JPH0633142Y2 - ポール用基礎体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、ポールを支持する為に用いるポール用基礎
体に関する。

（従来の技術） 従来、この種ポール用基礎体は、鋼管が用いられてい
た。

（考案により解決すべき課題） 然るに鋼管の場合には、外気又は水分に触れて腐蝕する
おそれがある為に、必要以上の肉厚とするのが通常であ
って、無駄になるのみならず、重量、価格共に大きくな
る問題点があった。

然るにこの考案は、地中打込部にコンクリートパイルを
用い、ポール嵌装部のみ鋼管を用いて前記従来の問題点
を解決したのである。

即ちこの考案は、コンクリートパイルの上端に嵌装固着
した鍔付管体の内側に突出した内鍔と、前記コンクリー
トパイルの上端に当接した支持すべきポールを嵌挿でき
る鋼管の内側に突出した内鍔とを、前記鍔付管体の内鍔
に設けたタップ孔と前記鋼管の内鍔に設けたボルト孔と
にボルトを螺合して、固着すると共に、前記両内鍔の周
側壁を溶接してなり、前記鍔付管体の外径を前記鋼管の
外径とほぼ同一としたことを特徴とするポール用基礎体
である。また、鍔付管体の内鍔とコンクリートパイルの
軸筋とを直接固定して、全体を強固にしたものである。

また、コンクリートパイルの軸筋と鍔付管体とは直接固
着してあるので、鋼管とは金属により強固に結合されて
いる。

（作用） この考案は、コンクリートパイルに鋼管を金属結合した
ので、地中へ確実に打設保持できると共に、ポールの基
部を鋼管によって固定することができる。

（実施例） コンクリートパイル１の上端に内鍔２付の鍔付管体３を
嵌装し、軸筋４により固着する。一方、鋼管５の基端に
内鍔６を設け、前記内鍔２、６を互いに当接し、ボルト
８により固定すると共に、両内鍔の周縁部７を溶接し、
ポール用基礎体９としたものである。

前記実施例のポール用基礎体９は地中１０に埋設し、鋼
管５内へポール１１を嵌入して使用する。鋼管５の長さ
を適当に選定すれば安定してポールを支持することがで
きる。

前記内鍔２にはタップ孔が設けられ、内鍔６にボルト孔
が設けられていれば、簡単にボルトを螺合して両内鍔を
固定することができる。

（考案の効果） 即ちこの考案によれば、コンクリートパイルの端部に嵌
装固着した鍔付管体に、鋼管の内鍔をボルト固着すると
共に、溶接固着したので、連結部はきわめて強固に形成
できる効果がある。

また、鍔付管体にタップ孔を設け、鋼管の内鍔にボルト
孔を設けたので、鋼管を簡単にコンクリートパイルに連
結できる効果がある。また、鍔付管体に内側に突出した
内鍔を設け、鋼管に内側に突出した内鍔を設けると共
に、鍔付管体の外径を鋼管の外径とほぼ同一としたの
で、ポール用基礎体を埋設する為の穴を、ポールの口径
とほぼ同一にできるので、埋設作業を簡略化できる効果
がある。

更に鋼管とコンクリートパイルの連結によりポール用基
礎体を得たので、鋼管を節約して全体を廉価に提供し得
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一部を省略した断面図である。 １…コンクリートパイル、２…内鍔 ３…鍔付管体、６…内鍔 ９…ポール用基礎体、１０…地中 １１…ポール

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】コンクリートパイルの上端に嵌装固着した
   鍔付管体の内側に突出した内鍔と、前記コンクリートパ
   イルの上端に当接した支持すべきポールを嵌挿できる鋼
   管の内側に突出した内鍔とを、前記鍔付管体の内鍔に設
   けたタップ孔と前記鋼管の内鍔に設けたボルト孔とにボ
   ルトを螺合して、固着すると共に、前記両内鍔の周側壁
   を溶接してなり、前記鍔付管体の外径を前記鋼管の外径
   とほぼ同一としたことを特徴とするポール用基礎体
2. 【請求項２】コンクリートパイルの軸筋と、鍔付管体の
   内鍔とを連結した請求項１記載のポール用基礎体