JPH09239787A - モールド金型および半導体装置の製造方法 - Google Patents

モールド金型および半導体装置の製造方法

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JPH09239787A
JPH09239787A JP4973096A JP4973096A JPH09239787A JP H09239787 A JPH09239787 A JP H09239787A JP 4973096 A JP4973096 A JP 4973096A JP 4973096 A JP4973096 A JP 4973096A JP H09239787 A JPH09239787 A JP H09239787A
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JP
Japan
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mold
die
lead frame
semiconductor device
manufacturing
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JP4973096A
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English (en)
Inventor
Norihiko Kasai
紀彦 葛西
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Hitachi Ltd
Renesas Semiconductor Package and Test Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Hokkai Semiconductor Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層パッケージのモールド工程における生産
性を向上させる。 【解決手段】 モールド下金型3とモールド上金型2と
の間に、たとえば紙製の中間型11とリードフレーム9
とを製品位置決めピン14に挿通することによって積層
および位置決めし、モールド上金型2とモールド下金型
3の間で中間型11およびリードフレーム9をクランプ
し、中間型11の圧縮変形によって中間型11とリード
フレーム9を均一に密着させてバリの発生を防ぐととも
に、リードフレーム9上の半導体ペレット8を囲繞する
積層パッケージ形成部15を形成し、積層パッケージ形
成部15に樹脂を充填して積層パッケージを形成するモ
ールド金型である。紙製の中間型11は、モールド完了
後に積層パッケージと分離が可能なミシン目等の分断構
造を持ち、必要に応じて離型剤等が含浸され、清掃が不
要なように使い捨てされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モールド金型およ
び半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体装置の製
造工程における積層パッケージの一括モールド工程等に
適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、日系BP社、1993年5月
31日発行、「実践講座VLSIパッケージング技術
(下)」P31〜P53、等の文献にも記載されている
ように、従来の半導体装置の樹脂封止工程では、トラン
スファモールド方式が一般に使用されている。このトラ
ンスファモールド方式では、樹脂注入時にパッケージ成
形部からの樹脂の漏出を制限するため、樹脂漏れ防止領
域を上下金型にて加圧クランプすることが知られてい
る。
【0003】一方、半導体装置の実装密度向上等に要求
に呼応して、複数のリードフレームを金型のキャビティ
内に厚さ方向に所定間隔で積層して固定し、この状態で
一括して封止して得られる積層パッケージを製造する一
括モールド技術が考えられる。この一括モールド技術で
は、一対の上下金型の他に、積層リードフレームの間
隔、または積層数によって変化する製品高さ等の調整用
に、中間金型を上下金型にクランプして用いることが考
えられる。この中間金型は、上下金型と同様に金属で製
作する場合には、クランプ方向に直交する方向に型分解
が可能なように、パッケージ部分を横断する位置で分割
可能な形状にされるとともに、高価であるため繰り返し
て使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
技術によってモールド作業を遂行すると、金型表面の汚
れ取りや離型効果の向上等を目的として行われるモール
ド作業前の掃除用樹脂を使用した金型掃除の効果が、1
ショット毎に中間金型を取り外すために中間金型での持
続性がなく清掃頻度が高くなる、という技術的課題があ
る。すなわち、この金型清掃は、たとえば、離型剤を含
むダミーの掃除用樹脂を用いた成形作業を実行して金型
の内周面に離型剤を馴染ませる等の目的で行われるが、
上下端の金型では常時加熱されているため、離型剤の型
内での塗布効果は維持されるのに対して、中間金型は、
パッケージの取り出しのために、各ショット毎に分解さ
れて冷却されるために当該離型剤の塗布効果は失われこ
ととなり、前記金型清掃作業の実行頻度が高くなる。
【0005】また、剛性の高い金属製の複数の中間金型
を使用する場合には、中間金型の厚さのばらつきによっ
て加圧クランプ力が金型の合わせ面内で均一化できず、
樹脂がパッケージ成形部(キャビティ)から樹脂漏れ防
止領域に漏れ出して中間金型やアウタリードの表面等に
バリを発生させ、反復使用のために中間金型のバリ取り
作業が必須になり、モールド工程が煩雑化するととも
に、アウタリードの表面に付着したバリは次工程で行う
アウタリードへのメッキ作業やリード成形工程等におい
て障害発生の一因となる、という他の技術的課題も懸念
される。
【0006】さらに、金属製の中間金型の場合には、各
ショット毎に中間金型の分割面を精密に組み合わせてリ
ードフレームと積み重ねる必要があり、前述の高頻度の
清掃が必要なこととも併せて工程の自動化が困難である
とともに、中間金型の製作にも高い精度が要求されるこ
ととになり、金型全体の製造コストや成形工程の製造原
価は高くならざるを得ない。
【0007】本発明の目的は、金型の製作費や清掃頻度
等の低減によって積層パッケージのモールド工程におけ
る製造原価を削減することが可能なモールド金型を提供
することにある。
【0008】本発明の他の目的は、自動化によって積層
パッケージのモールド工程における生産性を向上させる
ことが可能なモールド金型を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、積層パッケー
ジのモールド工程におけるバリの発生を防止して、製品
不良を低減させることが可能なモールド金型を提供する
ことにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、金型の製作費
や清掃頻度等の低減によって積層パッケージのモールド
工程における製造原価を削減することが可能な半導体装
置の製造技術を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、自動化によっ
て積層パッケージのモールド工程における生産性を向上
させることが可能な半導体装置の製造技術を提供するこ
とにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、積層パッケー
ジのモールド工程におけるバリの発生を防止して、製品
不良を低減させることが可能な半導体装置の製造技術を
提供することにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0015】すなわち、本発明のモールド金型は、第1
および第2の金型の間にリードフレームと中間型をクラ
ンプする構成において、中間型を第1および第2の金型
よりも低剛性の素材で構成し、モールドの加圧クランプ
時に中間型が必要な厚さに加圧圧縮される構成としたも
のである。
【0016】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
第1および第2の金型の間にリードフレームと中間型を
クランプし、第1および第2の金型および中間型と、リ
ードフレームとで構成されるキャビティに樹脂を圧入し
てリードフレーム上の半導体ペレットを封止するパッケ
ージを構成するモールド成形において、中間型を第1お
よび第2の金型よりも低剛性の素材で構成し、モールド
の加圧クランプ時に中間型が必要な厚さに加圧圧縮され
る構成としたものである。
【0017】中間型の素材としては、たとえば、発塵の
少ない紙等を用いることができ、使い捨てとする。また
必要に応じて離型剤を含浸させることができる。
【0018】上述のような本発明の手段によれば、モー
ルド工程中に中間型をリードフレームと同等に取り扱う
ことができるため、自動化が容易であるとともに、中間
型が使い捨てのために清掃が不要であり、金型の清掃等
に要する工数を大幅に削減できる。また、中間型がクラ
ンプ時に加圧圧縮されることにより、リードフレームお
よび中間型の積層数を増加させても、各積層間における
型の合わせ面の全域でリードフレーム等に対する均一な
クランプ力が作用することとなり、キャビティからの樹
脂の漏れ出し等の不良を確実に回避でき、良好なパッケ
ージングを実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1の(a)および(b)は、本発明の一
実施の形態である半導体装置の製造方法およびモールド
金型の作用の一例を工程順に示す断面図であり、図2の
(a)および(b)は本実施の形態の半導体装置の製造
方法およびモールド金型におけるモールド対象となるリ
ードフレームの構成の一例を示す平面図および断面図、
図3は本実施の形態のモールド金型を構成する中間型の
構造の一例を示す平面図、図6は、本実施の形態のモー
ルド金型によって成形された半導体装置の構成の一例を
示す外観斜視図、図7は、本実施の形態のモールド金型
を備えたモールド装置の構成の一例を示す正面図であ
る。
【0021】まず、図7によって、本実施の形態のモー
ルド装置1の構成を説明する。本実施の形態では、モー
ルド装置1は、樹脂封止すべきリードフレームが載置さ
れた型面にキャビティ3aが刻設されたモールド下金型
3と、このモールド下金型3と密着してパッケージ形成
を行うキャビティ2aが型面に刻設されたモールド上金
型2、ローダ部4、ゲートブレーク部5、アンローダ部
6、操作パネル7から構成されている。
【0022】図2の(a)および(b)に例示されるよ
うに、リードフレーム9には、そのインナリード9aの
上に半導体ペレット8を搭載し、電極接続ワイヤ10を
介して、当該インナリード9aと半導体ペレット8上の
図示しない電極パッドとを電気的に接続した構成が、所
定のピッチでn個だけ反復して形成されている。また、
リードフレーム9のインナリード9aは、タイバー9b
にて幅方向に連ねられ、当該タイバー9bの外側のアウ
タリード9cと一体に連接され、アウタリード9cは、
フレーム9dに連接されている。リードフレーム9に
は、位置決め用のピンが挿通される位置決め孔9eが穿
設されている。
【0023】図3は、本実施の形態における中間型の構
成の一例を示す平面図である。本実施の形態における中
間型11は、リードフレーム9とほぼ同寸法の輪郭形状
を有しており、リードフレーム9における半導体ペレッ
ト8に対応する位置には、内法寸法が図2(a)におけ
る樹脂パッケージライン12aに一致するように設定さ
れた略矩形の複数の貫通孔12が、半導体ペレット8の
数および配列ピッチに合わせて形成されている。また、
リードフレーム9における位置決め孔9eに対応する位
置には、位置決め孔11aが穿設されている。
【0024】さらに、中間型11は、貫通孔12の配列
方向に、当該貫通孔12の中央部を横断するように、型
分割用ミシン目13が形成されており、図3の上下方向
に張力を与えることにより、当該型分割用ミシン目13
の位置で容易に分断することが可能になっている。
【0025】本実施の形態の場合、中間型11は、たと
えば、モールド下金型3やモールド上金型2などの金属
よりも剛性のはるかに小さくかつ安価な、たとえば紙で
構成されており、毎ショット毎に新品に交換して用いら
れる。また、中間型11の自然状態での厚さ寸法t0
は、モールド下金型3とモールド上金型2の間でのクラ
ンプ時の圧縮代Δtを見込んで、型締め完了時の設計厚
さ寸法t1に、前記圧縮代Δtを加えた値に設定され
る。
【0026】中間型11を構成する紙としては、たとえ
ば植物繊維をすいて平らに絡みあわせたものに限らず、
たとえばビスコースレーヨン、セルロースアセテート、
合成繊維、合成高分子等、任意の物質を用いたものを使
用することができる。なお、中間型11は、貫通孔12
の内周面が樹脂に接するので、発塵の少ない素材が望ま
しい。また、必要に応じて、中間型11に離型剤等を含
浸させてもよい。
【0027】図1の(a)および(b)に、モールド下
金型3とモールド上金型2の間にリードフレーム9と中
間型11を供給して型締めを行う動作を工程順に例示す
る。モールド下金型3は、外部から供給されるリードフ
レーム9の位置決め孔9eや中間型11の位置決め孔1
1aに嵌合することによって、当該リードフレーム9お
よび中間型11のクランプ前の位置決めを行う、製品位
置決めピン14が備えられている。
【0028】本実施の形態の場合、中間型11およびリ
ードフレーム9を、ローダ部4から、モールド下金型3
に交互に供給できるように、中間型11を、前述のよう
にリードフレーム9の外形形状に合わせた紙を使用して
製作することで使い捨てとし、中間型11をリードフレ
ーム9と同様に取り扱う。すなわち、従来の金属製の中
間金型の場合には、リードフレーム9と金型の組立等の
作業は、別の位置で別個に行う必要があったが、本実施
の形態の場合には、中間型11はクランプ方向に交差す
る面内での分解や組立の必要がなく、中間型11とリー
ドフレーム9を積層する操作は、モールド上金型2の位
置で、中間型11の位置決め孔11aを製品位置決めピ
ン14に挿通する操作およびリードフレーム9の位置決
め孔9eを製品位置決めピン14に挿通する操作を所定
の順序で交互にロボットハンド等により自動的に簡単に
行うことができる。また、中間型11は使い捨てである
ためモールド上金型2およびモールド下金型3の掃除に
おいて、一般的なモールド金型と同様の方法にて同様の
効果を持続させることが可能になる。
【0029】次に、本実施の形態の中間型11の作用に
ついて、樹脂注入時に樹脂漏れが発生しやすい、複数の
n層に積層した場合を例に採って説明する。
【0030】まず、図1(a)に示すように、モールド
下金型3に設けられた製品位置決めピン14が、複数の
リードフレーム9−1〜9nと複数の中間型11−〜1
1−nの各々の位置決め孔9eおよび位置決め孔11a
に挿通されるようにローダ部4から複数のリードフレー
ム9および中間型11を交互にセットする。この動作は
ロボットハンド等によって自動的に行わせることができ
る。
【0031】次にモールド下金型3が上昇し、図1
(b)のように、モールド上金型2との間で複数のリー
ドフレーム9−1〜9nと複数の中間型11−1〜11
−nを挟圧する加圧クランプ動作に入る。このとき、剛
性の低い複数の中間型11−1〜11−nは、リードフ
レーム9と重なり合う部分などで、各々が厚さ方向に圧
縮代Δtだけ加圧収縮し、必要なパッケージ高さを得る
ための所定の設計値の厚さ寸法t1になった状態で、モ
ールド下金型3およびモールド上金型2や、隣接するリ
ードフレーム9に密着し、積層パッケージ形成部(キャ
ビティ)の外部への樹脂の漏れが確実に防止される。
【0032】この時、モールド下金型3とモールド上金
型2との間には、キャビティ3a、キャビティ2a、積
層された複数の中間型11の貫通孔12の内周面、リー
ドフレーム9のインナリード9aおよびタイバー9bの
側面等で構成され、積層された複数のリードフレーム9
上の同一ピッチ位置に配置された積層方向の複数の半導
体ペレット8を一括して囲繞する密閉空間が、積層パッ
ケージ形成部15として形成される。そして、モールド
上金型2に設けられた図示しない樹脂注入口から、この
積層パッケージ形成部15に流動性の熱硬化性の樹脂を
圧入して充填し、たとえば図6に例示されるように、複
数の半導体ペレット8を封止した樹脂からなる所定の外
観形状の積層パッケージ15aを形成する。
【0033】その後、モールド下金型3を下降させてク
ランプ状態を解除し、積層パッケージ15aによって積
層方向の半導体ペレット8が一括封止された複数のリー
ドフレーム9および中間型11を、ゲートブレーク部5
の側に取り出し、複数の中間型11を、型分割用ミシン
目13を境に分断することによって積層パッケージ15
aから取り去る操作、さらには積層パッケージ15aに
連なる図示しないランナ等の樹脂の供給経路に充填され
た余分な樹脂等を取り去る操作等を行い、アンローダ部
6に搬出する。すなわち、本実施の形態では、中間型1
1は使い捨てである。
【0034】アンローダ部6に搬出された、リードフレ
ーム9は、図示しないリード切断/成形工程において、
インナリード9aとタイバー9bで囲まれる空間に突出
したバリの除去、タイバー9bの切除、アウタリード9
cのフレーム9dからの切り離し、アウタリード9cの
成形加工等を施されることによって、図6に例示される
ような半導体装置16等の製品形状となる。
【0035】図6に例示した半導体装置16は、一例と
して上述のモールド工程において、リードフレーム9を
4枚積層して得られるものである。すなわち、積層パッ
ケージ15aの両側面からは、高さ方向に4列のアウタ
リード9cが突設され、積層パッケージ15aの一主面
の端部には、当該アウタリード9cの勝手方向を識別す
るため、凹マーク15bが形成されている。この凹マー
ク15bは、モールド下金型3またはモールド上金型2
のキャビティ3aまたはキャビティ2aの対応部位に図
示しない突起を設けておくことで形成される。
【0036】以上の説明のように、本実施の形態のモー
ルド金型においては、中間型11を低剛性かつ低価格の
紙等の素材で構成して使い捨てとすることにより、中間
型11の反復使用のための清掃作業は全く不要となり金
型の清掃作業の頻度や工数を大幅に削減でき、モールド
金型やモールド工程の原価を大幅に削減できる。また、
中間型11をリードフレーム9と同様に取り扱うことが
可能となり、たとえばモールド上金型2とモールド下金
型3との間にセッティングする際に、ロボットハンド等
を用いた中間型11およびリードフレーム9のセッティ
ングの自動化が可能となる。この結果、積層パッケージ
のモールド工程における生産性を向上させることができ
る。
【0037】また、中間型11がクランプ時に圧縮変形
してリードフレーム9等に均一に密着するので、中間型
11とリードフレーム9の積層部分からの樹脂の漏れ等
に起因するリードフレーム9表面のバリの発生が減少す
る。このため、モールド後のリードフレーム9の切断や
成形工程における加工不良の発生等が確実に減少し、半
導体装置16のモールド工程やリード切断成形工程等に
おける歩留りが向上する。
【0038】なお、上述の説明では、リードフレーム9
および中間型11として、リードフレーム9が所定のピ
ッチで複数の複数の半導体ペレット8を搭載し、中間型
11もこれに合わせたピッチで複数の貫通孔12を備え
た場合を例に採って説明したが、たとえば、図4に例示
されるように、リードフレーム9が一個の半導体ペレッ
ト8を搭載し、これに合わせて、図5に例示されるよう
に、一つの貫通孔12を備えた中間型11を用いる場合
も同様の効果を得ることができる。この場合、たとえ
ば、型分割用ミシン目13aを、リードの配列位置を避
けて、当該リードの配列方向に平行に貫通孔12を横断
する位置に配置することができる。
【0039】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0040】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である半導
体装置に適用した場合について説明したが、それに限定
されるものではなく、たとえば、同様の封止構造を持つ
一般の電子部品等に広く適用することができる。
【0041】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0042】本発明のモールド金型によれば、金型の製
作費や清掃頻度等の低減によって積層パッケージのモー
ルド工程における製造原価を削減することができる、と
いう効果が得られる。
【0043】また、自動化によって積層パッケージのモ
ールド工程における生産性を向上させることができる、
という効果が得られる。
【0044】また、積層パッケージのモールド工程にお
けるバリの発生を防止して、製品不良を低減させること
ができる、という効果が得られる。
【0045】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
金型の製作費や清掃頻度等の低減によって積層パッケー
ジのモールド工程における製造原価を削減することがで
きる、という効果が得られる。
【0046】また、自動化によって積層パッケージのモ
ールド工程における生産性を向上させることができる、
という効果が得られる。
【0047】また、積層パッケージのモールド工程にお
けるバリの発生を防止して、製品不良を低減させること
ができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明の一実施の形態
である半導体装置の製造方法およびモールド金型の作用
の一例を工程順に示す断面図である。
【図2】(a)および(b)は本発明の一実施の形態で
ある半導体装置の製造方法およびモールド金型における
モールド対象となるリードフレームの構成の一例を示す
平面図および断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるモールド金型を構
成する中間型の構造の一例を示す平面図である。
【図4】(a)および(b)は本発明の一実施の形態で
ある半導体装置の製造方法およびモールド金型における
モールド対象となるリードフレームの構成の変形例を示
す平面図および断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるモールド金型を構
成する中間型の構造の変形例を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
方法およびモールド金型によって製造される半導体装置
の一例を示す外観斜視図である。
【図7】本発明の一実施の形態であるモールド金型を備
えたモールド装置の構成の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 モールド装置 2 モールド上金型(第1の金型) 2a キャビティ 3 モールド下金型(第2の金型) 3a キャビティ 4 ローダ部 5 ゲートブレーク部 6 アンローダ部 7 操作パネル 8 半導体ペレット 9 リードフレーム 9a インナリード 9b タイバー 9c アウタリード 9d フレーム 9e 位置決め孔 10 電極接続ワイヤ 11 中間型 11a 位置決め孔 12 貫通孔 12a 樹脂パッケージライン 13(13a) 型分割用ミシン目(低剛性領域) 14 製品位置決めピン 15 積層パッケージ形成部 15a 積層パッケージ 15b 凹マーク 16 半導体装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:34

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向面の少なくとも一方にキャビティが
    形成され、前記対向面の間に半導体ペレットを搭載した
    リードフレームをクランプする第1および第2の金型
    と、前記第1および第2の金型の間に前記リードフレー
    ムとともにクランプされ、前記キャビティの一部を構成
    する貫通孔を備えた中間型とからなり、前記中間型は、
    前記第1および第2の金型よりも剛性の低い素材からな
    ることを特徴とするモールド金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモールド金型において、
    複数の前記リードフレームおよび前記中間型を任意の順
    序で積み重ねた状態で、前記第1および第2の金型の前
    記対向面にクランプすることを特徴とするモールド金
    型。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のモールド金型に
    おいて、前記中間型の厚さ寸法は、所定の設計値に、前
    記第1および第2の金型によるクランプ時の圧縮代を加
    えた値に設定されることを特徴とするモールド金型。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載のモールド金
    型において、前記中間型には、前記貫通孔を横断する位
    置に、ほぼ線状の低剛性領域が選択的に形成され、離型
    と同時または離型後に、前記中間金型を前記低剛性領域
    で破断して前記リードフレームを取り出すことを特徴と
    するモールド金型。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載のモール
    ド金型において、前記中間型を構成する前記素材は紙で
    あることを特徴とするモールド金型。
  6. 【請求項6】 対向面の少なくとも一方にキャビティが
    形成され、前記対向面の間に半導体ペレットを搭載した
    リードフレームをクランプする第1および第2の金型
    と、前記第1および第2の金型の間に前記リードフレー
    ムとともにクランプされ、前記キャビティの一部を構成
    する貫通孔を備えた中間型とを用いて前記半導体ペレッ
    ト封止するパッケージを成形する半導体装置の製造方法
    であって、 前記中間型を、前記第1および第2の金型よりも剛性の
    低い素材で構成することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、複数の前記リードフレームおよび前記中間型を
    任意の順序で積み重ねた状態で、前記第1および第2の
    金型の前記対向面にクランプすることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の半導体装置の製
    造方法において、前記中間型の厚さ寸法は、所定の設計
    値に、前記第1および第2の金型によるクランプ時の圧
    縮代を加えた値に設定されることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6,7または8記載の半導体装置
    の製造方法において、前記中間型の前記貫通孔を横断す
    る位置に、ほぼ線状の低剛性領域を選択的に形成し、離
    型と同時または離型後に、前記中間金型を前記低剛性領
    域で破断して前記パッケージが形成された前記リードフ
    レームを取り出すことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項6,7,8または9記載の半導
    体装置の製造方法において、前記中間型を構成する前記
    素材は紙であり、使い捨てによって毎ショット毎に新規
    な前記中間型を使用することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
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