JPH06328374A - マイクロマニピュレータ - Google Patents
マイクロマニピュレータInfo
- Publication number
- JPH06328374A JPH06328374A JP5142716A JP14271693A JPH06328374A JP H06328374 A JPH06328374 A JP H06328374A JP 5142716 A JP5142716 A JP 5142716A JP 14271693 A JP14271693 A JP 14271693A JP H06328374 A JPH06328374 A JP H06328374A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- links
- base member
- base body
- link
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25J—MANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
- B25J7/00—Micromanipulators
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25J—MANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
- B25J15/00—Gripping heads and other end effectors
- B25J15/08—Gripping heads and other end effectors having finger members
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25J—MANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
- B25J17/00—Joints
- B25J17/02—Wrist joints
- B25J17/0208—Compliance devices
- B25J17/0216—Compliance devices comprising a stewart mechanism
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/20—Control lever and linkage systems
- Y10T74/20207—Multiple controlling elements for single controlled element
- Y10T74/20341—Power elements as controlling elements
- Y10T74/20354—Planar surface with orthogonal movement only
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Robotics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manipulator (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 マイクロマニピュレータの特性を、小型に形
成可能にするという前提条件のもとに改善し、一対の6
自由度パラレルリンク機構からなるハンドモジュールを
用いた2本指のマイクロマニピュレータに、外力により
組立状態が簡単に崩れない強度をもたせ、スプリングに
よる振動系をなくし、急速な動作に対する追従性をもた
せる。 【構成】 一対をなす各ハンドモジュール1を、ベース
部材2と、基体4上に手先片5を取付けてなるエンドエ
フェクタ3と、ベース部材2と基体4を連結する6本の
リンク6とにより構成する。各リンク6はその3本づつ
を1群として、各群のリンク6における両端のベース部
材2及び基体4との接続点を、ベース部材2及び基体4
の中心軸線の周りの円周上にほぼ等分に、且つ両群のリ
ンク6を反対方向に傾斜させて配設する。各リンク6の
両端とベース部材2及び基体4とは、可撓性の金属線状
部材11により直接的に連結し、各リンク6をそれぞれ
に設けた圧電素子15により伸縮可能とする。
成可能にするという前提条件のもとに改善し、一対の6
自由度パラレルリンク機構からなるハンドモジュールを
用いた2本指のマイクロマニピュレータに、外力により
組立状態が簡単に崩れない強度をもたせ、スプリングに
よる振動系をなくし、急速な動作に対する追従性をもた
せる。 【構成】 一対をなす各ハンドモジュール1を、ベース
部材2と、基体4上に手先片5を取付けてなるエンドエ
フェクタ3と、ベース部材2と基体4を連結する6本の
リンク6とにより構成する。各リンク6はその3本づつ
を1群として、各群のリンク6における両端のベース部
材2及び基体4との接続点を、ベース部材2及び基体4
の中心軸線の周りの円周上にほぼ等分に、且つ両群のリ
ンク6を反対方向に傾斜させて配設する。各リンク6の
両端とベース部材2及び基体4とは、可撓性の金属線状
部材11により直接的に連結し、各リンク6をそれぞれ
に設けた圧電素子15により伸縮可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、μmオーダーの精密位
置決めを必要とするような分野、特に、IC産業(ウエ
ハーの精密位置決め)、バイオエンジニアリング、医療
(マイクロサージャリー)、衛星通信(アンテナの精密
位置決め)などにおいて利用するのに適したマイクロマ
ニピュレータの改良に関するものである。
置決めを必要とするような分野、特に、IC産業(ウエ
ハーの精密位置決め)、バイオエンジニアリング、医療
(マイクロサージャリー)、衛星通信(アンテナの精密
位置決め)などにおいて利用するのに適したマイクロマ
ニピュレータの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微小対象物を操作する技術、いわゆるマ
イクロマニピュレーションは、マイクロエレクトロニク
ス、バイオテクノロジー、医療などの様々の分野で必要
とされている。このような現状にかんがみ、本発明者ら
は、微細な世界では慣性力の影響が小さく、逆に表面力
の支配が大きくなることから、2本指によるハンドも十
分安定なマニピュレーションが可能であることに着目
し、6自由度パラレルリンク機構からなる駆動機構が、
作業性、制御性等において有効であることを確かめ、そ
れを先に特願平3−305220号において提案してい
る。
イクロマニピュレーションは、マイクロエレクトロニク
ス、バイオテクノロジー、医療などの様々の分野で必要
とされている。このような現状にかんがみ、本発明者ら
は、微細な世界では慣性力の影響が小さく、逆に表面力
の支配が大きくなることから、2本指によるハンドも十
分安定なマニピュレーションが可能であることに着目
し、6自由度パラレルリンク機構からなる駆動機構が、
作業性、制御性等において有効であることを確かめ、そ
れを先に特願平3−305220号において提案してい
る。
【0003】この既提案のマイクロマニピュレータは、
一対の6自由度パラレルリンク機構からなるハンドモジ
ュールを利用した2本指のハンドにより構成したもの
で、具体的には、上記各ハンドモジュールにおけるベー
ス部材と、手先片を有するエンドエフェクタの基体と
を、圧電素子により伸縮可能とした6本のリンクにより
連結するに際し、その6本のリンクの3本づつをそれぞ
れ1群として、両群のリンクを、ベース部材及び基体の
中心軸線の周りの円周上において反対方向に傾斜させて
配設している。また、特に、そのマニピュレータの小型
化を考慮すると、各リンクのベース部材及び基体との接
続点にボールジョイント等を用いることが困難であるた
め、その接合点をピボット結合とし、ベース部材と基体
との間にスプリングを張設して、それらのリンクをベー
ス部材と基体との間に挟み込んだ状態に保持させてい
る。
一対の6自由度パラレルリンク機構からなるハンドモジ
ュールを利用した2本指のハンドにより構成したもの
で、具体的には、上記各ハンドモジュールにおけるベー
ス部材と、手先片を有するエンドエフェクタの基体と
を、圧電素子により伸縮可能とした6本のリンクにより
連結するに際し、その6本のリンクの3本づつをそれぞ
れ1群として、両群のリンクを、ベース部材及び基体の
中心軸線の周りの円周上において反対方向に傾斜させて
配設している。また、特に、そのマニピュレータの小型
化を考慮すると、各リンクのベース部材及び基体との接
続点にボールジョイント等を用いることが困難であるた
め、その接合点をピボット結合とし、ベース部材と基体
との間にスプリングを張設して、それらのリンクをベー
ス部材と基体との間に挟み込んだ状態に保持させてい
る。
【0004】このような構成は、マニピュレータの小型
化に極めて有効なものであるが、試作機により各種実験
を繰り返したところ、上記ベース部材とエンドエフェク
タの基体との間に介在させたリンクをスプリング力で保
持した構成としているため、そのスプリング力を越える
何らかの外力によりマニピュレータの組立状態が崩れる
可能性があり、また、上記スプリングが振動系をつく
り、そのばね常数と振動部の質量とによって決まるある
周波数帯域では使用できず、しかも急速な動作を行わせ
る場合には追従できなくなり、そのため、上記マニピュ
レータをこれらの問題に対応できる構成にするのが実用
化のために有効であることを確かめた。
化に極めて有効なものであるが、試作機により各種実験
を繰り返したところ、上記ベース部材とエンドエフェク
タの基体との間に介在させたリンクをスプリング力で保
持した構成としているため、そのスプリング力を越える
何らかの外力によりマニピュレータの組立状態が崩れる
可能性があり、また、上記スプリングが振動系をつく
り、そのばね常数と振動部の質量とによって決まるある
周波数帯域では使用できず、しかも急速な動作を行わせ
る場合には追従できなくなり、そのため、上記マニピュ
レータをこれらの問題に対応できる構成にするのが実用
化のために有効であることを確かめた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる知見
に基づくものであり、その技術的課題は、既提案のマイ
クロマニピュレータの特性を、小型に形成可能にすると
いう前提条件のもとに改善し、一対の6自由度パラレル
リンク機構からなるハンドモジュールを用いた2本指の
マイクロマニピュレータを、外力によりその組立状態が
簡単に崩れることがない強度を有し、且つ、スプリング
による振動系をなくし、急速な動作に対する追従性をも
たせたマイクロマニピュレータを得ることにある。
に基づくものであり、その技術的課題は、既提案のマイ
クロマニピュレータの特性を、小型に形成可能にすると
いう前提条件のもとに改善し、一対の6自由度パラレル
リンク機構からなるハンドモジュールを用いた2本指の
マイクロマニピュレータを、外力によりその組立状態が
簡単に崩れることがない強度を有し、且つ、スプリング
による振動系をなくし、急速な動作に対する追従性をも
たせたマイクロマニピュレータを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のマイクロマニピュレータは、一対のハンドモ
ジュールを備え、これらの各ハンドモジュールを、ベー
ス部材と、基体上に手先片を取付けてなるエンドエフェ
クタと、それらのベース部材と基体を連結する6本のリ
ンクとにより構成し、上記6本のリンクは、その3本づ
つをそれぞれ1群として、各群のリンクにおける両端の
ベース部材及び基体との接続点を、ベース部材及び基体
の中心軸線の周りの円周上にほぼ等分に、且つ両群のリ
ンクを反対方向に傾斜させて配設し、それらの各リンク
の両端とベース部材及び基体とは、可撓性の金属線状部
材により直接的に連結し、6本のリンクをそれぞれに設
けたアクチュエータにより伸縮可能とすることにより構
成される。
の本発明のマイクロマニピュレータは、一対のハンドモ
ジュールを備え、これらの各ハンドモジュールを、ベー
ス部材と、基体上に手先片を取付けてなるエンドエフェ
クタと、それらのベース部材と基体を連結する6本のリ
ンクとにより構成し、上記6本のリンクは、その3本づ
つをそれぞれ1群として、各群のリンクにおける両端の
ベース部材及び基体との接続点を、ベース部材及び基体
の中心軸線の周りの円周上にほぼ等分に、且つ両群のリ
ンクを反対方向に傾斜させて配設し、それらの各リンク
の両端とベース部材及び基体とは、可撓性の金属線状部
材により直接的に連結し、6本のリンクをそれぞれに設
けたアクチュエータにより伸縮可能とすることにより構
成される。
【0007】
【作用】パラレルリンク機構における所要のリンクのア
クチュエータを動作させて、そのリンクを伸縮させる
と、それぞれのリンクの伸縮量に応じてエンドエフェク
タが位置及び方向の6自由度を制御されてその姿勢を変
えるため、マニピュレータの手先片に所期の動作を行わ
せることができる。また、上記二つの群の各リンクのベ
ース部材及びエンドエフェクタに対する接続点では、可
撓性の金属線状部材により両者を直接的に連結している
ので、外力によりその組立状態が簡単に崩れることがな
い強度をもたせ、且つ、スプリングによる振動系をなく
しているため、急速な動作に対する追従性をもたせるこ
とができ、結果的に、マイクロマニピュレータの特性
が、小型に形成可能にするという前提条件のもとで改善
される。
クチュエータを動作させて、そのリンクを伸縮させる
と、それぞれのリンクの伸縮量に応じてエンドエフェク
タが位置及び方向の6自由度を制御されてその姿勢を変
えるため、マニピュレータの手先片に所期の動作を行わ
せることができる。また、上記二つの群の各リンクのベ
ース部材及びエンドエフェクタに対する接続点では、可
撓性の金属線状部材により両者を直接的に連結している
ので、外力によりその組立状態が簡単に崩れることがな
い強度をもたせ、且つ、スプリングによる振動系をなく
しているため、急速な動作に対する追従性をもたせるこ
とができ、結果的に、マイクロマニピュレータの特性
が、小型に形成可能にするという前提条件のもとで改善
される。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係るマイクロマニピュレータ
の全体的構成を示し、図2及び図3はそのマイクロマニ
ピュレータを構成するハンドモジュール1の要部の構成
を示すものである。このマイクロマニピュレータは、図
1に示すように、一対のハンドモジュール1により2本
指状に構成され、各ハンドモジュール1は、精密多自由
度をコンパクトな機構で得るため、図2及び図3に示す
ような6自由度パラレルリンク機構を用いている。この
ハンドモジュール1は、ベース部材2と、基体4上に手
先片5を取付けてなるエンドエフェクタ3と、上記ベー
ス部材2と基体4を連結する6本のリンク6とを備えた
ものである。
の全体的構成を示し、図2及び図3はそのマイクロマニ
ピュレータを構成するハンドモジュール1の要部の構成
を示すものである。このマイクロマニピュレータは、図
1に示すように、一対のハンドモジュール1により2本
指状に構成され、各ハンドモジュール1は、精密多自由
度をコンパクトな機構で得るため、図2及び図3に示す
ような6自由度パラレルリンク機構を用いている。この
ハンドモジュール1は、ベース部材2と、基体4上に手
先片5を取付けてなるエンドエフェクタ3と、上記ベー
ス部材2と基体4を連結する6本のリンク6とを備えた
ものである。
【0009】上記リンク6により構成される6自由度の
パラレルリンク機構において、ベース部材2と、エンド
エフェクタ3の基体4とを連結する6本のリンク6は、
その3本づつをそれぞれ1群として、各群のリンク6の
ベース部材2及び基体4との接続点を、それぞれの中心
軸線の周りの円周上にほぼ等分に、且つ両群のリンク6
を反対方向に傾斜させて配設している。
パラレルリンク機構において、ベース部材2と、エンド
エフェクタ3の基体4とを連結する6本のリンク6は、
その3本づつをそれぞれ1群として、各群のリンク6の
ベース部材2及び基体4との接続点を、それぞれの中心
軸線の周りの円周上にほぼ等分に、且つ両群のリンク6
を反対方向に傾斜させて配設している。
【0010】さらに具体的には、図2からわかるよう
に、上記ベース部材2及び基体4において、それぞれ隣
接する他群のリンク6,6は、中心軸線の周りの円周上
のほぼ同じ位置に連結しているが、ベース部材2と基体
4とでは、反対側に隣接するリンク6,6をほぼ同じ位
置に連結し、それによって、各リンク6をベース部材2
と基体4との間において中心角がほぼ60°弱の範囲内
で傾斜させ、上記一つの円周上にリンク連結点を等分に
配置している。
に、上記ベース部材2及び基体4において、それぞれ隣
接する他群のリンク6,6は、中心軸線の周りの円周上
のほぼ同じ位置に連結しているが、ベース部材2と基体
4とでは、反対側に隣接するリンク6,6をほぼ同じ位
置に連結し、それによって、各リンク6をベース部材2
と基体4との間において中心角がほぼ60°弱の範囲内
で傾斜させ、上記一つの円周上にリンク連結点を等分に
配置している。
【0011】また、それらのリンク6をベース部材2及
び基体4との間に接続するため、図4に詳細に示すよう
に、各リンク6の両端とそれに連結する取付けピン7,
8とに、それぞれ金属線状部材11を嵌装するための穴
9,10を設け、それらの穴に可撓性の金属線状部材1
1の各端部を嵌装して接着により固定し、これらの取付
けピン7,8をベース部材2及び基体4の取付け穴に嵌
入してねじ12で固定している。これにより、ベース部
材2と基体4とは可撓性の金属線状部材11により直接
的に連結される。
び基体4との間に接続するため、図4に詳細に示すよう
に、各リンク6の両端とそれに連結する取付けピン7,
8とに、それぞれ金属線状部材11を嵌装するための穴
9,10を設け、それらの穴に可撓性の金属線状部材1
1の各端部を嵌装して接着により固定し、これらの取付
けピン7,8をベース部材2及び基体4の取付け穴に嵌
入してねじ12で固定している。これにより、ベース部
材2と基体4とは可撓性の金属線状部材11により直接
的に連結される。
【0012】上記可撓性の金属線状部材11としては、
リンクに設けた後述するアクチュエータ(圧電素子1
5)がその長さの1/1000程度しか伸縮せず、従っ
て金属線状部材の屈曲も非常に微小な範囲内であるか
ら、特に大きな屈曲を行うような素材を選択する必要は
なく、外力に対して十分な強度を発揮する素材、例えば
鋼線等を用い、それによってマニピュレータの強度を高
めることができる。
リンクに設けた後述するアクチュエータ(圧電素子1
5)がその長さの1/1000程度しか伸縮せず、従っ
て金属線状部材の屈曲も非常に微小な範囲内であるか
ら、特に大きな屈曲を行うような素材を選択する必要は
なく、外力に対して十分な強度を発揮する素材、例えば
鋼線等を用い、それによってマニピュレータの強度を高
めることができる。
【0013】上記パラレルリンク機構によるマイクロマ
ニピュレーションでは、多自由度の位置決めが必要であ
り、そのため、6本のリンク6のそれぞれは、それらに
設けた積層型の圧電素子15からなるアクチュエータに
より伸縮可能に構成している。精密位置決めを行うため
に用いる上記積層型圧電素子15は、応答が速く、微小
変位と高出力が得られるものの、ヒステリシスが非常に
大きく、駆動電圧のみによるオープンループ制御では、
正確な位置決めを行うことができないため、変位量を測
定してフィードバック制御することが望ましく、この場
合に、特に、コンパクトな変位測定手段とサーボ駆動系
が要求される。
ニピュレーションでは、多自由度の位置決めが必要であ
り、そのため、6本のリンク6のそれぞれは、それらに
設けた積層型の圧電素子15からなるアクチュエータに
より伸縮可能に構成している。精密位置決めを行うため
に用いる上記積層型圧電素子15は、応答が速く、微小
変位と高出力が得られるものの、ヒステリシスが非常に
大きく、駆動電圧のみによるオープンループ制御では、
正確な位置決めを行うことができないため、変位量を測
定してフィードバック制御することが望ましく、この場
合に、特に、コンパクトな変位測定手段とサーボ駆動系
が要求される。
【0014】このような駆動制御のためのエンドエフェ
クタの位置と姿勢の計測には、圧電素子15の伸長方向
の側面に歪みゲージを直接貼設して、その圧電素子15
の微小な変位を測定し、これをフィードバックしてエン
ドエフェクタ3の位置及び姿勢の指令値と比較し、サー
ボによる精密位置決め制御を行うための出力を圧電素子
15のドライバに出力させればよい。上記圧電素子15
を駆動制御するサーボ系としては、計算機を用いたソフ
トウエアサーボや、演算増幅器を用いたアナログサーボ
等を採用することができる。
クタの位置と姿勢の計測には、圧電素子15の伸長方向
の側面に歪みゲージを直接貼設して、その圧電素子15
の微小な変位を測定し、これをフィードバックしてエン
ドエフェクタ3の位置及び姿勢の指令値と比較し、サー
ボによる精密位置決め制御を行うための出力を圧電素子
15のドライバに出力させればよい。上記圧電素子15
を駆動制御するサーボ系としては、計算機を用いたソフ
トウエアサーボや、演算増幅器を用いたアナログサーボ
等を採用することができる。
【0015】このような構成を有するマイクロマニピュ
レータにおいては、所要のリンク6の圧電素子15を駆
動してそのリンク6を伸縮させると、各リンク6の伸縮
量に応じてエンドエフェクタ3が位置及び方向の6自由
度を制御されてその姿勢を変えるため、必要なリンク6
の伸縮によりマニピュレータに所期の動作を行わせるこ
とができる。
レータにおいては、所要のリンク6の圧電素子15を駆
動してそのリンク6を伸縮させると、各リンク6の伸縮
量に応じてエンドエフェクタ3が位置及び方向の6自由
度を制御されてその姿勢を変えるため、必要なリンク6
の伸縮によりマニピュレータに所期の動作を行わせるこ
とができる。
【0016】しかも、上記二つの群の各リンク6のベー
ス部材2及びエンドエフェクタの基体4に対する接続点
では、可撓性の金属線状部材11により両者を直接的に
連結しているので、既提案のマイクロマニピュレータに
比して、外力により組立状態が簡単に崩れることがない
強度をもたせることができ、また、スプリングによる振
動系をなくしているため、急速な動作に対する追従性を
もたせることができ、結果的に、マイクロマニピュレー
タの特性を、小型に形成可能にするという前提条件のも
とで改善することができる。
ス部材2及びエンドエフェクタの基体4に対する接続点
では、可撓性の金属線状部材11により両者を直接的に
連結しているので、既提案のマイクロマニピュレータに
比して、外力により組立状態が簡単に崩れることがない
強度をもたせることができ、また、スプリングによる振
動系をなくしているため、急速な動作に対する追従性を
もたせることができ、結果的に、マイクロマニピュレー
タの特性を、小型に形成可能にするという前提条件のも
とで改善することができる。
【0017】なお、上述したマイクロマニピュレータ
は、例えば、数μm程度の微小物体(例えば細胞等)を
対象とし、2本指でそれを掴んで、並進、回転移動によ
る位置決め、把持、押付け、切断、引き伸ばし、圧搾、
穴開け、かき混ぜ、はね飛ばし等を行うために有効なも
のである。
は、例えば、数μm程度の微小物体(例えば細胞等)を
対象とし、2本指でそれを掴んで、並進、回転移動によ
る位置決め、把持、押付け、切断、引き伸ばし、圧搾、
穴開け、かき混ぜ、はね飛ばし等を行うために有効なも
のである。
【0018】
【発明の効果】以上に詳述した本発明のマニピュレータ
によれば、既提案のマイクロマニピュレータの特性を、
小型に形成可能にするという前提条件のもとに改善し、
一対の6自由度パラレルリンク機構からなるハンドモジ
ュールを用いた2本指のマイクロマニピュレータを、外
力によりその組立状態が簡単に崩れることがない強度を
有し、且つ、スプリングによる振動系をなくし、急速な
動作に対する追従性をもたせたものとして構成すること
ができる。
によれば、既提案のマイクロマニピュレータの特性を、
小型に形成可能にするという前提条件のもとに改善し、
一対の6自由度パラレルリンク機構からなるハンドモジ
ュールを用いた2本指のマイクロマニピュレータを、外
力によりその組立状態が簡単に崩れることがない強度を
有し、且つ、スプリングによる振動系をなくし、急速な
動作に対する追従性をもたせたものとして構成すること
ができる。
【図1】本発明に係るマイクロマニピュレータの全体構
成を説明するための斜視図である。
成を説明するための斜視図である。
【図2】上記マイクロマニピュレータにおけるハンドモ
ジュールの構成を示す平面図である。
ジュールの構成を示す平面図である。
【図3】上記ハンドモジュールの要部の構成を示す部分
破断側面図である。
破断側面図である。
【図4】上記ハンドモジュールにおけるリンクの連結状
態を示す断側面図である。
態を示す断側面図である。
1 ハンドモジュール、 2 ベース部材、 3 エンドエフェクタ 4 基体、 5 手先片、 6 リンク、 11 金属線状部材、 15 圧電素子。
Claims (1)
- 【請求項1】一対のハンドモジュールを備え、これらの
各ハンドモジュールを、ベース部材と、基体上に手先片
を取付けてなるエンドエフェクタと、それらのベース部
材と基体を連結する6本のリンクとにより構成し、上記
6本のリンクは、その3本づつをそれぞれ1群として、
各群のリンクにおける両端のベース部材及び基体との接
続点を、ベース部材及び基体の中心軸線の周りの円周上
にほぼ等分に、且つ両群のリンクを反対方向に傾斜させ
て配設し、 それらの各リンクの両端とベース部材及び基体とは、可
撓性の金属線状部材により直接的に連結し、 6本のリンクをそれぞれに設けたアクチュエータにより
伸縮可能とした、ことを特徴とするマイクロマニピュレ
ータ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5142716A JPH07102510B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | マイクロマニピュレータ |
EP94104807A EP0625410B1 (en) | 1993-05-21 | 1994-03-25 | Micromanipulator |
DE69403556T DE69403556T2 (de) | 1993-05-21 | 1994-03-25 | Mikromanipulator |
US08/217,870 US5476357A (en) | 1993-05-21 | 1994-03-25 | Micromanipulator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5142716A JPH07102510B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | マイクロマニピュレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06328374A true JPH06328374A (ja) | 1994-11-29 |
JPH07102510B2 JPH07102510B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=15321922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5142716A Expired - Lifetime JPH07102510B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | マイクロマニピュレータ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5476357A (ja) |
EP (1) | EP0625410B1 (ja) |
JP (1) | JPH07102510B2 (ja) |
DE (1) | DE69403556T2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008021657A (ja) * | 2007-08-27 | 2008-01-31 | Hitachi Ltd | マイクロマニピュレータ |
JP2011003369A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Hitachi Ltd | 電子顕微鏡及びその試料ホルダ |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5724264A (en) * | 1993-07-16 | 1998-03-03 | Immersion Human Interface Corp. | Method and apparatus for tracking the position and orientation of a stylus and for digitizing a 3-D object |
FR2733046B1 (fr) * | 1995-04-12 | 1997-05-30 | Giat Ind Sa | Capteur de mesure d'un torseur de liaison entre deux pieces mecaniques, ainsi que son procede de fabrication |
US5943914A (en) * | 1997-03-27 | 1999-08-31 | Sandia Corporation | Master-slave micromanipulator apparatus |
SE513328C2 (sv) * | 1998-11-11 | 2000-08-28 | Abb Ab | Manipulator och förfarande vid framställning av en manipulator |
US6325808B1 (en) | 1998-12-08 | 2001-12-04 | Advanced Realtime Control Systems, Inc. | Robotic system, docking station, and surgical tool for collaborative control in minimally invasive surgery |
US6244644B1 (en) | 1999-01-25 | 2001-06-12 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Compact dexterous robotic hand |
DE10110310B4 (de) * | 2001-03-03 | 2013-08-08 | MOD Produktions GmbH | Manipulator und Verfahren zum Betrieb eines Manipulators im Submikro-Bereich |
JP3748395B2 (ja) | 2001-08-23 | 2006-02-22 | 株式会社日立製作所 | マイクロマニピュレータ |
KR100471749B1 (ko) * | 2002-11-06 | 2005-03-17 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 3자유도 병렬기구를 이용한 미세 운동기와 미세 부품 가공기 |
JP3840192B2 (ja) * | 2003-03-19 | 2006-11-01 | キヤノン株式会社 | ハンド用アーム機構を備えたマニピュレータ |
DE102004063296A1 (de) * | 2004-12-29 | 2006-07-27 | Industrial Technology Research Institute, Chutung | Trägerplatte mit Rückkopplungskontrolle zur feinen Einstellung der Positionierung |
DE102005054551B3 (de) * | 2005-11-14 | 2006-12-28 | Carl Von Ossietzky Universität Oldenburg | Vorrichtung zum Verlagern von Endeffektoren an Mess- oder Handhabungseinrichtungen sowie Verfahren zur Bestimmung der Kontaktkraft oder der Position eines Endeffektors |
DE102007037262B3 (de) * | 2007-08-07 | 2008-12-04 | Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. | Kraft-Moment-Sensor zum Messen von mindestens drei orthogonalen Belastungen |
CH704968A1 (de) * | 2011-05-17 | 2012-11-30 | Kistler Holding Ag | 6-Komponenten-Dynamometer. |
US9713500B2 (en) | 2011-10-25 | 2017-07-25 | Snu R&Db Foundation | Surgical robot control apparatus |
CN103507063A (zh) * | 2013-10-08 | 2014-01-15 | 苏州大学 | 基于压电陶瓷驱动的6-sps型微动并联机器人 |
DE202013105220U1 (de) | 2013-11-19 | 2013-11-27 | Christoph Rohe | Anordnung zum Halten eines Objektes |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2529333A1 (fr) * | 1982-06-25 | 1983-12-30 | Onera (Off Nat Aerospatiale) | Poignet a detection de six composantes d'effort |
FR2549916B1 (fr) * | 1983-07-25 | 1988-05-20 | Onera (Off Nat Aerospatiale) | Dispositif d'articulation actif a compliance |
SU1171307A1 (ru) * | 1983-11-10 | 1985-08-07 | Специальное Конструкторское Бюро "Кибернетика" С Опытным Производством Института Кибернетики Ан Азсср | Манипул тор |
US4819496A (en) * | 1987-11-17 | 1989-04-11 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force | Six degrees of freedom micromanipulator |
US5209326A (en) * | 1989-03-16 | 1993-05-11 | Active Noise And Vibration Technologies Inc. | Active vibration control |
US5348124A (en) * | 1989-03-16 | 1994-09-20 | Active Noise And Vibration Technologies, Inc. | Active control of vibration |
US5028180A (en) * | 1989-09-01 | 1991-07-02 | Sheldon Paul C | Six-axis machine tool |
US5052736A (en) * | 1990-02-02 | 1991-10-01 | The University Of Maryland | Modular dexterous hand |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP5142716A patent/JPH07102510B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-03-25 DE DE69403556T patent/DE69403556T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-03-25 US US08/217,870 patent/US5476357A/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-03-25 EP EP94104807A patent/EP0625410B1/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008021657A (ja) * | 2007-08-27 | 2008-01-31 | Hitachi Ltd | マイクロマニピュレータ |
JP4607927B2 (ja) * | 2007-08-27 | 2011-01-05 | 株式会社日立製作所 | マイクロマニピュレータ |
JP2011003369A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Hitachi Ltd | 電子顕微鏡及びその試料ホルダ |
US8338798B2 (en) | 2009-06-18 | 2012-12-25 | Hitachi, Ltd. | Sample holder for electron microscope |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69403556D1 (de) | 1997-07-10 |
EP0625410A1 (en) | 1994-11-23 |
US5476357A (en) | 1995-12-19 |
DE69403556T2 (de) | 1997-09-18 |
JPH07102510B2 (ja) | 1995-11-08 |
EP0625410B1 (en) | 1997-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06328374A (ja) | マイクロマニピュレータ | |
Wang et al. | Design of a novel dual-axis micromanipulator with an asymmetric compliant structure | |
CN107891424B (zh) | 求解冗余机械臂逆运动学的有限时间神经网络优化方法 | |
US5651574A (en) | Micromanipulator | |
US20100181792A1 (en) | Self-adaptive mechanical finger and method | |
JPS6056893A (ja) | 能動追従型関節デバイス | |
Ang et al. | Specifying and achieving passive compliance based on manipulator structure | |
JPH1190867A (ja) | マイクロマニピュレータ | |
Tanikawa et al. | Two-finger micro hand | |
JP2019530586A (ja) | 把持を可能にする6段階の自由度を有するロボット構造体 | |
WO2006050560A1 (en) | Parallel micromanipulator and control method | |
JPH06170761A (ja) | マイクロマニピュレータ | |
JP2733219B1 (ja) | 3自由度マイクロマニピュレータ | |
JP3748395B2 (ja) | マイクロマニピュレータ | |
Arai et al. | Calibration and basic motion of a micro hand module | |
US7284459B2 (en) | Remote center of rotation positioning device | |
Li et al. | Kinematic design of a novel 3-DOF compliant parallel manipulator for nanomanipulation | |
JP3003541B2 (ja) | 関節機構およびこれを用いたマイクロマニピュレータ | |
JP2569412B2 (ja) | 冗長ロボットマニピュレータのためのコンプライアンス制御法 | |
Carbone et al. | Design and simulation of a binary actuated parallel micro-manipulator | |
JP4717878B2 (ja) | マイクロマニピュレータ | |
KR100738415B1 (ko) | 3축 병렬형 미세 평면운동 조작장치 | |
Xu et al. | Mechanical design of compliant parallel micromanipulators for nano scale manipulation | |
JP3919095B2 (ja) | マイクロハンド | |
Ishibashi et al. | A novel compact underactuated tendon-driven mechanism with shape memory alloys |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |