JPH0744481B2 - 可搬型無線装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は車載用、携帯用の基地用の３形態の利用を可能
とする可搬型無線装置に関するものである。

従来の技術 第９図、第10図は従来の可搬型無線装置の外観及び内部
構成を示す図であって、これらの図で、100は車載無線
機102をダッシュボード等から引抜いて、内部に収納す
るためのレザー製のポータブル型のケースであり上部に
カバー蓋101を有し、内部では金属フレーム103にネジ10
7により固定された車載無線機102と電池等の電源回路部
104、接続ケーブル105、上部に操作部106等を備えてい
る。携帯操作時には、カバー蓋101を開き操作部106によ
り無線機操作を行い、またアンテナ108及びフック110に
引掛けたマイク109により外部と交信を行う。さらに、
再び車載用途に戻すには、ケース100の第10図に示した
内容物を取出し、ネジ107を外して車載無線機102を金属
フレーム103より取り外してダッシュボード等に再度取
付け使用するようになっている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来例の構成では、車載無線機102
をケース102の内部において保持するために重厚な金属
フレーム103を必要とするために重量が重くなり、また
その取付け、取外しのための操作が面倒となる問題点が
あった。

さらに、マイク109がケース101に設けたフック110に引
掛ける方式のため携行の邪魔になる欠点もあった。

本発明は上記従来例の欠点を除去し、簡単な操作で無線
機を車載用、携帯用、基地用に使い分けが出来、しかも
簡単な構造の可搬型無線装置を提供することを目的とす
るものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、無線機を収納する
可搬型ケースの側面に別のポケットを設け、この内に電
池とマイクとを収納すると共にケースの側面に回転式の
アンテナ取付部を設けるように構成したものである。

作 用 従って本発明によれば、車載無線機と、マイク及び電池
をそれぞれケース及び別ポケットに収納して携帯出来る
ので、構成が簡単になると共に、基地用、車載用、携帯
用の３形態にすみやかに対応出来る効果を有する。

実施例 第１図は本発明の一実施例の構成を示すものであり、第
１図において、１はハンドマイクであり、マイク接栓座
２にマイクプラグ３で接続されている。４は無線機の操
作部であり、機能操作ボタン５と電源、音量切替ツマミ
６、液晶表示部７等が設けられている。さらに無線機に
は、アンテナケーブル８とアンテナ接栓座９が設けられ
ている。10は可搬ケースであり、無線機、電池、ハンド
マイク等を収納する。11はポケット蓋であり、内張12が
なされている。13はファスナー開閉片、14は別ポケット
であり、電池15とハンドマイク１を収納する。16、17は
ダブルファスナーであり、別ポケット14を開閉するもの
である。18は、マイクと電池を仕切るための仕切片であ
り、マジックファスナー19が設けられておりポケット蓋
11を閉じると内張12とくいつくようになっている。21は
ショルダーベルトであり肩に掛けて持ち運びできるよう
にしたものである。22は無線機用開閉蓋であり、操作部
４を覆い、マジックファスナー23で固定する。なおこの
無線機用開閉蓋22は、操作部４を覆う部分が柔軟な透明
シートでできており、蓋を閉じたままで外部より操作が
でき、表示も見えるようになっている。24はアンテナで
あり、アンテナプラグ25でアンテナ接栓座９に接続す
る。26はアンテナ接栓座９を保持するためのアンテナ保
持具であり、可搬ケース10に固定されており、回転自在
の機能をもっている。27はマイクフックであり、運搬し
ながらの使用中一時的に保持するためのものである。

次に上記実施例の組立、接続について、第２図、第３
図、第４図、第５図で説明する。第２図において、無線
機筐体30を無線機開閉蓋22を開き矢印の方向にそう入す
る。電源コネクタ28は、可搬ケース10に設けられた穴29
より取り出す、アンテナ接栓座９は可搬ケース10に設け
られた穴31を通しアンテナ保持具26にそう入し固定す
る。つぎに第３図において電池15に配線された電源コネ
クタ32と無線機側電源コネクタ28とを接続する。第４図
は、前記状態の電池15を可搬ケース10に設けられた別ポ
ケット14に収納した状態を示す。つぎに第５図に示す、
ハンドマイク１とアンテナ24を取付る図を示す、アンテ
ナ24は、アンテナ接栓座９に取付、ハンドマイク１は、
マイクプラグ３でマイク接栓座２に取付る。このように
組立、接続されたものの使用例を第６図、第９図、第８
図をもちいて説明する。

携帯用の場合は、第６図に示すように、ハンドマイク１
は可搬ケース10に設けられた別ポケット14より取り出
し、手に持ち、可搬ケース10に設けられたショルダーベ
ルト21で肩に掛けて運搬しながら容易に使用できる。

基地局として使用する場合は、第７図に示すように、可
搬ケース10を水平置きしアンテナ24は回転自在のアンテ
ナ保持具26を回わして垂直にして使用する。またアンテ
ナ24を外し専用の基地アンテナ33をつなげば更に高範囲
（遠距離）通話ができる。

車載用として使用する場合は、第８図に示すように専用
のシンガーライタ接続具34を車側電源に接続し、一方接
続コネクタ36を無線機機側電源コネクタにつなげば長時
間の通話ができる。またアンテナ24を外し専用の車載ア
ンテナ35につなげば更に遠距離の通話ができる。以上の
ように１台で、車載、携帯、基地の３役の使用が容易に
できる。

上記構成でハンドマイク１は、可搬ケース10の別ポケッ
ト14とポケット蓋11、ダブルファスナ16、17、ファスナ
開閉13で構成された部分に収納されているので、ハンド
マイク１だけの取り出し、収納が容易にできる。また電
池15の電源コネクタ32と車載無線機30の電源コネクタ28
との接続が容易にでき、また他の電源接続が容易にでき
るので、長時間通話が可能である。

さらに、アンテナ24は、回転自在なアンテナ保持具26に
取り付けられているので、自分の好きな角度に設定でき
る。また、他の車載アンテナ35、基地アンテナ33への接
続も容易にできるので、遠距離通話も可能である。

発明の効果 以上実施例により説明したように、本発明によれば、車
載無線機を収納する可搬型ケースの側面に別のポケット
を設け、内部に電池とマイクとを収納すると共に、前記
ケースに回転可能なアンテナ取付部とを設けるように構
成したので、車載無線機と電池の分離・保持が容易に行
えると共に、マイクをポケットに収納出来るので従来の
引掛け式のように携行の邪魔にならず、またアンテナ取
付部が回転式のため、基地局として使用する場合も車載
無線機を寝かせた状態でアンテナのみ立てて対応出来る
等車載、携帯、基地用等の種々形態の変化にも迅速に対
応出来る利点を有する。しかも別ポケット内に仕切片を
設けたので収納した電池を動かないように保持すること
ができ、収納されたマイクが電池にぶつかって傷が付く
のを防止することができる。さらに可搬型ケースの別ポ
ケット側に電源コネクタ等を通すことのできる穴を設け
たので、電池との接続もスムーズに行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における可搬型無線装置の構
成を示す外観斜視図、第２図は同装置の無線機と可搬ケ
ースの組立を説明するための説明図、第３図は同装置の
電池の接続を示す説明図、第４図は同装置の電池の収納
状態を説明するための説明図、第５図は同装置のマイク
と電池の収納状態を示す説明図、第６図は同装置の携帯
時の状態説明図、第７図は同装置の基地用の使用状態を
説明するための説明図、第８図は同装置の車載時の使用
状態を説明するための図、第９図は従来の可搬型無線装
置の外観斜視図、第10図は同装置の要部構成を示す斜視
図である。 １……ハンドマイク、10……可搬ケース、14……別ポケ
ット、15……電池、24……アンテナ、26……アンテナ保
持具、30……無線機筐体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内部に無線機の筐体が収納され上面にこの
   筐体の機能操作ボタンがあらわれる可搬型ケースと、前
   記可搬型ケースの前面に装着され内部にマイク及び前記
   無線機の電池を収納する開閉自在な蓋が設けられ前記電
   池に接続されるコードを通す穴を前記可搬型ケースに設
   けた別ポケットと、前記別ポケット内のマイクと前記電
   池とを仕切りこの電池の保持を行う仕切片と、前記可搬
   型ケースの側面に装着されアンテナを垂直面内で回転可
   能とするアンテナ保持部とを備えた可搬型無線装置。