JPH06336884A - 布製ブラインド用スラットの製造法 - Google Patents

布製ブラインド用スラットの製造法

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JPH06336884A
JPH06336884A JP15134093A JP15134093A JPH06336884A JP H06336884 A JPH06336884 A JP H06336884A JP 15134093 A JP15134093 A JP 15134093A JP 15134093 A JP15134093 A JP 15134093A JP H06336884 A JPH06336884 A JP H06336884A
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JP
Japan
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cloth
plastic plate
slat
fabric
cut
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Application number
JP15134093A
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English (en)
Inventor
Manabu Higake
学 樋掛
Gen Miyazaki
玄 宮崎
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Kawashima Textile Manufacturers Ltd
Original Assignee
Kawashima Textile Manufacturers Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 布製ブラインド用スラットの布帛の裁断口で
の解れを防止する。 【構成】 プラスチック板13と布帛11とを重ね合わ
せ、超音波スリッターによって所要のスラット14の形
状にプラスチック板13と布帛11とを同時に裁断して
布製ブラインド用スラットを製造する。超音波スリッタ
ーによって内部発熱して裁断口17に出来るプラスチッ
ク板13の溶融物16と布帛の裁断口の繊維15が、超
音波スリッターの振動による物理的外力によって融着し
一体化するので、布帛の繊維15の裁断口17での解れ
が防止され、裁断口17も鋭利に仕上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布製ブラインド用スラ
ットの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブラインドのスラットは、金属薄
板を裁断し折り曲げ加工して作られている。この種の金
属製スラットは、使用中に窓枠等に突き当たって折れ曲
がり易く、金属特有の硬く冷たい印象を与え、寒期には
結露し、吸音性に欠ける。かかる欠点を解消するために
金属製スラットの表面を布帛によって被覆し、布帛の有
する暖かく柔らかい印象を与えようとする試みがなされ
ている。その一例として特開平4−89988では袋状
に形成した布帛によって金属製スラットを被覆している
が、そのように布帛を袋状に形成すること自体が難しい
うえ、一つのブラインドに使用する数十本にも及ぶ全て
の金属製スラットを袋状の布帛によって被覆するには余
りにも多くの人手を要するので実用し難い面がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで布帛を金属製ス
ラットに合わせて裁断し貼り合わせることを試みたが、
布帛の裁断口での解れを防ぐために布帛に接着性樹脂を
単に付与含浸させただけでは完全な解れ防止にはならな
い一方、余りにも多くの樹脂を付与含浸させると布目を
エンボスしたプラスチック板のようになって布帛特有の
風合いが失われ予期する布製ブラインドは得られない。
勿論、布帛の風合いを損なうことなく裁断口での解れを
防ぐ方法として、裁断口にのみ接着性樹脂を含浸させ
る、或いは、裁断口の繊維を加熱融着させると言う方法
が考えられる。しかし前者では付与した樹脂が裁断口の
端縁から内側へと滲み込み、スラットの端縁を樹脂によ
って幅広く縁取った観を呈し、重苦しく雑然とした印象
を与え、室内装飾品としての商品価値のあるブラインド
は得られない。また後者では布帛が熱融着性繊維を使用
したものに限られるし、ヒーターを用いて裁断口を外部
加熱する場合にはヒーターからの輻射熱によって裁断口
の内側まで幅広く溶融し、その結果樹脂を付与した場合
と同様にスラットの端縁が幅広く縁取られてしまい、ま
た、ウエルダー(高周波)を用いて裁断口を内部加熱す
る場合には布帛に使用する繊維が塩化ビニル系繊維のよ
うに熱融着性を有すると共に極性の高いものに限定され
てしまう。そして接着性樹脂を付与する場合でも、ま
た、加熱融着させる場合でも、布帛の厚み相当の極めて
限られた狭い裁断口の繊維間を接着することは至難の業
である。
【0004】
【発明の目的】そこで本発明は、布帛の裁断口のスラッ
トの厚み相応の極めて限られた狭い範囲において繊維間
を接着して布帛の裁断口からの解れを防止することを目
的とする。本発明の第二の目的は、布帛をスラットの形
状に合わせて裁断すると同時に裁断口の繊維間を接着し
て解れを防止することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると布製ブラ
インド用スラット14は、布帛11をプラスチック板1
3に重ね合わせ、超音波スリッターによって所要のスラ
ット14の形状にプラスチック板13と布帛11とを同
時に裁断して作られる。即ち本発明に係るスラット14
は、金属薄板によってではなく、布帛11とプラスチッ
ク板13とによって形成される。
【0006】超音波スリッターは、被裁断物19を押さ
える押え治具20を被裁断物19に超音波振動を与える
ホーン(振動子)21によって構成され、被裁断物19
は、それら20・21の間で振動して内部発熱し裁断さ
れる。その場合、被裁断物19を押える押え治具20の
先端22を鋭利にすると裁断口17も鋭利になる。ま
た、押え治具20を伴回りする円板にすると、被裁断物
19を押え治具20とホーン21の間を通過させると、
回転板20が回転して長く連続して裁断することが出来
る。
【0007】その超音波スリッターによってプラスチッ
ク板13を裁断すると、裁断口17の端縁18に振動に
よる内部発熱と物理的外力によって溶融したプラスチッ
クの僅かな溶融物16による“返り”が出来る。この
“返り”は、プラスチック板13に布帛11を重ねて超
音波スリッターに通すと、プラスチック板13と同時に
裁断される布帛の裁断口17の繊維間15に瞬時に浸入
すると共に、布帛の裁断口の繊維15もプラスチック板
13の“返り”(溶融物16)に浸入して両者が接着一
体化する。そのように本発明における裁断口17では、
プラスチック板の溶融物16と布帛の繊維15が、それ
らの厚み相応の極限られた裁断口の端縁部分18で渾然
一体化し、その結果裁断口17が尖鋭になり、布帛の繊
維15の裁断口17での解れが防止される。
【0008】布帛の繊維間を接着するバインダーの役割
をなすプラスチック板の溶融物16が不足しないように
するには、プラスチック板13の単位面積当たりの重量
を布帛11の単位面積当たりの重量(目付)よりも多く
すればよく、そうすることによって裁断口17において
プラスチック板13と布帛11を強固に接着することが
出来る。
【0009】超音波スリッターを通す際に布帛11はプ
ラスチック板13の上側に重ねてもよいし下側に重ねて
もよい。従って、プラスチック板13の表裏に布帛11
・12を重ねることも出来るし、プラスチック板13と
布帛11を交互に数重に重ねることも出来る。その場
合、プラスチック板13と布帛11とは接着剤等によっ
て貼り合わせておく必要はなく単に重ね合わせるだけで
よいが、超音波スリッターを通す際に布帛11に拡布し
た状態に保持するため、或いは、布帛11に皺が入らな
いようにする等、プラスチック板13と布帛11を取り
扱い易くするためにそれらを貼り合わせておいておくこ
とも出来る。超音波スリッターにより裁断したスラット
14を折れ曲がり難くするには、図3に図示する如く、
C形断面の彎曲した形状に曲面成形して断面二次係数を
大きくするとよい。
【0010】プラスチック板13は、熱溶融性を有する
ものであれば素材に限定されないが、C形断面の彎曲し
た形状に曲面成形する場合は熱可塑性のものがよく、
又、スラットとしての保形性の点では高融点(高軟化
点)のものを使用するとよく、これらの点からしてポリ
カーボネート系樹脂製やポリエステル系樹脂製のプラス
チック板が推奨される。プラスチック板の厚みは200
μm以上、具体的に言えばテレホンカードその他の磁気
カード類の厚み以上にするとよい。
【0011】布帛11の繊維素材は特に限定されず、木
綿やレーヨン繊維等の非熱溶融性繊維のものであっても
よいが、好ましくは熱溶融性繊維によるもの、更に好ま
しくはプラスチック板と素材系統が同じもの、例えばポ
リエステル樹脂製プラスチック板を用いるときはポリエ
ステル繊維製布帛を用いることが推奨される。
【0012】遮光性ブラインド用スラットではプラスチ
ック板13に遮光性を具備するものを用い、採光性ブラ
インド用スラットでは透明なプラスチック板13を用い
る。
【0013】特に透明プラスチック板13を用いる場合
には、その表裏に布目隙間のはっきりした薄手の布帛1
1・12を重ね合わせると、表裏重なる布帛11・12
の布目の干渉作用による杢模様がスラット14を透過す
る光と共に現れてデザイン的にも斬新なブラインドを得
ることが出来る。従って透明プラスチック板13を用い
る場合には、その表裏に目付が100g/m2 以下の織
物11・12を重ね合わせることが推奨される。その場
合、少なくとも一方の織物11(12)をプラスチック
板13に貼り合わせることなくただ重ね合わせて超音波
スリッターに通すとよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によると、裁断口17の端縁18
における裁断口の厚み相応の極めて限られた部分におい
て、布帛の繊維15とプラスチック板16(13)とが
融着して渾然一体になり、布帛の繊維15が裁断口17
から解れ出さず、尖鋭に裁断された布製ブラインド用ス
ラット14が得られる。
【0015】そしてプラスチック板13と布帛11を、
貼り合わせることなく重ね合わせ、ただ裁断口17にお
いてのみ両者を接着したものでは、プラスチック板13
の表面がすべすべした光沢のある鏡面になっているので
布帛裏面の布目がプラスチック板13の表面で反射し、
その反射した布帛裏面の布目と布帛表面の布目とが重な
り合ってスラット14の表面に杢模様の現われる新規な
スラットが得られることになり、この点では布帛11に
は目付が100g/m2 以下で布目隙間(経糸間と緯糸
間との各間の隙間)のハッキリした稍々目粗な織物11
を用いることが推奨される。
【0016】特に、プラスチック板13に透明なものを
用い、その表裏にそれぞれ目付が100g/m2 以下の
織物11・12を重ね合わせる場合には、透過光によっ
て表裏の布目(11・12)の重なった杢模様の現われ
る新規なスラットが得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスラットの裁断過程での断面図で
ある。
【図2】本発明に係るスラットの裁断口の断面図であ
る。
【図3】本発明に係るスラットの斜視図である。
【符号の説明】
11 布帛 12 布帛 13 プラスチック板 14 スラット 15 繊維 16 溶融物 17 裁断口 18 端縁 19 被裁断口 20 押え治具 21 ホーン 22 先端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック板13と布帛11とを重ね
    合わせ、超音波スリッターによって所要のスラット14
    の形状にプラスチック板13と布帛11とを同時に裁断
    することを特徴とする布製ブラインド用スラットの製造
    法。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載のプラスチック板1
    3と布帛11を、貼り合わせることなく、重ね合わせる
    ことを特徴とする前掲請求項1に記載の布製ブラインド
    用スラットの製造法。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載のプラスチック板1
    3が透明であり、その表裏にそれぞれ目付が100g/
    2 以下の織物11・12を重ね合わせることを特徴と
    する前掲請求項1に記載の布製ブラインド用スラットの
    製造法。
JP15134093A 1993-05-28 1993-05-28 布製ブラインド用スラットの製造法 Pending JPH06336884A (ja)

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JP15134093A JPH06336884A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 布製ブラインド用スラットの製造法

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JP15134093A JPH06336884A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 布製ブラインド用スラットの製造法

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JPH06336884A true JPH06336884A (ja) 1994-12-06

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ID=15516434

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JP15134093A Pending JPH06336884A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 布製ブラインド用スラットの製造法

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JP (1) JPH06336884A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115672A (ja) * 2006-11-08 2008-05-22 Kawashima Selkon Textiles Co Ltd バーチカルブラインド、スラットおよびスラットの製造法
JP2011231520A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Kuraray Kuraflex Co Ltd バーチカルブラインドおよびこれを用いた窓際構造

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JP2008115672A (ja) * 2006-11-08 2008-05-22 Kawashima Selkon Textiles Co Ltd バーチカルブラインド、スラットおよびスラットの製造法
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