JPH0633645Y2 - ポ−タブルビデオカメラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、バッテリーパック収納部を有するポータブル
ビデオカメラに関する。

〔従来の技術〕 従来、ポータブルビデオカメラでは、室外での使用に適
するように、バッテリーでの動作も可能としたものが多
い。このようなポータブルビデオカメラでは例えば、第
３図Ａに示すように、ポータブルビデオカメラ31の筐体
後部に、バッテリーパック32がアダプター形式で取り付
けられ、着脱が可能となっている。

また、第３図Ｂに示すように、ポータブルビデオカメラ
33のハンドルグリップ部33aにバッテリーパック34を収
納したものである。

通常、このようなポータブルビデオカメラ31,33は、肩
の上に乗せて例えば一方の手で支え、ビューファインダ
31a,33bを見ながら他方の手で操作ボタン等を操作して
使用される。

〔考案が解決しようとする課題〕

上述のバッテリーパックがアダプター形式で取り付けら
れるポータブルビデオカメラでは、上記バッテリーパッ
クの有無により重心の移動が生じる。すなわち、上記バ
ッテリーパック無しのときは、重心は前側に位置し、上
記バッテリーパック有りのときは、重心は後側に位置す
る。該ポータブルビデオカメラを肩に乗せて使用すると
きには、このようなバッテリーパックの有無による重心
の差異は操作上問題となる。

また、ハンドグリップ部にバッテリーパックを収納した
上述のポータブルビデオカメラでは前側が重たくなるた
め、該ポータブルビデオカメラを肩に乗せて使うとき
に、腕に負担がかかり、長時間撮影には向かない。

このように、従来のポータブルビデオカメラでは、バッ
テリーパックの有無により、あるいはバッテリーパック
の収納位置により、操作上の問題が生じている。

また、バッテリーは一般的にその特性が温度に影響され
やすい。従ってバッテリーパックを上述のようにアダプ
ター形式で取り付けた場合、あるいはハンドグリップ部
に収納した場合には、その特性が外気の温度に影響され
る。特に、低温による影響が大きく、温度が低い環境で
は、ポータブルビデオカメラのバッテリーでの動作時間
が短かくなるという問題が生じている。そのため、冬期
や寒冷地における室外での充分な使用ができないことが
ある。

本考案は、このような問題を解決したポータブルビデオ
カメラを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本考案は、下面側にショル
ダーパッドを配設したビデオカメラ本体と、上記ポータ
ブルビデオカメラ本体内に設けられた回路部の上方で、
この回路部に近接させ且つ上記ポータブルビデオカメラ
本体の重心の略上方となる筐体内上部にバッテリーパッ
ク収納部を設け、このバッテリーパック収納部にバッテ
リーパックを着脱自在に収納するようにしたことを特徴
とする。

〔作用〕

本考案のポータブルビデオカメラでは、バッテリーパッ
クは、上記ポータブルビデオカメラ本体内に設けられた
回路部の上方で、この回路部に近接させ且つ上記ポータ
ブルビデオカメラ本体の重心の略上方となる筐体内上部
に設けられたバッテリーパック収納部に着脱自在に収納
される。

〔実施例〕

以下、本考案に係るポータブルビデオカメラの一実施例
について図面を参照して説明する。

第１図は本実施例のポータブルビデオカメラの概略図で
ある。同図においてポータブルビデオカメラ１は、その
筐体２外部にレンズ部３、ビューファインダ４、把手５
等が取り付けられている。また、底部には、ショルダー
パッド６が設けられている。

このポータブルビデオカメラ１は、上記ショルダーパッ
ド６を右肩に乗せ、上記ビューファインダ４のアイピー
ス4aに右眼を当て、右手で上記レンズ部３を支えて使用
される。また、上記レンズ部３には操作スイッチパネル
3a、ベルト3bが設けられており、該ベルト3bによりこの
ポーチパネル3aの操作が容易となっている。

また、上記ポータブルビデオカメラ１は、該カメラ１を
肩に乗せたとき、肩の略上方に該カメラ１本体の重心が
位置するように設定されており、その筐体２内部は回路
部７が多くを占めている。

バッテリーパック収納部2aは、第１図に示すように、上
記カメラ１本体内に設けられた回路部７の上方で、この
回路部７に近接させ且つ上記カメラ１本体の重心の略上
方となる筐体２内上部に設けられている。

そして本実施例では、第２図に示すように直方体のバッ
テリーパック2cが寝かすように上記バッテリーパック収
納部2aに収納される。

このポータブルビデオカメラ１は、上記バッテリーパッ
ク2cを上記バッテリーパック収納部2aに収納し、ヒンジ
2dにより開閉可能な蓋2bを閉じた後、該バッテリーパッ
ク2cでの動作が可能となる。

このように、バッテリーパック収納部2aを筐体２内の上
記回路部７及び上記重心の位置の上部に設けたので、こ
のポータブルビデオカメラ１を肩に乗せたとき、上記バ
ッテリーパック2cの有無による重心の移動は小さくな
り、操作性が向上する。

また、該ポータブルビデオカメラ１の使用時には、上記
回路部７に発熱が生じる。この発熱により上記筐体２内
の温度が上昇するため、上記バッテリーパック2cの温度
が上がり動作時間を長くすることができる。そのため、
冬期や寒冷地等の温度の低い環境での使用の際において
も、バッテリーパック2cの動作温度を保ち、該ポータブ
ルビデオカメラ１の長時間使用が可能となる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案はバッテリーパック収納部
をポータブルビデオカメラ本体内に設けられた回路部の
上方で、この回路部に近接させ且つ上記ポータブルビデ
オカメラ本体の重心の略上方となる筐体内上部に設けた
ので、バッテリーパックの有無による重心移動が大幅に
低減されて操作性が向上する。

また、上記回路部の発熱によりバッテリーパックが温め
られ、動作時間を長くすることができるので、温度の低
い環境での該ポータブルビデオカメラの動作時間を長く
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の概略図であり、第２図は本
実施例のポータブルビデオカメラのバッテリーパック収
納部の要部を示す斜視図である。 第３図A,Bは従来のポータブルビデオカメラのバッテリ
ーパック収納位置を示す模式図である。 １……ポータブルビデオカメラ ２……筐体 2a……バッテリーパック収納部 2c……バッテリーパック ３……レンズ部 ４……ビューファインダ ６……ショルダーパッド ７……回路部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】下面側にショルダーパッドを配設したビデ
   オカメラ本体と、 上記ポータブルビデオカメラ本体内に設けられた回路部
   の上方で、この回路部に近接させ且つ上記ポータブルビ
   デオカメラ本体の重心の略上方となる筐体内上部にバッ
   テリーパック収納部を設け、 このバッテリーパック収納部にバッテリーパックを着脱
   自在に収納するようにしたことを特徴とするポータブル
   ビデオカメラ。