JP3186097B2 - 走査線変換器及びディスプレイ駆動装置及びテレビジョン方式変換装置 - Google Patents

走査線変換器及びディスプレイ駆動装置及びテレビジョン方式変換装置

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JP3186097B2 JP16964791A JP16964791A JP3186097B2 JP 3186097 B2 JP3186097 B2 JP 3186097B2 JP 16964791 A JP16964791 A JP 16964791A JP 16964791 A JP16964791 A JP 16964791A JP 3186097 B2 JP3186097 B2 JP 3186097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョンの方式変換
等に用いられる走査線変換器およびディスプレイ駆動装
置およびテレビジョン方式変換装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の走査線変換器としては、例
えばMUSE−NTSCコンバータのように、特定のテ
レビジョン信号の方式を別の方式に変換するテレビジョ
ン方式変換装置に用いるものが提案されている。
【0003】図13は上述のMUSE−NTSCコンバ
ータに用いられている走査線変換器の一例の動作を説明
する図である。該走査線変換器は主に垂直フィルタによ
り構成されている。遅延回路132は、入力端子131
に入力された走査線数1125本のハイビジョン信号
を、1水平走査期間(以下、1Hという)毎遅延した信
号として各出力タップj1〜j7から出力する。各タッ
プから出力された信号は、各々係数回路k1〜k7に入
力される。各係数回路には7つの係数器と選択回路が備
えてあり、これを順次切り替えて出力する。この時出力
されるデータを、加算器133a〜gで加算することに
より、出力端子134には走査線数525本のNTSC
信号が得られる。
【0004】また、従来のディスプレイ駆動装置につい
ては、特にマトリクス型のディスプレイを駆動する場
合、ディスプレイの走査線数に適合した信号形式で処理
を行うことは、映像の品質や処理の容易さ等を考慮した
とき、絶大なる効果が期待できる。このため、従来は、
ある特定の入力信号に対して走査線の変換処理を施し
て、ディスプレイに適合した信号形式を得ていた。
【0005】また、従来のテレビジョン方式変換器は、
MUSE−NTSCコンバータのように、特定の入力テ
レビジョン方式の信号に対して処理を施し、特定の出力
テレビジョン方式の信号を得ている。例えば、上述した
MUSE−NTSCコンバータの場合、入力信号とし
て、走査線数1125本のMUSE信号を入力する。こ
の信号を走査線数525本のNTSC信号に変換する場
合、走査線数を1125本から525本に変換するため
の専用の変換回路が必要となる。例えば図13に示した
垂直フィルタを用いる方法がある。他の方式を変換する
場合についても同様に専用の回路を構成する必要があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のテレビジョン方式変換装置は、入力信号の走査線数
が予め定められた1種類のものにしか対応することがで
きなかった。このため、例えば、HDTV信号やNTS
C信号,PAL信号等の走査線数が異なる複数の映像ソ
ースを処理する場合には、異なる装置においてそれぞれ
異なる処理操作を行うことが必要とされた。この結果、
装置は大型化し、また、信号処理が複雑になっていた。
【0007】また、上記従来のディスプレイ駆動回路
は、複数の映像ソースに対してそれぞれ対応する走査線
変換器を複数個用意する必要があった。この結果、装置
が複雑かつ大規模となっていた。
【0008】そこで本発明はこのような課題を解決する
ためのもので、その目的は、任意の走査線を有する入力
信号に対して同一の装置において共通の走査線を有する
信号に変換することのできる装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の走査線数変換器
は、第1の水平同期信号と垂直同期信号と該第1の水平
同期信号および該垂直同期信号に同期した入力信号とを
受取る入力部と、互いに異なる複数の第2の水平同期信
号を生成する分周部であって、1フレームにおける該第
1の水平同期信号のパルス数と、該1フレームにおける
該複数の第2の水平同期信号のパルス数との比はそれぞ
れ整数比であり、該1フレームは該垂直同期信号によっ
て定まる、分周部と、第3の水平同期信号を生成する生
成部と、該複数の第2の水平同期信号のうち、該1フレ
ームにおける該第3の水平同期信号のパルス数に最も近
い該1フレームにおけるパルス数を有する第2の水平同
期信号を第4の水平同期信号として選ぶ選択部と、該第
4の水平同期信号を用いて該入力信号を変換すること
で、該1フレームにおける該第4の水平同期信号のパル
ス数に対応した走査線数を有する信号を生成する走査線
数変換部と、該第4の水平同期信号に同期して該信号を
記憶するとともに、記憶された該信号を該第3の水平同
期信号に同期して出力することで、該1フレームにおけ
る該第3の水平同期信号のパルス数に対応した走査線数
を有する出力信号を供給する、記憶部と、を備え、その
ことによって上記目的を達成する。
【0010】好ましくは、上記走査線変換器から出力さ
れた前記出力信号を、ディスプレイに表示するためのデ
ィスプレイ駆動手段を備えることを特徴とするディスプ
レイ駆動装置。
【0011】本発明の走査線数変換方法は、第1の水平
同期信号と垂直同期信号と該第1の水平同期信号および
該垂直同期信号に同期した入力信号とを受取るステップ
と、互いに異なる複数の第2の水平同期信号を生成する
ステップであって、1フレームにおける該第1の水平同
期信号のパルス数と、該1フレームにおける該複数の第
2の水平同期信号のパルス数との比はそれぞれ整数比で
あり、該1フレームは該垂直同期信号によって定まる、
ステップと、第3の水平同期信号を生成するステップ
と、該複数の第2の水平同期信号のうち、該1フレーム
における該第3の水平同期信号のパルス数に最も近い該
1フレームにおけるパルス数を有する第2の水平同期信
号を第4の水平同期信号として選ぶステップと、該第4
の水平同期信号を用いて該入力信号を変換することで、
該1フレームにおける該第4の水平同期信号のパルス数
に対応した走査線数を有する信号を生成するステップ
と、該第4の水平同期信号に同期して該信号を記憶する
とともに、記憶された該信号を該第3の水平同期信号に
同期して出力することで、該1フレームにおける該第3
の水平同期信号のパルス数に対応した走査線数を有する
出力信号を供給する、ステップと、を含み、そのことに
よって上記目的を達成する。
【0012】
【実施例】(実施例1)図2は本発明の一実施例による
走査線変換器が適用されたディスプレイ駆動装置の概略
構成を示すブロック図である。本実施例による走査線変
換器11には、走査線数の異なる映像ソースが入力され
る。例えば、1フレームあたりの走査線数525本のN
TSC信号,625本のPAL信号,1125本のHD
TV信号等である。これら各信号は走査線変換器11に
おいて、異なる走査線数から共通の走査線数に変換され
る。共通化された各信号は信号処理回路12に入力さ
れ、所定の映像信号処理が統一的に行われる。信号処理
回路12から出力された信号はさらにディスプレイ駆動
回路13に入力され、ディスプレイ駆動回路13は信号
処理回路12からの出力信号に基づいてマトリクス型デ
ィスプレイ14を制御する。この制御により、マトリク
ス型ディスプレイ14には各入力映像信号に応じた画像
が描写される。
【0013】上記の走査線変換器11の内部構成は図1
のブロック図に示される。
【0014】走査線数変換回路21には上記のような任
意の走査線数liを持つディジタル信号が入力され、モ
ード決定回路22にはこの入力信号に対応した水平同期
信号HDi 及び垂直同期信号VDi が入力される。モー
ド決定回路22はこの水平同期信号HDi 及び垂直同期
信号VDi と所望の走査線数lo に対応した水平同期信
号HDo が与えられる。モード決定回路22はこの水平
同期信号HDi ,垂直同期信号VDi 及び水平同期信号
HDo から、所望の走査線数に近く、かつ、入力信号の
走査線数と簡単な整数比の関係にある中間走査線数lm
を決定する。ここで、水平同期信号HDi ,垂直同期信
号VDi は入力信号と共に外部より入力されたもの、ま
たは、入力信号に重畳されたものを同期信号検出回路等
で再生したものである。また、水平同期信号HDo は予
め装置内で生成されたものである。決定されたこの中間
走査線数lm は水平同期信号HDmとして走査線数変換
回路21に与えられる。また、これと共に、モード決定
回路22は中間走査線数lm に対応して定まるモード情
報Mを生成し、これを走査線数変換回路21に出力す
る。走査線数変換回路21は、これらモード情報M及び
水平同期信号HDm に基づき、走査線数li の入力信号
を中間走査線数lm の信号に変換して出力する。垂直圧
伸回路23にはこの走査線数lm の信号が入力され、最
終的に所望の走査線数lo になるように処理が行われ
る。また、クロック生成回路24では、入力信号に同期
して入力されるクロックCKi 、装置内部で生成され
る、所望の出力信号に同期したクロックCKo 、及びモ
ード決定回路22より入力されるモード情報Mに基づい
て各種クロックを生成し、装置各部に供給する。以下図
面にしたがって本発明の詳細を説明する。
【0015】上記のモード決定回路22の内部構成は、
図3、図4、図5の各ブロック図に示され、大別して図
3に示される水平同期信号生成回路と、図4、図5に示
されるモード情報生成回路とから構成される。
【0016】図3に示される水平同期信号生成回路にお
いて、水平同期信号HDi は分周回路31に入力され
て、HDi の整数比となる複数の同期信号に変換され
る。例えば、1/2HDi ,3/5HDi ,2/3HD
i ,3/4HDi ,4/5HDi等である。変換された
各信号は選択回路32に入力され、後述するモード情報
Mに基づき、これら各信号の中から1つの信号が選択さ
れる。選択された信号は中間走査線数lm に対応した水
平同期信号HDm として走査線数変換回路21に出力さ
れる。
【0017】図4に示されるモード情報生成回路におい
て、分周回路31は上述した水平同期信号生成回路で説
明したものであり、共通に使用されるものである。分周
回路31から出力された各同期信号はカウンタ41に入
力されて、それぞれ1垂直同期期間の水平同期信号数、
すなわち1フィールド期間の走査線数が計数される。こ
のとき垂直同期信号VDi はカウンタリセットの作用を
行う。また、カウンタ42において、予め生成された水
平同期信号HDoの1フィールド期間の走査線数も同時
に計数される。カウンタ41で計数された各計数値は、
各減算回路43a〜43eにおいてカウンタ42の計数
値から引算される。これら各減算結果は、各同期信号と
所望走査線数に対応した水平同期信号HDo との各走査
線数差を示している。この減算結果はさらに各絶対値回
路44a〜44eに入力され、それぞれの絶対値に変換
される。絶対値に変換された各信号は最小値及びモード
決定回路45に入力され、以下の処理を経てモード情報
Mが決定され、走査線数変換回路21に出力される。
【0018】図5はこの最小値及びモード情報決定回路
45の内部構造を示すブロック図である。各絶対値回路
44a〜44eから出力された各絶対値は、各減算回路
51a〜51d及び各選択回路52a〜52dにより、
最小の値を持つものが選択される。すなわち、減算回路
51aにおいて、絶対値回路44aの出力した絶対値a
bsaから絶対値回路44bの出力した絶対値absb
が引算され、各値の差が演算される。選択回路52aは
この演算結果の符号を取り込み、入力された2つの絶対
値のうち小さい値を持つ絶対値を出力する。つまり、取
り込んだ符号が正の場合には絶対値absbを、負の場
合には絶対値absaを選択し、出力する。これと同様
に、減算回路51b及び選択回路52bにおいては、絶
対値回路44cの出力した絶対値abscと絶対値回路
44dの出力した絶対値absdのうち小さい方の絶対
値が選択される。減算回路51c及び選択回路52cに
おいては、絶対値回路44eの出力した絶対値abse
と、選択回路52bで選択された絶対値のうちで小さい
方の絶対値が選択される。この選択により、絶対値ab
sc〜abseのうち最も小さい絶対値が選択される。
そして、最後に減算回路51d及び選択回路52dにお
いて、選択回路52a及び選択回路52cの出力した各
絶対値のうち小さいものが選択され、最終的に絶対値a
bsa〜abseのうちで最も小さいものが絶対値ab
min として選択される。この絶対値absmin は各減
算器53a〜eに入力され、各絶対値absa〜abs
eとの差が演算される。この演算結果のうち、最小値と
して選択された絶対値との減算結果は零になる。モード
情報出力回路54はこの零値を検出し、中間走査線数l
m に対応した同期信号1/2HDi 〜4/5HDi のい
ずれかに対応したモード情報Mを生成する。
【0019】図6は図1に示された走査線数変換回路2
1の内部構成を示すブロック図である。走査線数変換回
路21は、例えば5つの垂直フィルタ61a〜61eと
信号切換回路62で構成されている。ここで5つの垂直
フィルタというのはあくまでも一例であって、モードの
数に応じて垂直フィルタの数が変わる。各垂直フィルタ
61a〜61eには走査線数li の入力信号が与えられ
る。各垂直フィルタ61a〜61eは、それぞれ走査線
数1/2li ,3/5li ,2/3li ,3/4li
4/5li の信号を出力する。各垂直フィルタから出力
されたこれら各信号は信号切換回路62に入力される。
信号切換回路62にはモード決定回路22から出力され
たモード情報Mが与えられており、信号切換回路62は
このモード情報Mに基づき、各垂直フィルタの出力のう
ちいずれか1つを選択する。
【0020】このような構成において、1フレームあた
りの走査線数1125本のHDTV信号を、1フレーム
あたりの走査線数625本のPAL信号に走査線変換す
る場合の本装置の動作について説明する。
【0021】このHDTV信号は走査線数変換回路21
に走査線数li の信号として入力される。同時に、これ
に同期した水平同期信号HDi及び垂直同期信号VDi
がモード決定回路22に与えられる。この水平同期信号
HDi はモード決定回路22内の分周回路31において
所定比に分周される。つまり、1/2HDi (=56
2.5パルス/2VDi ),3/5HDi (=675パ
ルス/2VDi ),2/3HDi (=750パルス/2
VDi ),3/4HDi (=843.75パルス/2V
i ),4/5HDi (=900パルス/2VDi )の
各同期信号に分周される。これら各同期信号は、それぞ
れ1フレームあたりの走査線数1/2li(=562.
5本),3/5li (=675本),2/3li (=7
50本),3/4li (=843.75本),4/5l
i (=900本)の信号に対応している。分周された各
信号は、モード情報生成回路内のカウンタ41に与えら
れ、各分周信号のパルス数がカウントされる。また、装
置内ではPAL信号の走査線数に対応した水平同期信号
HDo が生成されており、この信号が上記のカウンタ処
理と共にカウンタ42においてカウントされる。そし
て、各カウンタ41,42のカウント値が減算回路43
a〜43eに入力され、各同期信号1/2HDi〜4/
5HDi と水平同期信号HDo との差が演算される。さ
らに、これら各演算の結果は、各絶対値回路44a〜4
4eにおいて絶対値に変換され、最小値及びモード決定
回路45において前述のように各絶対値の最小値が選択
される。
【0022】本例の場合には、PAL信号の走査線数6
25本に最も近い走査線数675本に対応した3/5H
i との差の絶対値が最小値になる。この絶対値を生成
させた同期信号3/5HDi はモード情報出力回路54
において識別され、同期信号3/5HDi に対応したモ
ード情報Mが生成される。例えば、同期信号1/2HD
i ,3/5HDi ,2/3HDi ,3/4HDi 及び4
/5HDi にそれぞれ符号1,2,3,4及び5を対応
させた場合には、モード情報Mは2になる。このモード
情報Mは走査線数変換回路21に出力されると共に、水
平同期信号生成回路に与えられる。水平同期信号生成回
路内の選択回路32はこのモード情報Mに基づいて3/
5HDi を選択し、これを水平同期信号HDm として走
査線数変換回路21に出力する。
【0023】次に、走査線数変換回路21の動作につい
て、図7の垂直フィルタのブロック図及び図8の走査線
変換の模式図に従って説明する。走査線数変換回路21
は、モード決定回路22から入力したモード情報Mに基
づいて各垂直フィルタ61a〜61eの中から垂直フィ
ルタ61bを特定する。この垂直フィルタ61bは図7
に示される回路と等価になる。この垂直フィルタ61b
に入力された信号は、図8に示すように、5本→3本変
換される。すなわち1125本から675本に走査線数
変換される。このとき、垂直フィルタの動作は次の通り
である。入力信号は、3系統のフィルタに入力される。
すなわち各系統のフィルタ出力は、それぞれ図8におけ
る走査線x,走査線y,走査線zに相当する。このと
き、フィルタの各係数は、例えば
【0024】
【数1】
【0025】
【数2】
【0026】
【数3】
【0027】となるように、決定される。
【0028】第1の系統に入力された信号は、時間軸伸
張回路72aでサンプルレート変換と遅延量調節を行っ
た後、乗算器73aで係数を掛け加算器74aに入力さ
れる。一方、ラインメモリ71aで1ライン遅延された
信号は、時間軸伸張回路72bでサンプルレート変換と
遅延量調節を行った後、乗算器73bで係数を掛け加算
器74aに入力される。加算器74aでは、これら2つ
の入力を加算し、図8における走査線xに相当する信号
を出力する。同様にして、加算器74bからは走査線y
に相当する信号が、加算器74cからは走査線zに相当
する信号がそれぞれ出力される。各系統から出力された
信号は、それぞれ走査線並べ替え回路75に入力され
る。走査線並べ替え回路75では、モード決定回路22
から入力される水平同期信号HDm に基づいて、各系統
からの信号を選択し、出力する。
【0029】信号切換回路62では、モード情報Mに基
づいて各垂直フィルタ61a〜61eの出力の中から垂
直フィルタ61bの出力を選択する。この結果、走査線
数変換回路21の出力には、走査線数lm =675本の
信号が出力される。
【0030】図9は垂直圧伸回路23の構成を示すブロ
ック図である。走査線数変換回路21から入力された走
査線数lm =675本の信号はデュアルポートメモリ9
1に入力される。デュアルポートメモリ91では、図1
0に示すように、675本の走査線のうち上下各25本
が削除され625本になった後、垂直方向に時間伸張さ
れる。以下上記処理のためのデュアルポートメモリ91
の動作を、図11のタイミングチャートを参照しながら
詳細に説明する。入力信号はインターレース走査を行っ
ているので、奇数ラインと偶数ラインに分けて処理を行
う。まず、奇数ラインについては、入力信号がラインN
o.25からラインNo.27に変化する時にWE(ラ
イトイネーブル)信号,RSTW(リセットライト)信
号,RSTR(リセットリード)信号がそれぞれ立ち上
がる。これら各信号の作用を説明する。WE信号はこの
信号が”H”(ハイ)の状態の時のみデュアルポートメ
モリ91の書き込みが可能となるような信号である。R
STW信号,RSTR信号は、それぞれ信号の立ち上が
り時点をもってデュアルポートメモリ91の書き込みア
ドレス,読みだしアドレスのリセットを行い、第1番地
からアドレスの値を増加しながら書き込み或は読みだし
を開始する。このとき、書き込みアドレスはWCK(ラ
イトクロック)、ここでは水平同期信号HDm に同期し
たクロックCKm が入力される毎に1番地ずつ増加し、
また、読みだしアドレスはRCK(リードクロック)、
ここでは水平同期信号HDo に同期したクロックCKo
が入力される毎に1番地ずつ増加する。したがってライ
ンNo.27のデータが入力されると、デュアルポート
メモリ91はCKm に同期して書き込みを開始し、以下
ラインNo.649のデータまでの書き込みを行う。一
方、ラインNo.27のデータが入力されると同時にデ
ュアルポートメモリ91はCKo に同期して読みだしを
開始し、以下ラインNo.649のデータまでの読みだ
しを行う。同様に偶数ラインについても、入力信号がラ
インNo.24からラインNo.26に変化する時にW
E(ライトイネーブル)信号,RSTW(リセットライ
ト)信号,RSTR(リセットリード)信号がそれぞれ
立ち上がる。したがって、ラインNo.26のデータが
入力されると、デュアルポートメモリ91はCKm に同
期して書き込みを開始し、以下ラインNo.650のデ
ータまでの書き込みを行う。一方、ラインNo.26の
データが入力されると同時にデュアルポートメモリ91
はCKo に同期して読みだしを開始し、以下ラインN
o.650のデータまでの読みだしを行う。。この結
果、ラインNo.1からラインNo.25までとライン
No.651からラインNo.675までのデータはカ
ットされ、また、画面垂直方向の時間軸伸張処理も同時
に行われ、最終的には1フレームあたりの走査線数が6
25本のPAL信号フォーマットの信号に変換される。
【0031】以上説明した走査線変換は、走査線数11
25本のHDTV信号から走査線数625本のPAL信
号に変換する場合について説明したが、本装置に入力さ
れる信号の走査線数は上記信号に限定されることなく、
異なる任意の走査線数を持つ信号についても、これをモ
ード決定回路22において識別し、走査線数変換器21
の垂直フィルタの出力を切り換えることにより対応でき
る。
【0032】更に、本発明は、所望の出力信号について
も、上述のPAL信号に限定されることなく、いかなる
信号にも対応することが出来る。
【0033】(実施例2)次に、本発明の走査線変換器
を用いたテレビジョン方式変換装置の実施例のうち、任
意のテレビジョン方式からNTSC方式に変換するテレ
ビジョン方式変換装置の一実施例について説明する。
【0034】図12は本発明の一実施例による走査線変
換器が適用されたテレビジョン方式変換装置の概略構成
を示すブロック図である。本実施例による走査線変換器
11には走査線数の異なる映像ソースが入力される。例
えば、走査線数625本のPAL方式,1125本のH
DTV方式等である。これら各信号は走査線変換器11
において、異なる走査線数からNTSC方式の走査線数
である525本の走査線に変換される。走査線が共通化
された各信号はフィールド周波数変換回路121に入力
され、異なったフィールド周波数がNTSC方式のフィ
ールド周波数である59.94Hzに変換される。この
ようにして、走査線数及びフィールド周波数が共通化さ
れた各信号は、最後にアスペクト比変換回路122にお
いてNTSC方式のアスペクト比である3:4のアスペ
クト比に変換され、出力端子123に走査線525本,
フィールド周波数59.94HzのNTSC信号が得ら
れる。
【0035】以上、任意のテレビジョン方式からNTS
C方式に変換するテレビジョン方式変換装置の一実施例
について説明したが、本発明は、前記実施例の他にいか
なる所望のテレビジョン方式にも適用することが出来
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の走査線変換
器は、モード決定手段により異なる走査線数をもつ任意
の入力信号を識別され、走査線数変換回路はこの識別結
果に基づいて所望の走査線数に近い中間走査線数を持つ
信号を生成する。垂直圧伸回路は前記中間走査線数を微
調整し、目的とする出力信号に走査線変換する。
【0037】このため、装置に入力される信号が異なる
走査線数のものであっても、これを共通の走査線数に変
換することが可能になる。従って、走査線数変換処理後
の各種の信号処理は、共通の装置において共通の処理操
作を行うことができるようになる。この結果、装置は小
型化し、また、信号処理は容易になる。
【0038】また、本発明のディスプレイ駆動装置は、
上記走査線変換器を備えることにより、任意の走査線を
有する映像ソースに対してディスプレイに適合した走査
線に変換し、以下の信号処理を共通化することが出来
る。この結果、信号処理アルゴリズムの共通化ができ、
処理が容易になる。また、装置の小型化,簡略化が達成
でき、コストダウンにもつながる。
【0039】また、本発明のテレビジョン方式変換装置
は、上記走査線変換器を備えることにより、従来異なる
方式のテレビジョン信号に対して複数の装置を用いて対
応していた処理を、同一の装置で処理することが可能と
なり、装置規模の削減や構成の簡略化ができ、また、ユ
ーザーにとってはテレビジョンの方式を意識せずに操作
が出来ることから、取り扱いが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】走査線変換器11の内部構成を示すブロック
図。
【図2】本発明の一実施例による走査線変換器が適用さ
れたディスプレイ駆動装置の概略構成を示すブロック
図。
【図3】水平同期信号生成回路を示すブロック図。
【図4】モード情報生成回路を示すブロック図。
【図5】最小値及びモード情報決定回路45の内部構造
を示すブロック図。
【図6】走査線数変換回路21の内部構成を示すブロッ
ク図。
【図7】走査線数変換回路21の動作を説明するための
垂直フィルタのブロック図。
【図8】走査線数変換回路21の動作を説明するための
走査線変換の模式図。
【図9】垂直圧伸回路23の構成を示すブロック図。
【図10】時間伸張を説明するための模式図。
【図11】デュアルポートメモリ91の動作を説明する
ためのタイミングチャートを示す図。
【図12】本発明の一実施例による走査線変換器が適用
されたテレビジョン方式変換装置の概略構成を示すブロ
ック図。
【図13】従来例であるMUSE−NTSCコンバータ
に用いられている走査線変換器の一例の動作を説明する
図。
【符号の説明】
11 走査線変換器 21 走査線数変換回路 22 モード決定回路 23 垂直圧伸回路 24 クロック生成回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の水平同期信号と垂直同期信号と該
    第1の水平同期信号および該垂直同期信号に同期した入
    力信号とを受取る入力部と、 互いに異なる複数の第2の水平同期信号を生成する分周
    部であって、1フレームにおける該第1の水平同期信号
    のパルス数と、該1フレームにおける該複数の第2の水
    平同期信号のパルス数との比はそれぞれ整数比であり、
    該1フレームは該垂直同期信号によって定まる、分周部
    と、 第3の水平同期信号を生成する生成部と、 該複数の第2の水平同期信号のうち、該1フレームにお
    ける該第3の水平同期信号のパルス数に最も近い該1フ
    レームにおけるパルス数を有する第2の水平同期信号を
    第4の水平同期信号として選ぶ選択部と、 該第4の水平同期信号を用いて該入力信号を変換するこ
    とで、該1フレームにおける該第4の水平同期信号のパ
    ルス数に対応した走査線数を有する信号を生成する走査
    線数変換部と、 該第4の水平同期信号に同期して該信号を記憶するとと
    もに、記憶された該信号を該第3の水平同期信号に同期
    して出力することで、該1フレームにおける該第3の水
    平同期信号のパルス数に対応した走査線数を有する出力
    信号を供給する、記憶部と、 を備えた走査線数変換器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査線変換器から出力さ
    れた前記出力信号を、ディスプレイに表示するためのデ
    ィスプレイ駆動手段を備えることを特徴とするディスプ
    レイ駆動装置。
  3. 【請求項3】 第1の水平同期信号と垂直同期信号と該
    第1の水平同期信号および該垂直同期信号に同期した入
    力信号とを受取るステップと、 互いに異なる複数の第2の水平同期信号を生成するステ
    ップであって、1フレームにおける該第1の水平同期信
    号のパルス数と、該1フレームにおける該複数の第2の
    水平同期信号のパルス数との比はそれぞれ整数比であ
    り、該1フレームは該垂直同期信号によって定まる、ス
    テップと、 第3の水平同期信号を生成するステップと、 該複数の第2の水平同期信号のうち、該1フレームにお
    ける該第3の水平同期信号のパルス数に最も近い該1フ
    レームにおけるパルス数を有する第2の水平同期信号を
    第4の水平同期信号として選ぶステップと、 該第4の水平同期信号を用いて該入力信号を変換するこ
    とで、該1フレームにおける該第4の水平同期信号のパ
    ルス数に対応した走査線数を有する信号を生成するステ
    ップと、 該第4の水平同期信号に同期して該信号を記憶するとと
    もに、記憶された該信号を該第3の水平同期信号に同期
    して出力することで、該1フレームにおける該第3の水
    平同期信号のパルス数に対応した走査線数を有する出力
    信号を供給する、ステップと、 を含んだ走査線数変換方法。
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