JPH06337112A - ボイラの燃料発熱量補正方法 - Google Patents
ボイラの燃料発熱量補正方法Info
- Publication number
- JPH06337112A JPH06337112A JP12597193A JP12597193A JPH06337112A JP H06337112 A JPH06337112 A JP H06337112A JP 12597193 A JP12597193 A JP 12597193A JP 12597193 A JP12597193 A JP 12597193A JP H06337112 A JPH06337112 A JP H06337112A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボイラ負荷の変動によりよく効応できるボイ
ラの発熱量補正方法。 【構成】 燃料制御装置を有する石炭焚ボイラにおい
て、実ボイラ運転状態におけるボイラ出熱、ボイラ効率
および燃料流量から同燃料の実効発熱量を算出する発熱
量演算器3、燃料制御装置の調整時に使用した燃料の発
熱量との比を求める除算器4、この比を燃料制御装置か
ら出力される燃料投入量指令に乗ずる積算器5により燃
料流量の補正を行う。
ラの発熱量補正方法。 【構成】 燃料制御装置を有する石炭焚ボイラにおい
て、実ボイラ運転状態におけるボイラ出熱、ボイラ効率
および燃料流量から同燃料の実効発熱量を算出する発熱
量演算器3、燃料制御装置の調整時に使用した燃料の発
熱量との比を求める除算器4、この比を燃料制御装置か
ら出力される燃料投入量指令に乗ずる積算器5により燃
料流量の補正を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火力発電用石炭焚ボイラ
の燃料制御装置に適用されるボイラの発熱量補正方法に
関する。
の燃料制御装置に適用されるボイラの発熱量補正方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の石炭焚ボイラに於ては、発熱量の
変化を検出し自動的に補正する制御回路はなく、運転員
による手動補正に依存していた。
変化を検出し自動的に補正する制御回路はなく、運転員
による手動補正に依存していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】石炭は銘柄及び水分に
より発熱量が大きく異る。従って、石炭焚ボイラでは、
安定した運転状態及び負荷変化特性を維持するため、石
炭銘柄変更時及び降雨等水分変動時には運転員による手
動調整または制御系の再調整が必要であった。
より発熱量が大きく異る。従って、石炭焚ボイラでは、
安定した運転状態及び負荷変化特性を維持するため、石
炭銘柄変更時及び降雨等水分変動時には運転員による手
動調整または制御系の再調整が必要であった。
【0004】また、石炭性状、水分の経時変化により、
常に最適な制御バランスを維持することが困難であり、
高負荷変化率での負荷変化の障害となっていた。
常に最適な制御バランスを維持することが困難であり、
高負荷変化率での負荷変化の障害となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
するため次の手段を講ずる。
【0006】すなわち、燃料制御装置を有する石炭焚ボ
イラにおいて、実ボイラ運転状態におけるボイラ出熱、
ボイラ効率および燃料流量から同燃料の実効発熱量を算
出し、上記燃料制御装置の調整時に使用した燃料の発熱
量との比を求めて補正値とし、上記燃料制御装置から出
力される燃料投入量指令に前記補正値を乗ずることによ
り燃料流量の補正を行うボイラの燃料発熱量補正方法。
イラにおいて、実ボイラ運転状態におけるボイラ出熱、
ボイラ効率および燃料流量から同燃料の実効発熱量を算
出し、上記燃料制御装置の調整時に使用した燃料の発熱
量との比を求めて補正値とし、上記燃料制御装置から出
力される燃料投入量指令に前記補正値を乗ずることによ
り燃料流量の補正を行うボイラの燃料発熱量補正方法。
【0007】
【作用】上記手段により、実ボイラ運転状態におけるボ
イラ出熱、ボイラ効率および燃料流量から同燃料の実効
発熱量が算出される。次にこの実効発熱量と燃料制御装
置の調整時に使用した燃料の発熱量との比が求められ
る。この比が燃料制御装置から出力される燃料投入量指
令に乗ぜられて、燃料流量の補正が行われる。
イラ出熱、ボイラ効率および燃料流量から同燃料の実効
発熱量が算出される。次にこの実効発熱量と燃料制御装
置の調整時に使用した燃料の発熱量との比が求められ
る。この比が燃料制御装置から出力される燃料投入量指
令に乗ぜられて、燃料流量の補正が行われる。
【0008】このようにして、炭種および環境条件によ
り石炭の発熱量が大幅に変るが、ボイラへの投入量が常
に、実発熱量に対応するので、大きい負荷変化にも応答
性よく対応し、かつ安定した自動運転ができる。
り石炭の発熱量が大幅に変るが、ボイラへの投入量が常
に、実発熱量に対応するので、大きい負荷変化にも応答
性よく対応し、かつ安定した自動運転ができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1、図2により説明す
る。図1にて、石炭焚ボイラの、ボイラ入口給水温度、
圧力、流量と、ボイラ入出口蒸気温度、圧力、流量と、
ボイラスプレ水温度、圧力、流量とがボイラ出熱演算器
1とボイラ効率演算器2へ送られる。またボイラ効率演
算器2にはボイラ出口排ガス温度、大気温度、燃料性状
分析値燃料流量が入力される。ボイラ出熱演算器1の出
力、ボイラ効率演算器2の出力、燃料流量が発熱量演算
器3へ送られる。発熱量演算器3の出力、基準発熱量が
除算器4へ送られる。除算器4の出力は積(乗)算器5へ
送られる。
る。図1にて、石炭焚ボイラの、ボイラ入口給水温度、
圧力、流量と、ボイラ入出口蒸気温度、圧力、流量と、
ボイラスプレ水温度、圧力、流量とがボイラ出熱演算器
1とボイラ効率演算器2へ送られる。またボイラ効率演
算器2にはボイラ出口排ガス温度、大気温度、燃料性状
分析値燃料流量が入力される。ボイラ出熱演算器1の出
力、ボイラ効率演算器2の出力、燃料流量が発熱量演算
器3へ送られる。発熱量演算器3の出力、基準発熱量が
除算器4へ送られる。除算器4の出力は積(乗)算器5へ
送られる。
【0010】また石炭焚ボイラの燃料制御装置6の燃料
投入量指令は積算器5を経て石炭焚ボイラの燃料操作端
7へ送られる。
投入量指令は積算器5を経て石炭焚ボイラの燃料操作端
7へ送られる。
【0011】以上において、ボイラ出熱演算器1は、ボ
イラ入口給水温度、圧力、流量とボイラ出口蒸気温度、
圧力、流量とボイラスプレ水温度、圧力、流量のプロセ
ス入力値をもとにボイラ出熱Qを演算出力する。またボ
イラ効率演算器2は、前記プロセス入力値及び、ボイラ
出口排ガス温度、大気温度、燃料流量のプロセス入力
値、そして燃料性状分析値(代表計測による概略値)を
もとにボイラ効率ηを演算出力する。さらに発熱量演算
器3は、燃料流量F、ボイラ効率η、ボイラ出熱Qより
発熱量を式(1)から演算出力する。
イラ入口給水温度、圧力、流量とボイラ出口蒸気温度、
圧力、流量とボイラスプレ水温度、圧力、流量のプロセ
ス入力値をもとにボイラ出熱Qを演算出力する。またボ
イラ効率演算器2は、前記プロセス入力値及び、ボイラ
出口排ガス温度、大気温度、燃料流量のプロセス入力
値、そして燃料性状分析値(代表計測による概略値)を
もとにボイラ効率ηを演算出力する。さらに発熱量演算
器3は、燃料流量F、ボイラ効率η、ボイラ出熱Qより
発熱量を式(1)から演算出力する。
【0012】K=Q/(η・F) ………(1) 除算器4では発熱量Kと燃料制御装置調整時に入力した
基準発熱量K0 とから、式(2)により Y=K0 /K ………(2) 補正量Yを算出する。また積算器5は燃料制御装置6の
燃料投入量指令FFD1と補正量Yから、式(3)によ
り、 FFD2 =Y・FFD1 ………(3) 実燃料ベースの燃料投入量指令FFD2 を算出し、燃料
操作端7へ送る。
基準発熱量K0 とから、式(2)により Y=K0 /K ………(2) 補正量Yを算出する。また積算器5は燃料制御装置6の
燃料投入量指令FFD1と補正量Yから、式(3)によ
り、 FFD2 =Y・FFD1 ………(3) 実燃料ベースの燃料投入量指令FFD2 を算出し、燃料
操作端7へ送る。
【0013】従って、石炭の炭種や雨量によって発熱量
が大きく変るが燃料操作端7は実発熱量にもとずく、燃
料投入量指令を受けて作動するので、負荷変動にもよく
追縦できる。また制御装置も安定に作動する。
が大きく変るが燃料操作端7は実発熱量にもとずく、燃
料投入量指令を受けて作動するので、負荷変動にもよく
追縦できる。また制御装置も安定に作動する。
【0014】図2にA炭、6150kcal/kgで運転中か
らB炭、6350kcal/kgへ切替えたときの、各信号の
変化状況を示す。
らB炭、6350kcal/kgへ切替えたときの、各信号の
変化状況を示す。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
発熱量や水分の異なるいずれの石炭銘柄に於いても、自
動的に安定した制御バランスが維持できるため、石炭焚
ボイラの自動安定運転が実現でき、高負荷変化率負荷変
化にも対応可能となる。
発熱量や水分の異なるいずれの石炭銘柄に於いても、自
動的に安定した制御バランスが維持できるため、石炭焚
ボイラの自動安定運転が実現でき、高負荷変化率負荷変
化にも対応可能となる。
【図1】本発明の一実施例の構成のブロック図である。
【図2】同実施例の作用説明図である。
【符号の説明】 1 ボイラ出熱演算器 2 ボイラ効率演算器 3 発熱量演算器 4 除算器 5 積算器
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料制御装置を有する石炭焚ボイラにお
いて、実ボイラ運転状態におけるボイラ出熱、ボイラ効
率および燃料流量から同燃料の実効発熱量を算出し、上
記燃料制御装置の調整時に使用した燃料の発熱量との比
を求めて補正値とし、上記燃料制御装置から出力される
燃料投入量指令に前記補正値を乗ずることにより燃料流
量の補正を行うことを特徴とするボイラの燃料発熱量補
正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12597193A JP2865972B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | ボイラの燃料発熱量補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12597193A JP2865972B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | ボイラの燃料発熱量補正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06337112A true JPH06337112A (ja) | 1994-12-06 |
JP2865972B2 JP2865972B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=14923526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12597193A Expired - Fee Related JP2865972B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | ボイラの燃料発熱量補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2865972B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015105812A (ja) * | 2013-12-02 | 2015-06-08 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 固体燃料粉砕装置および固体燃料粉砕方法 |
WO2024143132A1 (ja) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | 三菱重工業株式会社 | ボイラ制御装置、ボイラ、ボイラ制御方法およびボイラ制御プログラム |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103375808B (zh) * | 2012-04-28 | 2015-09-30 | 邸生才 | 一种锅炉煤粉燃烧热量控制系统及方法 |
-
1993
- 1993-05-27 JP JP12597193A patent/JP2865972B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2015105812A (ja) * | 2013-12-02 | 2015-06-08 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 固体燃料粉砕装置および固体燃料粉砕方法 |
WO2024143132A1 (ja) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | 三菱重工業株式会社 | ボイラ制御装置、ボイラ、ボイラ制御方法およびボイラ制御プログラム |
Also Published As
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---|---|
JP2865972B2 (ja) | 1999-03-08 |
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