JPH06335771A - アーク溶接における異常処理方法 - Google Patents

アーク溶接における異常処理方法

Info

Publication number
JPH06335771A
JPH06335771A JP14866393A JP14866393A JPH06335771A JP H06335771 A JPH06335771 A JP H06335771A JP 14866393 A JP14866393 A JP 14866393A JP 14866393 A JP14866393 A JP 14866393A JP H06335771 A JPH06335771 A JP H06335771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
robot
abnormality processing
arc
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14866393A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Ono
三郎 小野
Eitatsu Momiyama
栄達 樅山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP14866393A priority Critical patent/JPH06335771A/ja
Publication of JPH06335771A publication Critical patent/JPH06335771A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 教示作業の複雑化を招くことなく溶接中にお
けるアーク切れに有効に対処できるようにする。 【構成】 ロボットによるアーク溶接中にアーク切れが
発生した際、アーク切れの状態で予め教示された溶接終
了点までロボットを動作させ、さらに前記溶接終了点か
ら予め教示された異常処置位置へロボットを動作させて
停止し、その異常処置位置でトーチ交換、溶接ワイヤの
先端カットなどの異常処置をした後、ロボットを溶接開
始点まで動作させて溶接を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットによる自動ア
ーク溶接に係り、より詳しくは溶接中におけるアーク切
れに対処するための異常処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アーク切れは、主として溶接トーチ先端
のチップへの溶接ワイヤの溶着または溶接ワイヤ先端へ
のスラグ付着によって起こるもので、ロボットにより無
人で自動溶接している場合は、これら要因が見過ごされ
てしばしばアーク切れが発生する。そして従来、ロボッ
トによる溶接中にこのアーク切れが起こった場合は、ロ
ボットをその場で停止させ、チップ交換、溶接ワイヤ先
端のカットなどの異常処置を行って、再度その位置から
アーク溶接を再開するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の異常処理方法によれば、アーク切れ発生と同時にそ
の場にロボットを停止させてしまうため、ワークやワー
ク押え用治具が複雑に入り組んでいる箇所でアーク切れ
が発生した場合、異常処置のための工具が溶接トーチの
部分まで届かず、その場所での異常処置は困難となり、
このような場合には、設備自動運転を完全に停止して異
常処置が可能な位置までロボットを手動にようる挟持操
作盤で保全マンが移動させ、異常処置をした後、再び中
断位置までロボットを戻してから再度自動運転をスター
トさせる面倒な手続が必要になり、設備稼働率の低下は
もとより、生産性の低下が避けられないという問題があ
った。
【0004】なお、アーク切れしたその場から直ちに異
常処置が可能な位置までロボットを動作させるプログラ
ムを組み込むことにより、上記問題をある程度解決する
ことも可能となるが、ワークやワーク押え用治具が複雑
に入り組んでいる箇所では、ロボットの動きに干渉する
多くの障害物が存在するため、ロボットの教示作業がき
わめて面倒になり、根本的な解決には至らない。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決すること
を課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、ロボットの教示作業の複雑化を招くことなく溶接中
におけるアーク切れに有効に対処できる異常処理方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、ロボットによるアーク溶接中にアーク切れ
が発生した際、アーク切れの状態で予め教示された溶接
終了点までロボットの溶接動作を継続させ、引き続いて
該ロボットを前記溶接終了点から予め教示された異常処
置位置まで動作させて停止し、該異常処置位置での処置
完了後、ロボットを溶接開始位置まで動作させてアーク
溶接を再開するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記のように構成したアーク溶接における異常
処理方法においては、アーク切れに伴って異常処置位置
までロボットが動作し停止するので、設備自動運転を停
止することなく異常処置を簡単に行うことができるよう
になる。また、ロボットを溶接終了点を経て異常処置位
置まで動作させ、さらに溶接開始位置まで動作させるの
で、障害物が少ない領域でロボットを動作させることが
でき、ロボットの教示作業は簡単となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面も参照して
説明する。
【0009】図2は、本発明の方法を適用する溶接シス
テムを示したものである。同図において、1は被溶接物
としてのワーク、2はワークを位置決め載置するための
ワーク受台、3はワーク受台2に隣接して設置された多
軸のロボットであり、ロボット3の手首部3aには溶接
トーチ4が取付けられている。本溶接システムはMAG
溶接用として構成されているもので、前記溶接トーチ4
にはワイヤ送り装置(図示略)から溶接ワイヤ(図示
略)が給送されるようになっている。5は溶接機であ
り、溶接機5と溶接トーチ4(実際には溶接トーチ内の
チップ)およびワーク受台2との間は配線6によりそれ
ぞれ接続されている。溶接機5から溶接トーチ4内のチ
ップに電力を供給することにより、この電力は該チップ
を介して溶接ワイヤに印加され、溶接ワイヤの先端とワ
ーク1との間にアークが発生して、溶接ワイヤが自溶す
るようになる。
【0010】上記ロボット3は教示・再生式のもので、
ロボット制御装置7の指令により教示内容に従って動作
し、その手首部3aに支持した溶接トーチ4をワーク1
の縁部に設定した溶接線に沿って所定の速度で移動させ
る。なお、前記溶接線は、こゝではワーク1の4つの辺
に沿って独立にa,b,c,dの4つが設定されてお
り、ロボット3は各溶接線a,b,c,dに沿って順次
溶接トーチ4を移動させるように動作する。しかして、
溶接機5およびロボット制御装置7は、インターフェ−
ス8により統括制御されるようになっている。このイン
ターフェ−ス8は、ロボット3に教示内容に従った溶接
動作を実行させる機能に加え、ロボット3によるアーク
溶接中にアーク切れが発生した際、後述する異常処理プ
ログラムを実行しかつ警報機9に異常信号(音、光等)
を出力させる機能を有している。
【0011】こゝで、上記ワーク受台2およびロボット
3の周りは安全柵(図示略)で囲まれており、この安全
柵には、チップ交換、溶接ワイヤ先端のカットなどの異
常処置を行うための小窓(図示略)が設けられている。
なお、この小窓(異常処置位置)は定期作業であるチッ
プ交換用の小窓と共用しても良いものである。
【0012】以下、上記溶接システムにおける異常処理
方法の詳細を図1も参照して説明する。
【0013】溶接に際しては、予めワーク受台2上にワ
ーク1をセットし、教示操作盤(図示略)を操作してワ
ーク1の各溶接線a,b,c,dに沿うロボット3の動
作軌跡を順にロボット制御装置7に記憶させると共に、
各溶接線a,b,c,dの終端(溶接終了点)と上記異
常処置位置(小窓)との間、該異常処置位置と各溶接線
a,b,c,dの始端(溶接開始点)との間でのロボッ
ト3の動作軌跡をロボット制御装置7に記憶させる。
【0014】上記教示作業が終了した後、システムの運
転が開始されると、ロボット3は教示内容に従って動作
し、先ず溶接トーチ4を最初の溶接線aの始端に移動さ
せて溶接開始姿勢をとり、これと同時に溶接機5が起動
されてアークが発生し、溶接が開始される(ステップS
1)。すると、ロボット3は教示内容に従って、溶接ト
ーチ4を溶接線aに沿って所定の速度で移動させ、この
間、インターフェ−ス8によりアーク切れ(溶接異常)
の発生の有無が監視される(ステップS2)。そして、
溶接開始時および溶接途中を通じてアーク切れの発生が
なければ、そのまゝ溶接が進行し、溶接線aの終端にお
いて溶接は終了し(ステップS3)、次の溶接線bの溶
接を行うべくロボット3は動作する。
【0015】一方、ステップ2でアーク切れの発生が検
出されると、次に、そのアーク切れが初めてか否かが判
断され(ステップS4)、2度目であればロボット3を
その場で停止させる(ステップS5)。これは、2度目
である場合、アーク切れの原因が、溶接ワイヤの溶着や
溶接ワイヤ先端へのスラグ付着ではなく、システムの回
路の異常にあると判断されるためである。そして、ステ
ップ4でアーク切れが初めてであると判断されると、ロ
ボット3は予め教示された内容に従って動作を継続し、
溶接トーチ4はアーク切れ(溶接切れ)のまゝ残りの溶
接線a上を移動し(ステップS6)、溶接終了点である
溶接線aの終端に至る(ステップS7)。
【0016】その後、ロボット3は、上記溶接終了点か
ら予め教示された異常処置位置まで動作し、溶接トーチ
4を異常処置位置に位置決めして停止する(ステップS
8)。そして、この異常処置位置の小窓を介してチップ
交換、溶接ワイヤ先端のカットなどの異常処置が行われ
(ステップS9)、この異常処置完了によりロボット3
は予め記憶された教示内容に従って再び動作を開始し、
溶接トーチ4を溶接線aの始端すなわち溶接開始点まで
移動させ(ステップS10)、溶接が再開される。
【0017】なお、他の溶接線b〜c上でアーク切れが
発生した場合は、対応する溶接線の始端に溶接トーチが
戻り、溶接が再開される。また、アーク切れが溶接途中
で発生した場合、溶接再開により途中までは重複溶接と
なるが、強度上、特に問題となることはない。ただし、
外観品質を重視する場合は、インターフェース8に溶接
済みか未溶接かの判断をさせ、溶接済みの場合に溶接済
みの部分を溶接をしないで通過させるようにプログラム
することもできる。
【0018】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かゝるアーク溶接における異常処理方法によれば、アー
ク切れが起こった場合に異常処置位置までロボットを動
作させて簡単に異常処置を行うことができることはもち
ろん、溶接終了点から異常処置位置へ、さらに異常処置
位置から溶接開始点へロボットを動作させて、障害物の
少ない領域で簡単にロボットの教示作業を行うことがで
き、設備稼働率の大幅な向上と生産性の大幅な向上とに
大きく寄与する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかゝる異常処理方法における処理の流
れを示すフローチャートである。
【図2】本発明の方法の適用対象である溶接システムの
一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 ワーク受台 3 ロボット 4 溶接トーチ 5 溶接機 7 ロボット制御装置 8 インターフェ−ス 9 警報機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットによるアーク溶接中にアーク切
    れが発生した際、アーク切れの状態で予め教示された溶
    接終了点までロボットの溶接動作を継続させ、引き続い
    て該ロボットを前記溶接終了点から予め教示された異常
    処置位置まで動作させて停止し、該異常処置位置での処
    置完了後、ロボットを溶接開始位置まで動作させてアー
    ク溶接を再開することを特徴とするアーク溶接における
    異常処理方法。
JP14866393A 1993-05-27 1993-05-27 アーク溶接における異常処理方法 Pending JPH06335771A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14866393A JPH06335771A (ja) 1993-05-27 1993-05-27 アーク溶接における異常処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14866393A JPH06335771A (ja) 1993-05-27 1993-05-27 アーク溶接における異常処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06335771A true JPH06335771A (ja) 1994-12-06

Family

ID=15457840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14866393A Pending JPH06335771A (ja) 1993-05-27 1993-05-27 アーク溶接における異常処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06335771A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002292468A (ja) * 2001-03-30 2002-10-08 Kobe Steel Ltd 溶接ロボット装置の自動運転方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002292468A (ja) * 2001-03-30 2002-10-08 Kobe Steel Ltd 溶接ロボット装置の自動運転方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001222309A (ja) ロボット制御装置
KR100243084B1 (ko) 용접로봇제어방법 및 그 제어장치
JP3392779B2 (ja) 作業の異常監視機能を備えたロボット制御装置
JP3200825B2 (ja) アーク溶接ロボットの制御方法及び装置
JPH06335771A (ja) アーク溶接における異常処理方法
KR960007648B1 (ko) 자동용접방법 및 장치
WO2018120211A1 (zh) 一种弧焊控制方法、控制系统及弧焊机器人
JP3117201B2 (ja) 自動溶接方法
KR930004992B1 (ko) 용접시스템에 있어서 이상 처리방식
JP3733979B2 (ja) アーク溶接ロボットの制御方法
JP4038043B2 (ja) 自動溶接装置のアークスタート方法
JP2011062724A (ja) ガスシールドアーク溶接のアークスタート制御方法およびアーク溶接ロボットの制御装置
JP2760425B2 (ja) 産業用ロボットの溶接機制御方法
JP2592228B2 (ja) 産業用ロボットの溶接機制御方法
JPS63224867A (ja) 産業用ロボットの溶接機制御方法
JPH0647547A (ja) アーク溶接ロボットの制御方法及び装置
JPS62166077A (ja) ア−ク溶接における溶接ワイヤ送給方法
JPH02217169A (ja) 溶接システムにおける異常処理方法
JPH03114669A (ja) ロボットによる溶接機制御方式
JPH0815659B2 (ja) アーク溶接用ロボットにおけるアークスタートミス自動復帰方法
JP2006039883A (ja) 溶接ロボットの制御方法
JPH0413116B2 (ja)
JP2000197970A (ja) 自動溶接方法
KR19980014526A (ko) 아크 용접 로봇의 스팃 아웃 조정 방법(method for controlling stick-out of arc welding robot)
JPS59223172A (ja) 消耗性電極自動ア−ク溶接方法