JPH07133694A - ブラインド用スラット材及びブラインド用スラット材の製造方法 - Google Patents

ブラインド用スラット材及びブラインド用スラット材の製造方法

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JPH07133694A
JPH07133694A JP28054093A JP28054093A JPH07133694A JP H07133694 A JPH07133694 A JP H07133694A JP 28054093 A JP28054093 A JP 28054093A JP 28054093 A JP28054093 A JP 28054093A JP H07133694 A JPH07133694 A JP H07133694A
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Shigehide Tanaka
茂禾 田中
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勝重 西山
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ATSUGI GIKEN KK
Nichibei Co Ltd
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Nichibei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙、不織布、織布などを材料にしたスラット
材の製造方法を簡単にして、製造設備の簡略化、製造工
程数の低減を行うことができるようにする。 【構成】 スラット材10として必要な腰の強さを有し
ており、所定の形状に成形された表材12と、スラット
材10として必要な腰の強さを有しており、表材12と
同形状に成形された裏材14と、を重ね合わせて接着材
15により接着させることにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラインド用スラット
材及びブラインド用スラット材の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のブラインド用スラット材及びブラ
インド用スラット材の製造方法としては、特開昭56−
163390号公報及び実開昭58−90992号公報
に示されるものがある。すなわち、特開昭56−163
390号公報に示されるブラインド用スラット材は、厚
さ数ミクロンの薄い紙を複数枚積層し、これらの積層さ
れた紙をセルロースの接着剤である塩化亜鉛の溶液に浸
透させて、これらの複数枚の紙を接着して、一枚の紙材
とし、これを切断機によって所望のサイズに切断し、ス
ラット材としての強度を得るために、熱硬化性樹脂など
の樹脂材を浸透させて、熱処理加工を施して成形された
ものである。また、実開昭58−90992号公報に示
されるブラインド用スラット材は、紙又は合成紙の表面
に、織布、編布又は不織布などの生布を貼り合わせて、
所望サイズに切断し、スラット材としての強度を得るた
めに、熱硬化性樹脂などの樹脂材を浸透させて、熱処理
加工を施して成形されものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブラインド用スラット材及びブラインド用スラット
材の製造方法は、特開昭56−163390号公報及び
実開昭58−90992号公報に示されているものはと
もに、スラット材としての強度を得るために、熱硬化性
樹脂などの樹脂材を紙、不織布などに浸透させて、熱処
理加工を施して成形している。このため、成形加工する
ために必要な設備に多大な設備費用が生じるとともに、
生産方法も工数が増え複雑になるので、スラット材の価
格が高価になるという問題がある。本発明は、このよう
な課題を解決するためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、スラット材と
して必要な腰の強さを有しており、あらかじめ所定形状
に形成されている表材と裏材とを、重ね合わせて接着し
てスラット材を構成することによって、上記課題を解決
する。すなわち、本発明のブラインド用スラット材は、
スラット材(10)として必要な腰の強さを有してお
り、所定の形状に成形された表材(12)と、スラット
材(10)として必要な腰の強さを有しており、表材
(12)と同形状に成形された裏材(14)と、が重ね
合わされて、接着されることにより構成される。また、
本発明のブラインド用スラット材の製造方法は、スラッ
ト材として必要な腰の強さを有している表材と裏材とを
所定の形状に形成し、これらを重ね合わせて接着するこ
とによりスラット材を構成することを特徴とする。な
お、かっこ内の数字は後述の実施例の対応する部材を示
す。
【0005】
【作用】スラット材として必要な腰の強さを有している
表材及び裏材を所定の形状に形成し、これらを重ね合わ
せて接着することにより、スラット材が形成される。こ
れにより、スラット材に熱硬化性樹脂などを浸透させて
熱処理加工を施さなくても、スラット材として必要な腰
の強さを有していれば、紙、不織布、織布、硬質プラス
チック、硬金属箔など、をスラット材に形成することが
できる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。スラット材1
0は、これの表面側を形成する紙製の表材12と、これ
の裏面側を形成する紙製の裏材14と、から形成され
る。なお、表材12及び裏材14に使用される紙は、ス
ラット材10として必要な腰の強さを有するものであ
る。表材12及び裏材14は、それぞれロール状に巻か
れて表材ロール16及び裏材ロール18を構成してい
る。表材ロール16の下方には、表材ロール16から巻
解かれた表材12が巻掛けられる案内ロール20が配置
されている。案内ロール20は、これに巻掛けられた表
材12を案内して第1ロール22に導入可能である。裏
材ロール18と案内ロール20との間には、裏材ロール
18から巻解かれた裏材14に熱を加えて溶融した接着
剤15を塗布する接着剤塗布装置24が配置されてい
る。接着剤15は、熱が加えられると溶融し、冷却する
と固化するものである。接着剤塗布装置24を通過した
裏材14は、表材12の下側に配置されて第1ロール2
2内に導入される。第1ロール22は、図2に示される
ように、上に配置される上側ロール部材26が軸方向中
央位置に近づくにしたがって、径方向寸法が曲線を描い
て小さくなる形状をしており、下に配置される下側ロー
ル部材28が、軸方向中央位置に近づくにしたがって、
径方向寸法が曲線を描いて大きくなる形状をしている。
すなわち、上側ロール部材26のへこみの形状に対応し
て下側ロール部材28が出っぱるように構成されてい
る。第1ロール22は、加熱されており、これを通過す
る裏材14に熱を加えて接着剤15を溶融させるととも
に、上側ロール部材26と下側ロール部材28との間で
表材12及び裏材14を挟むことによって、表材12と
裏材14とを図2に示されるような緩やかな円弧状に成
形するとともに重ね合わせて導出可能である。第1ロー
ル22に隣接して、第1ロール22から導出された表材
12及び裏材14が導入される第2ロール30が配置さ
れている。第2ロール30も、図2に示されるように、
第1ロール22と同様の構成をしている。第2ロール3
0は、冷却されており、表材12及び裏材14が通過す
ることにより、表材12及び裏材14の形状を第1ロー
ル22で成形された緩やかな円弧状に維持するととも
に、接着剤15を冷却して固化させて、表材12及び裏
材14を接着可能である。第2ロール30に隣接して、
第2ロール30から導出された表材12及び裏材14が
導入される第3ロール32が配置されている。第3ロー
ル32も、図2に示されるように第1ロール22及び第
2ロール30と同様の構成をしている。第3ロール32
も冷却されており、表材12及び裏材14が通過すると
きに、表材12及び裏材14の形状を第2ロール30で
成形された形に維持するとともに、接着剤15を更に冷
却して固化させて、表材12及び裏材14をはく離不可
能に接着可能である。第3ロール32に隣接して、カッ
タ34が配置されている。またカッタ34に隣接して集
荷台36が配置されている。カッタ34は、第3ロール
32から導出されるスラット材10が集荷台36上で所
定長さになったときに、スラット材10を切断可能であ
る。集荷台36は、切断されたスラット材10を載置可
能である。
【0007】次に、実施例の動作について説明する。ま
ず、表材ロール16及び裏材ロール18から表材12及
び裏材14が巻解かれる。次いで、表材12は、案内ロ
ール20に案内されて第1ロール22に導入される。ま
た、裏材14は、接着剤塗布装置24に導入される。接
着剤塗布装置24は、熱を加えて接着剤15を溶融して
おり、裏材14がこれを通過している間に、図4に示さ
れるように、裏材14の図1中上全面に接着剤15を塗
布していく。接着剤塗布装置24を通過した裏材14
は、表材12の下面側に配置されて表材12とともに第
1ロール22内に導入される。表材12及び裏材14
は、第1ロール22を通過しているときに、第1ロール
22の熱によって接着剤15が溶融されるとともに、上
側ロール部材26と下側ロール部材28との間で挟み付
けられることにより、緩やかな円弧状に成形されるとと
もに重ね合わされて導出される。第1ロール22から導
出された表材12及び裏材14は、第2ロール30内に
導入される。表材12及び裏材14は、第2ロールを通
過している間に、第2ロールによって挟み付けられて第
1ロールによって成形された緩やかな円弧状の形状を維
持されつつ、接着剤15が冷却されて固化される。これ
により、表材12及び裏材14は、緩やかな円弧状の形
状に成形されて接着される。次いで、第2ロール30か
ら導出された表材12及び裏材14は、第3ロール32
内に導入される。表材12及び裏材14は、第3ロール
32を通過している間に、第3ロール32によって挟み
付けられて第2ロール30によって成形された緩やかな
円弧状の形状を維持しつつ、接着剤15がさらに冷却さ
れて固化される。これにより、表材12及び裏材14
は、緩やかな円弧状の形状に固定されてはく離不可能に
接着される。すなわち、表材12及び裏材14は、図3
及び図4に示されるように、これらの間に接着剤15を
挟んで、断面が緩やかな円弧状をしたスラット材10に
形成される。なお、上記実施例では、スラット材10を
成形するロールを3つ設けたが、これに限るものではな
く、第2ロール30で接着剤15が完全に冷却され固化
されれば、第3ロール32は設けなくてもよい。また、
ロールを4つ以上設けてもよい。
【0008】図5及び図6に第2実施例を示す。裏材4
0は、これの両側端部のみに接着剤42が塗布され、両
側端部のみ表材44と接着されている。これにより、ス
ラット材48には、表材44及び裏材40の接着剤42
が塗布されていない部分に空気層46が形成される。ま
た、図7及び図8に第3実施例を示す。裏材50は、こ
れの幅方向に所定間隔をあけて接着剤52が塗布され、
表材54と接着されている。これにより、スラット材5
8には、表材54及び裏材50の接着剤52が塗布され
ていない部分に空気層56が形成されるため、複数の空
気層56が形成されることになる。第2実施例及び第3
実施このように、スラット材に空気層を形成することに
より、省エネルギー効果が得られる。
【0009】なお、上記実施例では、スラット材の形状
は、断面が緩やかな円弧状をしたものにしたが、これに
限るものではなく、図9に示されるように断面がへの字
状に形成されたものでもよいし、図10に示されるよう
に、断面が波形に形成されたものでもよい。また、上記
実施例では、スラット材に紙を使用したが、これに限る
ものではなく、スラット材として必要な腰の強さを有す
るものであれば、不織布、織布、フィルムなどでもよ
い。また、例えば表材に紙を、裏材に布地を使用するな
どして、表材と裏材とを別の種類の素材で形成してもよ
い。また、紙、不織布、織布、フィルムなどは、アルミ
ニウムに比べて軽いため、スラット材の軽量化が図れる
とともに、金属やアルミニウムなどにはない風合い、素
材の持つ特有の感触、手触り感などを有するスラット材
を形成することができる。また、紙、不織布、織布、フ
ィルムなどをスラット材にすることにより、色、柄、模
様などを部屋の雰囲気やインテリアなどに応じたものに
することができる。また、上記実施例において、接着剤
として、熱溶着紙や熱融着紙などを使用することができ
る。また、接着の手段は、スラット材の素材の組み合わ
せによって融着、溶着、縫着などに変更することができ
る。また、スラット材は、表材と裏材とを接着させるこ
とにより形成されるため、熱硬化性で二次加工の難しい
フィルム材や、金属やステンレスの金属泊などの塑性変
形による加工が難しいとされている材料でも、スラット
材として使用することができる。また、スラット材を痛
めることもない。また、スラット材の製造方法が簡単で
あるため、加工精度がよくなる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、スラット材として必要
な腰の強さを有している表材及び裏材をあらかじめ所定
の形状に形成し、これらを重ね合わせて接着することに
よりスラット材を形成する。このため、スラット材に熱
硬化性樹脂などを浸透させて熱処理を施して腰の強さを
持たせなくても、スラット材として必要な腰の強さを有
していれば、紙、不織布、織布、硬質プラスチック、硬
金属箔など、をスラット材に形成することができる。こ
れにより、スラット材の製造方法が簡単になるため、製
造設備も簡略化し、製造工程数も少なくなる。したがっ
て、スラットの価格を安くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】図1のA部分を示す図である。
【図3】スラット材の断面図である。
【図4】表材を一部切り取ったスラット材の部分斜視図
である。
【図5】第2実施例を示す図である。
【図6】第2実施例の表材を一部切り取ったスラット材
の部分斜視図である。
【図7】第3実施例を示す図である。
【図8】第3実施例の表材を一部切り取ったスラット材
の部分斜視図である。
【図9】第4実施例を示す図である。
【図10】第5実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 スラット材 12 表材 14 裏材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラット材(10)として必要な腰の強
    さを有しており、所定の形状に成形された表材(12)
    と、スラット材(10)として必要な腰の強さを有して
    おり、表材(12)と同形状に成形された裏材(14)
    と、が重ね合わされて、接着されることにより構成され
    るブラインド用スラット材。
  2. 【請求項2】 スラット材として必要な腰の強さを有し
    ている表材と裏材とを所定の形状に形成し、これらを重
    ね合わせて接着することによりスラット材を構成するこ
    とを特徴とするブラインド用スラット材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100736437B1 (ko) * 2006-06-27 2007-07-09 이상민 섬유상에 다층의 고분자수지층으로 코팅된 세미 암막스크린 및 그 제조 방법
KR100753603B1 (ko) * 2006-06-27 2007-08-30 이상민 섬유상에 다층의 고분자수지층으로 코팅된 암막 스크린 및그 제조 방법
GB2464171A (en) * 2009-06-26 2010-04-14 Gee Mei Handicraft Company Ltd Method of manufacturing a blind slat

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GB2464171B (en) * 2009-06-26 2011-03-16 Gee Mei Handicraft Company Ltd Method for manufacturing a blind lath

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