JPH06334186A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06334186A
JPH06334186A JP11965393A JP11965393A JPH06334186A JP H06334186 A JPH06334186 A JP H06334186A JP 11965393 A JP11965393 A JP 11965393A JP 11965393 A JP11965393 A JP 11965393A JP H06334186 A JPH06334186 A JP H06334186A
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type semiconductor
region
concentration
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JP11965393A
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Inventor
Shingo Yanagida
新吾 柳田
Tetsujiro Tsunoda
哲次郎 角田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高濃度で厚さの薄いバッファー層を有し、高
速スイッチング可能でかつ低オン抵抗の半導体装置の製
造方法を提供することを目的とする。 【構成】 陽極、陰極及びゲートを有し、前記陽極及び
陰極間を流れる主電流を前記ゲートにより制御する半導
体装置の製造方法。p型不純物を高濃度に含む陽極層に
As又はSbをイオン注入して、陽極層の表面領域にn
型高濃度半導体領域を形成する工程と、前記半導体領域
上にn型不純物を低濃度に含むn型半導体層を形成する
工程とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、半導体装置の製造方法に
係り、特にIGBT(絶縁ゲ−ト型バイポ−ラトランジ
スタ)やSI(静電誘導)サイリスタのような半導体装
置の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】近年、大電力の電力変換素子、すなわちス
イッチング素子としてIGBTやSIサイリスタが注目
されている。以下、これらの半導体装置について図面を
参照しながら説明する。
【0003】図16は、IGBTの素子構造を示す断面
図である。陽極(コレクタ電極)21を有する高濃度の
+ 型半導体基板22上には、高濃度のn+ バッファー
層23が形成され、このn+ バッファー層23上には低
濃度のn- 型半導体層24が形成されている。n- 型半
導体層24の表面領域には熱拡散によりp型不純物領域
25が形成され、このp型不純物領域25の表面領域に
は熱拡散により高濃度のn+ 型不純物領域26が形成さ
れている。これらのp型不純物領域25およびn+ 型不
純物領域26上には陰極(エミッタ電極)27が設けら
れている。また、n- 型半導体層24の表面領域のp型
不純物領域25が形成されていない部分の上には、ゲー
ト絶縁膜28を介してゲート電極29が形成されてい
る。
【0004】図17は、SIサイリスタの素子構造を示
す断面図である。図16に示すIGBTと同様に、陽極
(アノード電極)31を有する高濃度のp+ 型半導体基
板32上には、高濃度のn+ バッファー層33及び低濃
度のn−型半導体層34が形成されている。また、n-
型半導体層34の表面領域には、熱拡散によりゲートと
なる高濃度のp+ 型不純物領域35及び高濃度のn+型
不純物領域36が形成されている。n+ 型不純物領域3
6上には陰極(カソード電極)37が設けられ、p+
不純物領域35上には絶縁膜38が形成されている。
【0005】図16及び図17に示すこれらの半導体装
置は、ゲート制御によってデバイスを流れる主電流を遮
断することができる半導体デバイスである。そして、こ
れらの半導体装置の特長は、p+ 型半導体基板22、3
2からn+ バッファー層23、33を経て高抵抗のn-
型半導体層24、34に注入される少数キャリア(ホー
ル)により、このn- 型半導体層24、34が伝導度変
調を起こすため、電流密度を高くできる点にある。更
に、バイポーラトランジスタと比較した場合、高速スイ
ッチングが可能であり、変換ロスが少なく、高耐圧であ
るとともに低オン抵抗であることも知られている。
【0006】しかし、これらの素子特性の中には互いに
相容れないものがある。例えば、高速スイッチングと低
オン抵抗化とはトレードオフの関係にある。このトレー
ドオフを更に改善する、すなわち高速スイッチングかつ
低オン抵抗化を達成するためには、高濃度のn+ バッフ
ァー層23、33の厚さを薄く形成すればよいことが一
般に知られている。
【0007】次に、図16に示すIGBTの製造方法に
ついて図18(a)〜(b)を参照しながら説明する。
なお図18に於いて、図16と同一の部分には同じ符号
が付されている。
【0008】まず、図18(a)に示すように、高濃度
のp+ 型半導体基板22上にリン(P)を含む、高濃度
の厚さの薄いn+ バッファー層23と低濃度の厚さの厚
いn- 型半導体層24とをエピタキシャル成長により形
成する。次に、図18(b)に示すように、n- 型半導
体層24の表面領域に、p型不純物領域25及びn+
不純物領域26を熱拡散により形成する。この熱拡散の
際、n+ バッファー層23中のリンも主としてn- 型半
導体層24中に拡散する。その後、p型不純物領域25
が形成されていないn- 型半導体層24上に、ゲート絶
縁膜28及びゲート電極29を形成する。更に、半導体
基板22に陽極21を設けるとともに、p型不純物領域
25及びn+ 型不純物領域26上に陰極27を設け、I
GBTを完成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のI
GBTの製造方法によると、n+ バッファー層23はエ
ピタキシャル成長法を用いて形成しているが、エピタキ
シャル成長法で高濃度層を形成する場合、濃度の限界が
あり、1018Atoms・cm-3を越える高濃度層は一
般的には得られない。また、従来は、n型のドーパント
としては拡散係数の大きなリンが使用されるため、n-
型半導体層24の表面領域にp型不純物領域25等(S
Iサイリスタにおいてはp+ 型不純物領域35、n+
不純物領域36等)を熱拡散で形成する工程(以下「熱
拡散工程」という。)の後に於いて、n+ のリンも拡散
してしまい、特にn+ 層を薄く形成した場合、濃度が低
下し、厚さが厚くなってしまうという欠点があった。
【0010】一方、ドーパントに熱拡散係数の小さい元
素を使用し、エピタキシャル成長を行う方法は、砒素
(As)は毒性が強く一般的には行われておらず、アン
チモン(Sb)は気相エピタキシャル成長に適したガス
がないため行われていない。従って、n+ のドーパント
には熱拡散係数の小さい元素は使用されず、熱拡散係数
の大きい元素であるリンを使用しなければならなかっ
た。そのため、高濃度で厚さの薄いn+ バッファー層2
3を得ることができず、高速スイッチングかつ低オン抵
抗化を兼ね備えた半導体装置の実現は困難であった。
【0011】このように、従来の半導体装置の製造方法
では、高濃度で厚さの薄いバッファー層を形成すること
が困難であり、そのため、高速スイッチングかつ低オン
抵抗を兼ね備えた半導体装置を製造することが出来なか
った。
【0012】よって、本発明の目的は、高濃度で厚さの
薄いバッファー層を形成することにより、高速スイッチ
ング可能でかつ低オン抵抗の半導体装置の製造を可能と
する方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、陽極、陰極及びゲートを有し、前記陽極
及び陰極間を流れる主電流を前記ゲートにより制御する
半導体装置の製造方法であって、p型不純物を高濃度に
含む陽極層にAs又はSbをイオン注入して、陽極層の
表面領域にn型高濃度半導体領域を形成する工程と、前
記半導体領域上にn型不純物を低濃度に含むn型半導体
層を形成する工程とを具備することを特徴とする半導体
装置の製造方法を提供する。
【0014】また、本発明は、陽極、陰極及びゲートを
有し、前記陽極及び陰極間を流れる主電流を前記ゲート
により制御する半導体装置の製造方法であって、p型不
純物を高濃度に含む陽極層上にAs又はSbを含む層を
形成する工程と、このAs又はSbを含む層を熱処理し
て前記As又はSbを陽極層に拡散させ、陽極層の表面
領域にn型高濃度半導体領域を形成する工程と、前記A
s又はSbを含む層を除去する工程と、前記半導体領域
上にn型不純物を低濃度に含むn型半導体層を形成する
工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方
法を提供する。
【0015】本発明の方法において、陽極層上にこの陽
極層の濃度よりもp型不純物を低濃度に含むp型半導体
層を形成してもよい。この場合、p型半導体層にAs又
はSbがイオン注入され、p型半導体層の表面領域にn
型高濃度半導体領域が形成される。また、p型半導体層
上にAs又はSbを含む層が形成され、熱拡散によりp
型半導体層の表面領域にn型高濃度半導体領域が形成さ
れる。
【0016】
【作用】本発明の方法では、バッファ−層の形成を、P
のような拡散係数の大きい不純物を用いず、またエピタ
キシャル成長法によらずに、As又はSbのイオン注
入、又はAs又はSbを含む層からの熱拡散を用いて行
なっている。As又はSbは拡散係数が小さいため、そ
の後の熱工程においてもAs又はSbが拡散してバッフ
ァ−層が低濃度となったり、バッファ−層の厚さが厚く
なったりすることはない。このように、本発明の方法に
よると、高濃度で厚さの薄いバッファ−層を容易に得る
ことが可能である。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の種々の実施例
について詳細に説明する。図1(a)〜(c)及び図2
(a),(b)は、本発明の第1の実施例に係る半導体
装置の製造方法を示す断面図である。まず、図1(a)
に示す濃度1018〜10 20Atoms・cm-3の高
濃度のp+ 型半導体基板1の裏面より、図1(b)に示
すようにn型の拡散係数の小さい不純物、例えば砒素
(As)をイオン注入する。続いて、イオン注入された
n型不純物を熱拡散し、図1(c)に示すように、p+
型半導体基板の表面領域に浅くて濃度の高いn+ 型不純
物領域2(不純物濃度:1016〜1021Atoms・c
-3)を形成する。その後、図2(a)に示すように、
エピタキシャル成長によりn+ 型不純物領域2上に低濃
度のn- 型半導体層3を形成する。
【0018】次に、図2(b)に示すように、n- 型半
導体層3の表面領域にp型不純物領域4を熱拡散により
形成し、更にこのp型不純物領域4の表面領域にn+
不純物領域5を熱拡散により形成する。この時、前記n
+型不純物領域2の不純物はn- 型半導体層3へ拡散す
るが、拡散係数が小さいため拡散する不純物量は少な
い。その後、p型不純物領域4が形成されていないn-
型半導体層3上に、ゲート絶縁膜6及びゲート電極7を
形成する。更に、半導体基板1に陽極8を設けるととも
に、p型不純物領域5及びn+ 型不純物領域6上に陰極
9を設け、IGBTを完成する。
【0019】以上説明した方法によれば、熱拡散工程後
においても、n+ バッファー層3の厚さの増加を極力お
さえることができるため、高速スイッチングかつ低オン
抵抗化を兼ね備えた半導体装置を製造することができ
る。
【0020】次に、本発明の第2の実施例について、図
3(a)〜(d)を参照して説明する。まず、図3
(a)に示す濃度1018〜1020Atoms・cm-3
高濃度のp+ 型半導体基板1の表面に、n型の熱拡散係
数の小さい不純物、例えばアンチモンの化合物である酸
化アンチモン(Sb23 )を堆積し、図3(b)に示
すようにn型不純物層11を形成する。次に、熱拡散を
行い、n型不純物層11からp+ 型半導体基板1の表面
領域にn型の不純物を拡散し、浅くて濃度の高いn+
不純物領域2を形成する。
【0021】熱拡散後、図3(d)に示すように不純物
層11を除去する。その後の工程は第1の実施例におけ
る図2(a),(b)の工程と同様であり、図2(b)
に示す半導体装置が得られる。
【0022】この実施例においても、高濃度で厚さの薄
いn+ バッファー層2を形成することができ、第1の実
施例と同様の効果を得ることが出来る。次に、第3の実
施例を図4(a)〜(d)及び図5(a),(b)を参
照して説明する。図4(a)に示すp+ 型半導体基板1
は、図1(a)及び図3(a)に示すp+ 型半導体基板
1と同一のものである。このp+ 型半導体基板1上に、
図4(b)に示すように厚さ5〜10μm、濃度1014
〜1016Atoms・cm-3の低濃度のp- 型半導体層
12をエピタキシャル成長により形成する。その後、図
4(c)に示すようにn型の拡散係数の小さい不純物、
例えば砒素(As)を1016〜1021Atoms・cm
-3イオン注入し、熱拡散を行ない、図4(d)に示すよ
うにp+ 型半導体基板1の表面領域にn+ 不純物層2を
形成する。
【0023】n+ 領域2の形成後、図5(a)に示すよ
うに低濃度のn- 型半導体層3をエピタキシャル法によ
り形成し、次いで図5(b)に示すように、n- 型半導
体層3の表面領域にp型不純物領域4を熱拡散により形
成し、更にこのp型不純物領域にn+ 型不純物領域5を
熱拡散により形成する。この時及び先のn+ 領域2形成
時の熱拡散において、p+ 型半導体基板1の不純物例え
ばホウ素などは、p-型半導体層12へ拡散するが、n+
バッファー層2の不純物濃度が実質的に変化しないよ
うにp- 型半導体層12の濃度や厚さが設定されてい
る。
【0024】なお、熱拡散工程において、p- 型半導体
層12は不純物の拡散により実質的に消滅するのが最適
であるが、多少残っていても問題はない。低濃度層12
が無い構造では、熱拡散が極端に長い場合、例えばp型
不純物領域4の3重拡散などを行う場合などはp型半導
体基板1から拡散が進み、n+ バッファー層2を通過し
てn- 型半導体層3にまで達し、このn- 領域3を反転
させ、p型不純物領域を形成してしまう可能性がある
が、本実施例ではp+ 型半導体基板1とn- 型半導体層
3の間にp- 型半導体層12を設けており、この厚さを
コントロールすることでn- 型半導体層3へのp型不純
物の拡散を防ぐことができる。
【0025】この第3の実施例においても、高濃度で厚
さの薄いn+ バッファー層2を形成することができ、第
1の実施例と同様の効果を得ることができる。図6
(a)〜(d)及び図7(a),(b)は、本発明の第
4の実施例に係る半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。
【0026】第3の実施例では、イオン注入した後、熱
拡散を行うことでn+ 不純物領域2を形成したが、第4
の実施例では、第2の実施例で説明したように、n型の
不純物を含む層、例えばn型の不純物の化合物からなる
層を堆積した後、熱拡散を行い、n+ 不純物領域2を形
成している。
【0027】まず、図6(a)及び(b)に示すよう
に、p+ 型半導体基板1上に、厚さ5〜10μm、濃度
1014〜1016Atoms・cm-3の低濃度のp- 型半
導体層12をエピタキシャル成長により形成する。次い
で、p- 型半導体層12の表面に、n型の熱拡散係数の
小さい不純物、例えばアンチモンの化合物である酸化ア
ンチモン(Sb23 )を堆積し、図6(c)に示すよ
うにn型不純物層11を形成する。次に、熱拡散を行
い、図6(d)に示すようにn型不純物層11からp-
型半導体層12の表面領域にn型の不純物を拡散し、浅
くて濃度の高いn+型不純物領域2を形成する。
【0028】熱拡散後、図7(a)に示すように不純物
層11を除去する。その後の工程は第3の実施例におけ
る図5(a),(b)の工程と同様であり、図7
(b),(c)に示すようにして半導体装置が得られ
る。
【0029】この実施例においても、高濃度で厚さの薄
いn+ バッファー層2を形成することができ、第1の実
施例と同様の効果を得ることが出来る。図8(a)〜
(d)及び図9(a),(b)は、本発明の第5の実施
例に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0030】第4の実施例では、p- 型半導体層12を
形成し、p+ 型半導体基板1からのp型不純物の拡散が
+ 不純物領域2の濃度を低下させることを防いでいる
が、第5の実施例では、このp- 型半導体層12の代わ
りにn- 型半導体層13を形成している。
【0031】まず、図8(a)に示すp+ 型半導体基板
1上に、図8(b)に示すように厚さ5〜10μm、濃
度1014〜1016Atoms・cm-3の低濃度のn-
半導体層13をエピタキシャル成長により形成する。そ
の後、図8(c)に示すようにn型の拡散係数の小さい
不純物、例えば砒素(As)を1016〜1021Atom
s・cm-3イオン注入し、熱拡散を行ない、図8(d)
に示すようにn- 型半導体層13の表面領域にn+ 不純
物層2を形成する。
【0032】n+ 領域2の形成後、図9(a)に示すよ
うに低濃度のn- 型半導体層3をエピタキシャル法によ
り形成し、次いで図9(b)に示すように、n- 型半導
体層3の表面領域にp型不純物領域4を熱拡散により形
成し、更にこのp型不純物領域にn+ 型不純物領域5を
熱拡散により形成する。
【0033】その後、第1の実施例と同様にして、p型
不純物領域4が形成されていないn- 型半導体層3上に
ゲート絶縁膜6及びゲート電極7を形成する。更に、半
導体基板1に陽極8を設けるとともに、p型不純物領域
4及びn+ 型不純物領域5上に陰極9を設け、IGBT
を完成する。
【0034】この第5の実施例においても、高濃度で厚
さの薄いn+ バッファー層2を形成することができ、第
1の実施例と同様の効果を得ることができる。図10
(a)〜(d)及び図11(a),(b)は、本発明の
第6の実施例に係る半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【0035】第5の実施例では、イオン注入後、拡散を
行うことでn+ 不純物領域2を形成したが、第6の実施
例では、第2の実施例で説明したような、n型の不純物
を堆積させた後、熱拡散を行い、n+ 不純物領域2を形
成している。
【0036】まず、図10(a)に示すp+ 型半導体基
板1上に、図10(b)に示すように厚さ5〜10μ
m、濃度1014〜1016Atoms・cm-3の低濃度の
- 型半導体層13をエピタキシャル成長により形成す
る。その後、図10(c)に示すようにn- 型半導体層
13上にn型の熱拡散係数の小さい不純物、例えばアン
チモンの化合物である酸化アンチモン(Sb23 )を
堆積し、n型不純物層11を形成する。次に、熱拡散を
行い、n型不純物層11からn- 型半導体層13の表面
領域にn型の不純物を拡散し、図10(d)に示すよう
に浅くて濃度の高いn+ 型不純物領域2を形成する。
【0037】熱拡散後、図11(a)に示すように,不
純物層11を除去する。不純物層11を除去した後、図
11(b)に示すように低濃度のn- 型半導体層3をエ
ピタキシャル法により形成し、次いで図11(c)に示
すように、n- 型半導体層3の表面領域にp型不純物領
域4を熱拡散により形成し、更にこのp型不純物領域に
+ 型不純物領域5を熱拡散により形成する。
【0038】その後、第1の実施例と同様にして、p型
不純物領域4が形成されていないn- 型半導体層3上に
ゲート絶縁膜6及びゲート電極7を形成する。更に、半
導体基板1に陽極8を設けるとともに、p型不純物領域
4及びn+ 型不純物領域5上に陰極9を設け、IGBT
を完成する。
【0039】この第6の実施例においても、高濃度で厚
さの薄いn+ バッファー層2を形成することができ、第
1の実施例と同様の効果を得ることができる。図12
(a)〜(c)及び図13(a)〜(c)は、本発明の
第7の実施例に係る半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【0040】まず、図12(a)に示すp+ 型半導体基
板1上に、図12(b)に示すように、リン(P)をド
ーパントとした高濃度で厚さの薄い5〜10umのn+
バッファー層2をエピタキシャル成長により形成す
る。。このn型不純物層2上に、図12(b)に示すよ
うに、厚さ1μmの酸化膜14を形成する。
【0041】次に、フォトエッチングプロセスにより、
第13図(a)に示すように、直径数μmの水玉模様に
酸化膜14をパターニングし、酸化膜パターン15を形
成する。その後、酸化膜パタ−ン15上に、n型の拡散
係数の小さい不純物、例えばアンチモンの化合物である
酸化アンチモン(Sb23 )を堆積し、n型不純物層
16を形成する。その後、熱拡散を行ない、n+ バッフ
ァー層2の表面領域に、n++領域17を選択的に形成す
る。
【0042】その後、n型不純物層16及び酸化膜パタ
−ン15を除去する。そして、上述の実施例と同様にし
て、図14(b)に示すように低濃度のn- 型半導体層
3をエピタキシャル法により形成し、次いで図14
(b)に示すように、n- 型半導体層3の表面領域にp
型不純物領域4を熱拡散により形成し、更にこのp型不
純物領域にn+ 型不純物領域5を熱拡散により形成す
る。その後、p型不純物領域4が形成されていないn-
型半導体層3上にゲート絶縁膜6及びゲート電極7を形
成する。更に、半導体基板1に陽極8を設けるととも
に、p型不純物領域4及びn+ 型不純物領域5上に陰極
9を設け、IGBTを完成する。
【0043】従来のリンを含むバッファー層の場合、拡
散係数が高いため熱拡散工程などでバッファー層の濃度
の低下が進み易いという問題点があるが、この実施例に
よると、マスクのパターンをコントロールすることによ
り、バッファー層の濃度を任意に高めることが可能であ
る。
【0044】また、本実施例では、図15(a)に示す
ように酸化膜15水玉模様にパターンニングしたが、第
15図(b)に示すように格子模様でも良い。以上説明
した各実施例はすべてIGBTについてのものである
が、SIサイリスタ、MOSゲートサイリスタにも本発
明が適用できることは言うまでもない。なお、これら各
実施例における半導体装置の製造方法は、nチャネル型
の半導体装置に係わるものであるが、極性を逆にしたp
チャネル型の半導体装置の製造方法にも同様に適用可能
である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置の製造方法によれば、熱拡散工程後においても、高濃
度で厚さの薄いバッファー層が存在する半導体装置を得
ること出来るので、高速スイッチングかつ低オン抵抗を
兼ね備える半導体装置の製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係るIGBTの製造
工程を示す断面図。
【図2】 本発明の第1の実施例に係るIGBTの製造
工程を示す断面図。
【図3】 本発明の第2の実施例に係るIGBTの製造
工程を示す断面図。
【図4】 本発明の第3の実施例に係るIGBTの製造
工程を示す断面図。
【図5】 本発明の第3の実施例に係るIGBTの製造
工程を示す断面図。
【図6】 本発明の第4の実施例に係るIGBTの製造
工程を示す断面図。
【図7】 本発明の第4の実施例に係るIGBTの製造
工程を示す断面図。
【図8】 本発明の第5の実施例に係るIGBTの製造
工程を示す断面図。
【図9】 本発明の第5の実施例に係るIGBTの製造
工程を示す断面図。
【図10】 本発明の第6の実施例に係るIGBTの製
造工程を示す断面図。
【図11】 本発明の第6の実施例に係るIGBTの製
造工程を示す断面図。
【図12】 本発明の第7の実施例に係るIGBTの製
造工程を示す断面図。
【図13】 本発明の第7の実施例に係るIGBTの製
造工程を示す断面図。
【図14】 本発明の第7の実施例に係るIGBTの製
造工程を示す断面図。
【図15】 本発明の第7の実施例に使用される酸化膜
パタ−ンを示す図。
【図16】 通常のIGBTの構成を示す断面図。
【図17】 通常のSIサイリスタの構成を示す図。
【図18】 図16のIGBTの製造工程を示す断面
図。
【符号の説明】
1・・・p+ 型半導体基板 2・・・n+ バッファー層 3・・・n- 型半導体層 4・・・p型不純物領域 5・・・n+ 型不純物領域 6・・・ゲ−ト絶縁膜 7・・・ゲ−ト電極 8・・・陽極 9・・・陰極 11・・・n型不純物層 12・・・p- 型半導体層 13・・・n- 型半導体層 14・・・酸化膜 15・・・酸化膜パタ−ン 16・・・n型不純物層 17・・・n++型不純物領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/74 N 21/336 9055−4M H01L 29/78 321 P

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極、陰極及びゲートを有し、前記陽極
    及び陰極間を流れる主電流を前記ゲートにより制御する
    半導体装置の製造方法であって、p型不純物を高濃度に
    含む陽極層にAs又はSbをイオン注入して、陽極層の
    表面領域にn型高濃度半導体領域を形成する工程と、前
    記半導体領域上にn型不純物を低濃度に含むn型半導体
    層を形成する工程と、前記n型半導体層に素子を形成す
    る工程を具備することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 陽極、陰極及びゲートを有し、前記陽極
    及び陰極間を流れる主電流を前記ゲートにより制御する
    半導体装置の製造方法であって、p型不純物を高濃度に
    含む陽極層上にAs又はSbを含む層を形成する工程
    と、このAs又はSbを含む層を熱処理して前記As又
    はSbを陽極層に拡散させ、陽極層の表面領域にn型高
    濃度半導体領域を形成する工程と、前記As又はSbを
    含む層を除去する工程と、前記半導体領域上にn型不純
    物を低濃度に含むn型半導体層を形成する工程と、この
    n型半導体層に素子を形成する工程を具備することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記陽極層上にこの陽極層の濃度よりも
    p型不純物を低濃度に含むp型半導体層を形成する工程
    を更に具備し、このp型半導体層にAs又はSbをイオ
    ン注入するか又はAs又はSbを含む層を形成すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造
    方法。
JP11965393A 1993-05-21 1993-05-21 半導体装置の製造方法 Pending JPH06334186A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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