JPH06333664A - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

内燃機関用スパークプラグ

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JPH06333664A
JPH06333664A JP11868393A JP11868393A JPH06333664A JP H06333664 A JPH06333664 A JP H06333664A JP 11868393 A JP11868393 A JP 11868393A JP 11868393 A JP11868393 A JP 11868393A JP H06333664 A JPH06333664 A JP H06333664A
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宏之 田辺
Masahiro Konishi
雅弘 小西
Makoto Sugimoto
誠 杉本
Kenichi Nishikawa
倹一 西川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁碍子の耐プレイグニッション性や耐汚損
性を低下させることなく、絶縁碍子の耐電圧性能を向上
して貫通火花の発生を防止することを可能にする。 【構成】 主体金具の発火部側の内径をA、主体金具の
ネジ部のネジ径をDとしたとき、主体金具の発火部側の
内径Aが0.74×D(mm) −1.3(mm)より大き
くなるように形成することによって、主体金具の発火部
側の内径を広げてネジ部の肉厚を薄くするようにする。
これにより、絶縁碍子の形状寸法や中心電極の形状寸法
を変更することなしに、絶縁碍子の耐電圧性能を向上す
ることによって、絶縁碍子や中心電極の熱引きの低下を
防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や航空機等に搭
載される内燃機関に取り付けるための主体金具の発火部
側の内径を広げることにより絶縁碍子の耐電圧性能を改
善した内燃機関用スパークプラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガソリンエンジン用スパーク
プラグは、内孔内に中心電極を保持した絶縁碍子を、発
火部側の外周にガソリンエンジンに取り付けるためのネ
ジ部が形成された主体金具により支持した技術が一般的
である。なお、主体金具の先端には、中心電極の先端面
との間で火花放電ギャップを形成する外側電極が溶接さ
れている。ここで、自動車用のイグニッションシステム
はガソリンエンジンの改良に伴って徐々に高電圧化が進
んでいる。また、多弁化等によりシリンダヘッドは過密
になり、小径のスパークプラグの要求も高まってきてい
る。その中で、特に高い耐電圧性能が必要なガソリンエ
ンジンには、従来のスパークプラグでは対応できない場
合も現れてきた。なお、スパークプラグの絶縁碍子の高
電圧による耐電圧性能は、絶縁碍子の肉厚と相関がある
ことが確認されており、耐電圧性能の不足により生じる
火花貫通は主に肉厚の薄い発火部で発生することも知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のスパ
ークプラグにおいては、絶縁碍子の径寸法を変えて所望
の肉厚を確保することは他の性能に悪影響を及ぼすので
限界があった。例えば、絶縁碍子の外径を大きくすれば
ガスボリューム(絶縁碍子の発火部側外周と主体金具の
発火部側内周との間の空間)が小さくなり、耐プレイグ
ニッション性が低下し、耐汚損性も悪くなるという不具
合がある。また、絶縁碍子の内孔径を小さくすれば、中
心電極内の熱引きが悪くなり、これも耐プレイグニッシ
ョン性が低下するという不具合がある。
【0004】そして、発火部の絶縁碍子の外径は、最大
でも主体金具の絶縁碍子受け部の内径(最小径)より大
きくはならず、主体金具のネジ部のネジ径が小さいタイ
プのスパークプラグ程耐電圧性能が劣っていた。なお、
主体金具の内径を広げると、内径加工をしてからネジ転
造する従来の工程ではネジ部の肉厚が薄くなってしま
う。このように、ネジ部の肉厚が薄くなってしまうと、
スパークプラグがガソリンエンジンのシリンダヘッドに
咬んで戻しトルクが大きくなったときネジ切れが発生す
る可能性が大きくなるという問題点があった。また、ネ
ジ部の肉厚が薄くなってしまうと、外側電極の溶接代が
小さくなるため、使用可能な外側電極のサイズが肉厚の
薄いものに限定され、剛性も低下するので折損や焼損等
の不具合が発生する可能性も大きくなるという問題点が
あった。
【0005】請求項1の発明ないし請求項5の発明は、
絶縁碍子の耐プレイグニッション性や耐汚損性を低下さ
せることなく、絶縁碍子の耐電圧性能を向上して貫通火
花の発生を防止することが可能な内燃機関用スパークプ
ラグの提供を目的とする。また、請求項2の発明ないし
請求項4の発明は、仮に主体金具のネジ部の肉厚を薄く
した場合でも主体金具の強度や外側電極の剛性の低下を
防止することが可能な内燃機関用スパークプラグの提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、軸方
向に内孔を有する筒状の絶縁碍子と、前記内孔内に嵌め
込まれて前記絶縁碍子に保持された中心電極と、この中
心電極の先端との間に火花放電ギャップを形成する外側
電極と、この外側電極を保持すると共に、前記絶縁碍子
の外周に固定された筒状の主体金具とを備え、前記主体
金具の発火部側の外周には、内燃機関に取り付けるため
のネジ部が形成されている内燃機関用スパークプラグで
あって、前記主体金具の発火部側の内径をA、前記主体
金具のネジ部のネジ径(呼び寸)をDとしたとき、A
(mm)>0.74×D(mm)−1.3(mm)の関係を満
足している技術手段を採用した。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の内燃
機関用スパークプラグにおいて、前記主体金具は、引張
り強度が500MPa以上の金属材料を用いてなること
を特徴とするものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおい
て、前記外側電極は、引張り強度が500MPa以上の
金属材料を用いてなることを特徴とするものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のうちのいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ
において、前記主体金具は、前記外側電極を溶接により
接合する円弧状の接合部を有し、前記外側電極は、前記
接合部の形状に沿って内外ともに湾曲した形状の被接合
部を有することを特徴とするものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4のうちのいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ
において、前記絶縁碍子のうち少なくとも発火部側は、
窒化アルミニウムを主成分とするセラミックス焼結体よ
りなることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、主体金具の発火部側
の内径をA、主体金具のネジ部のネジ径をDとしたとき
の数1式は、主体金具のネジ部のネジ径のタイプの実績
のある寸法を含まない範囲を一次不等式で近似したもの
である。
【数1】A(mm)>0.74×D(mm)−1.3(mm) これにより、絶縁碍子の外径や、中心電極の外径(絶縁
碍子の内径)を変えることなく、絶縁碍子の耐電圧性能
を向上して貫通火花の発生を防止することが可能になる
ので、絶縁碍子や中心電極の熱引きが良好となり、耐プ
レイグニッション性や耐汚損性を低下させることはな
い。
【0012】請求項2の発明によれば、主体金具の引張
り強度が500MPa以上になる金属材料を用いている
ので、主体金具の内径を広げてもネジ転造時の変形を抑
えられるので、従来の工程のように主体金具の内径加工
をしてからネジ転造が行える。また、主体金具のネジ部
の肉厚が薄くなっても、スパークプラグが内燃機関に咬
んで戻しトルクが大きくなったときネジ切れの不具合が
発生しない。
【0013】請求項3の発明によれば、外側電極の引張
り強度が500MPa以上になる金属材料を用いている
ので、主体金具のネジ部の肉厚が薄くなり、外側電極の
溶接代が狭くなって、外側電極の肉厚が薄いサイズのも
に限定されても、外側電極の剛性が低下しないので、折
損や焼損等の不具合が発生しない。
【0014】請求項4の発明によれば、外側電極の被接
合部が主体金具の接合部の形状に沿って内外ともに湾曲
した形状に形成されているので、主体金具のネジ部の肉
厚が薄くなり、外側電極の溶接代が狭くなって、外側電
極の肉厚が薄いサイズのもに限定されても、外側電極の
剛性が低下しないので、折損や焼損等の不具合が発生し
ない。
【0015】請求項5の発明によれば、熱引きは優れて
いるが、耐電圧性能に劣る窒化アルミニウムを主成分と
するセラミックス焼結体を、絶縁碍子のうち少なくとも
発火部側に設けているので、窒化アルミニウムを主成分
とするセラミックス焼結体の耐電圧性能が向上する。
【0016】
【実施例】
〔実施例の構成〕本発明の内燃機関用スパークプラグを
図に示す実施例に基づき説明する。図1は自動車に搭載
されるガソリンエンジン用のスパークプラグを示した図
である。スパークプラグ1は、筒状の絶縁碍子2、この
絶縁碍子2に保持された中心電極3、この中心電極の先
端面との間に火花放電ギャップGを形成する外側電極
4、およびこの外側電極4を保持する筒状の主体金具5
等を備えている。
【0017】絶縁碍子2は、窒化アルミニウム質焼結体
または酸化アルミニウム(アルミナ)質焼結体等のセラ
ミックス焼結体より成形されている。この絶縁碍子2の
内部には、先端面および後端面で開口している軸方向の
内孔6が形成されている。この絶縁碍子2のうち発火部
7側の内孔6には中心電極3が嵌め込まれており、コル
ゲーション部8側の内孔6には端子電極9、抵抗体1
0、導電性ガラス層11が収められている。また、絶縁
碍子2の中胴部12は、主体金具5に係止されている。
【0018】中心電極3は、先端面が内孔6より突出し
た状態で内孔6内に嵌め込まれることによって絶縁碍子
2に保持されている。外側電極4は、ニッケル、クロム
合金やニッケル、マンガン、シリコン合金等の耐熱性耐
食金属が使用されている。この外側電極4は、略L字状
に形成され、中心電極3の先端面に対向配置され、主体
金具5の先端面に溶接により接合されている。
【0019】主体金具5は、低炭素鋼等の切削加工容易
な導電金属が使用されている。この主体金具5は、絶縁
碍子2の外周に嵌め合わされて、後端側のかしめ部13
をかしめることにより絶縁碍子2を支持している。この
主体金具5の発火部7側の外周には、ガソリンエンジン
のシリンダヘッドに取り付けるためのネジ部14が形成
されている。このネジ部14のネジ径は、例えば10m
m、12mm、14mmが用いられている。
【0020】そして、主体金具5の後端側の外周には、
締付け用レンチ等の工具をかけるための六角部15が形
成されている。また、ネジ部14と六角部15との間に
は円筒状の胴部16が形成されている。ネジ部14の上
部の内周には、絶縁碍子2の中胴部12をパッキン17
を介して係止する内周突条部(主体金具5の最小内径
部)18が形成されている。なお、この実施例では、主
体金具5の内径19は、ネジ部14のネジ転造後に切削
加工により形成されている。
【0021】次に、図2は自動車に搭載されるガソリン
エンジン用のスパークプラグを示した図である。このス
パークプラグ1は、発火部7を構成する窒化アルミニウ
ム質焼結体21、およびこの窒化アルミニウム質焼結体
21の後端側に凸凹嵌合され、コルゲーション部8を構
成する酸化アルミニウム(アルミナ)質焼結体22より
なる分割型絶縁碍子23を設けている。
【0022】次に、図3は主体金具の内径が狭い(肉厚
が厚い)場合の外側電極の形状を示した図である。 内
径が狭い主体金具5の場合には、肉厚の大きい外側電極
4を溶接により接合する方形状の接合部24または円弧
状の接合部25が設けられている。外側電極4の主体金
具5側には、方形状の接合部24の形状に合った方形状
の被接合部26、あるいは円弧状の接合部25の形状に
沿って内外ともに湾曲した形状の被接合部27が設けら
れている。
【0023】次に、図4は主体金具の内径が広い(肉厚
が薄い)場合の外側電極の形状を示した図である。 内
径が広い主体金具5の場合には、肉厚の小さい外側電極
4を溶接により接合する方形状の接合部28または円弧
状の接合部29が設けられている。外側電極4の主体金
具5側には、方形状の接合部28の形状に合った方形状
の被接合部30、あるいは円弧状の接合部29の形状に
沿って内外ともに湾曲した形状の被接合部31が設けら
れている。
【0024】〔主体金具内径と絶縁碍子表面の電解強度
の関係〕中心電極(高電圧)3と主体金具(接地)5と
の間にかかった電圧は、絶縁碍子2、23と空気層(混
合気)に分圧されるが、空気層の方が誘電率が小さい
(約1/10)ので、電界は空気層の部分に集中し、絶
縁碍子2、23の表面で不連続な分布になる。つまり、
火花貫通に関与する絶縁碍子2、23部分の電解強度は
表面で不連続的に最大となり、これを低下することが火
花貫通の耐電圧性能を向上させることになる。
【0025】そこで、スパークプラグの径方向寸法につ
いて見てみると、中心電極3の外径(絶縁碍子2、23
の内径)が小さく主体金具5の内径が大きいほど電極間
の距離が広くなり、全体に電解強度は緩和される。絶縁
碍子2、23の外径は小さいほど表面の電解強度は軽減
されるが、肉厚による影響の方が大きいので通常の場合
は肉厚を増した方が有利になる。したがって、必要なだ
けの肉厚を持ち、耐プレイグニッション性や耐汚損性等
の他の性能に悪影響を及ぼさない中心電極3の外径(中
心電極径)を持った絶縁碍子2、23の表面の電解強度
を低減させるためには、主体金具5の内径を広げること
が唯一の方法であると言える。
【0026】〔耐電圧試験と耐プレイグニッション試
験〕図1のようなスパークプラグ(テストサンプル:実
施例1〜実施例8)において発火部の径方向の寸法
(A、B、C)を様々に変更したものを試作し、耐電圧
性能および耐プレイグニッション性を次のような方法で
比較評価し、この結果を比較例1〜比較例12と共に表
1に示した。また、図2のようなスパークプラグ(テス
トサンプル:実施例9〜実施例12)についても同様に
試験を行い、その結果を比較例13〜比較例16と共に
表2に示した。
【0027】
【表1】
【表2】
【0028】〔耐電圧試験〕高圧力に耐え得るチャンバ
ー内にスパークプラグ(テストサンプル:実施例1〜実
施例12および比較例1〜比較例16)を取り付け、チ
ャンバーに乾燥した空気を導入して5MPaで加圧し
た。但し、テストサンプルの外側電極4は火花が飛ばな
いように取り去った。これらのテストサンプルに電圧が
可変のC.D.I.電源から直流インパルスの高電圧を
印加し、絶縁碍子2、23が貫通する電圧を測定した。
電圧の印加は20kVから始め、1kV昇圧して1分間
保持するというようにステップ式で変化させた。
【0029】測定は各実施例1〜12、比較例1〜比較
例16につき20本ずつ行い、その平均を示した。な
お、表1には、現状使用されている比較例1、比較例
5、比較例9、比較例13および比較例15より耐電圧
性能の向上したものに+マークを記し、耐電圧性能の低
下したものに−マークを記した。
【0030】〔耐プレイグニッション性試験〕耐電圧試
験で性能向上が認められたテストサンプル(実施例1〜
実施例12および比較例1、比較例3〜比較例5、比較
例7〜比較例9、比較例11〜比較例13、比較例1
5)について耐プレイグニッション性のテストを行っ
た。空冷式単気筒4サイクル、125ccのガソリンエン
ジンにスパークプラグ(テストサンプル)を取り付け、
9000rpm ×W.O.T.(フルスロットル)で運転し、点
火時期は20°クランクアングルから1分間保持して、
2.5クランクアングル進角というように変化させた。
【0031】この結果、いずれのネジ径のスパークプラ
グにおいても、主体金具5の金具内径(A)が広いもの
ほど、耐電圧性能が向上していることが確認された。こ
のとき、発火部以外で貫通したものもあったが、この場
合は発火部の耐電圧性能が向上し、スパークプラグとし
ての耐電圧性能が発火部の性能に依存しなかったと考え
られる。絶縁碍子2、23の外径(B)を大きくしたと
き、中心電極径(C)を小さくしたときも耐電圧性能は
向上したが、耐プレイグニッション性は劣化の傾向があ
った。
【0032】〔実機耐久試験〕図3および図4に示した
ように、主体金具5の金具内径(A)、主体金具5の金
具材料強度、外側電極4の形状を様々に設定したスパー
クプラグ(実施例13〜実施例18および比較例17〜
比較例25)において、実機耐久試験を行った結果を表
3に示す。このとき用いた金具材料はS−25(炭素
鋼)で引抜き加工により所定の強度を確保後切削加工に
より外形を加工し、ネジ転造後、内径加工をした。この
他の材料(例えばS15C〜S45Cの炭素鋼)でも、
同様に引抜き加工により強度を確保するかまたは、冷間
鍛造で材料を加工硬化させて成形する等の方法により5
00MPa以上の引張強度を持たせることができれば使
用が可能である。またこのとき用いた外側電極材料はI
nc600を引抜き加工により所定の強度を確保して用
いたが、他にも引抜き加工により500MPaの引張り
強度の得られる材料(例えば95%Ni−Si、Cr、
Mn合金)ならば使用が可能である。ここで、実機耐久
試験は水冷式6気筒4サイクル、2000ccのガソリン
エンジンにおいて6000rpm ×W.O.T.(フルスロット
ル)で運転し、200hr後のスパークプラグ(実施例
13〜実施例18および比較例17〜比較例25)の様
子を観察した。但し、他のネジ径についても同じ傾向に
なると推測されるので、ネジ部14のネジ径M14およ
びネジ径M12についてのみ実機耐久試験を行った。
【0033】
【表3】
【0034】〔実施例と比較例の試験結果について〕実
機耐久試験の結果、ネジ部14の肉厚が薄く、内径が大
きい主体金具5ほど強度の大きい材質を必要とし、40
0MPa以下の材料はスパークプラグを取り外すときに
伸び切れが生じた。また、外側電極4は肉厚が薄いもの
ほど強度の大きい材質を必要とし、さらに小さいサイズ
の外側電極4では内外ともに湾曲した断面形状を採用す
ることで外側電極4の起き上がりが防げた。以上のよう
に、実施例1〜実施例18においては、主体金具5の内
径や外側電極4の形状あるいは材質を変更することによ
って、従来の技術と比較して、少なくとも10%の耐電
圧性能の改善を実現することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、耐プレイグニッショ
ン性や耐汚損性を低下させることなく、絶縁碍子の耐電
圧性能を向上して貫通火花の発生を防止することができ
る。請求項2の発明は、主体金具の内径を広くして主体
金具のネジ部の肉厚が薄くなっても、主体金具の内径加
工をしてからネジ転造を行うことができるので、主体金
具の製造機を変更しなくても良い。また、スパークプラ
グが内燃機関に咬んで戻しトルクが大きくなったときネ
ジ切れを防止することができる。
【0036】請求項3の発明および請求項4の発明は、
主体金具のネジ部の肉厚が薄くなり、外側電極の溶接代
が狭くなって、外側電極の肉厚が薄いサイズのものに限
定されても、外側電極の剛性を保つことができるので、
外側電極の折損や焼損等を防止することができる。請求
項5の発明は、熱引きに優れた窒化アルミニウムを主成
分とするセラミックス焼結体の耐電圧性能の向上を安価
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガソリンエンジン用のスパークプラグを示した
断面図である。
【図2】ガソリンエンジン用のスパークプラグを示した
断面図である。
【図3】主体金具の内径が狭い場合の外側電極の形状を
示した説明図である。
【図4】主体金具の内径が広い場合の外側電極の形状を
示した説明図である。
【符号の説明】
G 火花放電ギャップ 1 スパークプラグ 2 絶縁碍子 3 中心電極 4 外側電極 5 主体金具 6 内孔 7 発火部 8 コルゲーション部 12 中胴部 14 ネジ部 15 六角部 16 胴部 21 窒化アルミニウム質焼結体 22 アルミナ質焼結体 23 分割型絶縁碍子 24 接合部 25 接合部 26 被接合部 27 被接合部 28 接合部 29 接合部 30 被接合部 31 被接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 倹一 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に内孔を有する筒状の絶縁碍子
    と、前記内孔内に嵌め込まれて前記絶縁碍子に保持され
    た中心電極と、この中心電極の先端との間に火花放電ギ
    ャップを形成する外側電極と、この外側電極を保持する
    と共に、前記絶縁碍子の外周に固定された筒状の主体金
    具とを備え、 前記主体金具の発火部側の外周には、内燃機関に取り付
    けるためのネジ部が形成されている内燃機関用スパーク
    プラグであって、 (a)前記主体金具の発火部側の内径をA、 (b)前記主体金具のネジ部のネジ径をDとしたとき、 (c)A(mm)>0.74×D(mm)−1.3(mm)の
    関係を満足していることを特徴とする内燃機関用スパー
    クプラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関用スパークプ
    ラグにおいて、 前記主体金具は、引張り強度が500MPa以上の金属
    材料を用いてなることを特徴とする内燃機関用スパーク
    プラグ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の内燃機関用スパークプラグにおいて、 前記外側電極は、引張り強度が500MPa以上の金属
    材料を用いてなることを特徴とする内燃機関用スパーク
    プラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうちのいずれ
    かに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、 前記主体金具は、前記外側電極を溶接により接合する円
    弧状の接合部を有し、 前記外側電極は、前記接合部の形状に沿って内外ともに
    湾曲した形状の被接合部を有することを特徴とする内燃
    機関用スパークプラグ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のうちのいずれ
    かに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、 前記絶縁碍子のうち少なくとも発火部側は、窒化アルミ
    ニウムを主成分とするセラミックス焼結体よりなること
    を特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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