JPH06329308A - フィルム巻取装置 - Google Patents

フィルム巻取装置

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JPH06329308A
JPH06329308A JP11486993A JP11486993A JPH06329308A JP H06329308 A JPH06329308 A JP H06329308A JP 11486993 A JP11486993 A JP 11486993A JP 11486993 A JP11486993 A JP 11486993A JP H06329308 A JPH06329308 A JP H06329308A
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roll
film
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pressure
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JP11486993A
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Ryuichi Wakita
隆一 脇田
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】最適な巻硬さで良好な巻姿の巻ロ−ルを高速巻
取りで得ることができるフィルム巻取装置を提供する。 【構成】接圧ロ−ル5のフィルム2への接圧部Cより巻
取り方向下流側近傍にノズル15を臨ませた風圧付与機
構16を設け、巻ロール7のフィルム表面に風圧を付与
することにより前記接圧部C直後における空気巻込量を
補正し、巻ロール7のフィルム層間に入り込む空気量を
適量に調整できるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプラスチックフ
ィルムを高速で巻取軸に巻取り、巻ロールを得るフィル
ム巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、この種の装置においては、巻ロー
ルのフィルム層間に入り込む空気量を適量に調整し、最
適な巻硬さで良好な巻姿の巻ロ−ルを得るようにしてい
る。従来、巻ロ−ルのフィルム層間に入り込む空気量を
適量に調整する空気量調整方法としては、フィルムの張
力制御と組合わせて、下記の方法が主に用いられてい
る。
【0003】すなわち、 (1) 巻ロールと、この巻ロールの直前においてフィルム
が巻き掛けられる近接ロ−ラとの間のギャップ(3〜5
0mm程度)を変えて空気巻込量を調整する近接ロール
方式。
【0004】(2) 巻ロールの直前においてフィルムが巻
き掛けられ巻ロ−ルに転接する接圧ロールの押付圧(接
圧)を流体シリンダの圧力を制御して変え、空気巻込量
を調整する接圧ロール方式。が用いられている。
【0005】しかしながら、前者の近接ロール方式は、
空気巻込量の規制能力、すなわち、空気の巻込量を少な
くする方向にコントロールする能力が弱く、したがっ
て、高速巻取りにより巻ロールの表層速度に近い併行空
気流が生じる場合には、空気の巻込量が多くなり過ぎる
ため、その機能が果たせなくなる。一般的には、巻取速
度100〜150m/minが限界である。なお、多く
製造されている一般的なプラスチックフィルムの厚さ
0.005〜0.05mmである。
【0006】また、後者の接圧ロール方式は、近接ロー
ル方式に較べて空気巻込量の規制能力が高く、一般的に
は、プラスチック薄物フィルムでは300〜400m/
min程度まで使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接圧ロール方
式においても、巻取りのより高速化を図るためには、空
気巻込量の規制能力を上げる必要がある。しかしなが
ら、この空気巻込量の規制能力を上げるために、接圧ロ
ールの押付圧を強くしていくと、巻ロールに異常な外力
が局部的に作用し、巻ロールの変形やフィルム表面の傷
付きが発生したり、接圧ロールの変形による接圧ムラが
生じて引きつり等を生じ易くなり、最適な巻硬さで良好
な巻姿の巻ロ−ルを得ることができないといった問題が
あった。
【0008】上記のように、従来のフィルム巻取装置
は、最適な巻硬さで良好な巻姿の巻ロ−ルを高速巻取り
で得ることができなかった。本発明は、上記事情に基づ
きなされたもので、その目的とするところは、最適な巻
硬さで良好な巻姿の巻ロ−ルを高速巻取りで得ることが
できるフィルム巻取装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は課題を解決し得
る第1の手段として、フィルムを巻取軸に巻取り巻ロー
ルを得るフィルム巻取装置であって、巻取り途中の前記
巻ロールに転接する状態に設けられた接圧ロ−ルおよび
この接圧ロ−ルの前記巻ロールへの接触圧を調整する接
圧調整機構を有し、フィルム巻取り時における空気巻込
み量を調節する接圧ロ−ル手段と、この接圧ロ−ル手段
の前記接圧ロ−ルのフィルムへの接圧部より巻取り方向
下流側近傍にノズルを臨ませ、前記巻ロールのフィルム
表面に風圧を付与することにより前記接圧部直後におけ
る空気巻込量を補正する風圧付与手段と、この風圧付与
手段および前記接圧ロ−ル手段が搭載され前記巻取軸に
対して接離する方向に移動可能な可動部材と、この可動
部材を前記巻ロ−ルの巻径に応じて変位させる可動部材
移動手段とを具備してなる構成としたものである。
【0010】また、第2の手段として、フィルムを巻取
軸に巻取り巻ロールを得るフィルム巻取装置であって、
巻取り途中の前記巻ロールに転接する状態に設けられた
接圧ロ−ルおよびこの接圧ロ−ルの前記巻ロールへの接
触圧を調整する接圧調整機構を有し、フィルム巻取り時
における空気巻込み量を調節する接圧ロ−ル手段と、こ
の接圧ロ−ル手段の前記接圧ロ−ルのフィルムへの接圧
部より巻取り方向上流側近傍にノズルを臨ませ、前記巻
ロールのフィルム表面に生じる併行空気流とは逆方向に
風圧を付与することにより前記接圧部直前における空気
巻込量を補正する風圧付与手段と、この風圧付与手段お
よび前記接圧ロ−ル手段が搭載され前記巻取軸に対して
接離する方向に移動可能な可動部材と、この可動部材を
前記巻ロ−ルの巻径に応じて変位させる可動部材移動手
段とを具備してなる構成としたものである。
【0011】
【作用】上記第1の手段のフィルム巻取装置によれば、
接圧ロ−ルのフィルムへの接圧部より巻取り方向下流側
近傍にノズルを臨ませた風圧付与手段を設け、巻ロール
のフィルム表面に風圧を付与することにより前記接圧部
直後における空気巻込量を補正するようにしたため、接
圧ロ−ルの接圧部を乗り越えた空気を直後に除去する機
能が強化され、接圧ロールの押付圧は、強押付による巻
ロール側への悪作用が生じない程度の押付圧であって
も、巻ロールのフィルム層間に入り込む空気量を適量に
調整でき、最適な巻硬さで良好な巻姿の巻ロ−ルを高速
巻取りで得ることが可能となる。
【0012】また、上記第2の手段のフィルム巻取装置
によれば、接圧ロ−ルのフィルムへの接圧部より巻取り
方向上流側近傍にノズルを臨ませた風圧付与手段を設
け、巻ロールのフィルム表面に生じる併行空気流とは逆
方向に風圧を付与することにより前記接圧部直前におけ
る空気巻込量を補正するようにしたから、接圧ロールの
押付圧は、強押付による巻ロール側への悪作用が生じな
い程度の押付圧であっても、巻ロールのフィルム層間に
入り込む空気量を適量に調整でき、最適な巻硬さで良好
な巻姿の巻ロ−ルを高速巻取りで得ることが可能とな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を、図1ないし
図9を参照して詳細に説明する。図1はフィルム巻取装
置1の構成を概略的に示すもので、図示しない押出し機
より吐出されたフィルム2は、ガイドロ−ル3、テンシ
ョンロ−ル4、接圧ロ−ル5に順次巻き掛けられた状態
で、巻取軸(ボビン)6に巻取られている。
【0014】巻取軸6は、図示しないチャックにより両
端部を保持され、フィルム2の走行速度がフィルム2の
巻径に関係無く一定となるように、図中反時計方向(矢
印A方向)に回転駆動されるようになっている。
【0015】前記接圧ロ−ル5はゴムロ−ルからなり、
巻取軸6にフィルム2が巻付けられてなる巻ロ−ル7に
転接する状態に設けられているとともに、接圧調整機構
8により前記巻ロール7への接触圧力が調整されるよう
になっている。
【0016】接圧調整機構8は、支軸11Aを介して一
端側が回動自在に支持され、他端側に接圧ロ−ル5が回
動自在に取付けられた支持ア−ム11を有する。この支
持ア−ム11には、作動源であるエアシリンダ12のプ
ランジャ12Aが連結されている。そして、エアシリン
ダ12に圧縮空気が供給されることで、支持ア−ム11
は、支軸11Aを回動支点として、図中反時計方向(矢
印B方向)に回動され、接圧ロ−ル5が巻ロ−ル7に所
定の押付圧で圧接するようになっている。
【0017】また、接圧ロ−ル5と接圧調整機構8とに
より、フィルム2の巻取り時における空気巻込み量を調
節する接圧ロ−ル手段としての接圧ロ−ル機構13を構
成している。
【0018】また、この接圧ロ−ル機構13の接圧ロ−
ル5の下方近傍、すなわち、接圧ロ−ル5のフィルム2
への接圧部Cより巻取り方向下流側近傍に、ノズル15
を臨ませた風圧付与手段としての風圧付与機構16が設
けられている。
【0019】この風圧付与機構16は、巻ロール7と平
行に設けられヘッダ−17を有する。このヘッダ−17
には、図2に示すように、その長さ方向に所定の間隔を
存して複数の風圧調整機構としての絞り弁18…が取付
けられており、これら絞り弁18…を介して前記ノズル
15…が配設された状態となっている。
【0020】ノズル15は、例えば、楕円形状の吹出口
のものを開口寸法の長い方が巻取軸6の長さ方向に位置
するように50mmピッチで並べて取付ける。ノズル15
は、大きさや吹出口の形状の異ったものが多数あり、最
適のものを選んで使用する。その大きさ、形状の違いに
より取付ピッチ、フィルム全幅に対する使用個数等が決
まる。
【0021】また、ヘッダ−17の両端部には、風圧源
であるタ−ボブロア−19から導出された圧縮空気を導
く可撓性の圧縮空気吐出管20が接続され、圧縮空気D
が供給されるようになっている。
【0022】そして、ノズル15…から前記巻ロール7
のフィルム2の表面に向けて吹出される圧縮空気Dの風
圧により、前記接圧部C直後の空気巻込量を補正するよ
うになっている。
【0023】また、前記ガイドロ−ル3、テンションロ
−ル4、接圧ロ−ル機構13、および、風圧付与機構1
6は、図示しないガイド手段により矢印E方向に往復移
動自在に支持された可動部材としての可動フレ−ム25
に搭載された状態となっており、前記接圧ロ−ル5およ
びノズル15…が、巻取軸6に対して接離する方向に移
動可能となっている。
【0024】この可動フレ−ム25は、可動部材移動手
段としてのフレ−ム移動機構26により、前記巻ロ−ル
7へのフィルム2の巻取り量に応じて変位され、前記接
圧ロ−ル5およびノズル15…と、巻ロ−ル7のフィル
ム表面との間隔が常に一定になるようになっている。
【0025】フレ−ム移動機構26は、サ−ボモ−タ2
7の駆動力を、減速機28を介してスクリュ−シャフト
29に伝達し、スクリュ−シャフト29に噛合するナッ
ト部材30が取付けられた前記可動フレ−ム25を移動
するようになっている。
【0026】また、フレ−ム移動機構26は、巻取軸6
の回転速度から巻径を演算し、その演算値に基づいてサ
−ボモ−タ27を演算値に対応した値だけ駆動させ、可
動フレ−ム25を後退(図中左方向に移動)させるよう
になっている。
【0027】しかして、この様に構成されたフィルム巻
取装置1にあっては、巻取り時において、巻ロール7の
フィルム層間に入り込む空気量を、前記接圧ロ−ル機構
13の接圧ロ−ル5による押付力と、前記風圧付与機構
16のノズル15…から吹出される圧縮空気Dの風圧に
より、適量に調整し、最適な巻硬さで良好な巻姿を得る
ようになっている。
【0028】すなわち、巻取軸6にフィルム2を高速で
巻取ると、回転する巻ロール7の表面はフィルム2と空
気の摩擦力、静電気、巻ロール7の偏心によるポンプ効
果等で、図3に示すように併行空気流Fが生じる。この
併行空気流Fのフィルム2と空気の境界は、フィルム2
の速度に限りなく近くなる。
【0029】そして、この併行空気流Fの発生により、
接圧ロ−ル5の接圧部Cの直前と直後には、図4に示す
ように、空気層FA ,FB が形成される。この併行空気
流Fを、接圧ロ−ル5による押付力と、風圧付与機構1
6のノズル15…から吹出される圧縮空気Dの風圧によ
り、カットすると、巻込前空気層FA と巻込後空気層F
B の空気が、図5に示すように巻ロール7の両端部に向
って流れてフィルム2の幅方向両端から抜けていく。
【0030】したがって、幅広フィルムほど空気混入除
去と均一化の調整が二次曲線的に難しくなる。図5中、
FA ′は巻込前空気層FA の空気の流れを示し、FB ′
は巻込後空気層FB の空気の流れを示す。
【0031】このように、この第1の実施例にあって
は、接圧部Cの直後の巻込後空気層FB の空気の量を風
圧付与機構16により補正できるようにしたから、接圧
ロール5の押付圧は、強押付による巻ロール7側への悪
作用が生じない程度の押付圧であっても、巻ロール7の
フィルム層間に入り込む空気量を適量に調整でき、最適
な巻硬さで良好な巻姿を得ることができるものである。
【0032】なお、接圧ロール5の押付圧は、巻取速
度、フィルムの厚さ等により変更する。図6は、接圧ロ
−ル5の押付圧(接圧)と巻込空気圧力分布の関係を示
すもので、状況により(イ)、(ロ)に示す状態とな
る。図中WA はフィルム2の幅を示し、WB は接圧ロ−
ル5の接触線幅を示す。なお、接触線幅WB は、通常、
2〜5mm程度である。一般的に 押付圧は、30〜1kg・f/m 接圧接触線の面圧は、1.5kg・f/cm2 〜0.0
2kg・f/cm2 である。
【0033】図6に示すように、巻込前空気層FA と巻
込後空気層FB の風圧は、フィルム2の幅方向に不均一
となる。このため、押付圧のフィルム幅方向の分割調整
が有効となる。
【0034】そこで、この実施例にあっては、風圧調整
機構である絞り弁18…の開度を変えることで、各ノズ
ル15…毎に調整し、状況に合った風圧分布が得られる
ようになっている。
【0035】また、図7に示すように、ノズル15…を
外向きに傾け、圧縮空気Dの吹付方向を外向きにするこ
とも有効である。また、図8および図9に示すように、
エア−ナイフ型のノズル15Aを用い、このノズル15
Aの吹出口35Cの開口幅を、風圧調整機構45によ
り、フィルム2の幅方向に分割調整可能としたものも有
効である。
【0036】これは、ノズル15Aの一方の板部35A
にフィルム幅方向に所定間隔に多数のねじ穴36…を設
けるとともに、板部35Aと平行に、前記ねじ穴36…
に対応してねじ挿通孔37…を有した支持板38を設け
る。そして、支持板38の外側面からねじ挿通孔37…
に複数の調整ねじ39を回転可能に挿通し、その先端ね
じ部39Aをねじ穴36…に螺合したものとなってい
る。また、調整ねじ39…は、支持板38の内側面側に
位置して嵌着された抜止部材としてのEリング40…に
より、それぞれ抜け方向の動きが規制されている。
【0037】そして、調整ねじ39…を回すことで、ノ
ズル15Aの一方の板部35Aを押引きして他方の板部
35Bに対して近付けたり、離したりして吹出口35C
の開口幅を部分的に変え、風圧調整をフィルム幅方向に
分割して行うものである。
【0038】つぎに、本発明の第2の実施例を、図10
を参照して詳細に説明する。なお、上述の第1の実施例
と同一部分は同一の符号を付して、重複説明を省略す
る。
【0039】この第2の実施例のフィルム巻取装置10
は、接圧ロ−ル機構13の接圧ロ−ル5の上方近傍、す
なわち、接圧ロ−ル5のフィルム2への接圧部Cより巻
取り方向上流側近傍に、ノズル15…を臨ませた風圧付
与手段としての風圧付与機構16を設け、巻ロール7の
フィルム2の表面に生じる併行空気流Fとは逆方向に風
圧を付与することにより押返すように除去して、接圧部
Cの直前における空気巻込量を少なくするように補正で
きるようにしたものである。
【0040】このため、第1の実施例の装置と同様に、
接圧ロール5の押付圧は、強押付による巻ロール7側へ
の悪作用が生じない程度の押付圧であっても、巻ロール
7のフィルム層間に入り込む空気量を適量に調整でき、
最適な巻硬さで良好な巻姿を得ることができるものであ
る。
【0041】また、ノズル15…も、フィルム幅方向に
分割して風圧調整を行えるものとなっていることは勿論
である。なお、巻ロール7の外表面の凸凹状態を、光電
センサあるいはレーザーセンサ等でとらえて、絞り弁1
8…にフィードバックして絞り量を調節することによ
り、上記ノズル15…の風圧を可変し、巻コブ除去など
の自動制御を行うようにすることも可能である。
【0042】また、風圧付与機構16のノズル15(1
5A)から吹き出される圧縮空気Dとして、静電気除去
用イオンエア−を使用することにより、巻込み空気量を
規制すると同時に静電気除去効果を得るようにしても良
い。その他、本発明は、上述の実施例に限らず、本発明
の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論
である。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、つぎのような効果を奏する。請求項1記載のフィル
ム巻取装置によれば、接圧ロ−ルのフィルムへの接圧部
より巻取り方向下流側近傍にノズルを臨ませた風圧付与
手段を設け、巻ロールのフィルム表面に風圧を付与する
ことにより前記接圧部直後における空気巻込量を補正す
るようにしたから、巻ロールのフィルム層間に入り込む
空気量を適量に調整でき、最適な巻硬さで高速巻取りが
行える。また、接圧ロールの押付圧は、強押付による巻
ロール側への悪作用、すなわち、巻ロールの変形、傷つ
き、ひきつり等が生じない程度の押付圧であってよく、
良好な巻姿の巻ロ−ルを得ることができる。
【0044】また、請求項2記載のフィルム巻取装置に
よれば、接圧ロ−ルのフィルムへの接圧部より巻取り方
向上流側近傍にノズルを臨ませた風圧付与手段を設け、
巻ロールのフィルム表面に生じる併行空気流とは逆方向
に風圧を付与することにより前記接圧部直前における空
気巻込量を補正するようにしたから、巻ロールのフィル
ム層間に入り込む空気量を適量に調整でき、最適な巻硬
さで高速巻取りが行える。また、接圧ロールの押付圧
は、強押付による巻ロール側への悪作用、すなわち、巻
ロールの変形、傷つき、ひきつり等が生じない程度の押
付圧であってよく、良好な巻姿の巻ロ−ルを得ることが
できる。
【0045】また、請求項3記載のフィルム巻取装置に
よれば、フィルムの全幅方向に複数分割して風圧を部分
的に変えるための風圧調節機構を具備するため、巻取り
状況に応じた風圧調整が極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるフィルム巻取装
置の構成を概略的に示す側面図。
【図2】図1に示すフィルム巻取装置の主要部の構成を
示す平面図。
【図3】巻ロ−ルの回転に伴う表面付近の空気の流れを
示す説明図。
【図4】巻ロ−ルの回転に伴って接圧ロ−ルの接圧部の
直前と直後に空気層が形成された状態を模式的に示す
図。
【図5】接圧部の近傍の巻込前空気層および巻込後空気
層のそれぞれの空気が抜けていく状態を示す説明図。
【図6】接圧ロ−ルの押付圧と巻込空気圧力分布の関係
を示す図。
【図7】フィルム巻取装置の主要部の構成である風圧付
与機構の第1の変形例を示す図。
【図8】フィルム巻取装置の主要部の構成である風圧付
与機構の第2の変形例を示す図。
【図9】図8のZ−Z線に沿う断面図。
【図10】本発明の第2の実施例に係わるフィルム巻取
装置の構成を概略的に示す側面図。
【符号の説明】
1,10…フィルム巻取装置、2…フィルム、3…ガイ
ドロ−ル、4…テンションロ−ル、5…接圧ロ−ル、7
…巻ロール、8…接圧調整機構、11A…支軸、11…
支持ア−ム、12…エアシリンダ、12A…プランジ
ャ、13…接圧ロ−ル機構(接圧ロ−ル手段)、15,
15A…ノズル、16…風圧付与機構(風圧付与手
段)、17…ヘッダ−、18…絞り弁(風圧調整機
構)、19…タ−ボブロア−(風圧源)、20…圧縮空
気吐出管、25…可動フレ−ム(可動部材)、26…フ
レ−ム移動機構(可動部材移動手段)、27…サ−ボモ
−タ、28…減速機、29…スクリュ−シャフト、30
…ナット部材、45…風圧調整機構、C…接圧部、D…
圧縮空気、F…併行空気流、FA …巻込前空気層、FB
…巻込後空気層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを巻取軸に巻取り巻ロールを得
    るフィルム巻取装置であって、 巻取り途中の前記巻ロールに転接する状態に設けられた
    接圧ロ−ルおよびこの接圧ロ−ルの前記巻ロールへの接
    触圧を調整する接圧調整機構を有し、フィルム巻取り時
    における空気巻込み量を調節する接圧ロ−ル手段と、 この接圧ロ−ル手段の前記接圧ロ−ルのフィルムへの接
    圧部より巻取り方向下流側近傍にノズルを臨ませ、前記
    巻ロールのフィルム表面に風圧を付与することにより前
    記接圧部直後における空気巻込量を補正する風圧付与手
    段と、 この風圧付与手段および前記接圧ロ−ル手段が搭載され
    前記巻取軸に対して接離する方向に移動可能な可動部材
    と、 この可動部材を前記巻ロ−ルの巻径に応じて変位させる
    可動部材移動手段と、を具備してなることを特徴とする
    フィルム巻取装置。
  2. 【請求項2】 フィルムを巻取軸に巻取り巻ロールを得
    るフィルム巻取装置であって、 巻取り途中の前記巻ロールに転接する状態に設けられた
    接圧ロ−ルおよびこの接圧ロ−ルの前記巻ロールへの接
    触圧を調整する接圧調整機構を有し、フィルム巻取り時
    における空気巻込み量を調節する接圧ロ−ル手段と、 この接圧ロ−ル手段の前記接圧ロ−ルのフィルムへの接
    圧部より巻取り方向上流側近傍にノズルを臨ませ、前記
    巻ロールのフィルム表面に生じる併行空気流とは逆方向
    に風圧を付与することにより前記接圧部直前における空
    気巻込量を補正する風圧付与手段と、 この風圧付与手段および前記接圧ロ−ル手段が搭載され
    前記巻取軸に対して接離する方向に移動可能な可動部材
    と、 この可動部材を前記巻ロ−ルの巻径に応じて変位させる
    可動部材移動手段と、を具備してなることを特徴とする
    フィルム巻取装置。
  3. 【請求項3】 風圧付与手段が、フィルムの全幅方向に
    複数分割して風圧を部分的に変えるための風圧調節機構
    を具備することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のフィルム巻取装置。
JP11486993A 1993-05-17 1993-05-17 フィルム巻取装置 Pending JPH06329308A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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