JPH06329655A - ポリアルキル−2−アルコキシ−7−ヒドロキシクロマンの製造方法 - Google Patents

ポリアルキル−2−アルコキシ−7−ヒドロキシクロマンの製造方法

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JPH06329655A
JPH06329655A JP5309525A JP30952593A JPH06329655A JP H06329655 A JPH06329655 A JP H06329655A JP 5309525 A JP5309525 A JP 5309525A JP 30952593 A JP30952593 A JP 30952593A JP H06329655 A JPH06329655 A JP H06329655A
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alkyl group
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JP5309525A
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Yasuhiko Suzuki
靖彦 鈴木
Kiyoaki Sugi
清明 杉
Hitoshi Onishi
仁志 大西
Katsuya Takahashi
克也 高橋
Noriaki Kihara
則昭 木原
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 レゾルシン、脂肪族ケトン及び脂肪族アルコ
ールを酸触媒の存在下で反応させて得られるクロメン又
はクロマン骨格を合計2個以上有する合体又は該重合
体を含む粗生成物を酸触媒の存在下で脂肪族アルコール
と反応させることを特徴とする式(III) 【化1】 (式中、R1は低級の第一級アルキル基、R2は水素原子又
は低級の第一級アルキル基、R3は低級アルキル基)で示
されるポリアルキル−2−アルコキシ−7−ヒドロキシ
クロマンの製法。 【効果】 反応副生成物の有効利用により高収率で目的
生成物を得ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(III)
【0002】
【化6】
【0003】(式中、R1は低級の第一級アルキル基を表
し、R2は水素原子又は低級の第一級アルキル基を表し、
R3は低級アルキル基を表す。)で示されるポリアルキル
−2−アルコキシ−7−ヒドロキシクロマンの製造方法
に関するものである。
【0004】
【従来の技術】本発明により製造される一般式(III) で
示される化合物は農薬製造のための中間体として有用な
公知化合物である。この化合物(III) の製造方法とし
て、レゾルシンと、脂肪族ケトン及び脂肪族アルコー
ル、又は該脂肪族ケトンのアセタールとを酸性触媒の存
在下に反応させて目的とする化合物(III) を製造する方
法が特開平3−38584号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−38584
号公報に記載されている方法は、一段階反応で目的化合
物を得ることができるため、ポリアルキル−2−アルコ
キシ−7−ヒドロキシクロマン(III) の製造方法とし
て、工業的に有利な方法である。しかしながら、この従
来法ではクロメン又はクロマン骨格を合計2個以上有す
る重合体等の副生成物が多く生じるために目的化合物の
収率が低いという問題があった。
【0006】そこで、本発明者等は、前記従来法で得ら
れる前記重合体を目的化合物に変換させることによって
収率を向上させようとした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の発明を
包含する。 (1)レゾルシンと一般式(I) R1COCH2R2 (I) (式中、R1は低級の第一級アルキル基を表し、R2は水素
原子又は低級の第一級アルキル基を表す。)で示される
脂肪族ケトンと一般式(II) R3OH (II) (式中、R3は低級アルキル基を表す。)で示される脂肪
族アルコールとを酸触媒の存在下で反応させて得られる
クロメン又はクロマン骨格を合計2個以上有する重合体
又は該重合体を含む粗生成物を酸触媒の存在下で一般式
(II) R3OH (II) (式中、R3は前記と同義である。)で示される脂肪族ア
ルコールと反応させることを特徴とする一般式(III)
【0008】
【化7】
【0009】(式中、R1、R2及びR3は前記と同義であ
る。)で示されるポリアルキル−2−アルコキシ−7−
ヒドロキシクロマンの製造方法。 (2)一般式(IV)
【0010】
【化8】
【0011】(式中、R1は低級の第一級アルキル基を表
し、R2は水素原子又は低級の第一級アルキル基を表し、
R3は低級アルキル基を表す。)で示される重合体を酸触
媒の存在下で一般式(II) R3OH (II) (式中、R3は前記と同義である。)で示される脂肪族ア
ルコールと反応させることを特徴とする一般式(III)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、R1、R2及びR3は前記と同義であ
る。)で示されるポリアルキル−2−アルコキシ−7−
ヒドロキシクロマンの製造方法。 (3)一般式(V)
【0014】
【化10】
【0015】(式中、R1は低級の第一級アルキル基を表
し、R2は水素原子又は低級の第一級アルキル基を表
す。)で示される重合体を酸触媒の存在下で一般式(I
I) R3OH (II) (式中、R3は低級アルキル基を表す。)で示される脂肪
族アルコールと反応させることを特徴とする一般式(II
I)
【0016】
【化11】
【0017】(式中、R1、R2及びR3は前記と同義であ
る。)で示されるポリアルキル−2−アルコキシ−7−
ヒドロキシクロマンの製造方法。前記一般式(I)、(I
II) 、(IV)及び(V)において、R1又はR2で表される
低級の第一級アルキル基とは、炭素数1〜6の第1級ア
ルキル基をいい、好ましくはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、n−ブチル基の炭素数1〜4の第1級アル
キル基が挙げられる。前記一般式(II)、(III) 及び
(IV)において、R3で表される低級アルキル基とは、炭
素数1〜6のアルキル基をいい、好ましくはメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基
等の炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
【0018】一般式(I)で示される脂肪族ケトンの具
体例としては、アセトン、ジエチルケトン、ジ−n−プ
ロピルケトン、ジ−n−ブチルケトン、メチルエチルケ
トン等を例示することができる。一般式(II)で示され
る脂肪族アルコールの具体例としては、メタノール、エ
タノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−
ブタノール、イソブタノール等を例示することができ
る。
【0019】本発明に用いる酸触媒としては、硫酸、塩
酸等の鉱酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸、アンバーリスト1
6、アンバーリスト15、アンバーリスト35(以上、
Rohm & Haas 社製陽イオン交換樹脂)、Nafion-H(Du P
ont社製陽イオン交換樹脂)、OC−1500(Bayer社
製陽イオン交換樹脂)等の陽イオン交換樹脂、リンモリ
ブデン酸、リンタングステン酸等の固体酸、塩化第二
銅、臭化第二銅等のルイス酸等が挙げられる。これらの
中で特に好ましい酸触媒としては、硫酸、アンバーリス
ト16が挙げられる。
【0020】本発明において、反応は溶媒の不存在下又
は不活性溶媒の存在下のいずれでも行うことができる。
不活性溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素、イソプロピルエーテル、n−ブチル
エーテル等のエーテル類が好適に使用でき、これらは単
独でも混合して用いてもよい。以下、本発明を実施する
際の反応条件等について、前述した本発明方法(1)、
本発明方法(2)及び本発明方法(3)に区分して説明
する。 [本発明方法(1)]本発明方法(1)は、レゾルシン
と一般式(I) R1COCH2R2 (I) (式中、R1は低級の第一級アルキル基を表し、R2は水素
原子又は低級の第一級アルキル基を表す。)で示される
脂肪族ケトンと一般式(II) R3OH (II) (式中、R3は低級アルキル基を表す。)で示される脂肪
族アルコールとを酸触媒の存在下で反応させて一般式(I
II)
【0021】
【化12】
【0022】(式中、R1、R2及びR3は前記と同義であ
る。)で示されるポリアルキル−2−アルコキシ−7−
ヒドロキシクロマンを製造する方法により得られる粗生
成物に不純物として含有される重合体を酸触媒の存在下
で脂肪族アルコール(II)と反応させることによって実
施される。本反応は化合物(III) を含んだままでも行う
ことができる。次に、前記粗生成物の製造方法について
詳述する。前記粗生成物は、特開平3−38584号公
報に記載された[発明1の方法]と同様の方法で製造す
ることができる。この方法で用いられる酸触媒として
は、塩酸、硫酸などの鉱酸、メタンスルホン酸、トリフ
ルオロ酢酸などの有機酸、アンバーリスト16などの陽
イオン交換樹脂、リンモリブデン酸、リンタングステン
酸などの固体酸、塩化第2銅、臭化第2銅などのルイス
酸、トリチルヘキサフルオロホスフェート、トリチルペ
ンタクロロスタナート等を挙げることができる。これら
の中で、特に好ましい酸触媒としては、塩酸、硫酸、メ
タンスルホン酸、塩化第2銅が挙げられる。酸触媒の使
用量は、レゾルシンに対して0.01〜2倍モル、好ま
しくは0.1〜0.8倍モルである。脂肪族ケトン
(I)の使用量はレゾルシンに対して0.5〜10倍モ
ル、好ましくは1〜5倍モルである。アルコール(II)
の使用量はレゾルシンに対して1〜100倍モル、好ま
しくは5〜40倍モルである。本反応は、溶媒の不存在
下又は不活性溶媒の存在下のいずれでも行うことができ
る。不活性溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、四塩化炭素、1,2−ジクロロ
エタン等のハロゲン化炭化水素、イソプロピルエーテ
ル、n−ブチルエーテル等のエーテル類が好適に利用で
き、これらは単独又は混合して利用することもできる。
溶媒の使用量はレゾルシンに対して通常1〜100重量
倍、好ましくは4〜70重量倍の範囲である。反応温度
は通常25〜160℃、好ましくは70〜130℃であ
る。反応時間は通常0.1〜50時間、好ましくは0.
5〜20時間である。
【0023】本反応に供される前記重合体は、クロメン
又はクロマン骨格を、通常合計2〜4個、好ましくは合
計2〜4個有するものであり、例えば、一般式(IVa)
【0024】
【化13】
【0025】(式中、nは1以上の整数を表し、R1、R2
及びR3は前記と同義である。)で示される重合体、一般
式 (Va)
【0026】
【化14】
【0027】(式中、R1、R2及びnは前記と同義であ
る。)で示される重合体が挙げられる。これらの重合体
は、粗生成物から単離又は精製する必要はなく、蒸留、
抽出、クロマトグラフィー等で得た粗生成物をそのまま
本反応に供することができる。酸触媒の使用量は、原料
となる粗生成物の製造時に用いたレゾルシンに対して通
常0.01〜2倍モル、好ましくは0.1〜0.8倍モ
ルである。
【0028】脂肪族アルコール(II)の使用量は原料と
なる粗生成物の製造時に用いたレゾルシンに対して通常
1〜1000倍モル、好ましくは5〜50倍モルであ
る。本反応は、溶媒の不存在下又は不活性溶媒の存在下
のいずれでも行うことができる。本反応は、溶媒の不存
在下においても行うことができるが、不活性溶媒の存在
下に行う場合、不活性溶媒の使用量は、原料となる粗生
成物の製造時に用いたレゾルシンに対して通常1〜10
00重量倍、好ましくは4〜70重量倍の範囲である。
反応温度は通常25〜160℃、好ましくは25〜70
℃である。反応時間は通常0.1〜50時間、好ましく
は0.5〜10時間である。
【0029】反応終了後は、抽出、蒸留、クロマトグラ
フィー等の常法に従って処理し目的物(III) を得ること
ができる。 [本発明方法(2)]この方法は次の反応式で示され
る。
【0030】
【化15】
【0031】(式中、R1、R2及びR3は前記と同義であ
る。) 酸触媒の使用量は、化合物(IV)に対して通常0.01
〜2倍モル、好ましくは0.1〜0.8倍モルである。
脂肪族アルコール(II)の使用量は化合物(IV)に対し
て通常1〜1000倍モル、好ましくは5〜50倍モル
である。
【0032】本反応は、溶媒の不存在下においても行う
ことができるが、不活性溶媒の存在下に行う場合、不活
性溶媒の使用量は、化合物(IV)に対して通常0.01
〜1000重量倍、好ましくは0.1〜10重量倍の範
囲である。反応温度は通常25〜160℃、好ましくは
25〜70℃である。反応時間は通常0.1〜50時
間、好ましくは0.5〜10時間である。
【0033】反応終了後は、抽出、蒸留、クロマトグラ
フィー等の常法に従って処理し目的物(III) を得ること
ができる。 [本発明方法(3)]この方法は次の反応式で示され
る。
【0034】
【化16】
【0035】(式中、R1、R2及びR3は前記と同義であ
る。) 酸触媒の使用量は、化合物(V)に対して通常0.01
〜2倍モル、好ましくは0.1〜0.8倍モルである。
脂肪族アルコール(II)の使用量は化合物(V)に対し
て通常1〜1000倍モル、好ましくは5〜50倍モル
である。
【0036】本反応は、溶媒の不存在下においても行う
ことができるが、不活性溶媒の存在下に行う場合、不活
性溶媒の使用量は、化合物(V)に対して通常1〜10
00重量倍、好ましくは4〜70重量倍の範囲である。
反応温度は通常25〜160℃、好ましくは25〜70
℃である。反応時間は通常0.1〜50時間、好ましく
は0.5〜10時間である。
【0037】反応終了後は、抽出、蒸留、クロマトグラ
フィー等の常法に従って処理し目的物(III) を得ること
ができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限
定されるものではない。 (比較例1)レゾルシン6.6g(60mmol)、ア
セトン13.9g(240mmol)、メタノール9.
6g(300mmol)、トルエン26.4g、酸触媒
としてアンバーリスト16(Rohm & Haas 社製陽イオン
交換樹脂)4.8g(22mmol)をオートクレーブ
を用いて110℃で4時間反応させた。酸触媒をろ過に
より除去し、溶媒を留去した後、10mmHgの減圧下
で蒸留精製を行うことにより、次式(VI)
【0039】
【化17】
【0040】で示される7−ヒドロキシ−2−メトキシ
−2,4,4−トリメチルクロマン3.9g(収率29
%)、次式(VII)
【0041】
【化18】
【0042】で示される7−ヒドロキシ−2,4,4−
トリメチル−4H−クロメン3.3g(収率29%)、
次式(VIII)
【0043】
【化19】
【0044】で示される化合物0.5g(収率2%)及
び次式(IX)
【0045】
【化20】
【0046】で示される化合物0.5g(収率2%)を
含む蒸留物10.7gが得られた。 (比較例2)レゾルシン6.6g(60mmol)、ア
セトン13.9g(240mmol)、メタノール2
9.6g(925mmol)、トルエン26.4g、酸
触媒としてアンバーリスト16(Rohm & Haas社製陽イ
オン交換樹脂)4.8g(22mmol)をオートクレ
ーブを用いて110℃で4時間反応させた。酸触媒をろ
過により除去し、溶媒を留去した後、10mmHgの減
圧下で蒸留精製を行うことにより、前記式(VI)で示さ
れる7−ヒドロキシ−2−メトキシ−2,4,4−トリ
メチルクロマン3.8g(収率29%)、前記式(VI
I)で示される7−ヒドロキシ−2,4,4−トリメチ
ル−4H−クロメン2.7g(収率24%)、前記式
(VIII)で示される化合物0.5g(収率2%)及び前
記式(IX)で示される化合物0.5g(収率2%)を含
む蒸留物9.2gが得られた。
【0047】(実施例1)レゾルシン6.6g(60m
mol)、アセトン13.9g(240mmol)、メ
タノール9.6g(300mmol)、トルエン26.
4g、酸触媒としてアンバーリスト16(Rohm & Haas
社製陽イオン交換樹脂)4.8g(22mmol)をオ
ートクレーブを用いて110℃で4時間反応させた。酸
触媒をろ過により除去し、溶媒を留去した後、10mm
Hgの減圧下で蒸留精製を行った。得られた蒸留物1
0.7g、メタノール20g(625mmol)、酸触
媒としてアンバーリスト16を1.3g(6mmol)
加えて65℃で2時間反応させ、室温に冷却した後、反
応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、メタノ
ールを減圧留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー
で精製することにより、前記式(VI)で示される7−ヒ
ドロキシ−2−メトキシ−2,4,4−トリメチルクロ
マンが9.5g得られた(収率71%)。
【0048】(実施例2〜5)実施例1において、蒸留
精製後の反応で用いる酸触媒の種類及び使用量を表1に
示すとおりとした以外は同様に実施した。結果を表1に
示す。
【0049】
【表1】
【0050】(実施例6)比較例に示した、前記式(V
I)で示される7−ヒドロキシ−2−メトキシ−2,
4,4−トリメチルクロマンの従来の製造法で生成する
副生成物中より高速液体クロマトグラフィーで次式(VII
I)
【0051】
【化21】
【0052】で示される化合物を単離した。化合物(VII
I)の物性値を以下に示す。 H1NMR(CDCl3,δ,ppm):7.20−7.
10(m,2H),6.68−6.38(m,4H),
4.53(s,1H),3.21and3.23
*(s,3H),2.21(d,1H,8.1Hz),
1.96(d,1H,8.1Hz),1.95(d,1
H,8.1Hz),1.81(d,1H,8.1H
z),1.56(s,3H),1.50(s,3H),
1.49(s,3H),1.40(s,3H),1.3
2(s,3H),1.24(s,3H)* ジアステレオ体の混合物であるため FD−MASS:M+=412 この化合物(VIII)120mg(0.29mmol)、濃
硫酸50mg(0.51mmol)、メタノール5.0
g(156mmol)を65℃で2時間反応させた。室
温に冷却後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で
中和し、メタノールを減圧留去した。残渣を高速液体ク
ロマトグラフィーで精製することにより、7−ヒドロキ
シ−2−メトキシ−2,4,4−トリメチルクロマン
(VI)が85mg得られた(収率66%)。
【0053】(実施例7)比較例に示した、前記式(V
I)で示される7−ヒドロキシ−2−メトキシ−2,
4,4−トリメチルクロマンの従来の製造法で生成する
副生成物中より高速液体クロマトグラフィーで次式(IX)
【0054】
【化22】
【0055】で示される化合物を単離した。化合物(IX)
の物性値を以下に示す。 H1NMR(CDCl3,δ,ppm): 7.19−
7.09(m,2H),6.72−6.63(m,2
H),6.50−6.42(m,2H),4.65
(s,1H),4.49(s,1H),2.21(d,
1H,8.1Hz),1.94(d,1H,8.1H
z),1.88(s,3H),1.55(s,6H),
1.50(s,3H),1.31(s,3H),1.2
9(s,3H) FD−MASS:M+=380 この化合物(IX)100mg(0.26mmol)、濃硫
酸50.0mg(0.51mmol)、メタノール5.
0g(156mmol)を65℃で2時間反応させた。
室温に冷却後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で中和し、メタノールを減圧留去した。残渣を高速液体
クロマトグラフィーで精製することにより、7−ヒドロ
キシ−2−メトキシ−2,4,4−トリメチルクロマン
(VI)が80mg得られた(収率69%)。
【0056】
【発明の効果】従来、農薬中間体として有用なポリアル
キル−2−アルコキシ−7−ヒドロキシクロマンの製造
方法において高収率で目的生成物を得ることは困難であ
ったが、反応副生成物を有効利用する本発明により改善
がなされた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 克也 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 木原 則昭 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レゾルシンと一般式(I) R1COCH2R2 (I) (式中、R1は低級の第一級アルキル基を表し、R2は水素
    原子又は低級の第一級アルキル基を表す。)で示される
    脂肪族ケトンと一般式(II) R3OH (II) (式中、R3は低級アルキル基を表す。)で示される脂肪
    族アルコールとを酸触媒の存在下で反応させて得られる
    クロメン又はクロマン骨格を合計2個以上有する重合体
    又は該重合体を含む粗生成物を酸触媒の存在下で一般式
    (II) R3OH (II) (式中、R3は前記と同義である。)で示される脂肪族ア
    ルコールと反応させることを特徴とする一般式(III) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は前記と同義である。)で示され
    るポリアルキル−2−アルコキシ−7−ヒドロキシクロ
    マンの製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(IV) 【化2】 (式中、R1は低級の第一級アルキル基を表し、R2は水素
    原子又は低級の第一級アルキル基を表し、R3は低級アル
    キル基を表す。)で示される重合体を酸触媒の存在下で
    一般式(II) R3OH (II) (式中、R3は前記と同義である。)で示される脂肪族ア
    ルコールと反応させることを特徴とする一般式(III) 【化3】 (式中、R1、R2及びR3は前記と同義である。)で示され
    るポリアルキル−2−アルコキシ−7−ヒドロキシクロ
    マンの製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(V) 【化4】 (式中、R1は低級の第一級アルキル基を表し、R2は水素
    原子又は低級の第一級アルキル基を表す。)で示される
    重合体を酸触媒の存在下で一般式(II) R3OH (II) (式中、R3は低級アルキル基を表す。)で示される脂肪
    族アルコールと反応させることを特徴とする一般式(II
    I) 【化5】 (式中、R1、R2及びR3は前記と同義である。)で示され
    るポリアルキル−2−アルコキシ−7−ヒドロキシクロ
    マンの製造方法。
JP5309525A 1993-03-24 1993-12-09 ポリアルキル−2−アルコキシ−7−ヒドロキシクロマンの製造方法 Pending JPH06329655A (ja)

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JP5309525A JPH06329655A (ja) 1993-03-24 1993-12-09 ポリアルキル−2−アルコキシ−7−ヒドロキシクロマンの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006282558A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nippon Zeon Co Ltd シクロアルキルアルキルエーテルの製造方法

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