JP3477913B2 - 磁気テープの製造方法及びその装置 - Google Patents
磁気テープの製造方法及びその装置Info
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- JP3477913B2 JP3477913B2 JP15006195A JP15006195A JP3477913B2 JP 3477913 B2 JP3477913 B2 JP 3477913B2 JP 15006195 A JP15006195 A JP 15006195A JP 15006195 A JP15006195 A JP 15006195A JP 3477913 B2 JP3477913 B2 JP 3477913B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、長尺で幅広の磁気記
録媒体を磁気テープレコーダなどの磁気記録再生装置で
使用される長尺で幅狭の複数本の磁気テープに裁断する
磁気テープの製造方法及びその装置に関するものであ
る。
録媒体を磁気テープレコーダなどの磁気記録再生装置で
使用される長尺で幅狭の複数本の磁気テープに裁断する
磁気テープの製造方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】先ず、本明細書において用いる「磁気記
録媒体」とは、ロール状に巻かれた可撓性帯状物であ
る、例えば、非磁性の支持体であるプラスチック製の長
尺のベースフィルム(以下、単に「ベースフィルム」と
略記する)の表面に、磁性塗料が塗布されて磁性層が形
成された状態の塗布型磁気記録媒体を指し、そしてこの
「磁気記録媒体」を「原反」と記す。原反は、通常、磁
性塗料を塗布するコータなどの磁性層形成装置を経た
後、巻取り装置によりロール状に巻き取られる。
録媒体」とは、ロール状に巻かれた可撓性帯状物であ
る、例えば、非磁性の支持体であるプラスチック製の長
尺のベースフィルム(以下、単に「ベースフィルム」と
略記する)の表面に、磁性塗料が塗布されて磁性層が形
成された状態の塗布型磁気記録媒体を指し、そしてこの
「磁気記録媒体」を「原反」と記す。原反は、通常、磁
性塗料を塗布するコータなどの磁性層形成装置を経た
後、巻取り装置によりロール状に巻き取られる。
【0003】このような原反は、その後の製造工程に在
る乾燥工程、オリエンテーション工程、鏡面処理工程な
どを経た後、このような処理を施された幅広の原反を複
数本の所定の幅狭の磁気テープに裁断する裁断工程に搬
送される。この裁断工程には、図9に示したような裁断
装置1があり、この裁断装置1はロール状に巻かれた幅
広Wの原反Rを所定の速度で繰り出すための供給軸2
と、その繰り出された原反Rに所定のテンションを付与
する複数本のガイドローラ3A、3Bなどと、前記所定
の幅Waの間隔を開けて原反Rを裁断する複数枚の雄刃
4Aと雌刃4Bとからなる回転カッター4と、図示して
いないが、裁断された後の複数本の幅狭Waの磁気テー
プTを分離して巻き取ることができるように配設された
複数個のリール及びこれらのリールを軸支し、回転させ
る駆動装置などから構成されている。
る乾燥工程、オリエンテーション工程、鏡面処理工程な
どを経た後、このような処理を施された幅広の原反を複
数本の所定の幅狭の磁気テープに裁断する裁断工程に搬
送される。この裁断工程には、図9に示したような裁断
装置1があり、この裁断装置1はロール状に巻かれた幅
広Wの原反Rを所定の速度で繰り出すための供給軸2
と、その繰り出された原反Rに所定のテンションを付与
する複数本のガイドローラ3A、3Bなどと、前記所定
の幅Waの間隔を開けて原反Rを裁断する複数枚の雄刃
4Aと雌刃4Bとからなる回転カッター4と、図示して
いないが、裁断された後の複数本の幅狭Waの磁気テー
プTを分離して巻き取ることができるように配設された
複数個のリール及びこれらのリールを軸支し、回転させ
る駆動装置などから構成されている。
【0004】前記回転カッター4を通過する原反Rはこ
の回転カッター4で精度良く前記所定の幅Wに裁断され
なければならない。特に裁断された磁気テープ幅Wは、
磁気テープ幅が狭くなり、そしてデジタル技術で記録再
生を行う高密度記録化が進む程、益々厳しい精度(±1
μm)が求められている。
の回転カッター4で精度良く前記所定の幅Wに裁断され
なければならない。特に裁断された磁気テープ幅Wは、
磁気テープ幅が狭くなり、そしてデジタル技術で記録再
生を行う高密度記録化が進む程、益々厳しい精度(±1
μm)が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】裁断前の原反Rには厚
みむらがない平坦なものが理想的である。しかし、実際
には前記各種工程を経るにしたがい、原反Rは様々に伸
縮し、そして厚みむらや歪みが蓄積する。図9には符号
Saで伸びた部分を示す。更にまた、このような原反R
をロール状に巻いたまま裁断前の保管時間が長くなれば
なるほど、図9には誇張して示したが、ロール状の原反
Rに変形が発生することがしばしば見受けられる。この
ような変形、特に伸縮のある原反Rを前記のような厳し
い精度で均一な幅Waに裁断することは非常に困難であ
って、そのような原反Rの裁断後の磁気テープTの幅W
aは規格内に入らず、不良品として処理されていた。
みむらがない平坦なものが理想的である。しかし、実際
には前記各種工程を経るにしたがい、原反Rは様々に伸
縮し、そして厚みむらや歪みが蓄積する。図9には符号
Saで伸びた部分を示す。更にまた、このような原反R
をロール状に巻いたまま裁断前の保管時間が長くなれば
なるほど、図9には誇張して示したが、ロール状の原反
Rに変形が発生することがしばしば見受けられる。この
ような変形、特に伸縮のある原反Rを前記のような厳し
い精度で均一な幅Waに裁断することは非常に困難であ
って、そのような原反Rの裁断後の磁気テープTの幅W
aは規格内に入らず、不良品として処理されていた。
【0006】例えば、図10に示したように、伸び部分
Saと縮み部分Sbが存在する幅広Wの原反Rを幅Wa
の磁気テープTに裁断すると、これらの伸び部分Saが
裁断された磁気テープTの幅は狭く、縮み部分Sbのそ
れは広くなって、いずれの部分もテープ幅も前記所定の
磁気テープ幅Taにはならず、規格外となる。この発明
は、このような幅寸法が不良な磁気テープの発生を出来
るかぎり無くすことを課題とするものであって、精度の
高い幅の磁気テープを得ることを目的とするものであ
る。
Saと縮み部分Sbが存在する幅広Wの原反Rを幅Wa
の磁気テープTに裁断すると、これらの伸び部分Saが
裁断された磁気テープTの幅は狭く、縮み部分Sbのそ
れは広くなって、いずれの部分もテープ幅も前記所定の
磁気テープ幅Taにはならず、規格外となる。この発明
は、このような幅寸法が不良な磁気テープの発生を出来
るかぎり無くすことを課題とするものであって、精度の
高い幅の磁気テープを得ることを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、この発明の磁気
テープの製造方法では、長尺で幅広の原反を複数本の長
尺で幅狭の磁気テープに裁断する裁断工程において、前
記長尺で幅広の原反の幅方向の不均一なテンションを、
前記複数本の長尺で幅狭の磁気テープの幅と同等か、こ
れより狭い幅の複数個のテンショナーを前記長尺で幅広
の原反の幅方向に配設して作動させることにより均一化
しながら、所定の幅狭の磁気テープに裁断する方法を採
り、前記課題を解決した。
テープの製造方法では、長尺で幅広の原反を複数本の長
尺で幅狭の磁気テープに裁断する裁断工程において、前
記長尺で幅広の原反の幅方向の不均一なテンションを、
前記複数本の長尺で幅狭の磁気テープの幅と同等か、こ
れより狭い幅の複数個のテンショナーを前記長尺で幅広
の原反の幅方向に配設して作動させることにより均一化
しながら、所定の幅狭の磁気テープに裁断する方法を採
り、前記課題を解決した。
【0008】また、前記磁気テープの製造方法を具現化
する装置として、この発明の磁気テープの製造装置は、
前記原反の幅方向に配設されて前記原反の幅方向のテン
ションを均一化する、前記磁気テープの幅と同等か、こ
れより狭い幅の複数個のテンショナーと、前記複数個の
テンショナーの下流に配設された、前記原反を所定の幅
狭の複数本の磁気テープに裁断するカッターとから構成
した。
する装置として、この発明の磁気テープの製造装置は、
前記原反の幅方向に配設されて前記原反の幅方向のテン
ションを均一化する、前記磁気テープの幅と同等か、こ
れより狭い幅の複数個のテンショナーと、前記複数個の
テンショナーの下流に配設された、前記原反を所定の幅
狭の複数本の磁気テープに裁断するカッターとから構成
した。
【0009】
【作用】従って、この発明の磁気テープの製造方法及び
その装置を用いることにより、たとえ原反に伸縮部分が
存在しても、その伸び部分を張って張力を付与でき、そ
のため裁断直前の原反の幅方向における単位面積当たり
の張力を全て均一にきるので、精密な所定の寸法の磁気
テープを得ることができる。
その装置を用いることにより、たとえ原反に伸縮部分が
存在しても、その伸び部分を張って張力を付与でき、そ
のため裁断直前の原反の幅方向における単位面積当たり
の張力を全て均一にきるので、精密な所定の寸法の磁気
テープを得ることができる。
【0010】
【実施例】次に、図1乃至図8を用いて、この発明の磁
気テープの製造方法及びその装置を説明する。図1はこ
の発明の磁気テープの製造方法を用いて裁断するための
原反と回転カッターとの関係を示す斜視図であり、図2
はこの発明の第1実施例である裁断装置の原理図であ
り、図3は図2に示した第1実施例の裁断装置の斜視図
であり、図4は図3に示した構成部品である一台の押圧
ローラを示す斜視図であり、図5は図4に示した複数台
の押圧ローラを作動させる圧縮エアー回路図であり、図
6はこの発明の第2実施例である裁断装置の原理図であ
り、図7は図6に示した第2実施例の裁断装置の斜視図
であり、そして図8はこの発明の第3実施例である裁断
装置の原理図である。なお、従来技術の裁断装置1など
の構成部分と同一の構成部分には同一の符号を付して説
明する。
気テープの製造方法及びその装置を説明する。図1はこ
の発明の磁気テープの製造方法を用いて裁断するための
原反と回転カッターとの関係を示す斜視図であり、図2
はこの発明の第1実施例である裁断装置の原理図であ
り、図3は図2に示した第1実施例の裁断装置の斜視図
であり、図4は図3に示した構成部品である一台の押圧
ローラを示す斜視図であり、図5は図4に示した複数台
の押圧ローラを作動させる圧縮エアー回路図であり、図
6はこの発明の第2実施例である裁断装置の原理図であ
り、図7は図6に示した第2実施例の裁断装置の斜視図
であり、そして図8はこの発明の第3実施例である裁断
装置の原理図である。なお、従来技術の裁断装置1など
の構成部分と同一の構成部分には同一の符号を付して説
明する。
【0011】以下の説明においては、図1に示したよう
に、11インチ幅の原反Rを1インチ(約25cm)幅
Waの9本の磁気テープTと原反両端の2本の耳(スク
ラップ)に裁断する場合を挙げて説明する。この原反R
には、第2チャンネルCH2と第4チャンネルCH4に
伸び部分Saがあり、この伸び部分Saが存在するまま
裁断すると、これらの伸び部分Saが裁断された磁気テ
ープTの前記幅Waは狭く、縮み部分Sbのそれは広く
なって、いずれの部分のテープ幅も前記所定の磁気テー
プ幅Waにはならず、規格外となる。
に、11インチ幅の原反Rを1インチ(約25cm)幅
Waの9本の磁気テープTと原反両端の2本の耳(スク
ラップ)に裁断する場合を挙げて説明する。この原反R
には、第2チャンネルCH2と第4チャンネルCH4に
伸び部分Saがあり、この伸び部分Saが存在するまま
裁断すると、これらの伸び部分Saが裁断された磁気テ
ープTの前記幅Waは狭く、縮み部分Sbのそれは広く
なって、いずれの部分のテープ幅も前記所定の磁気テー
プ幅Waにはならず、規格外となる。
【0012】そこで、この発明では、所定の幅Waで裁
断しようとする磁気テープ幅と同等か、これより狭い幅
の複数個のテンショナーを原反Rの幅方向に配設して作
動させることにより原反Rの伸び部分Saによる弛みを
張り、テンションの均一化を行った直後に前記所定の幅
狭の磁気テープに裁断する方法を採るようにした。
断しようとする磁気テープ幅と同等か、これより狭い幅
の複数個のテンショナーを原反Rの幅方向に配設して作
動させることにより原反Rの伸び部分Saによる弛みを
張り、テンションの均一化を行った直後に前記所定の幅
狭の磁気テープに裁断する方法を採るようにした。
【0013】前記磁気テープの製造方法のを具現化する
テンショナーとしては、図2、図6及び図8に示したよ
うな実施例を挙げることができる。図2に示された第1
実施例の裁断装置10におけるテンショナーには押圧ロ
ーラが、図6に示された第2実施例の裁断装置20にお
けるテンショナーには圧縮エアーが、そして図8に示さ
れた第3実施例の裁断装置50におけるテンショナーに
はバキュームが用いられたものである。
テンショナーとしては、図2、図6及び図8に示したよ
うな実施例を挙げることができる。図2に示された第1
実施例の裁断装置10におけるテンショナーには押圧ロ
ーラが、図6に示された第2実施例の裁断装置20にお
けるテンショナーには圧縮エアーが、そして図8に示さ
れた第3実施例の裁断装置50におけるテンショナーに
はバキュームが用いられたものである。
【0014】先ず、図2乃至図5を用いて、この発明の
第1実施例の裁断装置10を説明する。この裁断装置1
0におけるテンショナーには押圧ローラ装置11を用い
た。この押圧ローラ装置11は、裁断しようとする原反
Rの幅方向に、裁断しようとする磁気テープTの所定の
幅Waでよりやや狭い幅で、裁断されようとする磁気テ
ープTの本数に相当する台数の、この実施例では9本の
押圧ローラ12A、12B、・・・12Iが配設され、
そして各押圧ローラ12A、12B、・・・12Iは前
記各磁気テープTの幅内で上方から両ガイドローラ3
A、3B間に掛け渡された原反Rを押圧する構造で構成
されている。
第1実施例の裁断装置10を説明する。この裁断装置1
0におけるテンショナーには押圧ローラ装置11を用い
た。この押圧ローラ装置11は、裁断しようとする原反
Rの幅方向に、裁断しようとする磁気テープTの所定の
幅Waでよりやや狭い幅で、裁断されようとする磁気テ
ープTの本数に相当する台数の、この実施例では9本の
押圧ローラ12A、12B、・・・12Iが配設され、
そして各押圧ローラ12A、12B、・・・12Iは前
記各磁気テープTの幅内で上方から両ガイドローラ3
A、3B間に掛け渡された原反Rを押圧する構造で構成
されている。
【0015】図4にこの1台の押圧ローラ12を取り出
して図示した。押圧ローラ12はその先端部に支持装置
1201で回転自在に支持されたローラ1202とこの
支持装置1201にエアーシリンダ装置1203の押圧
杆1204を連結して構成されていて、圧縮エアー源か
ら圧縮エアーを供給口1205から供給することにより
前記ローラ1202に所定の押圧力を与える。
して図示した。押圧ローラ12はその先端部に支持装置
1201で回転自在に支持されたローラ1202とこの
支持装置1201にエアーシリンダ装置1203の押圧
杆1204を連結して構成されていて、圧縮エアー源か
ら圧縮エアーを供給口1205から供給することにより
前記ローラ1202に所定の押圧力を与える。
【0016】このような構造の押圧ローラ12が9台、
図3に示したように、共通の支持板13に各ローラ12
02を下にして垂直に固定されて、裁断装置10のフレ
ーム(不図示)に固定されている。前記支持板13の長
さは、当然のことながら、原反Rの幅Wより広い長さで
差し渡されている。そして、各押圧ローラ12A、12
B、・・・12Iのエアーシリンダ装置1203は、図
5に示したように、それらの供給口1205に、共通の
圧縮エアー源14からの圧縮エアーを所定の押圧力に調
整する圧力調整装置15に共通配管16及びこれに並列
に接続された配管16Aを接続して構成されている。符
号17は圧力ゲージで、共通配管16に装着してもよ
く、点線で示したように圧力調整装置15に装着しても
よい。
図3に示したように、共通の支持板13に各ローラ12
02を下にして垂直に固定されて、裁断装置10のフレ
ーム(不図示)に固定されている。前記支持板13の長
さは、当然のことながら、原反Rの幅Wより広い長さで
差し渡されている。そして、各押圧ローラ12A、12
B、・・・12Iのエアーシリンダ装置1203は、図
5に示したように、それらの供給口1205に、共通の
圧縮エアー源14からの圧縮エアーを所定の押圧力に調
整する圧力調整装置15に共通配管16及びこれに並列
に接続された配管16Aを接続して構成されている。符
号17は圧力ゲージで、共通配管16に装着してもよ
く、点線で示したように圧力調整装置15に装着しても
よい。
【0017】このような構成の押圧ローラ装置11は、
各押圧ローラ12A、12B、・・・12Iのエアーシ
リンダ装置1203に圧縮エアー源14から所定の均一
な圧縮エアーを供給することにより、各押圧ローラ12
A、12B、・・・12Iのローラ1202がそれぞれ
の磁気テープTに裁断しようとする原反Rの各チャンネ
ルCH1、CH2・・・CH9を押圧し、原反Rに発生
している前記伸び部分Saは各押圧ローラ12A、12
B、・・・12Iで張られ、縮み部分Sbはテンション
が高いため、ローラ1202は力が負けてしまうため、
原反Rの幅方向のテンションは均一になる。押圧ローラ
装置11から回転カッター4までの原反Rの幅方向のテ
ンションはこのようにして均一化される。符号18で示
した部分がテンションが均一化されている部分を指す。
従って、このようにテンションが均一化されている原反
Rを回転カッター4で裁断すると、規格範囲内に入った
精度の高い幅Waの磁気テープTを9本得ることができ
る。
各押圧ローラ12A、12B、・・・12Iのエアーシ
リンダ装置1203に圧縮エアー源14から所定の均一
な圧縮エアーを供給することにより、各押圧ローラ12
A、12B、・・・12Iのローラ1202がそれぞれ
の磁気テープTに裁断しようとする原反Rの各チャンネ
ルCH1、CH2・・・CH9を押圧し、原反Rに発生
している前記伸び部分Saは各押圧ローラ12A、12
B、・・・12Iで張られ、縮み部分Sbはテンション
が高いため、ローラ1202は力が負けてしまうため、
原反Rの幅方向のテンションは均一になる。押圧ローラ
装置11から回転カッター4までの原反Rの幅方向のテ
ンションはこのようにして均一化される。符号18で示
した部分がテンションが均一化されている部分を指す。
従って、このようにテンションが均一化されている原反
Rを回転カッター4で裁断すると、規格範囲内に入った
精度の高い幅Waの磁気テープTを9本得ることができ
る。
【0018】次に、図6及び図7を用いて、この発明の
第2実施例である裁断装置20を説明する。この裁断装
置20はエアー噴射ノズル装置21を用い、原反Rの上
面から圧縮エアーを噴射して、原反Rに発生している伸
縮部分を張って均一なテンションにした状態で回転カッ
ター4で裁断し、複数本の磁気テープTを得ようとする
ものである。
第2実施例である裁断装置20を説明する。この裁断装
置20はエアー噴射ノズル装置21を用い、原反Rの上
面から圧縮エアーを噴射して、原反Rに発生している伸
縮部分を張って均一なテンションにした状態で回転カッ
ター4で裁断し、複数本の磁気テープTを得ようとする
ものである。
【0019】図7にエアー噴射ノズル装置21の構造を
示した。このエアー噴射ノズル装置21はエアー噴射ノ
ズル部2110、エアーバッファー2120及び圧縮エ
アー源2130などから構成されている。エアー噴射ノ
ズル部2110は原反Rの幅Wより長い支持角材211
1に前記磁気テープ幅Waの間隔を開けて9台(図7に
は2台しか図示していない)のエアー噴射ノズル211
2が支持されて、原反Rの上面に配設されている。これ
らのエアー噴射ノズル2112が装着された支持角材2
111はその両端部を支持金具2113A、2113B
で裁断装置20のフレーム2114A、2114Bに固
定されている。また、各エアー噴射ノズル2112に
は、その上面に圧力ゲージ2115が装着されており、
前記エアーバッファー2120側の側面には配管211
6が導出されている。
示した。このエアー噴射ノズル装置21はエアー噴射ノ
ズル部2110、エアーバッファー2120及び圧縮エ
アー源2130などから構成されている。エアー噴射ノ
ズル部2110は原反Rの幅Wより長い支持角材211
1に前記磁気テープ幅Waの間隔を開けて9台(図7に
は2台しか図示していない)のエアー噴射ノズル211
2が支持されて、原反Rの上面に配設されている。これ
らのエアー噴射ノズル2112が装着された支持角材2
111はその両端部を支持金具2113A、2113B
で裁断装置20のフレーム2114A、2114Bに固
定されている。また、各エアー噴射ノズル2112に
は、その上面に圧力ゲージ2115が装着されており、
前記エアーバッファー2120側の側面には配管211
6が導出されている。
【0020】前記エアーバッファー2120は圧縮エア
ー源2130からの圧縮エアーの圧力を均一にする機能
を備えており、前記エアー噴射ノズル部2110に面し
た側面に開けられた9個の開口2123からは9本の配
管2121が導出されていて、これらの配管2121は
前記9本のそれぞれ対応する配管2116に接続具21
22を用いて接続されている。エアーバッファー212
0の一端面にはエアー圧力ゲージ2124が装着されて
いる。また、符号2126は圧縮エアーのスピードコン
トローラである。エアーバッファー2120の背面には
圧縮エアー源2130に接続されている共通配管212
7が導出されており、この共通配管2127にエアー圧
力調整装置が装着されている。
ー源2130からの圧縮エアーの圧力を均一にする機能
を備えており、前記エアー噴射ノズル部2110に面し
た側面に開けられた9個の開口2123からは9本の配
管2121が導出されていて、これらの配管2121は
前記9本のそれぞれ対応する配管2116に接続具21
22を用いて接続されている。エアーバッファー212
0の一端面にはエアー圧力ゲージ2124が装着されて
いる。また、符号2126は圧縮エアーのスピードコン
トローラである。エアーバッファー2120の背面には
圧縮エアー源2130に接続されている共通配管212
7が導出されており、この共通配管2127にエアー圧
力調整装置が装着されている。
【0021】このような構造の9台のエアー噴射ノズル
装置21を、それぞれの磁気テープTに裁断しようとす
る原反Rの各チャンネルCH1、CH2・・・CH9に
配設して所定の圧力の圧縮エアーを吹きつけると、原反
Rに発生している前記伸び部分Saは張られ、縮み部分
Sbは前記のようにテンションが高いため、吹きつけた
圧縮エアーの圧力が負けてしまうので、全体として原反
Rの幅方向のテンションを均一にすることができる。こ
のようにしてエアー噴射ノズル装置21から回転カッタ
ー4までの原反Rの幅方向のテンションは均一化され
る。符号22で示した部分がテンションが均一化されて
いる部分を指す。従って、このようにテンションが均一
化されている原反Rを回転カッター4で裁断すると、規
格範囲内に入った精度の高い幅Waの磁気テープTを9
本得ることができる。特にこの実施例の裁断装置20に
はエアー噴射ノズル装置21を用いたので、裁断装置1
0の押圧ローラ装置11と比較して構造が簡単で機械的
な摩擦部が無く、保守が比較的簡単であり、しかも機械
摩擦による塵埃などの発生が無いので、良質な磁気テー
プを得ることができる。
装置21を、それぞれの磁気テープTに裁断しようとす
る原反Rの各チャンネルCH1、CH2・・・CH9に
配設して所定の圧力の圧縮エアーを吹きつけると、原反
Rに発生している前記伸び部分Saは張られ、縮み部分
Sbは前記のようにテンションが高いため、吹きつけた
圧縮エアーの圧力が負けてしまうので、全体として原反
Rの幅方向のテンションを均一にすることができる。こ
のようにしてエアー噴射ノズル装置21から回転カッタ
ー4までの原反Rの幅方向のテンションは均一化され
る。符号22で示した部分がテンションが均一化されて
いる部分を指す。従って、このようにテンションが均一
化されている原反Rを回転カッター4で裁断すると、規
格範囲内に入った精度の高い幅Waの磁気テープTを9
本得ることができる。特にこの実施例の裁断装置20に
はエアー噴射ノズル装置21を用いたので、裁断装置1
0の押圧ローラ装置11と比較して構造が簡単で機械的
な摩擦部が無く、保守が比較的簡単であり、しかも機械
摩擦による塵埃などの発生が無いので、良質な磁気テー
プを得ることができる。
【0022】次に、図8にこの発明の第3実施例である
裁断装置30を示した。この裁断装置30は伸縮部分が
ある原反Rの下面に真空吸引装置31を配設し、そこを
通過する原反Rの伸縮部分を吸引して伸びて弛んでいる
原反にテンションを付与し、均一化している。前記2例
の実施例と同様に、真空吸引装置31は9台の真空吸引
ノズル(不図示)から構成されており、各真空吸引ノズ
ルは原反Rの幅方向に、前記所定の磁気テープ幅Waの
間隔を開けて配設されているものである。従って、この
ようにテンションが均一化されている原反Rを回転カッ
ター4で裁断すると、規格範囲内に入った精度の高い幅
Waの磁気テープTを9本得ることができる。
裁断装置30を示した。この裁断装置30は伸縮部分が
ある原反Rの下面に真空吸引装置31を配設し、そこを
通過する原反Rの伸縮部分を吸引して伸びて弛んでいる
原反にテンションを付与し、均一化している。前記2例
の実施例と同様に、真空吸引装置31は9台の真空吸引
ノズル(不図示)から構成されており、各真空吸引ノズ
ルは原反Rの幅方向に、前記所定の磁気テープ幅Waの
間隔を開けて配設されているものである。従って、この
ようにテンションが均一化されている原反Rを回転カッ
ター4で裁断すると、規格範囲内に入った精度の高い幅
Waの磁気テープTを9本得ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、裁断装置にて発生しがちな幅不良の磁気テープの発
生は激減させることができる。本発明者の実験によれ
ば、本発明の各種裁断装置を用いない場合と用いた場合
の裁断された磁気テープの良品率は、本発明のどの裁断
装置も用い無い場合は65%、裁断装置10を用いた場
合は92%、裁断装置20を用いた場合は94%、そし
て裁断装置30を用いた場合は82%であった。
ば、裁断装置にて発生しがちな幅不良の磁気テープの発
生は激減させることができる。本発明者の実験によれ
ば、本発明の各種裁断装置を用いない場合と用いた場合
の裁断された磁気テープの良品率は、本発明のどの裁断
装置も用い無い場合は65%、裁断装置10を用いた場
合は92%、裁断装置20を用いた場合は94%、そし
て裁断装置30を用いた場合は82%であった。
【0024】また、この発明の磁気テープの製造方法を
用いると、幅規格の厳しい磁気テープの幅検査は不要に
でき、何よりも前工程の塗布工程での厚みむらの許容値
を広げることが可能となる。従って、塗布工程での磁性
塗料の塗布スピードを上げることができる。更にまた、
裁断された磁気テープの幅精度のみならず、幅変動及び
蛇行値も改善することができ、歩留りを向上できるな
ど、数々の優れた効果が得られる。
用いると、幅規格の厳しい磁気テープの幅検査は不要に
でき、何よりも前工程の塗布工程での厚みむらの許容値
を広げることが可能となる。従って、塗布工程での磁性
塗料の塗布スピードを上げることができる。更にまた、
裁断された磁気テープの幅精度のみならず、幅変動及び
蛇行値も改善することができ、歩留りを向上できるな
ど、数々の優れた効果が得られる。
【図1】 この発明の磁気テープの製造方法を用いて裁
断するための原反と回転カッターとの関係を示す斜視図
である。
断するための原反と回転カッターとの関係を示す斜視図
である。
【図2】 この発明の第1実施例である裁断装置の原理
図である。
図である。
【図3】 図2に示した第1実施例の裁断装置の斜視図
である。
である。
【図4】 図3に示した構成部品である一台の押圧ロー
ラを示す斜視図である。
ラを示す斜視図である。
【図5】 図4に示した複数台の押圧ローラを作動させ
る圧縮エアー回路図である。
る圧縮エアー回路図である。
【図6】 この発明の第2実施例である裁断装置の原理
図である。
図である。
【図7】 図6に示した第2実施例の裁断装置の斜視図
である。
である。
【図8】 この発明の第3実施例である裁断装置の原理
図である。
図である。
【図9】 従来技術の磁気テープの裁断装置を示す概念
的な斜視図である。
的な斜視図である。
【図10】 磁気テープに裁断される前の形状不良が発
生している幅広の磁気記録媒体を示す平面図である。
生している幅広の磁気記録媒体を示す平面図である。
R 原反(幅広の磁気記録媒体)
Sa 伸び部分
Sb 縮み部分
T 幅狭の磁気テープ
W 原反Rの幅
Wa 磁気テープTの幅
1 従来技術の裁断装置
4 回転カッター
4A 回転カッター4の雄刃
4B 回転カッター4の雌刃
10 本発明の第1実施例である裁断装置
11 押圧ローラ装置
12 押圧ローラ
1201 支持装置
1202 ローラ
1203 エアーシリンダ装置
15 圧力調整装置
20 本発明の第2実施例である裁断装置
21 エアー噴射ノズル装置
2110 エアー噴射ノズル部
2111 支持角材
2112 エアー噴射ノズル
2120 エアーバッファー
2123 開口
2126 圧縮エアーのスピードコントローラ
30 本発明の第3実施例の裁断装置
31 真空吸引装置
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平1−313241(JP,A)
特開 平6−320492(JP,A)
特開 昭56−75338(JP,A)
特開 平2−231347(JP,A)
特開 平4−223135(JP,A)
特開 平4−121956(JP,A)
実開 平6−73022(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G11B 5/62 - 5/858
B26D 1/24
B26D 7/06
B26D 7/14
Claims (5)
- 【請求項1】長尺で幅広の磁気記録媒体を複数本の長尺
で幅狭の磁気テープに裁断する磁気テープの製造方法に
おいて、 前記長尺で幅広の磁気記録媒体の幅方向の不均一なテン
ションを、前記複数本の長尺で幅狭の磁気テープの幅と
同等か、これより狭い幅の複数個のテンショナーを前記
長尺で幅広の磁気記録媒体の幅方向に配設して作動させ
ることにより均一化しながら、所定の幅狭の磁気テープ
に裁断することを特徴とする磁気テープの製造方法。 - 【請求項2】長尺で幅広の磁気記録媒体から複数本の長
尺で幅狭の磁気テープに裁断して、所定の均一な幅の磁
気テープを製造する磁気テープの製造装置において、 前記磁気記録媒体の幅方向に配設されて前記磁気記録媒
体の幅方向の不均一なテンションを均一化する、前記磁
気テープの幅と同等か、これより狭い幅の複数個のテン
ショナーと、 前記複数個のテンショナーの下流に配設された、前記磁
気記録媒体を所定の幅狭の複数本の磁気テープに裁断す
るカッターと、 から構成されていることを特徴とする磁気テープの製造
装置。 - 【請求項3】前記テンショナーは複数個のエアー噴射ノ
ズルで構成されていることを特徴とする請求項2に記載
の磁気テープの製造装置。 - 【請求項4】前記テンショナーは複数個の押圧ローラで
構成されていることを特徴とする請求項2に記載の磁気
テープの製造装置。 - 【請求項5】前記テンショナーは複数個のバキュームノ
ズルで構成されていることを特徴とする請求項2に記載
の磁気テープの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15006195A JP3477913B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 磁気テープの製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15006195A JP3477913B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 磁気テープの製造方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH097170A JPH097170A (ja) | 1997-01-10 |
JP3477913B2 true JP3477913B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=15488661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15006195A Expired - Fee Related JP3477913B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 磁気テープの製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3477913B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4587624B2 (ja) * | 2001-09-27 | 2010-11-24 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | テープ部材の切り込み形成装置および切り込み形成方法、ならびにテープ部材の貼着装置および貼着方法 |
JP5480437B1 (ja) * | 2013-09-27 | 2014-04-23 | 株式会社日立パワーソリューションズ | 電極材料用スリッター設備および電極材製造設備 |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP15006195A patent/JP3477913B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH097170A (ja) | 1997-01-10 |
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Date | Code | Title | Description |
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