JPH06329107A - 梱包機のテープ結束装置 - Google Patents

梱包機のテープ結束装置

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JPH06329107A
JPH06329107A JP11452693A JP11452693A JPH06329107A JP H06329107 A JPH06329107 A JP H06329107A JP 11452693 A JP11452693 A JP 11452693A JP 11452693 A JP11452693 A JP 11452693A JP H06329107 A JPH06329107 A JP H06329107A
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tape
cam
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stopper
operating rod
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Takao Kitani
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KITANI KOSAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 梱包機のテープ結束装置として、カム軸が小
さいトルクで円滑に作動し、構造的に簡素で部品点数も
少なく、安価に製作でき、小型化及び軽量化が容易なも
のを提供する。 【構成】 第一及び第二グリップヘッド11,12とプ
レスヘッド13が作動杆15の先端に固設され、作動杆
15を動作させる複数枚のカム16を有するカム軸17
を備え、作動杆15に一端側を枢着して側方へ延出する
揺動バー18が他端側の側面部でストッパー19に当接
し、揺動バー18が一端寄り位置においてカム16に当
接し、揺動バー18をストッパー19及びカム16に押
し付けるコイルスプリング20が揺動バー18の他端寄
り位置に係着されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被梱包物へのテープ掛
け梱包を行う梱包機において、熱融着性合成樹脂からな
るテープの融着・結束を行うテープ結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種梱包機では、被梱包物を載置する
テーブルの下部にテープ結束装置が設置されており、送
りロールより繰り出される熱融着性のプラスチックから
なる梱包用テープを該結束装置のテープ結束部を通して
被梱包物に周回させ、その先端側をテープ結束部に誘導
して第一グリップヘッドで押さえた上で、送りロールを
逆回転してテープを引締めたのち、その供給端側を第二
グリップヘッドで押さえ、両グリップ間のテープ重合部
を加熱してプレスヘッドの押圧により融着すると共に、
その供給端側を切断することにより、テープ掛け梱包を
行う。しかして、テープ結束装置は複数枚のカムを固着
したカム軸を備えており、その回転より、上記の第一及
び第二グリップヘッドとプレスヘッドの昇降作動、これ
らヘッドに対向配置するスライド板の進退作動、テープ
重合部を加熱するヒーターの該重合部に対する進退作動
等が行われる。またテープの切断は一般的に、繰り出さ
れるテープを第一グリップヘッドに設けた挿通孔に通
し、プレスヘッドの上昇時に、これに固設されているカ
ッターが該挿通孔の開口側面に摺接して切断するように
なされている。
【0003】第一及び第二グリップヘッドとプレスヘッ
ドはいずれも、その上限位置においてテープ結束部上に
配置しているスライド板との間でテープを挟圧するが、
カムにより上限位置でのスライド板との間隙を厳密に設
定することが困難であると共にテープ自体の厚み変化も
あることから、挟圧時にテープを喰い切ったり逆に押圧
不完全になるのを防ぐ目的で、従来よりスプリングを介
してテープを弾圧する構成が採用されている。
【0004】すなわち、従来のテープ結束装置では、図
13に示すように、カム軸1のカム2に接する丸軸状の
カムフォロア3の上部が筒形に形成され、その内部に圧
縮スプリング4を装填した状態で、押圧ヘッド5(第一
及び第二グリップヘッドとプレスヘッド)の取付軸部5
aが挿嵌され、該カムフォロア3の側面上部に設けた長
孔3aを通して係止ピン6が取付軸部5aに螺着されて
おり、該係止ピン6と基枠の摺動ガイド部7の下部との
間に係着したリターンスプリング8により、カムフォロ
ア3がローラ3bを介してカム2に常時圧接すると共
に、該カムフォロア3がカム2の最大外周部に接する上
限位置において、押圧ヘッド5が圧縮スプリング4を更
に圧縮する状態でスライド板9との間でテープTを挟圧
するようになされている。また同図の仮想線で示すよう
に、第一グリップヘッドのテープTを挿通させる挿通孔
5bは、一般的に上縁部が円弧状となる開口形状に設定
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のテープ結束装置では、第一及び第二グリップヘッド
とプレスヘッドがそれぞれ上昇作動する際、一般にその
作動を迅速に行わせるためにカム曲線の立ち上がりが急
となり、ローラ3bに対してカム2の急傾斜周面部が横
当たりする状態でカムフォロワ3を押し上げることにな
るため、該カムフォロア3を摺動ガイド部7aの内周に
圧接させる方向の大きな作用分力が働き、該カムフォロ
ワ3の摺動抵抗が大きくなり、しかも上昇限近傍におい
てリターンスプリング8の引っ張り力と圧縮スプリング
4の弾発力に抗してカムフォロワ3を持ち上げることか
ら、カム軸1の回転駆動に非常に大きなトルクを必要と
し、且つ作動の円滑性に劣るという問題があった。また
カムフォロワ3が上部を筒形として圧縮スプリング4を
装填するために長くなると共に、上記の横当たりによる
カムフォロワ3の傾き防止のために摺動ガイド部7aも
長くなり、これらによりテープ結束装置全体が重く大型
になる上、カムフォロワ3の製作に手間を要し、且つ上
記の大きなトルクに対応して各部品の材料強度を高く設
定する必要があり、部品点数も多いため、製作コストが
高くなるという難点もあった。
【0006】更に、従来のテープ結束装置では、第一グ
リップヘッドの挿通孔5bに挿通したテープTを上昇す
るプレスヘッドのカッターで切断する際、大きな衝撃が
あり、振動で梱包状態が悪化したり騒音により作業環境
が悪くなり、またカッターの寿命が短く頻繁に交換せね
ばならず、保守管理に手間がかかるという問題もあっ
た。
【0007】本発明は、上述の状況に鑑み、梱包機のテ
ープ結束装置として、カム軸が小さいトルクで円滑に作
動し、しかも構造的に簡素で部品点数も少なく、安価に
製作できる上、小型化及び軽量化が容易なものを提供す
ることを第一の目的とし、またカッターによるテープの
切断切断時の衝撃が小さく、カッター寿命の長いものを
提供することを第二の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明の請求項1にかかるテープ結束装置
は、被梱包物Wに周回させたプラスチック製テープTの
先端側Taを第一グリップヘッド11で押さえて該テー
プを引締め、その供給端側Tbを第二グリップヘッド1
2で押さえ、両グリップヘッド11,12間のテープ重
合部を加熱してプレスヘッド13の押圧により融着する
と共に、その供給端側を切断してテープ掛け梱包を行う
梱包機のテープ結束装置として、前記第一及び第二グリ
ップヘッド11,12とプレスヘッド13がそれぞれ、
テープ結束部A上に配置したスライド板14に対して離
接方向に進退可能な作動杆15の先端に固設され、これ
ら作動杆15の進退動作を司る複数枚のカム16を固着
したカム軸17を備え、各作動杆15に一端側を枢着し
て側方へ延出する揺動バー18が他端側の側面部でスト
ッパー19に当接するように配置され、各揺動バー18
がカムフォロアとして作動杆15との枢着部寄り位置に
おいて且つストッパー19と同側で前記カム16に当接
すると共に、各揺動バー18をストッパー19及び前記
カム16に押し付ける方向に付勢するコイルスプリング
20が当該揺動バー18のストッパー19との当接部寄
り位置に係着され、各揺動バー18がカム外周の最高位
部に接する際に前記他端側がコイルスプリング20の付
勢に抗してストッパー19から浮き離れるように設定さ
れてなる構成を採用したものである。
【0009】また前記の第二の目的を達成するために、
本発明の請求項2は、上記請求項1のテープ結束装置と
して、第一グリップヘッド11が供給されるテープTの
挿通孔21を有すると共に、該挿通孔21の開口側面に
摺接してテープTを切断するカッター22がプレスヘッ
ド13に固設され、前記挿通孔21のヘッド先端側の開
口縁部21aが逆V字形に形成されてなる構成を採用し
たものである。
【0010】
【作用】第一及び第二グリップヘッド11,12とプレ
スヘッド13がそれぞれ退行位置にあるとき、対応する
各揺動バー18はコイルスプリング20の付勢によって
カム16の外周の低位部とストッパー19とに圧接して
おり、カム軸17の回転によりカム16の揺動バー18
との接触部が高位側に移る際、各揺動バー18がストッ
パー19との当接部を回動中心として作動杆15との枢
着側が持ち上がるように傾動変位し、これに伴って作動
杆15が進出作動する。この場合、コイルスプリング2
0がストッパー19との当接部寄りつまり回動中心に近
い位置に係着しているので上記の持ち上がりに要する力
が小さく、しかも揺動バー18が作動杆15から側方へ
延出するように配置してカムに対して常に作動杆15の
進退方向に略平行な方向で対接しているため、従来のカ
ムフォロワ3の如く横当たりに伴う無駄な作用分力が働
かず、もってカム軸17は小さいトルクで回転すること
になる。
【0011】しかして、カム16の最高位部は、作動杆
15が更に進出し、その上端の第一又は第二グリップヘ
ッド11,12あるいはプレスヘッド13がテープTを
スライド板14との間で隙間のない状態に挟着する段階
の高さ(カム軸17の軸心を中心とする半径)よりも高
く設定される。従って、上記段階以降、揺動バー18の
当接部がカム16の最高位部へ移行する過程では、もは
や作動杆15は進出不能となるため、該揺動バー18は
それまでとは逆に作動杆15との枢着部を回動中心とし
て反対側が持ち上がるように動作してストッパー19か
ら浮き離れ、作動杆15はコイルスプリング20の引っ
張りにより進出方向に付勢され、そのヘッド部によりス
ライド板14との間に挟まれたテープTが弾圧される。
この場合、揺動バー18のカム16との当接部からコイ
ルスプリング20の係着位置までの長さに対して同当接
部から作動杆15までの長さが短いため、てこの原理に
よりテープTを弾圧する力はコイルスプリング20の引
張力よりも大きく各ヘッド部の機能を充分に発揮させ得
るものとなる。
【0012】このような構成においては、従来のカムフ
ォロア如くカムの直接の横当たりによる傾きの問題がな
いため、作動杆15の摺動ガイド部分は短くてよく、且
つ作動杆15自体の長さも従来のカムフォロアのように
圧縮スプリングを装填する必要がないので短く設定で
き、もってテープ結束装置全体の小型化及び軽量化が容
易であり、またコイルスプリング20が従来のリターン
スプリングと圧縮スプリングを兼用するから、部品点数
が少なく構成的にも簡素となる。なお、揺動バー18と
作動杆15との枢着部は、揺動バー18側の円弧運動に
対して作動杆15側が直線運動を行うため、長孔とピン
との係合構造が採用される。
【0013】供給されるテープTを第一グリップヘッド
11の挿通孔21に通し、プレスヘッド13の進出時に
これに固設したカッター22を該挿通孔21の開口側面
に摺接させて該テープTを切断する方式において、挿通
孔21のヘッド先端側の開口縁部21aを逆V字形に形
成する構成とすれば、V字形の両側縁部とカッターとの
擦り合わせにより、鋏で切るようにテープTが両側より
均等に滑らかに切り込まれてゆき、切断過程の最後の切
断量が少なくなるため、切り終わり時の衝撃が小さくな
る。これに対し、従来のように同開口縁部が円弧状であ
る場合は、カッターの当たりでテープTが開口縁部に沿
って円弧状に撓み易く、切断過程の最後に広幅の部分を
一挙に押し切る形になるため、大きな衝撃を生じると共
にカッターのエッジの消耗も激しい。また同開口縁部を
一方向のみの傾斜状とした場合は、切断時にテープTが
片側へ偏るため、テープ重合部のずれを生じて融着面積
が少なくなり強度低下をきたすという問題がある。
【0014】
【実施例】図1〜図3は本発明の一実施例に係るテープ
結束装置を示す。このテープ結束装置は、梱包機の図示
省略した被梱包物載置テーブルの下部所要位置に取り付
けるユニットとして構成されており、基枠23の前部側
に一対の送りローラ24,25と駆動ギヤ26が軸支さ
れると共に、後部側の上部をテープ結束部Aとして、そ
の下部に5枚のカム16…を固着した水平前後方向に沿
うカム軸17が配設されている。そして、テープ結束部
Aには、各々作動杆15の上端に固着された第一グリッ
プヘッド11,プレスヘッド13及び第二グリップヘッ
ド12が前部側から順次並んで配置すると共に、プレス
ヘッド13の側方にL字形の揺動アーム27の上端に取
り付けたヒーターヘッド28が配置し、更に上部にスラ
イド板14とセンタースライド29とが上下に重なる形
で配設されている。
【0015】送りローラ24は同軸のギヤ24aが駆動
ギヤ26及び送りローラ25のギヤ25aと噛合してお
り、駆動ギヤ26の正転駆動により、図示しないテープ
リールより繰り出されるポリプロピレン等の熱融着性プ
ラスチックからなるテープTが、送りローラ24側に誘
導されて上り勾配の供給通路30とテープ結束部Aを通
って梱包機のテープ案内枠(図示略)へ送り出されると
共に、駆動ギヤ26の逆転駆動により、被梱包物への周
回後のテープ引き締めを行うようになっている。なお、
送りローラ25は、枢軸31aを介して基枠23に枢着
された回動枠31に取り付けられ、該基枠23と回動枠
31間に係着されたコイルスプリング32の付勢により
常時は送りローラ24と対接しているが、送り異常時の
点検等、必要に応じて回動枠31を持ち上げてテープ誘
導路を開放できるようになっている。
【0016】各作動杆15は、図4でも示すように、丸
軸状の上部15a、板状の中間部15b、二股状の下部
15cとからなる一体の金属材にて形成されており、上
部15aにおいて基枠23上部のヘッド保持板23aに
開設された円形の摺動ガイド孔23bに嵌合すると共
に、下部15cにおいて基枠23の摺動ガイドバー23
cとカム軸17との間に嵌合し、二股状をなす下部15
cでカム16を挟むように垂直に配置している。しかし
て、中間部15bには、図3及び図4に示すように、側
方へ延出状に配置した揺動バー18の二股状をなす一端
18aが嵌合し、且つ長孔33aとピン33bの係嵌に
より枢着している。また各揺動バー18は、カムフォロ
アとして一端18a寄りの位置に、対応するカム16に
上側から転接するローラ34が枢着され、また他端18
b側において基枠23の下部との間に係着したコイルス
プリング20によって下向きに引っ張り付勢されてお
り、図3の如くローラ34がカム16周面の低位部16
aに当接する状態において、他端18bが基枠23の横
桟状のストッパー19に上側から当接するように構成さ
れている。
【0017】しかして、ローラ34の当接部がカム16
周面の低位部16aから高位側に移行する過程では、該
揺動バー18が他端18b側のストッパー19との当接
部を回動中心として一端18a側が持ち上がるように動
作し、これに伴って作動杆15が上昇するが、後述する
ように上記当接部がカム16の最高位部16bに達する
前に該作動杆15の上昇が停止するため、以降は逆に一
端18a側の作動杆15との枢着部を回動中心として他
端18b側が持ち上がるように動作し、図5に示すよう
に該他端18bがストッパー19から浮き離れるように
設定されている。なお、各揺動バー18におけるローラ
34の取付部からコイルスプリング20の係着部までの
長さaは、同取付部から作動杆15との枢着部まで長さ
bの約3倍に設定されており(図5参照)、もって一端
18a側の持ち上がり動作は他端18bの持ち上がり動
作の約1/3倍の力で行われることになる。
【0018】第一及び第二グリップヘッド11,12と
プレスヘッド13は、いずれも略矩形ブロック状をな
し、それぞれ下面側の取付凸部11a,12a,13a
を作動杆15の上端の取付溝15dに嵌合してビス止め
固着されている。しかして、第一グリップヘッド11
は、上面に左右方向の凹条11bを有すると共に、前後
方向に透通する挿通孔21を有しており、該挿通孔21
の後部開口側に摺接ガイド壁11cが垂設されている。
しかして、挿通孔21の後部側はヘッド先端側つまり上
部側の開口縁部21aが逆V字形をなす開口形状を有し
ている。一方、第二グリップヘッド12は上面に左右方
向の凸条12bを備え、またプレスヘッド13の前部に
はカッター22が刃先を構成する水平上縁を当該プレス
ヘッド13の上面よりやや低位として固着されており、
該カッター22の前面が第一グリップヘッド11の摺接
ガイド壁11cに摺接するように位置設定されている。
【0019】ヒーターヘッド28の揺動アーム27は、
基端部がカム軸17の下方に配設された支軸35aに左
右方向回動自在に枢着される共に、その曲折部と基枠2
3のヘッド保持板23aとの間に係着したコイルスプリ
ング36により、横片部27aに枢着したローラ37が
斜め下方側から対応するカム16に転接するように付勢
されている。しかして、ヒーターヘッド28は、テープ
結束部A側へ突出する帯板状の加熱プレート28aを備
え、揺動アーム27の上端にヒンジ27bを介して当該
揺動アーム27の揺動方向に対して直交する方向に傾動
可能に取り付けられており、且つ該ヒンジ27bに係着
したコイルスプリング38により、常時は加熱プレート
28aがテープTの供給側に低く傾斜する状態で保持さ
れている。
【0020】スライド板14及びセンタースライド29
は共に基枠23上部の左右方向に沿うスライドガイド枠
23d,23dに摺動自在に嵌装されている。そしてス
ライド板14は、その後端に固着された進出規制バー1
4aの両端部がスライドガイド枠23d,23dの端面
に当接する前進位置において、前部がテープ結束部A上
を覆うように設定されると共に、該進出規制バー14a
の両端部とスライドガイド枠23d,23dの前部との
間に係着されたコイルスプリング39,39により前進
方向に付勢されており、下面の前部側に第一及び第二グ
リップヘッド11,12の凹凸条11b,12bに対応
する凸条14b,凹条14cとアクチュエータ作動用の
溝状凹部14dを有し(図7参照)、また下面の後部側
に横棒状の係止バー14eが固着されている。
【0021】センタースライド29は、厚板状の本体2
9aの前端中央部に、上面側に帯片状のアクチュエータ
40を取り付けた水平な上部テープ案内板29bと、テ
ープ入口側に低く傾斜した下部テープ案内板29cとが
上下に対向する形で突設されており、本体29aの係止
孔29dに先端を係合した作動レバー41の揺動によ
り、両テープ案内板29b,29cがプレスヘッド13
上に配置する前進位置と、図3の如く後端がスライド板
14の係止バー14eに当接した後退位置との間で移動
するように設定されている。しかして、作動レバー41
は略L字形をなし、ヒーターヘッド28の揺動アーム2
7とはカム軸17を挟む反対側において、左右揺動自在
に下端部が支軸35bに枢着され、且つ基枠23側との
間に係着したコイルスプリング42により、横片部41
aに枢着したローラ42が斜め下方側から対応するカム
16に転接するように付勢されている。
【0022】なお、センタースライド29の長さはスラ
イド板14の前端から係止バー14eまでの長さよりも
テープ結束部Aの幅だけ短く設定されている。これによ
り、スライド板14とセンタースライド29とが共に前
進位置にある状態から作動レバー41が後傾していく過
程で、まずセンタースライド29のみが図5の如く両テ
ープ案内板29b,29cをテープ結束部Aから離脱さ
せる退避位置まで退行し、次いでその後端が係止バー1
4eと係合し、両者14,29が一体に図3に示す後退
位置まで退行することになる。
【0023】カム軸17の5枚のカム16…は、前部側
から順次、第一グリップヘッド11用、スライド板14
及びセンタースライド29用、プレスヘッド13用、ヒ
ーターヘッド28用、第二グリップヘッド12用とし
て、それぞれカム軸17の回転によって後述する各部の
動作を司る外周形状を備えている。また該カム軸17
は、その後端のギヤ17aが図示しない駆動モータの駆
動ギヤに噛合され、アクチュエータ40の検知信号によ
って起動回転する。
【0024】次に、上記構成のテープ結束機によるテー
プ掛け梱包操作を図7〜図12によって説明する。なお
図7〜図12において仮想線で示す被梱包物Wは、図示
の都合上、実際よりも縮小した形で表している。
【0025】まず、梱包開始時点では、図7の如く、第
一グリップヘッド11は挿通孔21が基枠23の供給通
路30に臨む上部位置、プレスヘッド13が下限位置、
第二グリップヘッド12が中間位置、ヒーターヘッド2
8が後退位置、スライド板14及びセンタースライド2
9が前進位置にあり、センタースライド29の上下テー
プ案内板29b,29c間に第一グリップヘッド11の
挿通孔21が臨むと共に、上部テープ案内板29bの上
面と第一グリップヘッド11の上面とが同じ高さにあ
る。しかして、送りローラ24,25を介して供給され
るテープTは、挿通孔21及びテープ案内板29b,2
9c間を通り、図示省略した被梱包物載置テーブル上の
被梱包物Wを周回した上で、第一グリップヘッド11上
を通ってセンタースライド29の上部テープ案内板29
b上へ誘導され、その先端がアクチュエータ40を押す
ことにより、カム軸17の駆動モータの起動信号が発せ
られると共に、該テープTの送りが停止する。
【0026】次にカム軸17が回転し、図8の如く、セ
ンタースライド29が退避位置まで退行すると共に、第
一グリップヘッド11が上昇してスライド板14との間
で先端側のテープTaを挟み、更に図5に示すように、
第一グリップヘッド11に対応する揺動バー18のロー
ラ34がカム16の最高位部16aに転接し、該揺動バ
ー18の他端18a側がストッパー19より浮き離れ、
もって先端側のテープTaが弾力的に強くグリップされ
る。
【0027】ここで、送りローラ24,25の逆回転に
より供給側からテープTが引き戻され、被梱包物Wが当
該テープTにより緊縛される。次に図9の如く、第二グ
リップヘッド12が上昇してスライド板14との間で供
給側のテープTbを第一グリップヘッド11と同様に弾
力的に強くグリップすると共に、ヒーターヘッド28が
進出して先端側と供給側のテープTa,Tb間に加熱プ
レート28aが挿入される。次いで図10のように、プ
レスヘッド13が上昇し、加熱プレート28aと上下の
テープTa,Tbを重合させて軽く押圧すると共に、カ
ッター22が挿通孔21の開口縁で供給側のテープTを
切断する。このとき、傾斜配置していた加熱プレート2
8aはプレスヘッド13の押圧によりコイルスプリング
38の付勢に抗して水平に変位して上下のテープTa,
Tbに密着して加熱する。またカッター22は、第一グ
リップヘッド11の摺接ガイド壁11cに摺接しつつ上
昇し、図6に示すように挿通孔21の逆V字状の開口縁
部21aとの擦り合わせにより、鋏で切るようにテープ
Tbを両側より均等に滑らかに切り込んでゆき、大きな
衝撃を生じることなく切断を終える。
【0028】次に、プレスヘッド13が少し下降し、そ
の間にヒーターヘッド28が退行してテープ重合部から
離脱し、続いて図11の如くプレスヘッド13が上限ま
で上1し、加熱状態にある上下のテープTa,Tbを第
一及び第二グリップヘッド11,12と同様に弾力的に
強く圧接して融着させる。しかる後、図12に示すよう
に、第一及び第二グリップヘッド11,12とプレスヘ
ッド13が下降すると共に、スライド板14も退行し、
テープ掛けされた被梱包物Wが取り出し可能となり、以
降は上記操作の繰り返して次のテープ掛け梱包を行うこ
とになる。
【0029】なお、上記実施例ではセンタースライド2
9のアクチュエータ40によりテープTの先端がテープ
結束部Aに達したことを検知し、カム軸17の起動を行
うようにしているが、上記検知に光学センサーやリミッ
トスイッチ等の他の手段を利用することも可能である。
またテープ重合部の加熱には例示したヒーターヘッド2
8以外の加熱方式を採用してもよい。一方、テープTを
被梱包物に周回させる手段としては、テープを固定アー
チ型のテープガイドに通した後に該テープガイドから離
脱させる方式や、スイング式のガイドアームによりテー
プを誘導する方式等、既存の梱包機における種々の手段
を採用できる。更に、テープ結束は、例示したように被
梱包物の下位側で行う以外に、テープ結束装置を梱包機
の適当な位置設置して被梱包物の側方や上位側で行うこ
とも可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、被梱包物に周
回させたプラスチック製テープの先端側を第一グリップ
ヘッドで押さえて該テープを引締め、その供給端側を第
二グリップヘッドで押さえ、両グリップヘッド間のテー
プ重合部を加熱してプレスヘッドの押圧により融着して
供給端側を切断してテープ掛け梱包を行う梱包機のテー
プ結束装置として、上記両グリップヘッド及びプレスヘ
ッドを動作させる複数のカムを固着したカム軸が小さい
トルクで円滑に作動し、しかも構造的に簡素で部品点数
も少なく、安価に製作できる上、小型化及び軽量化が容
易なものが提供される。
【0031】請求項2の発明によれば、上記のテープ結
束装置において、テープの供給端側を第一グリップヘッ
ドの挿通孔の開口縁においてプレスヘッドのカッターで
切断する際、切り終わり時の衝撃が小さく、該衝撃の振
動による梱包状態の悪化や騒音による作業環境が悪化を
防止でき、且つカッターが長寿命となり、その交換のた
めの保守管理の手間が軽減されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るテープ結束装置の側
面図。
【図2】 同テープ結束装置の平面図。
【図3】 図1のIII −III 線の断面矢視図。
【図4】 同テープ結束装置の押圧ヘッド部分の斜視
図。
【図5】 同テープ結束装置のテープ押圧状態における
縦断正面図。
【図6】 同テープ結束装置のカッターによるテープ供
給端側の切断状態を示す要部の縦断面図。
【図7】 同テープ結束装置によるテープ掛け梱包操作
の第一段階を示す要部の縦断側面図。
【図8】 同テープ掛け梱包操作の第二段階を示す要部
の縦断側面図。
【図9】 同テープ掛け梱包操作の第三段階を示す要部
の縦断側面図。
【図10】 同テープ掛け梱包操作の第四段階を示す要
部の縦断側面図。
【図11】 同テープ掛け梱包操作の第五段階を示す要
部の縦断側面図。
【図12】 同テープ掛け梱包操作の第六段階を示す要
部の縦断側面図。
【図13】 従来のテープ結束装置の押圧ヘッド部分の
縦断面図。
【符号の説明】
11 第一グリップヘッド 11c 摺接ガイド壁(開口側面) 12 第二グリップヘッド 13 プレスヘッド 14 スライド板 15 作動杆 16 カム 17 カム軸 18 揺動バー 19 ストッパー 20 コイルスプリング 21 挿通孔 21a 開口縁部 22 カッター A テープ結束部 T テープ Ta 先端側 Tb 供給端側 W 被梱包物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】各作動杆15は、図4でも示すように、丸
軸状の上部15a、板状の中間部15b、二股状の下部
15cとからなる一体の金属材にて形成されており、上
部15aにおいて基枠23上部のヘッド保持板23aに
開設された円形の摺動ガイド孔23bに嵌合すると共
に、下部15cにおいて基枠23の摺動ガイドバー23
cとカム軸17との間に嵌合し、二股状をなす下部15
cでカム16を挟むように垂直に配置している。しかし
て、中間部15bには、図3及び図4に示すように、側
方へ延出状に配置した揺動バー18の二股状をなす一端
18aが嵌合し、且つ枢着孔33aとピン33bの係嵌
により枢着している。また各揺動バー18は、カムフォ
ロアとして一端18a寄りの位置に、対応するカム16
に上側から転接するローラ34が枢着され、また他端1
8b側において基枠23の下部との間に係着したコイル
スプリング20によって下向きに引っ張り付勢されてお
り、図3の如くローラ34がカム16周面の低位部16
aに当接する状態において、他端18bが基枠23の横
桟状のストッパー19に上側から当接するように構成さ
れている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被梱包物に周回させたプラスチック製テ
    ープの先端側を第一グリップヘッドで押さえて該テープ
    を引締め、その供給端側を第二グリップヘッドで押さ
    え、両グリップヘッド間のテープ重合部を加熱してプレ
    スヘッドの押圧により融着すると共に、その供給端側を
    切断してテープ掛け梱包を行う梱包機において、前記第
    一及び第二グリップヘッドとプレスヘッドがそれぞれ、
    テープ結束部上に配置したスライド板に対して離接方向
    に進退可能な作動杆の先端に固設され、これら作動杆の
    進退動作を司る複数枚のカムを固着したカム軸を備え、
    各作動杆に一端側を枢着して側方へ延出する揺動バーが
    他端側の側面部でストッパーに当接するように配置さ
    れ、各揺動バーがカムフォロアとして作動杆との枢着部
    寄り位置において且つストッパーと同側で前記カムに当
    接すると共に、各揺動バーをストッパー及び前記カムに
    押し付ける方向に付勢するコイルスプリングが当該揺動
    バーのストッパーとの当接部寄り位置に係着され、各揺
    動バーがカム外周の最高位部に接する際に前記他端側が
    コイルスプリングの付勢に抗してストッパーから浮き離
    れるように設定されてなる梱包機のテープ結束装置。
  2. 【請求項2】 第一グリップヘッドが供給されるテープ
    の挿通孔を有すると共に、該挿通孔の開口側面に摺接し
    てテープを切断するカッターがプレスヘッドに固設さ
    れ、前記挿通孔のヘッド先端側の開口縁部が逆V字形に
    形成されてなる請求項1記載の梱包機のテープ結束装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112747801A (zh) * 2020-12-22 2021-05-04 王许仙 一种水表加工用内腔斜孔打孔防破裂的加工设备
CN115092445A (zh) * 2022-07-14 2022-09-23 淄博捷达机械有限公司 一种打包机的切带焊接装置

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