JPH06328799A - 通帳伝票プリンタ - Google Patents

通帳伝票プリンタ

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JPH06328799A
JPH06328799A JP12163793A JP12163793A JPH06328799A JP H06328799 A JPH06328799 A JP H06328799A JP 12163793 A JP12163793 A JP 12163793A JP 12163793 A JP12163793 A JP 12163793A JP H06328799 A JPH06328799 A JP H06328799A
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Yasuyuki Ikeda
恭之 池田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速で安定した印字を行う通帳伝票プリンタ
を提供することを目的とする。 【構成】 通帳伝票プリンタにおいて、通帳等の冊子媒
体の印字時、紙厚と印字ページ・行数のデータを管理す
る管理手段と、印字終了後、前記媒体の紙厚と印字ペー
ジ・行数のデータに基づいて、現在の位置が見開きペー
ジの厚いページもしくは見開きページの薄いページで1
行目〜センターホールドまでであるかを判定する判定手
段を設け、それらに相当する場合、印字時に調整したギ
ャップのままで、フィードローラによる媒体排出を実行
する排出制御手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関で、
オペレータにより挿入された伝票,帳票,通帳等に印字
を行う通帳伝票プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】図4はこの種の通帳伝票プリンタの従来
例を示す概略側面図である。図において、1は通帳イン
サータ、2は伝票インサータ、3は上位の命令により通
帳の磁気ストライプのデータのリード/ライトを行う磁
気ストライプ部、4はページ・行センサ、5は印字部、
6は自動ページめくり部である。印字部5は、印字ヘッ
ド17と、前記印字ヘッドに対向するプラテン8と、プ
ラテンギャップを調整する調整手段としてプラテンを上
昇下降させる図示せぬ移動機構を具備している。9はフ
ィードローラ、10は該フィードローラ9に対向するプ
レッシャローラであり、これらフィードローラ9とプレ
ッシャローラ10で媒体の搬送手段を構成する。11は
フィードローラを駆動するモータ、12は主制御部であ
る。
【0003】以上の構成による従来例の動作を以下に説
明する。オペレータにより通帳21は通帳インサータ1
へ挿入される。装置は、図示せぬ挿入検知センサにより
検知し、複数のフィードローラ7により通帳21をクラ
ンプし、モータ11によりフィードローラ7を回転さ
せ、磁気ストライプ部3に搬送する。磁気ストライプ部
3では、通帳21に貼られている磁気ストライプのデー
タを読み取り、通帳21がどの様な通帳なのかを認識す
る。そして、次にページ・行センサ4へと搬送され、通
帳21に印刷されているバーコード等で示されているペ
ージマークを読み取り、現在開かれているページを確認
し、そのまま搬送しながら、何行目まで印字されている
か確認する。この作業によりプリンタは次の印字行を確
認することができる。通帳21は、印字部5へ搬送さ
れ、MSのデータおよびページ・行センサ4の情報等に
より印字行を決定し、上位の命令により印字を実行す
る。身開きページの最終行まで印字し、さらに印字デー
タがある場合は、通帳21を自動ページめくり部6へ搬
送し、次のページへめくり、ページ・行センサ4で正し
くめくれたことを確認し、印字を続行する。印字を終了
すると、磁気ストライプ部3へ搬送し、ストライプにデ
ータを書き込み、オペレータへ排出する。
【0004】この間、リボンプロテクタブラケットと印
字媒体間のギャップは調整機構により逐次調整される。
すなわち、媒体の吸入排出時はギャップを拡げて搬送し
やすくし、印字時はこれを狭くして印字しやくするので
ある。ここで、図5は本従来例の通帳印字時の印字部の
状態を示す要部概略側面図である。図において、12は
リボンプロテクタブラケットであり、印字時のギャップ
を設定するための接触検知センサを搭載している。
【0005】同図に示す如く、印字時は、通帳21とリ
ボンプロテクタブラケット12との間に常に一定のギヤ
ップA(0.1〜0.2mm位)を設けてある。これ
は、改行時に通帳21とリボンプロテクタブラケット1
2が接触していないため、プラテン8を上げ下げしなく
とも改行できる等の理由によるものである。ギヤップの
調整は接触検知センサの検知時点を0として0.1〜
0.2mm位のギャップAが形成されるぶんだけプラテ
ン8を降下させることで行う。
【0006】媒体の吸入排出時は、プラテン8を下降さ
せて5mm以上のギャップを形成している。以下に、リ
ボンプロテクタブラケット12と印字媒体間のギャップ
を調整する調整手段としてのプラテンアップダウン機構
を、図6の概略側面図を用いて説明する。
【0007】図において、28はアップダウンモータで
あり、モータ軸には、モータギヤ29およびスリットデ
ィスク36が固着されている。30〜33はギヤであ
り、モータギヤ29からの駆動力をラック34へ伝える
ものである。本図は左側面を示しているが、ギヤC33
は右側面までの通しのシャフトになっており、右側のラ
ックにも同時に駆動力を伝えており、プラテン35を上
下に並行に動作させることができる。
【0008】37はスリットディスク36の回転量を検
出するためのフォトセンサ、12は印字ヘッド17に固
着してあるリボンプロテクタブラケットであり、媒体2
1やプラテン8に直接接触する部分である。39は前記
リボンプロテクタブラケット12の下面に物が接触した
ことを検知できる接触検知センサである。フィードロー
ラ7は複数個配置され図4のモータ11により、フィー
ドローラ7を回転して、媒体を移動する。
【0009】次に、このプラテンアップダウン機構の動
作について説明する。オートギャップ方式のプリンタの
初期動作として、プラテン8の初期ダウン位置から、リ
ボンプロテクタブラケット12までの距離を以後の媒体
厚測定の基礎データとして記憶するための初期動作を行
う。つまり、図4の主制御部10からの指令により、ア
ップダウンモータ28はプラテン8を初期位置からリボ
ンプロテクタブラケット12へ移動させる。フォワード
信号を送り続けると、プラテン8とリボンプロテクタブ
ラケット12の間隔が狭くなっていき、ついにはプラテ
ン8とリボンプロテクタブラケット12が接触状態に到
り、この時39の接触検知センサにより接触検知センサ
により接触したことを検知し、アップダウンモータ28
のフォワード信号を停止させる。主制御部10は初期の
スリットの位置から接触を検知したスリット位置の差を
フォトセンサ37からのフィードバックパルスにより、
接触するまでのカウント数をプラテン8の初期位置から
リボンプロテクタブラケット12までの距離として記憶
する。
【0010】次に、印字媒体の厚さ検知を行う。この
時、主制御部10からアップダウンモータ28を回転さ
せるフォワード信号が出力され、プラテン8は媒体21
へ近づき、ついには接触状態となる。これを接触検知セ
ンサ39により検知し、アップダウンモータ28を停止
させる。この時の、プラテン初期位置から媒体接触位置
までのフィードバックパルス数の差が、印字媒体21の
厚さとして記憶される。この位置から一定パルス数プラ
テン8を下げた位置が媒体21とのギャップAとなる。
【0011】図7は通帳インサータ機構部の構成の一例
を示す概略側面図であり、同図において22はフィード
ローラ23はプレッシャローラである、24は伝票プレ
ッシャローラ、25は伝票フィードローラである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成の従来技術によれば、以下に示す問題点があっ
た。 1.まず、図8は開いた状態の通帳の外観図であり、
(1)は平面図、(2)に同側面図を示す。また、図9
は従来例の排出時において問題が生じる通帳の位置を示
す要部概略側面図である。ここで、図8(2)に示す通
帳21のセンタホールドHの膨らみが、図5に示すよう
にプラテン8より奥にある時は、図7に示したような印
字中のギャップA=0.1〜0.2mm位のままでは、
膨らみの部分がリボンプロテクタブラケット12の後部
とプラテン8にぶつかり排出できない。よって、媒体の
種類,印字行にかかわらず、プラテン8を下げてギャッ
プを広げなければならず、このため、プラテン8を下げ
る時間が必要となり、処理時間が長くなるという問題が
あった。
【0013】2.さらに、従来技術によれば、媒体印字
時に印字部において初めて媒体厚を検出するので、媒体
吸入時は、媒体厚が不明のため、広くギャップを取らね
ばならず、印字時のギャップAへの調整におけるプラテ
ンの移動量が多くなってしまい、ここでも処理時間が長
くなるという問題があった。 3.通帳は中央部と先端で紙のコシにより紙厚の微妙な
違いがあるが、従来技術によれば、印字時に印字開始行
の紙厚によりギャップAへの調整を行い、同一ページ内
の印字はこの状態のまま行われるので、紙厚の違いによ
りギャップAが維持されなくなり、印字に濃淡がでると
いう問題があった。
【0014】4.さらに、従来技術によれば、媒体吸入
時は、媒体の紙厚が不明のため、いつ接触検知センサが
検知するかわからないため、紙厚検知センサによる検知
を安定にするためには、調整手段によるプラテンの移動
速度を初期位置より低速にしなければならず、ここでも
処理時間が長くなるという問題があった。本発明は以上
の問題点に鑑み、 1.排出時の処理動作を最小限に押さえる構成を得て、
処理時間を短縮することを目的とする。
【0015】2.また、印字時のギャップ出し動作量を
最小限に押さえ、処理時間を短縮することを目的とす
る。 3.もしくは、検知に影響しない範囲で一部高速にプラ
テンを移動する構成を得て、検知の安定度を下げること
なく、高速処理を実現することを目的とする。 4.さらに、印字の濃淡の発生を防止する構成を得て、
安定した印字を実現することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、排出時に、ギャップの調整動作を省略で
きる場合を選出し、同動作の省略を実行するようにす
る。すなわち、本発明は、印字ヘッドと、該印字ヘッド
側に設けたリボンプロテクタブラケットと、前記印字ヘ
ッドに対向するプラテンと、リボンプロテクタブラケッ
トと印字媒体間のギャップを調整する調整手段を有する
印字部を有し、媒体挿入排出口から挿入される通帳並び
に伝票の媒体を、複数のフィードローラおよびこれらに
対向配置したプレッシャローラより成る搬送手段により
前記印字部へ搬送し、前記調整手段によりギャップを調
整して印字を行い、印字が終了した媒体を同搬送手段に
より媒体挿入排出口へ排出する通帳伝票プリンタにおい
て、通帳等の冊子媒体の印字時、紙厚と印字ページ・行
数のデータを管理する管理手段と、印字終了後、前記媒
体の紙厚と印字ページ・行数のデータに基づいて、現在
の位置が見開きページの厚いページもしくは見開きペー
ジの薄いページで1行目〜センターホールドまでである
かを判定する判定手段を設け、それらに相当する場合、
印字時に調整したギャップのままで、フィードローラに
よる媒体排出を実行する排出制御手段を設けたことを特
徴とする。
【0017】さらに、本発明は、吸入時に媒体種類を検
出し、これにより通帳外の媒体の場合、吸入動作と並行
して、搬送に支障が無い範囲内でギャップを出来るだけ
狭めておくようにする。すなわち、本発明は、同様の通
帳伝票プリンタにおいて、媒体吸入時、前記媒体種判定
手段の判定結果に基づいて、媒体搬送と同時並行処理に
より前記調整手段を駆動してギャップを媒体吸入に必要
な最小な量に調整する吸入制御手段を設けたことを特徴
とする。
【0018】もしくは、吸入時に媒体厚を検出し、吸入
動作と並行して、搬送に支障が無い範囲内でギャップを
出来るだけ狭めておくようにする。すなわち、同様の通
帳伝票プリンタにおいて、媒体が挟まれた時のフィード
ローラに対するプレッシャローラの距離を検知する検知
手段を設け、媒体吸入時、該検知手段の検知により媒体
の紙厚データを検出し、該紙厚データに従って、媒体搬
送と同時並行処理により前記調整手段を駆動してギャッ
プを媒体吸入に必要な最小な量に調整する吸入制御手段
を設けたことを特徴とする。
【0019】このとき、印字時のギャップ出しにおける
プラテンの移動量を把握し、ダイレクトに必要なギャッ
プを確保するように前記調整手段を駆動する駆動制御手
段を設けても良い。さらに、本発明は、同様の通帳伝票
プリンタにおいて、媒体が挟まれた時のフィードローラ
に対するプレッシャローラの距離を検知する検知手段を
設け、該検知手段の検知により媒体の紙厚データを検出
し、外紙厚データより印字時のギャップ出しにおけるプ
ラテンの移動量を把握し、前記媒体検知センサが媒体に
接触する直前まで高速でプラテンを移動し、それ以降は
低速で移動するように前記調整手段を駆動する駆動制御
手段を設けたことを特徴とする。
【0020】さらに、本発明は、吸入時に媒体長すべて
の紙厚を検出し、印字動作の間、紙厚の異なる各行にお
いて逐次ギャップAを保持するようにプラテンの高さを
補正するようにする。すなわち、本発明は、同様の通帳
伝票プリンタにおいて、媒体が挟まれた時のフィードロ
ーラに対するプレッシャローラの距離を検知する検知手
段を設け、媒体吸入時、該検知手段により媒体の全長に
わたる紙厚データを検出し、該紙厚データに従って、印
字時の改行動作時に所定ギャップが保持される位置にプ
ラテンが来るように調整手段を駆動する微調整制御手段
を設けたことを特徴とする通帳伝票プリンタである。
【0021】
【作用】以上の構成により、本発明は、通帳等の冊子媒
体の印字時、紙厚と印字ページ・行数のデータを管理
し、印字終了後、前記媒体の紙厚と印字ページ・行数の
データに基づいて、現在の位置が見開きページの厚いペ
ージもしくは見開きページの薄いページで1行目〜セン
ターホールドまでであるかを判定し、それらに相当する
場合、プラテンを移動する動作を行わないまま、フィー
ドローラによる媒体排出を実行することができる。
【0022】もしくはまたはさらに、本発明は、媒体吸
入時、媒体種判定手段の判定結果に基づいて、媒体搬送
と同時並行処理により前記調整手段を駆動してギャップ
を媒体吸入に必要な最小な量に調整することができる。
この距離はギャップ出し時の差引となり、ギャップ出し
時のプラテンの移動量はこの距離分少なくなる。もしく
は、媒体が挟まれた時のフィードローラに対するプレッ
シャローラの距離を検知し、媒体吸入時、この検知によ
り媒体の紙厚データを検出し、該紙厚データに従って、
媒体搬送と同時並行処理により前記調整手段を駆動して
ギャップを媒体吸入に必要な最小な量に調整することが
できる。
【0023】このとき、印字時のギャップ出しにおける
プラテンの移動量を把握し、ダイレクトに必要なギャッ
プを確保するように前記調整手段を駆動する駆動制御手
段を設ければ、リボンプロテクタブラケットの接触検知
センサは不要となり、装置のコスト低減を実現する。も
しくはまたはさらに、本発明は、媒体が挟まれた時のフ
ィードローラに対するプレッシャローラの距離を検知
し、この検知により媒体の紙厚データを検出し、外紙厚
データより印字時のギャップ出しにおけるプラテンの移
動量を把握し、前記媒体検知センサが媒体に接触する直
前まで高速でプラテンを移動し、それ以降は低速で移動
することができる。
【0024】もしくはまたはさらに、本発明は、媒体が
挟まれた時のフィードローラに対するプレッシャローラ
の距離を検知し、媒体吸入時、媒体の全長にわたる紙厚
データを検出し、該紙厚データに従って、印字時の改行
動作時に所定ギャップが保持される位置にプラテンが来
るように調整手段を駆動することができる。
【0025】
【実施例】以下図面に従って実施例を説明する。図1
(1)〜(3)は本発明の第1の実施例の動作を示す要
部概略側面図である。なお、第1の実施例における装置
本体の構成は、図4に示した従来のものと同様であり、
また、ギャップ調整機構も図6に示した従来のものと同
様であるので、説明は省略し、符号も同一のものを用い
る。
【0026】本実施例において、請求項1項に示した通
帳等の冊子媒体の印字時、紙厚と印字ページ・行数のデ
ータを管理する管理手段と、印字終了後、前記媒体の紙
厚と印字ページ・行数のデータに基づいて、現在の位置
が見開きページの厚いページもしくは見開きページの薄
いページで1行目〜センターホールドまでであるかを判
定する判定手段、および、それらに相当する場合、印字
時に調整したギャップのままで、フィードローラによる
媒体排出を実行する排出制御手段は主制御部10が兼ね
る。
【0027】まず、オペレータにより挿入された通帳2
1は、図4に示すページ・行センサ4により、現在まで
のページおよび行を確認する。さらに、上位からの命令
により、印字を実行する。このとき、主制御部10によ
り何行印字したかを管理することにより、印字終了時点
の通帳21とプラテン8との位置関係を管理することが
できる。
【0028】さらに、印字前のギャップ出し動作により
紙厚を検知しているので、主制御部10はページ・行セ
ンサ4のデータおよび紙厚のデータ印字終了時の位置デ
ータにより、現在の位置が見開きページの厚いページか
薄きページかを管理することができる。以上より、図1
の(1)や(3)のように印字最終行が見開きページの
厚いページの上であれば、プラテン8の移動をすること
無く、無条件に通帳21を排出方向に搬送することがで
きる。
【0029】また、図1の(2)の如く、見開きページ
の薄いページ側であっても、1行目〜センターホールド
までの間の印字(通常1行目から12行目)であれば、
この時もプラテン8の移動をすること無く通帳21を排
出することができる。これにより、プラテン8を下げる
無駄な動作の必要がなくなり、処理時間の短縮を図るこ
とができる。
【0030】図2は本発明の第2の実施例を示す要部上
面概略図であり、同図は図7の通帳インサータ部分を示
している。なお、装置本体は上記した第9図を用いて説
明した装置と同様であり、また、ギャップ調整機構も図
6に示した従来のものと同様であるので、説明は省略
し、符号も同一のものを用いる。
【0031】通帳挿入口1にNO.1センサ42および
NO.2センサ43を設ける。N0.1センサ42は、
通帳21の内側の位置となるように配置し、NO.2セ
ンサ43は、通帳21の外側の位置となるように配置す
る。通帳21が挿入されると、NO.1センサ42はオ
ン(光軸を横切る時をオンとする)となり、NO.2セ
ンサ43はオフのままである。媒体が挿入された時、前
記条件が満たされれば。主制御部10は挿入された媒体
が通帳と判定することができる。よって挿入された媒体
を判定することができるので、挿入された媒体が、通帳
外の媒体であれば、最大厚が0.3mm程度しかないた
め、図4に示すようなプラテン8とリボンプロテクタブ
ラケット12とのギャップを広くしておく必要が無くな
る。つまり、現状5mm程度のギャップを取っているい
ると過程する。挿入された媒体が通帳外であると主制御
部10が判定したならば、媒体挿入と同時に、印字部に
搬送する間にプラテン8を搬送と同時に上昇させ、プラ
テン8とリボンプロテクタブラケット12の隙間を1.
5mmまで上昇させる。これにより、従来は印字中のギ
ャップA(0.1〜0.2mm)にするためには、約5
mm程度の移動量が必要であったところが、本実施例で
は、通帳外媒体であれば、1.5mm程度でよく、ギャ
ップ出し時間を短縮することができる。
【0032】なお、本文中の数値は、説明を容易にする
ための仮定の数値である。図3は本発明の第3の実施例
を示す要部側面図であり、この図は、図7の通帳インサ
ータ機構部の#2プレッシャローラ22,#2フィード
ローラ23の部分に相当する。本実施例のプリンタは媒
体が挟まれた時のフィードローラ23に対するプレッシ
ャローラ22の距離を検知する検知手段を有するもの
で、以下にその検知手段の構成を図3を用いて説明す
る。なお、装置本体は上記した第4図を用いて説明した
装置と同様であり、また、ギャップ調整機構も図6に示
した従来のものと同様であるので、説明は省略し、符号
も同一のものを用いる。
【0033】本実施例においては、請求項に示した、媒
体吸入時、該検知手段の検知により媒体の紙厚データを
検出し、該紙厚データに従って、媒体搬送と同時並行処
理により前記調整手段を駆動してギャップを媒体吸入に
必要な最小な量に調整する吸入制御手段は、主制御部1
0が兼ねる。このローラ間に媒体が無い時は、スプリン
グB50のテンションにより#2プレッシャローラ22
と、#2フィードローラ23は密着状態にあり、この時
を回転型磁気センサ58の初期位置として記憶する。次
に媒体が挿入されると、#2プレッシャローラ22は支
点シャフトA54を回転支点として、媒体厚分回転し、
スプリングB50のテンションの力により、媒体は#2
プレッシャローラ22と#2フィードローラ23により
クランプされる。#2プレッシャローラ22は、支点で
ある支点シャフトA54に固着されており、#2プレッ
シャローラ22の回転角と同じ角度を支点シャフトA5
4は回転する。
【0034】検知レバ55は、支点シャフトA54に固
着されており、支点シャフトA54の回転角と同角度を
支点シャフトA54を回転支点として回転する。検知レ
バ55の他端は、スプリングCのテンションによりコネ
クトギヤ56と常に密着している。コネクトギヤ56は
支点シャフトB52を回転支点として回転し、センサギ
ヤ57とギヤ接続されている。センサギヤ57の回転角
を回転型磁気センサ58により回転角を検知するもので
ある。
【0035】以下に、本実施例の動作を説明する。挿入
された媒体により、#2プレッシャローラ22は媒体厚
分広がり回転する。検知レバ55は、支点シャフトA5
4を支点として、#2プレッシャローラ22の媒体厚の
広がりをレバー比の関係より、約3倍に拡大する。さら
に、コネクトギヤ56により、支点シャフトB52を支
点として、検知レバ55の移動量をレバー比の関係より
さらに約5倍に拡大する。つまり、実際の媒体の紙厚を
15倍に拡大し、これを小型のセンサギヤ57により回
転角を増やすことにより、回転型磁気センサ58により
安定確実に紙厚を検知することができる。
【0036】このようにして、紙厚を検知すれば、媒体
吸入と同時に、プラテン8を上昇させ、媒体厚に応じた
必要最小のギャップに可変することができ、次の動作の
ギャップ出し動作に必要な移動を最小にすることができ
る。続いて、本発明の第4の実施例を説明する。装置構
成は第3の実施例と同様であるので説明は省略し、符号
も同一のものを用いる。
【0037】本実施例では、請求項で示す、印字時のギ
ャップ出しにおけるプラテンの移動量を把握し、ダイレ
クトに必要なギャップを確保するように前記調整手段を
駆動する駆動制御手段は主制御部10が兼ねる。さら
に、本実施例では、図3の検知機構のレバー比,ギヤ比
の解像度を上げる。
【0038】以上の構成により解像度を高めた検知機構
において、より正確な紙厚を検知して、主制御部10に
より、印字時のギャップ出しにおけるプラテン8の移動
量を正確に把握し、その量分プラテン8を上昇させてダ
イレクトに必要なギャップを確保することができる。次
に、本発明の第5の実施例を説明する。装置構成は第3
の実施例と同様であるので説明は省略し、符号も同一の
ものを用いる。
【0039】本実施例においては、請求項に示した、検
知手段の検知により媒体の紙厚データを検出し、外紙厚
データより印字時のギャップ出しにおけるプラテンの移
動量を把握し、前記媒体検知センサが媒体に接触する直
前まで高速でプラテンを移動し、それ以降は低速で移動
するように前記調整手段を駆動する駆動制御手段は主制
御部10が兼ねる。
【0040】本実施例は、まず、主制御部10は図3の
検知手段により検知した吸入媒体の紙厚データより印字
時のギャップ出しにおけるプラテンの移動量を把握す
る。そして、主制御部10は、図6の調整手段をプラテ
ン15が媒体に接触する直前までは高速でプラテン8を
上昇するように動作制御し、接触検知センサ39が働く
可能性の有るそれ以降は、低速でプラテンを上昇するよ
うに動作制御する。これにより、接触検知センサ39に
よる検知の安定度を下げること無く、高速処理を実現す
る。
【0041】続いて、本発明の第6の実施例を説明す
る。装置構成は第3の実施例と同様であるので説明は省
略し、符号も同一のものを用いる。本実施例において
は、請求項に示した、媒体吸入時、該検知手段により媒
体の全長にわたる紙厚データを検出し、該紙厚データに
従って、印字時の改行動作時に所定ギャップが保持され
る位置にプラテンが来るように調整手段を駆動する微調
整制御手段は主制御部10が兼ねる。
【0042】本実施例は、まず、主制御部10は媒体吸
入時、図3の検知手段により媒体21の全長にわたる紙
厚データを検出し、まず検知した吸入媒体の印字開始行
の紙厚データよりギャップAを確保する。その後、改行
時に、主制御部10は各行毎の紙厚に応じて印字ギャッ
プAを保持するようにプラテン8の位置の微調整を行
う。これにより、安定した印字をすることができ、印字
の濃淡が生じることを防ぐことができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれ
ば、印字ヘッドと、該印字ヘッド側に設けたリボンプロ
テクタブラケットと、前記印字ヘッドに対向するプラテ
ンと、リボンプロテクタブラケットと印字媒体間のギャ
ップを調整する調整手段を有する印字部を有し、媒体挿
入排出口から挿入される通帳並びに伝票の媒体を、複数
のフィードローラおよびこれらに対向配置したプレッシ
ャローラより成る搬送手段により前記印字部へ搬送し、
前記調整手段によりギャップを調整して印字を行い、印
字が終了した媒体を同搬送手段により媒体挿入排出口へ
排出する通帳伝票プリンタにおいて、通帳等の冊子媒体
の印字時、紙厚と印字ページ・行数のデータを管理する
管理手段と、印字終了後、前記媒体の紙厚と印字ページ
・行数のデータに基づいて、現在の位置が見開きページ
の厚いページもしくは見開きページの薄いページで1行
目〜センターホールドまでであるかを判定する判定手段
を設け、それらに相当する場合、印字時に調整したギャ
ップのままで、フィードローラによる媒体排出を実行す
る排出制御手段を設けたので、排出時に、ギャップの調
整動作を省略できる場合を選出し、同動作の省略を実行
することができる。
【0044】これにより、排出時の処理動作を最小限に
押さえることが可能となり、処理時間を短縮するという
効果がある。さらに、本発明は、同様の通帳伝票プリン
タにおいて、媒体吸入時、前記媒体種判定手段の判定結
果に基づいて、媒体搬送と同時並行処理により前記調整
手段を駆動してギャップを媒体吸入に必要な最小な量に
調整する吸入制御手段を設けたので、吸入時に媒体種類
を検出し、これにより通帳外の媒体の場合、吸入動作と
並行して、搬送に支障が無い範囲内でギャップを出来る
だけ狭めておくことができる。もしくは、同様の通帳伝
票プリンタにおいて、媒体が挟まれた時のフィードロー
ラに対するプレッシャローラの距離を検知する検知手段
を設け、媒体吸入時、該検知手段の検知により媒体の紙
厚データを検出し、該紙厚データに従って、媒体搬送と
同時並行処理により前記調整手段を駆動してギャップを
媒体吸入に必要な最小な量に調整する吸入制御手段を設
けたので、吸入時に媒体厚を検出し、吸入動作と並行し
て、搬送に支障が無い範囲内でギャップを出来るだけ狭
めておくことができる。
【0045】これにより、印字時のギャップ出し動作量
を最小限に押さえられ、処理時間を短縮するという効果
がある。なお、媒体が挟まれた時のフィードローラに対
するプレッシャローラの距離を検知する検知手段を設け
た装置の場合、印字時のギャップ出しにおけるプラテン
の移動量を把握し、ダイレクトに必要なギャップを確保
するように前記調整手段を駆動する駆動制御手段を設け
れば、リボンプロテクタブラケットの接触検知センサは
不要となり、装置のコスト低減を実現する。
【0046】さらに、本発明は、同様の通帳伝票プリン
タにおいて、媒体が挟まれた時のフィードローラに対す
るプレッシャローラの距離を検知する検知手段を設け、
該検知手段の検知により媒体の紙厚データを検出し、外
紙厚データより印字時のギャップ出しにおけるプラテン
の移動量を把握し、前記媒体検知センサが媒体に接触す
る直前まで高速でプラテンを移動し、それ以降は低速で
移動するように前記調整手段を駆動する駆動制御手段を
設けたので、吸入時に媒体厚を検出し、媒体検知センサ
による検知の可能性の無い範囲は高速にプラテンを移動
することができる。
【0047】これにより、検知に影響しない範囲で一部
高速にプラテンを移動することが可能となり、検知の安
定度を下げることなく、高速処理を実現するという効果
がある。さらに、本発明は、同様の通帳伝票プリンタに
おいて、媒体が挟まれた時のフィードローラに対するプ
レッシャローラの距離を検知する検知手段を設け、媒体
吸入時、該検知手段により媒体の全長にわたる紙厚デー
タを検出し、該紙厚データに従って、印字時の改行動作
時に所定ギャップが保持される位置にプラテンが来るよ
うに調整手段を駆動する微調整制御手段を設けたので、
吸入時に媒体長すべての紙厚を検出し、印字動作の間、
紙厚の異なる各行において逐次ギャップAを保持するよ
うにプラテンの高さを補正することができる。
【0048】これにより、印字の濃淡の発生を防止する
ことが可能となり、安定した印字を実現するという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部概略側面図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施例を示す要部上面概略図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施例を示す要部側面図であ
る。
【図4】従来例を示す要部概略側面図である。
【図5】従来例の通帳印字時の印字部の状態を示す要部
概略側面図である。
【図6】従来例のプラテンアップダウン機構を示す概略
側面図である。
【図7】従来例の通帳インサータ機構部の構成の一例を
示す概略側面図である。
【図8】開いた状態の通帳の外観図である。
【図9】従来例の排出時において問題が生じる通帳の位
置を示す要部概略側面図である。
【符号の説明】
1 通帳インサータ 2 伝票インサータ 3 磁気ストライプ部 4 ページ・行センサ 5 印字部 6 自動ページめくり部 7 フィードローラ 8 プラテン 9 印字ヘッド 10 主制御部 11 モータ 12 リボンプロテクタブラケット 22 プレッシャローラ 23 フィードローラ 39 接触検知センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドと、該印字ヘッド側に設けた
    リボンプロテクタブラケットと、前記印字ヘッドに対向
    するプラテンと、リボンプロテクタブラケットと印字媒
    体間のギャップを調整する調整手段を有する印字部を有
    し、媒体挿入排出口から挿入される通帳並びに伝票の媒
    体を、複数のフィードローラおよびこれらに対向配置し
    たプレッシャローラより成る搬送手段により前記印字部
    へ搬送し、前記調整手段によりギャップを調整して印字
    を行い、印字が終了した媒体を同搬送手段により媒体挿
    入排出口へ排出する通帳伝票プリンタにおいて、 通帳等の冊子媒体の印字時、紙厚と印字ページ・行数の
    データを管理する管理手段と、 印字終了後、前記媒体の紙厚と印字ページ・行数のデー
    タに基づいて、現在の位置が見開きページの厚いページ
    もしくは見開きページの薄いページで1行目〜センター
    ホールドまでであるかを判定する判定手段を設け、 それらに相当する場合、印字時に調整したギャップのま
    まで、フィードローラによる媒体排出を実行する排出制
    御手段を設けたことを特徴とする通帳伝票プリンタ。
  2. 【請求項2】 吸入媒体の種類を判定する媒体種判定手
    段を有し、印字ヘッドと、該印字ヘッド側に設けたリボ
    ンプロテクタブラケットと、前記印字ヘッドに対向する
    プラテンと、リボンプロテクタブラケットと印字媒体間
    のギャップを調整する調整手段を有する印字部を有し、
    媒体挿入排出口から挿入される通帳並びに伝票の媒体
    を、複数のフィードローラおよびこれらに対向配置した
    プレッシャローラより成る搬送手段により前記印字部へ
    搬送し、前記調整手段によりギャップを調整して印字を
    行い、印字が終了した媒体を同搬送手段により媒体挿入
    排出口へ排出する通帳伝票プリンタにおいて、 媒体吸入時、前記媒体種判定手段の判定結果に基づい
    て、媒体搬送と同時並行処理により前記調整手段を駆動
    してギャップを媒体吸入に必要な最小な量に調整する吸
    入制御手段を設けたことを特徴とする通帳伝票プリン
    タ。
  3. 【請求項3】 印字ヘッドと、該印字ヘッド側に設けた
    リボンプロテクタブラケットと、前記印字ヘッドに対向
    するプラテンと、リボンプロテクタブラケットと印字媒
    体間のギャップを調整する調整手段を有する印字部を有
    し、媒体挿入排出口から挿入される通帳並びに伝票の媒
    体を、複数のフィードローラおよびこれらに対向配置し
    たプレッシャローラより成る搬送手段により前記印字部
    へ搬送し、前記調整手段によりギャップを調整して印字
    を行い、印字が終了した媒体を同搬送手段により媒体挿
    入排出口へ排出する通帳伝票プリンタにおいて、 媒体が挟まれた時のフィードローラに対するプレッシャ
    ローラの距離を検知する検知手段を設け、 媒体吸入時、該検知手段の検知により媒体の紙厚データ
    を検出し、該紙厚データに従って、媒体搬送と同時並行
    処理により前記調整手段を駆動してギャップを媒体吸入
    に必要な最小な量に調整する吸入制御手段を設けたこと
    を特徴とする通帳伝票プリンタ。
  4. 【請求項4】 印字時のギャップ出しにおけるプラテン
    の移動量を把握し、ダイレクトに必要なギャップを確保
    するように前記調整手段を駆動する駆動制御手段を設け
    たことを特徴とする請求項3項記載の通帳伝票プリン
    タ。
  5. 【請求項5】 印字ヘッドと、該印字ヘッド側に設けた
    リボンプロテクタブラケットと、外リボンプロテクタブ
    ラケットに搭載した接触検知センサと、前記印字ヘッド
    に対向するプラテンと、リボンプロテクタブラケットと
    印字媒体間のギャップを調整する調整手段を有する印字
    部を有し、媒体挿入排出口から挿入される通帳並びに伝
    票の媒体を、複数のフィードローラおよびこれらに対向
    配置したプレッシャローラより成る搬送手段により前記
    印字部へ搬送して、接触検知センサと調整手段によりギ
    ャップ出しを行った後、印字を行い、印字が終了した媒
    体を同搬送手段により媒体挿入排出口へ排出する通帳伝
    票プリンタにおいて、 媒体が挟まれた時のフィードローラに対するプレッシャ
    ローラの距離を検知する検知手段を設け、 該検知手段の検知により媒体の紙厚データを検出し、外
    紙厚データより印字時のギャップ出しにおけるプラテン
    の移動量を把握し、前記媒体検知センサが媒体に接触す
    る直前まで高速でプラテンを移動し、それ以降は低速で
    移動するように前記調整手段を駆動する駆動制御手段を
    設けたことを特徴とする通帳伝票プリンタ。
  6. 【請求項6】 印字ヘッドと、該印字ヘッド側に設けた
    リボンプロテクタブラケットと、前記印字ヘッドに対向
    するプラテンと、リボンプロテクタブラケットと印字媒
    体間のギャップを調整する調整手段を有する印字部を有
    し、媒体挿入排出口から挿入される通帳並びに伝票の媒
    体を、複数のフィードローラおよびこれらに対向配置し
    たプレッシャローラより成る搬送手段により前記印字部
    へ搬送し、前記調整手段によりギャップを調整して印字
    を行い、印字が終了した媒体を同搬送手段により媒体挿
    入排出口へ排出する通帳伝票プリンタにおいて、 媒体が挟まれた時のフィードローラに対するプレッシャ
    ローラの距離を検知する検知手段を設け、 媒体吸入時、該検知手段により媒体の全長にわたる紙厚
    データを検出し、該紙厚データに従って、印字時の改行
    動作時に所定ギャップが保持される位置にプラテンが来
    るように調整手段を駆動する微調整制御手段を設けたこ
    とを特徴とする通帳伝票プリンタ。
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