JPH06337654A - プラズマディスプレイパネルの駆動装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動装置

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JPH06337654A
JPH06337654A JP5164820A JP16482093A JPH06337654A JP H06337654 A JPH06337654 A JP H06337654A JP 5164820 A JP5164820 A JP 5164820A JP 16482093 A JP16482093 A JP 16482093A JP H06337654 A JPH06337654 A JP H06337654A
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JP
Japan
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pulse
electrode
pixel data
polarity
potential
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Application number
JP5164820A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Saegusa
信彦 三枝
Tetsuro Nagakubo
哲朗 長久保
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画素データの書込みサイクルを短かくしたプ
ラズマディスプレイパネルの駆動装置を提供することを
目的とする。 【構成】 画素データに応じて所定極性の画素データパ
ルスを列電極に印加し、画素データパルスと同一極性の
維持パルス間にこの極性とは逆極性の走査パルスを一対
の行電極の一方に付加し、その直後に、一対の行電極の
他方に走査パルスとは逆極性の壁電荷形成パルスを印加
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
パネルの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、周知の
如く、薄形の2次画面表示器の1つとして近時種々の研
究がなされており、その1つにメモリ機能を有する交流
放電型マトリクス方式のプラズマディスプレイパネルが
知られている。図1に、かかるプラズマディスプレイパ
ネルを含む表示装置の構成を示す。
【0003】かかる表示装置は、入力信号としてのいわ
ゆる複合ビデオ信号を処理する信号処理部1及び信号処
理部1からの駆動信号を受けて2次元画面の表示をなす
表示部2からなっている。信号処理部1においては、A
/D変換器3が入力複合ビデオ信号を例えば8ビットの
画素データに変換する。一方、同期分離回路5によって
入力複合ビデオ信号から抽出された水平及び垂直同期信
号に基づいてタイミングパルス発生回路6が種々のタイ
ミングパルスを生成する。A/D変換器3は、これらの
タイミングパルスに同期して作動する。メモリ制御回路
7は、タイミングパルス発生回路6からのタイミングパ
ルスに同期した書込及び読出パルスをフレームメモリ8
に供給してA/D変換器3からの画素データを順次フレ
ームメモリ8に取り込みつつ読み出して次段の出力処理
回路9へ供給する。
【0004】出力処理回路9は、タイミングパルス発生
回路6からのタイミングパルスに同期させてこの画素デ
ータを画素データパルス発生回路12に供給する。プラ
ズマディスプレイパネル11は、列電極D1、D2、D3
・・・・Dm-1、Dmと、x及びy一対にて1行を構成す
る行電極x1、x2、x3、x4…xn及びy1、y2、y3、
y4……yn-1、ynとから構成されている。これら列電
極及び行電極は図示せぬ誘電体を挟んで構成されてい
る。
【0005】走査/維持パルス発生回路10は、タイミ
ングパルス発生回路6からのタイミングパルスに応答し
て放電を開始させるための電位を有する走査パルスをプ
ラズマディスプレイパネル11の行電極x1〜xnへ印加
する。さらに、走査/維持パルス発生回路10は、タイ
ミングパルス発生回路6からのタイミングパルスに応答
して放電状態を維持するための電位を有する維持パルス
を発生してプラズマディスプレイパネル11の行電極y
1〜yn及び行電極x1〜xnに夫々印加する。この際、維
持パルスをx、y電極に互いにずらしたタイミングにて
印加する。
【0006】一方、画素データパルス発生回路12は、
出力処理回路9から供給される各画素データに応じた画
素データパルスを発生して列電極D1〜Dmに印加する。
次に、かかる構成におけるプラズマディスプレイパネル
11の駆動動作について図2を参照して説明する。先
ず、画素データパルス発生回路12は、各行単位の画素
データに応じた正極性の画素データパルスを列電極D1
〜Dmに印加する。走査/維持パルス発生回路10は、
負極性の維持パルスIAを行電極y1〜ynの夫々に同一
のタイミングにて印加する。さらに、走査/維持パルス
発生回路10は、負極性の維持パルスIBを行電極x1
〜xnの夫々に同一のタイミングにて印加すると共に、
負極性の走査パルスSPを維持パルスIA及びIBの印
加されていない期間において上述の画素データパルスの
印加タイミングに同期して印加する。この負極性の走査
パルスSPと正極性の画素データパルスとが同時に印加
された「行」においては、この走査パルスSPと画素デ
ータパルスとの電位差が放電開始電圧を越えるために放
電が生じて発光する。この際、正極性の画素データパル
スは、各行のx及びy電極のいずれにも維持パルスが印
加されていない期間に印加されるので、正極性の画素デ
ータパルス及び負極性の維持パルスの同時印加による放
電はありえない。よって、走査パルスSPが印加されて
いる行のみに放電が生じるのである。すなわち、走査パ
ルスSPが印加された「行」のみが画素データの書込み
を行なえることになる。
【0007】ここで、上述の如き放電は瞬時に終息する
が、放電終了後においても所定時間の間、走査パルスS
P及び画素データパルスによる電位がかかっているの
で、上述の放電により発生した電荷は誘電体と電極との
境界上に残留して壁電荷を形成する。誘電体内にはこの
壁電荷が存在するので、上述の放電開始電圧よりも低い
電圧にて再度放電が生じる。よって、走査パルスSPに
よる放電終了後、y電極に印加される維持パルスIAに
より再度放電が生じる。この際、この再放電も瞬時に終
息してしまうが、図の如く、維持パルスIA及びIBが
x及びy電極に交互に印加されるので、放電が繰り返し
生じて画素の発光状態が維持される。
【0008】以上の如く、従来のプラズマディスプレイ
パネルの駆動装置においては、走査パルスSPの印加さ
れている行のみに放電を生じさせるため、各行のx及び
y電極のいずれにも維持パルスが印加されていない期間
に画素データパルスを印加するようにしていた。従っ
て、図2の如く、1行目の画素データの書込みから2行
目の画素データの書込みを行うには、走査パルスSPに
よる画素データの書込みサイクルWc及び維持パルスに
よる放電維持サイクルIcの時間を必要としていた。
【0009】又、書込みサイクルWcを決定する走査パ
ルスSPのパルス幅は、図3の如く、[放電を起こすの
に必要な時間t1]+[壁電荷を形成するのに必要な時
間t2]となり、むやみにそのパルス幅を縮めることは
できない。よって、以上の如き点から従来のプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動装置においては、画像データの
書込みに時間が掛かるという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決すべくなされたものであり、画素データの書込み
サイクルを短かくしたプラズマディスプレイパネルの駆
動装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動装置は、2本ずつ対となるよう
に配列された複数の行電極対と前記行電極対に直行する
方向に配列され複数の列電極からなる交流放電型マトリ
クス方式プラズマディスプレイパネルの駆動装置であっ
て、画素データに応じて所定極性の画素データパルスを
前記列電極に印加する画素データパルス発生手段と、前
記所定極性と同一極性の維持パルス間に前記所定極性と
は逆極性の走査パルスを付加して前記行電極対の一方に
印加し、前記走査パルスの直後に前記所定極性と同一極
性の壁電荷形成パルスを前記行電極対の他方に印加する
電極駆動手段とから構成される。
【0012】
【作用】画素データに応じて所定極性の画素データパル
スを列電極に印加し、画素データパルスと同一極性の維
持パルス間にこの極性とは逆極性の走査パルスを一対の
行電極の一方に付加し、その直後に、一対の行電極の他
方に走査パルスとは逆極性の壁電荷形成パルスを印加す
る。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
図4及び図5は、本発明によるプラズマディスプレイパ
ネル駆動装置の構成を示す図である。図4に、走査パル
ス及び維持パルスをプラズマディスプレイパネルの行電
極に印加する走査/維持パルス発生回路を示す。
【0014】図においては、各行電極(x、y)毎に同
一機能の走査/維持パルス発生器PG1〜PGnが設け
られており、以下にこの走査/維持パルス発生器につい
て説明する。スイッチSW1の固定接点aには壁電荷を
形成させるための正極性の電位+Vkが印加されてお
り、その固定接点cには放電を維持するための正極性の
電位+Viが印加されている。又、スイッチSW1の固
定接点bは空端子となっている。スイッチSW1の可動
接点には抵抗R1を介してGND電位が印加されてお
り、さらにx電極が接続されている。上記構成におい
て、スイッチSW1の可動接点と固定接点aが接続され
ると電位+Vkの壁電荷形成パルスKPがx電極に印加
され、スイッチSW1の可動接点と固定接点cが接続さ
れると電位+Viの維持パルスIBがx電極に印加され
る。さらに、スイッチSW1の可動接点と固定接点bが
接続されるとGND電位がx電極に印加される。
【0015】スイッチSW2の固定接点aには放電を生
じさせるための負極性の電位−Vsが印加されており、
その固定接点cには放電を維持するための正極性の電位
+Viが印加されている。又、スイッチSW2の固定接
点bは空端子となっている。スイッチSW2の可動接点
には抵抗R1を介してGND電位が印加されており、さ
らにy電極が接続されている。上記構成において、スイ
ッチSW2の可動接点と固定接点aが接続されると電位
−Vsの走査パルスSPがy電極に印加され、スイッチ
SW2の可動接点と固定接点cが接続されると電位+V
iの維持パルスIAがy電極に印加される。さらに、ス
イッチSW2の可動接点と固定接点bが接続されるとG
ND電位がy電極に印加される。
【0016】かかる構成と同一の走査/維持パルス発生
回路が、図の如く各行電極毎に設けられている。図5
に、画素データパルスをプラズマディスプレイパネルの
列電極に印加する画素データパルス発生回路を示す。図
においては、各列電極毎に同一機能の画素データパルス
発生器DG1〜DGmが設けられており、以下にこの画素
データパルス発生器について説明する。
【0017】正極性の電位+VDは抵抗R3を介して列
電極に印加される。さらに、列電極にはスイッチSW3
を介してGND電位が印加されている。上記構成におい
て、スイッチSW3は、供給される画素データの論理が
「1」の時オープン状態となって電位+VDの画素デー
タパルスを列電極に印加する。又、供給される画素デー
タの論理が「0」もしくは画素データの供給が無い時は
クローズ状態となってGND電位を列電極に印加する。
【0018】かかる構成と同一の画素データパルス発生
回路が、図の如く各列電極毎に設けられている。図6
に、かかる構成における動作波形図を示す。図6におい
ては、行電極y1〜yn及びx1〜xnの内、行電極4行分
の動作波形の一例を示したものである。
【0019】以下に、かかる1行目電極の動作を、図7
及び図8に示す放電動作推移図を参照しつつ説明する。
尚、供給される画素データは常時論理「1」のものであ
るとする。先ず、図6における区間(a)においては、
画素データの供給は無く、x1電極には維持パルスIB
が印加される。この際、図7(a)の如く、スイッチS
W1の可動接点と固定接点cが接続され、スイッチSW
2の可動接点と固定接点bが接続され、スイッチSW3
がクローズ状態となる。以上の如き区間(a)において
は、x1電極に維持パルスIBによる電位+Viが印加さ
れるのみであるので、図7(a)の如く列電極と行電極
に挟まれている誘電体内において放電は生じず、壁電荷
の発生もない。
【0020】次に、区間(b)においては、画素データ
の供給があり、これに応じた画素データパルスDp1が
列電極に印加される。さらに、y1電極には走査パルス
SPが印加される。この際、図7(b)の如く、スイッ
チSW1の可動接点と固定接点bが接続され、スイッチ
SW2の可動接点と固定接点aが接続され、スイッチS
W3がオープン状態となる。以上の如き区間(b)にお
いては、列電極に画素データパルスDp1による電位+
VDが印加され、y1電極に走査パルスSPによる電位−
Vsが印加される。これら印加された電位−Vs及び電位
+VDの電位差が放電開始電圧を越えるので、図7
(b)の如く、列電極及びy1電極間に放電が生じる。
この際、走査パルスSPのパルス幅は放電を起こすのに
必要な時間t1(壁電荷を形成するのに必要な時間を満
たさない)しかないので、この時点において壁電荷は形
成されない。以上の如く、区間(b)において1行目の
画素データの書込みが成される。
【0021】次に、区間(c)においては、画素データ
の供給があり、これに応じた画素データパルスDp2が
列電極に印加される。さらに、x1電極に壁電荷形成パ
ルスKPが印加される。この際、図7(c)の如く、ス
イッチSW1の可動接点と固定接点aが接続され、スイ
ッチSW2の可動接点と固定接点bが接続され、スイッ
チSW3がオープン状態となる。区間(c)において
は、列電極に画素データパルスDp2による電位+VDが
印加されているものの、y1電極には走査パルスSPが
印加されていないので、図7(c)の如く、列電極及び
行電極(x、y)間に放電は生じない。しかしながら、
この際、x1電極には壁電荷形成パルスKPによる電位
+Vkが印加されており、かつy1電極にはGND電位が
印加されているのでy1及びx1電極間には+Vkの電界
がかかっている。この電界により、区間(b)において
残留している電荷の内、マイナス電荷が誘電体とx1電
極との境界上に壁電荷として残留し、プラス電荷が誘電
体とy1電極との境界上に壁電荷として残留する。
【0022】次に、区間(d)においては、画素データ
の供給があり、これに応じた画素データパルスDp3が
列電極に印加される。さらに、x1電極に維持パルスI
Bが印加される。この際、図8(d)の如く、スイッチ
SW1の可動接点と固定接点cが接続され、スイッチS
W2の可動接点と固定接点bが接続され、スイッチSW
3がオープン状態となる。区間(d)においては、列電
極に画素データパルスDp3による電位+VDが印加され
ているものの、y1電極には走査パルスSPが印加され
ていないので、図8(d)の如く、列電極及び行電極
(x、y)間に放電は生じない。さらに、x1電極には
維持パルスIBによる電位+Viが印加され、かつy1電
極にはGND電位が印加されているのでx1及びy1電極
間に+Viの電界がかかっている。しかしながら、区間
(c)においてマイナスの壁電荷がx1電極側に存在
し、プラスの壁電荷がy1電極側に存在しているので、
上述の如き電界の方向では放電は生じない。以上の如く
区間(d)においては、x1電極に維持パルスIBによ
る電位+Viが印加されるものの放電が生じることはな
く、誘電体内の電荷の状態は区間(c)のものを継続す
る。
【0023】次に、区間(e)においては、画素データ
の供給は無く、y1電極に維持パルスIAが印加され
る。この際、図8(e)の如く、スイッチSW1の可動
接点と固定接点bが接続され、スイッチSW2の可動接
点と固定接点cが接続され、スイッチSW3がクローズ
状態となる。区間(e)においては、列電極に画素デー
タパルスの印加がなく、y1電極に走査パルスSPも印
加されていないので、図8(e)の如く、列電極及び行
電極(x、y)間に放電は生じない。しかしながら、こ
の際、y1電極には維持パルスIAによる電位+Viが印
加されており、かつx1電極にはGND電位が印加され
ているのでy1及びx1電極間には+Viの電界がかかっ
ている。よって、区間(d)において残留している壁電
荷自体がもっている電荷エネルギーとこの電界によるエ
ネルギーとにより、y1及びx1電極間に放電が生じる。
この放電の終息後、誘電体とy1電極との境界上にはマ
イナスの壁電荷が残留し、誘電体とx1電極との境界上
にはプラスの壁電荷が残留する。
【0024】次に、区間(f)においては、画素データ
の供給は無く、x1電極には維持パルスIBが印加され
る。この際、図8(f)の如く、スイッチSW1の可動
接点と固定接点cが接続され、スイッチSW2の可動接
点と固定接点bが接続され、スイッチSW3がクローズ
状態となる。以上の如き区間(f)においては、列電極
に画素データパルスの印加がなく、y1電極に走査パル
スSPも印加されていないので、図8(f)の如く、列
電極及び行電極(x、y)間に放電は生じない。しかし
ながら、この際、x1電極には維持パルスIBによる電
位+Viが印加されており、かつy1電極にはGND電位
が印加されているのでy1及びx1電極間には+Viの電
界がかかっている。よって、区間(e)において残留し
ている壁電荷自体がもっている電荷エネルギーとこの電
界によるエネルギーとにより、y1及びx1電極間に放電
が生じる。この放電の終息後、誘電体とy1電極との境
界上にはプラスの壁電荷が残留し、誘電体とx1電極と
の境界上にはマイナスの壁電荷が残留する。
【0025】以上の如く、1行目においては区間(b)
にて画素データの書込みを行い、それ以降は区間(e)
及び(f)の如くx、y交互に印加する維持パルスによ
り、区間(b)にて書き込まれた画素データの放電発光
状態を保持する。 以上の如き動作が2行目以降の各行
電極においても同様に実行され、各行単位にて画素デー
タの書込みが成される。
【0026】この際、本発明においては走査パルスSP
の極性を維持パルスIA及びIBの極性とは逆極性の電
位とし、列電極に印加される画素データパルスの極性を
維持パルスIA及びIBと同極性のものとしている。従
って、この画素データパルス及び維持パルスは互いに同
極となるので両者が同タイミングにて印加される「行」
が存在してもその「行」に放電が生じることはない。
【0027】よって、図6の如く、区間(b)において
1行目の書込み終了後、次の区間(c)にて2行目の書
込みを行うことが可能となり、図2における放電維持サ
イクル(Ic)を待たずに次の行の書込みが成されるよ
うになるのである。さらに、本発明においては、一対の
行電極の一方に走査パルスSPを印加し、その直後に他
方の行電極に走査パルスSPとは逆極性の壁電荷形成パ
ルスKPを印加する構成としている。この構成により、
走査パルスSPによる放電において発生した電荷は、壁
電荷形成パルスKPにより誘電体と電極との境界上に残
留し、壁電荷として形成される。
【0028】以上の如く、壁電荷は壁電荷形成パルスK
Pにより形成することができるので、走査パルスSPの
パルス幅は、図3における放電を起こすのに必要な時間
t1だけあれば良いことになる。尚、上記実施例におい
ては、電位+Vkの壁電荷形成パルスKPをx電極に印
加することにより壁電荷を形成するようにしているが、
維持パルス用の電位+Viにて壁電荷形成パルスKPを
生成しても良い。
【0029】図9は、かかる維持パルス用の電位+Vi
にて壁電荷形成パルスKP及び維持パルスIBを発生す
る走査/維持パルス発生回路の一例を示す図である。図
において、スイッチSW1の固定接点aは空端子となっ
ており、その固定接点bには、壁電荷の形成及び放電を
維持するための正極性の電位+Viが印加されている。
スイッチSW1の可動接点には抵抗R1を介してGND
電位が印加されており、さらにx電極が接続されてい
る。上記構成において、スイッチSW1の可動接点と固
定接点aが接続されるとGND電位がx電極に印加され
る。又、スイッチSW1の可動接点と固定接点bが接続
されると電位+Viの維持パルス、電位+Viの壁電荷形
成パルスKPがx電極に印加される。スイッチSW2の
固定接点aには放電を生じさせるための負極性の電位−
Vsが印加されており、その固定接点cには放電を維持
するための正極性の電位+Viが印加されている。又、
スイッチSW2の固定接点bは空端子となっている。ス
イッチSW2の可動接点には抵抗R1を介してGND電
位が印加されており、さらにy電極が接続されている。
上記構成において、スイッチSW2の可動接点と固定接
点aが接続されると電位−Vsの走査パルスSPがy電
極に印加され、スイッチSW2の可動接点と固定接点c
が接続されると電位+Viの維持パルスIAがy電極に
印加される。さらに、スイッチSW2の可動接点と固定
接点bが接続されるとGND電位がy電極に印加され
る。
【0030】次に、かかる構成における動作について説
明する。図10に、かかる構成における動作波形図を示
す。図10においては、行電極y1〜yn及びx1〜xnの
内、行電極3行分の動作波形の一例を示したものであ
る。尚、画素データパルス発生回路は、図5の如き構成
のものを使用するものとする。
【0031】先ず、図10における区間(a)において
は、スイッチSW1の可動接点と固定接点bとが接続さ
れて、維持パルスIBとしての電位+Viがx1電極に印
加される。この際、維持パルスIBによる電位+Viが
印加されるのみであるので、列電極と行電極に挟まれて
いる誘電体内において放電は生じず、壁電荷の発生もな
い。次に、区間(b)においては、画素データの供給が
あり、これに応じて画素データパルスDp1としての電
位+VDが列電極に印加される。この際、スイッチSW
1の可動接点と固定接点aが接続され、スイッチSW2
の可動接点と固定接点aが接続されるので、走査パルス
SPとしての電位−Vsがy1電極に印加される。よっ
て、列電極及びy1電極間に放電が生じる。次に、区間
(c)においては、画素データの供給があり、これに応
じて画素データパルスDp2、Dp3としての電位+VD
が順次列電極に印加される。この際、スイッチSW1の
可動接点と固定接点bが接続され、スイッチSW2の可
動接点と固定接点bが接続されるので、壁電荷形成パル
スKPとしての電位−Viがx1電極に印加される。よっ
て、列電極に画素データパルスDp2、Dp3による電位
+VDが印加されているものの、y1電極には走査パルス
SPが印加されていないので、列電極及び行電極(x、
y)間に放電は生じない。
【0032】しかしながら、この際、x1電極には壁電
荷形成パルスKPによる電位+Viが印加されており、
かつy1電極にはGND電位が印加されているのでy1及
びx1電極間には+Viの電界がかかっている。この電界
により、区間(b)の放電時に残留している電荷の内、
マイナス電荷が誘電体とx1電極との境界上に壁電荷と
して残留し、プラス電荷が誘電体とy1電極との境界上
に壁電荷として残留する。次に、区間(d)において
は、画素データの供給があり、これに応じて画素データ
パルスDp4としての電位+VDが列電極に印加される。
この際、スイッチSW1の可動接点と固定接点aが接続
され、スイッチSW2の可動接点と固定接点cが接続さ
れるので、維持パルスIAとしての電位+Viがy1電極
に印加され、かつx1電極にはGND電位が印加される
のでy1及びx1電極間には+Viの電界がかかる。よっ
て、区間(c)において形成された壁電荷自体がもって
いる電荷エネルギーとこの電界によるエネルギーとによ
り、y1及びx1電極間に放電が生じる。この放電の終息
後、誘電体とy1電極との境界上にはマイナスの壁電荷
が残留し、誘電体とx1電極との境界上にはプラスの壁
電荷が残留する。
【0033】以上の如く、壁電荷形成パルスKPの電位
を維持パルス用の電位と同一電位にしても壁電荷の形成
を行うことが出来る。よって、図9の如く、壁電荷形成
パルス発生のための専用回路を不要とすることが出来る
ので、図4の如き構成に比べて回路規模を縮小できるの
である。
【0034】
【発明の効果】上記したことから明らかな如く、本発明
によるプラズマディスプレイパネルの駆動装置は、画素
データに応じて所定極性の画素データパルスを列電極に
印加し、画素データパルスと同一極性の維持パルス間に
この極性とは逆極性の走査パルスを一対の行電極の一方
に付加し、その直後に、一対の行電極の他方に走査パル
スとは逆極性の壁電荷形成パルスを印加する構成として
いる。
【0035】よって、本発明によるプラズマディスプレ
イパネルの駆動装置によれば、書込み以外の電極に維持
パルスが印加されている期間においても画素データの書
込みが可能となり、さらに、走査パルスのパルス幅を短
くすることが出来るので、画素データの書込みサイクル
を短かくすることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマディスプレイパネルを含む表示装置の
構成を示す図。
【図2】従来のプラズマディスプレイパネルの駆動装置
による動作波形図。
【図3】走査パルスによる放電状態の推移を示す図。
【図4】本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動装
置の構成を示す図。
【図5】本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動装
置の構成を示す図。
【図6】本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動装
置による動作波形図。
【図7】本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動装
置による放電状態の推移を示す図。
【図8】本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動装
置による放電状態の推移を示す図。
【図9】本発明の他の実施例によるプラズマディスプレ
イパネルの駆動装置の構成を示す図。
【図10】本発明の他の実施例によるプラズマディスプ
レイパネルの駆動装置による動作波形図。
【主要部分の符号の説明】
10 画素データパルス発生回路 12 走査/維持パルス発生回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本ずつ対となるように配列された複数
    の行電極対と前記行電極対に直行する方向に配列され複
    数の列電極からなる交流放電型マトリクス方式プラズマ
    ディスプレイパネルの駆動装置であって、 画素データに応じて所定極性の画素データパルスを前記
    列電極に印加する画素データパルス発生手段と、 前記所定極性と同一極性の維持パルス間に前記所定極性
    とは逆極性の走査パルスを付加して前記行電極対の一方
    に印加し、前記走査パルスの直後に前記所定極性と同一
    極性の壁電荷形成パルスを前記行電極対の他方に印加す
    る電極駆動手段とを有することを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動装置。
JP5164820A 1993-03-29 1993-07-02 プラズマディスプレイパネルの駆動装置 Pending JPH06337654A (ja)

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