JPH06332321A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06332321A
JPH06332321A JP11571493A JP11571493A JPH06332321A JP H06332321 A JPH06332321 A JP H06332321A JP 11571493 A JP11571493 A JP 11571493A JP 11571493 A JP11571493 A JP 11571493A JP H06332321 A JPH06332321 A JP H06332321A
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JP
Japan
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transfer
image
transfer material
electric field
image forming
Prior art date
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Application number
JP11571493A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Waki
健一郎 脇
Makoto Nonomura
真 野々村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to JP11571493A priority Critical patent/JPH06332321A/ja
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボソついた画像の発生を防いで高質画像を安
定して得ることができる画像形成装置を提供すること
(第1発明)。 【構成】 感光ドラム(像担持体)3上に形成されたト
ナー像を、転写帯電器(転写電界形成手段)10によっ
て転写電界を形成することにより、転写材担持シート
(転写材担持部材)93上に担持された転写材上に転写
して該転写材上に画像を形成する画像形成装置におい
て、前記感光ドラム3と転写材担持シート93上に担持
された転写材との対向部の搬送方向下流側を除電すべき
転写部除電帯電器30を感光ドラム3とは反対側の裏面
側に設置する(第1発明)。第1発明によれば、転写部
除電帯電器30によって転写部下流側が除電されるた
め、感光ドラム3と転写材との分離部で激しい剥離放電
が発生せず、従来発生したようなボソついた画像の発生
を防いで高質画像を安定して得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白黒、モノカラー或い
はフルカラーの電子写真複写機、プリンタ等の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】斯かる画像形成装置は、電子写真方式、
静電記録方式等を利用して像担持体上に形成されたトナ
ー像を、転写材担持部材上に担持された転写材上に転写
電界を付与して転写することにより、転写材上に画像を
形成するものである。
【0003】従来、例えば多色(フルカラー)の画像形
成装置は種々提案されているが、図14に所謂回転式現
像装置を具備した多色電子写真複写機の代表例を示す。
【0004】即ち、図14は多色電子写真複写機の縦断
面図であり、該多色電子写真複写機においては、回転自
在に軸支されて図示印方向に回転する像担持体である感
光ドラム3が略中央に配置され、該感光ドラム3の周囲
には種々の画像形成手段が配置されている。
【0005】上記画像形成手段としては任意のものが選
ばれるが、本実施例では、感光ドラム3を均一に帯電す
る一次帯電器4と、色分解された光像又はこれに相当す
る光像Eを照射して感光ドラム3上に静電潜像を形成す
るためのレーザビーム露光装置等から成る露光手段8
と、感光ドラム3上に形成された静電潜像を現像してこ
れを可視化する回転式現像装置1が選択されている。
【0006】ところで、上記回転式現像装置1は、回転
自在に軸支された略円柱状の筺体1aと、該筺体1aに
保持されたイエロートナー、マゼンタトナー、シアント
ナー、ブラックトナーの4色のトナー(現像剤)を各別
に収納した4個の現像器1Y,1M,1C,1Kとで構
成されている。そして、この回転式現像装置1は、筺体
1aの回転によって所望の現像器(1Y,1M,1C,
1K)を感光ドラム3の外周面と対向する現像位置に搬
送し、感光ドラム3上の静電潜像をこれに対応する色の
トナーで順次現像することによって、4色のフルカラー
現像を行なうことができる。
【0007】又、感光ドラム3上に形成された静電潜像
を現像することによって得られたトナー像は、転写装置
9Aの転写ドラム9に担持されて感光ドラム3と対向し
た画像転写部へ搬送されて来る転写材P上に転写され
る。
【0008】ここで、上記転写ドラム9は、図15に示
すように、両端に配置されたシリンダ9a,9bを連結
部材9cで連結した枠体の外周面の空域に転写材担持部
材である転写材担持シート93を張設して構成されてい
る。転写材担持シート93としては、通常、例えばポリ
エチレンテレフタレートやポリフッ化ビニリデン樹脂フ
ィルム等のフィルム状の誘電体シートが使用される。
尚、前記連結部材9cには、給紙装置から送給された転
写材Pを把持するための転写材グリッパー7が備えられ
ている。
【0009】更に、転写ドラム9の内側及び外側には、
図14に示すように、転写帯電器10と除電手段を構成
する内側除電帯電器13及び外側除電帯電器11,14
が配置されている。
【0010】以上の構成を有する多色電子写真複写機に
よるフルカラー画像の形成工程を以下に概説する。
【0011】一次帯電器4により感光ドラム3が均一に
帯電され、露光手段8で画像情報に応じた光像Eが感光
ドラム3上に照射され、感光ドラム3上には静電潜像が
形成される。この静電潜像は、回転式現像装置1により
現像され、樹脂を基材とする例えば平均粒径12μmの
トナーによるトナー像が感光ドラム3上に形成される。
【0012】一方、転写材Pは、レジストローラ6によ
り感光ドラム3上の画像と同期して転写ドラム9へ搬送
され、グリッパー7等によりその先端部を把持され、図
示矢印方向の転写ドラム9の回転に伴って感光ドラム3
と対向した画像転写部へ搬送される。そして、転写材P
は、転写帯電器10により転写材担持シート93の背面
からトナーと逆極性のコロナ放電を受けることにより、
感光ドラム3上のトナー像の転写を受ける。
【0013】以上のようにして画像転写部で転写材P上
に第1色目の例えばイエロートナー像、第2色目のマゼ
ンタトナー像、第3色目のシアントナー像、第4色目の
ブラックトナー像の転写が行なわれ、転写工程が全て終
了すると、転写材Pは除電帯電器11,13,14によ
り除電を受けつつ分離爪15の作用により転写ドラム9
から分離され、搬送ベルト16により定着器17に搬送
される。そして、定着器17では、4色のトナー像が熱
による定着及び混色を受けてフルカラーの永久像として
転写材Pに定着され、定着を受けた転写材Pは機外へ排
出される。
【0014】他方、感光ドラム3は、その表面の残留ト
ナーをクリーニング装置12で清掃された後、再び画像
形成プロセスに供せられる。又、転写ドラム9の転写材
担持シート93の表面も同様にファーブラシ等から成る
クリーニング装置5及びクリーニング補助手段18の作
用により清掃された後、再び画像形成プロセスに供せら
れる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置にあっては、転写材の種類(紙種)、環境
の変化或いは長期使用による耐久劣化等によって画像の
均一性が悪化し、ボソついた画像が発生するという問題
があった。
【0016】従って、第1発明の目的とする処は、ボソ
ついた画像の発生を防いで高質画像を安定して得ること
ができる画像形成装置を提供することにある。
【0017】又、従来の画像形成装置にあっては、転写
部における異常放電に起因する画像乱れや転写不良が発
生し易い他、画像上のライン画像や特に文字画像におい
てラインの中央部のトナーが欠落する所謂中抜けが発生
するという問題があった。
【0018】従って、第2発明の目的とする処は、画像
乱れや転写不良、或いは文字等の中抜けの無い高質画像
を得ることができる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
第1発明は、像担持体上に形成されたトナー像を、転写
材担持部材の前記像担持体とは反対側の裏面側に配設さ
れた転写電界形成手段により転写電界を形成することに
より、前記転写材担持部材上に担持された転写材上に転
写して転写材上に画像を形成する画像形成装置におい
て、前記像担持体と前記転写材担持部材上に担持された
転写材との対向部の搬送方向下流側を除電すべき除電部
材を前記像担持体とは反対側の裏面側に設置したことを
その特徴とする。
【0020】又、第2発明は、像担持体上に形成された
トナー像を、転写材担持部材の前記像担持体とは反対側
の裏面側に配設された転写電界形成手段により転写電界
を形成することにより、前記転写材担持部材上に担持さ
れた転写材上に転写して転写材上に画像を形成する画像
形成装置において、転写領域上流側の転写電界を弱める
ためのコロナ帯電器を前記転写電界形成手段より転写材
搬送方向上流側に設けたことをその特徴とする。
【0021】
【作用】第1発明によれば、転写部下流側の除電を行な
うようにしたため、像担持体と転写材との分離部で激し
い剥離放電が発生せず、従来発生したようなボソついた
画像の発生を防いで高質画像を安定して得ることができ
る。
【0022】又、第2発明によれば、転写電界形成手段
より転写材搬送方向上流側に設けられたコロナ帯電器に
よって転写領域上流側の転写電界が弱められるため、プ
レ放電及びプレ転写が抑制され、画像乱れや転写不良、
或いは文字等の中抜けの無い高質画像を得ることができ
る。
【0023】
【実施例】
[第1発明]以下に第1発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0024】<第1実施例>本実施例は図14に示した
と同様の4色フルカラー電子写真複写機に係り、図1に
その転写部の詳細を示す。尚、図1に示していない他の
部分は図14に示す従来装置と同様である。
【0025】従来例と同様の現像装置にてマイナス帯電
された体積平均粒径約8μmのポリエステル樹脂のトナ
ーによって感光ドラム3に形成されたトナー像は、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂フィルムから成る転写材担持シー
ト93に担持された不図示の転写材との対向部(転写
部)に搬送される。
【0026】転写帯電器10は、プラスの電圧を加えら
れて放電される転写材担持シート93にプラスのコロナ
を与える。
【0027】而して、本実施例では、転写帯電器10の
上流側の放電幅内に、転写材担持シート93の導入側か
らその移動方向下流側に向けて延びる弾性を有した押圧
部材20が設けられている。
【0028】上記押圧部材20は、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンテレ
フタレート等のフィルムで構成されており、これは転写
部に適度な圧力を加えるとともに、転写部上流側の電界
を遮蔽して転写部上流側でのプリ放電、プリ転写による
画像劣化を防いでいる。
【0029】ところで、従来の複写機では転写材の種類
(紙種)、環境、耐久劣化等によりボソついた画像劣化
が発生していたが、その原因としては感光ドラムと転写
材との放電が考えられる。つまり、転写コロナによる電
界で感光ドラム上のトナーは転写材に転写されるが、例
えば凹凸の大きい転写材ではギャップで放電が起こり、
正常な転写が行なわれない。或いは、流動性の悪化した
トナーの感光体に対する付着力が増すと、放電による転
写不良が更に悪化する。
【0030】そこで、本実施例では、転写部下流側の除
電を行なうようにした。転写部除電帯電器30にはピー
ク=ピーク間電圧VPP=10KV、周波数f=500H
zのAC電圧に−500VのDC電圧を重量させてお
り、該転写部除電帯電器30によって転写材担持シート
93には除電コロナが照射される。
【0031】そして、転写工程終了後、転写材は、除電
帯電器11,13,14により除電を受けつつ分離爪1
5の作用により転写ドラム9から分離され、その後に定
着部で定着される。
【0032】而して、本実施例によれば、従来発生して
いたボソついた画像劣化が防止された。
【0033】ここで、図2に転写部の詳細を示す。
【0034】前記感光ドラム3と転写材Pとのニップ部
Aで転写が行なわれるが、転写帯電器10によるプラス
コロナは主にニップ部Aの前半部Bに照射される。この
プラスコロナによって感光ドラム3上のトナーは転写材
P上へ引き寄せられる。
【0035】更に、ニップ部Aの後半部Cでは、転写部
除電帯電器30による除電ACコロナによって前記転写
帯電器10によるプラスコロナを徐々に除電していく。
【0036】以上により、感光ドラム3と転写材Pとの
分離部では激しい剥離放電が発生せず、従来発生したよ
うな画像劣化は発生しない。
【0037】因に、本実施例において画像出しを行なっ
たところ、従来例の問題として述べた転写材の種類(紙
種)、環境の変化或いは長期使用による耐久劣化等によ
る画像の均一性の悪化は見られなかった。
【0038】尚、本実施例においては、転写時の除電部
材としてAC+DCのコロナ帯電器を用いているが、A
Cのみ、或いはDCのみでも良く、更にコロナ帯電器に
代えてブラシ、除電針等の除電部材を用いても効果があ
る。
【0039】ところで、本実施例のように、感光ドラム
上のトナー像を転写材担持シートに担持された転写材に
多重転写してフルカラー画像を得る構成に対して本発明
は特に効果を発揮するが、これは、多重転写は転写工程
が多く、転写異常の影響が大きい上に、フルカラー画像
は高画質を要求されるからである。
【0040】<第2実施例>次に、第1発明の第2実施
例を図3に基づいて説明する。尚、図3は第1発明の第
2実施例に係るフルカラー電子写真複写機の転写部の構
成を示す断面図である。
【0041】本実施例に係るフルカラー電子写真複写機
は、4つの感光ドラム3M,3C,3Y,3Kを有し、
各々に対向した現像器1M,1C,1Y,1Kで形成さ
れたトナー像を転写ベルト95に担持された転写材に順
次転写していく。
【0042】而して、不図示のリーダ部からの信号によ
りレーザ発光部8からマゼンタの画像記録が第1の感光
ドラム3Mに対して行なわれる。第1の現像器1Mには
マゼンタトナーが収容されており、感光ドラム3M上の
静電潜像は現像器1Mによって現像され、感光ドラム3
M上にはマゼンタのトナー像が記録される。
【0043】他方、転写部には第1の転写帯電器10M
が設けられており、該転写帯電器10Mは押圧部材20
で転写部上流側を規制しながら、感光ドラム3M上のト
ナー像を転写ベルト95に担持された不図示の転写材に
転写する。その際、転写部後半には第1の転写部除電器
30Mが設けられており、該転写部除電器30Mは第1
の転写帯電器10Mによって与えられたプラスイオンを
徐々に除電していく。尚、本実施例では、転写ベルト9
5としてポリフッ化ビニリデンのフィルムを用いた。
【0044】以上の工程がシアン現像器1Cを用いた感
光ドラム3C、イエロー現像器1Yを用いた感光ドラム
3Y及びブラック現像器1Kを用いた感光ドラム3Kに
対して順次行なわれ、転写材には4色のトナー像が転写
され、そのトナー像は定着器17によって永久像として
定着される。尚、各転写部には転写部除電器30C,3
0Y,30Kが設けられている。
【0045】而して、本実施例によっても、前記第1実
施例と同様に感光ドラム3M,3C,3Y,3Kと転写
材との分離部での剥離放電が抑えられ、従来発生してい
たボソついた画像劣化が防止される。
【0046】<第3実施例>次に、第1発明の第3実施
例を図4に基づいて説明する。尚、図4は第1発明の第
3実施例に係るフルカラー電子写真複写機要部の構成図
である。
【0047】本実施例に係る複写機も4色フルカラー電
子写真複写機であり、その回転現像装置1は従来例と同
様にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の2
成分現像剤を用いた現像器1Y,1M,1C,1Kを備
えている。
【0048】該フルカラー電子写真複写機においては、
PWM(パルス巾変調)等を施されたドット潜像が露光
手段8によって感光ドラム3上に形成され、このドット
潜像は前記回転現像装置1の現像器1Y,1M,1C,
1BKによって現像され、感光ドラム3上には可視化さ
れたトナー像が形成される。そして、感光ドラム3上の
トナー像は、帯電器10の作用によって中間転写体40
の中間転写シート41に転写される。尚、中間転写シー
ト41としてはフィルム状の誘電体シートが使用され、
本実施例ではポリエチレンテレフタレートを用いた。
【0049】而して、本実施例においても、転写帯電器
10の放電領域のシート移動方向上流側に押圧部材20
が設けられている。そして、転写帯電器10の下流側に
は転写部除電器30が設けられている。
【0050】ところで、前記中間転写体40に対して転
写工程が繰り返されると、中間転写シート41には4色
のトナー像が多重転写される。
【0051】そして、中間転写シート41への転写工程
が終了すると、転写材Pが供給され、該転写材Pに転写
ローラ45が当接し、中間転写シート41上のトナー像
を転写材Pに転写する第2転写を行なうために、転写ロ
ーラ45と支持ローラ44の間に不図示の電源によって
電位差が印加される。転写材Pへのトナー像の転写が終
了した後、転写材Pは除電帯電器51,52によって除
電され、定着器17においてトナー像の定着を受ける。
【0052】而して、本実施例においても、感光ドラム
3と中間転写体40との剥離放電を防止することがで
き、これによりボソつきの無い高質画像が得られる。
【0053】又、図示しないが、中間転写体40に担持
されたトナー像を転写材Pに転写する第2転写時に転写
部材の下流側に除電部材を設ければ、第2転写時にも画
像のボソつきを防止することができ、更に高質な画像を
得ることができる。
【0054】<第4実施例>次に、第1発明の第4実施
例を図5乃至図9に基づいて説明する。尚、図5は第1
発明の第4実施例に係るフルカラー電子写真複写機の転
写部の構成を示す断面図である。
【0055】本実施例では、転写部材として転写材担持
シート93に当接する接触電極50が設けられており、
該接触電極50には不図示の電源より電圧が印加され、
これによって感光ドラム3上のトナー像が転写材に転写
される。
【0056】尚、本実施例では、接触電極50として弾
性を有する50μm厚のステンレス金属シートを用いた
が、樹脂シートの表面に金属導電材料、半導電材料を積
層したものを用いても良い。又、ブラシ形状のものを用
いても良い。
【0057】本実施例では、前記接触電極50の下流側
に転写部除電帯電器30が設けられ、該転写部除電帯電
器30によって転写部の下流部の除電が行なわれてい
る。
【0058】而して、本実施例においても、感光ドラム
3と転写材との分離部では剥離放電が発生せず、画像劣
化は発生しない。そして、本実施例は簡易な構成で実現
でき、コロナ放電を用いないために高電圧を必要とせ
ず、更に、オゾンの発生も抑えることができる。尚、図
6に示すように、接触電極50の下流部に除電機能を設
けることもできる。
【0059】又、図7に他の構成例を示すが、本構成例
では裏面に転写電極60と除電電極61が設けられた樹
脂シート62を転写材担持部材93に当接させており、
該樹脂シート62の厚さ方向の体積抵抗値は図示のよう
に転写上流部A、中流部B、下流部CにおいてA>C>
Bの順に低く設定されている。
【0060】而して、本構成のようにすることによっ
て、転写部上流でのプレ転写、プレ放電を防止しつつ転
写部での転写電界を十分に印加することができ、且つ、
適度な除電を下流部Cで行なうことができる。
【0061】又、図8に示すように連続的に抵抗分布を
持たせても良い。
【0062】図9には他の構成例を示すが、図示のよう
に、本例では転写電極60の裏面に設けられた樹脂シー
ト62が転写材担持部材93に当接しているが、転写下
流部の樹脂シート62の後端部には除電電極61が埋め
られ、該除電電極61には交流バイアスが印加される。
【0063】而して、本構成によれば、転写下流部には
転写バイアスを遮るように交流電界が印加されるため、
剥離放電が発生せず、画像の劣化が生じない。 [第2発明]以下に第2発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0064】<第1実施例>図10は第2発明の第1実
施例に係るフルカラー電子写真複写機の転写部の拡大詳
細図であり、他の不図示の構成は図14に示した従来の
複写機のそれと同様であるため、それらについての図示
及び説明は省略する。
【0065】本実施例に係るフルカラー電子写真複写機
においては、不図示の現像装置によってマイナス帯電さ
れた体積平均粒径約8μmのポリエステル樹脂のトナー
によって感光ドラム3に形成されたトナー像は、ポリフ
ッ化ビニリデン樹脂フィルムから成る転写材担持シート
93に担持された不図示の転写材との対向部(転写部)
に搬送される。
【0066】他方、転写帯電器10には+6KVの電圧
が印加され、プラスのコロナが感光ドラム3方向へ照射
される。
【0067】そして、上記転写帯電器10よりも転写ド
ラム回転方向上流側には、転写前帯電器30が設けられ
ており、該転写前帯電器30には交流電圧(ピーク=ピ
ーク間電圧VPP=10KV、周波数f=500Hz)に
−500Vの直流電圧を重畳した電圧が印加される。
【0068】而して、転写前帯電器30が形成するAC
+DCの除電コロナ電界は転写帯電器10のプラスコロ
ナが形成する電界を弱めるため、転写部上流側には前述
のプレ放電、プレ転写は発生しない。
【0069】そして、転写工程が終了した後は、転写材
は除電帯電器11,13,14により除電を受けつつ分
離爪15の作用により転写ドラム9から分離され、定着
部においてトナー像の定着を受ける。
【0070】而して、本実施例において画像出しをした
ところ、従来例で発生した転写部における異常放電に起
因する画像乱れや転写不良は発生しなかった。これは前
記転写前帯電器30が転写部上流側の転写電界を弱め或
いは除電したため、プレ放電及びプレ転写が抑えられた
ためである。
【0071】又、本実施例に係る複写機は第1発明にお
ける押圧部材20(図1参照)を有さないため、圧が強
過ぎることに起因する文字の中抜けも発生しない。尚、
図11に示すように、押圧部材20を圧を軽めにして当
接しても良い。
【0072】ところで、本実施例では前記転写前帯電器
30にAC+DCの電圧を印加しているが、AC又はD
Cの電圧のみを印加しても効果がある。
【0073】又、本実施例に係る複写機は、感光ドラム
3上に形成されたトナー像を転写材担持シート93に担
持された転写材に多重転写してフルカラー画像を得る構
成を採るが、斯かる構成に対して本発明は特に有効であ
る。その理由は、多重転写は複数回の転写工程を経るた
めに転写異常の影響が大きい上、フルカラー画像は高画
質を要求されるからである。
【0074】<第2実施例>次に、第2発明の第2実施
例を図12に基づいて説明する。尚、図12は第2発明
の第2実施例に係る複写機の転写部の拡大詳細断面図で
ある。
【0075】本実施例に係る複写機は、一般の白黒のア
ナログ複写機のような静電分離方式を採用するものであ
り、該複写機においては、不図示の潜像形成部及び現像
部によって感光ドラム3にはトナー像が形成される。
【0076】一方、不図示の給紙部より供給された転写
材Pには、転写部Yにて転写帯電器10に印加された−
6KVの電圧によりマイナスコロナが照射され、感光ド
ラム3上のトナーは転写材Pに転写される。ここで、転
写部上流側Xにおいて転写前帯電器30に印加されたピ
ーク=ピーク間電圧Vpp=10KV、周波数f=500
HzのAC電圧に+500Vの電圧を印加することによ
りACコロナが照射され、前記転写コロナの転写部上流
側Xが除電され、これによって転写部Yでのプレ転写及
びプレ放電が防止される。
【0077】そして、転写部下流側Zにて分離帯電器1
4によるACコロナで転写材Pは除電されて感光ドラム
3から剥離し、不図示の定着部においてトナー像の定着
を受ける。
【0078】而して、本実施例において画像出しをした
ところ、従来発生していた転写部における異常放電に起
因する画像乱れ、転写不良は発生しなかった。
【0079】<第3実施例>次に、第2発明の第3実施
例を図13に基づいて説明する。尚、図13は第2発明
の第3実施例に係る複写機要部の構成図である。
【0080】本実施例に係る複写機も4色フルカラー複
写機であり、該複写機の回転現像装置1は、従来例と同
様に、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの4色の
2成分現像剤を収容する現像器1M,1Y,1C,1K
を備えている。
【0081】而して、PWM(パルス巾変調)等を施さ
れたドット潜像が露光手段8によって感光ドラム3に形
成され、該ドット潜像は前記回転現像装置1の現像器1
M,1Y,1C,1Kによりトナー像として顕像化され
る。そして、感光ドラム3上のトナー像は、転写帯電器
10によって中間転写体40の中間転写シート41に帯
電転写される。尚、上記中間転写シート41としてはフ
ィルム状の誘電体シートが使用され、本実施例ではポリ
エチレンテレフタレートが用いられた。
【0082】又、転写帯電器10の上流側には転写前帯
電器30が設けられており、該転写前帯電器30にはピ
ーク=ピーク間電圧Vpp=10KV、周波数f=500
Hzが印加されてACコロナが放電される。
【0083】そして、転写帯電器10には+6KVの電
圧が印加されてプラスコロナが照射され、感光ドラム3
上のトナー像は中間転写シート41に転写されるが、こ
の転写部の上流側は前述のACコロナによってプレ放
電、プレ転写が抑えられる。
【0084】以後同様にして中間転写体40への転写工
程が繰り返されると、中間転写シート41には4色分の
トナー像が多重転写される。そして、中間転写シート4
1への転写工程が終了すると、転写材Pが供給され、転
写ローラ45が当接して中間転写シート41上のトナー
像を転写材Pに転写する第2転写を行なうべく不図示の
電源によって転写ローラ45と支持ローラ44の間に電
位差が印加される。
【0085】転写が終了した後、除電帯電器51,52
によって転写材Pは除電され、該転写材Pは定着器17
においてトナー像の定着を受ける。
【0086】而して、本実施例によれば、異常放電、異
常転写の発生を抑制することができ、高品位な画像が得
られた。
【0087】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、第1発明に
よれば、転写部下流側の除電を行なうようにしたため、
像担持体と転写材との分離部で激しい剥離放電が発生せ
ず、従来発生したようなボソついた画像の発生を防いで
高質画像を安定して得ることができる。
【0088】又、第2発明によれば、転写電界形成手段
より転写材搬送方向上流側に設けられたコロナ帯電器に
よって転写領域上流側の転写電界が弱められるため、プ
レ放電及びプレ転写が抑制され、画像乱れや転写不良、
或いは文字等の中抜けの無い高質画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例に係るフルカラー電子写
真複写機の転写部の構成を示す断面図である。
【図2】第1発明の第1実施例に係るフルカラー電子写
真複写機の転写部の拡大詳細断面図である。
【図3】第1発明の第2実施例に係るフルカラー電子写
真複写機の転写部の構成を示す断面図である。
【図4】第1発明の第3実施例に係るフルカラー電子写
真複写機要部の構成図である。
【図5】第1発明の第4実施例に係るフルカラー電子写
真複写機の転写部の構成を示す断面図である。
【図6】第1発明の第4実施例の変形例を示す転写部の
拡大詳細断面図である。
【図7】第1発明の第4実施例の変形例を示す転写部の
拡大詳細断面図である。
【図8】第1発明の第4実施例の変形例を示す転写部の
拡大詳細断面図である。
【図9】第1発明の第4実施例の変形例を示す転写部の
拡大詳細断面図である。
【図10】第2発明の第1実施例に係るフルカラー電子
写真複写機の転写部の構成を示す断面図である。
【図11】第2発明の第1実施例の変形例を示す転写部
の断面図である。
【図12】第2発明の第2実施例に係るフルカラー電子
写真複写機の転写部の拡大詳細断面図である。
【図13】第2発明の第3実施例に係る複写機要部の構
成図である。
【図14】従来のフルカラー電子写真複写機の縦断面図
である。
【図15】転写ドラムの一部を破断した斜視図である。
【符号の説明】
3 感光ドラム(像担持体) 9 転写ドラム 9A 転写装置 10 転写帯電器(転写電界形成手段) 20 押圧部材 30 転写部除電帯電器(除電部材) 40 中間転写体 93 転写材担持シート(転写材担持部材) P 転写材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像を、転
    写材担持部材の前記像担持体とは反対側の裏面側に配設
    された転写電界形成手段により転写電界を形成すること
    により、前記転写材担持部材上に担持された転写材上に
    転写して転写材上に画像を形成する画像形成装置におい
    て、前記像担持体と前記転写材担持部材上に担持された
    転写材との対向部の搬送方向下流側を除電すべき除電部
    材を前記像担持体とは反対側の裏面側に設置したことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体上に形成されたトナー像を中間
    転写体上に転写する第1の転写工程と、中間転写体上に
    転写されたトナー像を転写材上に転写する第2の転写工
    程を行なう画像形成装置において、前記除電部材は、前
    記第1の転写工程と第2の転写工程の何れか或いは双方
    で転写工程の転写材搬送方向下流側を除電することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体上に形成されたトナー像を、転
    写材担持部材の前記像担持体とは反対側の裏面側に配設
    された転写電界形成手段により転写電界を形成すること
    により、前記転写材担持部材上に担持された転写材上に
    転写して転写材上に画像を形成する画像形成装置におい
    て、転写領域上流側の転写電界を弱めるためのコロナ帯
    電器を前記転写電界形成手段より転写材搬送方向上流側
    に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記コロナ帯電器にAC電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7215898B2 (en) 2003-10-01 2007-05-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for forming multi-color image with control of unintended reverse-transfer of developer image onto photoconductor
US8005387B2 (en) 2003-10-01 2011-08-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for forming multi-color image with control of unintended reverse-transfer of developer image onto photoconductor

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