JPH06328040A - 防蝕母材のペーストテープによる被覆工法 - Google Patents
防蝕母材のペーストテープによる被覆工法Info
- Publication number
- JPH06328040A JPH06328040A JP14119093A JP14119093A JPH06328040A JP H06328040 A JPH06328040 A JP H06328040A JP 14119093 A JP14119093 A JP 14119093A JP 14119093 A JP14119093 A JP 14119093A JP H06328040 A JPH06328040 A JP H06328040A
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- Japan
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- corrosion
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- paste tape
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Abstract
(57)【要約】
【目的】プラントパイプ等構造物の防蝕・美観の長期保
持のための工法の提供。 【構成】構造物の表面を構成する防蝕母材の表面にペー
ストを塗布した上ぺーストテープを張付ける防蝕母材の
ペーストテープによる被覆工法において、前記ぺースト
テープ4の表面に水性ペイント5を塗付し、別途水性ペ
イント7を含浸させた補強布6を展張するか、或は、補
強布6を展張するに当たって水性ペイント7を含浸させ
ながら行うようにした防蝕母材のペーストテープによる
被覆工法。
持のための工法の提供。 【構成】構造物の表面を構成する防蝕母材の表面にペー
ストを塗布した上ぺーストテープを張付ける防蝕母材の
ペーストテープによる被覆工法において、前記ぺースト
テープ4の表面に水性ペイント5を塗付し、別途水性ペ
イント7を含浸させた補強布6を展張するか、或は、補
強布6を展張するに当たって水性ペイント7を含浸させ
ながら行うようにした防蝕母材のペーストテープによる
被覆工法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、海岸近くのコ
ンビナート構造物としてのパイプラインなどの被覆に用
いられる、防蝕母材のペーストテープによる被覆工法に
関する。
ンビナート構造物としてのパイプラインなどの被覆に用
いられる、防蝕母材のペーストテープによる被覆工法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、海岸近くのコンビナートや空気の
汚染地帯の構造物としてのパイプライン、鉄骨などの防
蝕などのための工法として、第2図に示すように、母材
1の表面にペースト3を塗布した後ペーストテープ4を
被覆することによる工法が採用されており、この工法に
より母材1の表面の防蝕・保温・断熱などの効果が実現
されており、最近の塩害防止あるいは酸性雨等の防止の
ためにも広く使用されている。
汚染地帯の構造物としてのパイプライン、鉄骨などの防
蝕などのための工法として、第2図に示すように、母材
1の表面にペースト3を塗布した後ペーストテープ4を
被覆することによる工法が採用されており、この工法に
より母材1の表面の防蝕・保温・断熱などの効果が実現
されており、最近の塩害防止あるいは酸性雨等の防止の
ためにも広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来工法
では長期間経過するとペーストテープにほこり、ゴミ等
が付着して黒く汚れ美観上好ましくない。また、ペース
トが露出してくるために衣服やその他のものに付着して
周囲のものを汚染する恐れがあった。最大の欠点は長期
間経過すると熱や太陽光線等で、ペーストテープに含浸
しているペーストが浸出して母材1の表面の防蝕、保
温、断熱などの効果を低下させる欠点があった。
では長期間経過するとペーストテープにほこり、ゴミ等
が付着して黒く汚れ美観上好ましくない。また、ペース
トが露出してくるために衣服やその他のものに付着して
周囲のものを汚染する恐れがあった。最大の欠点は長期
間経過すると熱や太陽光線等で、ペーストテープに含浸
しているペーストが浸出して母材1の表面の防蝕、保
温、断熱などの効果を低下させる欠点があった。
【0004】本発明は、防蝕母材のペーストテープによ
る被覆工法において、長期間経過しても防蝕母材の汚れ
が目立たず、したがって美観上好ましく、かつ長期間経
過しても熱や太陽光線等でペーストテープに含浸してい
るペーストが浸出して母材の表面の防蝕、保温、断熱な
どの効果を低下させることのない被覆工法を提供するこ
とを目的とする。
る被覆工法において、長期間経過しても防蝕母材の汚れ
が目立たず、したがって美観上好ましく、かつ長期間経
過しても熱や太陽光線等でペーストテープに含浸してい
るペーストが浸出して母材の表面の防蝕、保温、断熱な
どの効果を低下させることのない被覆工法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の防蝕母材のペーストテープによる被覆工法
においては、防蝕母材の表面にペーストを塗布した上、
ぺーストテープを張付ける防蝕母材のペーストテープに
よる被覆工法において、前記ぺーストテープの表面に水
性ペイントを下塗りし、別途水性ペイントを含浸させ
た、或は含浸させながら補強布を展張したものである。
に、本発明の防蝕母材のペーストテープによる被覆工法
においては、防蝕母材の表面にペーストを塗布した上、
ぺーストテープを張付ける防蝕母材のペーストテープに
よる被覆工法において、前記ぺーストテープの表面に水
性ペイントを下塗りし、別途水性ペイントを含浸させ
た、或は含浸させながら補強布を展張したものである。
【0006】上記補強布を展張するに当たって、水性ペ
イントを含浸させながら行うことが能率的であり、かつ
効果的である。また、着色等のペイントを上塗せず補強
布に含浸させるペイントに着色料を加えても良い。
イントを含浸させながら行うことが能率的であり、かつ
効果的である。また、着色等のペイントを上塗せず補強
布に含浸させるペイントに着色料を加えても良い。
【0007】また、展張した補強布6上に、更に水性又
は油性のペイント8を塗布することにより、着色層とし
て構成する。また、着色等のペイントを上塗せず補強布
に含浸させるペイントに着色料を加えても良い。
は油性のペイント8を塗布することにより、着色層とし
て構成する。また、着色等のペイントを上塗せず補強布
に含浸させるペイントに着色料を加えても良い。
【0008】更に、防蝕母材1の表面にペースト3を塗
布するに当たって、その前処理として、防蝕母材の表面
にケレン工具を使用して、下地処理2(素地調整)を施
すと本工法の仕上がりが良い。
布するに当たって、その前処理として、防蝕母材の表面
にケレン工具を使用して、下地処理2(素地調整)を施
すと本工法の仕上がりが良い。
【0009】
【作用】上記のように構成された防蝕母材のペーストテ
ープによる被覆工法により防蝕母材の表面を被覆するこ
とによって、ペーストテープ上で水性ペイントと補強布
とが一体となり防蝕母材の表面を長期間にわたって被覆
工法施工時と同じ状態を継続させる。
ープによる被覆工法により防蝕母材の表面を被覆するこ
とによって、ペーストテープ上で水性ペイントと補強布
とが一体となり防蝕母材の表面を長期間にわたって被覆
工法施工時と同じ状態を継続させる。
【0010】
【実施例】実施例について、第1図を参照して説明す
る。対象となる防蝕母材としてはパイプラインや橋梁と
しての鉄骨がある。これら防蝕母材1の表面を必要に応
じてケレン工具を使用して下地処理2を行う。下地処理
の程度はJIS規格又は国際規格のSa3程度を目標に
ほこりや砂等をクリーニングする。
る。対象となる防蝕母材としてはパイプラインや橋梁と
しての鉄骨がある。これら防蝕母材1の表面を必要に応
じてケレン工具を使用して下地処理2を行う。下地処理
の程度はJIS規格又は国際規格のSa3程度を目標に
ほこりや砂等をクリーニングする。
【0011】下地処理2を施した防蝕母材1の表面の全
面にペースト3を下塗りする。防蝕効果を最大限に発揮
させるにはペースト3を十分な厚みに塗布することが望
ましい。ペースト3を下塗り後、速やかにペーストテー
プ4をペースト3の表面に密着して張りつける。ペース
トテープ4はペースト3により防蝕母材1上に完全に保
持される。ここまでの工程は、従来技術を採用すること
ができる。なお、上記ペースト3としては、さび止め塗
料としてさび止め顔料の塩基性クロム酸塩、亜酸化鉛等
を主成分としたものが用いられ、環境が厳しい場所では
エポキシ樹脂系等のペーストが用いられる。
面にペースト3を下塗りする。防蝕効果を最大限に発揮
させるにはペースト3を十分な厚みに塗布することが望
ましい。ペースト3を下塗り後、速やかにペーストテー
プ4をペースト3の表面に密着して張りつける。ペース
トテープ4はペースト3により防蝕母材1上に完全に保
持される。ここまでの工程は、従来技術を採用すること
ができる。なお、上記ペースト3としては、さび止め塗
料としてさび止め顔料の塩基性クロム酸塩、亜酸化鉛等
を主成分としたものが用いられ、環境が厳しい場所では
エポキシ樹脂系等のペーストが用いられる。
【0012】ペーストテープ4の貼り付け後、ペースト
テープ4の表面には、水性ペイント5を中塗りし、次
に、補強布6をその上から張り付ける。水性ペイントと
しては、例えば、付着性に優れたものが望ましい。又、
補強布6としては、例えば化学繊維、綿布、麻生地、ガ
ラスウール等で後述のように水性ペイント7を含浸させ
る能力のあるものが適宜採用される。
テープ4の表面には、水性ペイント5を中塗りし、次
に、補強布6をその上から張り付ける。水性ペイントと
しては、例えば、付着性に優れたものが望ましい。又、
補強布6としては、例えば化学繊維、綿布、麻生地、ガ
ラスウール等で後述のように水性ペイント7を含浸させ
る能力のあるものが適宜採用される。
【0013】補強布6を張付けるに当たって、補強布6
上に更に別途水性ペイント7を塗布するか、あるいは、
張り付けるべき補強布6に水性ペイント7を含浸させな
がら張り付け作業を行う。水性ペイント7を含浸させる
能力のある補強布6としてはフェルト又はガラスウール
状のものが望ましい。
上に更に別途水性ペイント7を塗布するか、あるいは、
張り付けるべき補強布6に水性ペイント7を含浸させな
がら張り付け作業を行う。水性ペイント7を含浸させる
能力のある補強布6としてはフェルト又はガラスウール
状のものが望ましい。
【0014】そして、更にこの水性ペイント7あるいは
補強布6の上に、着色材としての水性あるいは油性のペ
イント8を必要箇所のみ塗布する。又、最後の仕上げと
して必要な箇所のみペーストパテ9を塗布する。上記ペ
イントとしては、保色・光沢特性に優れ、耐候性にも優
れた塩化ゴム系、ウレタンゴム系等の塗料が望ましい。
補強布6の上に、着色材としての水性あるいは油性のペ
イント8を必要箇所のみ塗布する。又、最後の仕上げと
して必要な箇所のみペーストパテ9を塗布する。上記ペ
イントとしては、保色・光沢特性に優れ、耐候性にも優
れた塩化ゴム系、ウレタンゴム系等の塗料が望ましい。
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
【0015】ペーストテープに自由に着色ができ、室外
の防錆が可能となった。また、ペーストテープのペース
トが浸出せず、防蝕、保温、断熱等の効果が、最大限に
発揮でき、しかも、防蝕母材が完全密封されることによ
り、長期間上記効果を持続させることができる。
の防錆が可能となった。また、ペーストテープのペース
トが浸出せず、防蝕、保温、断熱等の効果が、最大限に
発揮でき、しかも、防蝕母材が完全密封されることによ
り、長期間上記効果を持続させることができる。
【0016】また、補強布と水性ペイントとが一体化し
て表面強度が著しく増強される。更に下地処理がSa3
程度であるため、作業性が良く安価で経済性が良い。防
蝕母材の表面に凹凸がある場合には、ペーストパテの使
用が可能であるから、その表面が美しくでき上がる。
て表面強度が著しく増強される。更に下地処理がSa3
程度であるため、作業性が良く安価で経済性が良い。防
蝕母材の表面に凹凸がある場合には、ペーストパテの使
用が可能であるから、その表面が美しくでき上がる。
【図1】本発明に係る実施例を示す説明図である。
【図2】従来例を示す説明図である。
1 防蝕母材 2 下地処理 3 ペースト 4 ペーストテープ 5 水性ペイント 6 補強布 7 水性ペイント 8 ペイント 9 ペーストパテ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 常恵 福島県相馬市坪田字涼ケ岡26番地 (72)発明者 藤田 正 神奈川県三浦市南下浦町上宮田3100 CI マンション2−102
Claims (4)
- 【請求項1】 防蝕母材の表面にペーストを塗布した上
ぺーストテープを張付ける防蝕母材のペーストテープに
よる被覆工法において、前記ぺーストテープ4の表面に
水性ペイント5を塗付し、別途水性ペイント7を含浸さ
せた補強布6を展張したことを特徴とする防蝕母材のペ
ーストテープによる被覆工法。 - 【請求項2】補強布6を展張するに当たって、水性ペイ
ント7を含浸させながら行うことを特徴とする請求項1
記載の防蝕母材のペーストテープによる被覆工法。 - 【請求項3】 展張した補強布6上に、更に着色等を施
した水性又は油性のペイント8を塗布することを特徴と
する請求項1又は2記載の防蝕母材のペーストテープに
よる被覆工法。 - 【請求項4】 防蝕母材1の表面に下地処理2を施して
後、ペースト3を塗布してなる請求項1、2又は3記載
の防蝕母材のペーストテープによる被覆工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5141190A JP2805574B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 防蝕母材の防蝕工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5141190A JP2805574B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 防蝕母材の防蝕工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06328040A true JPH06328040A (ja) | 1994-11-29 |
JP2805574B2 JP2805574B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=15286258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5141190A Expired - Lifetime JP2805574B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 防蝕母材の防蝕工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2805574B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011047452A1 (pt) * | 2009-10-22 | 2011-04-28 | Ecoprotec Comércio E Prestção De Serviços Ltda | Manta para suporte de sistema de pintura sem tratamento de superfície |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5962110A (ja) * | 1982-10-01 | 1984-04-09 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 鋼管の防蝕施工法 |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP5141190A patent/JP2805574B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5962110A (ja) * | 1982-10-01 | 1984-04-09 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 鋼管の防蝕施工法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011047452A1 (pt) * | 2009-10-22 | 2011-04-28 | Ecoprotec Comércio E Prestção De Serviços Ltda | Manta para suporte de sistema de pintura sem tratamento de superfície |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2805574B2 (ja) | 1998-09-30 |
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