JPH0633020B2 - 樹脂封止方法 - Google Patents

樹脂封止方法

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JPH0633020B2
JPH0633020B2 JP63256729A JP25672988A JPH0633020B2 JP H0633020 B2 JPH0633020 B2 JP H0633020B2 JP 63256729 A JP63256729 A JP 63256729A JP 25672988 A JP25672988 A JP 25672988A JP H0633020 B2 JPH0633020 B2 JP H0633020B2
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gate
sealing
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circuit board
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勝次 小松
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回路基板上に設けられたIC等の電子部品を熱
硬化性樹脂で樹脂封止する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、CPU、メモリチップ等のICチップを装備した
ICカードの開発が急速に進歩している。このICカー
ドは、従来の磁気カードに比べてその記憶容量が大きい
ので、銀行の預金通帳やクレジットカードの代りに利用
しようと考えられている。
従来のICカード及びICカードに収納されるICモジ
ュールを第7図〜第13図を用いて説明する。
第7図は従来のICカードの外観斜視図、第8図は第7
図のA−A断面図、第9図はICカードのカード基体を
示す外観斜視図、第10図は従来のICチップ樹脂封止
方法の工程を示す断面図、第11図は従来のICモジュ
ールを示す外観斜視図、第12図は従来の他のICモジ
ュールを示す外観斜視図、第13図は第12図のICモ
ジュールをICカードに収納した状態を示す断面図であ
る。
図において、ICカード30は表面に複数のデータ入出
力端子33aが設けられており、全体の形状は第9図に
示したプラスチック製のカード基体31で決められてい
る。
第8図に示すごとく、このカード基体31には、凹部3
1aが形成されており、この凹部31a内には、CP
U、メモリチップ等のICチップ33bを回路基板33に
ボンディングし、ICチップ33bに樹脂による封止部
34を形成したICモジュール32が収納固定される。
ICカード30は、カード基体31の凹部31a内にIC
モジュール32を収納固定した後、カード基体31の両
面にオーバーシート35を覆って構成される。
又第8図に示す各素子の関係は、ICモジュール32
は、封止部34の上面が凹部31aの底面に当接して厚
味が規制され、又回路基板33の外周が凹部31aの内
周に係合して平面位置が規制されている。
一般にICカード30は厚さが約0.8mmであり、携帯
時や使用時に受ける外力によって破壊されないようにす
るため、ある程度の曲げに耐える柔軟性が必要である。
そのため、カード基体31の柔軟性はもちろん必要であ
るとともに、ICモジュール32は、曲げによってIC
チップ33bの割れやボンディングワイヤーの断線等が
生じない様に、剛性が高く、又耐湿性にすぐれた樹脂で
封止する必要がある。
しかも上記の如く薄いカード基体31の凹部31aの底
面に封止部34の上面が当接して厚味が規制されるの
で、封止部34は、厚味のバラツキが生じないように外
形形状を管理しなければならない。従って、従来から多
用しているICチップ上に溶融樹脂を滴下させるポッテ
ィング封止方法では、封止部34の厚味にバラツキが生
じ易いので、ICモジュール32の封止部34は、形状
精度が良く、かつ剛性の高い熱硬化性樹脂を用いたトラ
ンスファモールド方法で形成するのが最適であった。
第10図に基づいて従来のトランスファーモールドによ
るICチップの樹脂封止方法を説明する。
第10図に於いて、36は下金型であり、その上面には
ICチップ33bをボンディングした回路基板33が載
置される。37はキャビティー37aが形成された上金
型であり、上金型37はキャビティー37aがICチッ
プ33bの上面を覆うように下金型36に固定される。
上金型37にはゲート溝39aとランナー溝40aが形
成されており、この上金型37と下金型36の合わせ面
及び上金型37と回路基板33の合わせ面には、樹脂3
8をキャビティー37aに導くランナー40及びゲート
39が構成され、いわゆるサイドゲート方式のトランス
ファーモールド方法になる。
封止部34を形成するには、加熱、溶融した樹脂38を
プランジャー41でランナー40へ注入し、ゲート39
を通った樹脂38をキャビティー37a内に充填するこ
とによって形成される。
樹脂38が硬化したら上金型37を外して封止部34が
形成されたICモジュール32を取出すが、前述した如
く上金型37と回路基板33の合わせ面にゲート39が
構成されるため、ICモジュール32の回路基板33上
には、第11図に示す如く封止部34につながってゲー
ト残り34aが形成されてしまう。
このゲート残り34aは、回路基板33の面33cとの
接着性が高いので、1点鎖線で示すゲート残り34a′
を折取る時に、その力がゲート残り34aに及び回路基
板33の面33cを剥離してしまい、場合によっては回
路パターンまでも切断してしまうという問題があった。
更に従来のICモジュール32の回路基板33上には、
ゲート残り34aが残ってしまうので、第9図に示す如
くカード基体31の凹部31a内にさらに、ゲート残り
34aを収納するための溝部31bを形成する必要があ
る。
しかし前述した如くカード基体31はプラスチック製で
あるため、凹部31a及び溝部31bはカード基体31
を射出成形によって作る時に同時に成形されるが、射出
成形によってカード基体31に凹部31aと溝部31b
を同時に成形しようとすると、射出成形型の中を流れる
プラスチックは、第9図に示すように、溝部31bをさ
けて矢印B、Cの様に回り込んで流れるため、それぞれ
のプラスチックの流れが破線Dの位置で不完全接合する
結果となる。
前述した通りICカード30は、曲げに耐え得る柔軟性
を必要としているが、カード基体31の一部に上記の様
なプラスチックの不完全接合部Dが生じると、少しの曲
げでも不完全接合部Dから亀裂が発生してしまい、カー
ド基体31が割れてしまう問題があった。
そこでカード基体31に溝部31bを形成しなくても良
いようにするため、ICモジュール32の回路基板33
上にゲート残り34aを形成しないでICチップ32を
封止できるトランスファーモールド方法が望まれてい
た。
しかるに前記従来の樹脂封止方法の持つ欠点を解決する
樹脂封止方法が特公昭61−46049号公報に提案さ
れている。
この樹脂封止方法は、上金型と下金型の間に、樹脂封止
が施される電子部品が搭載された回路基板と、樹脂封止
位置や形状を決めるキャビティーが設けられたキャビテ
ィープレートを介在させ、このキャビティープレートと
の合わせ面になる下金型の上面に設けたランナー溝及び
ゲート溝を通してキャビティー内に封止樹脂を充填する
いわゆるサイドゲート方式のトランスファーモールド方
法である。
尚、ゲート溝はキャビティーの上部開口部側に位置する
ように構成されている。
この樹脂封止方法によれば、封止樹脂が導かれるゲート
溝が、キャビティープレートによって回路基板33上か
ら封止部34の上部へ移行されるため、第12図に一点
鎖線で示す如く回路基板33上のゲート残り34aは存
在せず、第11図に示す従来例の問題点は解消される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の樹脂封止方法では、キャビティー
内へ封止樹脂が充填される時、ゲート溝がキャビティー
の上部開口部側、即ち封止部34の上端面に位置するよ
うに構成されているので、第12図に示す様にゲート残
り34bが封止部34の上端面に突出してしまう。
従って第13図に示す如くこのゲート残り34bが付い
たままのICモジュール32をカード基体43の凹部4
3a内に収納しようとすると、ゲート残り34bが凹部
43aの底面に当接して封止部34の上面と凹部43a
の底面の間にスキ間Gが生じ、ICモジュール32の部
分でカードの厚味が規格より厚くなってしまう問題があ
った。
そのため、封止部34を形成した後、ゲート残り34b
をヤスリによって取除く面倒な作業が必要になるという
信頼性上の問題がある。
更に、前述の樹脂封止方法によれば下記の如く金型のメ
ンテナンス上の問題もある。即ち、封止部34の剛性を
高めるため、封止樹脂にガラス繊維を混合したものを使
用する場合が多い。
この場合、細くなっているゲート溝がガラス繊維によっ
て激しく摩滅してしまい、一定期間ごとにゲート溝を設
けた部材を交換する必要があるが、上記の樹脂封止方法
によれば、ゲート溝が下金型に形成されており、前記ゲ
ート溝の摩滅時に高価な下金型をそっくり交換しなけれ
ばならなかったので、金型の費用が高くついてしまう問
題があった。
そこでゲート溝の摩滅対策として、摩滅の激しいゲート
溝を設けた金型の一部分のみを交換可能な構造にした樹
脂成形方法が種々利用されており、たとえば特開昭62
−13312号公報に記載されている。
この樹脂封止方法では、樹脂を注入するための孔が設け
られたスプルを交換可能なブッシュで構成し、このスプ
ルブッシュを固定側入子に設け、固定側入子と可動側入
子の合わせ面に形成されるキャビティーとスプルブッシ
ュの孔を連通させることにより、射出シリンダからスプ
ルブッシュの孔に溶融樹脂を射出させて、キャビティー
内に樹脂を充填するいわゆるピンゲート方式の樹脂成形
方法である。
キャビティー内への樹脂充填が完了し、樹脂が硬化した
ら、成形品とスプルブッシュ内の硬化樹脂を取除いて再
度樹脂成形が行なわれる。
この樹脂成形方法では、一番摩滅の激しい樹脂注入孔で
あるスプルを交換可能なプッシュで構成しているので、
摩滅が激しい時はスプルブッシュのみを簡単に交換する
ことができる。
しかしながらこの樹脂成形方法では、使用する樹脂が熱
可塑性樹脂の場合と、熱硬化性樹脂の場合とで次の様な
違いが生じる。
即ち、熱可塑性樹脂は、熱収縮率が大きいので金型との
離型が良く、又硬化しても靭性があるので、スプルブッ
シュの孔の中で硬化した樹脂でも容易に孔から引き抜い
て取除くことができる。
これに対し熱硬化性樹脂は、熱収縮が小さいので硬化し
たとき金型の表面に食い付き、離型が悪い。しかも硬化
するとほとんど靭性がないので、スプルブッシュの孔の
中から硬化した樹脂を引き抜こうとすると、硬化した樹
脂がスプルブッシュの孔の中で折れ、樹脂が残ってしま
う問題があった。
そのため、熱硬化性樹脂を使用する場合は、このような
ピンゲート方式の樹脂成形方法を利用するのが困難なの
で、前述したサイドゲート方式のトランスファーモール
ド方法を用いるのが一般的であった。
又更に、前述の特公昭61−46049号公報に提案さ
れている樹脂封止方法には次のような欠点がある。
即ち、前述の如く熱硬化性樹脂は熱収縮率が小さく、金
型との離型が悪いので、封止部の形状を決めるキャビテ
ィープレートのキャビティー内に封止樹脂を充填して回
路基板上の電子部品を封止すると、封止樹脂が硬化した
後、封止部とキャビティープレートがくっついたままと
なる。そのため、封止部が形成された回路基板を取り外
すときは、キャビティープレートがくっついたままの回
路基板を一旦金型から取り外し、回路基板とキャビティ
ープレートを手で分離してから再度キャビティープレー
トを金型へ取り付ける作業が必要となっていた。従って
一連の作業は自動化することが難しく、手作業となるた
め、生産効率が大変悪かった。
そこで本発明は、上述の各従来技術が有する欠点を解決
し、熱硬化性樹脂による樹脂封止方法において、封止部
の上面にゲート残りが突出しないようにゲートを構成で
き、且つ摩滅の激しいゲート溝を容易に交換することが
でき、更には一連の樹脂封止作業業が自動化できる樹脂
封止方法を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本発明の方法は、樹脂封止
が施される基板を上金型と下金型で挾み込み、該上金型
又は下金型に形成されたキャビティー内にゲートを通し
て樹脂を充填する樹脂封止方法において、前記基板上
に、ゲート溝を有するゲートプレートを配置することに
より、該ゲートプレートと前記上金型又は下金型との間
に前記キャビティーの側面に連結するサイドゲートを構
成して前記キャビティー内に樹脂を充填することを特徴
としている。
更にゲートプレートは上金型又は下金型の一方に回動可
能に取付けられるとともに、前記上金型と下金型の離間
した状態では前記ゲートプレートを基板上から回動離脱
させる駆動手段を有しても良い。
〔実施例〕
以下図面により本発明の各実施例を詳述する。
第1図(a)〜(e)は本発明の第一実施例である樹脂封止方
法の工程を示す断面図、第2図は第1図(a)〜(e)の工程
によって封止部が形成された回路基板にゲートプレート
を取付けてある状態を示す外観斜視図、第3図は他の封
止部形状を示す外観斜視図、第4図はICモジュールを
示す外観斜視図、第5図はICカードの要部断断面図で
ある。
まず第1図(a)に基づいて本実施例の樹脂封止方法で使
用される各構成部品を説明する。
1は上金型であり、封止部の外形形状と封止位置を決め
る上キャビティー1aと、案内穴1b、1cと、封止樹
脂が投入される上ポット1dと、後述するゲートプレー
ト3が一点鎖線で示す様に配置されるプレート部1eが
形成されている。
2は下金型であり、下ポット2a、ランナー溝2b、電
子部品10が配置された回路基板4を保持するための基
板固定部2cが形成されている。
又、下金型2には回路基板4とゲートプレート3を位置
決めするためのガイドピン5、6が設けられるととも
に、下ポット2aと基板固定部2cの底面側には、回路
基板4に封止部を形成した後、回路基板4を硬化した封
止樹脂とともに下金型2から取出すためのノックアウト
ピン7、8、9が配置されている。
3は封止樹脂を上キャビティー1aに導くためのゲート
プレートであり、第2図にその外観斜視図が示してある
如く上面側には、上キャビティー1a(第2図では封止
部13になる。)に向って先細になるゲート溝3aが形
成されている。
更にゲートプレート3及び回路基板4には、それぞれガ
イドピン5、6が貫通するガイド穴3b、4a、4bが
設けられている。
次に本実施例の樹脂封止工程を、第1図(a)〜(e)の順に
従って説明する。
各構成部品の上下配置は第1図(a)に示す如くであり、
まず回路基板4は電子部品10が上面になるよう下金型
2のガイドピン5、6にガイド穴4a、4bをそれぞれ
貫通させて基板固定部2cに配置する。次にゲートプレ
ート3は、ゲート溝3aを上面側に向けた状態でガイド
穴3bにガイドピン5を貫通させ、回路基板4上面に配
置する。
更に上金型1は、ゲートプレート3及び回路基板4を貫
通したガイドピン5、6に案内穴1b、1cを合わせて
下金型2の上面に重ねられる。これによって第1図(b)
に示す様に、ゲートプレート3は上金型のプレート部1
eに固定され、回路基板4は下金型2の基板固定部2c
に固定されるとともにゲートプレート3のゲート溝3a
と上金型1の間にはサイドゲート3cが構成され、下金
型2のランナー溝2bと上金型1の間にはランナー2d
が構成される。
しかもサイドゲート3cは上キャビティー1aの側面に
連結されている。
次に第1図(b)に示す如く上ポット1dからガラス繊維
を混合した熱硬化性樹脂である封止樹脂11を入れ、下
ポット2aにて加熱・溶融する。
そして封止樹脂11を射出するためのプランジャー12
を上ポット1dから下ポット2aに下降させることによ
り、封止樹脂11はランナー2d、サイドゲート3cを
通って上キャビティー1a内に充填され、電子部品10
の周囲のみを封止する。
ゲートプレート3のゲート溝3aは、先細になっている
先端部が摩滅しやすいが、ゲート溝3aが摩滅した時
は、ゲートプレート3のみを交換するだけで良い。
次に上キャビティー1a内に充填された封止樹脂11が
硬化し、回路基板4に封止部13が形成されたら上金型
1が上方に外される。
そして第1図(c)に示す如く、ノックアウトピン7、
8、9を上方に突出することにより、封止部13が形成
された回路基板4は、封止部13につながって硬化した
ゲート3c、ランナー2d、下ポット2aの封止樹脂1
1とともに下型2のガイドピン5、6から取外される。
そして第1図(d)に示す如く、サイドゲート3cの部分
を上方又は左右に折り曲げれば、封止部13から不用な
封止樹脂11を簡単に分離でき、更に第4図に示す如く
回路基板4を所定形状にカットすることにより個々のI
Cモジュール17が完成する。
しかも前述した如くサイドゲート3cは、封止部13の
側面に連結しているので、ゲート残り13aは封止部1
3の側面に突出する。
そして第5図に示す如く、このICモジュール17は、
封止部13をカード基体42の凹部42a内に正確に収
納できる。最後にカード基体42の両面をオーバーシー
ト35で覆ってICカード44が完成するが、従来技術
でも述べた如く、ICモジュール17は、回路基板4の
外周が凹部42aに於ける基板凹部420aの内周に係
合して平面位置が規制されるので、封止部13の側面に
ゲート残り13aが突出しても、封止部13が収納され
る封止凹部420bの内周を前記封止部13の外径より
も径大に形成することによって前記ゲート残り13aを
問題なく収納することが可能となる。
更に第1図(e)に示す如くゲートプレート3は、ゲート
溝3aから硬化した封止樹脂11を簡単に取外すことに
よって再度使用できる。
尚、ゲート溝3aと封止樹脂11の分離を容易にするた
め、ゲート溝3a面の仕上げは出来るだけキレイに仕上
げることが望ましい。又、ゲート溝3aに予め離型剤を
塗布しておいても良い。
尚、前述の実施例では封止部13の外形形状が四角形で
あったが、第3図に示す如く丸形にしたり、任意に変更
可能である。
次に本発明の第二実施例を第6図に基づいて説明する。
第6図は樹脂封止方法の工程を示す要部断面図である。
本実施例ではゲートプレート14によって形成されるサ
イドゲート14aが上金型15に設けた上キャビティー
15aの側面中央部に連結しているので、封止部16の
上端からより離れた所でサイドゲート14aとの分離が
可能となる。
次に本発明の第三実施例を第14図(a)〜(c)及び第15
図に基づいて説明する。第14図(a)〜(c)は本実施例の
樹脂封止方法の工程を示す断面図、第15図は第14図
(b)の状態を示す要部斜視図である。
まず第14図(a)及び第15図に基づいて本実施例で使
用される各構成部品を説明する。尚、前述の第一実施例
の構成と同様に機能する構成部品には同一番号を付けて
その説明を省略する。
本実施例の最大の特徴は、ゲートプレート50が下金型
2に対して回動可能に取付けられている点である。即ち
ゲートプレート50には回転軸51が設けられ、下金型
2に形成した軸受部2eに回転可能に軸支されている。
一方下金型2側には、ゲートプレート50を回動させる
ための駆動手段として上下に駆動する押上げピン52が
設けられている。押上げピン52は先端がテーパー形状
をしており、上方に駆動したとき、そのテーパー面がゲ
ートプレート50の端部50bに当接してゲートプレー
ト50を上方向に回動させ、反対に押上げピン52が下
方に駆動するとゲートプレート50を下方に回動するよ
うに構成されている。
次に本実施例における樹脂封止工程を第14図(a)〜(c)
の順に従って説明する。
まず押上げピンン52によってゲートプレート50を上
方向に回動させた状態で下金型2の基板固定部2cに回
路基板4を配置する。次に第14図(a)に示す如く、押
上げピン52を下方に駆動し、回路基板4の上面にゲー
トプレート50を配置するとともに、さらに上方向から
上金型1によってはさみ込む。これにより、電子部品1
0が上キャビティー1aで囲まれるとともに上金型1と
ゲートプレート50の間にはサイドゲート3c、上金型
1と下金型2の間にはランナー2dがそれぞれ構成され
る。
そしてプランジャー(図示せず)によって射出された封
止樹脂11がランナー2d、サイドゲート3cを通って
上キャビティー1a内に充填され、電子部品10の周囲
のみを封止する。
次に上キャビティー1a内に充填された封止樹脂11が
硬化し、回路基板4に封止部13が形成されたら上金型
1が上方に離間される。そして第14図(b)に示す如
く、最初にノックアウトピン7を上方に突出させ、ラン
ナー2d、サイドゲート3cで硬化した不要な封止樹脂
11を取除く。この時、第15図に示すごとくゲート溝
50aが封止部13に向って先細形状となっているの
で、封止部13の側面には、極めて小さなゲート残り1
3aしか残らない。
次に押上げピン52を上方向に駆動し、ゲートプレート
50を上方向に回動させて回路基板4の上面から離脱さ
せる。そしてノックアウトピン8、9を上方に突出させ
ることにより、基板固定部2cから完成したICモジュ
ールを取出すことができる。
最後にノックアウトピン7、8、9を下方にもどすこと
により、封止部13が形成されていない新しい回路基板
4を基板固定部2cにセッティングできる。
従って封止工程毎にゲートプレート50を下金型2から
取り外す必要もなく、ゲートプレート50と封止部13
が形成された回路基板4との離型及び硬化した不要封止
樹脂11とゲートプレート50との離型もスムーズに行
なえるので、自動化に適した樹脂封止方法とすることが
できる。
尚、前述の各実施例では上金型にキャビティーを形成し
たが、逆に下金型にキャビティーを設ける場合でも同様
な作用効果を発揮する。
〔発明の効果〕
上記のごとく本発明によれば、上金型と下金型の間にゲ
ート溝を形成したゲートプレートを介在させることによ
って回路基板面から離れた位置にサイドゲートを形成
し、該サイドゲートを用いてキャビティー内に熱硬化性
樹脂よりなる封止樹脂を注入する方式であるため、完成
モジュールに於けるゲート残りを回路基板上や、封止部
上面を避けて封止部側面に形成することが可能となり、
薄型封止を必要とするICカード等の実装には最適なモ
ジュールを提供することができる。
又サイドゲート構造であるため、ゲート部への樹脂づま
りの心配がなく、さらにゲート溝が摩滅した場合には従
来の高価な金型交換の代りに製作が容易でコストの廉い
ゲートプレートのみの交換で対応出来るため、金型のメ
ンテナンスの面に於いても有利になる。
更にゲートプレートを上金型又は下金型に対して回動可
能に取付けるとともに、上、下金型の離間した状態で
は、ゲートプレートを基板上から離脱させる駆動手段を
採用すれば、封止工程毎にゲートプレートを金型から取
り外す必要もなく、且つ不要封止樹脂の処理及び完成し
たICモジュールの取り扱いが容易になり、自動化に最
適な樹脂封止方法を提供できる等、熱硬化性樹脂を用い
たモジュールの封止方法に於いて大なる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は本発明の第一実施例である樹脂封止方
法の工程を示す要部断面図、第2図は第1図(a)〜(e)の
工程によって封止部が形成された回路基板にゲートプレ
ートを取付けた状態を示す外観斜視図、第3図は丸形の
封止部が形成された回路基板にゲートプレートを取付け
た状態を示す外観斜視図、第4図はICモジュールを示
す外観斜視図、第5図はICカードの要部断面図、第6
図は本発明の第二実施例である樹脂封止方法の工程を示
す要部断面図、第7図は従来のICカードの外観斜視
図、第8図は第7図のA−A断面図、第9図は従来のI
Cカードのカード基体を示す外観斜図、第10図は従来
のICチップ樹脂封止方法の工程を示す断面図、第11
図は従来のICモジュールを示す外観斜視図、第12図
は従来の他のICモジュールを示す外観斜視図、第13
図は第12図のICモジュールをICカードに収納した
状態を示す断面図、第14図(a)〜(c)は本発明の第三実
施例である樹脂封止方法の工程を示す断面図、第15図
は第14図(b)の状態を示す要部斜視図である。 1、15……上金型、 1a、15a……上キャビティー、 2……下金型、 2b……ランナー、 3、50……ゲートプレート、 3a、50a……ゲート溝、 3c、14a……サイドゲート、 4……回路基板、 10……電子部品、 11……封止樹脂、 52……押上げピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 45/26 7179−4F G06K 19/077 H01L 21/56 T 8617−4M (56)参考文献 特開 昭63−2336(JP,A) 特開 昭62−241344(JP,A) 特開 昭63−503265(JP,A) 実開 昭63−170943(JP,U) 実開 昭63−159830(JP,U) 実開 昭62−96847(JP,U) 特公 昭57−59666(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂封止が施される基板を上金型と下金型
    で挾み込み、該上金型又は下金型に形成されたキャビテ
    ィー内にゲートを通して樹脂を充填する樹脂封止方法に
    おいて、前記基板上に、ゲート溝を有するゲートプレー
    トを配置することにより、該ゲートプレートと前記上金
    型又は下金型との間に前記キャビティーの側面に連結す
    るサイドゲートを構成して前記キャビティー内に樹脂を
    充填することを特徴とする樹脂封止方法。
  2. 【請求項2】ゲートプレートは上金型又は下金型の一方
    に回動可能に取付けられるとともに、前記上金型と下金
    型の離間した状態では前記ゲートプレートを基板上から
    回動離脱させる駆動手段を有することを特徴とする請求
    項1記載の樹脂封止方法。
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