JPH0787461A - テレビ信号変換装置 - Google Patents

テレビ信号変換装置

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JPH0787461A
JPH0787461A JP5181911A JP18191193A JPH0787461A JP H0787461 A JPH0787461 A JP H0787461A JP 5181911 A JP5181911 A JP 5181911A JP 18191193 A JP18191193 A JP 18191193A JP H0787461 A JPH0787461 A JP H0787461A
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JP
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signal
television signal
input
output
field
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JP5181911A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Narita
喜則 成田
Tetsuo Kusumi
哲生 楠見
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力テレビ信号の画像の乱れを抑えることが
できるテレビ信号変換装置を提供する。 【構成】 入力テレビ信号の所定数のフィールド(合計
入力フィールド)毎に、同期信号を発する信号発生手段
36と、前記同期信号と合計出力フィールドの周期の切
り替わり点とのタイミングのずれが予め定めた許容範囲
内のものであるときには、入力テレビ信号と出力テレビ
信号とが非同期のフリーラン状態で前記変換を行い、前
記タイミングのずれが前記許容範囲を越えるものである
ときには、前記合計入力フィールドの周期毎に、前記同
期信号に基づき出力テレビ信号を強制的に入力テレビ信
号に同期させて前記変換を行う同期制御手段60と、を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力されたテレビ信号
をフィールド周波数、ライン周波数及び色信号変調方式
の異なるテレビ信号に変換し出力するテレビ信号変換装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のテレビ信号変換装置の概略
ブロック図である。従来のテレビ信号変換装置は、デコ
ード部120と、AD変換部140と、第一制御部16
0と、第一演算部180と、フィールドメモリ220
と、同期信号発生部240と、第二制御部260と、第
二演算部280と、DA変換部320と、エンコード部
340とを備える。
【0003】従来のテレビ信号変換装置では、テレビ信
号源2から出力された入力テレビ信号は、まず、デコー
ド部120でRGB色信号又は輝度・色差信号等の画像
信号と同期信号とに分離される。デコード部120で分
離された画像信号は、AD変換部140でデジタル画像
データに変換され、第一演算部180に入力される。一
方、デコード部120で分離された同期信号は、第一制
御部160に入力される。第一制御部160は、第一演
算部180を制御する制御信号を出力すると共に、画像
データをフィールドメモリ220に書き込むための書き
込み制御信号を出力する。そして、第一演算部180で
は、画像データを入力テレビ信号と異なるフィールド周
波数、ライン周波数、色信号変調方式を有する出力テレ
ビ信号に変換するために、フィールド補間、ライン補
間、色差データ縮約等の処理が行われる。第一演算部1
80で処理された画像データは、第一制御部160から
出力される書き込み制御信号にしたがってフィールドメ
モリ220に書き込まれる。
【0004】同期信号発生部240は、入力テレビ信号
と異なる規格の出力テレビ信号の同期信号を生成する。
通常、同期信号発生部240は入力テレビ信号と非同期
のフリーラン状態にある。同期信号発生部240で生成
された同期信号は第二制御部260とエンコード部34
0に出力される。
【0005】図10は同期信号発生部240の概略ブロ
ック図である。同期信号発生部240は、クロック信号
に基づいてラインの長さをカウントする水平カウンタ2
42と、水平カウンタ242からのカウント値に基づい
てライン数をカウントする垂直カウンタ244と、垂直
カウンタ244からのカウント値に基づいてフィールド
の数をカウントするフィールドカウンタ246と、水平
カウンタ242からのカウント値(ラインの長さ)から
出力テレビ信号の水平同期信号を生成する水平同期信号
発生部252と、垂直カウンタ244からのカウント値
(ライン数)から出力テレビ信号の垂直同期信号を生成
する垂直同期信号発生部254と、出力テレビ信号の水
平同期信号と垂直同期信号とを合成し出力テレビ信号の
同期信号を生成する複合同期信号発生部256とを有す
る。出力テレビ信号のフィールド周期は水平カウンタ2
42、垂直カウンタ244及びフィールドカウンタ24
6によって決定される。ここで、水平カウンタ242、
垂直カウンタ244及びフィールドカウンタ246の最
大カウント値は固定されている。
【0006】第二制御部260は、同期信号発生部24
0で生成された出力テレビ信号の同期信号にしたがって
画像データをフィールドメモリ220から読み出すため
の読み出し制御信号を出力すると共に、第二演算部28
0を制御する制御信号を出力する。フィールドメモリ2
20から読み出された画像データは、第二演算部280
でフィールド補間、ライン補間等の処理が行われる。第
二演算部280で処理された画像データは、DA変換部
320でアナログ画像信号に変換され、エンコード部3
40に入力される。エンコード部340では、DA変換
部320で変換された画像信号と同期信号発生部240
で生成された出力テレビ信号の同期信号とを合成する。
これにより、入力テレビ信号と異なる規格の出力テレビ
信号への変換が完了し、表示装置4や記録装置6に出力
される。
【0007】尚、上記のテレビ信号変換装置は、第一演
算部180及び第二演算部280においてフィールド補
間、ライン補間、色差データ縮約等の処理を行うことに
より入力テレビ信号を異なる規格のテレビ信号に変換す
るものであるが、テレビ信号変換装置によってはフィー
ルドデータ、ラインデータ又は水平ドットの二度読み又
は間引きを行うことにより、第一演算部180及び第二
演算部280のいずれかが省略されることがある。ま
た、フィールドメモリ220は、複数のフィールドメモ
リで構成されることもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のテレ
ビ信号変換装置では、フィールドメモリ220への画像
データの書き込みとフィールドメモリ220からの画像
データの読み出しは同期がとられておらず、フィールド
メモリ220への画像データの書き込みがフィールドメ
モリ220からの画像データの読み出しを追い越した
り、又はフィールドメモリ220からの画像データの読
み出しがフィールドメモリ220への画像データの書き
込みを追い越したりする現象が生じることがある。たと
えば、図11(a)に示すように、物体Aが水平方向
(矢印)に移動する画像信号を有する入力テレビ信号を
異なる規格のテレビ信号に変換する場合、フィールドメ
モリへの書き込みがフィールドメモリからの読み出しを
追い越すと、図11(b)に示すように出力テレビ信号
の画像は、このような追い越しが生じたメモリの位置で
不連続になってしまう。このため、テレビ信号の良好な
変換ができず、画像が乱れて見にくくなるという問題が
あった。
【0009】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、出力テレビ信号の画像の乱れを抑えることがで
きるテレビ信号変換装置を提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、入力テレビ信号を異なる規
格の出力テレビ信号に変換するテレビ信号変換装置にお
いて、入力テレビ信号の所定数のフィールド(合計入力
フィールド)毎に、同期信号を発する信号発生手段と、
前記同期信号と合計出力フィールドの周期の切り替わり
点とのタイミングのずれが予め定めた許容範囲内のもの
であるときには、入力テレビ信号と出力テレビ信号とが
非同期のフリーラン状態で前記変換を行い、前記タイミ
ングのずれが前記許容範囲を越えるものであるときに
は、前記合計入力フィールドの周期毎に、前記同期信号
に基づき出力テレビ信号を強制的に入力テレビ信号に同
期させて前記変換を行う同期制御手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記変換を行う際に、出力テレビ信号に対
応させることができない入力テレビ信号の部分を次の合
計入力フィールドの周期に繰り越す誤差繰越手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の本発明のテレビ信号変換装置は
前記の構成によって、同期信号と合計出力フィールドの
周期の切り替わり点とのタイミングのずれが予め定めた
許容範囲内のものであるときには、入力テレビ信号と出
力テレビ信号とが非同期のフリーラン状態で前記変換を
行い、前記タイミングのずれが前記許容範囲を越えるも
のであるときには、前記合計入力フィールドの周期毎
に、前記同期信号に基づき出力テレビ信号を強制的に入
力テレビ信号に同期させて前記変換を行うことにより、
強制的な同期に起因して生ずるVジッタの発生を最小限
に抑えることができる。
【0013】請求項2記載の本発明のテレビ信号変換装
置は前記の構成によって、変換を行う際に、出力テレビ
信号に対応させることができない入力テレビ信号の部分
を次の合計入力フィールドの周期に繰り越すことによ
り、フィールド変換の際に生ずる入力テレビ信号の切り
捨てを無くすことができる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施例であるテレビ信
号変換装置の概略ブロック図、図2はそのテレビ信号変
換装置において同期信号発生部、水平同期信号周期粗調
整部及び水平同期信号周期微調整部の概略ブロック図で
ある。
【0015】図1に示すテレビ信号変換装置は、デコー
ド部12と、AD変換部14と、第一制御部16と、第
一演算部18と、フィールドメモリ22と、同期手段と
しての同期信号発生部24と、第二制御部26と、第二
演算部28と、DA変換部32と、エンコード部34
と、信号発生手段としての入出力同期部36と、フィー
ルド周期調整手段としての水平同期信号周期粗調整部3
8及び水平同期信号周期微調整部42と、強制同期制御
部60と、誤差繰越部62とを備えるものである。
【0016】デコード部12は、入力テレビ信号源2か
ら入力されたテレビ信号をRGB色信号又は輝度・色差
信号等の画像信号と同期信号とに分離するものである。
AD変換部14は、デコード部12で分離された画像信
号をデジタル画像データに変換する。第一制御部16
は、デコード部12で分離された同期信号にしたがって
第一演算部18を制御すると共に、フィールドメモリ2
2への画像データの書き込みを制御する。第一演算部1
8は、画像データについてライン補間、フィールド補
間、色差データの縮約等の処理を行う。
【0017】また、同期信号発生部24は、入力テレビ
信号と異なる規格のテレビ信号の同期信号を生成する。
第二制御部26は、同期信号発生部24で発生された同
期信号にしたがってフィールドメモリ22からの画像デ
ータの読み出しを制御すると共に、第二演算部28を制
御する。第二演算部28は、フィールドメモリ22から
読み出された画像データについてライン補間、フィール
ド補間等の処理を行う。DA変換部32は、第二演算部
28より出力された画像データをアナログ画像信号に変
換する。エンコード部34は、DA変換部32で変換さ
れた画像信号と同期信号発生部24で生成された同期信
号とを合成し、入力テレビ信号と異なる規格のテレビ信
号を出力する。
【0018】入出力同期部36は、デコード部12で分
離された入力テレビ信号の垂直同期信号が所定回数入力
される毎に同期信号を発生し、第一制御部16、水平同
期信号周期粗調整部38、水平同期信号周期微調整部4
2及び同期信号発生部24を初期化する。たとえば入力
テレビ信号がNTSCテレビ信号(フィールド周波数は
約60Hz)で、出力テレビ信号がPALテレビ信号
(フィールド周波数が50Hz)である場合には、入出
力同期部36は、入力テレビ信号の垂直同期信号が6回
入力する毎に同期信号を発生させる。これにより、フィ
ールドメモリ22への書き込み側とフィールドメモリ2
2からの読み出し側の同期を確立し、図11に示すよう
なフィールドメモリからの書き込みがフィールドメモリ
への読み出しを追い越す現象をなくすことができる。
【0019】入出力同期部36によってフィールドメモ
リ22への書き込み側とフィールドメモリ22からの読
み出し側との同期をとることは、入力テレビ信号のフィ
ールド周期と出力テレビ信号のフィールド周期とが簡単
な整数比で表される場合に有効である。しかしながら、
現実には、たとえばNTSCテレビ信号のフィールド周
波数とPALテレビ信号のフィールド周波数はそれぞれ
59.94Hz、50Hzであり、これらの周波数の比
(又は周期の比)を簡単な整数比で表すことができない
こと、また、入力テレビ信号源2としてVTR等を使用
した場合、そのフィールド周期はテレビ信号の規格を中
心にかなり幅をもっていること等の理由から、初期化を
行うことによってVジッタが生じることになる。このV
ジッタは、表示装置4や記録装置6の水平同期信号周期
に対する追従性を利用し、出力テレビ信号のフィールド
周期が入力テレビ信号のフィールド周期と簡単な整数比
で表せるように調整することによりなくすことが可能で
ある。
【0020】同期信号発生部24は、図2に示すよう
に、クロック信号に基づいてラインの長さをカウントす
る水平カウンタ24aと、水平カウンタ24aからのカ
ウント値に基づいてライン数をカウントする垂直カウン
タ24bと、垂直カウンタ24bからのカウント値に基
づいてフィールドの数をカウントするフィールドカウン
タ24cと、水平カウンタ24aからのカウント値(ラ
インの長さ)から出力テレビ信号の水平同期信号を生成
する水平同期信号発生部24dと、垂直カウンタ24b
からのカウント値(ライン数)から出力テレビ信号の垂
直同期信号を生成する垂直同期信号発生部24eと、出
力テレビ信号の水平同期信号と垂直同期信号とを合成し
出力テレビ信号の同期信号を生成する複合同期信号発生
部24fとを備える。出力テレビ信号のフィールド周期
は、水平カウンタ24a、垂直カウンタ24b及びフィ
ールドカウンタ24cによって決定される。また、水平
カウンタ24aは、水平粗調整カウンタ24a1 と、水
平微調整カウンタ24a2 とを有する。垂直カウンタ2
4bとフィールドカウンタ24cの最大カウント値は固
定されているが、水平粗調整カウンタ24a1 と水平微
調整カウンタ24a2の最大カウント値は変更可能であ
る。
【0021】ところで、出力テレビ信号のフィールド周
期を調整するには、入力テレビ信号のフィールド周期に
基づいて 1)出力テレビ信号のフィールド周期を決定するカウン
タの最大カウント値を固定しておき、同期信号発生部2
4等に供給するクロック信号の周波数を可変にする方法 2)クロック信号の周波数を固定しておき、カウンタの
最大カウント値を可変にする方法 が考えられる。しかし、1)の方法では、フィールド周
期とクロック周期とではあまりに差があるため、安定し
たクロックを得ることが困難である。これに対して、
2)の方法は比較的容易に実現でき、安定性もある。そ
こで、本実施例では、水平同期信号周期粗調整部38と
水平同期信号周期微調整部42とを設け、カウンタの最
大カウント値を可変にしている。
【0022】水平同期信号周期粗調整部38は、図2に
示すように、入力テレビ信号のフィールド周期を測定す
る周期調整カウンタ38aと、水平カウンタ粗調整値設
定部38bとを有する。周期調整カウンタ38aで入出
力同期部36から送られる同期信号をカウントすること
により、入力テレビ信号のフィールド周期がわかる。水
平カウンタ粗調整値設定部38bは、周期調整カウンタ
38aからの入力テレビ信号のフィールド周期に関する
情報に基づいて出力テレビ信号の水平同期信号の周期を
各ラインについて一律に調整することにより、水平粗調
整カウンタ24a1 の最大カウント値を設定する。これ
により、出力テレビ信号のフィールド周期を可変にし
て、入出力のフィールド周期の変換の誤差が少なくなる
ようにしている。
【0023】いま、たとえば、水平カウンタ粗調整値設
定部38bからの指示により、水平粗調整カウンタ24
1 の最大カウント値を1増加したとすると、出力テレ
ビ信号のフィールド周期は クロック周期×出力テレビ信号の1フィールド当たりの
ライン数 だけ長くなる。このとき、最大Vジッタは クロック周期×出力テレビ信号の1フィールド当たりの
ライン数/2×出力テレビ信号の変換シーケンスの初期
化周期内フィールド数 となる。したがって、水平粗調整カウンタ24a1 の最
大カウント値を調整することにより、入出力同期部36
による初期化によって生じるVジッタを改善することが
できる。
【0024】しかし、水平同期信号周期粗調整部38で
は、すべてのラインについて一律に最大カウント値を調
整するため、出力テレビ信号のフィールド周期の調整精
度には限度がある。そこで、垂直ブランク期間の特定の
ラインに対してのみ出力テレビ信号の水平同期信号周期
を微調整する水平同期信号周期微調整部42を設けてい
る。水平同期信号周期微調整部42は、図2に示すよう
に、水平カウンタ微調整値設定部42aを含むものであ
る。水平カウンタ微調整値設定部42aは、垂直ブラン
ク期間の所定のラインについて出力テレビ信号の水平同
期信号周期を調整することにより、水平微調整カウンタ
24a2 の最大カウント値を設定する。ここで、垂直ブ
ランク期間のラインについてのみ調整を行うのは、画像
表示期間のラインについて調整を行うことにするとHジ
ッタが発生してしまうからである。
【0025】たとえば、垂直ブランク期間の特定の16
ラインに対して一律に水平微調整カウンタ24a2 の最
大カウント値の増減を行ったとすると、発生する最大V
ジッタは クロック周期×16/2×出力テレビ信号の変換シーケ
ンスの初期化周期内フィールド数 となる。したがって、水平微調整カウンタ24a2 の最
大カウント値を調整することにより、Vジッタを問題に
ならない程度にまで改善することができる。尚、垂直ブ
ランク期間の任意のラインに対して個別に最大カウント
値を設定することにより、発生するVジッタを クロック周期/2 まで抑えることができる。
【0026】次に、具体例として、NTSCテレビ信号
をPALテレビ信号に変換する場合を説明する。NTS
Cテレビ信号とPALテレビ信号のフィールド周波数は
それぞれ59.94Hz、50Hzであるので、NTS
Cテレビ信号の6フィールド(合計入力フィールド)が
PALテレビ信号の5フィールド(合計出力フィール
ド)に変換されるようにする。したがって、入出力同期
部36はNTSCテレビ信号の6フィールド毎に第一制
御部16や同期信号発生部24等の初期化を行う。尚、
第二制御部26や同期信号発生部24等に供給するクロ
ック信号の周波数は15.75MHzであるとする。
【0027】〔ケース1〕:正確なNTSC規格のテレ
ビ信号(インタレース信号)が入力する場合 NTSCテレビ信号6フィールド(合計入力フィール
ド)の周期は 6×(1/59.94)=0.1001001〔sec 〕 (1) であり、出力テレビ信号(PAL)の水平同期信号の周
期は 0.1001001/5/(625/2) =0.000064064〔sec 〕 (2) で与えられる。これをクロック周波数で割ると、 0.000064064×15.75×106 =1009.0008 (3) となるので、水平粗調整カウンタ24a1 の最大カウン
ト値を1009に設定する。水平粗調整カウンタ24a
1 の最大カウント値をこのように設定したときには、出
力テレビ信号(PAL)の5フィールドの周期は 1009×(625/2)×5/(15.75×106 ) =0.1000992063〔sec 〕 (4) となり、入力テレビ信号(NTSC)6フィールドの周
期(合計入力フィールド)と出力テレビ信号(PAL)
5フィールド(合計出力フィールド)の周期との差は (1)−(4)=0.1001001−0.1000992063 =0.000000894〔sec 〕 (5) となる。この周期の差を出力テレビ信号(PAL)の1
水平同期信号周期で割った値は (5)/(2)=0.000000894/0.000064064 =0.0139〔H〕 (6) であり、Vジッタは問題とならない。一般に、インタレ
ース信号の場合、この値は、0.1H以下であることが
望ましい。
【0028】〔ケース2〕:VTR等からのテレビ信号
(インタレース信号)を入力する場合これは、入力テレ
ビ信号(NTSC)のフィールド周期が常に正確に5
9.94Hzにならない場合である。たとえば、入力テ
レビ信号(NTSC)の水平同期信号の周期が63.6
00μsec であるとすると、入力テレビ信号(NTS
C)の6フィールドの周期は (63.600×10-6)×(525/2)×6 =0.100170〔sec 〕 (7) である。
【0029】いま、水平カウンタの最大カウント値を固
定し、たとえば、ケース1の場合と同様に水平カウンタ
の最大カウント値を1009に設定したとすると、入力
テレビ信号(NTSC)6フィールドの周期と出力テレ
ビ信号(PAL)5フィールドの周期との差は (7)−(4)=0.0000707937〔sec 〕 (8) となる。この周期の差を出力テレビ信号(PAL)の1
水平同期信号周期で割った値は 1.105〔H〕 (9) となり、Vジッタが問題となる。
【0030】これに対して、本実施例では、水平同期信
号周期粗調整部38により、入出力同期部36からの同
期信号に基づいて水平粗調整カウンタ24a1 の最大カ
ウント値を可変にしている。入力テレビ信号(NTS
C)の水平同期信号の周期が63.600μsec である
場合、出力テレビ信号(PAL)の水平同期信号の周期
をクロック周期で割った値は、 0.100170/5/(625/2)×(15.75×106 ) =1009.7137 (10) となるので、水平同期信号周期粗調整部38は水平粗調
整カウンタ24a1 の最大カウント値を1010に設定
する。水平粗調整カウンタ24a1 の最大カウント値を
このように設定すると、出力テレビ信号(PAL)の5
フィールドの周期は 1010×(625/2)×5/(15.75×106 ) =0.1001984126〔sec 〕 (11) となり、入力テレビ信号(NTSC)6フィールドの周
期と出力テレビ信号(PAL)5フィールドの周期との
差は (7)−(11)=−0.0000284126〔sec 〕 (12) となる。この周期の差を出力テレビ信号(PAL)の1
水平同期信号周期で割った値は −0.4435〔H〕 (13) であり、水平カウンタのカウント値を固定した場合に比
べて、Vジッタを改善することができる。
【0031】また、水平同期信号周期粗調整部38の動
作だけでは、十分にVジッタを改善できないので、水平
同期信号周期微調整部42により垂直ブランク期間の1
6ラインについて水平微調整カウンタ24a2 の最大カ
ウント値の増減を行う。(12)の周期の差を5フィール
ドの垂直ブランク期間の全ライン数(=5×16)で割
った値を、さらにクロック周期で割ると、 −0.0000284126/5/16×(15.75×106 ) =−5.59370 (14) であるので、垂直ブランク期間の16ラインについて水
平微調整カウンタ24a2 の最大カウント値を6カウン
ト減らす。こうして、画像表示期間のラインに対しては
水平微調整カウンタ24a2 の最大カウント値を101
0に、垂直ブランク期間のラインに対しては水平微調整
カウンタ24a2 の最大カウント値を1010−6=1
004に設定したときの出力テレビ信号(PAL)5フ
ィールドの周期は 〔1010×{(625/2)−16}+(1010−6)×16〕 ×5/(15.75×106 ) =0.1001679365〔sec 〕 (15) となり、入力テレビ信号(NTSC)6フィールドの周
期と出力テレビ信号(PAL)5フィールドの周期との
差は (7)−(15)=0.0000020635〔sec 〕 (16) となる。この周期の差を出力テレビ信号(PAL)の1
水平同期信号周期で割った値は 0.032〔H〕 (17) となり、水平同期信号周期微調整部42によりVジッタ
を大幅に改善することができる。また、垂直ブランク期
間の各ラインについて水平微調整カウンタ24a2 の最
大カウント値を個別に設定することによりVジッタをさ
らに改善することが可能である。
【0032】〔ケース3〕:ノンインタレースのテレビ
信号を入力する場合 入力テレビ信号がノンインタレース信号であっても、水
平同期信号周期粗調整部38及び水平同期信号周期微調
整部42によって、ケース2で示したように、入力テレ
ビ信号(NTSC)のフィールド周期に基づいて水平粗
調整カウンタ24a1 と水平微調整カウンタ24a2
最大カウント値を増減させることにより、Vジッタを視
覚上問題のない程度に改善したテレビ信号の変換を行う
ことができる。
【0033】次に、本発明の強制同期制御部60と誤差
繰越部62について図4乃至図7を参照して説明する。
図4は強制同期制御部60の詳細図、図5は誤差繰越部
62の詳細図である。
【0034】強制同期制御部60は、図4に示すように
許容範囲wを設定するための許容範囲設定部602と、
入出力同期部36から送られてくる初期化信号(同期信
号)の情報と、第二制御部26から送られている合計出
力フィールドの周期の切り替わり点の情報を得て、両者
のタイミングのずれを算出するずれ算出部604と、許
容範囲設定部602とずれ算出部604からの信号を受
けて強制同期を行うか否かを判断する判断部606とを
備える。強制同期制御部60は、入力NTSCテレビ信
号6フィールド(合計入力フィールド)毎に、初期化信
号(同期信号)と、合計出力フィールドの周期の切り替
わり点とのタイミングのずれtが予め設定した許容範囲
w内であるかいなかを判断し、許容範囲w内なら出力テ
レビ信号の強制同期を禁止する信号を、許容範囲w外な
ら強制同期を許可する信号を同期信号発生部24に送
る。
【0035】誤差繰越部62は、入力NTSCテレビ信
号6フィールド(合計入力フィールド)毎に入出力同期
部36により出される初期化信号のタイミングで、出力
テレビ信号に対応させることができない入力テレビ信号
の部分をレジスタ622に保持し、次の合計入力フィー
ルドの周期における計算のためにその値を微調整部42
に繰り越す。
【0036】図6は入力NTSCテレビ信号6フィール
ドから出力PALテレビ信号5フィールドに変換する様
子を示す図である。同図(イ)は合計入力フィールドの
周期、同図(ロ)は(イ)の合計入力フィールドに対応
する合計出力フィールドの周期を示している。図6から
明らかなように本実施例の場合、入力テレビ信号の6フ
ィールドのうちの1つ(6番目のフィールド)を間引い
てフィールド変換を行っている。図7は入力NTSCテ
レビ信号6フィールドから出力PALテレビ信号5フィ
ールドに変換するときの入力テレビ信号と出力テレビ信
号との関係を説明するための図である。同図(イ)は入
力テレビ信号のフィールドを示し、(ロ)は入力テレビ
信号の6フィールド毎に入出力同期部36より出力され
る初期化信号を示す。同図(ハ)から(チ)までは出力
テレビ信号のフィールドを示し、(ハ)は初期化信号と
合計出力フィールドの周期の切り替わり点とのタイミン
グのずれtがない場合を、(ニ)は許容範囲w内で初期
化信号よりも合計出力フィールドの周期の切り替わり点
の方が早かった場合、(ホ)は許容範囲w内で初期化信
号よりも合計出力フィールドの周期の切り替わり点の方
が遅かった場合、(ヘ)は許容範囲wを越えて初期化信
号よりも合計出力フィールドの周期の切り替わり点の方
が早かった場合、(ト)は許容範囲wを越えて初期化信
号よりも合計出力フィールドの周期の切り替わり点の方
が遅かった場合、(チ)は強制同期を行った場合を各々
示している。
【0037】本実施例の場合、図7の(ニ)、(ホ)の
場合は、強制同期を行わず、タイミングのずれtは次の
合計入力フィールドの周期(TN1 )に繰り越され、そ
こで処理される。以下発生したタイミングのずれは順次
次の周期に繰り越されて処理され、したがってVジッタ
は発生しない。また、図7の(ヘ)、(ト)の場合は、
実際には強制同期による初期化のために(チ)に示すよ
うに出力テレビ信号のフィールドは途中で切り替わる。
したがって、この場合にのみ僅かなVジッタが発生す
る。この回数は、後述するように極僅かなものである。
このように本実施例は、初期化信号と、合計出力フィー
ルドの周期の切り替わり点とのタイミングのずれが予め
定めた許容範囲内のものであるときには、入力テレビ信
号と出力テレビ信号とが非同期のフリーラン状態でフィ
ールド変換を行い、タイミングのずれが許容範囲を越え
るものであるときには、合計入力フィールド毎に、出力
テレビ信号を強制的に入力テレビ信号に同期させてフィ
ールド変換を行うことにより、フリーラン状態のフィー
ルド変換の利点と、同期して行うフィールド変換の利点
の双方の利点を有することとなる。
【0038】次に、上述の〔ケース2〕の場合における
強制同期制御部60と誤差繰越部62の動作について、
更に詳述する。図8は合計入力フィールドと合計出力フ
ィールドのタイミングを示す図である。図8において、
TNn は合計入力フィールドの周期、TPn は合計出力
フィールドの周期、tn は初期化信号と合計出力フィー
ルドの周期の切り替わり点とのタイミングのずれを示
す。また、フィールドメモリ22の読み出しを制御する
第二制御部26及び同期信号発生部24のクロックを1
5.75MHz、合計入力フィールドTN0 における水
平同期周期の平均値を63.6μsec 、合計入力フィー
ルドTN1 における水平同期周期の平均値を63.58
μsec 、合計入力フィールドTN2 における水平同期周
期の平均値を63.58μsec 、合計入力フィールドT
N3 における水平同期周期の平均値を63.58μsec
、タイミングのずれの許容範囲wを−63.60μsec
から+63.60μsec とする。
【0039】まず TN0 =63.60×10-6×(525/2)×6=0.100170sec TN1 =TN2 =TN3 =63.58×10-6×(525/2)×6 =0.1001385sec と計算される。合計入力フィールドTN0 における表示
期間の水平カウンタ242の最大カウント値が101
0、垂直ブランク期間の16ラインの水平カウンタの最
大カウント値が1004であったとすると、 TP0 =(1010×(625÷2−16)+1004×16) ×5×(1/15.57×106 ) =0.1001679365sec よって、 t0 =TN0 −TP0 =2.0635μsec このt0 は、もう水平同期周期に割り当てることのでき
ない余りの時間となる。したがって、次の合計入力フィ
ールドTN1 で使用する水平カウンタの最大値は表示期
間、ブランク期間ともかわらない。したがって、 TP1 =TP0 t1 =(TN0 +TN1 )−(TP0 +TP1 )=−27.373μsec
【0040】続いて、合計入力フィールドTN2 で使用
する水平カウンタの最大値を (TP1 +t1 )÷5÷(625/2)×15.75×106 =1009.41688 より、1009とすると、 〔(TP1 +t1 ) −(1009×(625/2)×5 ×(1/15.75×106 )〕÷5÷16×15.75×106 =8.142189103 よって垂直ブランク期間16ラインの水平カウンタの最
大値を8カウント増やして1017カウントとする。合
計入力フィールドTN2 では、 TP2 =(1009×(625/2−16)+1017×16) ×5×(1/15.75×106 ) =0.1001398413sec t2 =t1 +TN2 −TP2 =−28.7143μsec
【0041】続いて、合計入力フィールドTN3 で使用
する水平カウンタの最大値は (TP2 +t2 )÷5÷(625/2)×15.75×106 =1009.12016 より1009とする。 〔(TP2 +t2 )−(1009×(625/2) ×5×(1/15.75×106 )〕÷5÷16×15.75×106 =2.346878166 よって垂直ブランク期間16ラインの水平カウンタの最
大値を2カウント増やして1011カウントとすると、 TP3 =(1009×(625/2−16)+1011×16) ×5×(1/15.75×106 )=0.1001093651 t3 =t2 +TN3 −TP3 =0.4206μsec このように、tn は収束してゆく。またt0 〜t3 はい
ずれも許容範囲w内にあるので、この例では強制同期が
入らず、Vジッタは生じない。
【0042】強制同期を行うと、Vジッタが発生し問題
となるが、この場合は許容範囲w内にあるので、非同期
のまま次の合計入力フィールドの周期にこのタイミング
のずれtが繰り越され、したがってこの場合はジッタは
生じない。このようにして順次各周期のタイミングのず
れが繰り越されるが、この繰り越される値は、必ずしも
順次増加していくものではない。これは上述したように
ケース2の場合、合計入力フィールドの周期が伸びた
り、縮んだりすることを前提としているからである。ま
た、水平同期周期の計算の際に生じる余りの誤差時間を
上述のように次以降の合計出力フィールド周期における
水平同期周期の計算に反映させるフィードフォワード方
法の他に、余りの誤差時間を次以降の水平同期周期その
ものに反映させるフィードバック方法でもよい。例え
ば、上述の例において、余りをフィードフォワードする
回路の代わりに、同期信号に対して合計出力フィールド
の周期の切り替わりのタイミングの方が早い場合は、次
の合計出力フィールドにおけるブランク期間16Hの水
平同期周期を1クロックだけ増加させ、逆に同期信号に
対して合計出力フィールドの周期の切り替わりのタイミ
ングが遅い場合、次の合計入力フィールドにおける水平
同期周期は、前の合計出力フィールドにおける計算値の
ままとするフィードバック回路(調整手段)を付加す
る。この回路を設けることにより、余りの誤差を厳密に
処理することなく出力信号のブランク期間の水平同期周
期を1クロック巾で増減するだけで、事実上入力信号と
の同期のとれた、Vジッタのない安定した出力画像が得
られる。このように、本実施例によれば、強制同期を極
力回避して、出力テレビ信号の合計出力フィールドの周
期を最適化することにより、Vジッタの発生を抑制し、
またフィールドメモリの書き込み読み出しの追い越しを
抑止することができ、動画の乱れがなくなる。さらに、
従来、フリーラン状態での変換ではフィールドメモリの
書き込み読み出しの追い越しがおきるため、異種フィー
ルド変換、同種フィールド変換の区別ができず、画質の
劣化を招いていたが、上記実施例によれば、異種フィー
ルド変換、同種フィールド変換のどちらか適した変換方
法をフィールド毎に適用することが可能となる。しか
も、変換処理に必要な入力テレビ信号を切り捨てること
なく高画質の画像変換生成が可能となる。
【0043】尚、上記では〔ケース2〕の場合について
説明したが、〔ケース2〕は入力テレビ信号のフィール
ドの周期が伸び縮みする場合であるのに対して、〔ケー
ス1〕の場合は入力テレビ信号のフィールドの周期が伸
び縮みしない場合であるので、本実施例によれば、〔ケ
ース1〕の場合においても高画質の画像変換を行うこと
ができる。また、〔ケース3〕の場合は入力テレビ信号
がノンインタレース信号である場合であり、フィールド
変換の方式が各フィールド毎に同種のフィールド変換と
異種のフィールド変換とが交互に行われる点が〔ケース
2〕と異なるが、その他の点は〔ケース2〕と同様であ
るので、この場合も〔ケース2〕と同様に高画質の画像
変換を行うことができる。
【0044】本実施例のテレビ信号変換装置では、入力
テレビ信号の垂直同期信号が所定回数入力される毎に同
期信号を発生する入出力同期部と、入出力同期部からの
同期信号を受けたときに出力テレビ信号を入力テレビ信
号に同期させる同期信号発生部とを有することにより、
入力テレビ信号の同期信号と出力テレビ信号の同期信号
のタイミングが許容範囲を越えて狂うことにより画像が
乱れるのを抑えることができる。また、入出力同期部か
らの同期信号を受けたときに入力テレビ信号のフィール
ド周期と出力テレビ信号のフィールド周期との比が簡単
な整数比となるように出力テレビ信号のフィールド周期
を調整する水平同期信号周期粗調整部及び水平同期信号
周期微調整部を設けたことにより、出力テレビ信号を強
制的に入力テレビ信号に同期させることによって生じる
Vジッタを許容範囲に抑えることができる。
【0045】尚、本発明は、上記の実施例に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。たとえば、入出力同期部は入力テレビ信号
の垂直同期信号が所定回数入力する毎に同期信号を発生
させる場合について説明したが、入出力同期部は入力テ
レビ信号の水平同期信号が所定回数入力する毎に同期信
号を発生させるものであってもよい。
【0046】また、入力テレビ信号としては、NTS
C、PALのコンポジット信号のほか、Y/C分離を行
ったS端子規格の信号やRGBアナログ信号であっても
よい。
【0047】更に、たとえば、水平同期信号周期粗調整
部と水平同期信号周期微調整部を、図3に示すように構
成することも可能である。いま、このように構成された
水平同期信号周期粗調整部と水平同期信号周期微調整部
の動作について、NTSCテレビ信号をPALテレビ信
号に変換する場合を例にとって説明する。
【0048】図3に示す水平同期信号周期粗調整部38
0は、周期調整カウンタ382と、水平カウンタ粗調整
値設定部384とを有する。水平カウンタ粗調整値設定
部384は、水平粗調整値設定レジスタ384aを含む
ものである。また、水平同期信号周期微調整部420
は、水平微調整値計算部422と、水平微調整値設定レ
ジスタ424とを有する。
【0049】周期調整カウンタ382は三段のカウンタ
382a,382b,382cにより構成されている。
カウンタ382aはクロック信号に基づいて0〜4まで
カウントを行い、一周期のうちカウント値2と4の2
回、カウンタ382bに対するカウント許可信号を出力
する。また、カウンタ382bは、カウンタ382aか
らのカウント許可信号を0〜624までカウントを行
う。そして、カウンタ382bはカウント値が624で
あって、且つカウンタ382aからのカウント許可信号
を受けたときに、カウンタ382cに対するカウント許
可信号を出力する。カウンタ382a,382b,38
2cは入出力同期部36からの同期信号によりリセット
されるが、カウンタ382cのリセット前のカウント値
は直接、水平粗調整値設定レジスタ384aに転送され
る。また、カウンタ382bのリセット前のカウント値
は、水平微調整値計算部422を介して水平微調整値設
定レジスタ424に転送される。水平微調整値計算部4
22は、カウンタ382bのリセット前のカウント値を
水平微調整を行うブランク期間のライン数で割る演算を
行う。かかる構成の水平同期信号周期粗調整部380と
水平同期信号周期微調整部420を用いた場合でも、V
ジッタを視覚上問題のない程度に改善することができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、上記の構成としたことにより、同期信号と合
計出力フィールドの周期の切り替わり点とのタイミング
のずれが予め定めた許容範囲内のものであるときには、
入力テレビ信号と出力テレビ信号とが非同期のフリーラ
ン状態で前記変換を行い、前記タイミングのずれが前記
許容範囲を越えるものであるときには、前記合計入力フ
ィールドの周期毎に、前記同期信号に基づき出力テレビ
信号を強制的に入力テレビ信号に同期させて前記変換を
行うことにより、強制的な同期に起因して生ずるVジッ
タの発生を最小限に抑えて、乱れのない良好な画像を再
現することができるテレビ信号変換装置を提供すること
ができる。
【0051】以上説明したように請求項2記載の発明に
よれば、上記の構成としたことにより、変換を行う際
に、出力テレビ信号に対応させることができない入力テ
レビ信号の部分を次の合計入力フィールドの周期に繰り
越すことにより、フィールド変換の際に生ずる入力テレ
ビ信号の切り捨てを無くすことができ、したがって再現
画像の乱れを極力抑えることができるテレビ信号変換装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるテレビ信号変換装置の
概略ブロック図である。
【図2】そのテレビ信号変換装置において同期信号発生
部、水平同期信号周期粗調整部及び水平同期信号周期微
調整部の概略ブロック図である。
【図3】そのテレビ信号変換装置において水平同期信号
周期粗調整部と水平同期信号微調整部の他の構成例を示
す図である。
【図4】強制同期制御部60の詳細図である。
【図5】誤差繰越部62の詳細図である。
【図6】入力NTSCテレビ信号6フィールドから出力
PALテレビ信号5フィールドに変換する様子を示す図
である。
【図7】入力NTSCテレビ信号6フィールドから出力
PALテレビ信号5フィールドに変換するときの入力テ
レビ信号と出力テレビ信号との関係を説明するための図
である。
【図8】合計入力フィールドと合計出力フィールドのタ
イミングを示す図である。
【図9】従来のテレビ信号変換装置の概略ブロック図で
ある。
【図10】そのテレビ信号変換装置の同期信号発生部の
概略ブロック図である。
【図11】フィールドメモリへの書き込みがフィールド
メモリからの読み出しを追い越した場合に発生する画像
の不連続性を説明するための図である。
【符号の説明】
12 デコード部 14 AD変換部 16 第一制御部 18 第一演算部 22 フィールドメモリ 24 同期信号発生部 26 第二制御部 28 第二演算部 32 DA変換部 34 エンコード部 26 入出力同期部 38 水平同期信号周期粗調整部 42 水平同期信号周期微調整部 60 強制同期制御部 62 誤差繰越部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力テレビ信号を異なる規格の出力テレ
    ビ信号に変換するテレビ信号変換装置において、 入力テレビ信号の所定数のフィールド(合計入力フィー
    ルド)毎に、同期信号を発する信号発生手段と、 前記同期信号と合計出力フィールドの周期の切り替わり
    点とのタイミングのずれが予め定めた許容範囲内のもの
    であるときには、入力テレビ信号と出力テレビ信号とが
    非同期のフリーラン状態で前記変換を行い、前記タイミ
    ングのずれが前記許容範囲を越えるものであるときに
    は、前記合計入力フィールドの周期毎に、前記同期信号
    に基づき出力テレビ信号を強制的に入力テレビ信号に同
    期させて前記変換を行う同期制御手段を設けたことを特
    徴とするテレビ信号変換装置。
  2. 【請求項2】 前記変換を行う際に、出力テレビ信号に
    対応させることができない入力テレビ信号の部分を次の
    合計入力フィールドの周期に繰り越す、すなわちフィー
    ドフォワードを行う誤差繰越手段を設けたことを特徴と
    する請求項1記載のテレビ信号変換装置。
  3. 【請求項3】 前記許容範囲は−63.60μsec から
    +63.60μsecである請求項1又は2記載のテレビ
    信号変換装置。
  4. 【請求項4】 入力テレビ信号のフィールド周期と出力
    テレビ信号のフィールド周期との比が整数比に近づくよ
    うにフィードバックをかけながら出力テレビ信号のフィ
    ールド周期を変える調整手段を設けたことを特徴とする
    テレビ信号変換装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6765620B2 (en) 2000-09-28 2004-07-20 Nec Electronics Corporation Synchronous signal generation circuit and synchronous signal generation method
JP2006196986A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Sharp Corp ゲンロック装置
JP2009267793A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Renesas Technology Corp 映像信号処理装置

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