JP2514519Y2 - インターナルヘリカルブローチ - Google Patents

インターナルヘリカルブローチ

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JP2514519Y2
JP2514519Y2 JP6792290U JP6792290U JP2514519Y2 JP 2514519 Y2 JP2514519 Y2 JP 2514519Y2 JP 6792290 U JP6792290 U JP 6792290U JP 6792290 U JP6792290 U JP 6792290U JP 2514519 Y2 JP2514519 Y2 JP 2514519Y2
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JP
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cutting edge
broach
angle
shell
cutting
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JP6792290U
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忠夫 松井
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Nachi Fujikoshi Corp
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Nachi Fujikoshi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、仕上切刃を形成した別体のシェルを本体
に取付けて、ダクタイル鋳鉄などの硬質材にヘリカルイ
ンターナルギアを削成するインターナルヘリカルブロー
チに関する。
(従来の技術) インターナルヘリカルブローチは、一般的に第1図に
示すように軸心(0−0)に対し所定のねじれ角(HA)
に沿ってシャンク(1)側から後方支持部(2)に向け
て外径上りの荒切削用切刃(3)を形成した本体(A)
と、本体とは別体であって第6図に示すように本体の軸
部(11)に挿通される貫通穴(12)を有するシェル
(B)とからなり、さらにシェルには荒切削用切刃
(3)と同一のねじれ角(HA)をなすと共に、歯厚上り
の仕上切刃(4)が設けられている。ヘリカルインター
ナルギアを削成するには、予め所定の穴明けを行ったワ
ーク(W)に該ブローチを通し、図示しないブローチ盤
のラムにシャンク(1)を把持させ矢印方向(L)にブ
ローチを相対的に引張りながら回転を与えることにより
ワーク内周にインターナルヘリカルギアを形成する。
すなわち、インターナルヘリカルブローチを用いて、
ヘリカルインターナルギアを切削加工する場合、第8図
に示すように本体(A)の荒切削用切刃(3)でワーク
(W)のフランク面(6a)(6b)から逃し部(8)に至
るまでの後方に向って外径上りの切削U1、U2…Unを行
う。次いでシェル(B)の仕上切刃(4)でワークのフ
ランク面(6a)(6b)を仕上研削するが、先に切削に入
る鋭角側仕上切刃(4a)、後から切削に入る鈍角側仕上
切刃(4b)(第7図参照)により第8図に示すように歯
厚上りで切削する。
(考案が解決しようとする課題) しかし、本体(A)の外径上りの荒切削用切刃(3)
の逃し部(8)のフランクの施行角、即ちフランク面
(6a)(6b)と逃し部(8)との境界(7)から逃し部
が立ち上がる角度、が第9図に示すように歯形中心線
(X−X)に直交する線(Y−Y)を基準にしてほぼ90
°であるので、シェル(B)に設けられた歯厚上りのす
べての仕上切刃(4)のフランクと逃し部(8)のフラ
ンクとの交点である境界(7)はほぼ同径上を通過す
る。このためダクタイル鋳鉄(FCD材)などの硬質のワ
ークを加工した場合、第10図に示すように上述の境界
(7)では特に鋭角側仕上切刃(4a)で顕著に境界摩耗
が発生すると共に、順次摩耗が累積していき、累積異常
摩耗(10)に発展していく。さらに、シェル(B)の仕
上切刃(4)による1刃当りの切込量は比較的に小さ
く、切削幅(第8図のa〜a′の範囲)が広いため、喰
付きが悪く、切削抵抗も大である。このため、仕上切刃
の刃欠けも多発する。
(課題を解決するための手段) 本考案は、かかる課題を解決するためになされたもの
であって、ブローチ本体と、該ブローチ本体に組込まれ
たシェルとからなり、本体には本体の軸心に対し所定の
ねじれ角に沿って後方に向って外径上りの荒切削用切刃
を具え、シェルには前記ねじれ角に沿うとともに前半部
で歯厚上りの鋭角側の仕上切刃を、後半部で歯厚上りの
鈍角側の仕切切刃を、各々設けたインターナルヘリカル
ブローチにおいて、前記本体の外径上りの切刃の逃し部
のフランクの施行角、即ちフランク面と逃し部との境界
から逃し部が立ち上がる角度、を歯形中心線に直交する
線を基準にして90°+θとしたことを特徴とするインタ
ーナルヘリカルブローチ、もしくはシェル前半部の鋭角
側の仕上切刃に外径上りの切刃を設けたことを特徴とす
るインターナルヘリカルブローチ、または前記本体の外
径上りの切刃の逃し部のフランクの施行角を歯形中心線
に直交する線を基準にして90°+θとし、かつシェル前
半部の鋭角側の仕上切刃に外径上りの切刃を設けたこと
を特徴とするインターナルヘリカルブローチであって、
境界摩耗のみの発生に止まり、累積摩耗の防止をはか
り、さらに切削抵抗を小さくしたものである。
(作用) 予め穴あけされたワークに本考案のブローチを挿通し
ブローチのシャンク(1)をブローチ盤のラムで把持し
て、相互に回転を与えならがブローチを第1図の矢印方
向に引張れば、ブローチには境界摩耗は生ずるが、累積
摩耗を生ずることなく、切削抵抗が小さく、円滑に切削
作業が行われる。また、大量のインターナルギアが精度
良く仕上げられる。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面につき説明する。第1の実
施例では第1図に示す実施例と同様に本体(A)に設け
られた荒切削用切刃(3)は所定のねじれ角(HA)に沿
って長手方向に配設されると共に、各切刃は後方の仕上
切刃(4)に向って次第に歯高が高くなる。即ち、外径
上りであって、第8図に示すようにワーク(W)にフラ
ンク面(6a)(6b)と逃し部(8)を削設するものであ
る。本考案では本体(A)の外径上りの荒切削用切刃
(3)の逃し部(8)のフランクの施行角、即ちフラン
ク面(6a)(6b)と逃し部(8)との境界(7)から逃
し部が立ち上がる角度、が第2図に示すように歯形中心
線(X−X)に直交する線(Y−Y)を基準にして、90
°+θ(θは通常は2°〜30°)となっている。さらに
第4図に拡大して示すようにシェル(B)では従来品と
同様に順次後方支持部(2)に向けて歯厚上りの仕上切
刃(41),(42),(43)が形成される。仕上切刃の各
刃の外径は切削を続けていくに従い、上述の各刃の境界
(7)は外径方向に離れていく(Δh2)。このため仕上
切刃のうち、特に先に切削に関与する鋭角側切刃(4a)
において生じ易い境界摩耗は第3図のように(10a),
(10b),(10c)…と順次位相がずれた位置で生ずるの
みであって、累積摩耗が生ずることはない。これは第4
図の比較図における従来品の境界(7a)からの距離(Δ
h1)が小であることからも分る。
さらに、第2の実施例では仕上切刃(4a),(4b)の
うち、前半の最初に切削に関与する鋭角側切刃(4a)で
は、フランク全面を切削せず第5図に示すように順次歯
厚方向及び外径方向に4a1,4a2,4a3…と順次切削する切
刃が配設される。後半の切刃(4)では従来通り先に切
削されたフランク側を(6a)をガイドとしてフランク全
面を歯厚上りで切削する切刃(4b)が形成される。この
場合、荒切削切刃(3)は第1の実施例のようにワーク
のフランク面(6a)(6b)と逃し部(8)の境界(7)
から逃がし部が立ち上がる角度は、歯形中心線(X−
X)に直交する線(X−Y)を基準にして90°+θとな
る刃を配置するものとしてもよい。あるいは、これを従
来品と同様に90°となる刃構成とすることもできる。
モジュール(m)1.15×圧力角(PA)20°×歯数(N
T)71×ねじれ角(HA)25°、材質がFCD70、硬度HB250
〜280のリングギアを従来のブローチを用いて切削し
た。1000個切削した結果、仕上切刃の鋭角側の欠損率は
80%以上であったのであるが、以下の試験例によれば上
記欠損率は大幅に低下した。
(試験例1) 試験例1は、ブローチ本体(A)の荒切削用切刃
(3)の逃し部(8)のフランクの施行角を第4図に示
す第1の実施例の構成となるように形成し、この本体
(A)に通常のシェル(B)をつけてテストした。この
シェル(B)の仕上げ切刃(4a)(4b)の仕様は以下の
通りであった。
試験結果、シェルの仕上げ刃の折損率は30%以下であ
った。
(試験例2) 試験例2は、シェル前半部の鋭角側の仕上げ切刃(4
a)を第5図に示す第2の実施例の構成となるように形
成した例であって、シェル前半部の鋭角側に、外径上が
り量UT=300μmのライズをつけ、歯厚上り量は従来の
ものと同じに構成した。このシェル(B)の仕上げ切刃
(4a)(4b)の仕様は以下の通りであった。
試験結果、シェルの仕上げ刃の折損率は30%以下であ
った。
(効果) この考案に係るインターナルヘリカルブローチは、前
記本体の外径上りの切刃の逃し部のフランクの施行角を
歯形中心に直交する線を基準にして90°+θとし、ある
いは、シェル前半部の鋭角側フランク切削刃に外径方向
切刃を設けたり、さらに、前記本体の外径上りの切刃の
逃し部のフランクの施行角を歯形中心に直交する線を基
準にして90°+θとし、かつシェル前半部の鋭角側フラ
ンク切削刃に外径上り切刃を設けたので、第4図に示す
ように従来品の境界(7a)からの距離(Δh1)に比して
本考案ではそれがΔh2と大となり、シェル刃の境界累積
摩耗が防止された。さらに、フランクの鋭角側では外径
上りの切削がなされるため、切削幅が小さく、次第に切
込量が増すため切削抵抗が顕著に減少した。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案の適用されるインターナルヘリカルブ
ローチの概略図、第2図はこの考案の要部の拡大説明
図、第3図は本考案の仕上切刃の境界摩耗の発生状況の
説明図、第4図は本考案と従来品の切削状態の比較説明
図、第5図は本考案のブローチの切刃の拡大模式図、第
6図はシェルの部分切断側面図、第7図は切刃の模式
図、第8図は従来品の切削状態の説明図、第9図は従来
品の第2図対応図、第10図は従来品の仕上切刃に生ずる
境界累積摩耗の発生状況の説明図である。 1……シャンク、6b……フランク面 2……後方支持部、7……境界 3……荒切削用切刃、A……本体 4……仕上切刃、B……シェル 4a……鋭角側仕上切刃 4b……鈍角側仕上切刃 6a……フランク面

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブローチ本体と、該ブローチ本体に組込ま
    れたシェルとからなり、本体には本体の軸心に対し所定
    のねじれ角に沿って後方に向って外径上りの荒切削用切
    刃を具え、シェルには前記ねじれ角に沿うとともに前半
    部で歯厚上りの鋭角側の仕上切刃を、後半部では歯厚上
    りの鈍角側の仕上切刃を各々設けたインターナルヘリカ
    ルブローチにおいて、前記本体の外径上りの荒切削用切
    刃の逃し部のフランクの施行角、即ちフランク面と逃し
    部との境界から逃し部が立ち上がる角度、を歯形中心線
    に直交する線を基準にして90°+θとしたことを特徴と
    するインターナルヘリカルブローチ。
  2. 【請求項2】ブローチ本体と、該ブローチ本体に組込ま
    れたシェルとからなり、本体には本体の軸心に対し所定
    のねじれ角に沿って後方に向って外径上りの荒切削用切
    刃を具え、シェルには前記ねじれ角に沿うとともに前半
    部で歯厚上りの鋭角側の仕上切刃を、後半部では歯厚上
    りの鈍角側の仕上切刃を各々設けたインターナルヘリカ
    ルブローチにおいて、シェル前半部の鋭角側の仕上切刃
    に外径上りの切刃を設けたことを特徴とするインターナ
    ルヘリカルブローチ。
  3. 【請求項3】ブローチ本体と、該ブローチ本体に組込ま
    れたシェルとからなり、本体には本体の軸心に対し所定
    のねじれ角に沿って後方に向って外径上りの荒切削用切
    刃を具え、シェルには前記ねじれ角に沿うとともに前半
    部で歯厚上りの鋭角側の仕上切刃を、後半部では歯厚上
    りの鈍角側の仕上切刃を各々設けたインターナルヘリカ
    ルブローチにおいて、前記本体の外径上りの荒切削用切
    刃の逃し部のフランクの施行角、即ちフランク面と逃し
    部との境界から逃し部が立ち上がる角度、を歯形中心線
    に直交する線を基準にして90°+θとし、かつシェル前
    半部の鋭角側の仕上切刃に外径上りの切刃を設けたこと
    を特徴とするインターナルヘリカルブローチ。
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