JPH11185031A - 解像度変換方法、解像度変換装置、その装置を含むシステム、及び記憶媒体 - Google Patents

解像度変換方法、解像度変換装置、その装置を含むシステム、及び記憶媒体

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JPH11185031A
JPH11185031A JP9355465A JP35546597A JPH11185031A JP H11185031 A JPH11185031 A JP H11185031A JP 9355465 A JP9355465 A JP 9355465A JP 35546597 A JP35546597 A JP 35546597A JP H11185031 A JPH11185031 A JP H11185031A
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circuit
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signal
color space
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Tadashi Takayama
正 高山
Takashi Yamamoto
高司 山本
Nobuharu Ichihashi
信春 市橋
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    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な画質を保ちつつ、小規模な回路でこれ
を実現することが可能な解像度変換装置を提供する。 【解決手段】 第1の色空間変換手段4410は、RG
B画像データs103を、輝度データY、色差データR
−Y及びR−Bの画像データに変換する。解像度変換手
段4411は、輝度データYに対して3次畳み込み補間
法による画素数の変換を行い、他の解像度変換手段44
12、4413は、色差データR−Y及びR−Bに対し
て線形補間法による画素数の変換を行う。第2の色空間
変換手段4416は、その画素数の変換後の画像データ
を、RGB画像データs103aに変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、表示装置
や画像処理装置等での画像データの補間処理に適用され
る解像度変換方法、解像度変換装置、該解像度変換装置
を含むシステム、及び該解像度変換方法を実施するため
の処理ステップをコンピュータが読出可能に格納した記
憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータ(以
下、PCと言う)やワークステーション(以下、WSと
言う)といったホストコンピュータの表示装置として、
ラスタスキャン型の所謂CRT表示装置が広く使用され
ている。そして、昨今においては、省スペース、省エネ
ルギー及びエルゴノミクス等の点から、液晶パネルやプ
ラズマディスプレイといったフラットパネル表示装置が
注目されている。
【0003】これらホストコンピュータとCRT表示装
置の間には、ビデオ信号、すなわちアナログの画像デー
タと垂直及び水平同期信号、或いはこれらの複合同期信
号が組み合わされた信号が授受されるが、このビデオ信
号の種類には非常に多くの仕様があり、特にPCでは解
像度の異なる複数のビデオ信号を扱っている。例えば、
IBM社のPC互換機等では、320画素×200ライ
ン(以下同じ)、640×400、720×400、6
40×350、640×480、800×600、10
24×768、1280×1024等の表示が可能なも
のがある。
【0004】これに対し、CRT表示装置には、所謂マ
ルチシンクCRT表示装置と呼ばれるものが存在し、こ
れは、入力ビデオ信号の同期信号の状態を検出し、走査
線の駆動周期と振れ幅をビデオ信号の同期信号に合わせ
ることにより、各ビデオ信号に応じた画像を表示するも
のである。この際、予めいくつかのホストコンピュータ
に関しては、ビデオ信号或いはその周期信号の状態を測
定し、その測定結果を装置内のメモリに表示パラメータ
として記憶しておき、入力ビデオ信号の同期信号の状態
を検出した際に、その検出結果によりホストコンピュー
タが特定できた場合に、メモリ内の表示パラメータを使
用して良好な表示を行うようにしている。
【0005】一方、現在の液晶パネルやプラズマディス
プレイといったドットマトリクスディスプレイでは、そ
の表示制御をディジタル信号による制御としたほうが向
いているため、入力されたアナログ画像信号をディジタ
ル信号に変換し、その後表示を行うという方法が取られ
ることが多い。この際、水平方向のサンプリング周波数
が入力画像信号のドットクロックの整数倍になっていな
いと、ドットクロックの残留キャリア成分により強い折
り返しノイズが発生する為、ドットマトリクスディスプ
レイでは、ディスプレイの画素数に対応した固定の解像
度で表示するのが一般的である。したがって、様々な解
像度のビデオ信号を、固定解像度のドットマトリクスデ
ィスプレイに表示させる、マルチシンクを実現するため
には、補間又は間引きによる画面の拡大及び縮小、すな
わち解像度の変換が必要になる。この解像度変換にて、
現在一般的に用いられている補間方法としては、最近隣
内挿法、線形補間法、3次畳みこみ内挿法等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような補間方法を用いて解像度の変換を行うと、補間フ
ィルタとして良好な特性を得ようとすれば回路規模が大
きくなり、小規模な回路で実現しようとすれば良好な補
間特性を得るのが困難である、という問題があった。
【0007】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、良好な画質を保ちつつ、小規模
な回路でこれを実現することが可能な解像度変換方法、
解像度変換装置、該解像度変換装置を含むシステム、及
び該解像度変換方法を実施するための処理ステップをコ
ンピュータが読出可能に格納した記憶媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、複数の色信号を含む任意の画像データ
を、その複数の色信号の色空間とは異なる第1の色空間
に変換して、複数の色信号を含む第1の画像データを得
る第1の色空間変換ステップと、上記第1の色空間変換
ステップで得られた上記第1の画像データの各色信号の
画素数を、上記任意の画素データの各色信号の画素数と
は異なる画素数に各々変換する複数の解像度変換ステッ
プと、上記解像度変換ステップで画素数の変換が行われ
た上記第1の画像データを、上記第1の色空間とは異な
る第2の色空間に変換して、複数の色信号を含む第2の
画像データを得る第2の色空間変換ステップとを含む解
像度変換方法であって、上記複数の解像度変換ステップ
のうち少なくとも1つの解像度変換ステップは、他の解
像度変換ステップとは異なる変換方式で、画素数の変換
を行うステップを含むことを特徴とする。
【0009】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記第1の色空間変換ステップは、輝度と色差で表現さ
れる上記第1の色空間への変換を行うステップを含み、
上記第2の色空間変換ステップは、三原色で表現される
上記第2の色空間への変換を行うステップを含むことを
特徴とする。
【0010】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記複数の解像度変換ステップのうち少なくとも1つの
解像度変換ステップは、色空間に対する視覚特性を考慮
して選択された他の解像度変換ステップでの変換方式と
は異なる方式で画素数の変換を行うステップを含むこと
を特徴とする。
【0011】第4の発明は、上記第1の発明において、
上記複数の解像度変換ステップのうち少なくとも1つの
解像度変換ステップは、3次畳み込み補間法を用いた変
換方式で画素数の変換を行うステップを含み、他の解像
度変換ステップのうち少なくとも1つの解像度変換ステ
ップは、線形補間法を用いた変換方式で画素数の変換を
行うステップを含むことを特徴とする。
【0012】第5の発明は、上記第1の発明において、
上記複数の解像度変換ステップのうち少なくとも1つの
解像度変換ステップは、FIR補間法を用いた変換方式
で画素数の変換を行うステップを含み、他の解像度変換
ステップのうち少なくとも1つの解像度変換ステップ
は、IIR補間法を用いた変換方式で画素数の変換を行
うステップを含むことを特徴とする。
【0013】第6の発明は、複数の色信号を含む任意の
画像データを、その複数の色信号の色空間とは異なる第
1の色空間に変換して、複数の色信号を含む第1の画像
データを得る第1の色空間変換手段と、上記第1の色空
間変換手段で得られた上記第1の画像データの各色信号
の画素数を、上記任意の画素データの各色信号の画素数
とは異なる画素数に各々変換する複数の解像度変換手段
と、上記解像度変換手段で画素数の変換が行われた上記
第1の画像データを、上記第1の色空間とは異なる第2
の色空間に変換して、複数の色信号を含む第2の画像デ
ータを得る第2の色空間変換手段とを備える解像度変換
装置であって、上記複数の解像度変換手段のうち少なく
とも1つの解像度変換手段は、他の解像度変換手段とは
異なる変換方式で、画素数の変換を行うことを特徴とす
る。
【0014】第7の発明は、上記第6の発明において、
上記第1の色空間変換手段は、輝度と色差で表現される
上記第1の色空間への変換を行い、上記第2の色空間変
換手段は、三原色で表現される上記第2の色空間への変
換を行うことを特徴とする。
【0015】第8の発明は、上記第6の発明において、
上記複数の解像度変換手段のうち少なくとも1つの解像
度変換手段は、色空間に対する視覚特性を考慮して選択
された他の解像度変換ステップでの変換方式とは異なる
方式で画素数の変換を行うことを特徴とする。
【0016】第9の発明は、上記第6の発明において、
上記複数の解像度変換手段のうち少なくとも1つの解像
度変換手段は、3次畳み込み補間法を用いた変換方式で
画素数の変換を行い、他の解像度変換手段のうち少なく
とも1つの解像度変換手段は、線形補間法を用いた変換
方式で画素数の変換を行うことを特徴とする。
【0017】第10の発明は、上記第6の発明におい
て、上記複数の解像度変換手段のうち少なくとも1つの
解像度変換手段は、FIR補間法を用いた変換方式で画
素数の変換を行い、他の解像度変換手段のうち少なくと
も1つの解像度変換手段は、IIR補間法を用いた変換
方式で画素数の変換を行うことを特徴とする。
【0018】第11の発明は、請求項6〜10の何れか
に記載の解像度変換装置を含むシステムであることを特
徴とする。
【0019】第12の発明は、請求項1〜5の何れかに
記載の解像度変換方法の処理ステップをコンピュータが
読出可能に格納した記憶媒体であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0021】本発明に係る解像度変換方法は、例えば、
図1に示すような表示装置100により実施され、この
表示装置100は、本発明に係る解像度変換装置を適用
したものでもある。
【0022】すなわち、表示装置100は、NTSC、
PAL、SECAM等のコンポジットビデオ信号、輝度
信号と色差信号が分離されたコンポーネントビデオ信
号、そして、PCやWS等のアナログ画像信号が入力可
能なようになされている。
【0023】そこで、まず、上記図1において、11
は、PC、WS等のホストコンピュータからのアナログ
画像信号の処理回路である。この処理回路(以下、PC
/WS処理回路とも言う)11は、同期信号分離回路1
01と、同期信号測定回路102と、A/D変換回路1
03と、クロック発生回路104と、補間処理回路10
5と、オンスクリーンディスプレイ(OSD)切換回路
106とを備えている。
【0024】以下、PC/WS処理回路11の各回路に
ついて説明する。
【0025】(同期信号分離回路101)
【0026】同期信号分離回路101には、ホストコン
ピュータ等からのRGB画像信号と、コンポジットシン
ク或いはセパレートシンク又はシンクオングリーン等の
同期信号とを含むビデオ信号s101が入力され、同期
信号分離回路101は、そのビデオ信号s101を画像
信号s102と同期信号に分離する。また、同期信号分
離回路101は、分離して得た同期信号から、負極性の
水平/垂直同期信号cs101と同期信号極性判別信号
cs102を生成する。
【0027】そして、同期信号分離回路101は、画像
信号s102をA/D変換部103に供給し、また、水
平/垂直同期信号cs101を、同期信号測定回路10
2、クロック発生回路104、補間処理回路105及び
システム制御回路191に供給する。さらに、同期信号
分離回路101は、同期信号極性判別信号cs102
を、同期信号測定部102及びシステム制御回路191
に供給する。ここで、同期信号極性判別信号cs102
とは、同期信号分離回路101に対して入力されたビデ
オ信号s101に含まれる同期信号の極性を示すもので
ある。
【0028】(同期信号測定回路102)
【0029】同期信号測定回路102は、同期信号分離
回路101からの水平/垂直同期信号cs101及び同
期信号極性判別信号cs102により、後述のようにし
て得られた測定結果を、制御バスcs119を介してシ
ステム制御回路191に供給する。
【0030】すなわち、同期信号測定回路102は、例
えば、図2に示すように、基準クロック発生回路201
と、カウンタ202〜204及び211〜213と、F
IFO205及び206と、レジスタ214及び221
と、コンパレータ222と、読出/書込制御回路(以
下、R/F制御回路と言う)230とを備えている。
【0031】基準クロック発生回路201は、水平同期
信号(以下、HD信号と言う)cs201及び垂直同期
信号(以下、VD信号と言う)cs202の周期の測定
動作に必要な十分に高い周波数のクロックcs203及
びcs204を発生する。
【0032】カウンタ202は、HD信号の周期測定用
のカウンタであり、HD信号の立ち下がりから次のHD
信号の立ち下がりまでの期間、クロック発生器201か
らのクロックcs203をカウントする。このカウンタ
202でのカウント結果cs205は、PHD1とし
て、HD信号の立ち下がりに同期して、後述のようにF
IFO205に書き込まれる。
【0033】カウンタ203は、HD信号のブランキン
グ期間THD(負極性であるので、HD信号のレベル
が”0”)の測定を行うカウンタであり、HD信号の立
ち下がりから次のHD信号の立ち下がりまでの期間、ク
ロック発生器201からのクロックcs203をカウン
トする。このカウンタ203のカウント結果cs206
は、THDとして、HD信号の立ち下がりに同期して、
後述のようにFIFO205に書き込まれる。
【0034】カウンタ204は、HD信号の周期測定用
のカウンタであり、HD信号の立ち下がりから次のHD
信号の立ち上がりまでの期間、クロック発生器201か
らのクロックcs203をカウントする。このカウンタ
204のカウント結果cs207は、PHD2として、
HD信号の立ち下がりに同期して、後述のようにFIF
O206に書き込まれる。
【0035】FIFO205は、上述のPHD1、TH
D及びVD値のデータを1VD期間以上にわたって記憶
し、これらのデータをR/W制御回路230を介して制
御バスcs119に対して出力する。
【0036】FIFO206は、上述のPHD2を1V
D期間以上にわたって記憶し、R/W制御回路230を
介して制御バスcs119に対して出力する。
【0037】カウンタ211は、VD信号1周期中のH
D信号の数を測定するためのカウンタであり、VD信号
の立ち上がりから次のVD信号の立ち上がりまでの1周
期期間、HD信号cs201をカウントする。このカウ
ンタ211のカウント結果cs211は、NHDとし
て、VD信号の立ち上がりに同期して、後述のようにレ
ジスタ214に書き込まれる。
【0038】カウンタ212は、VD信号の同期測定用
のカウンタであり、VD信号の立ち下がりから次のVD
信号の立ち下がりまでの期間、基準クロック発生器20
1からのクロックcs204をカウントする。このカウ
ンタ212のカウント結果cs212は、PVDとし
て、VD信号の立ち上がりに同期して、後述のようにレ
ジスタ214に書き込まれる。
【0039】カウンタ213は、VD信号のブランキン
グ期間TVDの測定を行うカウンタであり、VD信号の
立ち下がりから次のVD信号の立ち下がりまでの期間、
クロック発生器201からのクロックcs204をカウ
ントする。このカウンタ213のカウント結果cs21
3は、TVDとして、VD信号の立ち上がりに同期し
て、後述のようにレジスタ214に書き込まれる。
【0040】レジスタ214は、上述のNHD、PV
D、TVD及び極性判別信号cs102をVD信号に同
期して記憶し、これらの値の書き込みが終了したことに
応じて、R/W制御回路230を介して制御バスcs1
19に対して出力する。
【0041】レジスタ221は、HD数比較用レジスタ
であり、比較したいHD信号の数を制御バスcs119
及びR/W制御回路230を介して記憶する。
【0042】コンパレータ222は、カウンタ211の
カウント値(cs211)と、レジスタ221の出力値
とを比較し、一致した場合に、出力信号(制御信号)c
s222をアクティブにして、R/W制御回路230を
介して制御バスcs119に対して出力する。
【0043】R/W制御回路230は、FIFO20
5、206、レジスタ214、HD数比較用のレジスタ
221及びコンパレータ222と、制御バスcs119
との間のデータの伝送を制御する。
【0044】上述のような同期信号測定回路102にお
いて、本実施の形態では、FIFO205及び206の
内容は各々図3及び図4のようになる。
【0045】(A/D変換回路103)
【0046】A/D変換回路103は、例えば、図5に
示すように、A/D変換回路330とラッチ回路331
を備えている。このA/D変換回路103において、A
/D変換回路330は、同期信号分離回路101で得ら
れた画像信号(同期信号分離後のアナログRGB信号)
s102を、後述するクロック発生回路104からのド
ットクロック信号cs103によりサンプリングしてデ
ィジタル信号(ディジタル画像データ)に変換する。ラ
ッチ回路331は、クロック発生部104からのドット
クロック信号cs103に応じて、A/D変換回路33
0で得られたディジタル画像データをディジタルRGB
画像データs103として出力する。
【0047】(クロック発生回路104)
【0048】クロック発生回路104は、上述のような
画像信号s102のサンプリング用のクロック、すなわ
ちドットクロックを発生する。
【0049】具体的には、クロック発生回路104は、
例えば、図6に示すように、位相比較器305と、チャ
ージポンプ型ループフィルタ306〜308(以下、単
にフィルタ306とも言う)と、電圧制御発振器(VC
O)310と、分周器304とを基本的な構成とするP
LL回路で構成されている。
【0050】この図6に示すクロック発生回路104に
おいて、制御回路317は、制御バスcs119を介し
てシステム制御回路191と通信を行うと共に、クロッ
ク発生回路104の動作を制御するための制御データを
記憶するものである。
【0051】I/Fレベル制御回路301には、同期信
号分離回路101で得られた水平/垂直同期信号cs1
01(ビデオ信号s101のHD信号)が供給される。
I/Fレベル制御回路301は、制御回路317からの
制御信号cs301に応じて、供給されたHD信号を、
同期分離回路101に対して信号を供給したインターフ
ェイス、例えばTTLやPECL等に適したレベルに変
換し、極性反転回路302に供給する。
【0052】極性反転回路302は、後段の位相比較回
路305にて位相比較動作を行う際、HD信号の立ち上
がり及び立ち下がりの両方のエッジで位相比較動作が可
能となるように入力同期信号の極性を制御するものであ
り、制御回路317からの制御信号cs302に応じ
て、I/Fレベル制御回路301からのHD信号の極性
を切り換えて遅延回路303に供給する。
【0053】遅延回路303には、極性反転回路302
からのHD信号と、後述するプログラマブルカウンタ3
12からのドットクロック信号s303とが供給され
る。遅延回路303は、供給されたHD信号に対して、
ドットクロック1周期分以上の遅延調査をプログラマブ
ルに行う。このときの遅延時間は、制御回路317の制
御信号cs303に応じて変更可能である。
【0054】ここで、上述したように、入力されたビデ
オ信号s101は、同期信号と画像信号s102に分離
される。そして、これらの信号は各々異なる処理系に入
力されるため、A/D変換回路103に入力される画像
信号s102と、このクロック発生回路104が発生す
るA/D変換サンプリングクロックとの間で位相差が生
じてしまう。そこで、このクロック発生回路104で
は、遅延回路303により、画像信号s102と、A/
D変換サンプリングクロックとの位相を調整する。この
ような遅延回路303で位相の調整が施されたHD信号
は、基準HD信号s302として、位相比較回路305
及び出力レベル切り換え回路316に供給される。
【0055】分周器304は、プログラマブルカウンタ
312からのドットクロック信号s303を、システム
制御回路191により設定された分周比で分周する。こ
のときの分周比は、制御回路317の制御信号cs30
4により制御される。
【0056】位相比較器305は、遅延回路303で得
られた基準HD信号s302と、分周器304からの出
力信号s304との位相比較を行う。そして、位相比較
器305は、その比較の結果得られた位相差に応じた電
圧の信号をフィルタ306に供給する。また、位相比較
器305は、位相ロック状態であるか否かを示す位相ロ
ック信号cs314を、制御回路317、制御バスcs
119を介してシステム制御回路191に出力する。
【0057】チャージポンプ型ループフィルタは、チャ
ージポンプ306と、ローパスフィルタ307及び30
8とからなる。このチャージポンプ型ループフィルタ
は、位相比較器305の出力信号中の高周波成分と雑音
を除去し、直流電圧をVCO310に供給するものであ
り、チャージポンプ電流を以下のように可変することに
よりPLLの応答速度を制御するものである。
【0058】すなわち、制御回路317は、システム制
御回路191が設定した値を制御信号cs307として
D/A変換器309に対して出力し、D/A変換器30
9は、制御信号cs307をそれに対応する電流に変換
してチャージポンプ306に供給することで、チャージ
ポンプ電流を制御する。また、PLLは、抵抗とコンデ
ンサからなり、この応答特性は、所定のフィルタ係数を
有するフィルタ307又は308により決定される。
【0059】このようにして、本実施の形態では、位相
比較器305の出力信号のゲインとフィルタ定数を調整
することにより、PLLの応答速度を制御可能に構成し
ている。
【0060】VCO310は、フィルタ306の出力信
号の電圧に応じた周波数を有する信号を出力する。ま
た、VCO310は、D/A変換器311の出力信号に
よってフリーラン周波数が決定される。すなわち、制御
回路317は、システム制御回路191が設定した周波
数に応じた値を制御信号cs308としてD/A変換器
311に供給し、VCO310は、このD/A変換器3
11の出力電圧に応じた周波数で自走発振する。
【0061】プログラマブルカウンタ312は、VCO
310の出力信号をシステム制御回路191が設定した
分周比で分周する回路であり、制御回路317からの制
御信号cs309によりその分周比が設定される。
【0062】このプログラマブルカウンタ312によ
り、VCO310の可変周波数レンジよりも低い周波数
の信号を得ることが可能となり、結果としてPLLのロ
ックレンジを広げることができる。また、逆にVCO3
10の可変周波数レンジを狭くすることができるので、
VCO310の発振動作の安定性が向上する。このよう
なプログラマブルカウンタ312の出力信号は、ドット
クロック信号s303として、上述した分周器304及
び遅延回路303に供給されると共に、遅延回路313
に供給される。
【0063】遅延回路313は、以下のような理由か
ら、プログラマブルカウンタ312の出力であるドット
クロック信号s303と、遅延回路302の出力である
基準HD信号s302との位相調整を行うものである。
【0064】すなわち、クロック発生回路104におけ
るPLL回路は、基準HD信号s302と、分周器30
4の出力信号s304との位相差をロックする、換言す
れば、基準HD信号s302の周波数と、分周器304
の出力信号s304の周波数とを等しくするものであ
り、その位相差を調整するものではない。したがって、
基準HD信号s302とドットクロック信号s303に
は位相差が生じている。このため、遅延回路313は、
制御回路317の制御信号cs310に応じて、プログ
ラマブルカウンタ312の出力であるドットクロック信
号s303を遅延して、基準HD信号s302とドット
クロック信号s303の間の位相差を調整する。
【0065】このような遅延回路313の出力信号は、
レベル切換回路314に供給される。
【0066】レベル切換回路314及び316は、TT
LやECL、PECL等、クロック供給先に応じて出力
レベルを変換するものである。
【0067】レベル切換回路314は、遅延回路313
で位相差が調整されたドットクロック信号s303を、
ECLとTTLに適したレベルに変換する。このレベル
切換回路314の出力信号は、A/D変換回路103及
び補間処理回路105に供給される。
【0068】また、レベル切換回路316は、遅延回路
303で位相差が調整された基準HD信号s302を、
ECLとTTLに適したレベルに変換する。このレベル
切換回路316の出力信号は、補間処理回路105に供
給される。
【0069】ここで、つぎの補間処理回路105の説明
を行う前に、入力されるビデオ信号s101の測定、機
種の特定、及び表示モードの決定の方法について説明す
る。
【0070】図7及び図8は、一般的なビデオ信号のタ
イミング波形を示している。
【0071】本実施の形態で用いる表示部15の表示パ
ネル、例えば、ドットマトリスクパネルに、画像を良好
な画質で表示するためには、上記図7及び図8に示すよ
うに、上述した同期信号測定回路102内でのPHD1
(HD信号の周期測定用のカウンタ202のカウント結
果cs205)、PHD2(HD信号の周期測定用のカ
ウンタ204のカウント結果cs207)、PVD(V
D信号の同期測定用のカウンタ212ののカウント結果
cs212)、VD信号、1VD中のHD信号の数、同
期パルス幅THD(HD信号のブランキング期間)、及
びVHDといった実際に供給されるビデオ信号に含まれ
る同期信号から直接得ることのできるパラメータの他、
水平/垂直表示開始時間、フロントポーチ、バックポー
チ、そして、ビデオ信号に含まれる画像信号のドットク
ロックといったパラメータが必要になってくる。
【0072】そこで、本実施の形態においては、メモリ
194内に、接続が予想されるホストコンピュータの出
力であるビデオ信号s101の上述したような各パラメ
ータを予め測定したものを、表示モードテーブルとして
記憶している。この表示モードテーブルには、このパラ
メータの他、表示モードを特定できない場合に使用する
デフォルトパラメータを1組記憶している。このデフォ
ルトパラメータは、本実施の形態における表示部15の
表示パネルの解像度と、一般的なビデオ信号とに基づい
て、最も適すると思われるであろう値が選ばれている。
【0073】図9〜11は、ビデオ信号に含まれる同期
信号について、いくつかの例を示したものである。
【0074】まず、上記図9は、最も一般的なビデオ信
号であり、VD信号TVDに同期してHD信号の極性が
反転するが、HD信号の周期は一定で、エッジも立ち下
がりで一定であるようなタイプの信号である。
【0075】つぎに、上記図10は、VD信号TVDに
同期してHD信号の周期が返歌するタイプのビデオ信号
であるが、エッジは立ち下がりで一定となっている。
【0076】そして、上記図11は、VD信号TVDに
同期して検出エッジを変えるとHD信号の周期が一定と
なるタイプのビデオ信号である。
【0077】さて、本実施の形態では、上述のように、
入力されたビデオ信号s101に含まれる画像信号s1
02をA/D変換回路103でディジタル画像データに
変換するために、先ず、クロック発生回路104にて、
HD信号に同期し且つ画像信号s102のドットクロッ
クの整数倍になっているサンプリングクロックを形成す
る必要がある。
【0078】このために、システム制御回路191は、
後述のように機種及び表示モードの判定後、クロック発
生回路104の制御回路317に各種パラメータをセッ
トすることにより、ドットクロック信号s303及びこ
れより生成される各種クロック信号cs103及びcs
105の発生を制御することで、所望のサンプリングク
ロックを得ている。
【0079】図12は、本実施の形態において、入力さ
れるビデオ信号s101の測定、機種の特定及び表示モ
ードの決定までの一連の制御を行う際の動作の大まかな
流れを示した図である。
【0080】上記図12に示すように、ここでの制御
は、同期信号変化測定モジュール701と、表示モード
判別及び制御モジュール702との2つに分けることが
でき、これら2つのモジュールはそれぞれ独立して動作
している。
【0081】同期信号変化測定モジュール701は、”
ホスト装置(ホストコンピュータ等)を変えた”、”ホ
スト装置と接続しているケーブルが抜けた”、”表示モ
ードが変わって同期信号の周波数が変化した”、等の何
らかの変化が起こったことを検出し、表示モード判別及
び制御モジュール702に対して表示モード変化要求を
出すモジュールである。
【0082】表示モード判別及び制御モジュール702
は、同期信号変化検出モジュール701からの変更要求
を受けて、表示モードの判別とそのモードに対する制御
を行うモジュールである。
【0083】図13は、同期信号変化測定モジュール7
01内の処理の流れを具体的に示した図である。以下、
上記図13を用いて、同期信号変化測定モジュール70
1実行時の動作について具体的に説明する。
【0084】今、表示部15が何らかの表示モードで表
示動作しているとする。そこで、先ず、システム制御回
路191は、クロック発生回路104から出力される位
相ロック信号cs314を観測し、位相ロックがはずれ
たか否かを判別する(ステップS701)。
【0085】このステップS701での判別の結果、位
相ロックがはずれた場合、システム制御回路191は、
入力されたデビオ信号s101に変化が生じたと判別
し、回路内部の変更終了フラグをクリアし、表示モード
判定及び制御モジュール702に対して表示モード変更
要求を発行する(ステップS704)。
【0086】一方、ステップS701での判別の結果、
位相ロックがかかっている状態である場合、システム制
御回路191は、同期信号測定回路102からHD信号
及びVD信号の周期を読み出し(ステップS702)、
前回読み出したものと比較する(ステップS703)。
【0087】このステップS703での比較の結果、同
じであれば、システム制御回路191は、入力されたビ
デオ信号s101に変化がなかったものと見なし、ステ
ップS701に戻り、以降の処理ステップを繰り返し実
行する。
【0088】また、ステップS703での比較の結果、
前回と異なる場合には、システム制御回路191は、入
力されたビデオ信号s101に変化が生じたと見なし、
上述したステップS704に進み、表示モード判定及び
制御モジュール702に対して表示モード変更要求を発
行する。
【0089】このステップS704の後、システム制御
回路191は、回路内部の変更処理フラグをセットし、
変更処理の終了の待ち状態となる(ステップS70
5)。
【0090】変更処理が終了すると、システム制御回路
191は、クロック発生回路104が画像信号s102
の位相に同期するために要する時間を待って(ステップ
S706)、クロック発生回路104から出力される位
相ロック信号cs314を観測し、位相ロックがはずれ
たか否かを判別する(ステップS707)。
【0091】そして、ステップS707の判別の結果、
位相ロックがかかっている状態であれば、システム制御
回路191は、ステップS701に戻り、以降の処理ス
テップを繰り返し実行する。また、ステップS707の
判別の結果、位相ロックがかかっていない状態である場
合には、システム制御回路191は、本モジュールでは
対応不能とし、例外処理(ステップS708)を実行し
た後、ステップS701に戻り、以降の処理ステップを
繰り返し実行する。
【0092】一方、図14は、上述のような同期信号変
化測定モジュール701から表示モード変更要求が発行
される表示モード判定及び制御モジュール702内の処
理の流れを具体的に示した図である。以下、上記図14
を用いて、表示モード判定及び制御モジュール702実
行時の動作について具体的に説明する。
【0093】先ず、システム制御回路191は、同期信
号測定回路102のR/W制御回路230を制御し、V
D信号の立ち上がりに同期して、1VD期間分の各パラ
メータPHD1、PHD2、PVD、VD値、1VD期
間中のHD信号の数及びTHD、VHDを、そのFIF
O205、206及びレジスタ214より読み出す(ス
テップS751)。
【0094】次に、システム制御回路191は、ステッ
プS751で読み出した各パラメータを、メモリ194
内にある上述した各種ホスト装置の表示パラメータテー
ブルの内容と比較し(ステップS752)、機種が1機
種に特定できるか否かを判定する(ステップS75
3)。
【0095】ステップS753の判定の結果、内容がす
べて一致するものが表示パラメータテーブル内に存在す
る場合、システム制御回路191は、機種が1機種に特
定できると見なし、後述するステップS756に進む。
【0096】また、ステップS753の判定の結果、1
機種に特定できない場合、システム制御回路191は、
複数機種ならば機種の特定が可能であるか否かを判別す
る(ステップS754)。
【0097】ステップS754の判別の結果、複数機種
ならば特定できる場合、システム制御回路191は、キ
ー入力部(キーマトリクス)192にて、機種設定スイ
ッチがセットされているか否かをチェックし、機種設定
スイッチの設定による設定表示モードが、ステップS7
54で特定した複数の機種のモードのなかに存在するか
否かを判別する(ステップS755)。
【0098】ステップS755の判別の結果、機種設定
スイッチの設定による設定表示モードが特定した複数の
機種のモードのなかに存在した場合、システム制御回路
191は、上記機種設定スイッチによる設定モードを1
つのモードに特定し、次のステップS756に進む。
【0099】ステップS756では、システム制御回路
191は、HD信号の立ち下がり周期PHD1の機種が
1種類であるか否かを判別する。尚、このステップS7
56は、上述したステップS753にて、機種が1機種
に特定できると判別された場合にも実行される。
【0100】ステップS756の判別の結果、HD信号
の立ち下がり周期PHD1の機種が1機種である場合、
システム制御回路191は、メモリ194の表示モード
テーブル内より各パラメータを読み出す。そして、シス
テム制御回路191は、その読みだした各パラメータ
を、クロック発生回路104の制御回路317に供給
し、その分周器304、D/A変換器309及び311
等を制御して、所望のクロックを発生させる(ステップ
S757)。
【0101】その後、システム制御回路191は、回路
内部の変更処理終了フラグをセットし、更に、同期信号
測定モジュール701へ変更処理の終了を知らせて、本
処理終了とする。
【0102】また、ステップS756の判別の結果、H
D信号の立ち下がり周期PHD1の機種が1種類ではな
い場合、システム制御回路191は、単純には1種類で
はないが、途中で周期検出エッジを変化させると1種類
になるような場合であるか否かを判別する(ステップS
759)。例えば、上記図11に示したように、VD信
号の立ち上がりを含めてi個は立ち下がりHD周期PH
D1がt1、その後N−i−1個はPHD2がt1にな
るような場合であるか否かを判別する。
【0103】ステップS759の判別の結果、周期検出
エッジを変化させると1種類になる場合、システム制御
回路191は、メモリ194内の表示モードテーブルか
ら特定した表示モードテーブルのパラメータのうち、分
周器304、D/A変換器309及び311等を制御す
るためのパラメータを、クロック発生回路104の制御
回路317に供給する(ステップS760)。
【0104】次いで、システム制御回路191は、HD
周期検出エッジの変化点のHD信号の数、及びPHD
(i−1)とPHD(N−1)を、その特定した表示モ
ードテーブル内より読み出し、周期信号測定回路102
のHD数比較用のレジスタ221に書き込む(ステップ
S761)。
【0105】その後、システム制御回路191は、回路
内部の変更処理終了フラグをセットし(ステップS76
2)、同期信号測定回路102のHD数比較用のレジス
タ221の値と入力されたデビオ信号s101中のHD
信号の数が一致し、そのコンパレータ222の出力信号
(制御信号)cs222がアクティブになったか否かを
検出する(ステップS763)。
【0106】ステップS763で制御信号cs222が
アクティブになったことを検出した場合に、システム制
御回路191は、次のHD周期の検出エッジを立ち下が
りにするのか立ち上がりにするのかを判別する(ステッ
プS764)。すなわち、上記図11の例では、HD信
号のカウント値がPHD(i−1)ならば立ち下がり、
PHD(N−1)ならば立ち下がりと判別する。
【0107】ステップS764の判別の結果、立ち下が
りにする場合、システム制御回路191は、クロック発
生回路104の極性反転回路302を制御して、立ち下
がりでその位相比較器305が位相比較検出動作を行う
ようにする(ステップS765)。
【0108】また、ステップS764の判別の結果、立
ち上がりにする場合、システム制御回路191は、立ち
上がりで位相比較器305が位相比較検出動作を行うよ
うにする(ステップS766)。
【0109】そして、ステップS765又はステップS
766の処理後、システム制御回路191は、ステップ
S763に戻り、以降の処理ステップを繰り返し実行す
ることで位相比較エッジを変化させる。
【0110】一方、ステップS756及びステップS7
59の判別の結果、機種(表示モード)は1つに特定で
きるが、HD信号が複数種類存在するような場合、例え
ば、上記図10に示したように、VD信号の立ち上がり
を含めてi個のPHD1がt1、その後N−i個のPH
D1がt2になるような場合、システム制御回路191
は、メモリ194の表示モードテーブルから特定した表
示モードテーブルのパラメータのHD周期の変化点のH
D信号の数、及びPHD(i−1)とPHD(N−1)
を読み出し、同期信号測定回路102のHD数比較用の
レジスタ221に書き込む(ステップS757)。
【0111】その後、システム制御回路191は、回路
内部の変更処理終了フラグをセットし(ステップS76
8)、同期信号測定回路102のHD数比較用のレジス
タ221と入力されたデビオ信号s101中のHD信号
の数が一致し、そのコンパレータ222の出力信号(制
御信号)cs222がアクティブになったか否かを検出
する(ステップS769)。
【0112】ステップS769で制御信号cs222が
アクティブになったことを検出した場合に、システム制
御回路191は、対応するパラメータを表示モードテー
ブルより読み出し、上述したようにして、クロック発生
回路104のクロック発生動作を制御する。その後、シ
ステム制御回路191は、ステップS769に戻り、以
降の処理ステップを繰り返し実行する。
【0113】上述のように、入力されるビデオ信号s1
01に含まれる同期信号のHD周期が変化しても、クロ
ック発生回路104でのドットクロック信号s303及
び各種クロック信号cs103及びcs105が所望の
周波数、位相になるように制御できる。
【0114】さて、上述したステップS754又はS7
55の判別の結果、入力されたビデオ信号s101の表
示モードが特定できない場合、システム制御回路191
は、上述したステップS756及びS759と同様にし
て、ビデオ信号s101のHD周期が1つ、或いは、H
D検出エッジを変化させれば1つになるか否かを判断す
る(ステップS771、S774)。
【0115】ステップS771の判別の結果、HD周期
が1種類の場合、システム制御回路191は、上述した
ステップS757及びS758とほぼ同様の処理を行
う。すなわち、システム制御回路191は、メモリ19
4の表示モードテーブルからデフォルト表示モードテー
ブルのパラメータを読み出し、クロック発生回路104
の動作を上述のように制御する(ステップS772)。
その後、システム制御回路191は、回路内部の変更処
理終了フラグをセットし(ステップS773)、同期信
号測定モジュール701へ変更処理の終了を知らせる。
【0116】一方、ステップS771の判別の結果、H
D周期が1種類でない場合、上述したステップS759
と同様に、システム制御回路191は、単純には1種類
ではないが、途中で周期検出エッジを変化させると1種
類になるような場合であるか否か、例えば、上記図11
に示したように、VD信号の立ち上がりを含めてi個は
立ち下がりHD周期PHD1がt1、その後N−i−1
個はPHD2がt1になるような場合であるか否かを判
別する(ステップS774)。
【0117】ステップS774の判別の結果、周期検出
エッジを変化させると1種類になるような場合であった
場合、システム制御回路191は、上述したステップS
760〜S766と同様の処理を行う。
【0118】すなわち、システム制御回路191は、メ
モリ194の表示モードテーブルからデフォルト表示モ
ードのパラメータを読み出し、クロック発生回路104
に供給する(ステップS775)。
【0119】次いで、システム制御回路191は、HD
周期検出エッジの変化点のHD信号の数、及びPHD
(i−1)とPHD(N−1)を読み出し、同期信号測
定回路102のHD数比較用のレジスタ221に書き込
む(ステップS776)。
【0120】その後、システム制御回路191は、変更
処理終了フラグをセットする(ステップS777)。
【0121】そして、システム制御回路191は、HD
数比較用のレジスタ221の値とHD信号の計数値とが
一致し、コンパレータ222の出力信号(制御信号)c
s222がアクティブになったかどうかを検出する(ス
テップS778)。
【0122】ステップS778で制御信号cs222が
アクティブになったことを検出した場合に、システム制
御回路191は、次のHD周期の検出エッジを立ち下が
りにするのか立ち上がりにするか否かを判別し(ステッ
プS779)、その判別結果に応じて、クロック発生回
路104の極性反転回路302を制御する(ステップS
780、S781)。この際、極性判定前後に、クロッ
ク発生回路104において、制御回路317が位相比較
回路305に与える制御信号(位相比較イネーブル信
号)cs305を、一時的にインヒビット状態(動作禁
止状態)にすることで、位相差検出動作が乱れないよう
にしている。
【0123】そして、ステップS780又はS781の
後、すなわちHD信号の検出エッジの制御が終了する
と、システム制御回路191は、ステップS778に戻
り、以降の処理ステップを繰り返し実行することで、位
相比較エッジを入力されたビデオ信号s101に応じて
制御する。
【0124】一方、ステップS774の判別の結果、表
示モードを1つに特定できず、更にVD期間内にHD周
期が複数存在する場合、例えば、上記図10に示したよ
うな場合、システム制御回路191は、次のようなステ
ップS782に進む。
【0125】ここで、上記図10においては、VD信号
の立ち上がりを含めてi個のPHD1がt1、その後N
−i個のPHD1がt2である2種類のHD周期が存在
する。今、i>N−iとすると、この図10におけるH
D周期の中で、出現数が最大のもきは周期がt1のもの
であり、その最大周期から他の周期へ変化する1つ前の
HD信号の数はi−1であり、他の周期から最大周期へ
変化する1つ前のHD信号の数はN−1である。
【0126】このような場合、システム制御回路191
は、ステップS782にて、複数種類のHD周期の中で
最大のHD周期とその出現数を検出し、その最大数のH
D周期から他のHD周期へ変化する1つ前のHD信号数
NHD1と、他の周期から妻帯数のHD周期へ変化する
1つ前のHD信号数NHD2を同期信号測定回路102
のHD数比較用のレジスタ221に書き込む。
【0127】そして、システム制御回路191は、メモ
リ194の表示モードテーブルからデフォルト表示モー
ドのパラメータを読み出し、クロック発生回路104に
供給し、上述したようにしてクロック発生動作を制御す
る(ステップS783)。
【0128】その後、システム制御回路191は、回路
内部の変更処理終了フラグをセットし(ステップS78
4)、HD数比較用のレジスタ221の値とHD信号の
計数値が一致し、コンパレータ222の出力信号(制御
信号)cs222がアクティブになったか否かを検出す
る(ステップS785)。
【0129】ステップS785で制御信号cs222が
アクティブになったことを検出した場合に、システム制
御回路191は、その制御信号が上述の最大数のHD周
期から他の周期へ変化する1つ前のHD信号であること
を示しているのか、又は、他の周期から最大数のHD周
期に変化する1つ前のHD信号であることを示している
のかを判別する。すなわち、次のHD周期が最大数のH
D周期であるのか、それ以外の周期であるのかを判別す
る(ステップS786)。
【0130】ステップS786の判別の結果、最大数の
HD周期以外であった場合、システム制御回路191
は、クロック発生回路104の位相比較器305の動作
を禁止するように制御する(ステップS787)。
【0131】また、ステップS786の判別の結果、最
大数のHD周期であった場合、システム制御回路191
は、クロック発生回路104の位相比較器305の比較
動作を許可にするように制御する(ステップS78
8)。
【0132】そして、ステップS787又はステップS
788の処理後、システム制御回路191は、ステップ
S785へ戻り、以降の処理ステップを繰り返し実行す
る。
【0133】上述のように構成することにより、VD信
号の1周期内の最大数のHD信号に対してPLLをロッ
クさせて、その最大数のHD信号に位相同期したクロッ
クを発生すると共に、PLLのアンロック期間を最小限
にすることができる。したがって、入力されたビデオ信
号s101の同期信号の変化によるPLLの乱れを最小
限にすることができ、安定してクロックを発生可能にな
るので、良好に表示動作を行うことが可能になる。
【0134】本実施の形態では、上述のような表示モー
ドの判別に関し、クロック発生回路104の位相ロック
信号cs314、具体的には位相比較器305のロック
/アンロック状態を示す制御信号(ロック/アンロック
制御信号)cs314に応じて、その判別が正しいかど
うかを確認している。
【0135】以下、このロック/アンロック制御信号を
用いた確認動作について、図15に示すフローチャート
を用いて説明する。
【0136】上述した表示モード判別及び制御モジュー
ル703の実行終了後、システム制御回路191は、ク
ロック発生回路104のロック/アンロック制御信号c
s314の状態を確認する(ステップS1001)。
【0137】ステップS1001の結果、PLLがアン
ロック状態であった場合、システム制御回路191は、
入力されたビデオ信号s101に含まれる画像信号s1
02の表示モード及びホスト装置(ホストコンピュータ
等)の出力信号が別の仕様のものに変更になったと見な
し、次のステップS1002に進む。
【0138】また、ステップS1001の結果、PLL
がロックされている場合には、システム制御回路191
は、そのまま本処理終了とする。
【0139】ステップS1002では、システム制御回
路191は、新たに同期信号測定回路102からHD及
びVD信号の周波数を読み取る。
【0140】そして、システム制御回路191は、HD
信号周波数が対応可能な最低周波数(H_botom)
から所定の周波数AHzの間であり、且つVD信号が対
応可能な最低周波数(V_botom)から所定の周波
数BHzの間であるか否かを判別する(ステップS10
03)。
【0141】ステップS1003の判別の結果、各周期
信号の周波数が各周波数の間にある場合、システム制御
回路191は、所定のモード0〜Mまでの間のモード0
として、このモード0に応じたクロック発生回路104
及び表示動作の制御を行う(ステップS1004)。そ
して、システム制御回路191は、再びPLLがロック
したか否かを判別し(ステップS1005)、その判別
の結果、ロックした場合には、現在のモードがモード0
であると判断して(ステップS1006)、本処理を終
了する。また、ステップS1005の判別の結果、再び
アンロック状態である場合には、システム制御回路19
1は、現在のモードはモード0ではないと判断し、引き
続き次の判定処理に進む。
【0142】そして、上述のステップS1003〜S1
006までの処理と同様にして、ステップS1007〜
S1010、・・・、ステップS1011〜S1014
により、モードMまで処理を繰り返す。この結果、モー
ド0からモードMまで画像信号s102の特定がなされ
なかった場合、システム制御回路191は、現在の画像
信号s102には対応不能と判断して、対応不能時の処
理、例えば、その旨を表示部15に表示する処理を行っ
て(ステップS1015)、本処理を終了する。
【0143】上述のような処理を行うことで、入力され
たビデオ信号s101に含まれる画像信号s102の表
示モード(水平及び垂直画素数)を特定し、画像信号s
102のHD信号に同期し、且つ水平画素数に対応した
ドットクロックを得ることができる。
【0144】以上、入力されるビデオ信号s101の測
定、機種の特定、及び表示モードの決定の方法について
説明した。つぎに、上述した同期信号分離回路101〜
クロック発生回路104の説明に引き続き、補間処理回
路105について説明する。
【0145】(補間処理回路105)
【0146】補間処理回路105は、補間部であり、A
/D変換回路103で得られたディジタルRGB画像デ
ータs103に補間処理を施し、表示部15の表示パネ
ルの表示解像度に合わせた解像度に変換する。
【0147】まず、この補間処理回路105で採用して
いるアルゴリズムについて説明する。
【0148】ここで、補間処理方法として、一般的によ
く用いられている方法としては、最近隣内挿法、線形補
間法(1次内挿法)、3次畳み込み補間法等がある。
【0149】例えば、最近隣内挿法は、内挿したい画素
に最も近い補間前画素を補間画素とする方法である。
【0150】また、線形補間法は、内挿したい画素の両
脇にある画素の画像データを用いて、内挿する画素の画
像データを求める方法である。例えば、図16に示すよ
うに、距離間隔1で並んでいる画素a1と画素a2から
各々u、vの距離にある位置(画素a1と画素a2の
間)に画素bを内挿する場合、画素bの画像データは、 b=a1×u/(u+v)+a2×v/(u+v) ・・・(1) なる式(1)で求められる。
【0151】一方、3次畳み込み補間法は、内挿したい
画素の両脇2画素づつの画像データと、3次畳み込み関
数を用いて内挿する画素の画像データとを求める方法で
ある。この3次畳み込み関数fは、内挿する画素と、距
離間隔1で並んでいる両脇2画素づつとの距離をtとし
て、 f=(t)=sin(πt)/(πt)×w(t) ………(2) なる式(2)で与えられる。この式(2)において、”
w(f)”は、後述するインパルス応答を有限で打ち切
るための窓関数である。窓関数としては、ハミング窓、
ハニング窓、ブラックマン窓等がある。
【0152】そこで、式(2)にて、”w(f)”を無
視すると、式(2)はtの範囲により、 f(t)=1−2|t|2 +|t|3 (0≦|t|<1)・・・(3) f(t)=4−8|t|+5|t|2 −|t|3 (1≦|t|<2)・・・(4) f(t)=0 (2≦|t|) ・・・(5) なる式(3)、(4)及び(5)のように展開される。
【0153】したがって、例えば、図17に示すよう
に、距離間隔1で並んでいる画素a1、a2、a3、a
4から各々u1、u2、u3、u4の距離にある位置
(画素a2と画素a3の間)に画素bを内挿する場合、
画素bの画像データは、上述した3次畳み込み関数fを
用いて、 b=a1(4−8×u1+5×u12 −u13 )+ a2(1−2×u22 +u23 )+ a3(1−2×u32 +u33 )+ a4(4−8×u4+5×u42 −u43 ) ・・・(6) なる式(6)で求められる。
【0154】上述のインパルス応答について具体的に説
明する。図18及び図19は、上述線形補間法及び3次
畳み込み補間法に対応するインパルス応答を示したもの
である。
【0155】線形補間法のインパルス応答は、上記図1
8に示すように、着目画素から両隣の隣接画素へ向かう
2等辺三角形となる。
【0156】一方、3次畳み込み補間法のインパルス応
答は、上記図19に示すように、着目画素にピーク値を
持つSINC関数×窓関数となる。
【0157】以上、一般的によく用いられている補間処
理方法として、最近隣内挿法、線形補間法、及び3次畳
み込み補間法について説明した。これらの補間処理方法
にて、補間フィルタとしての特性は、3次畳み込み補間
法の方が線形補間法よりも優れていることが知られてい
る。しかしながら、演算量の点から見ると、式(1)、
式(6)から明らかなように、3次畳み込み補間法の方
が線形補間法よりも多く、その分回路規模が増大する。
他にも補間フィルタの実現方法は複数存在するが、補間
フィルタとしての良好な特性を得ようとすると、回路規
模は増大するのが一般的である。
【0158】そこで、本実施の形態での補間処理回路1
05は、次のような構成とすることで、上述のような従
来からの問題点を解決する。
【0159】すなわち、補間処理回路105は、システ
ム制御回路191の制御信号cs119によりその動作
が制御されるものであり、例えば、図20に示すよう
に、A/D変換回路103で得られたディジタルRGB
画像信号s103が供給される水平補間処理回路441
と、水平補間処理回路441の出力が供給される垂直補
間処理回路442とを備えており、垂直補間処理回路4
42の出力が補間処理回路105の出力として、OSD
切換回路106に供給されるようになされている。ま
た、補間処理回路105は、同期入力回路403と、出
力クロック供給回路405とを備えており、同期入力回
路403には、同期信号分離回路101で得られた水平
/垂直同期信号cs101が供給されると共に、クロッ
ク発生回路104で得られた各種クロック信号、具体的
には、基準HD信号cs105、ECL及びTTLレベ
ルのドットクロック信号cs103及びcs106が供
給されるようになされている。そして、同期入力回路4
03及び出力クロック供給回路405の各出力は、水平
補間処理回路441及び垂直補間処理回路442に各々
供給されるようになされている。さらに、水平補間処理
回路441は、制御バスcs119を介してシステム制
御回路191と接続されている。
【0160】尚、以下の説明では、先ず、補間処理回路
105の各回路の概要について説明し、続いて各回路の
詳細、特に、水平補間処理回路441及び垂直補間処理
回路442について具体的に説明するものとする。
【0161】同期入力回路403は、同期信号分離回路
101からの水平/垂直同期信号cs101に含まれる
HD信号及びVD信号により、水平補間処理回路441
及び垂直補間処理回路442を制御するための制御信号
cs402及びcs403を生成し、制御信号cs40
2を水平補間処理回路441に供給すると共に、制御信
号cs403を垂直補間処理回路442に供給する。
【0162】出力クロック供給回路405は、水平補間
処理回路441及び垂直補間処理回路442の出力信号
の転送レートを決定する回路であり、それらの転送レー
トに対応したクロック信号cs400及びcs401
を、水平補間処理部441及び垂直補間処理部442に
各々供給する。
【0163】水平補間処理回路441は、同期入力回路
403からの制御信号cs402に従って、A/D変換
回路103からのディジタルRGB画像データs103
(ここでは、水平N画素、垂直Mラインからなる画像デ
ータs103とする)に対して、1走査線当たりの画素
数をN画素からX画素へ変換し、その変換で得られた画
像データs103aを、出力クロック供給回路405か
らのクロック信号cs400に従った転送レートで垂直
補間処理回路442に供給する。
【0164】垂直補間処理回路442は、同期入力回路
403からの制御信号cs403に従って、水平補間処
理回路441からの画像データs103aに対して、垂
直MラインからYラインへの変換を行い、その変換して
得られた画像データs104及びその同期信号cs10
7を、出力クロック供給回路405からのクロック信号
cs401に従った転送レートで出力する。この垂直補
間処理回路442から出力される画像データs104
は、OSD切換回路106に供給され、その同期信号c
s107は、切換スイッチ13に供給される。
【0165】(水平補間処理回路441の詳細)
【0166】水平補間処理回路441は、例えば、図2
1に示すように、A/D変換回路103で得られた上述
した画像データs103が供給されるマトリクス回路4
410と、マトリクス回路4410の出力が供給される
3次畳み込み補間処理回路4411、線形補間処理回路
4412及び4413と、線形補間処理回路4412及
び4413の各出力が対応して供給される遅延調整回路
4414及び4415と、3次畳み込み補間処理回路4
411、線形補間処理回路4412及び4413の各出
力が供給される逆マトリクス回路4416とを備えてお
り、逆マトリクス回路4416の出力が水平補間処理回
路441の出力として、上述した垂直補間処理回路44
2に供給されるようになされている。また、これらの各
回路には各々、同期入力回路403からの制御信号cs
402、及び出力クロック供給回路405からのクロッ
ク信号cs400が供給され、これらの信号に従って動
作するようになされている。さらに、3次畳み込み補間
処理回路4411は、制御バスcs119を介してシス
テム制御回路191と接続されている。
【0167】このような水平補間処理回路441におい
て、マトリクス回路4410は、A/D変換回路103
からの画像データs103の色空間を他の色空間に変換
する。具体的には、RGBデータからなる画像データs
103を、輝度データYと、2つの色差データR−Y及
びB−Yとに変換する。
【0168】ここで、この水平補間処理回路441で
は、輝度データYと比較して、色差データR−Y及びB
−Yの空間周波数特性が良くない、という人間の視覚特
性を利用する。このため、マトリクス回路4410で得
られた輝度データYは、3次畳み込み補間処理回路44
11に供給され、色差データR−Yは、線形補間処理回
路4412に供給され、また、色差データB−Yは線形
補間処理回路4413に供給される。
【0169】3次畳み込み補間処理回路4411は、マ
トリクス回路4410からの輝度データYに対して、上
述した3次畳み込み内挿法により、水平方向N画素から
X画素への変換を行い、この変換後の輝度データYを逆
マトリクス回路4416に供給する。尚、3次畳み込み
補間処理回路4411の詳細は後述する。
【0170】線形補間処理回路4412及び4413は
各々、マトリクス4410からの色差データR−Y及び
B−Yに対して、上述した線形補間法により、水平方向
N画素からX画素への変換を行い、この変換後の色差デ
ータR−Y及びB−Yを遅延調整回路4414及び44
15に供給する。
【0171】遅延調整回路4414及び4415は、3
次畳み込み補間処理部4411と、線形補間処理部44
12及び4413での信号処理時間の違いにより発生す
るスキューを調整して、線形補間処理回路4412及び
4413からの色差データR−Y及びB−Yを逆マトリ
クス回路4416に供給する。
【0172】逆マトリクス回路4416は、3次畳み込
み補間処理回路4411からの輝度データYと、線形補
間処理回路4412及び4413からの色差データR−
Y及びB−Yとから、表示部15の表示パネルに対応し
たディジタルRGB画像データs103aを形成して出
力する。この逆マトリクス回路4416から出力される
ディジタルRGB画像データs103aは、上述した垂
直補間処理回路442に供給される。
【0173】上述した3次畳み込み補間処理回路441
1は、例えば、図22に示すように、上述したマトリク
ス4410からの輝度データY及び同期入力回路403
からの制御信号cs402が供給される入力回路500
0と、入力回路5000の出力が供給される3次畳み込
み水平補間処理回路5001と、3次畳み込み水平補間
処理回路5001の出力が供給される出力回路5002
とを備えており、出力回路5002の出力が3次畳み込
み補間処理回路4411の出力として、上述した逆マト
リクス回路4416に供給されるようになされている。
また、3次畳み込み補間処理回路4411は、同期入力
回路403からの制御信号cs402、及び出力クロッ
ク供給回路405からのクロック信号cs400が供給
される補間制御回路5003を備えており、補間制御回
路5003の出力は、入力回路5000、3次畳み込み
水平補間処理回路5001、及び出力回路5002に供
給されるようになされている。さらに、3次畳み込み補
間処理回路4411は、補間制御回路5003に対して
出力する制御入力回路5004を備えており、この制御
入力回路5004は、メモリ5004aと設定供給回路
5004bを備えている。そして、制御入力回路500
4は、制御バスcs119を介してシステム制御回路1
91からアクセスされるようになされている。
【0174】このような3次畳み込み補間処理回路44
11において、制御入力回路5004のメモリ5004
aには、システム制御回路191により制御バスcs1
19を介して設定された設定データが保存される。この
保存された設定データは、設定供給回路5004bによ
り、他の回路に供給される。このような構成により、こ
の3次畳み込み補間処理回路4411での水平補間処理
が制御される。
【0175】入力回路5000は、マトリクス4410
からの輝度データY(水平方向N画素の輝度データ)
を、同期入力回路403からの制御信号cs402と同
期させ、3次畳み込み水平補間処理回路5001に供給
する。
【0176】3次畳み込み水平補間処理回路5001
は、入力回路5000からの輝度データYに所定のディ
ジタル処理を行って、その水平方向の画素数を増加させ
る。このとき、補間制御回路5003は、上述した設定
データに従って、3次畳み込み水平補間処理回路500
1の動作制御を行う。
【0177】すなわち、補間制御回路5003は、制御
入力回路5004のメモリ5004aに保存され、設定
供給回路5004bによって供給された設定データに基
づいて、3次畳み込み水平補間処理回路5001の動作
制御を行うと共に、後述する出力回路5002の動作制
御も行う。このとき、補間制御回路5003は、3次畳
み込み水平補間処理回路5001及び出力回路5002
が、出力クロック供給回路405からのクロック信号c
s400に同期して動作するように制御する。
【0178】また、補間制御回路5003は、3次畳み
込み補間処理を行わない場合には、同期入力回路403
からの制御信号cs402を用いて、3次畳み込み水平
補間処理回路5001が動作しないように、そして、入
力回路5000からの輝度データYをそのまま出力回路
5002が逆マトリクス4416に供給するように制御
する。
【0179】したがって、このような補間制御回路50
03による制御により、3次畳み込み水平補間処理回路
5001は、入力回路5000からの輝度データYに対
して、上述の設定データに基づいたディジタル処理を行
い、そのディジタル処理後の輝度データYを、出力クロ
ック供給回路405のクロックcs400に同期して、
出力回路5002を介して逆マトリクス4416に供給
する。
【0180】また、3次畳み込み補間処理を行わない場
合には、3次畳み込み水平補間処理回路5001は、同
期入力回路403の制御信号cs402により、入力回
路5000からの輝度データYをそのまま出力回路50
02を介して逆マトリクス4416に供給する。
【0181】上述のように、水平補間処理回路441で
は、入力された画像データs103の色空間(ここでは
RGB)を他の色空間(ここでは、Y、R−Y、B−
Y)に変換し、変換して得られた輝度データY、色差デ
ータR−Y及びB−Yに各々解像度変換のための補間処
理を行う際、輝度データYに対しては3次畳み込み補間
処理を行い、色差データR−Y及びB−Yに対しては線
形補間処理を行う。ここで、色差データR−Y及びB−
Yに対する補間処理の回路として、輝度データYに対す
る補間処理の回路(3次畳み込み補間処理回路441
1)と比較して、簡単な構成の補間フィルタ(線形補間
処理回路4412及び4413)を使用しているが、上
述したような人間の視覚特性を利用しているため、良好
な変換特性を得ることができる。このような構成とする
ことで、水平補間処理回路441は、回路規模の縮小
と、水平方向の良好な変換特性との実現を両立してい
る。
【0182】尚、上述した水平補間処理回路441にお
いて、3次畳み込み補間処理回路4411の3次畳み込
み水平補間処理回路5001の具体的な構成に関して
は、後述する垂直補間処理回路442の垂直補間処理回
路406と同様であるため、その詳細な説明を省略す
る。また、線形補間処理回路4412及び4413の具
体的な構成に関しても、上述した3次畳み込み補間処理
部4411と同様であるため、その詳細な説明を省略す
る。但し、これら線形補間処理回路4412及び441
3は、3次畳み込み補間処理回路4411の回路規模に
比べ小規模な回路構成で実現出来るのは上述した通りで
ある。
【0183】(垂直補間処理回路442の詳細)
【0184】垂直補間処理回路442は、上述した水平
補間処理回路441からの画像データs103a(有効
表示画像データ)を垂直補間して、表示部15の表示パ
ネル(ドットマトリクスディスプレイ等)に拡大表示を
行うためのものである。
【0185】すなわち、垂直補間処理回路442は、例
えば、図23に示すように、水平補間処理回路441か
らの画像データs103aが供給される入力回路401
と、入力回路401の出力が供給される垂直補間処理回
路406と、垂直補間処理回路406の出力が供給され
る出力回路404とを備えており、出力回路404の出
力が垂直補間処理回路442の出力として、OSD切換
回路106及び切換スイッチ13に供給されるようにな
されている。また、垂直補間処理回路442は、同期入
力回路403からの制御信号cs403、及び出力クロ
ック供給回路405からのクロック信号cs401が供
給される補間制御回路407を備えており、補間制御回
路407の出力は、垂直補間処理回路406及び出力回
路404に供給されるようになされている。さらに、垂
直補間処理回路442は、補間制御回路407に対して
出力する制御入力回路402を備えており、この制御入
力回路402は、メモリ402aと設定供給回路402
bを備えている。そして、制御入力回路402は、制御
バスcs119を介してシステム制御回路191からア
クセスされるようになされている。
【0186】このような垂直補間処理回路442におい
て、制御入力回路402のメモリ402aには、システ
ム制御回路191により制御バスcs119を介して設
定された設定データが保存される。この保存された設定
データは、設定供給回路402bにより、他の回路に供
給される。このような構成により、この垂直補間処理回
路442での垂直補間処理が制御される。
【0187】入力回路401は、水平補間処理回路44
1からの画像データs103aを、同期入力回路403
からの制御信号cs403と同期させ、垂直補間処理回
路406に供給する。
【0188】垂直補間処理回路406は、水平補間処理
回路441からの画像データs103aに所定のディジ
タル処理を行って、その水平ラインを増加させる。この
とき、補間制御回路407は、上述した設定データに従
って、垂直補間処理回路406の動作制御を行う。
【0189】すなわち、補間制御回路407は、制御入
力回路402のメモリ402aに保存され、設定供給回
路402bによって供給された設定データに基づいて、
垂直補間処理回路406の動作制御を行うと共に、後述
する出力回路404の動作制御も行う。このとき、補間
制御回路407は、垂直補間処理回路406及び出力回
路404が、出力クロック供給回路405からのクロッ
ク信号cs401に同期して動作するように制御する。
【0190】また、補間制御回路407は、垂直補間処
理を行わない場合には、同期入力回路403からの制御
信号cs403を用いて、垂直補間処理回路406が動
作しないように、そして、入力回路401からの画像デ
ータs103a及びその同期信号を、画像データs10
4及び同期信号cs107として、出力回路404がO
SD切換回路106及び切換スイッチ13に供給するよ
うに制御する。
【0191】したがって、このような補間制御回路40
7による制御により、垂直補間処理回路406は、入力
回路401からの画像データs103aに対して、上述
の設定データに基づいたディジタル処理を行い、そのデ
ィジタル処理後の画像データs103aを、画像データ
s104として、出力クロック供給回路405のクロッ
クcs401に同期して、出力回路404を介してOS
D切換回路106に供給すると共に、その同期信号cs
107を切換スイッチ13に供給する。
【0192】また、垂直補間処理を行わない場合には、
垂直補間処理回路406は、同期入力回路403の制御
信号cs403により、入力回路401からの画像デー
タs103aをそのまま画像データs104として、出
力回路404を介してOSD切換回路106に供給する
と共に、その同期信号cs107を切換スイッチ13に
供給する。
【0193】上述した垂直補間処理回路406及び補間
制御回路407をさらに具体的に説明する。
【0194】垂直補間処理回路406は、例えば、図2
4に示すように、入力された画像データと同期信号との
同期をとるためのフリップフロップ(F/F)回路40
6aと、1水平ライン分のデータを記憶する入力FIF
Oメモリ406bと、補間係数を用いて入力された画像
データに対して演算処理を行う演算回路406cと、補
間演算を行った後の画像データを記憶する出力FIFO
メモリ406dと、出力FIFOメモリ406dの出力
を選択し後段のスイッチ406fに転送するスイッチ4
06eと、補間係数が1の場合つまり補間を行わない場
合のスルーパスを選択するスイッチ406fとを備えて
いる。また、補間制御回路407は、同図に示すよう
に、画像データの入力タイミングとFIFOメモリ40
6bのデータ書き込みタイミングと読み出しタイミング
を制御する入力FIFO制御回路407aと、演算回路
のタイミングと出力FIFOメモリ406bの書き込み
タイミングを制御する出力FIFO書き込み制御回路4
07bと、読み出しタイミングを制御する出力FIFO
制御回路407cと、表示開始位置を検出する表示位置
検出回路407dと、垂直補間処理回路406から出力
する画像データと同期信号のタイミングを調整する出力
表示位置補正回路407eと、各ラインごとの指数を制
御する演算制御回路407fとを備えている。
【0195】このような構成において、入力回路401
より入力された画像データ(s103a)は、F/F回
路406aにおいて入力FIFO制御回路407aの制
御信号により同期化され、入力FIFOメモリ406b
に画像データが転送されていく。各入力FIFOメモリ
406bは、1水平ラインづつ遅れた画像データが順次
転送されるように入力FIFO制御回路407aによっ
て制御されている。
【0196】演算回路406cは、詳細は後述するが、
演算制御回路407fからの制御信号によって水平の同
じカラムの画像データを演算回路406cに各々入力
し、垂直補間ラインを生成し、出力FIFOメモリ40
6dに出力FIFO制御回路407cの制御によって記
憶する。この記憶された画像データ(s104)は、出
力FIFO制御回路407cからの信号によって読み出
され、スイッチ406eとスイッチ406fを経由し
て、OSD切換回路106に転送される。この画像デー
タs104を転送する際に、画像データs104と同期
した信号(cs107)も、出力表示位置補正回路40
7eにより生成し、転送する。
【0197】上述した演算回路406cは、例えば、図
25に示すように、4つの指数演算回路406c1と、
4入力の加算器406c2と、符号処理回路406c3
とを備えている。
【0198】この演算回路406cにおいて、指数演算
回路406c1は、詳細は後述するが、F/F回路40
6a或いは入力FIFOメモリ406bより各々のライ
ンの画像データを受け、個々に予め決められた指数を掛
けて、4入力の加算器406c2に各々画像データを転
送し加算を行う。この加算結果の画像データは、符号処
理回路406c3に送られ、これにて、計算結果が負に
なっている場合は、最小値“00”(6bit、16進
数)に変更し、最大値を超えている場合は、最大値“3
F”(6bit、16進数)に変更される。
【0199】上述した指数演算回路406c1は、例え
ば、図26に示すような構成とすることで、入力された
画像データについて、その1/32から32/32まで
の値を作り、その値に応じて各ANDゲートの開閉を制
御するようになされている。すなわち、ここでは、2の
n乗で補間演算の係数を近似している。このため、実際
の演算自体は、各データのビットシフト及び加減算で行
うことができる。したがって、演算制御回路407f
は、指数演算回路406c1に対して、実際には各AN
Dゲートのうちどのゲートを開くのかを制御すればよ
い。
【0200】また、指数演算回路406c1は、2の補
数演算器により、その前段の画像データを負の数に変換
し、選択器により、2の補数演算器を通した画像データ
と通さない画像データを選択して、4入力の加算器40
6c2にその画像データを転送するようになされてい
る。
【0201】ここで、種々の画像データを例に挙げ、上
述した補間処理回路105により、各画像データに補間
処理を行う際のその概略動作について説明する。
【0202】(例1)図27は、IBM社のグラフィッ
クカードであるVGAの表示モードの、ある1つの表示
モード、すなわち水平640ドット、垂直350ライン
の画像データを示したものである。
【0203】このような画像データに対して補間処理を
行う場合、その入力された画像データは、補間処理回路
105の水平補間処理回路441によって、水平640
ドットが1280ドットに拡大され、補間処理回路10
5の垂直補間処理回路442によって、垂直350ライ
ンから490ラインに増加され、且つ表示部15の表示
パネル(ここでは、ドットマトリクスディスプレイとす
る)内で更に2ライン拡大が行われ、アスペクト比の近
似した垂直980ラインに増加される。これにより、ド
ットマトリクスディスプレイでは、水平1280ドッ
ト、垂直980ラインの有効表示エリアで表示が行われ
る。
【0204】ところで、垂直補間処理回路442には、
例えば、上記図27中の(b)に示すようなタイミング
で画像データが入力される。この場合、水平1ラインの
時間は、31.778uSであり、その中で25.42
2uS中に有効な画像データが含まれている。また、こ
の場合には、上記図27中の(a)に示すように、垂直
補間処理回路442では、入力ライン5に対して出力が
7ラインとなる必要がある。したがって、上記図27中
の(a)に示すように、出力の周期が22.699uS
に決まる。また、有効データの期間の関係から、出力の
出力サイクルが決定する。この場合は、39.16MH
z〜28.196MHzに決まる。さらに、入力のタイ
ミングと出力のタイミングの関係は、2ライン入力され
てから出力を始め、5ライン入力される間に出力を7ラ
イン行う必要がある。
【0205】また、入力ラインと出力FIFOメモリ4
06dの関係については、上記図27中の(c)に示す
ように、その左記の入力ラインのサイクル番号のライン
が入力された場合に、各出力FIFOメモリ内にそれぞ
れ図記載のサイクルライン番号のラインが入力されるよ
うに制御が行われる。
【0206】(例2)図28は、VESA規格の水平8
00ドット、垂直600ラインの画像データを示したも
のである。
【0207】このような画像データに対して補間処理を
行う場合、その入力された画像データは、補間処理回路
105の水平補間処理回路441によって、水平800
ドットの有効表示期間が水平1280ドットに拡大さ
れ、補間処理回路105の垂直補間処理回路442によ
って、垂直600ラインからアスペクト比の近似した垂
直960ラインに増加される。これにより、ドットマト
リクスディスプレイでは、水平1280ドット、垂直9
60ラインの有効表示エリアで表示が行われる。
【0208】ところで、垂直補間処理回路442には、
例えば、上記図28中の(b)に示すようなタイミング
で画像データが入力される。この場合、水平1ラインの
時間は、28.444uSであり、その中で22.22
2uS中に有効な画像データが含まれている。また、こ
の場合には、上記図28中の(a)に示すように、垂直
補間処理回路442では、入力ライン5に対して出力が
8ラインとなる必要がある。したがって、上記図28中
の(a)に示すように、出力の周期が17.778uS
に決まる。また、有効データの期間の関係から、出力の
出力サイクルが決定する。この場合は、55.385M
Hz〜36.000MHzに決まる。さらに、入力のタ
イミングと出力のタイミングの関係は、2ライン入力さ
れてから出力を始め、5ライン入力される間に出力を8
ライン行う必要がある。
【0209】また、入力ラインと出力FIFOメモリ4
06dの関係については、上記図28中の(c)に示す
ように、その左記の入力ラインのサイクル番号のライン
が入力された場合に、各出力FIFOメモリ内にそれぞ
れ図記載のサイクルライン番号のラインが入力されるよ
うに制御が行われる。
【0210】(例3)図29は、VESA規格の水平8
00ドット、垂直600ラインの画像データを示したも
のである。
【0211】このような画像データに対して補間処理を
行う場合、その入力された画像データは、補間処理回路
105の水平補間処理回路441によって、水平800
ドットの有効表示期間が水平1280ドットに拡大さ
れ、補間処理回路105の垂直補間処理回路442によ
って、垂直600ラインからアスペクト比の近似した垂
直960ラインに増加される。これにより、ドットマト
リクスディスプレイでは、水平1280ドット、垂直9
60ラインの有効表示エリアで表示が行われる。
【0212】ところで、垂直補間処理回路442には、
例えば、上記図29中の(b)に示すようなタイミング
で画像データが入力される。この場合、水平1ラインの
時間は26.400uSであり、その中で20.000
uS中に有効な画像データが含まれている。また、この
場合には、上記図29中の(a)に示すように、垂直補
間処理回路442では、入力ライン5に対して出力が8
ラインとなる必要がある。したがって、上記図29中の
(a)に示すように、出力の周期が16.500uSに
決まる。また、有効データの期間の関係から、出力の出
力サイクルが決定する。この場合は、63.3663M
Hz〜38.7878MHzに決まる。さらに、入力の
タイミングと出力のタイミングの関係は、2ライン入力
されてから出力を始め、5ライン入力される間に出力を
8ライン行う必要がある。
【0213】また、入力ラインと出力FIFOメモリ4
06dの関係については、上記図29中の(c)に示す
ように、その左記の入力ラインのサイクル番号のライン
が入力された場合に、各出力FIFOメモリ内にそれぞ
れ図記載のサイクルライン番号のラインが入力されるよ
うに制御が行われる。
【0214】(例4)図30は、VESA規格の水平8
00ドット、垂直600ラインの画像データを示したも
のである。
【0215】このような画像データに対して補間処理を
行う場合、その入力された画像データは、補間処理回路
105の水平補間処理回路441によって、水平800
ドットの有効表示期間が水平1280ドットに拡大さ
れ、補間処理回路105の垂直補間処理回路442によ
って、垂直600ラインからアスペクト比の近似した垂
直960ラインに増加される。これにより、ドットマト
リクスディスプレイでは、水平1280ドット、垂直を
960ラインの有効表示エリアで表示が行われる。
【0216】ところで、垂直補間処理回路442には、
例えば、上記図30中の(b)に示すようなタイミング
で画像データが入力される。この場合、水平1ラインの
時間は、20.800uSであり、その中で16.00
0uS中に有効な画像データが含まれている。また、こ
の場合には、上記図30中の(a)に示すように、垂直
補間処理回路442では、入力ライン5に対して出力が
8ラインとなる必要がある。したがって、上記図30中
の(a)に示すように、出力の周期が13.000uS
に決まる。また、有効データの期間の関係から、出力の
出力サイクルが決定する。この場合は、78.048M
Hz〜49.231MHzに決まる。さらに、入力タイ
ミングと出力のタイミングの関係は、2ライン入力され
てから出力を始め、5ライン入力される間に出力を8ラ
イン行う必要がある。
【0217】また、入力ラインと出力FIFOメモリ4
06dの関係については、上記図30中の(c)に示す
ように、その左記の入力ラインのサイクル番号のライン
が入力された場合に、各出力FIFOメモリ内にそれぞ
れ図記載のサイクルライン番号のラインが入力されるよ
うに制御が行われる。
【0218】(例5)図31は、VESA規格の水平1
024ドット、垂直768ラインの画像データを示した
ものである。
【0219】このような画像データに対して補間処理を
行う場合、その入力された画像データは、補間処理回路
105の水平補間処理回路441によって、水平102
4ドットの有効表示期間が水平1280ドットに拡大さ
れ、補間処理回路105の垂直補間処理回路442によ
って、垂直768ラインからアスペクト比の近似した垂
直960ラインに増加される。これにより、ドットマト
リクスディスプレイでは、水平1280ドット、垂直9
60ラインの有効表示エリアで表示が行われる。
【0220】ところで、垂直補間処理回路442には、
例えば、上記図31中の(b)に示すようなタイミング
で画像データが入力される。この場合、水平1ラインの
時間は、17.707uSであり、その中で13.65
3uS中に有効な画像データが含まれている。また、こ
の場合には、上記図31中の(a)に示すように、垂直
補間処理回路442では、入力ライン4に対して出力が
5ラインとなる必要がある。したがって、上記図31中
の(a)に示すように、出力の周期が14.1656u
Sに決まる。また、有効データの期間の関係から、出力
の出力サイクルが決定する。この場合は、63.2MH
z〜45.2MHzに決まる。さらに、入力のタイミン
グと出力のタイミングの関係は、2ライン入力されてか
ら出力を始め、4ライン入力される間に出力を5ライン
行う必要がある。
【0221】また、入力ラインと出力FIFOメモリ4
06dの関係については、上記図31中の(c)に示す
ように、その左記の入力ラインのサイクル番号のライン
が入力された場合に、各出力FIFOメモリ内にそれぞ
れ図記載のサイクルライン番号のラインが入力されるよ
うに制御が行われる。
【0222】(例6)図32は、アップル社のMaci
ntoshシリーズにおいて、ある1つの表示モード、
すなわち水平1024ドット、垂直768ラインの画像
データを示したものである。
【0223】このような画像データに対して補間処理を
行う場合、その入力された画像データは、補間処理回路
105の水平補間処理回路441によって、水平102
4ドットの有効表示期間が水平1280ドットに拡大さ
れ、補間処理回路105の垂直補間処理回路442によ
って、垂直768ラインからアスペクト比の近似した垂
直を960ラインに増加される。これにより、ドットマ
トリクスディスプレイでは、水平1280ドット、垂直
960ラインの有効表示エリアで表示が行われる。
【0224】ところで、垂直補間処理回路442には、
例えば、上記図32中の(b)に示すようなタイミング
で画像データが入力される。この場合、水平1ラインの
時間は、16.6uSであり、その中で12.8uS中
に有効な画像データが含まれている。また、この場合に
は、上記図32中の(a)に示すように、垂直補間処理
回路442では、入力ライン4に対して出力が5ライン
となる必要がある。したがって、上記図32中の(a)
に示すように、出力の周期が13.28uSに決まる。
また、有効データの期間の関係から、出力の出力サイク
ルが決定する。この場合は、67.5MHz〜48.2
MHzに決まる。さらに、入力のタイミングと出力のタ
イミングの関係は、2ライン入力されてから出力を始
め、4ライン入力される間に出力を5ライン行う必要が
ある。
【0225】また、入力ラインと出力FIFOメモリ4
06dの関係については、上記図32中の(c)に示す
ように、その左記の入力ラインのサイクル番号のライン
が入力された場合に、各出力FIFOメモリ内にそれぞ
れ図記載のサイクルライン番号のラインが入力されるよ
うに制御が行われる。
【0226】尚、補間処理回路105において、上記図
28〜図30に示したような画像データ、すなわち水平
800ドット、垂直600ラインの画像データに対して
補間処理を行う場合、その他の画像データに対する補間
処理時とは異なり、3ライン目が入力されると同時に補
間ラインの出力を始め、補間すべきデータが入力される
前に、データの出力を行ってしまう場合が生じる。そこ
で、補間後のラインデータの出力の開始を、3ライン目
にデータが入力された後、所定の時間後から補間ライン
を出力するように制御するようになされている。
【0227】上述のような補間処理回路105で得られ
た画像データs104は、OSD切換回路106に供給
される。
【0228】(OSD切換回路106)
【0229】このOSD切換回路106は、後述するO
SD制御回路193の制御信号cs117により、補間
処理回路105からの画像データs104と、後述する
OS制御回路193からの画像データs118とを切り
換える機能を有するものである。
【0230】以上、同期信号分離回路101〜OSD切
換回路106を備えるPC/WS処理回路11について
説明した。引き続き、他の各回路について説明する。
【0231】上記図1において、12は、TV(テレビ
ジョン)信号処理回路であって、TVチューナ121
と、デコーダ122と、OSD切換回路123と、イン
ターレース/ノンインターレース変換回路124と、水
平補間処理回路125とを備えている。
【0232】以下、TV信号処理回路12の各回路につ
いて説明する。
【0233】(TVチューナ121)
【0234】TVチューナ121は、変調されたTV電
波s106を受信し、同調、増幅、検波を行い、NTS
C、PAL、SECAM等のコンポジットアナログ画像
信号s109及び音声信号s115を出力する。
【0235】(デコーダ122)
【0236】デコーダ122は、カラーデコーダであ
り、TVチューナ121からのコンポジット画像信号s
109、或いは、外部入力s107に対して、A/D変
換、色差復調、RGB信号へのマトリクス変換等を施
し、インターレスのディジタルRGB信号s110及び
制御信号cs108を出力する。また、デコーダ122
は、YC分離画像信号等の信号s108も入力可能であ
り、この信号s108入力時においても同様に、A/D
変換、RGB信号へのマトリクス変換等を施し、インタ
ーレスのディジタルRGB画像データs110及び制御
信号cs108を出力する。
【0237】(OSD切換回路123)
【0238】OSD切換回路123は、後述するOSD
制御回路193の制御信号cs117により、デコーダ
122からの画像データs110と、後述するOSD制
御回路193からの画像データs118とを切り換える
機能を有する。
【0239】(インターレース/ノンインターレース変
換回路124)
【0240】インターレース/ノンインターレース(フ
ィールド/フレーム)変換回路124は、OSD切換回
路123からの画像データs110又はs118を、イ
ンターレース/ノンインターレース(フィールド/フレ
ーム)変換する。すなわち、インターレース/ノンイン
ターレース(フィールド/フレーム)変換回路124
は、50(60)Hzのノンインターレース(フィール
ド)信号から、50(60)Hzのノンインターレース
(フレーム)信号への変換を行って、画像データs11
0又はs118を、ノンインターレース50(60)H
zの画像データs112として出力する。
【0241】(水平補間処理回路125)
【0242】水平補間処理回路125は、インターレー
ス/ノンインターレース(フィールド/フレーム)変換
回路124からの画像データs112を、表示部15の
表示パネルの水平解像度と等しい水平解像度になるよう
に補間処理し、画像データs113として出力すると共
に、その同期信号cs110を出力する。ここで行われ
る補間処理は、同じデータを2度読み出しすることで、
水平方向に2倍の解像度にするものである。
【0243】また、上記図1において、13は、PC/
WS処理回路11と、TV信号処理回路12との切換を
行う切換スイッチである。この切換スイッチ13は、操
作者によるキー入力部192での操作に基づいたシステ
ム制御回路191からの制御信号cs112によって、
上述したPC/WS処理回路11からの画像データs1
05(コンピュータ等からのビデオ信号の画像データ)
及び同期信号cs107と、TV信号処理回路12から
の画像データs113(NTSC等のビデオ信号の画像
データ)及び同期信号cs110とを切換え、画像デー
タs114及び同期信号cs111を出力する。
【0244】また、上記図1において、14は、ディジ
タル画像処理回路であり、切換スイッチ13からの画像
データs114を表示部15の表示パネル(ドットマト
リクスパネル等)で表示するための各種処理及び制御を
行う。
【0245】以下、このディジタル画像処理回路14に
ついて具体的に説明する。
【0246】ディジタル画像処理回路14は、例えば、
図33に示すように、切換スイッチ13からの画像デー
タs114及び同期信号cs111が供給されるコント
ラスト調整回路501と、コントラスト調整回路501
の出力が供給される中間調処理回路502及び動き検出
回路304と、中間調処理回路502の出力が供給され
るメモリ503とを備えており、メモリ503の出力が
表示パネル15に供給されるようになされている。そし
て、ディジタル画像処理回路14の各回路は、システム
制御回路191の制御信号cs501〜cs503によ
り制御されるようになされている。
【0247】このようなディジタル画像処理回路14に
おいて、コントラスト調整回路501は、切換スイッチ
13からの画像データs114(例えば、NTSC等の
ビデオ信号や、コンピュータ等からのビデオ信号の画像
データ)に対して、γ補正処理及び階調調整処理等を施
す。
【0248】ここで、コントラスト調整回路501での
γ補正処理及び階調調整処理について具体的に説明す
る。
【0249】まず、γ補正処理について、図34は、γ
=2.2、8ビット入力、8ビット出力の場合の、入力
データと出力データの関係を示す図である。例えば、入
力データ値が”a”の場合、γ=1.0では出力データ
値も”a”となるが、γ=2.2では出力データは”b
(<a)”となり、この結果、γ=2.2の場合の方が
γ=1.0の場合よりもコントラストのある画像が得ら
れる。
【0250】つぎに、階調調整処理について、図35
は、0%、50%、100%の各階調調整における入力
データと出力データの関係を示す図である。例えば、階
調調整処理を行わない場合(100%の階調調整の場
合)、入力データ値に対してリニアな出力データ値をと
るが、50%の階調調整を行うと、入力データ値”0”
〜”64”、及び”192”〜”255”に対する出力
データ値は、各々”0”及び”255”に張り付けら
れ、その間の出力データ値は入力データ値の2倍の変化
量で変化する。また、階調調整の値を小さくする(%を
下げる)に従って、よりコントラストのある画像を得る
ことができる。
【0251】尚、上述したγ補正処理におけるγ値、及
び階調調整処理における調整値は、例えば、キー入力部
192を操作することで設定可能なようになされてい
る。この操作により設定された値は、システム制御回路
191がこれを受け、コントラスト変換回路501を制
御するようにする。
【0252】したがって、コントラスト調整回路501
は、画像データs114に対して、上述のようなγ補正
処理及び階調調整処理を行うことで、コントラストを改
善した画像データs501を得て、これを中間調処理回
路502及び動き検出回路504に供給する。
【0253】中間調処理回路502は、コントラスト調
整回路501からの画像データs501に対して、例え
ば、ED(誤差拡散)法やティザ法等の中間調処理を施
し、フレーム表示データs502を得て、これをメモリ
503に記憶する。
【0254】メモリ503は、メモリ503に記憶した
フレーム表示データs502を表示部15に供給する。
【0255】一方、動き検出回路504は、中間調処理
される前の表示データ、すなわちコントラスト調整回路
501からの画像データs501をスチールして、一定
値以上変化のあったラインを検出し、この結果を信号c
s504としてシステム制御回路191に転送する。
【0256】システム制御回路191は、メモリ503
に記憶されているフレーム表示データs502のうち、
動き検出回路504からの信号cs504により、動き
があると検出されたラインの表示データのみをラインア
ドレスデータと共に表示部15に供給する。
【0257】表示部15は、上記図33に示すように、
上述したディジタル画像処理回路14のメモリ503の
出力が供給される表示制御回路505と、表示制御回路
505の出力が供給される表示パネル506とを備えて
おり、表示制御回路505は、システム制御回路191
の制御信号cs505により制御されるようになされて
いる。また、表示パネル506は、例えば、画像表示用
の液晶等を用いた、所謂ドットマトリクスディスプレイ
を用いたものである。
【0258】そこで、上述したようにして、ディジタル
画像処理回路14のメモリ503からの表示データs5
03、及びシステム制御回路191からのラインアドレ
スデータが表示部15に供給されると、表示部15にお
いて、表示制御回路505は、メモリ503からの表示
データs503に応じた画像を、表示パネル506上の
システム制御回路191からのラインアドレスデータで
指定された垂直位置に表示する。
【0259】以上、ディジタル画像処理回路14及び表
示部15について説明した。
【0260】再び上記図1に戻って、17は、音声処理
部である。この音声処理部17は、遅延調整回路171
と、音質調整及び増幅回路172と、スピーカ173と
を備えている。
【0261】以下、音声処理部17の各回路について説
明する。
【0262】(遅延調整回路171)
【0263】遅延調整回路171は、上述した表示部1
5での画像表示と、スピーカー173から放出される音
声との時間ずれの調整を行う。
【0264】具体的には、まず、表示部15では、本装
置の仕用温度によって、表示パネル506上の表示画面
の左上と右隅では、わずかながら画像表示に遅延が生じ
る。このため、TV信号のように、動画と音声の同期が
必要な場合、温度によって影響を受ける画像と、影響を
受けない音声との間に時間的な不一致が発生してしま
う。
【0265】そこで、このような現象を解決するため
に、表示部15は、その温度情報を、ディジタル画像処
理回路14を介して、制御バスcs119からシステム
制御回路191にフィードバックする。システム制御回
路191は、その情報をもとに制御信号cs120によ
り、遅延調整回路171の遅延時間をコントロールし
て、画像と音声が同期するように、音声入力信号s11
5又はs115aを遅延させ、遅延音声信号s116を
発生させる。すなわち、システム制御回路191は、画
像表示の遅延がない場合には音声のディレイを発生させ
ず、画像表示の遅延がある場合には音声のディレイを発
生させるような制御を行う。
【0266】但し、このとき発生させる音声遅延時間
は、予めメモリ194内に記憶されている表示部15の
温度と画像表示遅延時間の相関テーブルから引き出され
る。このような遅延調整を行うことで、表示部15の温
度に依存せず、画像と音声の同期がとれるようになる。
【0267】(音質調整及び増幅回路172)
【0268】音声調整及び増幅回路172には、上述し
た遅延調整回路171で遅延調整された音声信号s11
6が供給される。この音声調整及び増幅回路172は、
音声調節、ステレオ/モノ切換、左右スピーカーバラン
ス調整、トーンコントロール、サラウンド処理等の機能
を有しており、システム制御回路191からの制御に従
って、遅延調整回路171からの音声信号s116をユ
ーザーの好みの音質に調整した後、スピーカ173でド
ライブできるように増幅し、それを音声信号s117と
して供給する。
【0269】(スピーカ173)
【0270】スピーカ173は、音声調整及び増幅回路
172からの音声信号s117を音声として放出する。
【0271】180は、電源回路であり、電源信号cs
181〜cs184を出力するようになされている。電
源信号cs181は、TV信号処理回路12に供給され
る。また、電源信号cs182は、PC/WS処理回路
11に供給され、電源信号cs183は、デジタル画像
処理回路14に供給される。そして、電源信号cs18
4は、その他各回路に供給される。
【0272】また、電源回路180は、システム制御回
路191の制御信号cs121により制御されるように
なされており、これにより、TV信号処理回路12、P
C/WS処理回路11、及びディジタル画像処理回路1
4の電源のオン/オフ等が制御される。
【0273】193は、OSD制御回路193である。
このOSD制御回路193は、システム制御回路191
の制御信号cs116に従って、表示部15の表示パネ
ル506の画面上に必要な情報を表示して、操作者によ
る各種調整処理を容易にするOSD(オンスクリーンデ
ィスプレイ、以下、OSD表示とも言う)のためのディ
ジタルRGB画像データ(以下、OSD表示データとも
言う)s118を生成して、上述したPC/WS処理回
路11のOSD切換回路106、及びTV信号処理回路
12のOSD切換回路123に供給するものである。ま
た、OSD制御回路193は、制御信号cs117によ
り、NTSC等のビデオ信号入力の場合には、OSD切
換回路123の切り換え動作を制御し、コンピュータ等
からのビデオ信号入力の場合には、OSD切換回路スイ
ッチ106の切り換え動作を制御する。これにより、N
TSC等のビデオ信号入力の場合には、OSD切換回路
123から、OSD表示データs118と、画像データ
s110とが切り換わり出力され、コンピュータ等から
のビデオ信号入力の場合には、OSD切換回路スイッチ
106から、OSD表示データs118と、画像データ
s104とが切り換わり出力される。
【0274】以下、OSD制御回路193によるOSD
の表示動作について説明する。
【0275】まず、システム制御回路191は、操作者
によるキー入力部192等からのOSD表示要求に基づ
き、OSD制御回路193に対して、OSD表示開始位
置(水平、垂直)、表示パターン、フォントサイズ、表
示色、ブランキング有無、フォント間スペース等の情報
を転送することで、表示部15の表示パネル506に
て、例えば、図36〜図39に示すようなOSD表示が
行われるようにする。
【0276】上記図36及び図37は、調整項目選択処
理におけるメニュー画面をOSD表示した例である。こ
こでは、OSD表示の一例として、言語選択が設定項目
として選択されている場合を示している。また、上記図
36では、文字の背景が透かしではない場合を示してお
り、選択されている”言語(LANGUAGE)”の項
目は、他の項目と区別される。一方、上記図37では、
文字の背景が透かしになっている場合を示している。こ
の場合は、選択項目(ここでは、”言語(LANGUA
GE)”)の背景のみ、透かしではなく色がついてい
る。
【0277】上記図38は、上記図36及び図37に示
したメニュー画面において、調整項目選択処理によっ
て”言語(LANGUAGE)”を選択した場合のOS
D表示例を示している。この場合は、”英語(ENGL
ISH)”と”日本語(JAPANESE)”の2者選
択型であるため、キー入力部192での操作、例えば、
後述する「UPキー」や「DOWNキー」を押す毎
に、”英語(ENGLISH)”と”日本語(JAPA
NESE)”が交互に選択できるようになされている。
【0278】上記図39は、上記図36及び図37に示
したメニュー画面において、調整項目選択処理によっ
て”明るさ調整(BRIGHTNESS)”を選択した
場合のOSD表示例を示している。この場合にも、キー
入力部192の「UPキー」や「DOWNキー」を操作
する等して、段階的に調整値を変更できるようになされ
ている。例えば、実際の調整値(設定値)が255段階
あり、OSD表示のレベルが10段階である場合には、
設定値が約25増減する毎にOSD表示のレベルが1つ
増減するようになされている。
【0279】つぎに、上述のようなOSD表示するフォ
ントサイズについて説明する。
【0280】例えば、図40(a)に示すように、TV
信号処理回路12のOSD切換回路123に着目する
と、このOSD切換回路123には、上述したように、
ディジタルRGB画像データs110と、OSD表示デ
ータs118とが供給される。
【0281】このとき、ディジタルRGB画像データs
110の元となるビデオ信号が、TV電波s106から
得られたNTSC/PAL等のコンポジットアナログ画
像信号s109、又は、YC分離画像信号等の信号s1
08であり、このようなビデオ信号を表示する場合(以
下、TVモードとも言う)、OSD表示データs118
は、フィールド単位のデータからフレーム単位のデータ
への変換を行うインターレース/ノンインターレース変
換回路124により、垂直方向に2倍サイズに拡大さ
れ、さらに、補間回路125により、水平方向に2倍の
サイズに拡大される。そして、そのOSD表示データs
118が表示部15で表示される際、垂直方向に2ライ
ン同じデータが表示されることから、垂直方向にさらに
2倍のサイズに拡大されたことになり、したがって、ト
ータルで、水平方向に2倍、垂直方向に4倍サイズに拡
大されたことになる。このため、OSD表示に用いるフ
ォントサイズとしては、水平方向は2倍、垂直方向は1
倍サイズのフォントを用いる。これにより、表示部15
にて、水平方向、垂直方向共に4倍サイズのフォントを
表示することができる。
【0282】一方、上記図40(b)に示すように、P
C/WS処理回路11のOSD切換回路106に着目す
ると、このOSD切換回路106には、画像データs1
04と、OSD表示データs118とが供給される。
【0283】このとき、画像データs104のも元とな
るビデオ信号が、例えば、ホストコンピュータからのビ
デオ信号s101であり、このようなビデオ信号を表示
する場合(以下、PCモードとも言う)、OSD切換回
路106にて、この画像データs104と、OSD表示
データs118とが切り換え出力される際には、ビデオ
信号s101の入力(コンピュータ入力)と同じクロッ
クスピードでその出力が行われるため、4回同じデータ
が読み出され、この結果、OSD表示データs118
は、水平方向に4倍サイズに拡大されることになる。こ
のため、OSD表示に用いるフォントサイズとしては、
水平方向は1倍、垂直方向は4倍サイズのフォントを用
いる。これにより、表示部15には、水平方向、垂直方
向共に、上述したビデオ信号表示する場合と同じ4倍サ
イズのフォントを表示することができる。
【0284】上述のようなTVモード及びPCモード時
において、OSD表示される項目の一覧の一例を、図4
1に示す。この図41に示すように、ここでは、それぞ
れの表示する場合において、異なる内容のOSD表示を
行うようになされている。
【0285】すなわち、本実施の形態では、TVモード
及びPCモードの場合では、異なるフォントサイズ、異
なる読み出しクロックスピード、異なる表示内容のOS
D表示を行う。
【0286】ここで、上述のようなOSD表示画面上に
おいて、操作者からのキー入力部192によるキー入力
に応じた処理の一例について、図42〜図45を用いて
説明する。尚、上記図42は、メイン処理となるキー入
力処理、上記図44は、キー入力処理におけるメニュー
選択処理、上記図45は、キー入力処理における言語選
択処理を示すフローチャートであり、上記図43は、キ
ー入力部192に設けられている各種キーの一例を示し
たものである。
【0287】上記図42において、先ず、システム制御
回路191は、キー入力部192のキーマトリクス回路
に対して、キースキャンを行う(ステップS110
1)。
【0288】次に、システム制御回路191は、ステッ
プS1101のキースキャンの結果、キー入力があった
か否か判別する(ステップS1102)。
【0289】ステップS1102の判別の結果、キー入
力がなかった場合、システム制御回路191は、直ちに
本処理(キー入力処理)を終了する。
【0290】ステップS1102の判別の結果、キー入
力があった場合、システム制御回路191は、検出され
たキー入力が、「TV/PC切り換えキー」の入力であ
るか否かを判別し(ステップS1103)、この判別の
結果、「TV/PC切り換えキー」の入力であった場合
には、ステップS1104のTV/PCモード切り換え
処理を行う(ステップS1104)。
【0291】このTV/PCモード切り換え処理は、 1.スイッチ13の切り換え制御 2.補間処理部105へのTV/PC切り換え情報の設
定 3.TV/PC切り換え情報のOSD表示 を含む処理である。
【0292】そして、システム制御回路191は、この
ようなTV/PCモード切り換え処理終了後、本処理を
終了する。
【0293】ステップS1103の判別の結果、「TV
/PC切り換えキー」の入力でなかった場合、システム
制御回路191は、検出されたキー入力が、「音量UP
キー」の入力であるか否かを判別し(ステップS110
5)、この判別の結果、「音量UPキー」の入力であっ
た場合には、音量UP処理を行う(ステップS110
6)。
【0294】この音量UP処理は、 1.音声処理回路172への音量UP設定 2.更新音量のOSD表示 を含む処理である。
【0295】そして、システム制御回路191は、この
ような音量UP処理終了後、本処理を終了する。
【0296】ステップS1105の判別の結果、「音量
UPキー」の入力でなかった場合、システム制御回路1
91は、検出されたキー入力が、「音量DOWNキー」
の入力であるか否かを判別し(ステップS1107)、
この判別の結果、「音量ODWNキー」の入力であった
場合には、音量DOWN処理を行う(ステップS110
8)。
【0297】この音量DOWN処理は、 1.音声処理回路172への音量DOWN設定 2.更新音量のOSD表示 を含む処理である。
【0298】そして、システム制御回路191は、この
ような音量DOWN処理終了後、本処理を終了する。
【0299】ステップS1107の判別の結果、「音量
ODWNキー」の入力でなかった場合、システム制御回
路191は、検出されたキー入力が、「クリアキー」及
び「セットキー」が同時に一定期間以上続けて押された
入力であるかを判別し(ステップS1109)、この判
別の結果、そうであった場合には、リセットキーが検出
されたとして、リセット処理を行う(ステップS111
0)。
【0300】このリセット処理は、 1.メモリ194から工場出荷時の初期設定値を読み出
し、デコーダ122に設定 2.メモリ194から工場出荷時の初期設定値を読み出
し、音声処理回路172に設定 3.メモリ194から工場出荷時の初期設定値を読み出
し、クロック発生回路104に設定 4.メモリ194から工場出荷時の初期設定値を読み出
し、補間処理回路105に設定 を含む処理である。
【0301】そして、システム制御回路191は、この
ようなリセット処理終了後、本処理を終了する。
【0302】ステップS1109の判別の結果、リセッ
トキー検出でなかった場合、システム制御回路191
は、検出されたキー入力が、「メニューキー」の入力で
あるか否かを判別し(ステップS1111)、この判別
の結果、「メニューキー」の入力であった場合には、次
のステップS1112に進み、そうでない場合、すなわ
ち「メニューキー」でもなく、上述した各キー(「TV
/PC切り換えキー」、「音量UPキー」、「音量DO
WNキー」、「クリアキー」、及び「セットキー」)の
何れでもない場合には、何もせず直ちに本処理を終了す
る。
【0303】ステップS1112では、システム制御回
路191は、現在TVモードであるか、PCモードであ
るかの判別を行う。
【0304】ステップS1112の判別の結果、TVモ
ードの場合、システム制御回路191は、ステップS1
113のメニュー選択処理を行う。また、ステップS1
112の判別の結果、PCモードの場合、システム制御
回路191は、ステップS1128のメニュー選択処理
を行う。
【0305】これらのステップS1113及びステップ
S1128でのメニュー選択処理とは、操作者が上記図
36〜図39に示したようなメニュー画面を見ながら、
所望する設定項目を選択するための処理であり、例え
ば、上記図44に示すような処理である。
【0306】すなわち、先ず、前回選択された項目を選
択した状態でOSD表示を行う(ステップS150
1)。そして、操作者によるキー入力があるまで、キー
入力待ち状態(ウェイト状態)となる(ステップS15
02)。
【0307】キー入力があると、そのキー入力が「TV
/PC切り換えキー」、「音量UPキー」、及び「音量
DOWNキー」の何れかの入力であるかを判別し(ステ
ップS1503)、その判別の結果、そうである場合に
は、何もせずに再度ステップS1502に戻り、キー入
力待ち状態となる。
【0308】ステップS1503の判別の結果、「TV
/PC切り換えキー」、「音量UPキー」、及び「音量
DOWNキー」の何れかでもなかった場合、操作者によ
るキー入力が「メニューキー」であるか否かを判別する
(ステップS1504)。この判別の結果、操作者によ
るキー入力が「メニューキー」であった場合には、本処
理を終了する。
【0309】ステップS1504の判別の結果、操作者
によるキー入力が「メニューキー」でなかった場合、
「セットキー」であるか否かを判別する(ステップS1
505)。この判別の結果、操作者によるキー入力が
「セットキー」であった場合には、設定項目確定とし
て、上記図42のステップS1114又はS1129に
進む。
【0310】ステップS1505の判別の結果、操作者
によるキー入力が「セットキー」でなかった場合、操作
者によるキー入力が「クリアキー」であるか否かを判別
する(ステップS1506)。この判別の結果、操作者
によるキー入力が「クリアキー」であった場合には、選
択項目を初期化して(ステップS1507)、ステップ
S1501に戻る。
【0311】ステップS1506の判別の結果、操作者
によるキー入力が「クリアキー」でなかった場合、操作
者によるキー入力が、「クリアキー」と「セットキー」
を同時に一定時間押し続けた入力であるかを判別する
(ステップS1508)。この判別の結果、そうである
場合には、リセット要求であるとして、リセット処理を
行い(ステップS1509)、本処理を終了する。
【0312】ステップS1508の判別の結果、リセッ
ト要求でない場合、操作者によるキー入力が「UPキ
ー」であるか否かを判別する(ステップS1510)。
この判別の結果、操作者によるキー入力が「UPキー」
であった場合には、選択項目を前項目にして(ステップ
S1511)、ステップS1501に戻る。
【0313】ステップS1511の判別の結果、操作者
によるキー入力が「UPキー」でなかった場合、操作者
によるキー入力が「DOWNキー」であるか否かを判別
する(ステップS1512)。この判別の結果、操作者
によるキー入力が「DOWNキー」であった場合には、
選択項目を次項目にして(ステップS1513)、ステ
ップS1501に戻る。
【0314】ステップS1512の判別の結果、操作者
によるキー入力が「DOWNキー」でなかった場合、す
なわち操作者によるキー入力が、上述のようにて判別し
た各キーの何れでもなかった場合、何も行わずにステッ
プS1501に戻る。
【0315】したがって、このようなメニュー選択処理
において、操作者によるキー入力が「メニューキー」の
入力であった場合(ステップS1504)、又は、リセ
ット要求であった場合(ステップS1508)に、上記
図42に示すキー入力処理が終了し、操作者によるキー
入力が「セットキー」の入力であった場合(ステップS
1505)に、上記図42に示すキー入力処理のステッ
プS1114又はs1129に進むことになる。
【0316】ステップS1114に進んだ場合、すなわ
ちTVモードであり、且つ上述したメニュー選択処理
(ステップS1113)にて設定項目確定した場合、シ
ステム制御回路191は、メニュー選択処理(ステップ
S1113)にて確定した項目が”言語”の選択である
か否かを判別する(ステップS1114)。この判別の
結果、”言語”の選択であった場合には、言語選択処理
を行う(ステップS1115)。尚、ステップS111
5の言語選択処理についての詳細は後述する。
【0317】ステップS1114の判別の結果、”言
語”の選択でなかった場合、システム制御回路191
は、上記確定した項目が”TV信号タイプ(入力タイ
プ)”の選択であるか否かを判別する(ステップS11
16)。この判別の結果、”TV信号タイプ(入力タイ
プ)”の選択であった場合には、入力タイプ選択(コン
ポジット信号入力、及びYC分離信号入力の選択)処理
を行う(ステップS1117)。
【0318】ステップS1116の判別の結果、”TV
信号タイプ(入力タイプ)”の選択でなかった場合、シ
ステム制御回路191は、上記確定した項目が”音質”
の選択であるか否かを判別する(ステップS111
8)。この判別の結果、”音質”の選択であった場合に
は、音質選択処理を行う(ステップS1119)。
【0319】ステップS1118の判別の結果、”音
質”の選択でなかった場合、システム制御回路191
は、上記確定した項目が”コントラスト調整”の選択で
あるか否かを判別する(ステップS1120)。この判
別の結果、”コントラスト調整”の選択であった場合に
は、コントラスト調整処理を行う(ステップS112
1)。
【0320】ステップS1120の判別の結果、”コン
トラスト調整”の選択でなかった場合、システム制御回
路191は、上記確定した項目が”明るさ(明度)調
整”の選択であるか否かを判別する(ステップS112
2)。この判別の結果、”明るさ(明度)調整”の選択
であった場合には、明るさ調整処理を行う(ステップS
1123)。
【0321】ステップS1122の判別の結果、”明る
さ(明度)調整”の選択でなかった場合、システム制御
回路191は、上記確定した項目が”彩度調整”の選択
であるか否かを判別する(ステップS1124)。この
判別の結果、”彩度調整”の選択であった場合には、彩
度調整処理を行う(ステップS1125)。
【0322】ステップS1124の判別の結果、”彩度
調整”の選択でなかった場合、システム制御回路191
は、上記確定した項目が”色相調整”の選択であるか否
かを判別する(ステップS1126)。この判別の結
果、”色相調整”の選択であった場合には、色相調整処
理を行う(ステップS1127)。
【0323】そして、ステップS1126の判別の結
果、上記確定した項目が”色相調整”の選択でなかった
場合、すなわちメニュー選択処理(ステップS111
3)にて確定した項目が、上述のようにして判別処理し
た項目以外のものであった場合、システム制御回路19
1は、直ちに本処理を終了する。
【0324】上述したステップS1115の言語選択処
理について具体的に説明する。この言語選択処理は、例
えば、上記図45に示すような処理である。
【0325】すなわち、先ず、表示部15に対して、言
語選択画面をOSD表示させ(ステップS1601)、
操作者によりキー入力部192でキー入力があるまでウ
ェイトする(ステップS1602)。
【0326】操作者からのキー入力があると、そのキー
入力が「TV/PC切り換えキー」又は「音量UPキ
ー」又は「音量DOWNキー」の入力であるか否かを判
別する(ステップS1603)。この判別の結果、操作
者によるキー入力が「TV/PC切り換えキー」、「音
量UPキー」及び「音量DOWNキー」の何れかのキー
入力であった場合には、ステップS1602に戻る。
【0327】ステップS1603の判別の結果、操作者
によるキー入力が「TV/PC切り換えキー」、「音量
UPキー」及び「音量DOWNキー」の何れでもなかっ
た場合、操作者によるキー入力が「メニューキー」又は
「セットキー」の入力であるか否かを判別する(ステッ
プS1604)。この判別の結果、操作者によるキー入
力が「メニューキー」及び「セットキー」の何れかであ
った場合、上記図42のステップS1113のメニュー
選択処理に戻る(ステップS1605)。
【0328】ステップS1604の判別の結果、操作者
によるキー入力が「メニューキー」及び「セットキー」
の何れでもなかった場合、操作者によるキー入力が「ク
リアキー」の入力であるか否かを判別する(ステップS
1606)。この判別の結果、操作者によるキー入力が
「クリアキー」の入力であった場合には、言語選択の設
定を初期状態(本処理を始めたときの状態)に戻し(ス
テップS1607)、その後、ステップS1601に戻
る。
【0329】ステップS1606の判別の結果、操作者
によるキー入力が「クリアキー」の入力でなかった場
合、操作者によるキー入力が「クリアキー」及び「セッ
トキー」が同時に一定期間以上続けて押された入力であ
るかを判別する(ステップS1608)。この判別の結
果、そうであった場合には、リセット要求であるとし
て、リセット処理を行って(ステップS1609)、こ
の言語選択処理並びに上記図42のキー入力処理を終了
する。
【0330】ステップS1608の判別の結果、リセッ
ト要求でなかった場合、操作者によるキー入力が「UP
キー」の入力であるか否かを判別する(ステップS16
10)。この判別の結果、操作者によるキー入力が「U
Pキー」の入力であった場合、言語選択の設定を前項目
の設定にし(ステップS1611)、その後、ステップ
S1601に戻る。
【0331】ステップS1610の判別の結果、操作者
によるキー入力が「UPキー」の入力でなかった場合、
操作者によるキー入力が「DOWNキー」の入力である
か否かを判別する(ステップS1612)。この判別の
結果、操作者によるキー入力が「DOWNキー」の入力
であった場合、言語選択の設定を次項目の設定にし(ス
テップS1613)、その後、ステップS1601に戻
る。
【0332】ステップS1610の判別の結果、操作者
によるキー入力が「DOWNキー」の入力でなかった場
合、すなわち操作者によるキー入力が、上述のようにし
て判別処理したキー入力の何れでもなかった場合、何も
行わずにステップS1601に戻る。
【0333】尚、上記図42のキー入力処理において、
上述した言語選択処理以外の処理、すなわちステップS
1117の入力タイプ選択処理、ステップS1119の
音質選択処理、ステップS1121のコントラスト調整
処理、ステップS1123の明るさ調整処理、ステップ
S1125の彩度調整処理、及びステップS1127の
色相調整処理についても、上記図45に示した処理と同
様の処理を行う。このとき、処理によっては、例えば、
ステップS1607において、言語設定の項目を初期状
態に戻す処理の代わりに、調整値を初期値に戻す処理と
なる。また、ステップS1611及びステップS161
3においても同様に、調整値をアップ又はダウンする処
理になる。
【0334】以上が、上記図42のステップS1112
の判別処理により、現在TVモードであると判別された
場合の処理である。
【0335】一方、このステップS1112の判別処理
により、現在PCモードであると判別された場合、シス
テム制御回路191は、上述のTVモードの場合と同様
にして、上記図44に示したようなメニュー選択処理を
行う(ステップS1128)。このメニュー選択処理を
行った結果、設定項目確定となった場合(ステップS1
505の判別処理の結果)、システム制御回路191
は、メニュー選択処理(ステップS1128)にて確定
した項目が”言語”の選択であるか否かを判別する(ス
テップS1129)。この判別の結果、”言語”の選択
であった場合には、上記図45に示したような言語選択
処理を行う(ステップS1130)。
【0336】ステップS1129の判別の結果、”言
語”の選択でなかった場合、システム制御回路191
は、上記確定した項目が”音質”の選択であるか否かを
判別する(ステップS1131)。この判別の結果、”
音質”の選択であった場合には、音質選択(ノーマル/
シュミレートステレオ/サラウンドステレオ等)処理を
行う(ステップS1132)。
【0337】ステップS1131の判別の結果、”音
質”の選択でなかった場合、システム制御回路191
は、上記確定した項目が”γ値”の選択であるか否かを
判別する(ステップS1133)。この判別の結果、”
γ値”の選択であった場合には、γ選択処理を行う(ス
テップS1134)。
【0338】ステップS1134の判別の結果、”γ
値”の選択でなかった場合、システム制御回路191
は、上記確定した項目が”階調”の選択であるか否かを
判別する(ステップS1135)。この判別の結果、”
階調”の選択であった場合には、階調選択処理を行う
(ステップS1136)。
【0339】ステップS1135の判別の結果、”階
調”の選択でなかった場合、システム制御回路191
は、上記確定した項目が”位相調整”の選択であるか否
かを判別する(ステップS1137)。この判別の結
果、”位相調整”の選択であった場合には、位相調整処
理を行う(ステップS1138)。
【0340】ステップS1137の判別の結果、”位相
調整”の選択でなかった場合、システム制御回路191
は、上記確定した項目が”表示位置調整”の選択である
か否かを判別する(ステップS1139)。この判別の
結果、”表示位置調整”の選択であった場合には、位置
調整(水平表示開始、垂直表示開始、水平表示幅等)処
理を行う(ステップS1140)。
【0341】ステップS1139の判別の結果、”表示
位置調整”の選択でなかった場合、システム制御回路1
91は、上記確定した項目が”DPMS調整”の選択で
あるか否かを判別する(ステップS1141)。この判
別の結果、”DPMS調整”の選択であった場合には、
DPMS調整(オン/オフ、オフモード移行時間、サス
ペンドモード移行時間等)処理を行う(ステップS11
42)。
【0342】ステップS1141の判別の結果、”DP
MS調整”の選択でなかった場合、システム制御回路1
91は、上記確定した項目が”機種(マニュアル機
種)”の選択であるか否かを判別する(ステップS11
43)。この判別の結果、”機種(マニュアル機種)”
の選択であった場合には、機種設定処理を行う(ステッ
プS1144)。
【0343】そして、ステップS1143の判別の結
果、”機種(マニュアル機種)”の選択でなかった場
合、すなわちメニュー選択処理(ステップS1128)
にて確定した項目が、上述のようにして判別処理した項
目以外のものであった場合、システム制御回路191
は、直ちに本処理を終了する。
【0344】尚、上述したように、各種判別処理、OS
D表示の制御、及び各種調整選択処理制御等は、システ
ム制御回路191において行われる。
【0345】以上説明したように、本実施の形態では、
入力された画像データを、表示部15の表示パネル50
6の表示解像度に合わせた解像度に変換するために、補
間処理回路105で画素の補間処理を行う際、入力され
た画像データの色空間を、RGBからY(輝度)、R−
Y及びB−Y(色差)に変換してから、解像度変換のた
めの補間演算を行なっている。このように構成する事に
より、人間の視覚特性を利用し、色差信号R−Y及びB
−Yに対しては、輝度信号Yと比較して、簡単な回路構
成の補間フィルタを使用しても良好な変換特性を得るこ
とが可能となる。したがって、回路規模の縮小と、補間
フィルタとしての変換良好な特性の実現とを両立でき
る。
【0346】尚、上述した実施の形態では、解像度変換
のために、2種類の補間フィルタとして、3次畳み込み
補間法によるものと、線形補間法によるものを用いた
が、これに限らず、例えば、IIRフィルタを高性能の
要求される一方の補間フィルタとし、FIRフィルタを
他方の補間フィルタに用いてもよい。
【0347】また、本発明は、上述したような表示装置
への適用に限られることはない。すなわち、補間フィル
タにより解像度を変換するものであればよい。
【0348】また、本発明の目的は、上述した実施の形
態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは
装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ
(又はCPUやMPU、上述した実施の形態では装置全
体の動作制御を行うシステム制御回路191等)が記憶
媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行す
ることによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード
自体が上述した実施の形態の機能を実現することとな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することとなる。
【0349】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、ROM、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用い
ることができる。
【0350】また、コンピュータが読みだしたプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施の形態の
機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの
指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が
実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって実
施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言う
までもない。
【0351】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、
その処理によって上述した実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0352】
【発明の効果】本発明では、画素数の変換(解像度変
換)を行う際に、入力された画像データ(ディジタル画
像データ)の色空間を、その色空間とは異なる第1の色
空間に変換し、その変換で得られた第1の画像データの
各色信号に対して、各々解像度変換を行う。このとき、
ある色信号に対しては、他の色信号に対する変換方式と
は異なる方式で解像度変換を行う。そして、解像度変換
後の第1の画像データを、さらにその第1の色空間とは
異なる第2の色空間に変換する。
【0353】例えば、三原色(RGB)信号からなる入
力画像データを、輝度(Y)信号と色差(R−Y、B−
Y)信号からなる第1の画像データに変換し、その第1
の画像データの輝度(Y)信号と色差(R−Y、B−
Y)に各々解像度変換を行う。このとき、視覚特性を考
慮して選択された特性の異なる補間法により、各色信号
に対する解像度変換を行う。具体的には、輝度(Y)信
号と比較して、色差(R−Y、B−Y)信号の空間周波
数特性が良くない、という人間の視覚特性を利用して、
輝度(Y)信号に対しては、3次畳み込み補間法を用い
た解像度変換を行い、色差(R−Y、B−Y)に対して
は、線形補間法を用いた解像度変換を行う。そして、解
像度変換後の第1の画像データを、表示装置等に適した
三原色(RGB)信号からなる第2の画像データに変換
する。このように、人間の視覚特性を利用することで、
色差(R−Y、B−Y)信号に対する解像度変換を、輝
度(Y)に対する解像度変換と比較して、簡単な構成で
実施したとしても、良好な変換特性を得ることができ、
表示装置等において、良好な画質で入力画像を表示する
ことができる。
【0354】したがって、本発明によれば、回路規模の
縮小と、良好な変換特性の実現とを両立でき、良好な画
質を保ちつつ、回路規模を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る解像度変換方法を実施した表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記表示装置の同期測定回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】上記同期測定回路のFIFOの記憶内容を説明
するための図である。
【図4】上記同期測定回路のレジスタの記憶内容を説明
するための図である。
【図5】上記表示装置のA/D変換回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】上記表示装置のクロック発生回路の構成を示す
ブロック図である。
【図7】上記表示装置で扱うビデオ信号の一例(例1)
を説明するための図である。
【図8】上記表示装置で扱うビデオ信号の一例(例2)
を説明するための図である。
【図9】上記ビデオ信号に含まれる同期信号の一例(例
1)を説明するための図である。
【図10】上記ビデオ信号に含まれる同期信号の一例
(例2)を説明するための図である。
【図11】上記ビデオ信号に含まれる同期信号の一例
(例3)を説明するための図である。
【図12】上記表示装置での同期信号の変化に応じた表
示動作の制御の大まかな流れを説明するための図であ
る。
【図13】上記表示動作の制御において、同期信号変化
測定モジュールを説明するためのフローチャートであ
る。
【図14】上記表示動作の制御において、表示モード判
別及び制御モジュールを説明するためのフローチャート
である。
【図15】上記表示モード判別において、表示モードの
確認処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】上記表示装置の補間処理回路で用いる線形補
間法を説明するための図である。
【図17】上記表示装置の補間処理回路で用いる3次畳
み込み補間法を説明するための図である。
【図18】上記線形補間法に対応するインパルス応答を
説明するための図である。
【図19】上記3次畳み込み補間法に対応するインパル
ス応答を説明するための図である。
【図20】上記補間処理回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図21】上記補間処理回路の水平補間処理回路の構成
を示すブロック図である。
【図22】上記水平補間処理回路の3次畳み込み補間処
理回路の構成を示すブロック図である。
【図23】上記補間処理回路の垂直補間処理回路の構成
を示すブロック図である。
【図24】上記垂直補間処理回路の垂直補間処理回路及
び補間制御回路の構成を示すブロック図である。
【図25】上記垂直補間処理回路の演算回路の構成を示
すブロック図である。
【図26】上記演算回路の指数演算回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図27】画像データの一例(例1)を説明するための
図である。
【図28】画像データの一例(例2)を説明するための
図である。
【図29】画像データの一例(例3)を説明するための
図である。
【図30】画像データの一例(例4)を説明するための
図である。
【図31】画像データの一例(例5)を説明するための
図である。
【図32】画像データの一例(例6)を説明するための
図である。
【図33】上記表示装置のデジタル画像処理回路及び表
示部の構成を示すブロック図である。
【図34】上記デジタル画像処理回路のコントラスト調
整回路でのγ補正処理を説明するための図である。
【図35】上記デジタル画像処理回路のコントラスト調
整回路での階調調整処理を説明するための図である。
【図36】上記表示部の表示パネルにおけるOSD表示
の一例(メニュー画面:例1)を説明するための図であ
る。
【図37】上記表示部の表示パネルにおけるOSD表示
の一例(メニュー画面:例2)を説明するための図であ
る。
【図38】上記表示部の表示パネルにおけるOSD表示
の一例(上記メニュー画面からの選択画面:例1)を説
明するための図である。
【図39】上記表示部の表示パネルにおけるOSD表示
の一例(上記メニュー画面からの選択画面:例2)を説
明するための図である。
【図40】上記表示部の表示パネルでOSD表示するフ
ォントサイズを説明するための図である。
【図41】上記OSD表示される項目を説明するための
図である。
【図42】上記OSD表示画面上において、キー入力部
からの操作に応じた処理(キー入力処理)を説明するた
めのフローチャートである。
【図43】上記キー入力部に設けられている各種キーの
一例を説明するための図である。
【図44】上記キー入力処理において、メニュー選択処
理を説明するためのフローチャートである。
【図45】上記キー入力処理において、言語選択処理を
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
441 水平補間処理回路 4410 マトリクス回路 4411 3次畳み込み補間処理回路 4412、4413 線形補間処理回路 4414、4415 遅延調整回路 4416 逆マトリクス回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 9/64 H04N 1/40 D 11/20 1/46 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色信号を含む任意の画像データ
    を、その複数の色信号の色空間とは異なる第1の色空間
    に変換して、複数の色信号を含む第1の画像データを得
    る第1の色空間変換ステップと、 上記第1の色空間変換ステップで得られた上記第1の画
    像データの各色信号の画素数を、上記任意の画素データ
    の各色信号の画素数とは異なる画素数に各々変換する複
    数の解像度変換ステップと、 上記解像度変換ステップで画素数の変換が行われた上記
    第1の画像データを、上記第1の色空間とは異なる第2
    の色空間に変換して、複数の色信号を含む第2の画像デ
    ータを得る第2の色空間変換ステップとを含む解像度変
    換方法であって、 上記複数の解像度変換ステップのうち少なくとも1つの
    解像度変換ステップは、他の解像度変換ステップとは異
    なる変換方式で、画素数の変換を行うステップを含むこ
    とを特徴とする解像度変換方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の色空間変換ステップは、輝度
    と色差で表現される上記第1の色空間への変換を行うス
    テップを含み、 上記第2の色空間変換ステップは、三原色で表現される
    上記第2の色空間への変換を行うステップを含むことを
    特徴とする請求項1記載の解像度変換方法。
  3. 【請求項3】 上記複数の解像度変換ステップのうち少
    なくとも1つの解像度変換ステップは、色空間に対する
    視覚特性を考慮して選択された他の解像度変換ステップ
    での変換方式とは異なる方式で画素数の変換を行うステ
    ップを含むことを特徴とする請求項1記載の解像度変換
    方法。
  4. 【請求項4】 上記複数の解像度変換ステップのうち少
    なくとも1つの解像度変換ステップは、3次畳み込み補
    間法を用いた変換方式で画素数の変換を行うステップを
    含み、 他の解像度変換ステップのうち少なくとも1つの解像度
    変換ステップは、線形補間法を用いた変換方式で画素数
    の変換を行うステップを含むことを特徴とする請求項1
    記載の解像度変換方法。
  5. 【請求項5】 上記複数の解像度変換ステップのうち少
    なくとも1つの解像度変換ステップは、FIR補間法を
    用いた変換方式で画素数の変換を行うステップを含み、 他の解像度変換ステップのうち少なくとも1つの解像度
    変換ステップは、IIR補間法を用いた変換方式で画素
    数の変換を行うステップを含むことを特徴とする請求項
    1記載の解像度変換方法。
  6. 【請求項6】 複数の色信号を含む任意の画像データ
    を、その複数の色信号の色空間とは異なる第1の色空間
    に変換して、複数の色信号を含む第1の画像データを得
    る第1の色空間変換手段と、 上記第1の色空間変換手段で得られた上記第1の画像デ
    ータの各色信号の画素数を、上記任意の画素データの各
    色信号の画素数とは異なる画素数に各々変換する複数の
    解像度変換手段と、 上記解像度変換手段で画素数の変換が行われた上記第1
    の画像データを、上記第1の色空間とは異なる第2の色
    空間に変換して、複数の色信号を含む第2の画像データ
    を得る第2の色空間変換手段とを備える解像度変換装置
    であって、 上記複数の解像度変換手段のうち少なくとも1つの解像
    度変換手段は、他の解像度変換手段とは異なる変換方式
    で、画素数の変換を行うことを特徴とする解像度変換装
    置。
  7. 【請求項7】 上記第1の色空間変換手段は、輝度と色
    差で表現される上記第1の色空間への変換を行い、 上記第2の色空間変換手段は、三原色で表現される上記
    第2の色空間への変換を行うことを特徴とする請求項6
    記載の解像度変換装置。
  8. 【請求項8】 上記複数の解像度変換手段のうち少なく
    とも1つの解像度変換手段は、色空間に対する視覚特性
    を考慮して選択された他の解像度変換ステップでの変換
    方式とは異なる方式で画素数の変換を行うことを特徴と
    する請求項6記載の解像度変換装置。
  9. 【請求項9】 上記複数の解像度変換手段のうち少なく
    とも1つの解像度変換手段は、3次畳み込み補間法を用
    いた変換方式で画素数の変換を行い、 他の解像度変換手段のうち少なくとも1つの解像度変換
    手段は、線形補間法を用いた変換方式で画素数の変換を
    行うことを特徴とする請求項6記載の解像度変換装置。
  10. 【請求項10】 上記複数の解像度変換手段のうち少な
    くとも1つの解像度変換手段は、FIR補間法を用いた
    変換方式で画素数の変換を行い、 他の解像度変換手段のうち少なくとも1つの解像度変換
    手段は、IIR補間法を用いた変換方式で画素数の変換
    を行うことを特徴とする請求項6記載の解像度変換装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項6〜10の何れかに記載の解像
    度変換装置を含むことを特徴とするシステム。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5の何れかに記載の解像度
    変換方法の処理ステップをコンピュータが読出可能に格
    納したことを特徴とする記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003005732A3 (en) * 2001-06-29 2003-04-17 Koninkl Philips Electronics Nv Combined color space matrix transformation and fir filter
US7457479B1 (en) 1999-11-09 2008-11-25 Fujifilm Corporation Image playback apparatus
US7750946B2 (en) * 2005-12-26 2010-07-06 Sony Corporation Signal processing apparatus allowing an increase in pixels without an increase in driving frequency and circuit area

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