JPH0633630B2 - 断熱複合形材 - Google Patents

断熱複合形材

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JPH0633630B2
JPH0633630B2 JP60094635A JP9463585A JPH0633630B2 JP H0633630 B2 JPH0633630 B2 JP H0633630B2 JP 60094635 A JP60094635 A JP 60094635A JP 9463585 A JP9463585 A JP 9463585A JP H0633630 B2 JPH0633630 B2 JP H0633630B2
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aluminum
wood
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aluminum alloy
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正憲 大須賀
健二郎 西村
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Fujisash Co Ltd
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Fujisash Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアルミニウム又はアルミニウム合金と木材又は
合板とを複合してなる断熱複合形材に関し、更に詳述す
ると木材や合板の含水による変形、接着力の低下、強度
低下等を防止してアルミニウム又はアルミニウム合金と
複合し得る断熱複合形材に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 従来より、アルミニウム及びアルミニウム合金製の建材
は広く使用されているが、この種の建材は熱伝導性が良
いため、建物に取り付けられた場合、室内外の温度差に
より結露現象を起こし、とりわけ寒冷地に於いてはこれ
が大きな問題となっている。
特に、最近においては、アルミニウムやアルミニウム合
金に木材や合板を複合して障子や襖等の建材を製造する
ことが行われているが、アルミニウムやアルミニウム合
金に木材や合板を複合した建材は結露により種々の問題
を引き起こす。例えば、アルミニウムに木材を接着する
と、接着剤の塗りむら、いわゆるエアポケットに空気が
流入し、結露を生じるため、この水分によって接着部分
が剥離する。また、アルミニウムに木材が強固に接着し
た場合には、アルミニウムの熱吸収によって木材との熱
膨張力差を生じ、このためアルミニウムが異常に変形す
ることがある。
この点の問題を解消させるには、アルミニウム又はアル
ミニウム合金に対し木材や合板を強固に接着しない構造
をとることが必要であり、このためにアルミニウムやア
ルミニウム合金に木材や合板を嵌合するための凹部もし
くは凸部を形成し、これに木材や合板を緩く嵌合する方
法が採用され得るが、木材や合板を緩く嵌合することは
建材施工上種々の問題を生じさせる。また、この方法に
よっても、アルミニウムやアルミニウム合金に生じた結
露からの水分で木材や合板が含水し、変形が起こること
は避けられない。更に、木材や合板をアルミニウムやア
ルミニウム合金に嵌合するためには、これらアルミニウ
ムやアルミニウム合金の凹部もしくは凸部に嵌合し得る
凸部もしくは凹部を形成しなければならないが、木材や
合板にこのような加工を施すことは面倒である上、この
ような嵌合方式では形材を製造する場合の生産性が悪い
という問題もある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、アルミニウム
やアルミニウム合金に生じた結露からの水分による吸水
を防止して木材や合板を複合化でき、しかも木材や合板
をアルミニウムやアルミニウム合金にしっかりと接続し
得て、施工上或いは使用上支障の生じることがなく、し
かも生産性よく簡単に製造できる断熱複合形材を提供す
ることを目的とする。
問題点を解決するための手段及び作用 即ち、本発明は上記目的を達成するため、アルミニウム
又はアルミニウム合金材に凹状もしくは凸状の嵌合部を
形成し、この嵌合部に樹脂含浸木材からなる接続部材を
その少なくとも一部が前記嵌合部から突出した状態で嵌
合し、かつこの接続部材の突出面に木材又は合板を接着
するようにしたものである。
本発明によれば、このように樹脂含浸木材を接続部材と
してアルミニウム又はアルミニウム合金材に嵌合し、こ
の樹脂含浸木材を介して木材又は合板をアルミニウム又
はアルミニウム合金材に接続するようにしたので、アル
ミニウム又はアルミニウム合金材に結露が生じても、こ
れによって樹脂含浸木材が含水することがなく、この樹
脂含浸木材(接続部材)の突出面にアルミニウム又はア
ルミニウム合金材と離間して接着された木材又は合板が
含水することがない。このため、接続部材に接着される
木材、合板としては、含水による変形等が防止されるの
で、材質が制限されず、安価な木材や合板を選ぶことが
できる。
また、アルミニウム又はアルミニウム合金材の嵌合部に
対する接続部材(樹脂含浸木材)の嵌合は精密に行うこ
とができ、このため形材の施工上或いは使用上に支障が
生じることがない。しかもこの場合、樹脂含浸木材をア
ルミニウムやアルミニウム合金材の嵌合部に精密に嵌合
するような形状に加工し、仕上げることは簡単であり、
かつこの樹脂含浸木材を接続部材として嵌合する操作も
簡単であると共に、アルミニウム又はアルミニウム合金
材に複合化されるべき木材又は合板はアルミニウム又は
アルミニウム合金材と嵌合する必要がないので嵌合化の
ための特別な形状に形成しなくともよく、単に接続部材
に接着するだけでよいため、形材を簡単にかつ安価に生
産性良く製造できる。
ここで、本発明の断熱複合形材に用いるアルミニウム又
はアルミニウム合金、及び木材又は合板の材質、形状等
は形材の種類、使用目的などに応じて適宜選定される。
また、樹脂含浸木材としては、高圧で木材繊維の細孔内
に合成樹脂を圧入したものが有効に使用され、これを吸
水性がなく、硬質化し、精密な機械加工ができる上、そ
り、たわみ等の変形が起こらないものである。なおこの
場合、木材の種類に特に制限はない。また、合成樹脂と
しては酢酸ビニル系、メラミン系、フェノール系、アク
リル系等の合成樹脂が好ましく用いられる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
実施例 図面は本発明断熱複合形材の種々の実施例を示すもの
で、図中1はアルミニウム又はアルミニウム合金材であ
り、このアルミニウム又はアルミニウム合金材に凹状も
しくは凸状の嵌合部2を形成すると共に、この嵌合部2
に樹脂含浸木材からなる接続部材3をその少なくとも一
部が前記嵌合部2から突出した状態で嵌合し、この接続
部材3の突出面に木材又は合板4をアルミニウム又はア
ルミニウム合金材1とは接触しないような態様で接着剤
5により接着したものである。
即ち、具体的に説明すると、第1図の実施例は平板1a
の下面に樋状の嵌合部形成体1bを一体に突設すると共
に、前記平板1aの形成部1bによって囲まれた中央部
に間隙1cを形成し、前記形成部1b内を凹溝状の嵌合
部2としたアルミニウム又はアルミニウム合金材1に対
し、その嵌合部2に断面凸状の接続部材3を嵌合し、こ
の接続部材3の上端部を前記間隙1cを貫通して平板1
aの上方に若干突出させると共に、この突出上端面に平
板状の木材又は合板4を接着剤5により接着したもので
ある。
また、第2図は、平板1aの上面に互に所定間隔離間し
て対向し、その内側壁に長さ方向に沿ってV字溝1d,
1dがそれぞれ形成された2枚の長板1e,1eからな
る嵌合部形成体1bを一体に突設し、前記長板1e,1
e間を凹溝状の嵌合部2としたアルミニウム又はアルミ
ニウム合金材1に対し、その嵌合部2に外側壁にそれぞ
れ前記V字溝1d,1dに係合するV字凸条3a,3a
を突設した厚板状の接続部材3をその上端部を前記形成
体1bの上方に若干突出させた状態で嵌合し、この接続
部材3の突出上端面に平板状の木材又は合板4を接着剤
5により接着したものである。
更に、第3図の実施例は、平板1aの上面一端縁に嵌合
部形成体1bとして板状突起体1fを一体に突設すると
共に、この突起体1fの上端内縁部に先端側が厚くかつ
基端側が薄く形成されて下面がテーパ面をなした板状鍔
体1gを一体に突設し、この板状鍔体1gを凸状の嵌合
部2とすると共に、この鍔体1gと平板1aとの間の空
隙を凹溝状の嵌合部2としたアルミニウム又はアルミニ
ウム合金材1に対し、厚板状の接続部材3の一端面の上
側に前記凸状嵌合部2(鍔体1g)に係合する溝3b
を、下側に凹溝状嵌合部2に係合する突出部3cをそれ
ぞれ設け、これら溝3b及び突出部3cをそれぞれ凸状
及び凹溝状嵌合部2,2に係合することにより、接続部
材3をアルミニウム又はアルミニウム合金材1の両嵌合
部2,2に嵌合し、かつ前記鍔体1gの上面より上方に
若干突出する接続部材3の上面に接着剤5を介して板状
の木材又は合板4を接着したものである。
次に、第4図の実施例は、平板1aの上面一端縁に嵌合
部形成体1bとして断面逆L字状の突起体1hを一体に
突設すると共に、この突起体1hと若干離間して先端側
が厚くかつ基端側が薄く形成されて内側面がテーパ面を
なした突条1iを平板1a上面に一体に突設し、前記突
起体1hと突条1iとの間の空隙を凹状嵌合部2とし、
かつ突条1iを凸状嵌合部2としたアルミニウム又はア
ルミニウム合金材1に対し、厚板状の接続部材3の一端
部を前記両嵌合部2,2に係合する形状に形成すること
により接続部材3を両嵌合部2,2に嵌合し、この接続
部材3の突起体1h上端面より若干上方に突出する上面
に接着剤5を介して板状の木材又は合板4を接着したも
のである。
また、第5図の実施例は、平板1aの上面に断面T字状
で、その上壁両側端側がそれぞれ厚く中央部側が薄く形
成されて下面がテーパ面をなす突起体1jからなる凸状
嵌合部2を突設してなるアルミニウム又はアルミニウム
合金材1に対し、厚板状の接続部材3の下面に前記凸状
嵌合部2に係合する凹溝3dを形成し、前記凸状嵌合部
2にこの凹溝3dを係合すると共に、接続部材3の上面
に板状の木材又は合板4を接着剤5により接着したもの
である。
更に、第6図の実施例は、平板1aの上面に内部に略円
柱状の溝1kが形成された山型の嵌合部形成体1bを一
体に突設し、かつ前記溝1kを凹溝状嵌合部2としたア
ルミニウム又はアルミニウム合金材1に対し、その嵌合
部2に円柱状でかつその外周面上部に軸方向に沿って板
状部3eが設けられた接続部材3をこの板状部3eが嵌
合部2上面より上方に突出した状態で嵌合し、前記板状
部3e上面に接着剤5を介して板状の木材又は合板を接
着したものである。
また更に、第7図の実施例は、平板1aの上面一端側に
互に所定間隔離間して対向し、内側壁間に略円柱状の溝
1lを形成する断面略円弧状の2枚の長板1m,1mか
らなる嵌合部形成体1bを一体に突設し、前記溝1lを
凹溝状の嵌合部2としたアルミニウム又はアルミニウム
合金材1に対し、その嵌合部2に前記第6図の接続部材
3とほぼ同様な構成を有する接続部材3を嵌合し、その
嵌合部2からの突出上端面に板状の木材又は合板4を接
着剤5により接着したものである。なおこの場合、第8
図に示したように複数個の嵌合部2をアルミニウム又は
アルミニウム合金材1に形成し、これら嵌合部2に嵌合
される複数個の接着部材3に木材又は合板4を接着5す
るようにしてもよい。
上述した実施例の形材によれば、アルミニウム又はアル
ミニウム合金材に対する嵌合部形成体1bの形成は容易
であり、かつこの形成体1bによって形成される嵌合部
2に嵌合される接続部材3は樹脂含浸木材よりなるので
加工性が良く、精密な加工が容易である。このため、接
続部材3は容易かつ安価に製作することができると共
に、複合すべき木材又は合板4は接続部材3に接着剤5
により接着すればよいので、木材又は合板4をアルミニ
ウム又はアルミニウム合金材1に嵌合し得るような特別
の形状に加工する必要がなく、通常の板状の木材又は合
板を使用することができ、従って形材の製造が簡単化
し、しかも安価になる。
また、木材又は合板4は、アルミニウム又はアルミニウ
ム合金材1と離間し、アルミニウム又はアルミニウム合
金材1から突出した接続部材3の突出面に接着剤5によ
り接着されており、アルミニウム又はアルミニウム合金
材1或いはこれと接続部材3との間に結露が生じても接
続部材(樹脂含浸木材)3が含水することがないので、
木材又は合板4が結露により含水することがなく、木材
又は合板4と接続部材3との間の接着剥離はない。更
に、このように木材又は合板4が含水しないので変形が
生じ難く、このため安価な材料を使用することができ
る。また、アルミニウム又はアルミニウム合金材1と接
続部材3とは嵌合方式により接続するので、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金材1と接続部材3との間で結露
しても、これによってアルミニウム又はアルミニウム合
金材1と接続部材3との接続が解消することはない。
ここで、接続部材3と木材又は合板4とを接続する接着
剤としては特に制限はなく、酢酸ビニル樹脂系、尿素樹
脂系、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂
系等のいずれのものも使用し得る。
なお、本発明において、上記各部品の形状は上記実施例
に制限されるものではなく、形材の使用目的等に応じて
種々変形可能である。
発明の効果 本発明の断熱複合形材によれば、アルミニウム又はアル
ミニウム合金材に凹状又は凸状の嵌合部を形成し、この
嵌合部に樹脂含浸木材からなる接続部材をその少なくと
も一部が前記嵌合部から突出した状態で嵌合し、かつこ
の接続部材の突出面に木材又は合板をアルミニウム又は
アルミニウム合金材と離間して接着するようにしたの
で、アルミニウムやアルミニウム合金材に結露が生じて
も樹脂含浸木材からなる接続部材が含水されず、従って
この接続部材に接着される木材又は合板が含水されない
ので、木材又は合板の接着剥離が生ぜず、そり等の変形
も起こらない上、複合化する木材や合板に特殊な加工を
施す必要がなく、かつ接続部材とアルミニウム又はアル
ミニウム合金材とをこれらが互に嵌合するように製作す
るのは簡単であるから、生産性よく簡単にしかも安価に
形材を製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図はそれぞれ本発明の一実施例を示す断
面図である。 1……アルミニウム又はアルミニウム合金材, 2……嵌合部,3……接続部材, 4……木材又は合板,5……接着剤。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム又はアルミニウム合金材に凹
    状又は凸状の嵌合部を形成し、この嵌合部に樹脂含浸木
    材からなる接続部材をその少なくとも一部が前記嵌合部
    から突出した状態で嵌合し、かつこの接続部材の突出面
    に木材又は合板を接着してなることを特徴とする断熱複
    合形材。
  2. 【請求項2】樹脂含浸木材が木材繊維の細孔内に合成樹
    脂が圧入されてなるものである特許請求の範囲第1項記
    載の形材。
JP60094635A 1985-05-02 1985-05-02 断熱複合形材 Expired - Lifetime JPH0633630B2 (ja)

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JPS61254731A JPS61254731A (ja) 1986-11-12
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CN107712492A (zh) * 2017-10-30 2018-02-23 陕西天路通农业开发有限责任公司 一种浊汁型柿子饮料的制备方法

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JP6855051B2 (ja) * 2017-01-31 2021-04-07 株式会社富士昭技研 建築用パネル

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JPS61254731A (ja) 1986-11-12

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