JPH06335923A - 加硫機の温度制御装置 - Google Patents

加硫機の温度制御装置

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JPH06335923A
JPH06335923A JP12563793A JP12563793A JPH06335923A JP H06335923 A JPH06335923 A JP H06335923A JP 12563793 A JP12563793 A JP 12563793A JP 12563793 A JP12563793 A JP 12563793A JP H06335923 A JPH06335923 A JP H06335923A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の加硫機で構成された加硫処理ラインにお
いて、段取り作業の遅れなどの異常が生じた場合でも、
これを検出して事前に加硫機に対して条件面の対策を講
じる。 【構成】被加熱物を金型11,12内に投入し、熱板1
3,14により金型11,12を介して被加熱物を加熱
処理する加硫機を複数備えた生産ラインに適用する。熱
板温度センサ201、タイマ202、メモリ203を有
し、熱板用設定温度決定部204では、タイマ202に
より検出された加熱処理サイクルの乱れ時間とメモリ2
03に記憶されている熱板の基準温度Tとを比較し、熱
板の設定温度Th を決定する。ファジィ推論部205で
は、熱板の実際の温度th と熱板用設定温度決定部20
4により求められた熱板の設定温度Th に基づき、予め
決められたファジィルールとメンバーシップ関数により
ファジィ推論を実行して推論値を求め、この推論値を前
記熱板の制御部206に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばゴムの加硫機の
熱板の温度制御に用いて好ましい温度制御装置に関し、
特に複数台の加硫機を備えた生産ラインにおける熱板の
温度制御を行うようにした加硫機の温度制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ゴムの加硫処理は、それぞれ熱板が取り
付けられた上下の金型内に被加硫物を投入して行われ
る。かかる加硫処理においては、被加硫物の加熱条件と
保持時間の条件がきわめて重要となるため、従来よりP
ID制御(比例・積分・微分制御)やファジィ制御を用
いたものなど、加硫機の温度制御には種々の方法が試み
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の加硫
機を用いた生産ラインでは、加硫処理を行う前に各加硫
機に対して一人の作業者によって段取り作業が行われ
る。すなわち、図3(A)に示すように、最初の加硫機
1に対する段取り作業を終了して、その加硫機1におい
て加硫処理を開始すると、次の加硫機2に移って段取り
作業を行う。
【0004】通常は、このようにして複数の加硫機1〜
4に対して順次段取り作業を行ってゆくが、例えば図3
(B)に示すように、第4の加硫機4に対する段取り作
業が遅れた場合、次に段取り作業を行う第1の加硫機1
においては、既に加硫処理時間が終了しており、第4の
加硫機4の段取り作業における遅れ時間だけ第1の加硫
機1の金型が冷却されることになる。この作業遅れ時間
は、図3(B)に示すように、第2の加硫機以降の加硫
機2〜4に対して順次影響することになる。
【0005】しかしながら、従来では、このような段取
り作業の遅れによって金型が冷却されたとしても、次の
ショットで加硫処理する際の金型の温度上昇の条件は定
常時と同じように設定していたため、特に被加硫物に加
えられる初期の温度が最適値より低くなるため、加硫処
理品質に悪影響を及ぼす結果となった。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、複数の加硫機で構成された
加硫処理ラインにおいて、段取り作業の遅れなどの異常
が生じた場合でも、これを検出して事前に加硫機に対し
て条件面の対策を講じることにより、加硫条件を遵守す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加硫機の温度制御装置は、被加熱物を金型
内に投入し、熱板により前記金型を介して前記被加熱物
を加熱処理する加硫機において、前記熱板の実際の温度
を検出する熱板温度センサと、 加熱処理の開始信号か
らの時間を計測する時間計測部と、 前記熱板の基準温
度を記憶する記憶部と、前記時間計測部により検出され
た加熱処理サイクルの乱れ時間と前記記憶部に記憶され
ている前記熱板の基準温度とを比較し、この結果に基づ
いて前記熱板の設定温度を決定する熱板用設定温度決定
部と、 前記熱板温度センサにより求められた熱板の実
際の温度と前記熱板用設定温度決定部により求められた
熱板の設定温度に基づき、予め決められたファジィルー
ルとメンバーシップ関数によりファジィ推論を実行して
推論値を求め、この推論値を前記熱板の制御部に出力す
るファジィ推論部と、を有することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明では、被加熱物を加熱処理する加硫機を
複数使用する場合に、まず各加硫機の加硫処理開始信号
から、その加硫機の一台前のサイクルを時間計測部で計
算し、サイクルの乱れを検出する。仮に、サイクルの乱
れが検出された場合には、熱板用設定温度決定部にて、
記憶部に格納された熱板の基準温度に対して、その乱れ
具合に応じた修正値を加えて熱板の設定温度とする。
【0009】ついで、この修正が加えられた熱板の設定
温度をファジィ推論部に出力し、このファジィ推論部に
おいて、前記熱板用設定温度決定部からの設定値と、熱
板温度センサから入力された熱板の実際の温度に基づい
て、予め決められたファジィルールとメンバーシップ関
数によりファジィ推論を実行して推論値を求め、この推
論結果により定められる制御信号を熱板の制御部に出力
する。
【0010】このようなファジィ制御を行うことによ
り、各加硫機の何れかにサイクルタイムの乱れが生じた
としても、その乱れの状況に応じた適切な熱板の設定温
度を実現することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例に係る加硫機の熱板温
度制御装置を示すブロック図、図2は同実施例に関する
加硫機を含めた全体の構成を示すブロック図、図3
(A)は正常時のタイムチャート、図3(B)は異常時
のタイムチャート、図4は同実施例のファジィ推論部に
おけるファジィルールを示す図、図5は同実施例のファ
ジィ推論部におけるメンバーシップ関数を示すグラフで
あり、図5(A)は温度偏差、図5(B)は温度の時間
変化、図5(C)は熱板のデューティ比の操作量のメン
バーシップ関数を示すグラフ、図6は図5に示す3つの
メンバーシップ関数から制御量を求める方法(重心法)
を示すグラフである。
【0012】まず、本実施例の熱板温度制御装置を適用
する加硫機は、図2に示すように被加硫物(加熱物)で
あるゴム材を投入する上型11および下型12を有して
おり、これら上下の金型11,12を型締めしたときに
金型内部にキャビティが形成される。そして、このキャ
ビティの形状によってゴム材は加硫処理が施されながら
適宜所望の形状に成形されるようになっている。
【0013】上型11には上部熱板13が固定されてお
り、下型12には下部熱板14が固定されている。これ
らの熱板13,14に熱板制御部206から制御信号を
出力することによりそれぞれの金型11,12に熱を伝
達して加硫処理を行う。上部熱板13および下部熱板1
4は、熱板制御部206からの制御信号によって加熱す
る時間と加熱を停止する時間との比率、いわゆるデュー
ティ比が調節される。すなわち、一定時間間隔で熱板1
3,14の作動/停止を繰り返すことにより金型11,
12を一定温度まで上昇させ、この温度を保持する。
【0014】上部熱板13または下部熱板14の少なく
とも何れか一方(本実施例では上部熱板13)には、本
実施例に係る熱板温度センサ201が取り付けられてお
り、上部熱板13の実際の温度th を検出すると共に、
この熱板温度センサ201からのデータ(上部熱板の実
際温度th )は、図1および図2に示すように、コント
ローラ207のファジィ推論部205に出力されるよう
になっている。
【0015】本実施例の熱板温度センサ201として
は、例えば熱起電力を変換物理量とした熱電対を用いる
ことが取り扱いの点で好ましいといえるが、本発明の熱
板温度センサはこのような熱電対にのみ限定されること
なく、他の温度センサ、例えば温度精度や分解能が必要
な場合には電気抵抗を変換物理量としたサーミスタある
いは測温抵抗体などを用いても良い。これら熱板温度セ
ンサ201は、使用される熱板13,14の検出温度範
囲や必要な測定精度・分解能などの諸条件により適宜選
択すれば良い。なお、本実施例では熱板温度センサ20
1を上部熱板13にのみ取り付けているが、下部熱板1
4、あるいは上下熱板13,14の両方に設けても良
い。
【0016】本実施例の熱板温度制御装置はメモリ(記
憶部)203を備えており、図示しない外部設定装置に
より入力される熱板の基準温度Tを記憶し、必要に応じ
て後述する熱板用設定温度決定部204に出力される。
具体的には、後述するタイマ202によって計測された
時間tに応じた最適な熱板の設定温度Tがマトリックス
状態で記憶されており、これらのデータは例えば加硫機
に応じて経験的に求めることができる。
【0017】本実施例の熱板温度制御装置は、各加硫機
1〜4に設けられた加硫処理の開始スイッチ(不図示)
からの信号を取り込んで、これらの信号から一台前の加
硫開始信号102を取り出し、この開始時点からの時間
を計測するタイマ(時間計測部)202を有している。
【0018】このタイマ202は、図3(A)に示すタ
イムチャートで説明すれば、例えば加硫機2について
は、加硫開始信号S21が入力されると、一台前の加硫機
の加硫開始信号、この場合は、加硫機1の加硫開始信号
11からの時間を計測する。実際には、加硫機1の加硫
開始信号S11が入力されると、次の加硫機2の加硫開始
信号S21が入力されるまでの時間tを計測する。これを
加硫機2における手作業時間tとして、この手作業時間
が正常か否かを判断すると共に、異常である場合にはど
れだけの時間遅れたかをも判断するために、この計測時
間tを熱板用設定温度決定部204に出力する。
【0019】熱板用設定温度決定部204には、熱板の
基準温度Tが格納されたメモリ203からの情報と、上
述したタイマ202からの情報とが入力され、タイマ2
02により計測された時間tに応じた熱板の基準温度T
が決定される。この熱板用設定温度決定部204におけ
る設定温度Th の決定方法は、既述したようにタイマ2
02からの計測時間tに基づいてメモリ203に記憶さ
れているマトリックスデータ中から検索することにより
行う。例えば、タイマ202により計測された時間tが
長い場合には、金型の放置時間が長いということである
ため、熱板の設定温度Th を通常の値よりも高くする。
【0020】また、本実施例の熱板温度制御装置は、フ
ァジィ推論部205を備えており、このファジィ推論部
は、温度偏差δと温度変化Δとを計算したのち、図4に
示すファジィルールと図5(A)〜(C)に示すメンバ
ーシップ関数とに基づいてファジィ推論を実行する。温
度偏差δを求めるために、ファジィ推論部205には、
熱板温度センサ201から一定時間間隔をもって現在の
熱板の実際温度th が入力され、これと同時に熱板用設
定温度決定部204で決定された熱板の設定温度Th が
入力されるようになっている。そして、熱板の温度偏差
δ、すなわち、 熱板の温度偏差δ=熱板の実際温度th − 熱板の設定
温度Th を演算して求める。
【0021】一方、温度変化Δを求めるために、ファジ
ィ推論部205には、熱板温度センサ201から一定時
間間隔をもって現在の熱板の実際温度th が入力され、
これと同時に、一定時間前の熱板の実際温度th-1 が入
力されるようになっている。そして、熱板の温度変化
Δ、すなわち、 熱板の温度変化Δ=熱板の実際温度th − 一定時間前
の熱板の実際温度th-1 を演算して求める。
【0022】また、本実施例に係るファジィ推論部20
5は、上述したようにして求められた温度偏差δおよび
温度変化Δに基づいて、ファジィ推論を実行する。本実
施例のファジィ推論は、図4に示すファジィルールと図
5(A)(B)(C)に示すメンバーシップ関数にした
がって実行される。まず、図4に示すファジィルールに
ついては、入力部(前件部)のパラメータとして、ファ
ジィ推論部205で演算された温度偏差δと温度変化Δ
を用いている。
【0023】そして、温度偏差δについては図5(A)
に示すように、7つのファジィラベルNL,NM,N
S,ZR,PS,PM,PLを用いて、 NL=−10℃以下 NM=−15℃〜 −5℃ NS=−10℃〜 ±0℃ ZR= −5℃〜 +5℃ PS= ±0℃〜+10℃ PM= +5℃〜+15℃ PL=+10℃以上 と定義している。なお、それぞれのファジィラベルは、
NL(ネガティブ・ラージ=マイナス側に大きい)、N
M(ネガティブ・ミドル=マイナス側に中位)、NS
(ネガティブ・スモール=マイナス側に小さい)、ZR
(ゼロ・レベル=変化なし)、PS(ポジティブ・スモ
ール=プラス側に小さい)、PM(ポジティブ・ミドル
=プラス側に中位)、PL(ポジティブ・ラージ=プラ
ス側に大きい)を意味している。
【0024】また、温度変化Δについては図5(B)に
示すように、同じく7つのファジィラベルNL,NM,
NS,ZR,PS,PM,PLを用いて、 NL=−5.0℃以下 NM=−7.5℃〜 −2.5℃ NS=−5.0℃〜 ±0℃ ZR=−2.5℃〜 +2.5℃ PS= ±0℃〜 +5.0℃ PM=+2.5℃〜+7.5℃ PL=+5.0℃以上 と定義している。それぞれのファジィラベルの意味は上
述した温度偏差δの場合と同じである。
【0025】これらの温度偏差δおよび温度変化Δの入
力パラメータが図4に示す組合せである場合、結論部
(後件部)はぞれぞれ同図に示す定義にしたがってファ
ジィ推論が実行される。例えば、図4の第1番目のファ
ジィルールでは、 IF(温度偏差δ=PL AND 温度変化Δ=NS) THEN 熱板の制御量(デューティ比)=NL となる。すなわち、温度偏差δが+10℃以上(実際の
熱板温度th が設定温度Th に対してかなり高温となっ
ている)で、かつ、温度変化Δが−5℃〜0℃(熱板の
実際温度th がやや上昇気味である)である場合は、熱
板の操作量(デューティ比)を−10%以下(熱板の作
動時間をやや短めにする)とする。
【0026】この後件部の定義は、図5(C)に示すよ
うに、熱板制御部206から熱板に出力するデューティ
比操作量を7つのファジィラベルNL,NM,NS,Z
R,PS,PM,PLを用いて、 NL=−10%以下 NM=−15%〜 −5% NS=−10%〜 ±0% ZR= −5%〜 +5% PS= ±0%〜 +10% PM= +5%〜 +15% PL=+10%以上 としている。なお、それぞれのファジィラベルの意味は
上述した温度偏差δの場合と同じであるが、ネガティブ
(マイナス側)は熱板の作動時間を停止時間に対して短
くする意味であり、ポジティブ(プラス側)はこの逆の
意味である。
【0027】そして、ファジィルールの前件部に温度偏
差と温度変化の2つのパラメータを入力して図4に示す
ファジィルールにしたがって得られた後件部の結論は、
図6に示すようにMAX−MIN−重心法によって評価
され、最終的な操作量が得られることになる。なお、こ
のMAX−MIN−重心法は、ファジィルールを適用し
て得られた後件部のメンバーシップ関数(図5(C)参
照)の形から最終的な操作量を求めるファジィ制御の一
般的手法である。
【0028】このようにして求められたデューティ比操
作量(推論値)は、本実施例に係るファジィ推論部20
5にて、実際の熱板の加熱時間のデューティ比を制御す
る指令信号に変換される。この熱板の加熱時間のデュー
ティ比は、既述したように、熱板制御部206から熱板
13,14に出力されて熱板が実際に作動する時間と停
止している時間との比率である。
【0029】次に作用を説明する。本実施例では、被加
熱物を加熱処理する加硫機を複数使用する場合に、まず
各加硫機1〜4の加硫処理開始信号S11,S21,…か
ら、その加硫機の一台前のサイクルtをタイマで計算
し、サイクルの乱れを検出する。
【0030】このとき、図3(B)に示すように、S41
−S31が正常な手作業時間よりも長い場合には、これを
サイクルの乱れであると認識し、熱板用設定温度決定部
204にて、メモリ203に格納された熱板の基準温度
Tのマトリックスデータに対して、その乱れ具合に応じ
た修正値を加えて熱板の設定温度Th とする。例えば、
タイマ203により計測された時間tが長い場合には、
金型の放置時間が長いということであるため、熱板の設
定温度Th を通常の値よりも高くする。
【0031】ついで、この修正が加えられた熱板の設定
温度Th をファジィ推論部205に出力し、このファジ
ィ推論部205において、前記熱板用設定温度決定部2
04からの設定値Th と、熱板温度センサ201から入
力された熱板の実際の温度thに基づいて、予め決めら
れたファジィルールとメンバーシップ関数によりファジ
ィ推論を実行して推論値を求め、この推論結果により定
められる制御信号106を熱板の制御部206に出力す
る。
【0032】具体的には、まず熱板温度センサ201か
ら一定時間間隔で熱板の実際温度th を取り込み、これ
をファジィ推論部205に出力する。これと同時に、熱
板用設定温度決定部204からファジィ推論部205に
熱板の設定温度Th を出力し、温度偏差δ(熱板の実際
温度th と熱板の設定温度Th との差温)を演算して求
める。また、熱板温度センサ201から一定時間前の熱
板の実際温度th-1 をファジィ推論部205に出力し、
熱板の現在の実際温度th と熱板の一定時間前の実際温
度th-1 との差温、すなわち温度変化Δを演算して求め
る。
【0033】そして、この温度偏差δと温度変化Δに基
づき、同じくファジィ推論部205で、予め決められた
ファジィルール(図4参照)とメンバーシップ関数(図
5(A)(B)(C)参照)によりファジィ推論を実行
して推論値を求め、さらに、熱板の作動/停止時間のデ
ューティ比を演算し、この演算結果により定められる制
御信号を熱板制御部206に出力する。
【0034】このようなファジィ制御を行うことによ
り、各加硫機1〜4の何れかにサイクルタイムの乱れが
生じたとしても、その乱れの状況に応じた適切な熱板の
設定温度を実現することができる。
【0035】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されることなく本発明の要旨を越えない限りにおいて種
々に改変することが可能である。例えば、上記実施例で
は加硫機に用いられている熱板の温度制御に本発明の温
度制御装置を適用した具体例を示したが、本発明の温度
制御装置の基本的思想は加硫機にのみ限定されることな
く加熱物を加熱処理する装置にも適用することができ
る。また、適用される加硫機の台数には何ら限定される
ことはない。
【0036】
【発明の効果】本発明の加硫機の熱板温度制御装置は、
加熱処理の開始信号からの時間を計測してサイクルの乱
れを認識し、この乱れの状態に応じて予め記憶されてい
る熱板の基準温度を選択したのち、この熱板の基準温度
と熱板の実際の温度とに基づいてファジィ推論を実行す
るので、複数の加硫機で構成された加硫処理ラインにお
いて、段取り作業の遅れなどの異常が生じた場合でも、
これを検出して事前に加硫機に対して条件面の対策を講
じることにより、加硫条件を遵守することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る加硫機の熱板温度制御
装置を示すブロック図である。
【図2】同実施例において加硫機を含めた全体を示すブ
ロック図である。
【図3】(A)は正常時における手作業と加硫処理との
時間的関係を示すタイムチャート、(B)は異常時にお
ける手作業と加硫処理との時間的関係を示すタイムチャ
ートである。
【図4】同実施例のファジィ推論部におけるファジィル
ールを示す図である。
【図5】同実施例のファジィ推論部におけるメンバーシ
ップ関数を示すグラフであり、(A)は温度偏差、
(B)は温度の時間変化、(C)は熱板のデューティ比
の操作量のメンバーシップ関数を示すグラフである。
【図6】図5に示す3つのメンバーシップ関数から制御
量を求める方法(MAX−MIN−重心法)を説明する
グラフである。
【符号の説明】
11…上型 12…下型 13…上部熱板 14…下部熱板 201…熱板温度センサ 202…タイマ(時間計測部) 203…メモリ(記憶部) 204…熱板用設定温度決定部 205…ファジィ推論部 206…熱板制御部 th …熱板の実際の温度 th-1 …一定時間前の熱板の実際温度 Th …熱板の設定温度 T…熱板の基準温度 t…計測時間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加熱物を金型(11,12)内に投入
    し、熱板(13,14)により前記金型(11,12)
    を介して前記被加熱物を加熱処理する加硫機において、 前記熱板の実際の温度(th )を検出する熱板温度セン
    サ(201)と、 加熱処理の開始信号からの時間(t)を計測する時間計
    測部(202)と、 前記熱板の基準温度(T)を記憶する記憶部(203)
    と、 前記時間計測部(202)により検出された加熱処理サ
    イクルの乱れ時間と前記記憶部(203)に記憶されて
    いる前記熱板の基準温度(T)とを比較し、この結果に
    基づいて前記熱板の設定温度(Th )を決定する熱板用
    設定温度決定部(204)と、 前記熱板温度センサ(201)により検出された熱板の
    実際の温度(th )と前記熱板用設定温度決定部(20
    4)により求められた熱板の設定温度(Th )に基づ
    き、予め決められたファジィルールとメンバーシップ関
    数によりファジィ推論を実行して推論値を求め、この推
    論値を前記熱板の制御部(206)に出力するファジィ
    推論部(205)と、を有することを特徴とする加硫機
    の温度制御装置。
JP12563793A 1993-05-27 1993-05-27 加硫機の温度制御装置 Expired - Lifetime JP3455918B2 (ja)

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CN114536616A (zh) * 2022-03-01 2022-05-27 国能神东煤炭集团有限责任公司 一种温度控制方法、电路、装置、系统及存储介质

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