JPH0633627U - ヘリカル内歯車加工用ブローチ - Google Patents

ヘリカル内歯車加工用ブローチ

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JPH0633627U
JPH0633627U JP7260892U JP7260892U JPH0633627U JP H0633627 U JPH0633627 U JP H0633627U JP 7260892 U JP7260892 U JP 7260892U JP 7260892 U JP7260892 U JP 7260892U JP H0633627 U JPH0633627 U JP H0633627U
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cutting
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obtuse angle
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Abstract

(57)【要約】 【目的】面粗さが良好で、歯すじ誤差の少ない新規なヘ
リカル内歯車を加工することのできるヘリカル内歯車加
工用ブローチを提供する。 【構成】先端案内部から後端案内部に向けて荒歯群4と
仕上げ歯群2とを配設しする。歯丈方向に歯高を漸増す
る複数の切刃が所定のねじれ角βに沿って荒歯群4を配
列する。仕上げ歯群2は該荒歯群4に続き歯厚方向に正
規の歯形に歯厚を漸増させた複数の切れ刃を荒歯と同一
のねじれ角に沿って配列する。さらに、仕上げ歯群を切
削方向に3つの群に区分し、前半部では鈍角側2bを案
内面として鋭角側を切削し、中間部では鋭角側2cを案
内面として鈍角側を切削し、後半部では鈍角側2fを案
内面として鋭角側を再度切削するように構成する。後半
部における鋭角側の切削量を前記前半部の鋭角側及び中
間部の鈍角側の各切削量よりも少とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は自動車等の自動変速機のヘリカル内歯車やヘリカルスプライン穴を 切削加工するヘリカル内歯車加工用ブローチに関する
【0002】
【従来の技術】
ヘリカル内歯車加工用ブローチ本体は、通常は図1に示すように先端案内部( 図示せず)の近傍から荒加工を行う歯高上がりの多数の切れ刃をねじれ角βに沿 って歯丈方向に配設された荒歯群4と、これに続いて仕上げ歯群(あるいはシェ ル刃)2が前記荒歯群と同様にねじれ角βに沿って配設され、ロックナット3で 固定されている。またこのようなヘリカルブローチをスパイクSの付いた治具G に載せた被削材Aに挿入し、ねじれ角βに沿って回転させながら引き抜いて図3 に示すように被削材Aにヘリカル内歯車等を切削加工している。該ヘリカルブロ ーチは、歯高上がりの荒歯群4の切れ刃で図6に示すようにM部を粗加工した後 、歯厚上がりの仕上げ歯(シェル刃)で同図のT.L部及びT.R部を仕上げ切 削している。仕上げ刃群2の切削方式を模式的に表したのが図5である。これに よれば、仕上げ刃群2の前半部で鈍角側6の案内刃2bを案内面にして鋭角側5 の切刃2aを切削し、後半で鋭角側5の切刃2cを案内面にして鈍角側6の切刃 2dを切削している。なお、θ1 、θ2 、θ3 は側面逃げ角、t1 、t2、t3 は 切削量を表す。さらに、特公平2−14900号公報に示されているように、前 半部の鈍角側の案内側にも弱い側面逃げ角を設け、鈍角切削の逃げ角が最大で、 鋭角側の切削刃にげ角がこれに続き、ガイド側にげ角が最も小に設定したものも 考案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の従来品は、仕上げ刃2(あるいはシェル刃)は、図5に示すように鋭角 側5と鈍角側6が切削しない側を案内面とし、交互に片側切削しているが、鈍化 角側の切削抵抗が大きいので背分力によって案内面の鋭角側に喰い込みが発生す る。また、切削終了間際に加工物に作用するブローチの切刃は、鋭角・鈍角の両 側に逃げ角をもった一刃となるために著しく案内性が劣化し、歯すじ誤差を大き くし、仕上面の仕上げ面粗さが大となり、ブローチ加工された内歯車やスプライ ンの精度を低下させる。図7はこのことを仕上げ刃2をピッチ円筒で切断し展開 して模式的に表したものであり、切れ刃を進行方向から見ると、作用するすくい 角は鋭角側5では(−)β、鈍角側6では(+)βとなり切れ味に大きな違いが 出てしまい、これがそのまま切削力の違いとなり、切れ刃2が案内側へ押される 力の違いとなることがわかる。なお、φ1 、φ2 は側面逃げ角を示す。さらに、 すべての案内面に側面にげ角を設けた上記のブローチでは、総ての面ににげ角を 形成しなければならず、ブローチの製造が煩雑であるうえ、製作コストがいきお い高価になる。 本考案は、上記の面粗さが良好で、歯すじ誤差の少ない新規なヘリカル内歯車 を加工することのできるブローチを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は、先端案内部から後端案内部に向けて荒歯群と仕上げ歯群とを配設 し、該荒歯群は歯丈方向に歯高を漸増する複数の切刃が所定のねじれ角に沿って 配列されており、仕上げ歯群は該荒歯群に続き歯厚方向に正規の歯形に仕上げ切 削するべく歯厚を漸増させる複数の切刃を前記荒歯と同一のねじれ角に沿って配 列されているヘリカルブローチにおいて、前記仕上げ歯群を切削方向に3つの群 に区分し、前半部では鈍角側を案内面として鋭角側を切削し、中間部では鋭角側 を案内面として鈍角側を切削し、後半部では鈍角側を案内面として鋭角側を再度 切削するように構成すると共に、前記後半部における鋭角側の切削量を前記前半 部の鋭角側及び中間部の鈍角側の各切削量よりも少としたことにより、歯すじ誤 差が小さく、かつ面粗さも小さい平滑な加工面を形成したものである。案内面の 逃げ角は、図2でいえば鈍角側案内2b、2fは逃げ角なし、鋭角側案内2cに は逃げ角を施す。
【0005】
【作用】 本発明に係るブローチの仕上げ歯(シェル刃)による切削は、図2に示す仕上 げ歯のピッチ円筒断面展開図によれば、仕上げ歯前半では鈍角側6の案内刃2b を案内として鋭角側切刃2aで鋭角側5を切削し、中間部では鋭角側切刃2cを 案内として鈍角側切刃2dで鈍角側6を切削する。さらに後半部では鈍角側6の 側面逃げ角をもたない案内刃2fを案内として、鋭角側の切刃2cで鋭角側5を 僅かに切削することで片側切削による悪影響を防止する。
【0006】
【実施例】
次に、この考案の実施例を図1について説明する。仕上げ歯群2を切削方向に 3つの群に区分し、前半部では逃げ角のない鈍角側2bを案内面として鋭角側を 切削するようになっている。中間部では弱い逃げ角のある鋭角側2cを案内面と して鈍角側2dを切削するようになっている。この段階までは従来品と同一構造 である。さらに、後半部では逃げ角のない鈍角側2fを案内面として鋭角側2e を再度切削するように構成する。さらに後半部における鋭角側2eの切削量は前 記前半部の鋭角側及び中間部の鈍角側の各切削量よりも少としている。鈍角側6 においては切削抵抗が大きいため中央で背分力により押されて鈍角側2dの切削 時には鋭角側2cでは食い込み勝ちとなる。そこで再度後半で鋭角側をほぼ食い 込み分だけ、僅かな切り込み量で切削を行う。これを図示すると、図4に示すよ うにこの際の切り込み量は通常、図4に示す刃筋誤差E程度であり、通常5〜2 0μm程度の小さな量とする。なお、図4におけるEaは前半部及び中間部にお ける切り込み量を示し、Aはワークを示す。
【0007】 スプラインねじれ角β=25°の本発明にかかるブローチで切削したところ第 表1に示すような結果を得ることができた。本発明によるブローチでは歯筋誤差 、仕上げ面粗さ共に従来の軸直角刃溝やオフノルマル刃溝のブローチに較べ格段 に良くなっていることがわかる。
【0008】
【表1】
【0009】
【発明の効果】
この考案は、上記の通り前記仕上げ歯群を切削方向に3つの群に区分し、前半 部では鈍角側を案内面として鋭角側を切削し、中間部では鋭角側を案内面として 鈍角側を切削し、後半部では鈍角側を案内面として鋭角側を再度切削するように 構成すると共に、前記後半部における鋭角側の切削量を前記前半部の鋭角側及び 中間部の鈍角側の各切削量よりも少としたのであるから、鋭角側の加工面に生じ た歯すじ誤差の修正が行われ、面粗さの小さい平滑な加工面が容易に得られる。 しかも、鋭角側の切削時における案内側となる鈍角側には、側面にげ角を設ける 必要がないので、ブローチの加工工数が少なくなり、高精度の加工が可能なブロ ーチを低廉に提供することが可能になった。しかも再度切削する鋭角側において は切削量が5〜20μmの歯すじ誤差程度であるので、加工時間も短くて済むな ど多くの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブローチ加工状態図である。
【図2】本発明に係るブローチのシェル刃ピッチ円筒断
面展開図である。
【図3】被加工物の部分斜視図である。
【図4a】歯すじ誤差の説明図である。
【図4b】前半部及び中間分における切り込み量を示す
説明図である。
【図5】従来品のブローチ加工状態図である。
【図6】ブローチの切削方式と切れ刃の展開図である。
【図7】切れ刃の展開図である。
【符号の説明】
1 本体 2 仕上げ歯群(シェル刃) 3 ロックナット 4 荒歯群 A 被削材 S スパイク G 治具 β ねじれ角
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】ブローチ加工状態図である。
【図2】本発明に係るブローチのシェル刃ピッチ円筒断
面展開図である。
【図3】被加工物の部分斜視図である。
【図4】歯すじ誤差Eと、前半部及び中間分における切
り込み量Eaとをそれぞれ示す説明図である。
【図5】従来品のブローチ加工状態図である。
【図6】ブローチの切削方式と切れ刃の展開図である。
【図7】切れ刃の展開図である。
【符号の説明】 1 本体 2 仕上げ歯群(シェル刃) 3 ロックナット 4 荒歯群 A 被削材 S スパイク G 治具 β ねじれ角

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端案内部から後端案内部に向けて荒歯
    群と仕上げ歯群とを配設し、該荒歯群は歯丈方向に歯高
    を漸増する複数の切刃が所定のねじれ角に沿って配列さ
    れており、仕上げ歯群は該荒歯群に続き歯厚方向に正規
    の歯形に仕上げ切削するべく歯厚を漸増させた複数の切
    れ刃を前記荒歯と同一のねじれ角に沿って配列されてい
    るヘリカルブローチにおいて、前記仕上げ歯群を切削方
    向に3つの群に区分し、前半部では鈍角側を案内面とし
    て鋭角側を切削し、中間部では鋭角側を案内面として鈍
    角側を切削し、後半部では鈍角側を案内面として鋭角側
    を再度切削するように構成すると共に、前記後半部にお
    ける鋭角側の切削量を前記前半部の鋭角側及び中間部の
    鈍角側の各切削量よりも少としたことを特徴とするヘリ
    カル内歯車加工用ブローチ。
  2. 【請求項2】 前記後半部における切削量が5〜20μ
    m程度である請求項1記載のヘリカル内歯車加工用ブロ
    ーチ。
JP7260892U 1992-09-24 1992-09-24 ヘリカル内歯車加工用ブローチ Expired - Lifetime JP2532834Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175826A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Fuji Heavy Ind Ltd ブローチ及びブローチ加工方法
WO2012026576A1 (ja) * 2010-08-27 2012-03-01 三菱マテリアル株式会社 ヘリカルブローチ
CN106583858A (zh) * 2016-12-22 2017-04-26 汉德车桥(株洲)齿轮有限公司 一种一拉成型的大拉刀

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