JPH0633067Y2 - 天井の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、天井にスプリンクラーを取り付けた天井の構
造に関する。

［従来の技術］ 第９図乃至第１１図に示すように、スプリンクラーのス
プリンクラーヘッド２は、天井バー４で形成された格子
の中央に配置されるものであり、天井バー４で形成した
格子内に配置され外周を天井バー４に支持させた天井材
５の中央部に第９図に示すように孔１４を穿孔し、この
孔１４にスプリンクラー配管１を通してスプリンクラー
配管１の先端（つまり天井材の下面側）にスプリンクラ
ーヘッド２を取り付けていた。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、上記のような従来例にあっては、天井材５が
スプリンクラーヘッド２と共に固定されるため、天井裏
の点検がしにくいという問題があり、また、点検口を形
成するため天井材５を分割して配置すると分割した天井
材５の対向する側面が支持されないため、天井材５がこ
の部分で下がって段差ができるという問題があった。

本考案の目的とするところは、分割した天井材の支持が
確実にできて、段差が生じたりせず、また、分割した天
井材を上に上げて天井裏の点検等が容易にできる天井の
構造を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の天井の構造は、スブリンクラー配管１にスプリ
ンクラーヘッド２と共にスプリンクラーヘッド２よりや
や大きい外形のプレート３を取り付け、該プレート３と
天井バー４とで複数個に分割した天井材５を支持して成
るものであって、このような構成を採用することで上記
した本考案の目的を達成したものである。

［作用］ スプリンクラー配管１に設けたプレート３と天井バー４
とで複数個に分割した天井材５を支持することで、複数
個に分割した天井材５が下に垂れるのが防止できるよう
になった。そして、天井材５を上に上げることで天井裏
の点検ができるようになった。

［実施例］ 以下本考案を添付図面に示す実施例に基づいて詳述す
る。

天井バー４は格子状に枠組みしてあって吊り具８により
スラブなどの構造材から吊り下げてある。そして、第１
図の実施例では、天井バー４として照明器具６を内蔵し
たタイプのものが示してあり、この照明器具６内蔵用の
天井バー４ａは下方が開口し且つ内部に照明器具６が内
装してある。天井バー４により枠組みされた格子内には
スプリンクラー配管１の端部が配置してある。このスプ
リンクラー配管１の端部にはスプリンクラーヘッド２と
共にスプリンクラーヘッド２よりやや大きい外形のプレ
ート３を取り付けてある。また天井バー４により枠組み
された部分には天井材５が配置されるものであり、この
天井材５は複数個に分割してある。そして、複数個に分
割された天井材５同士は隣り合う対向側端面側に上記プ
レート３が位置するように分割されるものであり、プレ
ート３に対応する部分においてはスプリンクラー配管１
を避けるように切落してあって切落部７を形成してあ
り、複数個に分割された天井材５はいずれも天井バー４
の支持部４ｂとプレート３の支持部３ｂとにそれぞれ載
置して支持されるようになっている。天井バー４を格子
状に枠組みした格子内に配置する天井材５を複数個に分
割するには例えば、第１図に示すように４分割したり、
あるいは第６図に示すように２分割したりするが、もち
ろんこれ以外の複数個に分割してもよい。但し複数個に
分割した天井材５がいずれも天井バー４とプレート３と
に支持されるように分割する必要がある。そして、分割
した任意の天井材５を上に持ち上げることで天井裏の点
検ができるようになっている。第１図において、照明器
具６内蔵用の天井バー４ａの外側には隙間９を設けて、
この隙間９の上方に空調用ディフューザ１０や空気洗浄
器１２のディフェーザ１１等が配設される。図中１３は
空調用ダクトである。なお、第１図、第６図に示す実施
例で天井材５は天井材用ガイドフレーム５ａに補強桟５
ｂを架設した枠体に天井パネル５ｃ（たとえば岩綿吸音
板等）を配設して構成してあるが、第７図、第８図に示
すように天井パネル５ｃのみで構成してもよい。また、
照明器具６内蔵用の天井バー４ａ以外の天井バー４によ
り格子状に枠組みされた格子内にも第７図、第８図に示
すようにスプリンクラー配管１の先端を配置し、このス
プリンクラー配管１の先端にプレート２とスプリンクラ
ーヘッド３とを取り付けることもできる。また、スプリ
ンクラー配管１は吊り具８によりスラブなどの構造材か
ら吊り下げてある。

［考案の効果］ 本考案にあっては、叙述のように、スプリンクラー配管
にスプリンクラーヘッドと共にスプリンクラーヘッドよ
りやや大きい外形のプレートを取り付け、該プレートと
天井バーとで複数個に分割した天井材を支持してあるの
で、複数個に分割した天井材が下に垂れるのが防止で
き、段差ができずに外観が良いものものであり、しか
も、分割した天井材はスプリンクラーに邪魔されること
なく上に吊り上げることができて天井裏の点検が容易に
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の分解斜視図、第２図は同上の拡大断面
図、第３図は同上の下面図、第４図は第３図Ａ−Ａ線の
断面図、第５図は同上の照明器具内蔵用の天井バーの拡
大下面図、第６図は本考案に用いる天井材の他の実施例
の斜視図、第７図は本考案の他の実施例の下面図、第８
図は同上の断面図、第９図は従来例の断面図、第１０図
は従来例の下面図、第１１図は従来例に用いる天井材の
斜視図であって、１はスプリンクラー配管、２はスプリ
ンクラーヘッド、３はプレート、４は天井バー、５は天
井材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】スプリンクラー配管にスプリンクラーヘッ
   ドと共にスプリンクラーヘッドよりやや大きい外形のプ
   レートを取り付け、該プレートと天井バーとで複数個に
   分割した天井材を支持して成る天井の構造。