JPH06331274A - エアヒートバーナの補助燃焼筒 - Google Patents
エアヒートバーナの補助燃焼筒Info
- Publication number
- JPH06331274A JPH06331274A JP12235893A JP12235893A JPH06331274A JP H06331274 A JPH06331274 A JP H06331274A JP 12235893 A JP12235893 A JP 12235893A JP 12235893 A JP12235893 A JP 12235893A JP H06331274 A JPH06331274 A JP H06331274A
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- JP
- Japan
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- gas
- heat
- burner
- air
- flame
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- Pending
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エアジェットに燃料ガスを混合した混合気を
燃焼させるエアヒートバーナの燃焼生成ガスに含まれる
未燃ガスを確実に燃焼させて、燃焼生成ガスを循環させ
る閉回路内における未燃ガスの濃度上昇を防止し、ガス
爆発の危険を回避する。 【構成】 エアヒートバーナ７のバーナヘッド８から吹
き出す火焔１５によってガスの着火温度に熱せられる補
助燃焼筒１４の筒状体１６を耐熱性金網１７ａ〜１７ｃ
で成形すると共に、その筒状体１６の内部を複数の空間
に仕切るように耐熱性金網１８ａ〜１８ｃを所定間隔で
設けて、それら金網の表面から放たれる高熱によってそ
の網目を通る未燃ガスを点火して燃焼させる。
燃焼させるエアヒートバーナの燃焼生成ガスに含まれる
未燃ガスを確実に燃焼させて、燃焼生成ガスを循環させ
る閉回路内における未燃ガスの濃度上昇を防止し、ガス
爆発の危険を回避する。 【構成】 エアヒートバーナ７のバーナヘッド８から吹
き出す火焔１５によってガスの着火温度に熱せられる補
助燃焼筒１４の筒状体１６を耐熱性金網１７ａ〜１７ｃ
で成形すると共に、その筒状体１６の内部を複数の空間
に仕切るように耐熱性金網１８ａ〜１８ｃを所定間隔で
設けて、それら金網の表面から放たれる高熱によってそ
の網目を通る未燃ガスを点火して燃焼させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エアジェットに燃料ガ
スを混合した混合気を燃焼させるエアヒートバーナの燃
焼生成ガスに含まれた未燃ガスを確実に燃焼させるエア
ヒートバーナの補助燃焼筒に関する。
スを混合した混合気を燃焼させるエアヒートバーナの燃
焼生成ガスに含まれた未燃ガスを確実に燃焼させるエア
ヒートバーナの補助燃焼筒に関する。
【０００２】
【従来の技術】ブロワーで送られるエアジェットに天然
ガスや都市ガス、ＬＰガスなどの燃料ガスを混合してそ
の混合気を燃焼させるエアヒートバーナは、塗装乾燥炉
に循環供給する熱風を発生させる熱風発生装置などに設
けられて、バーナヘッドからロケット噴射のような長い
火焔となって吹き出す燃焼生成ガスにより塗装乾燥炉に
循環供給する熱風を所定の使用温度に加熱するようにな
っている（実開昭６０−１７０７００号，同６１−６０
０９３号，同６１−１５９０７５号公報）。
ガスや都市ガス、ＬＰガスなどの燃料ガスを混合してそ
の混合気を燃焼させるエアヒートバーナは、塗装乾燥炉
に循環供給する熱風を発生させる熱風発生装置などに設
けられて、バーナヘッドからロケット噴射のような長い
火焔となって吹き出す燃焼生成ガスにより塗装乾燥炉に
循環供給する熱風を所定の使用温度に加熱するようにな
っている（実開昭６０−１７０７００号，同６１−６０
０９３号，同６１−１５９０７５号公報）。
【０００３】この種のエアヒートバーナは、熱風循環フ
ァンによって塗装乾燥炉に循環供給される熱風の影響か
ら火焔を保護するために耐熱合金製のパンチングメタル
や金網で成形した保炎筒などが設けられることはあるが
（実開昭６３−１３６７６７号〜１３６７７２号公
報）、例えばバーナヘッドの周面に穿設された多数の炎
孔から噴出するガスをその周壁表面で燃焼させる表面燃
焼式バーナ（特開昭６１−２７６６１３号公報）とは燃
焼方式が全く違うので、バーナヘッドの周面に密着する
ように取り付けられてその周面に穿設した各炎孔から出
る炎で高温に加熱されることにより各炎孔から噴出する
ガスを安定燃焼させる炎孔金網のようなものは一切設け
られていない。
ァンによって塗装乾燥炉に循環供給される熱風の影響か
ら火焔を保護するために耐熱合金製のパンチングメタル
や金網で成形した保炎筒などが設けられることはあるが
（実開昭６３−１３６７６７号〜１３６７７２号公
報）、例えばバーナヘッドの周面に穿設された多数の炎
孔から噴出するガスをその周壁表面で燃焼させる表面燃
焼式バーナ（特開昭６１−２７６６１３号公報）とは燃
焼方式が全く違うので、バーナヘッドの周面に密着する
ように取り付けられてその周面に穿設した各炎孔から出
る炎で高温に加熱されることにより各炎孔から噴出する
ガスを安定燃焼させる炎孔金網のようなものは一切設け
られていない。
【０００４】ところで、輻射加熱式の塗装乾燥炉は、熱
風発生装置に設けたエアヒートバーナの燃焼生成ガスと
混合して加熱された熱風を炉内に設けた輻射ダクト内に
送り込み、その熱風で高温に加熱された輻射ダクトの表
面から放射する輻射熱によって被塗装物の塗膜を乾燥さ
せるので、その塗装乾燥炉と熱風発生装置との間に形成
される熱風の循環径路は閉回路になっている（特開平３
−１５４号公報）。また、熱風循環加熱式の塗装乾燥炉
であっても、熱風発生装置から熱交換器に循環供給され
るエアヒートバーナの燃焼生成ガスとの熱交換によって
間接的に熱の給与を受けた熱風を炉内に循環供給して被
塗装物に吹き付ける方式のものは、エアヒートバーナの
燃焼生成ガスを熱交換器に循環供給する径路がやはり閉
回路になっている（特開昭６１−１６１１７３号公
報）。なお、これら閉回路は、エアヒートバーナの燃焼
用エアがブロワーから導入されると同時に、その燃焼用
エアの導入量に相当する量の排気が外部に排出される
が、排気処理の負担を軽減するために、燃焼用エアの導
入量は必要最小限に抑えられているので、閉回路内を流
通する空気中の酸素濃度は大気中よりも約５％程度低く
なっている。
風発生装置に設けたエアヒートバーナの燃焼生成ガスと
混合して加熱された熱風を炉内に設けた輻射ダクト内に
送り込み、その熱風で高温に加熱された輻射ダクトの表
面から放射する輻射熱によって被塗装物の塗膜を乾燥さ
せるので、その塗装乾燥炉と熱風発生装置との間に形成
される熱風の循環径路は閉回路になっている（特開平３
−１５４号公報）。また、熱風循環加熱式の塗装乾燥炉
であっても、熱風発生装置から熱交換器に循環供給され
るエアヒートバーナの燃焼生成ガスとの熱交換によって
間接的に熱の給与を受けた熱風を炉内に循環供給して被
塗装物に吹き付ける方式のものは、エアヒートバーナの
燃焼生成ガスを熱交換器に循環供給する径路がやはり閉
回路になっている（特開昭６１−１６１１７３号公
報）。なお、これら閉回路は、エアヒートバーナの燃焼
用エアがブロワーから導入されると同時に、その燃焼用
エアの導入量に相当する量の排気が外部に排出される
が、排気処理の負担を軽減するために、燃焼用エアの導
入量は必要最小限に抑えられているので、閉回路内を流
通する空気中の酸素濃度は大気中よりも約５％程度低く
なっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このため、エアヒート
バーナのバーナヘッドから吹き出される燃焼生成ガスは
完全燃焼しない場合があって、その中に若干の未燃ガス
が含まれており、それが時間の経過に伴って徐々に増加
して閉回路内における濃度が高まると引火爆発事故を引
き起こして熱風発生装置が破壊されるという重大な危険
があった。そこで本発明は、エアヒートバーナのバーナ
ヘッドから吹き出す燃焼生成ガスに含まれた未燃ガスを
確実に燃焼させて、閉回路内における未燃ガスの濃度上
昇を防止することを技術的課題としている。
バーナのバーナヘッドから吹き出される燃焼生成ガスは
完全燃焼しない場合があって、その中に若干の未燃ガス
が含まれており、それが時間の経過に伴って徐々に増加
して閉回路内における濃度が高まると引火爆発事故を引
き起こして熱風発生装置が破壊されるという重大な危険
があった。そこで本発明は、エアヒートバーナのバーナ
ヘッドから吹き出す燃焼生成ガスに含まれた未燃ガスを
確実に燃焼させて、閉回路内における未燃ガスの濃度上
昇を防止することを技術的課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、エアヒートバーナのバーナヘッドから吹
き出された燃焼生成ガス中に含まれる未燃ガスの点火源
となる補助燃焼筒を提供するものであり、その補助燃焼
筒は、エアジェットに燃料ガスを混合した混合気を燃焼
させるエアヒートバーナのバーナヘッドから吹き出す火
焔を覆うようにその火焔の吹き出し方向に延設される筒
状体が、耐熱性金網によって成形されると共に、エアヒ
ートバーナの火焔でガスの着火温度に熱せられる程度の
大きさに成形され、当該筒状体の先端側から後端側にか
けてその内部を複数の空間に仕切るように耐熱性金網が
所定間隔で設けられていることを特徴とする。
に、本発明は、エアヒートバーナのバーナヘッドから吹
き出された燃焼生成ガス中に含まれる未燃ガスの点火源
となる補助燃焼筒を提供するものであり、その補助燃焼
筒は、エアジェットに燃料ガスを混合した混合気を燃焼
させるエアヒートバーナのバーナヘッドから吹き出す火
焔を覆うようにその火焔の吹き出し方向に延設される筒
状体が、耐熱性金網によって成形されると共に、エアヒ
ートバーナの火焔でガスの着火温度に熱せられる程度の
大きさに成形され、当該筒状体の先端側から後端側にか
けてその内部を複数の空間に仕切るように耐熱性金網が
所定間隔で設けられていることを特徴とする。
【０００７】
【作用】本発明によれば、エアヒートバーナのバーナヘ
ッドから吹き出す火焔により、その火焔を覆う補助燃焼
筒がガスの着火温度に熱せられる。これにより、バーナ
ヘッドから吹き出された燃焼生成ガスが補助燃焼筒の筒
状体を成す耐熱性金網やその筒状体の内部を複数の空間
に仕切る耐熱性金網の網目を通り抜ける際に、燃焼生成
ガスに含まれた未燃ガスが着火して燃焼する。また、エ
アヒートバーナの燃焼量を可変調節すると、バーナヘッ
ドから吹き出す火焔の長さも変化するが、本発明の補助
燃焼筒は、耐熱性金網で成る筒状体の先端側から後端側
にかけてその内部を複数の空間に仕切るように耐熱性金
網が所定間隔で設けられているから、火焔の長さが短く
なっても、未燃ガスを含む燃焼生成ガスはガスの着火温
度に熱せられた耐熱性金網の網目を確実に通り抜ける。
ッドから吹き出す火焔により、その火焔を覆う補助燃焼
筒がガスの着火温度に熱せられる。これにより、バーナ
ヘッドから吹き出された燃焼生成ガスが補助燃焼筒の筒
状体を成す耐熱性金網やその筒状体の内部を複数の空間
に仕切る耐熱性金網の網目を通り抜ける際に、燃焼生成
ガスに含まれた未燃ガスが着火して燃焼する。また、エ
アヒートバーナの燃焼量を可変調節すると、バーナヘッ
ドから吹き出す火焔の長さも変化するが、本発明の補助
燃焼筒は、耐熱性金網で成る筒状体の先端側から後端側
にかけてその内部を複数の空間に仕切るように耐熱性金
網が所定間隔で設けられているから、火焔の長さが短く
なっても、未燃ガスを含む燃焼生成ガスはガスの着火温
度に熱せられた耐熱性金網の網目を確実に通り抜ける。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって具体的
に説明する。図１は本発明によるエアヒートバーナの補
助燃焼筒とその燃焼筒を設置した熱風発生装置の断面
図、図２は補助燃焼筒を成す耐熱性金網の部分拡大図で
ある。
に説明する。図１は本発明によるエアヒートバーナの補
助燃焼筒とその燃焼筒を設置した熱風発生装置の断面
図、図２は補助燃焼筒を成す耐熱性金網の部分拡大図で
ある。
【０００９】図中、１は、被塗装物２が搬入される塗装
乾燥炉３内に設けられた輻射ダクト４からリターンダク
ト５を通じて燃焼室６内に吸引された熱風を、エアヒー
トバーナ７のバーナヘッド８から吹き出す燃焼生成ガス
と混合して被塗装物２の塗膜の焼付乾燥に適した３００
〜４００℃程度に加熱し、その加熱した熱風を熱風循環
ファン９によりサプライダクト１０を通じて再び塗装乾
燥炉３の輻射ダクト４内に送り込む熱風発生装置であ
る。エアヒートバーナ７は、天然ガスなどの燃料ガスを
供給するガス配管１１と、ブロワー１２で燃焼用エアを
供給するエア配管１３が接続され、エア配管１３から噴
出するエアジェットにガス配管１１から導入される燃焼
ガスを混合した混合気を燃焼させるようになっている。
乾燥炉３内に設けられた輻射ダクト４からリターンダク
ト５を通じて燃焼室６内に吸引された熱風を、エアヒー
トバーナ７のバーナヘッド８から吹き出す燃焼生成ガス
と混合して被塗装物２の塗膜の焼付乾燥に適した３００
〜４００℃程度に加熱し、その加熱した熱風を熱風循環
ファン９によりサプライダクト１０を通じて再び塗装乾
燥炉３の輻射ダクト４内に送り込む熱風発生装置であ
る。エアヒートバーナ７は、天然ガスなどの燃料ガスを
供給するガス配管１１と、ブロワー１２で燃焼用エアを
供給するエア配管１３が接続され、エア配管１３から噴
出するエアジェットにガス配管１１から導入される燃焼
ガスを混合した混合気を燃焼させるようになっている。
【００１０】１４は、本発明の補助燃焼筒であって、エ
アヒートバーナ７のバーナヘッド８から吹き出す火焔１
５を覆うようにその火焔１５の吹き出し方向に延設され
る筒状体１６が、ボルト・ナットなどで互いに切り離し
可能に連結された複数の円筒形耐熱性金網１７ａ，１７
ｂ及び１７ｃによって成形されると共に、それら金網１
７ａ〜１７ｃがエアヒートバーナ７の火焔１５によって
ガスの着火温度（天然ガスの場合で６３０〜７３０℃）
に熱せられる程度の長さ及び口径に成形されている。ま
た、筒状体１６には、その先端開口部を閉塞する円板形
の耐熱性金網１８ａが取り付けられると共に、円筒形の
耐熱性金網１７ａ及び１７ｂ間と、１７ｂ及び１７ｃ間
に夫々円板形の耐熱性金網１８ｂ及び１８ｃが挟装され
て、それら金網１８ａ〜１８ｃが、筒状体１６の先端側
から後端側にかけてその内部を複数の空間に仕切るよう
に所定間隔で設けられており、特に、最後端の金網１８
ｃは、エアヒートバーナ７の燃焼量を最小限に絞っても
バーナヘッド８から吹き出す火焔によってガスの着火温
度に熱せられる位置に設けられている。
アヒートバーナ７のバーナヘッド８から吹き出す火焔１
５を覆うようにその火焔１５の吹き出し方向に延設され
る筒状体１６が、ボルト・ナットなどで互いに切り離し
可能に連結された複数の円筒形耐熱性金網１７ａ，１７
ｂ及び１７ｃによって成形されると共に、それら金網１
７ａ〜１７ｃがエアヒートバーナ７の火焔１５によって
ガスの着火温度（天然ガスの場合で６３０〜７３０℃）
に熱せられる程度の長さ及び口径に成形されている。ま
た、筒状体１６には、その先端開口部を閉塞する円板形
の耐熱性金網１８ａが取り付けられると共に、円筒形の
耐熱性金網１７ａ及び１７ｂ間と、１７ｂ及び１７ｃ間
に夫々円板形の耐熱性金網１８ｂ及び１８ｃが挟装され
て、それら金網１８ａ〜１８ｃが、筒状体１６の先端側
から後端側にかけてその内部を複数の空間に仕切るよう
に所定間隔で設けられており、特に、最後端の金網１８
ｃは、エアヒートバーナ７の燃焼量を最小限に絞っても
バーナヘッド８から吹き出す火焔によってガスの着火温
度に熱せられる位置に設けられている。
【００１１】なお、各耐熱性金網１７ａ〜１７ｃ及び１
８ａ〜１８ｃは、酸化性、還元性雰囲気中において１１
５０℃まで使用可能な耐熱鋼線を複雑に編み組みした図
２の如き市販のメッシュベルトが用いられている。この
メッシュベルトは、例えば線径 0.7mmの螺線（１フィー
ト当たりの山数：１２０）と線径 0.8mmの力骨（１フィ
ート当たりの本数：１７０）とで編み組みされ、強靭な
引張強度を有し、非常に細かい目合を有している。
８ａ〜１８ｃは、酸化性、還元性雰囲気中において１１
５０℃まで使用可能な耐熱鋼線を複雑に編み組みした図
２の如き市販のメッシュベルトが用いられている。この
メッシュベルトは、例えば線径 0.7mmの螺線（１フィー
ト当たりの山数：１２０）と線径 0.8mmの力骨（１フィ
ート当たりの本数：１７０）とで編み組みされ、強靭な
引張強度を有し、非常に細かい目合を有している。
【００１２】しかして、塗装乾燥炉３の運転開始時に
は、その炉内の雰囲気温度を速やかに昇温するためにエ
アヒートバーナ７をフルパワーで稼働させ、大量の燃焼
生成ガスを熱風循環ファン９によって塗装乾燥炉３の輻
射ダクト４内に送り込む。このとき、バーナヘッド８か
らロケット噴射のように長々と伸びて吹き出す火焔１５
によって、補助燃焼筒１４の筒状体１６を成す金網１７
ａ〜１７ｂと、その筒状体１６に設けた金網１８ａ〜１
８ｃが、ガスの着火温度に熱せられて、それら金網の表
面がエアヒートバーナ７の燃焼生成ガス中に含まれた未
燃ガスの点火源となる。つまり、バーナヘッド８から補
助燃焼筒１４内に吹き出された燃焼生成ガスに含まれて
いる未燃ガスは、補助燃焼筒１４を形成する各金網１７
ａ〜１７ｃ及び１８ａ〜１８ｃの細かい網目を通り抜け
て補助燃焼筒１４の外に出る時に、金網の表面が放つ高
熱で点火されて燃焼する。
は、その炉内の雰囲気温度を速やかに昇温するためにエ
アヒートバーナ７をフルパワーで稼働させ、大量の燃焼
生成ガスを熱風循環ファン９によって塗装乾燥炉３の輻
射ダクト４内に送り込む。このとき、バーナヘッド８か
らロケット噴射のように長々と伸びて吹き出す火焔１５
によって、補助燃焼筒１４の筒状体１６を成す金網１７
ａ〜１７ｂと、その筒状体１６に設けた金網１８ａ〜１
８ｃが、ガスの着火温度に熱せられて、それら金網の表
面がエアヒートバーナ７の燃焼生成ガス中に含まれた未
燃ガスの点火源となる。つまり、バーナヘッド８から補
助燃焼筒１４内に吹き出された燃焼生成ガスに含まれて
いる未燃ガスは、補助燃焼筒１４を形成する各金網１７
ａ〜１７ｃ及び１８ａ〜１８ｃの細かい網目を通り抜け
て補助燃焼筒１４の外に出る時に、金網の表面が放つ高
熱で点火されて燃焼する。
【００１３】また、塗装乾燥炉３の炉内が所定の雰囲気
温度に達すると、エアヒートバーナ７の燃焼量を運転開
始時よりも低下させて、以後はその雰囲気温度を維持す
るために必要な燃焼量でバーナを稼働させるので、バー
ナヘッド８から吹き出す火焔１５の長さが短くなって、
筒状体１６の先端開口部を閉塞する金網１８ａがガスの
着火温度にまで熱せられなくなることもあるが、そのと
きでも、筒状体１６内に設けた金網１８ｂ及び１８ｃの
双方又はいずれか一方がガスの着火温度に熱せられるの
で、バーナヘッド８から筒状体１６内に吹き出した燃焼
生成ガスに含まれる未燃ガスが燃焼せずにそのまま筒状
体１６の外に洩れ出すことがない。したがって、バーナ
の燃焼生成ガスで加熱した熱風を循環させる閉回路内で
未燃ガスの濃度が上昇して引火爆発事故を生ずる危険が
確実に回避される。
温度に達すると、エアヒートバーナ７の燃焼量を運転開
始時よりも低下させて、以後はその雰囲気温度を維持す
るために必要な燃焼量でバーナを稼働させるので、バー
ナヘッド８から吹き出す火焔１５の長さが短くなって、
筒状体１６の先端開口部を閉塞する金網１８ａがガスの
着火温度にまで熱せられなくなることもあるが、そのと
きでも、筒状体１６内に設けた金網１８ｂ及び１８ｃの
双方又はいずれか一方がガスの着火温度に熱せられるの
で、バーナヘッド８から筒状体１６内に吹き出した燃焼
生成ガスに含まれる未燃ガスが燃焼せずにそのまま筒状
体１６の外に洩れ出すことがない。したがって、バーナ
の燃焼生成ガスで加熱した熱風を循環させる閉回路内で
未燃ガスの濃度が上昇して引火爆発事故を生ずる危険が
確実に回避される。
【００１４】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、エアヒ
ートバーナのバーナヘッドから吹き出した燃焼生成ガス
に含まれている未燃ガスを確実に燃焼させて、エアヒー
トバーナの燃焼生成ガスを循環供給する閉回路内におけ
る未燃ガスの濃度上昇を防止することができ、エアヒー
トバーナの燃焼生成ガスで加熱した熱風を塗装乾燥炉な
どに循環供給する熱風発生装置の安全性を著しく高める
ことができるという大変優れた効果がある。
ートバーナのバーナヘッドから吹き出した燃焼生成ガス
に含まれている未燃ガスを確実に燃焼させて、エアヒー
トバーナの燃焼生成ガスを循環供給する閉回路内におけ
る未燃ガスの濃度上昇を防止することができ、エアヒー
トバーナの燃焼生成ガスで加熱した熱風を塗装乾燥炉な
どに循環供給する熱風発生装置の安全性を著しく高める
ことができるという大変優れた効果がある。
【図１】本発明によるエアヒートバーナの補助燃焼筒と
その燃焼筒を設けた熱風発生装置の断面図。
その燃焼筒を設けた熱風発生装置の断面図。
【図２】補助燃焼筒を成す耐熱性金網の部分拡大図。
７・・・エアヒートバーナ ８・・・バーナヘッド １４・・・補助燃焼筒 １５・・・火焔 １６・・・筒状体 １７ａ，１７ｂ，１７ｃ・・・耐熱性金網 １８ａ，１８ｂ，１８ｃ・・・耐熱性金網
Claims (1)
- 【請求項１】 エアジェットに燃料ガスを混合した混合
気を燃焼させるエアヒートバーナ（７）のバーナヘッド
（８）から吹き出す火焔（15）を覆うようにその火焔
（15）の吹き出し方向に延設される筒状体（16）が、耐
熱性金網（17a,17b,17c)によって成形されると共に、エ
アヒートバーナ（７）の火焔（15）でガスの着火温度に
熱せられる程度の大きさに成形され、当該筒状体（16）
の先端側から後端側にかけてその内部を複数の空間に仕
切るように耐熱性金網（18a,18b,18c)が所定間隔で設け
られていることを特徴とするエアヒートバーナの補助燃
焼筒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12235893A JPH06331274A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | エアヒートバーナの補助燃焼筒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12235893A JPH06331274A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | エアヒートバーナの補助燃焼筒 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06331274A true JPH06331274A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14833925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12235893A Pending JPH06331274A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | エアヒートバーナの補助燃焼筒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06331274A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003336832A (ja) * | 2002-05-22 | 2003-11-28 | Toho Gas Co Ltd | 熱風循環装置 |
| WO2017179234A1 (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-19 | トリニティ工業株式会社 | 塗装用乾燥炉 |
-
1993
- 1993-05-25 JP JP12235893A patent/JPH06331274A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003336832A (ja) * | 2002-05-22 | 2003-11-28 | Toho Gas Co Ltd | 熱風循環装置 |
| WO2017179234A1 (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-19 | トリニティ工業株式会社 | 塗装用乾燥炉 |
| CN108603720A (zh) * | 2016-04-13 | 2018-09-28 | 得立鼎工业株式会社 | 涂装用干燥炉 |
| CN108603720B (zh) * | 2016-04-13 | 2020-05-26 | 得立鼎工业株式会社 | 涂装用干燥炉 |
| US10690411B2 (en) | 2016-04-13 | 2020-06-23 | Trinity Industrial Corporation | Paint drying oven |
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