JPH06329823A - ポリオレフィン微多孔膜 - Google Patents

ポリオレフィン微多孔膜

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JPH06329823A
JPH06329823A JP14692993A JP14692993A JPH06329823A JP H06329823 A JPH06329823 A JP H06329823A JP 14692993 A JP14692993 A JP 14692993A JP 14692993 A JP14692993 A JP 14692993A JP H06329823 A JPH06329823 A JP H06329823A
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polyolefin
sheet
solvent
stretching
film
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耕太郎 滝田
Mamoru Tsuneyoshi
衛 恒吉
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Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的強度が良好で、延伸性に優れ、製造が
容易なポリオレフィン微多孔膜を提供する。 【構成】 5〜70%のゲル分率となるように架橋構造
を形成したポリオレフィン樹脂製シートからなり、前記
架橋ポリオレフィン樹脂製シートを前記ポリオレフィン
に対する良溶媒に、前記ポリオレフィン樹脂の融点−5
0℃〜融点+50℃で浸漬し、続いて冷却した後、収縮
を防止されるか延伸されてなるポリオレフィン微多孔
膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィン樹脂か
らなる微多孔膜に関し、特に機械的強度が良好で、延伸
性に優れ、その製造が容易なポリオレフィン微多孔膜に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】微多孔
膜は、電池用セパレーター、電解コンデンサー用隔膜、
各種フィルター、透湿防水衣料、逆浸透濾過膜、限外濾
過膜、精密濾過膜等の各種用途に用いられている。
【0003】従来、ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
としては、例えば異種ポリマー等の微粉体からなる孔形
成剤をポリオレフィンに混合してミクロ分散させた後、
孔形成剤を抽出する混合抽出法、ポリオレフィン相を溶
媒でミクロ相分離することにより多孔構造とする相分離
法、異種固体がミクロ分散しているポリオレフィン成形
体に延伸などの歪を与えることにより、異種固体間を界
面破壊して空孔を生じさせて多孔化する延伸法などが用
いられている。しかし、延伸による薄膜化及び高強度化
には限界があった。
【0004】最近、高強度及び高弾性のフィルムに成形
し得る超高分子量ポリオレフィンが開発され、これによ
る高強度の微多孔膜の製造が種々提案された。例えば特
開昭58-5228 号は、超高分子量ポリオレフィンを不揮発
性溶媒に溶解し、この溶液から繊維またはフィルムなど
のゲルを成形し、この溶媒を含むゲルを揮発性溶剤で抽
出処理した後、加熱延伸する方法を開示している。しか
しながら、不揮発性溶媒で高度に膨潤した多孔性組織を
有するゲルは、2方向に延伸しようとしても、高配向の
延伸ができず、網状組織の拡大により破断し易く、得ら
れるフィルムは強度が小さく、また形成される孔径分布
が大きくなるという欠点があった。一方不揮発性溶媒を
揮発性溶剤で抽出した後に乾燥したゲルは、網状組織が
収縮緻密化するが、揮発性溶剤の不均一な蒸発によりフ
ィルム原反にそりが発生し易く、また収縮緻密化によ
り、高倍率の延伸ができないという欠点があった。
【0005】これに対し、重量平均分子量が7×105
上の超高分子量ポリオレフィンを溶媒中で加熱溶解した
溶液からゲル状シートを成形し、前記ゲル状シート中の
溶媒量を脱溶媒処理により調製し、次いで加熱延伸した
後、残留溶媒を除去することにより、超高分子量ポリオ
レフィン( ポリエチレン)の微多孔膜を製造する方法が
種々提案されている(特開昭60-242035 号、特開昭61-4
95132 号、特開昭61-195133 号、特開昭63-39602号、特
開昭63-273651 号)。
【0006】また、本発明者らは、超高分子量ポリオレ
フィンを含有し、(重量平均分子量/数平均分子量)の
値が特定の範囲内にある組成物を用いたポリオレフィン
微多孔膜の製造方法を提案した(特開平3-64334 号) 。
この方法により、延伸性が良好で、高濃度溶液とするこ
とが可能なポリオレフィンからポリオレフィン微多孔膜
を製造することが可能となった。
【0007】しかしながら、上記ポリオレフィン微多孔
膜は、超高分子量ポリオレフィンを加熱溶解した溶液を
調整する必要があり、場合によっては溶液の濃度を均一
に管理するのが困難であるため、微多孔膜の用途によっ
ては、必ずしも好適でないという問題がある。
【0008】したがって、本発明の目的は、機械的強度
が良好で、延伸性に優れ、製造が容易なポリオレフィン
微多孔膜を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、架橋構造を形成したポリオレフ
ィンを、良溶媒に浸漬して膨潤させた後、収縮を防止す
るか、あるいは延伸すれば、超高分子量ポリオレフィン
を使用しなくても、機械的強度が良好で、延伸性に優れ
たポリオレフィン微多孔膜が得られ、しかも均質なポリ
オレフィン微多孔膜を従来よりも簡略化された製造工程
で製造できることを見出し、本発明に想到した。
【0010】すなわち、本発明のポリオレフィン微多孔
膜は、5〜70%のゲル分率となるように架橋構造を形
成したポリオレフィン樹脂製シートからなるものであっ
て、前記架橋ポリオレフィン樹脂製シートを前記ポリオ
レフィンに対する良溶媒に、前記ポリオレフィン樹脂の
融点−50℃〜融点+50℃で浸漬し、続いて冷却した
後、収縮を防止されるか延伸されたものであることを特
徴とする。
【0011】本発明を以下詳細に説明する。〔1〕原料樹脂 本発明のポリオレフィン微多孔膜を形成するポリオレフ
ィン樹脂としては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、
4-メチル-1−ペンテン、1-ヘキセンなどを重合した結晶
性の単独重合体、多段重合体、又は共重合体及びこれら
のブレンド物等が挙げられる。これらのうちではポリプ
ロピレン、ポリエチレン及びポリプロピレンとポリエチ
レンとの組成物等が好ましい。
【0012】〔2〕製造方法 次に、このようなポリオレフィン樹脂を用いて本発明の
ポリオレフィン微多孔膜を製造する方法について説明す
る。
【0013】まず、上述したようなポリオレフィン樹脂
をシート状に成形する。上記成形は、押し出し成形法に
よるのが普通である。ポリオレフィン樹脂を押し出すダ
イスとしては、通常長方形の口金形状をしたシートダイ
スが用いられるが、2重円筒状の中空系ダイス、インフ
レーションダイス等も用いることができる。シートダイ
スを用いた場合のダイスギャップは通常0.1 〜2mmであ
り、押出し成形時には150 〜250 ℃に加熱される。この
際の押し出し速度は、通常10〜1000cm/分とするのが好
ましい。
【0014】このポリオレフィン樹脂製シートの厚さは
10〜1000μmとするのが好ましい。シートの厚さが10μ
m未満では、後述する延伸工程を行うのが困難となり、
一方、シートの厚さが1000μmを超えると、シートの内
部にまで架橋構造を形成するのが困難となるため好まし
くない。
【0015】続いて、このようにして得られたポリオレ
フィン樹脂製シートに架橋構造を形成する。架橋構造の
割合(架橋度)は、ゲル分率(沸騰キシレン不溶分)で
5〜70%、好ましくは10〜50%である。架橋構造の割合
が5%未満では、後述するようにポリオレフィン樹脂
を、その良溶媒に浸漬して膨潤させると表面が溶解液動
変形して延伸するのが困難となり、一方70%を超える
と、その良溶媒に浸漬しても膨潤がわずかで微多孔化の
割合が少なく、また延伸等も困難となる。
【0016】上述したような架橋構造の形成方法として
は、特に制限はなく、有機過酸化物による化学架橋法で
も、電離放射線の照射による方法でもいずれでもよい
が、特に電離放射線の照射による方法が好ましい。上記
電離放射線としては、α線、β線(電子線)、γ線等が
挙げられるが、特に電子線を使用するのが好ましい。
【0017】電離放射線の照射量は、所望とする架橋度
及びシートの厚さ等により異なるが、一般に0.1 〜100
Mrad、好ましくは1〜20Mradである。
【0018】このようにして得られた架橋シートを、ポ
リオレフィン樹脂の良溶媒に浸漬して、ポリオレフィン
樹脂製シートをある程度ゲル化して膨潤させる。本発明
においてポリオレフィン樹脂の良溶媒とは、上記ポリオ
レフィン樹脂を十分に溶解できる溶媒のことであり、例
えば、ノナン、デカン、デカリン、p−キシレン、ウン
デカン、ドデカン、パラフィンオイルなどの脂肪族また
は環式の炭化水素、あるいは沸点がこれらに対応する鉱
油留分などが挙げられるが、後工程の選択によっては溶
媒含有量が安定なゲル状成形物を得るためにはパラフィ
ンオイルのような不揮発性の溶媒が好ましい。
【0019】浸漬する際の溶媒の温度は、使用するポリ
オレフィン樹脂により異なるが、ポリオレフィン樹脂の
融点−50℃〜融点+50℃とする。例えばポリオレフ
ィン樹脂として、ポリプロピレンを使用した場合、120
〜220 ℃、ポリエチレンを使用した場合、90〜190 ℃で
ある。溶媒の温度がポリオレフィン樹脂の融点−50℃
未満では、上記溶媒にシートの非晶質の部分は溶解する
が、結晶質の部分は溶解しないため、ポリオレフィン樹
脂製シートが密な構造のままとなるため、その後延伸し
ても十分に微多孔化されず、一方ポリオレフィン樹脂の
融点+50℃を超えると、樹脂成分全体が流動してシー
トの形状を維持するのが困難となる。また、浸漬時間
は、1〜10000 秒、特に10〜1000秒であるのが好まし
い。なお、浸漬にあたってはポリオレフィン樹脂の酸化
を防止するために酸化防止剤を添加することができる。
【0020】このようにして良溶媒に浸漬した後、取り
出して冷却する。冷却は少なくともゲル化温度以下まで
は20℃/分以上、特に50℃/分以上の速度で行うのが好
ましい。冷却速度が遅いと結晶化度が上昇し、延伸に適
したゲル状物となりにくい。冷却方法としては、冷風、
冷却水、その他の冷却媒体に直接接触させる方法、冷媒
で冷却したロールに接触させる方法等を用いることがで
きる。
【0021】次にこの膨潤したシートに対して、シート
の収縮を防止しながらあるいは延伸しながら溶媒を除去
するか、延伸した後溶媒を除去する等の処理を施す。
【0022】延伸する場合は、膨潤シートを加熱し、通
常のテンター法、ロール法、インフレーション法、圧延
法もしくはこれらの方法の組合せによって所定の倍率で
行う。2軸延伸が好ましく、縦横同時延伸または逐次延
伸のいずれでもよいが、特に同時2軸延伸が好ましい。
【0023】延伸温度は、ポリオレフィン樹脂の融点+
10℃以下程度、好ましくは結晶分散温度から結晶融点未
満の範囲であるのが好ましい。例えば、ポリプロピレン
の場合は100 〜180 ℃、特に120 〜160 ℃であるのが好
ましく、ポリエチレンの場合は90〜150 ℃、特に110 〜
130 ℃であるのが好ましい。延伸温度が融点+10℃を超
える場合は、樹脂の溶融により延伸による効果的な分子
鎖の配向ができないため好ましくない。また、延伸温度
が結晶分散温度未満では、樹脂の軟化が不十分で、延伸
において破膜し易く、高倍率の延伸ができない。
【0024】また、延伸倍率はシートの厚さによって異
なるが、1軸方向で少なくとも1倍以上(1倍は収縮を
防止)、好ましくは1.1 〜10倍、面倍率で1倍以上(1
倍は収縮を防止)、好ましくは1.1 〜100 倍である。面
倍率が1.1 倍未満では延伸が不十分で高弾性、高強度の
微多孔膜が得られない。一方、面倍率が100 倍を超える
と、延伸装置、延伸操作などの点で制約が生じるため好
ましくない。
【0025】得られた延伸シートは、良溶媒がパラフィ
ンオイルなどの不揮発性溶剤の場合、揮発性溶剤で洗浄
し残留する溶媒を除去する。洗浄溶剤としては、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタンなどの炭化水素、塩化メチレ
ン、四塩化炭素などの塩素化炭化水素、三フッ化エタン
などのフッ化炭化水素、ジエチルエーテル、ジオキサン
などのエーテル類などの易揮発性のものを用いることが
できる。これらの溶剤はポリオレフィン樹脂の溶解に用
いた溶媒に応じて適宜選択し、単独もしくは混合して用
いる。洗浄方法は、溶剤に浸漬し抽出する方法、溶剤を
シャワーする方法、またはこれらの組合せによる方法な
どにより行うことができる。
【0026】上述のような洗浄は、延伸シート中の残留
溶媒が1重量%未満、好ましくは0.1 重量%未満になる
まで行う。その後洗浄溶剤を乾燥するが、洗浄溶剤の乾
燥方法は加熱乾燥、風乾などの方法で行うことができ
る。乾燥した延伸成形物は、結晶分散温度〜融点の温度
範囲で熱固定することが望ましい。
【0027】以上のようにして得られる本発明のポリオ
レフィン微多孔膜は、空孔率が30〜90%で、透気度が10
〜10000 ガーレー秒である。また本発明のポリオレフィ
ン微多孔膜の厚さは、用途に応じて適宜選択しうるが、
一般に5〜500 μm、好ましくは10〜50μmにすること
ができる。
【0028】なお、本発明のポリオレフィン微多孔膜
は、ポリオレフィン樹脂製シートの架橋度を調節するこ
とにより、所望の空孔率及び透気度を有するポリオレフ
ィン微多孔膜とすることができる。
【0029】本発明のポリオレフィン微多孔膜は、必要
に応じてさらに、プラズマ照射、界面活性剤含浸、表面
グラフト化等の親水化処理などの表面修飾を施すことが
できる。
【0030】
【作用】本発明においては、架橋構造を形成したポリオ
レフィンを、所定の範囲の温度を良溶媒に浸漬し、膨潤
させた後、これを収縮を防止するか、あるいは延伸して
ポリオレフィン微多孔膜としているので、超高分子量ポ
リオレフィンを使用しなくても、機械的強度が良好で、
延伸性に優れたポリオレフィン微多孔膜が得られる。
【0031】このような効果が得られる理由については
必ずしも明らかではないが、本発明で規定している範囲
内の温度の溶媒に架橋構造を形成したポリオレフィン微
多孔膜を浸漬することにより、架橋ポリオレフィンシー
トにおける非晶質の部分は溶解し、しかも架橋していな
い結晶質の部分も一旦は溶解することにより、架橋構造
の部分による疎な構造が固定化され、これを冷却して、
溶解した結晶質の部分を、この疎な構造に固定化した
後、延伸しているので、この疎な構造で開裂して、微多
孔化されるためであると考えられる。
【0032】
【実施例】以下の具体的実施例により本発明をさら詳細
に説明する。実施例1 高密度ポリエチレン(HDPE、密度0.970 g/cm3 、メ
ルトインデックス(MI、190 ℃、2.16kg荷重)2.0 g
/10分、融点136 ℃)を直径45mmの押出機より、Tダイ
から210 ℃で押し出し、厚さ120 μmのシートを作成し
た。
【0033】このシートに、表裏から10Mradの電子線を
照射して架橋構造を形成した。この高密度ポリエチレン
架橋シートの架橋度を測定したところ、沸騰キシレン不
溶分換算で32%であった。
【0034】このようにして得られた原反シートを、13
0 ℃に保持したパラフィンオイル(PO)中に10分間
浸漬したところ、時間の経過とともにパラフィンオイル
により膨潤して寸法が拡大し、シートが乳白色から透明
へと変化するのが観察された。
【0035】このシートを23℃の水中に投入して急冷
し、パラフィンオイルで膨潤したポリエチレンシートを
得た。このシートのパラフィンオイルに浸漬前後の重量
比は2.59倍であった。
【0036】このようにして得られた膨潤シートを、二
軸延伸機にセットし、温度115 ℃及び延伸速度0.5 m/
分で3×3倍に同時二軸延伸を行った。得られた延伸膜
を塩化メチレンで洗浄して残留するパラフィンオイルを
抽出除去した後、乾燥及び熱セット(110 ℃、10分)を
行いポリエチレン微多孔膜を得た。
【0037】このポリエチレン微多孔膜の製造条件を第
1表に示す。またこのポリエチレン微多孔膜の膜厚、空
孔率及び透気度の測定を行った。結果を第2表に示す。
【0038】このポリエチレン微多孔膜の表面を走査電
子顕微鏡で観察したところ、ミクロフィブリルが互いに
連結し合ったミクロな3次元網目構造を形成しているの
が確認された。
【0039】実施例2 実施例1において、パラフィンオイルの温度を145 ℃と
し、浸漬時間を3分間とした以外は同様にしてパラフィ
ンオイルで膨潤したポリエチレンシートを得た。パラフ
ィンオイルに浸漬前後の重量比は1.89倍であった。
【0040】このようにして得られた膨潤シートを、実
施例1と同様にして延伸し、得られた延伸膜を塩化メチ
レンで洗浄して残留するパラフィンオイルを抽出除去し
た後、乾燥及び熱セット(110 ℃、10分)を行いポリエ
チレン微多孔膜を得た。
【0041】このポリエチレン微多孔膜の製造条件を第
1表に示す。またこのポリエチレン微多孔膜の膜厚、空
孔率及び透気度の測定を行った。結果を第2表に示す。
【0042】実施例3 実施例1において、パラフィンオイルの温度を175 ℃と
し、浸漬時間を1分間とした以外は同様にしてパラフィ
ンオイルで膨潤したポリエチレンシートを得た。パラフ
ィンオイルに浸漬前後の重量比は1.85倍であった。
【0043】このようにして得られた膨潤シートを、実
施例1と同様にして延伸し、得られた延伸膜を塩化メチ
レンで洗浄して残留するパラフィンオイルを抽出除去し
た後、乾燥及び熱セットを行いポリエチレン微多孔膜を
得た。
【0044】このポリエチレン微多孔膜の製造条件を第
1表に示す。またこのポリエチレン微多孔膜の膜厚、空
孔率及び透気度の測定を行った。結果を第2表に示す。
【0045】実施例4 実施例1で得られた膨潤シートを二軸延伸機にセット
し、一軸方向を固定した状態で、温度115 ℃及び延伸速
度0.5 m/分で、もう一方の軸方向に5倍に延伸した。
得られた延伸膜を塩化メチレンで洗浄して残留するパラ
フィンオイルを抽出除去した後、乾燥及び熱セット(11
0 ℃、10分)を行いポリエチレン微多孔膜を得た。
【0046】このポリエチレン微多孔膜の製造条件を第
1表に示す。またこのポリエチレン微多孔膜の膜厚、空
孔率及び透気度の測定を行った。結果を第2表に示す。
【0047】実施例5〜8 実施例1において、電子線の照射の代わりにγ線をそれ
ぞれ1.25Mrad (実施例5)、2.5Mrad (実施例6)、5
Mrad (実施例7)及び10Mrad (実施例8)照射して高密
度ポリエチレンシートに架橋構造を形成した。得られた
シートの架橋度をそれぞれ測定したところ、それぞれ沸
騰キシレン不溶分換算で17%、26%、35%及び49%であ
った。このようにして得られた各架橋シートをパラフィ
ンオイルに浸漬した後、水中に投入して膨潤したシート
を得た。得られたシートのパラフィンオイルに浸漬前後
の重量比は、それぞれ2.76倍、2.65倍、2.26倍及び2.07
倍であった。
【0048】このようにして得られた膨潤シートを、実
施例1と同様にして延伸し、得られた延伸膜を塩化メチ
レンで洗浄して残留するパラフィンオイルを抽出除去し
た後、乾燥及び熱セット(110 ℃、10分)を行いそれぞ
れポリエチレン微多孔膜を得た。
【0049】これらのポリエチレン微多孔膜の製造条件
を第1表に示す。またこのポリエチレン微多孔膜の膜
厚、空孔率及び透気度の測定を行った。結果を第2表に
示す。
【0050】実施例9 実施例1において、浸漬溶媒としてパラフィンオイルの
代わりにデカリン(DECA)を使用し、浸漬時間を5
分とした以外は、同様にして膨潤シートを得た。浸漬前
後の重量比は4.31倍であった。
【0051】この膨潤シートを実施例1と同様にして延
伸した後、そのまま115 ℃で30分間乾燥を継続しポリエ
チレン微多孔膜を得た。
【0052】このポリエチレン微多孔膜の製造条件を第
1表に示す。またこのポリエチレン微多孔膜の膜厚、空
孔率及び透気度の測定を行った。結果を第2表に示す。
【0053】比較例1 実施例1において、電子線を照射せず架橋構造を形成し
なかったシートをパラフィンオイルで膨潤させたとこ
ろ、シート表面がベタついたものであった。
【0054】この膨潤シートの延伸を試みたが、ほとん
ど延伸することができず、有効な孔を有するポリエチレ
ン微多孔膜は得られなかった。
【0055】 第 1 表製造条件 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 ポリオレフィンの種類 HDPE HDPE HDPE HDPE HDPE シートの厚さ(μm) 120 120 120 120 120 架橋度(%)(1) 32 32 32 32 17 溶媒の種類 PO PO PO PO PO 温度(℃) 110 145 175 110 110 浸漬時間(分) 10 3 1 10 1 浸漬前後の重量比(2) 2.59 1.89 1.85 2.59 2.76 延伸倍率(倍) 3×3 3×3 3×3 5 3×3
【0056】 第 1 表 ( 続 き ) 製造条件 実施例6 実施例7 実施例8 実施例9 比較例1 ポリオレフィンの種類 HDPE HDPE HDPE HDPE HDPE シートの厚さ(μm) 120 120 120 120 120 架橋度(%)(1) 26 35 49 32 0 溶媒の種類 PO PO PO DECA PO 温度(℃) 110 110 110 110 110 浸漬時間(分) 1 1 1 5 10 浸漬前後の重量比(2) 2.65 2.26 2.07 4.31 −* 延伸倍率(倍) 3×3 3×3 3×3 3×3 −* 注)*:延伸できなかった。
【0057】(1) 架橋度:沸騰キシレンに架橋シートを
24時間溶解し、不溶分の割合を算出した(単位は%)。 (2) 浸漬前後の重量比:膨潤後のシートの重量/溶媒に
浸漬前のシートの重量を算出した。
【0058】 第 2 表 物 性 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 膜厚(1) 30 25 23 48 34 空孔率(2) 51 59 47 42 63 透気度(3) 247 152 130 470 520
【0059】 第 2 表 ( 続 き ) 物 性 実施例6 実施例7 実施例8 実施例9 比較例1 膜厚(1) 33 33 32 27 −* 空孔率(2) 52 54 53 61 −* 透気度(3) 480 425 440 107 −* 注)*:延伸製膜できなかった。
【0060】(1) 膜厚:断面を走査型電子顕微鏡により
測定した(単位はμm)。 (2) 空孔率:重量法により測定した (単位は%) 。 (3) 透気度:ASTM D726 A 法に準拠して測定した (単位
はガーレー秒:秒/100ml・1インチ平方・124 mmH2
O) 。
【0061】第2表から明らかなように、実施例1乃至
9のポリオレフィン微多孔膜は、透気度の値が良好であ
り、機械的強度が良好で、架橋度によって空孔率の調整
も容易である。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
架橋構造を形成したポリオレフィンを、良溶媒に浸漬し
て膨潤させた後、これを収縮を防止するか、あるいは延
伸してポリオレフィン微多孔膜としているので、得られ
るポリオレフィン微多孔膜は、超高分子量ポリオレフィ
ンを使用しなくても、機械的強度が良好で、延伸性に優
れており、しかも均質なポリオレフィン微多孔膜を従来
よりも簡略化された製造工程で製造することが可能とな
っている
【0063】このような本発明の方法によるポリオレフ
ィン微多孔膜は、リチウム電池などの電池用セパレータ
ー、電解コンデンサー用隔膜、超精密濾過膜、限外濾過
膜、各種フィルター、透湿防水衣料用多孔質膜等の各種
用途に好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5〜70%のゲル分率となるように架橋
    構造を形成したポリオレフィン樹脂製シートからなるポ
    リオレフィン微多孔膜であって、前記架橋ポリオレフィ
    ン樹脂製シートを前記ポリオレフィンに対する良溶媒
    に、前記ポリオレフィン樹脂の融点−50℃〜融点+5
    0℃で浸漬し、続いて冷却した後、収縮を防止されるか
    延伸されたものであることを特徴とするポリオレフィン
    微多孔膜。
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