JPH07165670A - アルキル 3− ヒドロキシ− 2,4,5− トリフルオルベンゾエート及び/又はアルキル 3− アルコキシ−2,4,5− トリフルオルベンゾエートの製法 - Google Patents

アルキル 3− ヒドロキシ− 2,4,5− トリフルオルベンゾエート及び/又はアルキル 3− アルコキシ−2,4,5− トリフルオルベンゾエートの製法

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JPH07165670A
JPH07165670A JP6221841A JP22184194A JPH07165670A JP H07165670 A JPH07165670 A JP H07165670A JP 6221841 A JP6221841 A JP 6221841A JP 22184194 A JP22184194 A JP 22184194A JP H07165670 A JPH07165670 A JP H07165670A
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Ralf Dr Pfirmann
ラルフ・プフイルマン
Theodor Papenfuhs
テオドール・パペンフース
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルキル 3- ヒドロキシ- 2,4,5- ト
リフルオルベンゾエ−ト及び/又はアルキル 3- アル
コキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−トの製法
の提供 【構成】 本発明は、アルキル 3- ヒドロキシ- 2,
4,5- トリフルオルベンゾエ−ト及び/又はアルキル
3- アルコキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ
−トを製造する方法において、3- ヒドロキシ- 2,
4,5- トリフルオル安息香酸を80乃至200℃にお
いてジアルキルカ−ボネ−トと反応させる方法に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルキル 3- ヒドロ
キシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−ト及び/又
はアルキル 3- アルコキシ- 2,4,5- トリフルオ
ルベンゾエ−トの有利な製法に関する。特にメチル 3
- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−ト
及びメチル 3- メトキシ- 2,4,5- トリフルオル
ベンゾエ−ト及び又、アルキル 3- メトキシ- 2,
4,5- トリフルオルベンゾエ−トの加水分解により製
造可能な、3- メトキシ- 2,4,5- トリフルオル安
息香酸は、フルオルキノロンカルボン酸系からなる殺菌
剤を製造するための重要な前駆物質である。
【0002】
【従来の技術】3- アルコキシ- 2,4,5- トリフル
オル安息香酸の殺菌剤への変換は、文献(欧州特許出願
公開第241,206号明細書及び欧州特許出願公開第
230,295号明細書)から公知の方法を使用するい
くつかの段階を経て実施することができる。メチル 3
- メトキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−ト
は、殺菌剤を合成するために使用することもできる。こ
の合成に必要な他の前駆物質への変換は、米国特許第
5,047,538号明細書の方法により実施すること
ができる。特にアルキル基を含有する、3- 位において
置換された特別な2,4,5- トリフルオル安息香酸─
─これは殺菌剤を製造するための前駆物質として使用さ
れる──を製造するために、対応するアルキル 3- ヒ
ドロキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−ト、特
にメチル 3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオル
ベンゾエ−トが必要とされる(特開平4−230,34
4号公報)。
【0003】3- メトキシ- 2,4,5- トリフルオル
安息香酸は、硫酸ジメチルによる3- ヒドロキシ- 2,
4,5- トリフルオル安息香酸のメチル化により(特開
平3−232,838号公報、特開平1−268,66
2号公報)又は双極性非プロトン溶剤中での塩基との
3,5,6- トリフルオル- 4- メトキシフタル酸の脱
カルボキシル反応(特開平3−279,348号公報)
により製造することができる。ジアルキルスルフェ−ト
(硫酸ジメチル)によるアルキル化(メチル化)は主と
して円滑に進行するが、この反応を工業的に実施するこ
とはジアルキルスルフェ−ト(硫酸ジメチル)の非常に
高い毒性及び発がん性のために著しい問題に直面する。
さらにジアルキルスルフェ−ト(硫酸ジメチル)の高い
反応性のために3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフル
オル安息香酸のアルキル化(メチル化)は比較的に制御
不能下に進行し、その結果反応は望ましい様に選択的に
実施することができない。
【0004】同様に3,5,6- トリフルオル- 4- メ
トキシフタル酸の脱カルボキシル反応は円滑に進行する
けれども、その選択性は所望の3- メトキシ化合物が有
効に生成する様に調節することができない。不所望の副
生成物として4- メトキシ-2,3,5- トリフルオル
安息香酸が常に生成し、これは分離することが困難であ
りそしてその後活性化合物をさらに合成する場合に一緒
に混入しそして場合により殺菌性物質中に有毒な不純物
が生じ得る。
【0005】メチル 3- メトキシ- 2,4,5- トリ
フルオルベンゾエ−トは、標準法を用いた硫酸ジメチル
による3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオル安息
香酸の完全なメチル化により又は酸性触媒を用いたアル
コ−ルによる3- メトキシ-2,4,5- トリフルオル
安息香酸のエステル化により製造することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、所望
の生成物を高い収率及び純度で得られるばかりでなく又
著しく有毒な物質を使用することを不必要にしそして環
境を汚染する不所望の廃水の生成を回避する、3- ヒド
ロキシ- 2,4,5- トリフルオル安息香酸のアルキル
化生成物の簡単な製法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明のア
ルキル 3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオルベ
ンゾエ−ト及び/又はアルキル 3- アルコキシ- 2,
4,5- トリフルオルベンゾエ−トを製造する方法によ
り達成される。この方法は、3- ヒドロキシ-2,4,
5- トリフルオル安息香酸を80乃至200℃において
少なくとも1種の触媒の不存在又は存在下にジアルキル
カ−ボネ−トと反応させることを特徴としている。
【0008】本発明による方法は、カルボキシル基及び
/又はヒドロキシル基においてアルキル化された化合物
を提供する。合成に使用される出発原料は、今度は殺菌
性物質を製造するための前駆物質でありそして公知の方
法によりテトラフルオルフタル酸からフッ素原子をヒド
ロキシル基と交換することによりそして対応するヒドロ
キシ化合物の引き続いての脱カルボキシル反応により製
造することができる。ジアルキルスルフェ−ト、特に硫
酸ジメチルと異なりジアルキルカ−ボネ−ト、特に炭酸
ジメチルは著しく毒性が低く、このことはジアルキルカ
−ボネ−ト特に炭酸ジメチルが標準条件下に、すなわち
標準圧及び標準温度においてはほとんどメチル化効果を
示さない事実のためであるかもしれない。ジアルキルカ
−ボネ−トの例としての炭酸ジメチル及びジアルキルス
ルフェートの例としての硫酸ジメチルの毒物学的デ−タ
の比較は、重要な相違を示す。例えば炭酸ジメチルのL
50(ラット、経口)は体重1Kg当たり12,800
mgであるが、しかし硫酸ジメチルの対応する値は体重
1Kg当たり440mgであり、したがってファクタ−
はほとんど30低く、すなわち毒性は相応して高い。皮
下注射に関する炭酸ジメチルの対応するLD50は体重1
Kg当たり8500mgであるが、しかし硫酸ジメチル
の該値は体重1Kg当たり30mgのみである。
【0009】炭酸ジメチルをラットにより吸入すれば、
1000ppmまでの濃度は6時間にわたって中毒症状
を与えず、投与量を5000ppmに増大させる場合中
毒症状は顕著になるが、しかし該症状は無負荷ふん囲気
中で急速に鎮静する。それに対して硫酸ジメチルは30
ppmのみの濃度ですでに4時間以内に死に至らしめ
る。さらに硫酸ジメチルは、奇形誘発性、突然変異誘発
性及び発がん性作用を示す。これに対し炭酸ジメチルは
従来慢性症状を与えることが知られていない。
【0010】一方におけるジアルキルカ−ボネ−ト及び
他方におけるジアルキルスルフェ−トを使用する場合の
別の重要な差異は、ジアルキルカ−ボネ−トと反応させ
る場合、アルコールと二酸化炭素が副生するのに反し、
ジアルキルスルフェートの場合に1個のアルキル基のみ
がアルキル化に利用されそして水溶性アルキルスルフェ
−トが廃棄物として生成することにある。ジアルキルス
ルフェ−トとの反応は通常水の存在下に実施されるか
ら、相応して常にアルキルスルフェ−トにより著しく汚
染された廃水が生ずる。
【0011】本発明による方法の特別な長所は、3- ヒ
ドロキシ- 2,4,5- トリフルオル安息香酸とジアル
キルカ−ボネ−トとの反応は対応するアルキル 3- ヒ
ドロキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−ト又は
対応するアルキル 3- アルコキシ- 2,4,5- トリ
フルオルベンゾエ−トが生成することができる様に調節
することができることにある。両方の場合反応によりそ
れぞれ所望の生成物が高い選択率で得られる。しかし両
物質の混合物を製造することもできる。
【0012】本発明による方法の他の長所は、反応が無
水媒体中で中性条件下に、すなわち酸性又は塩基性触媒
を添加せずに実施することができるという事実である。
水性鉱酸又は水性塩基を使用する場合に予測される様な
腐食問題は生じない。この様な酸性又は塩基性触媒の使
用の省略は方法の工業的実施可能性を著しく簡単にす
る。
【0013】本発明によりアルキル 3- ヒドロキシ-
2,4,5- トリフルオルベンゾエ−トを製造する場合
は、反応は比較的低い温度において実施するが、これに
対しアルキル 3- アルコキシ- 2,4,5- トリフル
オルベンゾエ−トを製造することが所望の場合、反応を
高温において進行させる。
【0014】直接アルキル化により製造することができ
る両方の化合物──一方におけるアルキル 3- ヒドロ
キシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−ト及び他方
におけるアルキル 3- アルコキシ- 2,4,5- トリ
フルオルベンゾエ−トは、簡単な方法で分別蒸留により
精製することができ、このことは3- ヒドロキシ- 2,
4,5- トリフルオル安息香酸を使用する場合には不可
能でありそして3- アルコキシ- トリフルオル安息香酸
を使用する場合一般に著しい困難を伴う。この様に本発
明によれば非常に高い純度を有する生成物が得られ、こ
のことはそれ以外の方法では簡単には可能でない。
【0015】アルキル化(メチル化)の結果は驚くべき
ことと認められる。何となれば公知技術(M.Liss
el et al.,Kontakte Darmst
a-dt)1990(1),20- 23及びそこに引用
された文献)では、カルボキシル基のアルキル化は通例
フェノ−ル性基のアルキル化より著しく高い温度におい
て行われるからである。Lissel et al.に
は、フェノ−ル及びカルボン酸のアルキル化に関して6
0℃の温度差が示されている。
【0016】反応は一般に80乃至100℃の温度範囲
において実施される。多くの場合反応を120乃至19
5℃、特に135乃至195℃において実施することが
有利であると判明した。アルキル 3- ヒドロキシ-
2,4,5- トリフルオルベンゾエ−トを製造するのが
望ましい場合には、3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリ
フルオル安息香酸を通例80乃至165℃においてジア
ルキルカ−ボネ−トと反応させる。若干の場合この反応
(モノアルキル化)を120乃至165、特に135乃
至160℃において実施することが好ましいと判明し
た。
【0017】本発明においてアルキル 3- アルコキシ
- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−トを製造する場
合、3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオル安息香
酸を通例145乃至200℃において反応させる。多く
の場合この反応(ジアルキル化)を145乃至195、
特に150乃至190℃におて実施することが有利であ
ると判明した。
【0018】適当な方法条件の選択によりアルキル 3
- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−ト
及び3- アルコキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾ
エ−トを所望の比率で含有する混合物を製造することを
可能にする。
【0019】多くの場合反応の好ましい経過を保証する
ために触媒を使用することが推奨される。適当な触媒
は、金属ヨウ化物及びアルキル化触媒からなる混合物で
ある。
【0020】非常に適するアルキル化触媒は、4- ジメ
チルアミノピリジン又は固体担体上に固定した4- ジメ
チルアミノピリジンである。4- ジメチルアミノピリジ
ンを使用すれば本発明による反応を特に容易にする。
【0021】触媒量の塩基を使用するにもかかわらずジ
アルキルカ−ボネ−トの反応から得られるアルコ−ルは
アルコキシ基との交換においてフッ素原子の求核置換反
応を生じさせないことは驚くべきことである。
【0022】適当な金属ヨウ化物は、ヨウ化カリウム、
ヨウ化ナトリウム、ヨウ化ルビジウム又はヨウ化セシウ
ム、特にヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウム、好まし
くはヨウ化カリウムである。これらヨウ化物の混合物も
使用することができる。
【0023】ある場合別の触媒(共- 触媒)の付加的使
用はより好ましいことが判明した。この目的で非常に好
適な共- 触媒は相転移触媒である。適当な相転移触媒
は、クラウンエ−テル、特に18- クラウン- 6- 又は
ジベンゾ- 18- クラウン- 6である。相転移触媒の混
合物を使用することもできる。
【0024】金属ヨウ化物は、通例3- ヒドロキシ-
2,4,5- トリフルオル安息香酸に対し0.1乃至
5、特に0.25乃至2モル%の量で使用される。相転
移触媒(共- 触媒)は、3- ヒドロキシ- 2,4,5-
トリフルオル安息香酸に対し0.1乃至5、特に0.2
5乃至2モル%の量で使用される。
【0025】金属ヨウ化物及びアルキル化触媒を特定の
割合で含有する触媒を使用するのが有利であると判明し
た。該触媒は、通例金属ヨウ化物1モル当たり1乃至
5、特に2乃至3モルのアルキル化触媒を含有する。
【0026】反応は、触媒の不存在下に実施することが
できるが、しかしその場合低い反応率を甘受しなければ
ならない。反応を実施するために、3- ヒドロキシ-
2,4,5- トリフルオル安息香酸1モル当たり1乃至
100、特に1.5乃至50、好ましくは5乃至30モ
ルのジアルキルカ−ボネ−トが使用される。モノアルキ
ル化の場合、通例それより少量のジアルキルカ−ボネ−
トで十分であるが、これに対しジアルキル化の場合通例
前記量より多い量のジアルキルカ−ボネ−トを必要とす
る。
【0027】適当なジアルキルカ−ボネ−トは、アルキ
ル基1個当たり1乃至8、特に1乃至4個の炭素原子を
含有する該カ−ボネ−トである。適当なジアルキルカ−
ボネ−トは、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジ- n
- プロピル又は炭酸ジ- n- ブチルである。非常に適す
るジアルキルカ−ボネ−トは、炭酸ジメチル又は炭酸ジ
エチル、特に炭酸ジメチルである。
【0028】所望な場合、本発明による方法は、不活性
溶剤の存在下に実施することもできる。使用される不活
性溶剤は、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素化芳
香族炭化水素、双極性非プロトン溶剤又はこれら溶剤の
混合物である。脂肪族炭化水素の例にはヘキサン、ヘプ
タン又はオクタンが、芳香族炭化水素の例にはトルエン
又はキシレンが、塩素化芳香族炭化水素の例にはクロル
ベンゼン、ジクロルベンゼン又はクロルベンゼンが包含
されそして双極性非プロトン溶剤の例にはテトラヒドロ
フラン、スルホラン、ジオキサン又はN,N- ジメチル
アセトアミドが包含される。
【0029】しかし不活性溶剤の添加を省くこともでき
る。ジアルキルカ−ボネ−トを過剰に使用すれば本発明
による方法を特に容易にする。反応が完了した後、溶剤
又は過剰に使用されるジアルキルカ−ボネ−トを通例留
去しそして底部に残留する生成物を再結晶させる。精製
し難い粗出発材料を使用する場合、底部に存在する価値
のある生成物を頂部における簡単な蒸留により予め精製
しそして次に、所望なら溶解しそして結晶(再結晶)さ
せるか又は、所望な純度に達するまで分別蒸留による簡
単な工程において精製を実施することが特に有利であ
る。
【0030】本発明による方法は、大気圧、減圧又は加
圧において実施することができ、大気圧又は約1.0、
特に0.5MPaまでの加圧における操作が好ましい。
反応は、通例約0.5MPaまでの恒圧において実施さ
れそしてこの反応において発生するガス(二酸化炭素)
は、圧力保持装置を用いて連続的に除去される。
【0031】
【実施例】次の例により本発明を説明するが、本発明は
該例により限定されてはならない。 例 1 3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオル安息香酸1
9.2g(0.1モル)を穏やかに加熱しながら炭酸ジ
メチル100g中に溶解し、混合物をPTFE(ポリテ
トラフルオルエチレン)でライニングを施したオ−トク
レ−ブに移し、ヨウ化カリウム0.5g及び4- ジメチ
ルアミノピリジン0.25gを添加し、混合物を攪拌し
ながら150℃に加熱しそして16時間反応させる。冷
却後オ−トクレ−ブは1MPaの残圧を有する。
【0032】反応の最初において黄橙色である溶液は、
反応が完了した後暗赤色である。ガスクロマトグラフィ
−による分析は、反応混合物は炭酸ジメチルのほかにメ
チル 3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオルベン
ゾエ−ト89GC面積%及びメチル 3- メトキシ-
2,4,5- トリフルオルベンゾエ−ト11GC面積%
( GC/MSにより同定)を含有することを示す。回
転式蒸発器を使用して炭酸ジメチルを完全に除去して生
成物混合物20.4gが赤色油として得られる。 例 2 ヨウ化カリウム0.25g、4- ジメチルアミノピリジ
ン0.5g及び粗3-ヒドロキシ- 2,4,5- トリフ
ルオル安息香酸51g(3- ヒドロキシ- 2,4,5-
トリフルオル安息香酸含有率40.3g、HPLCによ
り測定しそしてレスポンスファクタ−に関して補正し
た)を攪拌しながら炭酸ジメチル250g中に溶解し、
混合物をPTFEでライニングを施したオ−トクレ−ブ
に移し、攪拌しながら145℃に加熱しそして16時間
反応させる。次に冷却しそして除圧する。オ−トクレ−
ブから取り出した溶液から不溶性残留物を濾別しそして
炭酸ジメチルを留去する。得られる混合物は、メチル
3- メトキシ- 2,4,5-トリフルオルベンゾエ−ト
<1%を含有する。飛散よけを経て蒸留(1ミリバ−ル
=0.1kPa)することにより薄黄色油36gが得ら
れる(頂部温度107乃至115℃)。この生成物を熱
湯200gと共に攪拌する。冷却及び分離してメチル
3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−
ト33.6g(0.163モル)が得られる(収率78
%、GC/HPLCによる純度>99%)。 例 3 3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオル安息香酸3
8.4g(0.2モル)、ヨウ化カリウム1.2g及び
ジベンゾ- 18- クラウン- 6 2g及び炭酸ジメチル
20g(0.22モル)を攪拌しながらN,N- ジメチ
ルアセトアミド250g中に溶解し、混合物をPTFE
でライニングを施したオ−トクレ−ブに移し、攪拌しな
がら110℃に加熱しそして18時間反応させる。
【0033】GCにより反応生成物は出発材料を含有せ
ずそしてメチル 3- メトキシ- 2,4,5- トリフル
オルベンゾエ−ト<1%のみを含有する。短いビグロ−
塔を経て留去し、残留する油状残留物を分別蒸留に付し
そして得られる物質を熱湯300gと共に攪拌する。
【0034】メチル 3- ヒドロキシ- 2,4,5- ト
リフルオルベンゾエ−ト37.6g(0.183モル)
が得られる。(収率91%、GCによる純度>99
%)。 例 4 3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフルオル安息香酸5
7.6g(0.3モル)、ヨウ化カリウム0.75g及
び4- ジメチルアミノピリジン1.4gを攪拌しながら
炭酸ジメチル250g中に溶解し、混合物をPTFEで
ライニングを施したオ−トクレ−ブに移し、攪拌しなが
ら170℃に加熱しそして8時間反応させる(20℃に
おける窒素初源圧:0.2MPa、達する最終圧3.7
MPa)。GCにより反応生成物はメチル 3- ヒドロ
キシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−トを含有し
ない。
【0035】蒸留及び分別蒸留による溶剤の除去後メチ
ル 3- メトキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ
−ト58.0g(0.264モル)が3mmHg(頂部
における温度100乃至102℃)において無色油とし
て留出する(収率88%、純度95%)。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル 3- ヒドロキシ- 2,4,5
    - トリフルオルベンゾエ−ト及び/又はアルキル 3-
    アルコキシ- 2,4,5- トリフルオルベンゾエ−トを
    製造する方法において、3- ヒドロキシ- 2,4,5-
    トリフルオル安息香酸をジアルキルカ−ボネ−トと80
    乃至200℃において触媒の不存在下に又は存在下に反
    応させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 反応を120乃至195℃、特に135
    乃至190℃において実施する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルキル 3- ヒドロキシ- 2,4,5
    - トリフルオルベンゾエ−トを製造するための反応を8
    0乃至165、特に120乃至165、好ましくは13
    5乃至160℃において実施する請求項1又は2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 アルキル 3- アルコキシ- 2,4,5
    - トリフルオルベンゾエ−トを製造するための反応を1
    45乃至200、特に145乃至195、好ましくは1
    50乃至190℃において実施する請求項1又は2記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 金属ヨウ化物及びアルキル化触媒からな
    る混合物である触媒を使用する請求項1乃至4のいずれ
    か一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 使用されるアルキル化触媒が4- ジメチ
    ルアミノピリジン又は固体担体上に固定した4- ジメチ
    ルアミノピリジン、特に4- ジメチルアミノピリジンで
    ある請求項1乃至5のいずれか1つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 使用される金属ヨウ化物がヨウ化カリウ
    ム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化ルビジウム又はヨウ化セ
    シウム、特にヨウ化カリウムである請求項1乃至5のい
    ずれか1つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 相転移触媒を共- 触媒として付加的に使
    用する請求項1乃至7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 相転移触媒として、クラウンエ−テル、
    特に18- クラウン- 6- 又はジベンゾ- 18- クラウ
    ン- 6を使用する請求項1乃至8のいずれか1つに記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 金属ヨウ化物及び、場合により共用さ
    れる相転移触媒を3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフ
    ルオル安息香酸に対し0.1乃至5、特に0.25乃至
    2モル%の量で使用する請求項1乃至9のいずれか1つ
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 アルキル化触媒を金属ヨウ化物1モル
    当たり1乃至5、特に2乃至3モルの量で使用する請求
    項1乃至10のいずかが1つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 3- ヒドロキシ- 2,4,5- トリフ
    ルオル安息香酸1モル当たり1乃至100、特に1.5
    乃至50、好ましくは5乃至30モルのジアルキルカ−
    ボネ−トを使用する請求項1乃至11のいずれか1つに
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 アルキル基1個当たり1乃至8、特に
    1乃至4個の炭素原子を有するジアルキルカ−ボネ−ト
    を使用する請求項1乃至12のいずれか1つに記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジ
    - n- プロピル又は炭酸ジ- n- ブチルをジアルキルカ
    −ボネ−トとして使用する請求項1乃至13のいずれか
    1つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 炭酸ジメチルまたは炭酸ジエチル、特
    に炭酸ジメチルをジアルキルカ−ボネ−トとして使用す
    る請求項1乃至14の1のいずれか1つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 不活性溶剤を使用する請求項1乃至1
    5のいずれか1つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩
    素化芳香族炭化水素、双極性非プロトン溶剤又はこれら
    溶剤の混合物を不活性溶剤として使用する請求項1乃至
    16のいずれか1つに記載の方法。
  18. 【請求項18】 ヘキサン、ヘプタン又はオクタンを脂
    肪族炭化水素として、トルエン又はキシレンを芳香族炭
    化水素として、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン又は
    クロルトルエンを塩素化芳香族炭化水素として及び/又
    はテトラヒドロフラン、スルホラン、ジオキサン又は
    N,N- ジメチルアセトアミドを双極性非プロトン溶剤
    として使用する請求項1乃至17のいずれか1つに記載
    の方法。
JP6221841A 1993-09-18 1994-09-16 アルキル 3− ヒドロキシ− 2,4,5− トリフルオルベンゾエート及び/又はアルキル 3− アルコキシ−2,4,5− トリフルオルベンゾエートの製法 Withdrawn JPH07165670A (ja)

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