JPH06330010A - アクリレートのホツトメルトに基づく粘着組成物 - Google Patents

アクリレートのホツトメルトに基づく粘着組成物

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JPH06330010A
JPH06330010A JP6101506A JP10150694A JPH06330010A JP H06330010 A JPH06330010 A JP H06330010A JP 6101506 A JP6101506 A JP 6101506A JP 10150694 A JP10150694 A JP 10150694A JP H06330010 A JPH06330010 A JP H06330010A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも６０、とくに６５〜８０のＫ値に
より特徴づけられ、そしてホットメルトとして加工する
ことができる系を与えるように脱蔵押出機の中でアクリ
レートのホットメルトに基づく粘着組成物の溶液を濃縮
または脱蔵することによって得ることができるアクリレ
ートのホットメルトに基づく粘着組成物。 【効果】 本発明によれば、少なくとも６０のＫ値、と
くに６５〜８０のＫ値を有するアクリレートのホットメ
ルトに基づく粘着組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】本発明は、少なくとも６０のＫ値を有する
アクリレートのホットメルトに基づく粘着組成物に関す
る。
【０００２】アクリレートのホットメルトに基づく粘着
組成物は既知であるが、これらはＫ値が低いために多数
の用途に不適当であるか、あるいは十分には適当ではな
い。したがって、低い粘度の系の形態で商業的に入手可
能なこの型の組成物、例えば、３１のＫ値（ベイエルス
ドルフ［Ｂｅｉｅｒｓｄｏｒｆ］試験法）および１７７
℃（３５０°Ｆ）において３．８Ｐａｓの粘度を有する
ＨＲＪ４３２６（シェネクタディ・ケミカルス［Ｓｃｈ
ｅｎｅｃｔａｄｙ Ｃｈｅｍｉｃａｌｓ］）、および４
０のＫ値および１２０℃において１３Ｐａｓの粘度を有
するＡＣＲＯＮＡＬ ＤＳ ３４２９Ｘ（ＢＡＳＦ）が
存在する。しかしながら、これらの組成物および同様な
組成物は、例えば、粘着テープまたはプラスターのため
の支持体としての織製材料および不織材料のコーティン
グに不適当である。なぜなら、それらはこのような支持
体を通過するからである。さらに、それらの接着強さ
は、とくに、工業的用途に低過ぎる。
【０００３】この型の既知の組成物の低い粘度の系に対
する制限は、とくに、要求される濃縮工程が流れの性能
および熱および剪断に対する抵抗を強く要求するという
事実に起因する。この接着組成物は、溶液で製造される
ので、反応器の中で直接濃縮される。この操作は下記の
事実を必要とする： − 有効な脱気および混合を可能とするために、なお高
度に濃縮された状態である、系の低い粘度。
【０００４】− 反応器からの経済的取り出しを可能と
する組成物の低い粘度。
【０００５】同一の技術を使用すると、より高い粘度の
組成物は、なかでも、下記の欠点を有する： − より高い粘度の系は熱エネルギーに対する要求が有
意に増加し、これは組成物の加熱の増加を生ずる（副反
応／分解）。
【０００６】− より低い温度の使用は、組成物の系の
対応して高い剪断応力を生ずる。
【０００７】前述の理由のために、従来、より高いＫ値
を有するアクリレートのホットメルトの接着剤を製造す
ることは不可能であった。しかし、剪断強さに関するか
ぎり、低い粘度の組成物は接着に関係する弱さを有す
る。
【０００８】本発明の目的は、ここで救済法を提供する
こと、とくに少なくとも６０のＫ値を有するアクリレー
トのホットメルトに基づく粘着組成物を提供することで
ある。
【０００９】このような組成物は商業的に入手可能では
ない。なぜなら、とくに、このような組成物がかなり興
味をもたれており、かつ従来入手可能であった組成物の
Ｋ値を増加するために広範な開発研究が実施されている
いるという事実にかかわらず、それらを製造するため
の、工業的に実施可能なかつ適当な方法は存在しないか
らである。
【００１０】この目的は、特許請求の範囲において詳細
に特徴づけられる組成物およびそれらの製造方法によ
り、本発明に従い達成される。
【００１１】本発明の目的のための脱蔵（ベント式）押
出機の使用は、ある数の理由で当業者にとって明らかで
なかった；アクリレートのホットメルトの高いＫ値、例
えば、少なくとも６０のＫ値は、脱蔵との競争する剪断
力および熱処理のために高分子の崩壊、反応性共成分の
ためのゲル化、および過剰の溶剤含量に対する基本的な
保存を生ずることが強く期待されたであろう。これはこ
の型の高分子量の接着生成物のための脱蔵押出機の使用
に対する偏見の形で今や明らかである。既に欧州特許
（ＥＰ）第４１１，５１０号に記載されているように、
押出機の中でポリマー溶液から揮発性成分、例えば、残
留モノマーを除去することは実施されている。それにも
かかわらず、この欧州特許は、先行技術において普通で
あるように、種々の熱可塑性物質、例えば、ポリカーボ
ネート、ポリフェニレンエーテルまたはポリスチレンを
使用し、これらは本発明に従い使用する高いＫ値を有す
るアクリレートのホットメルトと相溶性ではない。なぜ
なら、当業者は脱蔵押出機の中の接着組成物の運搬に対
して偏見をもっているからである。
【００１２】本発明によれば、後述する実施態様の従属
項に記載されている方法は好ましい。使用する溶剤は、
例えば、ガソリン、アセトン、酢酸エチル、トルエン、
Ｃ1−Ｃ5−アルコール、Ｃ5−Ｃ9−アルカンおよびそれ
らの混合物である。濃縮は適当な手段、例えば、連行
剤、例えば、水をさらに使用して脱蔵プロセスを促進す
ることができる。さらに、真空は好ましくは保護気体、
例えば、窒素またはアルゴンを使用して破壊することが
できる。使用する押出機が１つまたは好ましくはそれよ
り多い独立に加熱可能なゾーンを有する場合、とくに好
適である。運搬容量は、各場合において回転速度および
スクリューの立体配置を調節することによって、加工す
べきアクリレートのホットメルトに合致させることが好
ましい。こうして、本発明によれば、当業者により予測
することができなかった利点が達成される： − 高いＫ値を有する組成物を脱蔵することさえできる
と同時に材料を保護することができる。なぜなら、温度
および剪断速度を要件に合致させることができるからで
ある。配合の可能性に関する制限は低い粘度の系と比較
して克服された。
【００１３】− １００％の段階における組成物の流れ
は、機械的運搬のために、絶対的には必要ではない。
【００１４】− バッチ式手順と対照的に、連続的製造
が可能である。
【００１５】− 高いＫ値を有する組成物は、また、工
業用接着テープの要件を満足する。 − これらの系の剪断強さはより高く、そして要求され
る加工努力はより低い。
【００１６】本発明を例示する態様について下に記載す
るが、これらの実施例は本発明を限定しない。
【００１７】
【実施例】
実施例１ 下記のモノマー混合物（量は重量％である）を溶液共重
合した。重合バッチは、６０重量％のモノマー混合物お
よび４０重量％の溶剤から構成されていた。
【００１８】溶液をまずガラスまたは鋼から作られた普
通の容器（還流冷却器、撹拌機、温度測定ユニットおよ
びガス入口管を装備した）の中で窒素でフラッシュする
ことによって酸素不含とし、次いで加温沸騰させた。遊
離基重合のための普通の開始剤、例えば、過酸化物また
はアゾ開始剤の添加により、重合を開始した。
【００１９】約２０時間の重合時間の間に、バッチを、
適当ならば、粘度に依存してそれ以上の溶剤で数倍に希
釈し、こうして仕上げられたポリマー溶液が約３５〜５
５重量％の固形分を有するようにした。
【００２０】比３：１のガソリン（６０／９５）とアセ
トンとの混合物中の６８のＫ値を有するこのアクリル酸
またはアクリレートのコポリマー（７６％のエチルヒド
ロキシルアクリレート、２１％のｎ−ブチルアクリレー
トおよび３％のアクリル酸）の４０％の溶液を、一軸ス
クリュー押出機（直径＝９０、長さ＝３８直径）により
ポリマーと溶剤とに分離した。この押出機は、合計３つ
の独立に加熱可能なゾーンから構成され、それらの各々
は真空の接続および窒素入口を有した。ゾーンの真空は
同様に独立に下流の真空ポンプを経てかつ窒素供給の調
節により調節可能であった。ポリマー溶液を押出機の中
の第１ゾーンと第２ゾーンとの間でポンプにより運搬
し、こうしてポリマー溶液の上の気相を１つの後進およ
び２つの前進の脱蔵工程で除去した。ポリマー溶液の初
期の質量流速は１８ｋｇ／時であり、そしてスクリュー
速度は１００ｒｐｍであった。後進の脱蔵工程における
温度は２７０ミリバールの圧力において６０℃であり、
そして第２および第３の工程における温度は、それぞ
れ、３１０および４０ミリバールにおいて、それぞれ、
４０℃および５０℃であった。ゲル不含ポリマーは押出
機の頭部において７．２ｋｇ／時の質量流速で取り出さ
れた。このポリマーの中の揮発性物質の比率は０．８％
であり、そしてＫ値は６８であった。
【００２１】このようにして得られたアクリレートのホ
ットメルトは、それ自体知られている方法で、織製材料
の支持上に、その材料を通過せずに、コーティングされ
て、きわめてすぐれた接着特性を有する製品を得ること
ができた。
【００２２】実施例２ アセトン中の６５のＫ値を有するこのアクリル酸（アク
リレート）コポリマー（３３％のエチルヒドロキシルア
クリレート、６４％のブチルアクリレートおよび３％の
アクリル酸）の４５％の溶液を、実施例１に記載する方
法により濃縮した。揮発性物質の比率は０．８％であ
り、そしてＫ値は６５であった。
【００２３】得られた組成物の系を充填剤、欧州特許出
願（ＥＰ−Ａ）第４３１，３３６号に従い固体のガラス
の微小ビーズと配合し、そしてそれ自体知られている方
法で非常にすぐれた接着特性を有する対応する製品に変
換した。
【００２４】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【００２５】１．少なくとも６０、とくに６５〜８０の
Ｋ値により特徴づけられ、そしてホットメルトとして加
工することができる系を与えるように脱蔵押出機の中で
アクリレートのホットメルトに基づく粘着組成物の溶液
を濃縮または脱蔵することによって得ることができるア
クリレートのホットメルトに基づく粘着組成物。
【００２６】２．組成物の溶液が５〜８０重量％、とく
に３０〜７０重量％の溶剤を含有することを特徴とす
る、上記第１項記載の粘着組成物。
【００２７】３．商業的に入手可能な溶剤、とくに低沸
点の炭化水素、ケトン、アルコールおよび／またはエス
テルを使用することを特徴とする、上記第１項記載の粘
着組成物。
【００２８】４．１つまたはとくに２またはそれ以上の
脱蔵ユニットを有する一軸スクリュー、二軸スクリュー
または多軸の押出機を使用することを特徴とする、上記
第１項記載の粘着組成物。
【００２９】５．使用する粘着組成物が（メト）アクリ
ル酸または１〜２５個の炭素原子を有するそのエステ
ル、マレイン酸、フマル酸および／またはイタコン酸お
よび／またはそらのエステル、置換（メト）アクリル酸
アミド、無水マレイン酸、または他のビニル化合物、例
えば、ビニルエステル、とくに酢酸ビニル、ビニルアル
コールおよび／またはビニルエステルのコポリマーであ
ることを特徴とする、上記第１項記載の粘着組成物。
【００３０】６．残留溶剤の含量が１重量％より少ない
ことを特徴とする、上記第１項記載の粘着組成物。
【００３１】７．輸送または取り扱い可能な状態にある
ことを特徴とする、上記第１項記載の粘着組成物。
【００３２】８．上記第１〜７項のいずれかに記載の粘
着組成物でコーティングされた、粘着コーティングを有
する物品、とくにプラスターまたは粘着テープ。
【００３３】９．アクリレートのホットメルトに基づく
粘着組成物の溶液を押出機の中で濃縮または脱蔵してホ
ットメルトとして加工可能な系を生成することを特徴と
する、上記第１〜７項のいずれかに記載の少なくとも６
０のＫ値を有するアクリレートのホットメルトに基づく
粘着組成物を製造する方法。
【００３４】１０．少なくとも６０のＫ値を有するアク
リレートのホットメルトに基づく粘着組成物の溶液を濃
縮または脱蔵してホットメルトとして加工可能な系を生
成するための押出機の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス・ビー・クマー ドイツ21147ハンブルク・アルトビーデン タラーシユトラーセ49 (72)発明者 クラウス・ビーターン ドイツ22850ノルデルシユテツト・スパル ゲルコツペル12 (72)発明者 ロガー・テイブルク ドイツ21079ハンブルク・ヒユルベーン７

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも６０、とくに６５〜８０のＫ
    値により特徴づけられ、そしてホットメルトとして加工
    することができる系を与えるように脱蔵押出機の中でア
    クリレートのホットメルトに基づく粘着組成物の溶液を
    濃縮または脱蔵することによって得ることができるアク
    リレートのホットメルトに基づく粘着組成物．
  2. 【請求項２】 請求項１の粘着組成物でコーティングさ
    れた粘着コーティングを有する物品、とくにプラスター
    または粘着テープ。
  3. 【請求項３】 アクリレートのホットメルトに基づく粘
    着組成物の溶液を押出機の中で濃縮または脱蔵してホッ
    トメルトとして加工可能な系を生成することを特徴とす
    る請求項１の少なくとも６０のＫ値を有するアクリレー
    トのホットメルトに基づく粘着組成物を製造する方法。
  4. 【請求項４】 少なくとも６０のＫ値を有するアクリレ
    ートのホットメルトに基づく粘着組成物の溶液を濃縮ま
    たは脱蔵してホットメルトとして加工可能な系を生成す
    るための押出機の使用。
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