JPH06328388A - 原反のスライス方法、及びその装置 - Google Patents

原反のスライス方法、及びその装置

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JPH06328388A
JPH06328388A JP14269193A JP14269193A JPH06328388A JP H06328388 A JPH06328388 A JP H06328388A JP 14269193 A JP14269193 A JP 14269193A JP 14269193 A JP14269193 A JP 14269193A JP H06328388 A JPH06328388 A JP H06328388A
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JP
Japan
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cutter
base
swivel
original fabric
respect
Prior art date
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JP14269193A
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English (en)
Inventor
Ikuo Fujiyoshi
郁生 藤吉
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Toshin KK
Original Assignee
Toshin KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原反をスライスするに際して、カッターの旋回
を自動的に行って、作業者の経験の有無を問わずに高能
率で作業ができ、しかも製品歩留りを高めることであ
る。 【構成】カッター台9に旋回台14を設けて、この旋回
台14にカッターTを装着し、この旋回台14は、カッ
ターTの先端を通る垂直線上に設けられた旋回軸18を
中心にしてカッター台9に対して旋回可能に装着され、
DCモータ26により旋回台14を旋回させて、ロータ
リーエンコーダー23によりその旋回角度を検出するこ
とにより、原反Mに対してカッターTの切込み角度を自
動的に変化させて、この原反Mのスライスを行うように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横送り台を主軸の軸方
向に横送りさせながら、この横送り台に装着されたカッ
ター台を前進させることにより、主軸の外側に嵌め込ま
れた原反に対してカッターを切り込ませて、円筒状の原
反を所定巾に連続してスライスする方法、及びその装置
に関するものである。なお、本明細書において、「原
反」とは、片面テープ、両面テープ、或いはフィルムを
小巾にスライスする前の円筒状になっている状態のもの
をいう。
【0002】
【従来の技術】最初に、図10ないし図12を参照にし
て、原反のスライス方法について説明する。図10に示
されるように、原反Mの右端面Maから左端面Mbに向
けて、カッターTをスライス巾だけ横移動させては、原
反Mに対して前進させて切り込んでいる。ここで、図1
0で二点鎖線で示されるように、カッターTを原反Mの
軸心C1 に対して直交させた状態にして、原反Mに対し
て切り込むと、その左右の両端面Ma,Mbにおいて
は、いずれも端面側の抵抗がその内側に比較して小さい
ので、原反Mに切り込んだカッターTは、いずれも端面
側に横逃げしてしまう。よって、右端面Maの側におい
ては、原反Mを所定巾にスライスしたテープmの断面形
状は、図11に示されるようになって、その両端面が軸
心C1 に対して直交せずに、僅かに傾斜して全体形状が
皿状となってしまう。
【0003】そこで、原反Mの両端部においては、図1
0で実線で示されるように、カッターTの横逃げ角(そ
の角度をθ12 とする)を経験的に読み取って、その
角度だけ逆方向に傾けてスライスしている。そして、こ
のカッターTを傾けるのは、その都度行うこともある
が、作業能率の関係で数回のスライスに対して1回行う
ことが多く、このカッターTを傾ける角度、及びその方
向は、原反Mのスライス位置、その種類或いは大きさな
どによってそれぞれ異なり、その微妙な調整は、作業者
の豊富な経験に依存する他はなかった。特に、最初の数
回のスライスは、試験的に行うことが多いので、上記し
たような皿状のテープmがスライスされた場合は、不良
品として処理される。このため、従来の原反のスライス
方法は、経験豊富な作業者でないと、その作業を行え
ず、しかも作業能率が悪いと共に、不良品が出る割合も
高くて、歩留りが悪いという欠点があった。
【0004】また、従来のスライス方法においては、カ
ッターTを傾ける(旋回させる)場合において、その旋
回中心は、自身の回転中心の直下に設けられた旋回軸で
あったために、カッターTを傾けると、その先端は原反
Mの長手方向に変位する。よって、カッターTを傾けた
直後にスライスされたテープmは、図12に示されるよ
うに、その両端面が平行でなくなって、これも不良品と
なり、更に製品歩留りを悪くする原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、作業者の熟
練に依存している従来の原反のスライス方法の上記諸欠
点に鑑み、スライス方法自体を変更すると共に、カッタ
ーの旋回を自動的に行って、作業者に経験の有無を問わ
ずに高い能率で作業ができて、しかも製品歩留りの高い
原反のスライス方法、及びその装置の提供を課題として
なされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、主軸の軸方向
に沿って往復動を行う横送り台にカッター台が該主軸に
対して前後進可能に装着され、該カッター台に薄円板状
のカッターが前記主軸の軸直角面内において回転可能に
装着され、前記主軸の外側に原反を嵌め込んで、前記横
送り台を前記主軸の軸方向に所定量ずつ横送りさせなが
ら、前記カッター台を前進させて、これに装着されたカ
ッターを前記原反に対して切り込ませることにより、該
原反を所定巾に連続してスライスする装置であって、前
記カッター台に旋回台が設けられて、該旋回台にカッタ
ーが装着され、該旋回台は、該カッターの先端を通る垂
直線上に設けられた旋回軸を中心にして前記カッター台
に対して旋回可能に装着されて、該カッター台に対する
該旋回台の旋回角度を検出するための旋回角度検出手段
と、該カッター台に対して前記旋回軸を中心にして旋回
台を旋回させるための旋回駆動手段とを備え、該旋回角
度検出手段と該旋回駆動手段とによって、前記カッター
を前記旋回軸を中心に傾けることにより、原反に対して
カッターの切込み角度を僅かずつ変化させながら、該原
反を連続してスライスするように構成したことを特徴と
している。
【0007】
【発明の作用】原反をスライスするためのカッターが、
その先端を通る垂直線上に設けられた旋回軸を中心に旋
回して傾く構成であるので、このカッターを傾けても、
その先端は、原反の長手方向に全く変位しない。よっ
て、横送り台を原反のスライス巾だけ横送りさせなが
ら、原反に対してカッターを切り込むと、スライスされ
るテープの巾は全て一定となって、不良品がなくなり、
製品歩留りが高まる。また、旋回角度検出手段と旋回駆
動手段とによって、旋回台を、カッターの先端を通る垂
直線上に設けられた旋回軸を中心にしてカッター台に対
して旋回させることにより、カッターを設定通りに傾け
て、原反を自動的にスライスでき、その作業に対して熟
練が不要となると共に、その能率も高まる。
【0008】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。図1は、本発明に係るスライス装置の平面図
であり、図2は、一部が断面で示された図1のB−B矢
視の拡大図である。主軸用電動機、変速機構、横送りね
じ1の駆動機構、シーケンサー(PC)の制御機器が内蔵さ
れている主軸台2と、心押し台3を固定した側枠4との
間には、一対の支持部材5,5が平行、かつ同一高さに
配置されている。この一対の支持部材5,5の間には、
前記横送りねじ1が配置されている。本実施例では、横
送りねじ1は、ボールねじで構成されている。横送りね
じ1は、主軸台2内に駆動機構を有し、一端部が前記側
枠4に軸支されている。なお、横送りねじ1の駆動機構
は、オープンループ制御方式により位置決め制御可能と
されている。2本の主軸S1,S2 は、主軸台2の側でタ
ーレット方式で連結されており、ターレット軸を半回転
させることにより、スライス側と原反装着側との間でそ
の位置を交互に変更できる。
【0009】また、図2において、前記一対の支持部材
5,5の上面には、それぞれレール6,6が取付けられ
ている。各レール6,6の上には、長方形板状に形成さ
れた横送り台7が配置されている。この横送り台7の下
面には、前記レール6,6に摺動自在に案内される案内
部材8,8が固定されている。横送り台7のほぼ中央下
面には、前記横送りねじ1がねじ込まれている送り駒7
aが垂下して固定されている。横送り台7は、横送りね
じ1の駆動回転により一対の支持部材5,5の上を横送
りされる。この横送り台7の上には、長方形板状に形成
されたカッター台9が配置されている。カッター台9の
後端部の上部には、送り用の固定片9aが固定されてい
る。横送り台7の上面には、一対のレール11,11が
互いに平行となって前記主軸S1,S2 の軸直角方向に沿
って取付けられている。カッター台9の下面には、案内
部材12が固定されている。案内部材12は、前記一対
のレール11,11に摺動自在に案内され、適当な間隔
をおいて前後に2個ずつ配置されている。本実施例にお
いては、カッター台9の巾は、前記横送り台7の巾とほ
ぼ同一であるが、その長さは、横送り台7よりも短くな
っている。横送り台7の後部には、固定枠13aを介し
て進退用シリンダー13が主軸S1,S2 の軸直角方向に
沿って装着されている。固定枠13aは、進退用シリン
ダー13を挟んで、そのロッド13bの位置を高めるた
めのものであり、その全体は折れ曲がってコの字状に形
成されている。進退用シリンダー13のロッド13b
は、前記固定片9aに連結されている。進退用シリンダ
ー13のロッド13bの出入りにより、横送り台7上に
おいてカッター台9が主軸S1 の外側に嵌め込まれた原
反Mに対して進退するように構成されている。なお、こ
のカッター台9の前進端、および後退端は、いずれもス
トッパー(図示せず)により定められている。
【0010】カッター台9の上面には、旋回台14が配
置されている。この旋回台14の先端部は、カッター台
9の先端部に臨んでいる。この旋回台14は、カッター
台9の上面に所定の間隔をおいて固定された一対の支持
片15,15の上に載置されている。この一対の支持片
15,15は、断面ハット状に形成され、その上面に
は、旋回台14の下面と接する長方形板状の摺動片15
a,15aが固定されている。また、図1において、旋
回台14の上面には支承台16が固定され、この支承台
16に薄円板状のカッターTの回転軸Taが回転自在に
支承されている。カッターTは、主軸S1 の軸心に対し
て直交する平面内において回転可能になっている。支承
台16の下部には、後述のクランプ装置17と干渉を避
けるための空所17aが設けられている。
【0011】次に、図1のD−D矢視拡大断面図である
図3を参照する。旋回台14は、その先端部において旋
回軸18を介してカッター台9に水平面内で旋回自在に
支持されている。この旋回軸18は、全体は段付ロッド
状に形成され、上部より順次小径部18a、大径部18
b、支軸部18c、ねじ部18d、連結軸部18eが設
けられている。小径部18aは、旋回台14の垂直な旋
回軸心C2 を中心として穿孔された嵌着孔14aに嵌着
されている。支軸部18cは、環体19に回動自在に嵌
められている。環体19は、下端部に小径の嵌合部19
aが形成されている。この嵌合部19aは、カッター台
9に穿孔された嵌合孔9bに嵌着されている。ここで環
体19の嵌着部分を除いた高さと、大径部18bの高さ
とを加えた高さは、前記支持片15と、摺動片15aと
を加えた高さに等しい。ねじ部18dには、薄円板状の
ナット体21がねじ込まれている。カッター台9の嵌合
孔9bの下部には、断面逆ハット状のエンコーダー取付
片22が固定されている。この取付片22の下端には、
取付孔22aを介して、ロータリーエンコーダー23が
固定されている。旋回軸18の連結軸部18eには、継
手23aを介してロータリーエンコーダー23の回転軸
23bが連結されている。この構成により、旋回軸心C
2 を中心として旋回台14が旋回すると、これと一体と
なって旋回軸18が回動して、この旋回軸18に連結さ
れたロータリーエンコーダー23の回転軸を回動させ、
これにより旋回台14の旋回角度に対応したパルス列を
発生するようになっている。
【0012】次に、図1を参照して、前記クランプ装置
17について説明する。前記旋回台14には、前記カッ
ターTを中心としてその左右に一対の円弧状の長孔14
b,14bが穿孔されている。この一対の円弧状の長孔
14b,14bの中心線Lが含まれる円の中心は、前記
旋回軸18の中心と一致している。次に、図1のE−E
矢視拡大断面図である図4を参照する。カッター台9に
おける前記各長孔14b,14bの直下には、そのロッ
ド24aを上部に突出するシリンダー24が固定されて
いる。このシリンダー24は空気圧で駆動されて、その
ロッド24aの上部には、段付ロッド状のクランプ片2
5が固定されている。クランプ片25は、上部に設けら
れた円板状の押圧部25aと、下部に設けられた軸部2
5bとで構成される。クランプ片25の押圧部25aは
旋回台14の上方に配置され、その軸部25bは、長孔
14bに余裕をもって嵌められている。シリンダー24
の駆動により、クランプ片25の押圧部25aを旋回台
14に押圧して、旋回台14をカッター台9に対してク
ランプするように構成されている。
【0013】また、図1において、前記固定片9aに
は、前記旋回台14を旋回駆動させるための減速機付の
DCモータ26が装着されている。このDCモータ26
は、その出力軸が主軸S1 と平行になっていて、この出
力軸には、送りねじ26aが固定されている。この送り
ねじ26aは、ボールねじで構成されている。送りねじ
26aの端部は、固定片9aに立設された長方形板状の
軸支片26bに軸支されている。この送りねじ26a
と、旋回台14の後端部とは、係合部材により互いに連
結され、DCモータ26の駆動により送りねじ26aを
回転させて、旋回台14を旋回させるようになってい
る。この係合部材を、図1の「F」の部分の拡大図であ
る図5と、図5のH−H矢視断面図である図6を参照に
して説明する。旋回台14の後端部には、上下に二又板
状に分かれた一対の係合片14c,14cが形成されて
いる。各係合片14c,14cの内側には、上下に平面
部27a,27aが形成されたナット体27が配置され
ている。前記送りねじ26aは、このナット体27にね
じ込まれている。この平面部27a,27aには、四角
板状の摺動片28,28が固定されている。摺動片2
8,28には、後述の係止ピン29,29を案内可能と
する縦溝28a,28aが形成されている。この縦溝2
8a,28aは、一定深さで、前記送りねじ26aに直
交して形成されている。係止ピン29,29は、前記係
合片14c,14cに穿孔された嵌合孔14d,14d
に嵌着されている。ここで、減速機付のDCモータ26
が駆動されると、送りねじ26aが回転して、これにね
じ込まれているナット体27が該送りねじ26aの軸方
向に変位されて、前記旋回軸18を中心にして旋回台1
4を旋回させる。図1において一点鎖線は、所定角度旋
回された旋回台14を示す。
【0014】この実施例においては、旋回台14を旋回
駆動させるための減速機付のDCモータ26と、ロータ
リーエンコーダー23と、クランプ装置17と、進退用
シリンダー13と、入力データ設定装置Jとは、主軸台
2に内蔵されるシーケンサー(PC)の入出力装置(I/O) に
接続されている。横送りねじ1の駆動機構は、直接にシ
ーケンサー(PC)に接続されて、横送りパルス分配制御が
行われる。ここで、長さ110mm以上の原反Mをスライ
スする例を述べる。入力データ設定装置Jには、最初の
カッターTの切込み角度(−2度)、各切込み角度の変
化量(+0.2 度)、切込み回数(10回)、スライス巾
(10mm)がそれぞれ設定されるとする。この場合にお
いて、切込み回数設定用のカウンターには「10」が設
定される。また、主軸S1 の回転数は図示しない手段に
て設定されている。カッターTの先端は、主軸S1 の外
側に嵌め込まれた原反Mより僅かに離れ、その横送り位
置は、原反Mの右端面より10mmだけ内側に送られてい
るものとする。以後の記載においては省略されるが、設
定値の読込み、アクチュエータの起動等は、すべて入出
力装置(I/O) を介して行われる。起動のための信号が入
力され、運転を開始すると、主軸S1 が回転されると共
に、クランプ装置17のシリンダー24が駆動されて、
旋回台14はカッター台9に対して緩められ旋回可能と
なる。切込み角度(−2度)が読み込まれ、減速機付の
DCモータ26を駆動して旋回台14を旋回させると同
時に、ロータリーエンコーダー23から出力されるパル
ス列をシーケンサー(PC)内のカウンターにより計数させ
る。カッターTの切込み角度が(−2度)となるとDC
モータ26を停止させると共に、クランプ装置17のシ
リンダー24が、再び駆動されて旋回台14はカッター
台9に対して固定されて旋回不能となる。なお、ロータ
リーエンコーダー23から出力されるパルス列は、図示
しない表示装置により角度変換されて表示されている。
【0015】ここで、進退用シリンダー13が駆動され
ると、カッター台9は、原反Mに対して前進して、カッ
ターTは、(−2度)の切込み角度で、駆動回転されて
いる原反Mに切り込まれる。図7は、この切込みの態様
を示す模式図である。図の下方の矢印群は、旋回台14
の移動方向を示すものである。二重矢印はカッターTの
切込み方向、黒塗矢印は横送り方向、通常の矢印は後退
方向がそれぞれ示されている。なお、矢印群の上の数字
は、切込み回数を示し、下の括弧付の数字は、回数設定
用のカウンターの表示値を示す。カッターTの先端が原
反Mの芯材である紙管に達すると、シリンダー13のロ
ッド13bは後退され、カッターTは原位置に復帰され
る。ここで、1回目の切込みが終了したので、切込み回
数設定用のカウンターは、1回減ぜられて(9回)とな
る。再び、クランプ装置17のシリンダー24が駆動さ
れて、旋回台14はカッター台9に対して緩められ旋回
可能となる。切込み角度の変化量(+0.2度)が読み込
まれ、DCモータ26を逆転駆動して旋回台14を、前
記とは逆方向に旋回させると同時に、ロータリーエンコ
ーダー23から出力されるパルス列をシーケンサー(PC)
内のカウンターにより計数させる。カッターTの切込み
角度が、最初の切込み角度(−2度)に1回の変化量
(+0.2度)を加えた(−1.8度)となると、DCモー
タ26が停止されると共に、クランプ装置17のシリン
ダー24が再び駆動されて、旋回台14はカッター台9
に対して固定されて旋回不能となる。
【0016】上記したカッターTによる原反Mのスライ
スにおいて、カッター台9に対して旋回台14を旋回さ
せて、原反Mの軸心C1 に対してカッターTを傾ける場
合において、このカッターTは、自身の先端を中心に旋
回する構造になっているために、カッターTを傾けて
も、その先端は原反Mの長手方向には、全く変位しな
い。このため、カッターTを傾けても、原反Mのスライ
ス巾は一定している。
【0017】ここで、切断巾(10mm)が設定されてい
るので、これが読み込まれ、横送りねじ1の駆動機構が
駆動されて、横送り台7は、図7の黒塗矢印で示される
ように、主軸台2の側に10mm送られて停止される。こ
こで、再びシリンダー13が駆動され、カッター台9
は、原反Mに対して前進されて、カッターTは、回転さ
れている原反Mを(−1.8度)の切込み角度で切り込
む。カッターTの先端が原反Mの芯材である紙管に達す
ると、シリンダー13のロッド13bは後退され、再び
カッターTは原位置に復帰される。ここで、2回目の切
込みが終了したので、切込み回数設定用のカウンター
は、更に1回減ぜられて(8回)となる。再び、クラン
プ装置17のシリンダー24が駆動されて、旋回台14
はカッター台9に対して緩められて旋回可能となる。切
込み角度の変化量(+0.2度)が読み込まれ、DCモー
タ26が駆動されて、旋回台14を前記と同方向に旋回
させると同時に、ロータリーエンコーダー23から出力
されるパルス列をシーケンサー(PC)内のカウンターによ
り計数させる。カッターTの切込み角度が、直前の切込
み角度(−1.8度)に変化量(+0.2度)を加えた(−
1.6度)となると、DCモータ26を停止させると共
に、クランプ装置17のシリンダー24が再び駆動され
て、旋回台14はカッター台9に対して固定されて旋回
不能となる。
【0018】上記した動作を、切込み回数設定用のカウ
ンターの内容が(0回)となるまで繰り返すことによ
り、この例の場合は、最初の右端部のものを含めて、切
断巾(10mm) の11個の製品が切断される。10回切
断後は、切込み角度は(0度)になるが、切断を継続し
て以後の切断を、切込み角度(0度)で切断巾(10m
m)とすることも、シーケンサー(PC)内に蓄積されるプ
ログラムにより可能である。また、この例では、原反M
を小巾で多数個切断する例を示したが、原反Mの両耳切
断も可能である。この例を次に示す。入力データ設定装
置Jには、最初のカッターTの初期の切込み角度(−2
度)、切込み角度の変化量(+4度)、切込み回数(1
回)、切断巾(500mm)のように設定する。この場
合、切込み角度(−2度)で一方の耳が切断され、旋回
台14が500mmだけ横移動した後に、切込み角度(+
2度)で他方の耳が切断される。
【0019】前記した例では、切込み巾が一定で、原反
Mに対して任意の切込み角度を設定して切り込むことが
できるものであったが、切込み巾も途中から変更するこ
とも可能である。入力データ設定装置Jを、複数の設定
部に分けて、それぞれのデータを読み出すことにより、
最初の10個の巾は(8mm)、次の15個の巾は(12
mm) に切断することも可能である。
【0020】上記実施例においては、旋回台14の旋回
駆動手段を減速機付のDCモータと送りねじとで構成し
ているが、他の手段としてもよい。図8は、旋回台14
の駆動手段として、上下に配置された減速機付のDCモ
ータ31と、その出力軸に固定されたピニオン32とで
構成した例の平面図である。このピニオン32には、旋
回台14の後端部に形成されたセクタギア33が噛み合
わされている。ピニオン32には、バックラシュ除去処
理が施されている。また、ピニオン32には、ロータリ
ーエンコーダー34が固定されているので、前記実施例
と同様に、旋回台14の旋回角度をパルス列に変換して
制御することができる。図9は、旋回台14の旋回駆動
手段としてリニアパルスモータが使用されていて、第1
実施例の減速機付のDCモータの配置位置にリニアパル
スモータ35を配置した平面図である。パルスモータ3
5と旋回台14とは、係合部材36で係合されている。
係合部材36は、第1の実施例と同様な係合部材が用い
られている。但し、この係合部材36を構成している係
合片37は、二又板状に分かれたものでなく、片側だけ
に係合されるものである。この実施例では、リニアパル
スモータ35に旋回台14の旋回角度に対応したパルス
を送って、これを駆動する構成であるので、リニアパル
スモータ35そのものが、旋回台14の旋回角度検出手
段を兼用しており、上記各実施例のロータリーエンコー
ダーのような旋回角度検出手段が不要になると共に、送
りねじなどの機構部品も不要となる利点がある。
【0021】
【発明の効果】本発明は、カッター台の上に旋回台が設
けられて、該旋回台にカッターが主軸の軸直角面内にお
いて回転可能に装着され、該旋回台は、該カッターの先
端を通る垂直線上に設けられた旋回軸を中心にして旋回
可能に装着されて、該横送り台に対する該カッター台の
旋回角度を検出するための旋回角度検出手段と、該横送
り台に対して前記旋回軸を中心にしてカッター台を旋回
させるための旋回駆動手段とを備え、該旋回角度検出手
段と該旋回駆動手段とによって、前記カッターを前記旋
回軸を中心に傾けることにより、原反に対してカッター
の切込み角度を僅かずつ変化させながら、該原反を連続
してスライスするように構成してあるので、カッター台
に対して旋回台は、カッターの先端を通る垂直線上に設
けられた旋回軸を中心にして旋回し、原反に対するカッ
ターの切込み角度を変更させるために該カッターを傾け
ても、その先端は、原反の長手方向に全く変位しない。
よって、横送り台を原反のスライス巾だけ横送りさせな
がら、原反に対してカッターを切り込むと、スライスさ
れるテープの巾は全て一定となって、不良品がなくな
り、製品歩留りが高まる。また、旋回角度検出手段と旋
回駆動手段とによって、旋回台を、カッターの先端を通
る垂直線上に設けられた旋回軸を中心にして旋回させる
ことにより、カッターを設定通りに傾けて、原反を自動
的にスライスでき、その作業に対して熟練が不要となる
と共に、その能率も高まる。更に、過去に作業を行った
時のカッターの切込み角度などの各種データをシーケン
サーに蓄積しておいて、原反の種類、材質などに応じ
て、最適のものを選択して使用することにより、作業者
の熟練度とは無関係に、最適なスライス条件で原反のス
ライスを行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライス装置の平面図である。
【図2】一部を破断した図1のB−B矢視の拡大図であ
る。
【図3】図1のD−D矢視拡大断面図である。
【図4】図1のE−E矢視拡大断面図である。
【図5】図1の「F」の部分の拡大図である。
【図6】図5のH−H矢視断面図である。
【図7】本発明の切込み作用を示す模式図である。
【図8】本発明に係る他の実施例のスライス装置の平面
図である。
【図9】本発明に係る更に他の実施例のスライス装置の
平面図である。
【図10】原反Mのスライス方法の説明図である。
【図11】全体形状が皿状となってスライスされたテー
プmの断面図である。
【図12】カッターの切込み角度を変更した直後にスラ
イスされたテープmの断面図である。
【符号の説明】
2 :旋回軸心 M:原反 S1,2 :主軸 T:カッター 1:横送りねじ(旋回駆動手段) 7:横送り台 9:カッター台 14:旋回台 18:旋回軸 23,34:ロータリーエンコーダー(旋回角度検出手
段) 26,31:DCモータ(旋回駆動手段) 32:ピニオン(旋回駆動手段) 33:セクタギア(旋回駆動手段) 35:リニアパルスモータ(旋回駆動手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側に原反を嵌め込んだ主軸を駆動回転
    させて、薄円板状のカッターを該主軸の軸方向に所定量
    ずつ横送りさせながら前進させて、該カッターを前記原
    反に対して切り込ませることより、該原反を所定巾に連
    続してスライスする方法であって、該カッターを、その
    先端を通る垂直線上に設けられた旋回軸を中心に旋回さ
    せて傾けることにより、原反に対してカッターの切込み
    角度を僅かに変化させながら、該原反をスライスするこ
    とを特徴とする原反のスライス方法。
  2. 【請求項2】 主軸の軸方向に沿って往復動を行う横送
    り台にカッター台が該主軸に対して前後進可能に装着さ
    れ、該カッター台に薄円板状のカッターが前記主軸の軸
    直角面内において回転可能に装着され、前記主軸の外側
    に原反を嵌め込んで、前記横送り台を前記主軸の軸方向
    に所定量ずつ横送りさせながら、前記カッター台を前進
    させて、これに装着されたカッターを前記原反に対して
    切り込ませることにより、該原反を所定巾に連続してス
    ライスする装置であって、前記カッター台に旋回台が設
    けられて、該旋回台にカッターが装着され、該旋回台
    は、該カッターの先端を通る垂直線上に設けられた旋回
    軸を中心にして前記カッター台に対して旋回可能に装着
    されて、該カッター台に対する該旋回台の旋回角度を検
    出するための旋回角度検出手段と、該カッター台に対し
    て前記旋回軸を中心にして旋回台を旋回させるための旋
    回駆動手段とを備え、該旋回角度検出手段と該旋回駆動
    手段とによって、前記カッターを前記旋回軸を中心に傾
    けることにより、原反に対してカッターの切込み角度を
    僅かずつ変化させながら、該原反を連続してスライスす
    るように構成したことを特徴とする原反のスライス装
    置。
JP14269193A 1993-05-21 1993-05-21 原反のスライス方法、及びその装置 Pending JPH06328388A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002178294A (ja) * 2000-12-12 2002-06-25 Ooyama Foods Machinery:Kk 菓子生地製造装置及びシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002178294A (ja) * 2000-12-12 2002-06-25 Ooyama Foods Machinery:Kk 菓子生地製造装置及びシステム

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