JPH0633437A - 濁水浄化方法及び濁水浄化膜 - Google Patents

濁水浄化方法及び濁水浄化膜

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JPH0633437A
JPH0633437A JP4213725A JP21372592A JPH0633437A JP H0633437 A JPH0633437 A JP H0633437A JP 4213725 A JP4213725 A JP 4213725A JP 21372592 A JP21372592 A JP 21372592A JP H0633437 A JPH0633437 A JP H0633437A
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JP
Japan
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water
membrane
film
turbid
permeable
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Application number
JP4213725A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Kawamoto
博文 川本
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Taiyo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 造成工事の際発生する濁水の効率的な浄化方
法の提供 【構成】 水の自由な通過を阻止する程度に目のつまっ
た遮水膜2と、該遮水膜2より約10倍程度の透水性を
有する高透水性膜3を横方向に少くとも1枚ずつ連結す
ると共に、その上部にフロート4を設けてなる濁水浄化
膜1を、上流から下流にわたって、前記遮水膜2と高透
水性膜3との位置関係がそれぞれ逆になるように所定間
隔にて複数設置し、上流からの流水がジグザグ状に蛇行
して下流へ流れるようにしたことを特徴とする濁水浄化
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種造成工事の際に発
生する濁水による周辺の河川や湖沼への濁水の流入を防
止する濁水浄化方法および該方法に用いる濁水浄化膜に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、宅地やゴルフ場等の造成工事にお
いて、工事中に発生する濁水が周辺の河川や湖沼に流入
して、鮎等に代表される水産生物や周辺住民の飲料水へ
の悪影響が懸念され、各地で大きな社会問題となりつつ
あり、その為工事規制(水質規制値等)も年々厳しくな
る傾向にある。
【0003】従来は、工事規制値(総理府令の一律排水
基準や水産環境水質基準及び農業揚水基準等で定められ
た値)以下の濁水濃度にする為に、特殊な設備を設け、
高分子系や無機系の凝集剤を用いて化学的な反応により
土粒子を凝集沈降させて処理していた。しかし、環境影
響評価の規制が益々厳しくなり、また、近隣住民の反対
等を考慮して化学的処理方法は自粛せざるを得ない状況
となりつつある。
【0004】以上のような背景で最近は、濁水(浮遊懸
濁物質)の濃度を規制値以下に低減するための物理的な
処理方法の要望が多くなってきている。
【0005】その一つの手段として、従来は、工事現場
と周辺河川等との間に調整池を設け、この調整池にて濁
水中の土砂分を沈澱させ、上澄を下流の河川等に流すよ
うにしていたがこの方式にも限度があり、規制値内に収
めることはむずかしかった。
【0006】その原因は、調整池内に流入する濁水は、
流量にもよるが池内全体に均一には拡がらず、約10〜
15mの幅で、深さ約1mの水みち状に流れ、従って、
調整池全体の面積が有効に活かせず、滞留時間が充分に
確保できないため濁水濃度が低下しない状態で池外へ流
出することになり、調整池としての役割をほとんど果た
していないことにある。
【0007】この種の濁水の拡散防止手段として、従来
から海洋の埋立や浚渫工事現場を、汚濁拡散防止膜にて
1層又は多層に囲い、工事現場からの濁水が周囲に拡散
しないようにする方式は多く採用されている。(特公昭
58−53128号、実開昭57−38830号)ま
た、フロートフェンスのカーテンの中程に網状物を長手
方向に設けることにより、波浪や潮流によるフロートフ
ェンスの移動を妨ぐようにしたものもある(実公昭55
−8747号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の汚濁拡散防止膜
は水の自由な通過を阻止する程度に目のつまった遮水膜
であり、これを従来の調整池に設置した場合、最も上流
側の膜に多大な負担がかかり、すぐに透水性がなくなっ
てしまうという問題点があり、さらに、汚濁水の投入量
が多い場合にはオーバーフローを生じ目的を達しないと
いう問題点もある。
【0009】また、カーテンの中程に網状物を有するフ
ロートフェンスにあっては、波浪や潮流による抵抗を逃
がすためのもので、この網状物は濁水を浄化する機能を
もつものではない。従って、これらをそれぞれ調整池に
設置しても所望の効果は期待できないものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来一般に浚
渫工事現場等に使用されている汚濁拡散防止膜、すなわ
ち、水の自由な通過を阻止する程度に目のつまった遮水
膜と、該遮水膜より約10倍程度の透水性を有する高透
水性膜を、横方向に少くとも1枚ずつ連結すると共に、
その上部にフロートを設けてなる濁水浄化膜を、上流か
ら下流にわたって、前記遮水膜と高透水性膜との位置関
係がそれぞれ逆になるように所定間隔にて複数設置し、
上流からの流水がジグザグ状に蛇行して下流へ流れるよ
うにしたことを特徴とする濁水浄化方法。
【0011】および、上記方法に用いる、水の自由な通
過を阻止する程度に目のつまった遮水膜と、該遮水膜よ
り約10倍程度の透水性を有する高透水性膜を、横方向
に少くとも1枚ずつ連結すると共にその上部にフロート
を設けてなる濁水浄化膜である。
【0012】
【作用】本発明においては、上流から流下する濁水が、
遮水膜と高透水性膜のジグザグ配置により蛇行するた
め、流下経路が長くなり、これによって滞留時間が長く
なるためフィルター効果が向上し、より確実な濁水の浄
化が図れる。また、本発明方法は、化学物質を使用する
ことなく、全く物理的な手段により濁水を浄化すること
ができるため、水質の汚染の心配がない。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る濁水浄化方法を示す平面
図で、1は、調整池11の中に設置した濁水浄化膜であ
り、この濁水浄化膜は、図2に示すように、遮水膜2と
高透水性膜3を横方向にそれぞれ1枚ずつ連結すると共
にその上部にフロート4を設けてなるものである。上記
遮水膜2と高透水性膜3との連結手段としては、従来の
汚濁拡散防止膜において用いられている、接着、縫着、
ロープかがり等の連結手段が用いられる。
【0014】遮水膜2は、水の自由な通過を阻止する程
度に目のつまった透水係数10-3〜10-2cm/secのポリ
エステル製織布からなるもので、一般に浚渫工事現場等
における汚濁拡散防止膜として使用されているものが利
用できる。
【0015】高透水性膜3は、前記遮水膜2と同じポリ
エステル製織布からなるものであるが、遮水膜2の約1
0倍程度の透水性を有するものを使用する。この高透水
性膜3の構造は、全体的に粗い組織の織布としてもよい
し、図3から図5に示すように、織布を構成する一部の
経糸5を折り込まず表面に露出させ、この露出させた経
糸5の部分の緯糸6も、図4、図5に示すように織り込
まず裏面に露出させて形成した方形状の高透水部7を遮
水膜2の内部にほぼ均一に多数設けたものでもよい。な
お、8は遮水膜2および高透水性膜3の下端部に設けら
れた重り、9はアンカーワイヤー、10はアンカーブロ
ックである。
【0016】本発明方法の基本的態様は、上記の遮水膜
2と高透水性膜3とを横方向にほぼ同長にて連結した濁
水浄化膜1を、図1の左半部に示すように調整池10の
下流側に、遮水膜2の位置が上流から下流に向って左右
交互になるように複数設置し、上流からの濁水の流れ
を、図中の矢印(白)で示すように、ジグザグ状に蛇行
するようにしたものである。
【0017】なお、図1に示す実施例は、上記複数の濁
水浄化膜1の上流側に、高透水性膜3のみを複数設置し
たものであるが、これは浄化性能をさらに向上させる手
段として有効であり、図1には示していないが、複数の
濁水浄化膜1の下流側に、さらに1又は複数の遮水膜2
を設置すれば浄化度はより向上する。
【0018】上記実施例においては、濁水浄化膜1とし
て、遮水膜2と高透水性膜3をそれぞれ1枚ずつ横方向
(左右)に連結したものについて説明したが、これら両
膜の複数枚を交互に連結してもよく、それぞれの膜の長
さについても、必ずしも同長のものである必要はない。
【0019】要は、上流から下流にかけて複数の濁水浄
化膜を設置する際、上流からの濁水が高透水性膜3の部
分を直線的に流れないようにしておけばよいものであ
る。従って、上流側の遮水膜2又は高透水性膜3と、こ
れと対応する下流側の高透水性膜3又は遮水膜2の位置
関係を正確に一致させる必要はなく、濁水が蛇行して滞
留時間が長くなればよいものである。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、工事の際に発生する濁
水が、複数の濁水浄化膜間を蛇行して流れる間に浄化さ
れるため、従来、膜間距離は水深の10〜15倍程度が
必要とされていたものが、約半分の短い距離にて浄化が
可能であり、従って沈澱池の面積も従来に比し小さくて
も同等の効果が得られる。
【0021】また、本発明においては遮水膜と高透水性
膜との組み合せにより、濁水はジグザグ状に蛇行して低
速流動するため濁水中の浮遊懸濁物質は遮水膜又は高透
水性膜の繊維目に対し直交的に当らないので、濁水浄化
膜への付着量は軽減され、その分沈澱することになる。
従って、濁水浄化膜における堆積土砂除去や目詰まり土
砂除去等のメインテナンスが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一形態を示すフロートを省略した
状態の平面図
【図2】本発明方法の一形態を示す側面図
【図3】本発明に係る濁水浄化膜の一例の正面図
【図4】本発明に係る濁水浄化膜の一例の部分背面図
【図5】本発明に係る濁水浄化膜の高透水部の部分拡大
断面図
【符号の説明】
1 濁水浄化膜 2 遮水膜 3
高透水性膜 4 フロート 5 経糸 6
緯糸 7 高透水部 8 重り 9
アンカーワイヤー 10 アンカーブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水の自由な通過を阻止する程度に目のつ
    まった遮水膜2と、該遮水膜2より約10倍程度の透水
    性を有する高透水性膜3を横方向に少くとも1枚ずつ連
    結すると共に、その上部にフロート4を設けてなる濁水
    浄化膜1を、上流から下流にわたって、前記遮水膜2と
    高透水性膜3との位置関係がそれぞれ逆になるように所
    定間隔にて複数設置し、上流からの流水がジグザグ状に
    蛇行して下流へ流れるようにしたことを特徴とする濁水
    浄化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、最も上流側に位置す
    る濁水浄化膜1のさらに上流側に、上部にフロート4を
    備えた高透水性膜3を所定間隔にて設置したことを特徴
    とする濁水浄化方法。
  3. 【請求項3】 水の自由な通過を阻止する程度に目のつ
    まった遮水膜2と、該遮水膜2より約10倍程度の透水
    性を有する高透水性膜3を横方向に少くとも1枚ずつ連
    結すると共に、その上部にフロート4を設けてなる濁水
    浄化膜。
  4. 【請求項4】 請求項3において、遮水膜2が、透水係
    数10-3〜10-2cm/secのポリエステル織布製であり、
    高透水性膜3が、遮水膜2の内部に織布又は不織による
    多数の高透水部7をほぼ均一に設けたものである濁水浄
    化膜。
  5. 【請求項5】 請求項4において、不織による高透水部
    7が、遮水膜2を構成する一部の縦糸5を表面に、同じ
    く一部の緯糸6を裏面に露出させたものである濁水浄化
    膜。
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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012082659A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Chugoku Electric Power Co Inc:The 取水装置、取水方法
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970506