JPH06334972A - テレビ信号変換装置 - Google Patents

テレビ信号変換装置

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JPH06334972A
JPH06334972A JP5144238A JP14423893A JPH06334972A JP H06334972 A JPH06334972 A JP H06334972A JP 5144238 A JP5144238 A JP 5144238A JP 14423893 A JP14423893 A JP 14423893A JP H06334972 A JPH06334972 A JP H06334972A
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JP
Japan
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signal
period
television signal
output
input
Prior art date
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JP5144238A
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Inventor
Yoshinori Narita
喜則 成田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力テレビ信号の画像の乱れを抑えることが
できるテレビ信号変換装置を提供する。 【構成】 入出力同期部36は、入力テレビ信号の垂直
同期信号が所定回数入力される毎に同期信号を発生す
る。同期信号発生部24は、入出力同期部36からの同
期信号を受けたときに出力テレビ信号を入力テレビ信号
に同期させる。これにより、入力テレビ信号の同期信号
と出力テレビ信号の同期信号のタイミングが狂うことに
より画像が乱れるのを抑えることができる。また、入出
力同期部36からの同期信号を受けたときに入力テレビ
信号のフィールド周期と出力テレビ信号のフィールド周
期との比が簡単な整数比となるように出力テレビ信号の
フィールド周期を調整する水平同期信号周期粗調整部3
8及び水平同期信号周期微調整部42を設け、同期信号
発生部24による初期化によって生じるVジッタを抑え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力されたテレビ信号
をフィールド周波数、ライン周波数及び色信号変調方式
の異なるテレビ信号に変換し出力するテレビ信号変換装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のテレビ信号変換装置の概略
ブロック図である。従来のテレビ信号変換装置は、デコ
ード部120と、AD変換部140と、第一制御部16
0と、第一演算部180と、フィールドメモリ220
と、同期信号発生部240と、第二制御部260と、第
二演算部280と、DA変換部320と、エンコード部
340とを備える。
【0003】従来のテレビ信号変換装置では、テレビ信
号源2から出力された入力テレビ信号は、まず、デコー
ド部120でRGB色信号又は輝度・色差信号等の画像
信号と同期信号とに分離される。デコード部120で分
離された画像信号は、AD変換部140でデジタル画像
データに変換され、第一演算部180に入力される。一
方、デコード部120で分離された同期信号は、第一制
御部160に入力される。第一制御部160は、第一演
算部180を制御する制御信号を出力すると共に、画像
データをフィールドメモリ220に書き込むための書き
込み制御信号を出力する。そして、第一演算部180で
は、画像データを入力テレビ信号と異なるフィールド周
波数、ライン周波数、色信号変調方式を有する出力テレ
ビ信号に変換するために、フィールド補間、ライン補
間、色差データ縮約等の処理が行われる。第一演算部1
80で処理された画像データは、第一制御部160から
出力される書き込み制御信号にしたがってフィールドメ
モリ220に書き込まれる。
【0004】同期信号発生部240は、入力テレビ信号
と異なる規格の出力テレビ信号の同期信号を生成する。
通常、同期信号発生部240は入力テレビ信号と相関の
ないフリーラン状態にある。同期信号発生部240で生
成された同期信号は第二制御部260とエンコード部3
40に出力される。
【0005】図5は同期信号発生部240の概略ブロッ
ク図である。同期信号発生部240は、クロック信号に
基づいてラインの長さをカウントする水平カウンタ24
2と、水平カウンタ242からのカウント値に基づいて
ライン数をカウントする垂直カウンタ244と、垂直カ
ウンタ244からのカウント値に基づいてフィールドの
数をカウントするフィールドカウンタ246と、水平カ
ウンタ242からのカウント値(ラインの長さ)から出
力テレビ信号の水平同期信号を生成する水平同期信号発
生部252と、垂直カウンタ244からのカウント値
(ライン数)から出力テレビ信号の垂直同期信号を生成
する垂直同期信号発生部254と、出力テレビ信号の水
平同期信号と垂直同期信号とを合成し出力テレビ信号の
同期信号を生成する複合同期信号発生部256とを有す
る。出力テレビ信号のフィールド周期は水平カウンタ2
42、垂直カウンタ244及びフィールドカウンタ24
6によって決定される。ここで、水平カウンタ242、
垂直カウンタ244及びフィールドカウンタ246の最
大カウント値は固定されている。
【0006】第二制御部260は、同期信号発生部24
0で生成された出力テレビ信号の同期信号にしたがって
画像データをフィールドメモリ220から読み出すため
の読み出し制御信号を出力すると共に、第二演算部28
0を制御する制御信号を出力する。フィールドメモリ2
20から読み出された画像データは、第二演算部280
でフィールド補間、ライン補間等の処理が行われる。第
二演算部280で処理された画像データは、DA変換部
320でアナログ画像信号に変換され、エンコード部3
40に入力される。エンコード部340では、DA変換
部320で変換された画像信号と同期信号発生部240
で生成された出力テレビ信号の同期信号とを合成する。
これにより、入力テレビ信号と異なる規格の出力テレビ
信号への変換が完了し、表示装置4や記録装置6に出力
される。
【0007】尚、上記のテレビ信号変換装置は、第一演
算部180及び第二演算部280においてフィールド補
間、ライン補間、色差データ縮約等の処理を行うことに
より入力テレビ信号を異なる規格のテレビ信号に変換す
るものであるが、テレビ信号変換装置によってはフィー
ルドデータ、ラインデータ又は水平ドットの二度読み又
は間引きを行うことにより、第一演算部180及び第二
演算部280のいずれかが省略されることがある。ま
た、フィールドメモリ220は、複数のフィールドメモ
リで構成されることもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のテレ
ビ信号変換装置では、フィールドメモリ220への画像
データの書き込みとフィールドメモリ220からの画像
データの読み出しは同期がとられておらず、フィールド
メモリ220への画像データの書き込みがフィールドメ
モリ220からの画像データの読み出しを追い越した
り、又はフィールドメモリ220からの画像データの読
み出しがフィールドメモリ220への画像データの書き
込みを追い越したりする現象が生じることがある。たと
えば、図6(a)に示すように、物体Aが水平方向(矢
印)に移動する画像信号を有する入力テレビ信号を異な
る規格のテレビ信号に変換する場合、フィールドメモリ
への書き込みがフィールドメモリからの読み出しを追い
越すと、図6(b)に示すように出力テレビ信号の画像
は、このような追い越しが生じたメモリの位置で不連続
になってしまう。このため、テレビ信号の良好な変換が
できず、画像が乱れて見にくくなるという問題があっ
た。
【0009】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、出力テレビ信号の画像の乱れを抑えることがで
きるテレビ信号変換装置を提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、入力テレビ信号を異なる規
格の出力テレビ信号に変換するテレビ信号変換装置にお
いて、前記入力テレビ信号の垂直同期信号が所定回数入
力される毎に信号を発生する信号発生手段と、前記信号
発生手段からの信号を受けたときに前記出力テレビ信号
を前記入力テレビ信号に同期させる同期手段と、を備え
ることを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記信号発生手段からの信号を受けたとき
に前記入力テレビ信号のフィールド周期と前記出力テレ
ビ信号のフィールド周期との比が簡単な整数比となるよ
うに前記出力テレビ信号のフィールド周期を変えるフィ
ールド周期調整手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記フィールド周期調整手段が、水平同期
信号の周期を変えるものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記フィールド周期調整手段が、垂直ブラ
ンク期間に位置するラインの水平同期信号の周期を変え
ることにより微調整する手段を含むものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明は前記の構成によって、入
力テレビ信号の垂直同期信号が所定回数入力される毎に
信号を発生する信号発生手段と、信号発生手段からの信
号を受けたときに出力テレビ信号を入力テレビ信号に同
期させる同期手段とを備えることにより、入力テレビ信
号の同期信号と出力テレビ信号の同期信号のタイミング
が許容範囲を越えて狂うことにより画像が乱れるのを抑
えることができる。
【0015】請求項2記載の発明は、信号発生手段から
の信号を受けたときに入力テレビ信号のフィールド周期
と出力テレビ信号のフィールド周期との比が簡単な整数
比となるように出力テレビ信号のフィールド周期を変え
るフィールド周期調整手段を設けることにより、出力テ
レビ信号を強制的に入力テレビ信号に同期させたとき
に、画像の乱れを許容範囲に抑えることかできる。
【0016】請求項3記載の発明は、フィールド周期調
整手段が水平同期信号の周期を変えるものであり、請求
項2記載の発明と同様の作用・効果を奏する。
【0017】請求項4記載の発明は、フィールド周期調
整手段が、垂直ブランク期間に位置するラインの水平同
期信号の周期を変えることにより微調整する手段を含む
ものであり、請求項2記載の発明と同様の作用・効果を
有することに加え、画像データに影響を与えることなく
フィールド周期を微調整することができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施例であるテレビ信
号変換装置の概略ブロック図、図2はそのテレビ信号変
換装置において同期信号発生部、水平同期信号周期粗調
整部及び水平同期信号周期微調整部の概略ブロック図で
ある。
【0019】図1に示すテレビ信号変換装置は、デコー
ド部12と、AD変換部14と、第一制御部16と、第
一演算部18と、フィールドメモリ22と、同期手段と
しての同期信号発生部24と、第二制御部26と、第二
演算部28と、DA変換部32と、エンコード部34
と、信号発生手段としての入出力同期部36と、フィー
ルド周期調整手段としての水平同期信号周期粗調整部3
8及び水平同期信号周期微調整部42とを備えるもので
ある。本実施例のテレビ信号変換装置では、図4に示す
従来のテレビ信号変換装置と比べて、入出力同期部3
6、水平同期信号周期粗調整部38及び水平同期信号周
期微調整部42が増設された構成となっている。
【0020】デコード部12は、入力テレビ信号源2か
ら入力されたテレビ信号をRGB色信号又は輝度・色差
信号等の画像信号と同期信号とに分離するものである。
AD変換部14は、デコード部12で分離された画像信
号をデジタル画像データに変換する。第一制御部16
は、デコード部12で分離された同期信号にしたがって
第一演算部18を制御すると共に、フィールドメモリ2
2への画像データの書き込みを制御する。第一演算部1
8は、画像データについてライン補間、フィールド補
間、色差データの縮約等の処理を行う。
【0021】また、同期信号発生部24は、入力テレビ
信号と異なる規格のテレビ信号の同期信号を生成する。
第二制御部26は、同期信号発生部24で発生された同
期信号にしたがってフィールドメモリ22からの画像デ
ータの読み出しを制御すると共に、第二演算部28を制
御する。第二演算部28は、フィールドメモリ22から
読み出された画像データについてライン補間、フィール
ド補間等の処理を行う。DA変換部32は、第二演算部
28より出力された画像データをアナログ画像信号に変
換する。エンコード部34は、DA変換部32で変換さ
れた画像信号と同期信号発生部24で生成された同期信
号とを合成し、入力テレビ信号と異なる規格のテレビ信
号を出力する。
【0022】入出力同期部36は、デコード部12で分
離された入力テレビ信号の垂直同期信号が所定回数入力
される毎に同期信号を発生し、第一制御部16、水平同
期信号周期粗調整部38、水平同期信号周期微調整部4
2及び同期信号発生部24を初期化する。たとえば入力
テレビ信号がNTSCテレビ信号(フィールド周波数は
約60Hz)で、出力テレビ信号がPALテレビ信号
(フィールド周波数が50Hz)である場合には、入出
力同期部36は、入力テレビ信号の垂直同期信号が6回
入力する毎に同期信号を発生させる。これにより、フィ
ールドメモリ22への書き込み側とフィールドメモリ2
2からの読み出し側の同期を確立し、図6に示すような
フィールドメモリからの書き込みがフィールドメモリへ
の読み出しを追い越す現象をなくすことができる。
【0023】入出力同期部36によってフィールドメモ
リ22への書き込み側とフィールドメモリ22からの読
み出し側との同期をとることは、入力テレビ信号のフィ
ールド周期と出力テレビ信号のフィールド周期とが簡単
な整数比で表される場合に有効である。しかしながら、
現実には、たとえばNTSCテレビ信号のフィールド周
波数とPALテレビ信号のフィールド周波数はそれぞれ
59.94Hz、50Hzであり、これらの周波数の比
(又は周期の比)を簡単な整数比で表すことができない
こと、また、入力テレビ信号源2としてVTR等を使用
した場合、そのフィールド周期はテレビ信号の規格を中
心にかなり幅をもっていること等の理由から、初期化を
行うことによってVジッタが生じることになる。このV
ジッタは、表示装置4や記録装置6の水平同期信号周期
に対する追従性を利用し、出力テレビ信号のフィールド
周期が入力テレビ信号のフィールド周期と簡単な整数比
で表せるように調整することによりなくすことが可能で
ある。
【0024】同期信号発生部24は、図2に示すよう
に、クロック信号に基づいてラインの長さをカウントす
る水平カウンタ24aと、水平カウンタ24aからのカ
ウント値に基づいてライン数をカウントする垂直カウン
タ24bと、垂直カウンタ24bからのカウント値に基
づいてフィールドの数をカウントするフィールドカウン
タ24cと、水平カウンタ24aからのカウント値(ラ
インの長さ)から出力テレビ信号の水平同期信号を生成
する水平同期信号発生部24dと、垂直カウンタ24b
からのカウント値(ライン数)から出力テレビ信号の垂
直同期信号を生成する垂直同期信号発生部24eと、出
力テレビ信号の水平同期信号と垂直同期信号とを合成し
出力テレビ信号の同期信号を生成する複合同期信号発生
部24fとを備える。出力テレビ信号のフィールド周期
は、水平カウンタ24a、垂直カウンタ24b及びフィ
ールドカウンタ24cによって決定される。また、水平
カウンタ24aは、水平粗調整カウンタ24a1 と、水
平微調整カウンタ24a2 とを有する。垂直カウンタ2
4bとフィールドカウンタ24cの最大カウント値は固
定されているが、水平粗調整カウンタ24a1 と水平微
調整カウンタ24a2の最大カウント値は変更可能であ
る。
【0025】ところで、出力テレビ信号のフィールド周
期を調整するには、入力テレビ信号のフィールド周期に
基づいて 1)出力テレビ信号のフィールド周期を決定するカウン
タの最大カウント値を固定しておき、同期信号発生部2
4等に供給するクロック信号の周波数を可変にする方法 2)クロック信号の周波数を固定しておき、カウンタの
最大カウント値を可変にする方法 が考えられる。しかし、1)の方法では、フィールド周
期とクロック周期とではあまりに差があるため、安定し
たクロックを得ることが困難である。これに対して、
2)の方法は比較的容易に実現でき、安定性もある。そ
こで、本実施例では、水平同期信号周期粗調整部38と
水平同期信号周期微調整部42とを設け、カウンタの最
大カウント値を可変にしている。
【0026】水平同期信号周期粗調整部38は、図2に
示すように、入力テレビ信号のフィールド周期を測定す
る周期調整カウンタ38aと、水平カウンタ粗調整値設
定部38bとを有する。周期調整カウンタ38aで入出
力同期部36から送られる同期信号をカウントすること
により、入力テレビ信号のフィールド周期がわかる。水
平カウンタ粗調整値設定部38bは、周期調整カウンタ
38aからの入力テレビ信号のフィールド周期に関する
情報に基づいて出力テレビ信号の水平同期信号の周期を
各ラインについて一律に調整することにより、水平粗調
整カウンタ24a1 の最大カウント値を設定する。これ
により、出力テレビ信号のフィールド周期を可変にし
て、入出力のフィールド周期の変換の誤差が少なくなる
ようにしている。
【0027】いま、たとえば、水平カウンタ粗調整値設
定部38bからの指示により、水平粗調整カウンタ24
1 の最大カウント値を1増加したとすると、出力テレ
ビ信号のフィールド周期は クロック周期×出力テレビ信号の1フィールド当たりの
ライン数 だけ長くなる。このとき、最大Vジッタは クロック周期×出力テレビ信号の1フィールド当たりの
ライン数/2×出力テレビ信号の変換シーケンスの初期
化周期内フィールド数 となる。したがって、水平粗調整カウンタ24a1 の最
大カウント値を調整することにより、入出力同期部36
による初期化によって生じるVジッタを改善することが
できる。
【0028】しかし、水平同期信号周期粗調整部38で
は、すべてのラインについて一律に最大カウント値を調
整するため、出力テレビ信号のフィールド周期の調整精
度には限度がある。そこで、垂直ブランク期間の特定の
ラインに対してのみ出力テレビ信号の水平同期信号周期
を微調整する水平同期信号周期微調整部42を設けてい
る。水平同期信号周期微調整部42は、図2に示すよう
に、水平カウンタ微調整値設定部42aを含むものであ
る。水平カウンタ微調整値設定部42aは、垂直ブラン
ク期間の所定のラインについて出力テレビ信号の水平同
期信号周期を調整することにより、水平微調整カウンタ
24a2 の最大カウント値を設定する。ここで、垂直ブ
ランク期間のラインについてのみ調整を行うのは、画像
表示期間のラインについて調整を行うことにするとHジ
ッタが発生してしまうからである。
【0029】たとえば、垂直ブランク期間の特定の16
ラインに対して一律に水平微調整カウンタ24a2 の最
大カウント値の増減を行ったとすると、発生する最大V
ジッタは クロック周期×16/2×出力テレビ信号の変換シーケ
ンスの初期化周期内フィールド数 となる。したがって、水平微調整カウンタ24a2 の最
大カウント値を調整することにより、Vジッタを問題に
ならない程度にまで改善することができる。尚、垂直ブ
ランク期間の任意のラインに対して個別に最大カウント
値を設定することにより、発生するVジッタを クロック周期/2 まで抑えることができる。
【0030】次に、具体例として、NTSCテレビ信号
をPALテレビ信号に変換する場合を説明する。NTS
Cテレビ信号とPALテレビ信号のフィールド周波数は
それぞれ59.94Hz、50Hzであるので、NTS
Cテレビ信号の6フィールドがPALテレビ信号の5フ
ィールドに変換されるようにする。したがって、入出力
同期部36はNTSCテレビ信号の6フィールド毎に第
一制御部16や同期信号発生部24等の初期化を行う。
尚、第二制御部26や同期信号発生部24等に供給する
クロック信号の周波数は15.75MHzであるとす
る。
【0031】〔ケース1〕:正確なNTSC規格のテレ
ビ信号(インタレース信号)が入力する場合 NTSCテレビ信号6フィールドの周期は 6×(1/59.94)=0.1001001〔sec 〕 (1) であり、出力テレビ信号(PAL)の水平同期信号の周
期は 0.1001001/5/(625/2) =0.000064064〔sec 〕 (2) で与えられる。これをクロック周波数で割ると、 0.000064064×15.75×106 =1009.0008 (3) となるので、水平粗調整カウンタ24a1 の最大カウン
ト値を1009に設定する。水平粗調整カウンタ24a
1 の最大カウント値をこのように設定したときには、出
力テレビ信号(PAL)の5フィールドの周期は 1009×(625/2)×5/(15.75×106 ) =0.1000992063〔sec 〕 (4) となり、入力テレビ信号(NTSC)6フィールドの周
期と出力テレビ信号(PAL)5フィールドの周期との
差は (1)−(4)=0.1001001−0.1000992063 =0.000000894〔sec 〕 (5) となる。この周期の差を出力テレビ信号(PAL)の1
水平同期信号周期で割った値は (5)/(2)=0.000000894/0.000064064 =0.0139〔H〕 (6) であり、Vジッタは問題とならない。一般に、インタレ
ース信号の場合、この値は、0.1H以下であることが
望ましい。
【0032】〔ケース2〕:VTR等からのテレビ信号
(インタレース信号)を入力する場合 これは、入力テレビ信号(NTSC)のフィールド周期
が常に正確に59.94Hzにならない場合である。た
とえば、入力テレビ信号(NTSC)の水平同期信号の
周期が63.600μsec であるとすると、入力テレビ
信号(NTSC)の6フィールドの周期は (63.600×10-6)×(525/2)×6 =0.100170〔sec 〕 (7) である。
【0033】いま、水平カウンタの最大カウント値を固
定し、たとえば、ケース1の場合と同様に水平カウンタ
の最大カウント値を1009に設定したとすると、入力
テレビ信号(NTSC)6フィールドの周期と出力テレ
ビ信号(PAL)5フィールドの周期との差は (7)−(4)=0.0000707937〔sec 〕 (8) となる。この周期の差を出力テレビ信号(PAL)の1
水平同期信号周期で割った値は 1.105〔H〕 (9) となり、Vジッタが問題となる。
【0034】これに対して、本実施例では、水平同期信
号周期粗調整部38により、入出力同期部36からの同
期信号に基づいて水平粗調整カウンタ24a1 の最大カ
ウント値を可変にしている。入力テレビ信号(NTS
C)の水平同期信号の周期が63.600μsec である
場合、出力テレビ信号(PAL)の水平同期信号の周期
をクロック周期で割った値は、 0.100170/5/(625/2)×(15.75×106 ) =1009.7137 (10) となるので、水平同期信号周期粗調整部38は水平粗調
整カウンタ24a1 の最大カウント値を1010に設定
する。水平粗調整カウンタ24a1 の最大カウント値を
このように設定すると、出力テレビ信号(PAL)の5
フィールドの周期は 1010×(625/2)×5/(15.75×106 ) =0.1001984126〔sec 〕 (11) となり、入力テレビ信号(NTSC)6フィールドの周
期と出力テレビ信号(PAL)5フィールドの周期との
差は (7)−(11)=−0.0000284126〔sec 〕 (12) となる。この周期の差を出力テレビ信号(PAL)の1
水平同期信号周期で割った値は −0.4435〔H〕 (13) であり、水平カウンタのカウント値を固定した場合に比
べて、Vジッタを改善することができる。
【0035】また、水平同期信号周期粗調整部38の動
作だけでは、十分にVジッタを改善できないので、水平
同期信号周期微調整部42により垂直ブランク期間の1
6ラインについて水平微調整カウンタ24a2 の最大カ
ウント値の増減を行う。(12)の周期の差を5フィール
ドの垂直ブランク期間の全ライン数(=5×16)で割
った値を、さらにクロック周期で割ると、 −0.0000284126/5/16×(15.75×106 ) =−5.59370 (14) であるので、垂直ブランク期間の16ラインについて水
平微調整カウンタ24a2 の最大カウント値を6カウン
ト減らす。こうして、画像表示期間のラインに対しては
水平微調整カウンタ24a2 の最大カウント値を101
0に、垂直ブランク期間のラインに対しては水平微調整
カウンタ24a2 の最大カウント値を1010−6=1
004に設定したときの出力テレビ信号(PAL)5フ
ィールドの周期は 〔1010×{(625/2)−16}+(1010−6)×16〕 ×5/(15.75×106 ) =0.1001679365〔sec 〕 (15) となり、入力テレビ信号(NTSC)6フィールドの周
期と出力テレビ信号(PAL)5フィールドの周期との
差は (7)−(15)=0.0000020635〔sec 〕 (16) となる。この周期の差を出力テレビ信号(PAL)の1
水平同期信号周期で割った値は 0.032〔H〕 (17) となり、水平同期信号周期微調整部42によりVジッタ
を大幅に改善することができる。また、垂直ブランク期
間の各ラインについて水平微調整カウンタ24a2 の最
大カンウト値を個別に設定することによりVジッタをさ
らに改善することが可能である。
【0036】〔ケース3〕:ノンインタレースのテレビ
信号を入力する場合 入力テレビ信号がノンインタレース信号であっても、水
平同期信号周期粗調整部38及び水平同期信号周期微調
整部42によって、ケース2で示したように、入力テレ
ビ信号(NTSC)のフィールド周期に基づいて水平粗
調整カウンタ24a1 と水平微調整カウンタ24a2
最大カウント値を増減させることにより、Vジッタを視
覚上問題のない程度に改善したテレビ信号の変換を行う
ことができる。
【0037】本実施例のテレビ信号変換装置では、入力
テレビ信号の垂直同期信号が所定回数入力される毎に同
期信号を発生する入出力同期部と、入出力同期部からの
同期信号を受けたときに出力テレビ信号を入力テレビ信
号に同期させる同期信号発生部とを有することにより、
入力テレビ信号の同期信号と出力テレビ信号の同期信号
のタイミングが許容範囲を越えて狂うことにより画像が
乱れるのを抑えることができる。また、入出力同期部か
らの同期信号を受けたときに入力テレビ信号のフィール
ド周期と出力テレビ信号のフィールド周期との比が簡単
な整数比となるように出力テレビ信号のフィールド周期
を調整する水平同期信号周期粗調整部及び水平同期信号
周期微調整部を設けたことにより、出力テレビ信号を強
制的に入力テレビ信号に同期させることによって生じる
Vジッタを許容範囲に抑えることかできる。
【0038】尚、本発明は、上記の実施例に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。たとえば、入出力同期部は入力テレビ信号
の垂直同期信号が所定回数入力する毎に同期信号を発生
させる場合について説明したが、入出力同期部は入力テ
レビ信号の水平同期信号が所定回数入力する毎に同期信
号を発生させるものであってもよい。
【0039】また、入力テレビ信号としては、NTS
C、PALのコンポジット信号のほか、Y/C分離を行
ったS端子規格の信号やRGBアナログ信号であっても
よい。
【0040】更に、たとえば、水平同期信号周期粗調整
部と水平同期信号周期微調整部を、図3に示すように構
成することも可能である。いま、このように構成された
水平同期信号周期粗調整部と水平同期信号周期微調整部
の動作について、NTSCテレビ信号をPALテレビ信
号に変換する場合を例にとって説明する。
【0041】図3に示す水平同期信号周期粗調整部38
0は、周期調整カウンタ382と、水平カウンタ粗調整
値設定部384とを有する。水平カウンタ粗調整値設定
部384は、水平粗調整値設定レジスタ384aを含む
ものである。また、水平同期信号周期微調整部420
は、水平微調整値計算部422と、水平微調整値設定レ
ジスタ424とを有する。
【0042】周期調整カウンタ382は三段のカウンタ
382a,382b,382cにより構成されている。
カウンタ382aはクロック信号に基づいて0〜4まで
カウントを行い、一周期のうちカウント値2と4の2
回、カウンタ382bに対するカウント許可信号を出力
する。また、カウンタ382bは、カウンタ382aか
らのカウント許可信号を0〜624までカウントを行
う。そして、カウンタ382bはカウント値が624で
あって、且つカウンタ382aからのカウント許可信号
を受けたときに、カウンタ382cに対するカウント許
可信号を出力する。カウンタ382a,382b,38
2cは入出力同期部36からの同期信号によりリセット
されるが、カウンタ382cのリセット前のカウント値
は直接、水平粗調整値設定レジスタ384aに転送され
る。また、カウンタ382bのリセット前のカウント値
は、水平微調整値計算部422を介して水平微調整値設
定レジスタ424に転送される。水平微調整値計算部4
22は、カウンタ382bのリセット前のカウント値を
水平微調整を行うブランク期間のライン数で割る演算を
行う。かかる構成の水平同期信号周期粗調整部380と
水平同期信号周期微調整部420を用いた場合でも、V
ジッタを視覚上問題のない程度に改善することができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、入力テレビ信号の垂直同期信号が所定回数入
力される毎に信号を発生する信号発生手段と、信号発生
手段からの信号を受けたときに出力テレビ信号を入力テ
レビ信号に同期させる同期手段とを備えることにより、
入力テレビ信号の同期信号と出力テレビ信号の同期信号
のタイミングが許容範囲を越えて狂うことにより画像が
乱れるのを抑えることができるテレビ信号変換装置を提
供することができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、信号発生手
段からの信号を受けたときに入力テレビ信号のフィール
ド周期と出力テレビ信号のフィールド周期との比が簡単
な整数比となるように出力テレビ信号のフィールド周期
を変えるフィールド周期調整手段を設けることにより、
出力テレビ信号を強制的に入力テレビ信号に同期させた
ときに、画像の乱れを許容範囲に抑えることかできるテ
レビ信号変換装置を提供することができる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、フィールド
周期調整手段が水平同期信号の周期を変えるものであ
り、請求項2記載の発明と同様の効果を奏するテレビ信
号変換装置を提供することができる。
【0046】請求項4記載の発明によれば、フィールド
周期調整手段が、垂直ブランク期間に位置するラインの
水平同期信号の周期を変えることにより微調整する手段
を含むものであり、請求項2記載の発明と同様の効果を
有することに加え、画像データに影響を与えることなく
フィールド周期を微調整することができるテレビ信号変
換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるテレビ信号変換装置の
概略ブロック図である。
【図2】そのテレビ信号変換装置において同期信号発生
部、水平同期信号周期粗調整部及び水平同期信号周期微
調整部の概略ブロック図である。
【図3】そのテレビ信号変換装置において水平同期信号
周期粗調整部と水平同期信号微調整部の他の構成例を示
す図である。
【図4】従来のテレビ信号変換装置の概略ブロック図で
ある。
【図5】そのテレビ信号変換装置の同期信号発生部の概
略ブロック図である。
【図6】フィールドメモリへの書き込みがフィールドメ
モリからの読み出しを追い越した場合に発生する画像の
不連続性を説明するための図である。
【符号の説明】
12 デコード部 14 AD変換部 16 第一制御部 18 第一演算部 22 フィールドメモリ 24 同期信号発生部 26 第二制御部 28 第二演算部 32 DA変換部 34 エンコード部 26 入出力同期部 38 水平同期信号周期粗調整部 42 水平同期信号周期微調整部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力テレビ信号を異なる規格の出力テレ
    ビ信号に変換するテレビ信号変換装置において、 前記入力テレビ信号の垂直同期信号が所定回数入力され
    る毎に信号を発生する信号発生手段と、 前記信号発生手段からの信号を受けたときに前記出力テ
    レビ信号を前記入力テレビ信号に同期させる同期手段
    と、 を備えることを特徴とするテレビ信号変換装置。
  2. 【請求項2】 前記信号発生手段からの信号を受けたと
    きに前記入力テレビ信号のフィールド周期と前記出力テ
    レビ信号のフィールド周期との比が簡単な整数比となる
    ように前記出力テレビ信号のフィールド周期を変えるフ
    ィールド周期調整手段を設けたことを特徴とする請求項
    1記載のテレビ信号変換装置。
  3. 【請求項3】 前記フィールド周期調整手段は、水平同
    期信号の周期を変えるものである請求項2記載のテレビ
    信号変換装置。
  4. 【請求項4】 前記フィールド周期調整手段は、垂直ブ
    ランク期間に位置するラインの水平同期信号の周期を変
    えることにより微調整する手段を含むものである請求項
    3記載のテレビ信号変換装置。
JP5144238A 1993-05-24 1993-05-24 テレビ信号変換装置 Withdrawn JPH06334972A (ja)

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JP2006074740A (ja) * 2004-07-22 2006-03-16 Microsoft Corp ビデオパラメータを調整することによるビデオ同期化
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