 5127351 A JP5127351 A JP 5127351A JP 12735193 A JP12735193 A JP 12735193A JP H06338406 A JPH06338406 A JP H06338406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
trimming
resistance value
current direction
current
Prior art date
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Pending
Application number
JP5127351A
Other languages
English (en)
Inventor
Kan Takai
完 高井
Masaki Takeda
正喜 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電流集中を発生させず且つ、抵抗体のトリミ
ングスピードを向上させるトリミング方法を提供する。 【構成】 抵抗体の初期抵抗値を測定した後、その抵抗
体のシート抵抗を算出し、目標抵抗値に基づいて電流方
向にトリミングするl2位置を定め、一方の電極近傍、
且つ、抵抗体の縁より外側に設けられたスタートポイン
トより電流方向と略直交するl1トリミングを開始し、
2位置に達した点で連続状態のまま電流方向にターン
させ他方の電極近傍までl2トリミングを行うことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抵抗体のトリミング方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、混成集積回路基板等の基板上に形
成された導体間に抵抗体を形成した場合、一般的にその
抵抗体の抵抗値を所定の目標値に調整するためにトリミ
ング調整が行われる。従来の一般的なトリミング方法
は、抵抗体にL字のスリットを形成するLカットと称す
るレーザートリミングが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トリミング前の抵抗体
の初期抵抗値は膜厚、パターン形成時のバラツキ等によ
り、あらかじめ設定した抵抗値と異なることがあり、以
下のような問題があった。すなわち、Lカットトリミン
グ方法では、Lカットの折曲点抵抗をトリミングのプロ
グラム上、目標抵抗値の約80〜95%程度に設定され
るために、例えば、初期抵抗値が目標抵抗値に近い抵抗
体ではLカットトリミングの方向転換(ターン)が行わ
れる前に抵抗値が目標値に達し単なるストレートカット
になり電流集中を発生させるものもある。また、初期抵
抗値が目標抵抗値よりかなり低い抵抗体では目標抵抗値
に達する前に電極に到達し、トリミングが終了しない場
合があった。
【0004】さらに述べると、従来の一般的なトリミン
グ方法では、抵抗体の抵抗値をあらかじめプログラムさ
れた目標抵抗値になるようにコントロールしながら抵抗
体のトリミングを行うために上述した問題が発生する。
また、従来のトリミング方法では、上記したように抵抗
値をコントロールしながらトリミングを行うためにトリ
ミングスピードが遅く、1つの基板上に複数の抵抗体が
あるような場合、あるいは抵抗値のバラツキが大である
ような場合には抵抗体のトリミングに時間がかかり作業
性が低下するという問題がある。
【0005】本発明は上述した課題を鑑みて為されたも
ので、この発明の目的は、抵抗体のトリミング後に電流
集中を発生させず、しかもトリミングスピードを向上さ
せることができる抵抗体のトリミング方法を提供する事
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わる抵抗体のトリミ
ング方法は、抵抗体の初期抵抗値を測定した後、その抵
抗体のシート抵抗を算出し、目標抵抗値に基づいて電流
方向にトリミングするl2位置を定め、一方の電極近
傍、且つ、抵抗体の縁より外側に設けられたスタートポ
イントより電流方向と略直交するl1トリミングを開始
し、l2位置に達した点で連続状態のまま電流方向にタ
ーンさせ他方の電極近傍までl2トリミングを行うこと
を特徴としている。
【0007】
【作用】以上のような抵抗体のトリミング方法では、目
標抵抗値をコントロールせずにトリミングを行うために
抵抗体の抵抗値のバラツキがあったとしても電流方向に
トリミングするl2は常に電極間いっぱいに形成(存
在)されるため、電流集中はほとんど発生することはな
い。
【0008】
【実施例】以下に、図1〜図3に示した実施例に基づい
て本発明の抵抗体のトリミング方法を説明する。図1は
抵抗体を示す平面図であり、図2は抵抗体にトリミング
を行った場合の平面図である。
【0009】抵抗体(1)は絶縁基板(図示されない)
上に形成された導電路間に所定の抵抗値を有した導電材
によって形成される。絶縁基板としては、例えば、絶縁
処理が施されたアルミニウム基板、セラミックス基板、
ガラスエポキシ基板が用いられ、本実施例ではアルミニ
ウム基板上に抵抗体(1)が形成されている。このアル
ミニウム基板は陽極酸化に依って表面に絶縁性の金属酸
化膜が形成されており、その金属酸化膜上にはエポキシ
系樹脂等の絶縁層が設けられている。また絶縁層はアル
ミニウム基板と銅箔とを絶縁して接着するものであり、
接着された銅箔を所定のパターンにエッチングすること
により絶縁層上に所望形状の導電路(2)が形成され
る。その導電路(2)上には、図中には開示されてない
がチップコンデンサー、トランジスター、LSI素子お
よび抵抗体(1)の回路素子が接続されている。
【0010】抵抗体(1)としては、カーボン抵抗ある
いはニッケルメッキ抵抗が用いられ、本実施例ではカー
ボン抵抗を用いるものとする。カーボン抵抗は、例え
ば、エポキシ樹脂100、カーボン8、無機フィラー3
0〜100、有機溶剤100の組成で形成されたカーボ
ンレジンペーストを導電路(2)間にスクリーン印刷し
焼成して形成する。抵抗体(1)と接続される導電路
(2)上にはAgペースト層(図示しない)が形成され
ている。
【0011】本発明のトリミング方法では図3に示すフ
ローチャートに基づいて行われる。先ず導電路(2)の
両端電極にプローブ等を当接させて抵抗体(1)の初期
抵抗値を測定する。次に、初期抵抗値を測定した後、抵
抗体(1)のシート抵抗RSを算出する。抵抗体(1)
のシート抵抗RSは、本来、使用する材料によって定ま
るものであるが、スクリーン印刷の印刷精度によって膜
厚の誤差およびにじみ出しが生じ、実際にはスクリーン
印刷の前後ではシート抵抗RSは異なっている。本発明
ではシート抵抗RSは極めて重要な値であるため、あえ
て、スクリーン印刷後に抵抗体(1)のシート抵抗RS
を算出するのである。
【0012】シート抵抗RSは、次の式により求める。
【0013】
【数1】
【0014】シート抵抗RSを算出した後、L字カット
の電流方向にトリミングするl2位置Wxを算出する。W
xは、次の式により求める。
【0015】
【数2】
【0016】電流方向にトリミングするl2位置Wxを算
出すると、スタートポイントから始まる電流方向に直交
するトリミング距離l1が求められる。l1はW−Wx
Aによって必然的に定まる。スタートポイントはレーザ
ートリミングをスタートする位置であり、このポイント
は抵抗体(1)の縁より一定の距離Aだけ離間され一方
の導電路(2)の近傍の位置に定まっている。
【0017】Wxとl1とを算出した後、そのデータを座
標に代入してレーザートリミングをする。レーザートリ
ミングを行う場合、本発明では、既にl1とl2のトリミ
ングする位置および長さが定まっているために、スター
トポイントよりl1トリミングを開始しl2位置Wxに達
したところで連続状態のままで電流方向にターンしてl
2トリミングが自動的に行われる。ここで重要なこと
は、本発明では既にトリミングする位置、距離が定まっ
ているために、トリミング時に目標抵抗値をコントロー
ルすることなく自動的にl1,l2のトリミングが行われ
る。従って、l2トリミングの終了点は抵抗体の抵抗値
のバラツキに関係なく常に他方の導電路の近傍付近で終
了するように設定され、電流集中は発生しないのであ
る。さらに述べると、この発明のトリミング方法では、
初期抵抗値とシート抵抗RSに基づいてトリミングl1
2の距離、位置をあらかじめ設定して、1回のL字カ
ットトリミングで抵抗体(1)を所定の目標抵抗値にト
リミングすることができる。
【0018】L字カットトリミングを行った後、再度、
抵抗体(1)の抵抗値を測定し目標抵抗値の許容範囲内
であればトリミングが終了する。
【0019】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に依れば、
初期抵抗値を測定し、その初期抵抗値よりシート抵抗R
Sを算出してLカットのl1のターン位置を定めた後、ト
リミングを行うために、抵抗体の抵抗値にバラツキがあ
ったとしてもトリミングl2の終了点は常に電極の近傍
で終了するために電流集中が全く発生しない。
【0020】また、本発明に依れば、目標抵抗値をコン
トロールすることなく、且つ1回のトリミングで抵抗体
の抵抗値を目標抵抗値にトリミングすることができ、ト
リミングスピードを著しくアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抵抗体を示す平面図である。
【図2】トリミングした抵抗体を示す平面図である。
【図3】本発明のトリミング方法を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
(1) 抵抗体 (2) 導電路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に形成された電極間に抵抗体
    を形成し、その抵抗体を所定の抵抗値にトリミングする
    抵抗体のトリミング方法において、 前記抵抗体の初期抵抗値を測定した後、その抵抗体のシ
    ート抵抗を算出し、目標抵抗値に基づいて電流方向にト
    リミングするl2位置を定め、一方の電極近傍、且つ、
    前記抵抗体の近傍に設けられたスタートポイントより電
    流方向と略直交するl1トリミングを開始し、前記l2
    置に達した点で電流方向にターンさせ他方の電極近傍ま
    でl2トリミングを行うことを特徴とする抵抗体のトリ
    ミング方法。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上に形成された電極間に抵抗体
    を形成し、その抵抗体を所定の抵抗値にL字カットトリ
    ミングする抵抗体のトリミング方法において、 前記抵抗体の初期抵抗値を測定した後、その抵抗体のシ
    ート抵抗を算出し、目標抵抗値に基づいて電流方向にト
    リミングするl2位置を定め、一方の電極近傍、且つ、
    前記抵抗体の縁より外側に設けられたスタートポイント
    より電流方向と略直交するl1トリミングを開始し、前
    記l2位置に達した点で連続状態のまま電流方向にター
    ンさせ他方の電極近傍までl2トリミングを行うことを
    特徴とする抵抗体のトリミング方法。
JP5127351A 1993-05-28 1993-05-28 抵抗体のトリミング方法 Pending JPH06338406A (ja)

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JPH06338406A true JPH06338406A (ja) 1994-12-06

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ID=14957785

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JP5127351A Pending JPH06338406A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 抵抗体のトリミング方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8240027B2 (en) * 2008-01-16 2012-08-14 Endicott Interconnect Technologies, Inc. Method of making circuitized substrates having film resistors as part thereof

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