JP2527901B2 - 梱包機のテ―プ結束装置 - Google Patents

梱包機のテ―プ結束装置

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JP2527901B2
JP2527901B2 JP5114527A JP11452793A JP2527901B2 JP 2527901 B2 JP2527901 B2 JP 2527901B2 JP 5114527 A JP5114527 A JP 5114527A JP 11452793 A JP11452793 A JP 11452793A JP 2527901 B2 JP2527901 B2 JP 2527901B2
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隆雄 木谷
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有限会社木谷工作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被梱包物へのテープ掛
け梱包を行う梱包機において、熱融着性合成樹脂からな
るテープの融着・結束を行うテープ結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種梱包機では、被梱包物を載置する
テーブルの下部にテープ結束装置が設置されており、送
りロールより繰り出される熱融着性のプラスチックから
なる梱包用テープを該結束装置のテープ結束部を通して
被梱包物に周回させ、その先端側をテープ結束部に誘導
して第一グリップヘッドで押さえた上で、送りロールを
逆回転してテープを引締めたのち、その供給端側を第二
グリップヘッドで押さえ、両グリップ間の上下に配置し
たテープ間にヒーターヘッドの加熱プレートを挿入して
加熱し、プレスヘッドの押圧によりテープ重合部を融着
すると共に、その供給端側を切断することにより、テー
プ掛け梱包を行う。
【0003】しかして、テープ結束装置は複数枚のカム
を固着したカム軸を備えており、その回転より、上記の
第一及び第二グリップヘッドとプレスヘッドの昇降作
動、これらヘッドに対向配置するスライド板の進退作
動、ヒーターヘッドの進退作動等が行われる。またテー
プの切断は一般的に、繰り出されるテープを第一グリッ
プヘッドに設けた挿通孔に通し、プレスヘッドの上昇時
に、これに固設されているカッターが該挿通孔の開口側
面に摺接して切断するようになされている。なお、挿通
孔は、一般的に上縁部が円弧状となる開口形状に設定さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テープ結束装置では、第一及び第二グリップヘッドにて
押さえられた先端側と供給端側のテープの間にヒーター
ヘッドの加熱プレートが進入する際、供給端側のテープ
が溶断されて梱包不能になる事態がしばしば発生してい
た。これは、テープ結束部におけるテープが低位のテー
プ供給側から被梱包物載置用テーブル上へ向かって上向
き傾斜で配置しているのに対し、硬い金属からなる高温
の加熱プレートが水平状態で進入するため、該加熱プレ
ートとテープが交差状に接触し易いことに起因してい
る。更に、従来のテープ結束装置では、第一グリップヘ
ッドの挿通孔に挿通したテープを上昇するプレスヘッド
のカッターで切断する際、大きな衝撃があり、振動で梱
包状態が悪化したり騒音により作業環境が悪くなり、ま
たカッターの寿命が短く頻繁に交換せねばならず、保守
管理に手間がかかるという問題もあった。
【0005】本発明は、上述の状況に鑑み、テープ掛け
梱包を行う梱包機のテープ結束装置として、ヒーターヘ
ッドの加熱プレートが進入する際にテープの溶断を生じ
ず、しかも良好な加熱融着作用が得られ、またカッター
によるテープの切断切断時の衝撃が小さく、カッター寿
命の長いものを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明に係るテープ結束装置は、被梱包物W
に周回させたプラスチック製テープの先端側Taを
ライド板17の下面と上昇した第一グリップヘッド1
の間で押さえて該テープを引締め、その供給端側Tbを
前記スライド板17の下面と上昇した第二グリップヘッ
ド2との間で押さえ、両グリップヘッド1,2間上下
に配置したテープTa,Tb間にヒーターヘッド3の加
熱プレート4を挿入して加熱し、この加熱した上下のテ
ープTa,Tbを前記加熱プレート4の退避後に下側か
らのプレスヘッド5の押圧により融着させて結束すると
共に、その供給端側を切断してテープ掛け梱包を行う梱
包機において、前記第一及び第二グリップヘッド1,2
とプレスヘッド5の各昇降動作と、前記スライド板17
及びヒーターヘッド3のテープ結束部Aに対する各離接
動作とを司る複数枚のカム6を固着したカム軸7を備
え、対応するカム6の回転によりテープ結束部Aに対し
て離接方向に揺動する揺動アームの8頂部に、前記ヒー
ターヘッド3がヒンジ9を介して当該揺動アーム8の揺
動方向と直交する方向に傾動可能に取り付けられ、且
ヒーターヘッド3の前方へ突出する加熱プレート4が
ばね力により常時はテープ供給側に低く傾斜配置し、
の傾斜配置した加熱プレート4が間に挿入された状態で
上下のテープTa,Tbを前記スライド板17の下面と
上昇したプレスヘッド5との間で挟み付けることによ
り、前記加熱プレート4がばね力に抗して水平状態に変
して上下のテープTa,Tbに密接するように設定さ
、第一グリップヘッド1が供給されるテープTの挿通
孔10を有すると共に、該挿通孔10の開口側面に摺接
してテープTを切断するカッター11がプレスヘッド5
に固設され、前記挿通孔10のヘッド先端側の開口縁部
10aが逆V字形に形成されてなる構成を採用したもの
である。
【0007】
【0008】
【作用】被梱包物Wに周回させたテープTの先端側Ta
を第一グリップヘッド1で押さえて該テープTを引締
め、その供給端側Tbを第二グリップヘッド2で押さえ
ると、先端にヒーターヘッド3を取り付けた揺動アーム
8が対応するカム6によってバンド結束部Aへ接近する
方向に回動し、該ヒーターヘッド3の加熱プレート4が
両第グリップヘッド1,2間で上下に配置したテープ間
に進入する。このとき、第二グリップヘッド2からテー
プ供給側へ続くテープTbは当該第二グリップヘッド2
側の高い傾斜状態で緊張しているが、加熱プレート4自
体もばね力で同方向に傾斜した状態に保持されているた
め、該テープTbに干渉せずにテープ間に進入する。
【0009】しかして、この進入状態においてプレスヘ
ッド5が進出して押圧すると、その押圧力により加熱プ
レート4がばね力に抗してテープTと共に水平状態に変
位し、スライド板17の下面と該プレスヘッド5との間
に挟まれた上下のテープTが加熱プレート4の両面に充
分に密接して加熱される。従って、プレスヘッド5の押
圧が緩み、加熱プレート4が上下のテープ間から離脱し
たのち、再びプレスヘッド5が上昇して加熱状態の上下
のテープTa,Tbをスライド板17の下面との間で
接することにより、両テープTa,Tbは確実に融着一
体化することになる。なお、加熱プレート4の傾斜角度
はテープTの傾斜角の半分程度でよく、通常ではテープ
Tの傾斜が10程度であるために加熱プレート4は5
度程度の傾斜に設定される。
【0010】一方、供給されるテープTは第一グリップ
ヘッド1の挿通孔10を通して被梱包物Wに周回されて
おり、前記のように始端側と供給端側の両テープTa,
Tbが間に加熱プレート4を介在した状態で上昇するプ
レスヘッド5とスライド板17の下面との間で挟み付け
られて加熱される際、該プレスヘッド5に固設したカッ
ター11該挿通孔10の開口側面に摺接しつつ上昇す
ることにより、融着部から供給側に続くテープTが該挿
通孔10の開口縁において切断される。しかして、挿通
孔10のヘッド先端側の開口縁部10a逆V字形に形
されているため、V字形の両側縁部とカッター11と
の擦り合わせにより、鋏で切るようにテープTが両側よ
り均等に滑らかに切り込まれてゆき、切断過程の最後の
切断量が少なくなるため、切り終わり時の衝撃が小さく
なる。これに対し、従来のように同開口縁部が円弧状で
ある場合は、カッターの当たりでテープTが開口縁部に
沿って円弧状に撓み易く、切断過程の最後に広幅の部分
を一挙に押し切る形になるため、大きな衝撃を生じると
共にカッターのエッジの消耗も激しい。また同開口縁部
を一方向のみの傾斜状とした場合は、切断時にテープT
が片側へ偏るため、テープ重合部のずれを生じて融着面
積が少なくなり強度低下をきたすという問題がある。
【0011】
【実施例】図1〜図3は本発明の一実施例に係るテープ
結束装置を示す。このテープ結束装置は、梱包機の図示
省略した被梱包物載置テーブルの下部所要位置に取り付
けるユニットとして構成されており、基枠12の前部側
に一対の送りローラ13,14と駆動ギヤ15が軸支さ
れると共に、後部側の上部をテープ結束部Aとして、そ
の下部に5枚のカム6…を固着した水平前後方向に沿う
カム軸7が配設されている。そして、テープ結束部Aに
は、各々作動杆16の上端に固着された第一グリップヘ
ッド1,プレスヘッド5及び第二グリップヘッド2が前
部側から順次並んで配置すると共に、プレスヘッド5の
側方にL字形の揺動アーム8の上端に取り付けたヒータ
ーヘッド3が配置し、更に上部にスライド板17とセン
タースライド18とが上下に重なる形で配設されてい
る。
【0012】送りローラ13は同軸のギヤ13aが駆動
ギヤ15及び送りローラ14のギヤ14aと噛合してお
り、駆動ギヤ15の正転駆動により、図示しないテープ
ロールより繰り出されるポリプロピレン等の熱融着性プ
ラスチックからなるテープTが、送りローラ13側に誘
導されて上り勾配の供給通路19とテープ結束部Aを通
って梱包機のテープ案内枠(図示略)へ送り出されると
共に、駆動ギヤ15の逆転駆動により、被梱包物への周
回後のテープ引き締めを行うようになっている。なお、
送りローラ13は、枢軸20aを介して基枠12に枢着
された回動枠20に取り付けられ、該基枠12と回動枠
20間に係着されたコイルスプリング21の付勢により
常時は送りローラ13と対接しているが、送り異常時の
点検等、必要に応じて回動枠20を持ち上げてテープ誘
導路を開放できるようになっている。
【0013】各作動杆16は、図4でも示すように、丸
軸状の上部16a、板状の中間部16b、二股状の下部
16cとからなる一体の金属材にて形成されており、上
部16aにおいて基枠12上部のヘッド保持板12aに
開設された円形の摺動ガイド孔12bに嵌合すると共
に、下部16cにおいて基枠12の摺動ガイドバー12
cとカム軸7との間に嵌合し、二股状をなす下部16c
でカム6を挟むように垂直に配置している。しかして、
中間部16bには、図3及び図4に示すように、側方へ
延出状に配置した揺動バー22の二股状をなす一端22
aが嵌合し、且つ枢着孔23aとピン23bの係嵌によ
り枢着している。また各揺動バー22は、カムフォロア
として一端22a寄りの位置に、対応するカム6に上側
から転接するローラ24が枢着され、また他端22b側
において基枠12の下部との間に係着したコイルスプリ
ング25によって下向きに引っ張り付勢されており、ロ
ーラ24がカム6周面の低位部6aに当接する状態にお
いて、他端22bが基枠12の横桟状のストッパー26
に上側から当接するように構成されている。
【0014】しかして、ローラ24の当接部がカム6周
面の低位部6aから高位側に移行する過程では、該揺動
バー22が他端22b側のストッパー26との当接部を
回動中心として一端22a側が持ち上がるように動作
し、これに伴って作動杆16が上昇するが、後述するよ
うに上記当接部がカム6の最高位部6bに達する前に該
作動杆16の上昇が停止するため、以降は逆に一端22
a側の作動杆16との枢着部を回動中心として他端22
b側が持ち上がるように動作し、該他端22bがストッ
パー26から浮き離れるように設定されている。なお、
各揺動バー22におけるローラ24の取付部からコイル
スプリング25の係着部までの長さは、同取付部から作
動杆16との枢着部まで長さの約3倍に設定されてお
り、もって一端22a側の持ち上がり動作は他端22b
の持ち上がり動作の約1/3倍の力で行われることにな
る。
【0015】第一及び第二グリップヘッド1,2とプレ
スヘッド5は、いずれも略矩形ブロック状をなし、それ
ぞれ下面側の取付凸部1a,2a,5aを作動杆16の
上端の取付溝16dに嵌合してビス止め固着されてい
る。しかして、第一グリップヘッド1は、上面に左右方
向の凹条1bを有すると共に、前後方向に透通する挿通
孔10を有しており、該挿通孔10の後部開口側に摺接
ガイド壁1cが垂設されている。しかして、挿通孔10
の後部側はヘッド先端側つまり上部側の開口縁部10a
が逆V字形をなす開口形状を有している。一方、第二グ
リップヘッド2は上面に左右方向の凸条2bを備え、ま
たプレスヘッド5の前部にはカッター11が刃先を構成
する水平上縁を当該プレスヘッド5の上面よりやや低位
として固着されており、該カッター11の前面が第一グ
リップヘッド1の摺接ガイド壁1cに摺接するように位
置設定されている。
【0016】ヒーターヘッド3の揺動アーム8は、直立
片8aと横片8bとからなるL字形であり、横片8bの
先端がカム軸7の下方に配設された支軸27aに左右方
向回動自在に枢着される共に、その曲折部と基枠12の
ヘッド保持板12aとの間に係着したコイルスプリング
28により、横片8bに枢着したローラ29が斜め下方
側から対応するカム6に転接するように付勢されてお
り、該カム6の回転により、ヒーターヘッド3の前方へ
突出した帯板状の加熱プレート4が図5の実線で示すよ
うにテープ結束部Aに進入した進出姿勢と、同図の仮想
線で示すようにテープ結束部Aから退避した後退姿勢と
に変位する。
【0017】図6にも示すように、揺動アーム8の頂端
にはL形に曲折した受け板30が固着され、その縦板部
30aにヒンジ9の固定片9aが止着され、該ヒンジ9
の可動片9bにヒーターヘッド3がビス止めされてお
り、該可動片9bと揺動アーム8の直立片8aとの間に
係着したコイルスプリング31の引っ張り力により、可
動片9bが受け板30の横板部30b上に重合する状態
に保持されている。しかしてヒーターヘッド3は、断熱
基板3a上に加熱プレート4が二股状基部4aにおいて
導電コード31,31の端子と共にビス止めされてお
り、受け板30の横板部30bがヒンジ9の枢軸側に高
く傾斜していることにより、常時は全体が図6の実線で
示す傾斜姿勢を保持し、前方へ突出した帯板状の加熱プ
レート4も傾斜配置している。この傾斜方向は揺動アー
ム8の揺動方向に直交する方向であり、加熱プレート4
がテープ結束部Aに進入した進出姿勢ではテープTの供
給側に低く5度程度の傾斜角となるように設定されてい
る。
【0018】スライド板17及びセンタースライド18
は共に基枠12上部の左右方向に沿うスライドガイド枠
12d,12dに摺動自在に嵌装されている。そしてス
ライド板17は、その後端に固着された進出規制バー1
7aの両端部がスライドガイド枠12d,12dの端面
に当接する前進位置において、前部がテープ結束部A上
を覆うように設定されると共に、該進出規制バー17a
の両端部とスライドガイド枠12d,12dの前部との
間に係着されたコイルスプリング32,32により前進
方向に付勢されており、下面の前部側に第一及び第二グ
リップヘッド1,2の凹凸条1b,2bに対応する凸条
17b,凹条17cとアクチュエータ作動用の溝状凹部
17dを有し(図8参照)、また下面の後部側に横棒状
の係止バー17eが固着されている。
【0019】センタースライド18は、厚板状の本体1
8aの前端中央部に、上面側に帯片状のアクチュエータ
33を取り付けた水平な上部テープ案内板18bと、テ
ープ入口側に低く傾斜した下部テープ案内板18cとが
上下に対向する形で突設されており、本体18aの係止
孔18dに先端を係合した作動レバー34の揺動によ
り、両テープ案内板18b,18cがプレスヘッド5上
に配置する前進位置と、後端がスライド板17の係止バ
ー17eに当接した後退位置との間で移動するように設
定されている。しかして、作動レバー34は略L字形を
なし、ヒーターヘッド3の揺動アーム8とはカム軸7を
挟む反対側において、左右揺動自在に下端部が支軸27
bに枢着され、且つ基枠11側との間に係着したコイル
スプリング35により、横片部34aに枢着したローラ
36が斜め下方側から対応するカム6に転接するように
付勢されている。
【0020】なお、センタースライド18の長さはスラ
イド板17の前端から係止バー17eまでの長さよりも
テープ結束部Aの幅だけ短く設定されている。これによ
り、スライド板17とセンタースライド18とが共に前
進位置にある状態から作動レバー34が後傾していく過
程で、まずセンタースライド18のみが図5の如く両テ
ープ案内板18b,18cをテープ結束部Aから離脱さ
せる退避位置まで退行し、次いでその後端が係止バー1
7eと係合し、両者17,18が一体に図3に示す後退
位置まで退行することになる。
【0021】カム軸7の5枚のカム6…は、前部側から
順次、第一グリップヘッド1用、スライド板17及びセ
ンタースライド18用、プレスヘッド5用、ヒーターヘ
ッド3用、第二グリップヘッド2用として、それぞれカ
ム軸7の回転によって後述する各部の動作を司る外周形
状を備えている。また該カム軸7は、その後端のギヤ7
aが図示しない駆動モータの駆動ギヤに噛合され、アク
チュエータ33の検知信号によって起動回転する。
【0022】次に、上記構成のテープ結束機によるテー
プ掛け梱包操作を図8〜図13によって説明する。なお
図8〜図13において仮想線で示す被梱包物Wは、図示
の都合上、実際よりも縮小した形で表している。
【0023】まず、梱包開始時点では、図8の如く、第
一グリップヘッド1は挿通孔10が基枠12の供給通路
19に臨む上部位置、プレスヘッド5が下限位置、第二
グリップヘッド2が中間位置、ヒーターヘッド3が後退
位置、スライド板17及びセンタースライド18が前進
位置にあり、センタースライド18の上下テープ案内板
18b,18c間に第一グリップヘッド1の挿通孔10
が臨むと共に、上部テープ案内板18bの上面と第一グ
リップヘッド1の上面とが同じ高さにある。しかして、
送りローラ13,14を介して供給されるテープTは、
挿通孔10及びテープ案内板18b,18c間を通り、
図示省略した被梱包物載置テーブル上の被梱包物Wを周
回した上で、第一グリップヘッド1上を通ってセンター
スライド18の上部テープ案内板18b上へ誘導され、
その先端がアクチュエータ33を押すことにより、カム
軸7の駆動モータの起動信号が発せられると共に、該テ
ープTの送りが停止する。
【0024】次にカム軸7が回転し、図9の如く、セン
タースライド18が退避位置まで退行すると共に、第一
グリップヘッド1が上昇してスライド板17との間で先
端側のテープTaを挟み、第一グリップヘッド1に対応
する揺動バー22のローラ24がカム6の最高位部6a
に転接し、該揺動バー22の他端22b側がストッパー
26より浮き離れ、もってテープTの先端側Taが弾力
的に強くグリップされる。ここで、送りローラ13,1
4の逆回転により供給側からテープTが引き戻され、被
梱包物Wが当該テープTにより緊縛される。このとき、
第一グリップヘッド1の挿通孔10より第二グリップヘ
ッド2に至る供給側のテープTbは、水平方向に対して
第二グリップヘッド2側の高い10度程度の傾斜状態に
ある。
【0025】次に図10の如く、第二グリップヘッド2
が上昇してスライド板17との間で供給側のテープTb
を第一グリップヘッド1と同様に弾力的に強くグリップ
すると共に、揺動アーム8の回動によりヒーターヘッド
3が進出し、先端側と供給側のテープTa,Tb間に加
熱プレート4が挿入される。このとき、加熱プレート4
は供給側のテープTbと同様に第二グリップヘッド2側
に高く傾斜しているため、該供給側のテープTbに接触
することなく上下のテープTa,Tb間に進入する。
【0026】次いで図12のように、プレスヘッド5が
上昇し、加熱プレート4と上下のテープTa,Tbを押
圧すると共に、カッター22が挿通孔10の開口縁で供
給側のテープTを切断する。このとき、傾斜姿勢のヒー
ターヘッド3がプレスヘッド5による加熱プレート4の
押圧によりコイルスプリング31の付勢に抗して図6の
仮想線で示すように水平姿勢に変位するから、水平にな
った加熱プレート4と上下のテープTa,Tbとが密に
重合し、両テープTa,Tbは重合部全体にわたり均一
に充分に加熱される。またカッター11は、第一グリッ
プヘッド1の摺接ガイド壁1cに摺接しつつ上昇し、図
7に示すように挿通孔10の逆V字状の開口縁部10a
との擦り合わせにより、鋏で切るようにテープTbを両
側より均等に滑らかに切り込んでゆき、大きな衝撃を生
じることなく切断を終える。
【0027】次に、プレスヘッド5が少し下降し、その
間にヒーターヘッド3が退行してテープ重合部から離脱
し、続いて図12の如くプレスヘッド5が上限まで上昇
し、加熱状態にある上下のテープTa,Tbを第一及び
第二グリップヘッド1,2と同様に弾力的に強く圧接し
て融着させる。しかる後、図12に示すように、第一及
び第二グリップヘッド1,2とプレスヘッド5が下降す
ると共に、スライド板17も退行し、テープ掛けされた
被梱包物Wが取り出し可能となり、以降は上記操作の繰
り返して次のテープ掛け梱包を行うことになる。
【0028】なお、上記実施例では第一及び第二グリッ
プヘッド1,2とプレスヘッド5の各作動杆16が揺動
バー22を介して進退駆動する構成を採用しているが、
本発明では各作動杆16がカムフォロアとして直接にカ
ム6に接触して進退駆動する構成としてもよい。また上
記実施例ではセンタースライド18のアクチュエータ3
2によりテープTの先端がテープ結束部Aに達したこと
を検知し、カム軸7の起動を行うようにしているが、上
記検知に光学センサーやリミットスイッチ等の他の手段
を利用することも可能である。更にテープを被梱包物に
周回させる手段としては、テープを固定アーチ型のテー
プガイドに通した後に該テープガイドから離脱させる方
式や、スイング式のガイドアームによりテープを誘導す
る方式等、既存の梱包機における種々の手段を採用でき
る。更に、テープ結束は、例示したように被梱包物の下
位側で行う以外に、テープ結束装置を梱包機の適当な位
置に設置して被梱包物の側方や上位側で行うことも可能
である。
【0029】
【発明の効果】発明によれば、被梱包物に周回させた
プラスチック製テープの先端側をスライド板の下面と上
昇した第一グリップヘッドとの間で押さえて該テープを
引締め、その供給端側を前記スライド板の下面と上昇し
第二グリップヘッドとの間で押さえ、両グリップヘッ
ド間上下に配置したテープ間にヒーターヘッドの加熱
プレートを挿入して加熱し、この加熱した上下のテープ
を前記加熱プレートの退避後に下側からのプレスヘッド
の押圧により融着させて結束すると共に、その供給端側
を切断してテープ掛け梱包を行う梱包機のテープ結束装
置として、ヒーターヘッドの加熱プレートを上下に配置
した先端側と供給端側の両テープ間に干渉することなく
進入させることができ、もって該進入時にテープの溶断
を生じる恐れがなく、しかもプレスヘッドの押圧により
加熱プレートが上下のテープに密に重合して良好な加熱
融着作用が得られる上、テープの供給端側を第一グリッ
プヘッドの挿通孔の開口縁においてプレスヘッドのカッ
ターで切断する際、切り終わり時の衝撃が小さく、該衝
撃の振動による梱包状態の悪化や騒音による作業環境が
悪化を防止でき、且つカッターが長寿命となり、その交
換のための保守管理の手間が軽減されるものが提供され
る。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るテープ結束装置の側
面図。
【図2】 同テープ結束装置の平面図。
【図3】 図1のIII −III 線の断面矢視図。
【図4】 同テープ結束装置の押圧ヘッド部分の斜視
図。
【図5】 同テープ結束装置のヒーターヘッド進出状態
の縦断正面図。
【図6】 同ヒーターヘッドの要部の縦断面図。
【図7】 同テープ結束装置のカッターによるテープ供
給端側の切断状態を示す要部の縦断面図。
【図8】 同テープ結束装置によるテープ掛け梱包操作
の第一段階を示す要部の縦断側面図。
【図9】 同テープ掛け梱包操作の第二段階を示す要部
の縦断側面図。
【図10】 同テープ掛け梱包操作の第三段階を示す要
部の縦断側面図。
【図11】 同テープ掛け梱包操作の第四段階を示す要
部の縦断側面図。
【図12】 同テープ掛け梱包操作の第五段階を示す要
部の縦断側面図。
【図13】 同テープ掛け梱包操作の第六段階を示す要
部の縦断側面図。
【符号の説明】
1 第一グリップヘッド 2 第二グリップヘッド 3 ヒーターヘッド 4 加熱プレート 5 プレスヘッド 6 カム 7 カム軸 8 揺動アーム 9 ヒンジ 10 挿通孔 10a 開口縁部 11 カッター17 スライド板 31 コイルスプリング A テープ結束部 T テープ Ta 始端側のテープ Tb 供給端側のテープ W 被梱包物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被梱包物に周回させたプラスチック製テ
    ープの先端側をスライド板の下面と上昇した第一グリッ
    プヘッドとの間で押さえて該テープを引締め、その供給
    端側を前記スライド板の下面と上昇した第二グリップヘ
    ッドとの間で押さえ、両グリップヘッド間上下に配置
    したテープ間にヒーターヘッドの加熱プレートを挿入し
    て加熱し、この加熱した上下のテープを前記加熱プレー
    トの退避後に下側からのプレスヘッドの押圧により融着
    させて結束すると共に、その供給端側を切断してテープ
    掛け梱包を行う梱包機において、 前記第一及び第二グリップヘッドとプレスヘッドの各昇
    降動作と、前記スライド板及びヒーターヘッドのテープ
    結束部に対する各離接動作とを司る複数枚のカムを固着
    したカム軸を備え、 対応するカムの回転によりテープ結束部に対して離接方
    向に揺動する揺動アームの頂部に、前記ヒーターヘッド
    がヒンジを介して当該揺動アームの揺動方向と直交する
    方向に傾動可能に取り付けられ、且つ該ヒーターヘッド
    の前方へ突出する加熱プレートがばね力により常時は
    ープ供給側に低く傾斜配置し、この傾斜配置した加熱プレートが間に挿入された状態で
    上下のテープを前記スライド板の下面と上昇したプレス
    ヘッドとの間で挟み付けることにより、前記加熱プレー
    トが ばね力に抗して水平状態に変位して上下のテープに
    密接するように設定され 第一グリップヘッドが供給されるテープの挿通孔を有す
    ると共に、該挿通孔の開口側面に摺接してテープを切断
    するカッターがプレスヘッドに固設され、前記挿通孔の
    ヘッド先端側の開口縁部が逆V字形に形成され てなる梱
    包機のテープ結束装置。
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