JPH06338283A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

Info

Publication number
JPH06338283A
JPH06338283A JP5126585A JP12658593A JPH06338283A JP H06338283 A JPH06338283 A JP H06338283A JP 5126585 A JP5126585 A JP 5126585A JP 12658593 A JP12658593 A JP 12658593A JP H06338283 A JPH06338283 A JP H06338283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
electrons
primary
ion beam
energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5126585A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisatoku Misawa
久徳 三澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5126585A priority Critical patent/JPH06338283A/ja
Publication of JPH06338283A publication Critical patent/JPH06338283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】構造を容易にし、かつ、ウェハ−の正帯電を適
性に防止する。 【構成】ウェハ−12は、ディスク11に保持されてい
る。イオンビ−ム10は、イオンビ−ム導入管30を介
してウェハ−12に照射される。一次電子発生銃35
は、イオンビ−ム導入管30の外部に設けられ、一次電
子を発生する。加速電圧19により、一次電子をウェハ
−周辺のディスクに向けて照射し、二次電子を発生させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造プロセスの
イオン注入技術に関するもので、特にウェハ−の帯電を
防止するエレクトロンフラッドガン又はエレクトロンシ
ャワ−に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】イオン注入技術とは、正イオンを加速し
てウェハ−の表面に不純物を導入する技術のことであ
る。このため、当該イオン注入技術を用いる場合、ウェ
ハ−の表面に形成されるキャパシタに正電荷が蓄積する
という現象が生じる。この正電荷の蓄積が過剰に進行す
ると、キャパシタを形成する20[nm]以下のゲ−ト
酸化膜に絶縁破壊が発生して、半導体素子の不良を引き
起こすことは良く知られている。
【0003】上記正電荷の蓄積という現象は、一般的に
チャ−ジアップと称されているが、これを防止する技術
の一つにエレクトロンフラッドガン又はエレクトロンシ
ャワ−という技術がある。
【0004】図3は、チャ−ジアップ防止技術の代表例
であるエレクトロンフラッドガンシステムを示すもので
ある(これについては、Nuclear Instmm
ents and Methods in Physi
cs Research B37/38 1989 6
05−608 : North−Holland,Am
sterdamを参照。)。
【0005】図3において、10は、ド−ピングしよう
とするイオンのビ−ムである。このビ−ム10は、ディ
スク11に保持されているウェハ−12へ向けて照射さ
れる。13は、一次熱電子である。この一次熱電子13
は、加速電圧14を利用することにより、フィラメント
15からタ−ゲット16へ向かって加速される。
【0006】また、一次熱電子13がタ−ゲット16に
照射され、その結果、タ−ゲット16からは、エネルギ
−が20[eV]以下の二次電子17が発生する。この
二次電子17を利用することにより、ウェハ−12上に
島状に存在するキャパシタ(図示せず)への正電荷の蓄
積が防止される。
【0007】しかしながら、図3に示す技術では、以下
に示すような問題点がある。即ち、一次電子のタ−ゲッ
ト16からは、初期においては、上述のように、エネル
ギ−が20[eV]以下の二次電子17が発生し、この
二次電子17がウェハ−12の近傍に到達する。ところ
が、イオン注入の回数が増加すると(普通は数十回程
度)、高エネルギ−の一次電子(通常は、一次電子の加
速電圧は300[V]程度である。)23がウェハ−1
2の近傍に蓄積するようになる。
【0008】その理由は、図4に示すように、タ−ゲッ
ト16の内面に絶縁体21が付着するためである。タ−
ゲット16内面に絶縁体21が付着すると、一次電子の
タ−ゲット16は、低エネルギ−の二次電子17を発生
すると共に、高エネルギ−の一次電子23を蓄積するよ
うになる。このため、ディスク11とタ−ゲット16の
間に電位差22が生じ、高エネルギ−の一次電子13の
一部24が、この電位差22により偏向してディスク1
1に到達する。そして、当該一次電子24がウェハ−1
2上のキャパシタへの正電荷の蓄積防止に使用されるこ
とになる。
【0009】しかし、偏向してディスク11に向かう一
次電子24は、通常、200[eV]程度のエネルギ−
を有する。従って、このような高エネルギ−の一次電子
24が、ウェハ−12上のキャパシタへの正電荷の蓄積
防止に使用されることになると、当該キャパシタが一次
電子24のエネルギ−に相当する電圧まで負に帯電する
ことになる。このため、キャパシタを形成する20[n
m]以下のゲ−ト酸化膜は容易に破壊されてしまう。
【0010】なお、ディスク11に到達する電子のエネ
ルギ−が低い場合(例えば、20[eV]以下)には、
ウェハ−12上のキャパシタは、20[V]程度の低い
電圧までしか帯電しないため、ゲ−ト酸化膜を破壊する
ことはない(これについては、Nuclear Ins
tmments and Methods in Ph
ysics Research B37/38 198
9 492−496: North−Holland,
Amsterdamを参照。)。
【0011】そこで、従来、上述のような高エネルギ−
の一次電子によるキャパシタの破壊を防止するため、以
下の技術が開発されている。図5は、当該キャパシタの
破壊を防止する技術の代表例を示すものである。この装
置は、図3の装置に比べて、電子エネルギ−分析器26
が設けられている点が大きく異なる。この電子エネルギ
−分析器26は、一次電子の発生源27から発生する一
次電子25のうち、20[eV]以下の低エネルギ−の
一次電子29だけを選択し、これをウェハ−12の近傍
に導入するものである。
【0012】図5の装置によれば、低エネルギ−の一次
電子29のみをウェハ−12の近傍に導入しているた
め、キャパシタは、自ら破壊する程度まで負に帯電する
ことはない。しかし、イオンビ−ム10電荷量に匹敵す
るだけの十分な電子量(数十mA)を低エネルギ−の一
次電子29のみで確保するためには、一次電子発生源2
7で発生する一次電子の量を多くする以外に方法がな
い。なぜなら、金属に電子を数百Vで衝突させて得られ
る二次電子の量は、一次電子の30%程度であるからで
ある。
【0013】しかし、一次電子を多量に発生させるに
は、一次電子発生源27を大型化することが必要とな
る。一次電子発生源27が大型になると、冷却の関係か
ら、当該発生源27は、ウェハ−12からある一定の距
離だけ離した位置に設置しなければならない。このた
め、低エネルギ−の一次電子29をウェハ−近傍に導入
するための開口部28が、当該ウェハ−から必然的に遠
くなり、一次電子29がウェハ−に効率よく到達できな
くなる欠点がある。
【0014】また、ウェハ−近傍の構成要素には、イオ
ン注入によって絶縁体が付着するため、例えばエネルギ
−分析器26を構成する電極を汚してしまう欠点があ
る。このため、その汚れ具合によっては、当該エネルギ
−分析器26を調整しなければならない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のイ
オン注入装置では、一次電子のタ−ゲットに絶縁体が付
着することに起因し、ウェハ−上のキャパシタのゲ−ト
酸化膜が破壊するという欠点がある。また、当該キャパ
シタの破壊を防止すべく開発された装置でも、装置の大
型化や絶縁体による汚れなどが生じる欠点がある。
【0016】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、その目的は、構造が容易で、しかもウェハ−近
傍に多量の低エネルギ−電子を発生でき、当該ウェハ−
の正帯電を適性に防止し得るイオン注入装置を提供する
ことである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のイオン注入装置は、ウェハ−を保持するデ
ィスクと、前記ウェハ−に照射されるイオンビ−ムの通
過路となるイオンビ−ム導入管と、前記イオンビ−ム導
入管の外部に設けられ、一次電子を発生する手段と、前
記一次電子を前記ウェハ−周辺のディスクに向けて照射
し、二次電子を発生させる手段とを備えている。
【0018】
【作用】上記構成によれば、一次電子を発生する手段は
イオンビ−ム導入管の外部に設けられ、かつ、そのタ−
ゲットにはウェハ−の周辺のディスクが利用されてい
る。これにより、ウェハ−の近傍に多量の二次電子を発
生させることができ、ウェハ−の正帯電を適正に防止す
ることができる。しかも、エネルギ−分析器を特別に設
ける必要もなく、構造が簡単である。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例
に係わるイオン注入装置を示している。また、図2は、
イオンビ−ム照射時のウェハ−近傍の様子を示してい
る。図1及び図2において、35は、イオンビ−ム導入
管30の外部に設けられた一次電子発生銃である。この
一次電子発生銃30は、ディスク11及びこれに搭載さ
れたウェハ−12の方向を向いて配置されている。しか
し、当該一次電子発生銃30から発生される一次電子1
3は、直接ウェハ−12に照射されないように、一次電
子発生銃30の照準は、当該ウェハ−12周辺のディス
ク11に設定されている。
【0020】そして、一次電子発生銃30のフィラメン
ト14から発生した電子13は、電圧源19を利用する
ことにより、アルミニウム製のディスク11へ照射され
る。その結果、一次電子13はディスク11に衝突し、
衝突点からウェハ−12近傍へ多量の二次電子31を繰
り出す。
【0021】このような構成であれば、二次電子31が
ウェハ−12の極近くに発生するため、ウェハ−12上
に蓄積した正電荷32を速やかに中和することが可能と
なる。また、従来のように、エネルギ−分析器などの装
置を設置する必要がないため、構造が簡単で、しかも効
率よく低エネルギ−電子を発生及び利用できる。
【0022】さらに、一次電子13が照射されるウェハ
−12の周辺部では、常に、イオンビ−ム10の照射を
受けるようにすれば(イオンビ−ムをウェハ−が存在す
る領域よりも多めに走査させる;オ−バ−スキャン)、
その表面に絶縁体が付着することもない。このため、二
次電子31のエネルギ−分布は、常に一定した再現性の
よいものが得られる。
【0023】一方、一次電子13の反射電子は、その性
格上、入射してきた方向、即ち一次電子発生銃30の方
向へ戻る確率が大きいため、ウェハ−12へ向かう成分
は少なく、過剰に負帯電することもない。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のイオン
注入装置によれば、次のような効果を奏する。即ち、一
次電子発生銃がイオンビ−ム導入管の外部に設けられ、
そのタ−ゲットにウェハ−を保持するディスクを利用す
ることにより、ウェハ−の近傍に多量の二次電子を発生
させる、という機構を採用している。
【0025】このため、従来のように、特にエネルギ−
分析器を設ける必要もなく、構造が簡単であり、しかも
低エネルギ−の一次電子を多量にウェハ−近傍に供給で
き、ウェハ−の正帯電を適正に防止し得るイオン注入装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるイオン注入装置を示
す断面図。
【図2】一次電子照射時のウェハ−近傍の様子を示す
図。
【図3】従来のイオン注入装置を示す断面図。
【図4】タ−ゲット内部に付着する絶縁体を示す図。
【図5】従来のイオン注入装置を示す断面図。
【符号の説明】
10 …イオンビ−ム、 11 …ディスク、 12 …ウェハ−、 13 …一次電子、 14 …フィラメント、 19 …電圧源、 30 …イオンビ−ム導入管、 31 …二次電子、 32 …正電荷、 35 …一次電子発生銃。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハ−を保持するディスクと、前記ウ
    ェハ−に照射されるイオンビ−ムの通過路となるイオン
    ビ−ム導入管と、前記イオンビ−ム導入管の外部に設け
    られ、一次電子を発生する手段と、前記一次電子を前記
    ウェハ−周辺のディスクに向けて照射し、二次電子を発
    生させる手段とを具備することを特徴とするイオン注入
    装置。
JP5126585A 1993-05-28 1993-05-28 イオン注入装置 Pending JPH06338283A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5126585A JPH06338283A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 イオン注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5126585A JPH06338283A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 イオン注入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06338283A true JPH06338283A (ja) 1994-12-06

Family

ID=14938826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5126585A Pending JPH06338283A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 イオン注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06338283A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62296357A (ja) イオン注入装置の電荷中和装置
JPH11238486A (ja) イオン注入中の半導体ウェハにおける帯電を低減するプラズマ放出システム
US4914292A (en) Ion implanting apparatus
JP2716518B2 (ja) イオン注入装置及びイオン注入方法
US5293508A (en) Ion implanter and controlling method therefor
JP2881881B2 (ja) 電子シャワー
JPH0361303B2 (ja)
US4918358A (en) Apparatus using charged-particle beam
JPH06338283A (ja) イオン注入装置
US6462332B1 (en) Particle optical apparatus
JP2805795B2 (ja) イオンビーム照射装置
JP3001163B2 (ja) イオン処理装置
JPS6147048A (ja) イオン打込み装置のタ−ゲツト帯電防止装置
JP2564115B2 (ja) ウエハ−の帯電抑制装置
JP2616423B2 (ja) イオン注入装置
Miyake et al. Direct observation of N2+ ion beam trajectories during deceleration
JPH02112140A (ja) 低速イオン銃
JP2984880B2 (ja) ウェハ帯電抑制装置
JP2711195B2 (ja) 改良されたイオン注入装置及び方法
JPH05290789A (ja) イオン注入装置
JP3105931B2 (ja) 電子ビーム照射装置及び電子ビーム照射方法
JPH0654649B2 (ja) イオン注入装置
JPH04144227A (ja) イオン注入装置
JP2002025495A (ja) イオン注入装置用エレクトロンシャワー装置
JPH05174779A (ja) イオン打込装置