JP3045953B2 - 屋根の防水処理加工方法 - Google Patents
屋根の防水処理加工方法Info
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Description
を一体的に被覆して防水処理加工する方法に関する。
き等の植物質屋根材が使用されていたが、耐久性や外観
の点から瓦葺き、銅板やとたん等の金属板葺き等に変化
してきた。さらに近年、スレート、アルミ合金、セラミ
ック材等を基礎材とする各種軽量屋根材が開発され、外
観、色彩等の点で変化に富んだものが使用される傾向に
ある。
時的に劣化や変質が進み、外観が損なわれたり漏水が生
ずるようになることがある。屋根の防水対策は、劣化し
た屋根材、例えば破損した瓦や垂木等下地材の交換や漏
水部分へのコーキング剤の適用・充填等によって対処し
ていた。
うに小規模な建造物であればともかく、建造後長期間を
経過している大規模建造物、例えば神社、仏閣等の建造
物にあっては、宮大工のような特殊技能職を必要とする
大規模な補修を伴い、費用が嵩むことはもとより周辺部
と補修部分の不整合等の点から効果的な防水処理加工方
法が求められていた。
社、仏閣等の建造物は、その長期保存が要請され、でき
るだけ現状の構造を維持しながら雨漏りや強風による破
損を防止して修復することが要求される。
の欠点を解消して、外観を損なうことなく漏水を確実に
防止することができ、建造物の下地に対する負担を軽減
しつつ、低コストで簡易な屋根の防水処理加工方法を提
供することを目的とする。
処理加工方法は、図1に示すように、屋根の下地に適合
せしめる形状に成形されたFRPパネル材10、18を
適宜幅Dにわたり重畳させつつ下地12上に順次固定
し、該FRPパネル材間の重畳部14上をFRP用の接
合剤および硬化剤によって接合して接合部16を形成
し、所望屋根部位全体を防水処理加工することを特徴と
する屋根の防水処理加工方法である。
して前記FRPパネル材10、18の素材と同質の補強
材と合成樹脂によって重畳部の接合が行われる、ことを
特徴とする屋根の防水処理加工方法である。
工する屋根が神社、仏閣の屋根であることを特徴とする
屋根の防水処理加工方法である。
stics )パネル材は、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維類
を補強材とし、熱硬化性プラスチック、例えば不飽和ポ
リエステル、エポキシ樹脂等で所望形状に成形した板状
成形体を意味する。
法においては、前記FRP接合剤および硬化剤を使用す
るが、繊維類補強の軟質樹脂およびこの軟質樹脂を硬化
せしめる成分を付加したものである。
れば、前記FRPパネル材および接合部は、建造物およ
び/または周囲の雰囲気に合わせた表面処理を施すこと
ができる。この表面処理は、予め工場における製造過程
において施すことができることはもとより、現場処理と
することもできる。
れば、屋根の全面を一体的に防水処理加工できることは
もとより、所望範囲のみを完全に防水するように被覆す
ることができる。
きさ、屋根の形状・勾配等を考慮し、屋根下地の材質や
形状に適合するように予め製造されたものを使用するこ
とができる。
により、材料費、処理工数の低減、したがってコストの
低減が可能となる。また、FRPパネルの特性から、軽
量、耐薬品性、耐酸性、耐アルカリ性、耐候性、断熱性
等に優れており、各種条件に適合する屋根が得られる。
法によれば、比較的軽量のFRPパネル材を使用するた
めに、特に、老朽化した特殊な形状や傾斜等に形成され
た神社や仏閣等の特殊建造物の屋根の修復において、当
該建造物の柱や梁等の構造材に対して過度の負担をかけ
ることなく完全な防水処理加工等が容易に達成できる。
る天災対策としても有利であり、さらに、断熱効果や遮
音効果も金属屋根に比して十分大きく、優れた屋根構造
を得ることができる。特に神社や仏閣等の長期保存に貢
献するところが大である。
も適宜選択可能であるため、所在地の条件、例えば積雪
の有無、潮風の影響、大気汚染物質の寡多等に応じて最
適の材質とすることができる。さらに、当該建造物の性
格、他部分とのバランス、ひいては周囲環境との調和等
を考慮した色彩や材質の採用が可能となる。
的規模での大量生産が可能であり、所定品質の製品を短
期間で必要量調達することが可能である上、施工上も特
殊・高度な技量は要求されない。したがって、資材費、
施工費共に低減することができ、全所要費用を低減する
ことができる。
を添付図を参照しながら説明する。図1は本発明の屋根
の防水処理加工方法に係る屋根の概略構成を示す拡大断
面図である。
は下地、即ち既存の瓦等の屋根部であり、14はFRP
パネル材間の重畳部、16はFRPパネル材の接合部、
18は屋根の軒先部(鼻部)におけるFRP役物パネル
材、19はFRPパネル材と下地及び建物本体とを固定
するタッピングネジであり、符号DはFRPパネル材間
の重畳部分の幅Dを示している。
stics )パネル材は、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維類
を補強材とし、熱硬化性プラスチック、例えば不飽和ポ
リエステル、エポキシ樹脂等で所望形状に成形した板状
成形体を意味する。
法においては、前記接合部においてFRP接合剤および
硬化剤を使用するが、繊維類補強の軟質樹脂およびこの
軟質樹脂を硬化せしめる成分を付加したものである。
予め工場において下地12の形状に適合する形状に成形
されており、各FRPパネル材は下地12上において重
畳部14のように適宜間隔Dにわたり重畳せしめられ
る。
よび硬化剤によって漏水防止およびタッピングネジ19
の錆防止のための接合部16が形成される。この接合部
16には所定幅のガラス繊維マットを貼付しその上に熱
硬化性樹脂製の接合剤および硬化剤が塗布される。した
がって、該接合部16は所定時間経過後に十分に硬化
し、機械的強度ならびに防水性に優れた接合が達成され
る。
磨処理が施され、さらに仕上げ塗装を施すことができ
る。
状、規模等に応じた所定寸法の一般パネル材と、特殊形
状の役物パネル材とがある。役物パネル材には、例え
ば、軒先部(鼻部)においては雨雫処理を考慮した形状
のFRP役物パネル材18があり、その他に棟部分、妻
側、壁との接合部、特殊勾配部等に適合する各種のパネ
ル材がある。
さ等は、屋根の形状、規模等に合わせ、かつ取扱いの便
宜等を考慮して選択することができる。
発揮する部分であるため、所望形状に近いものを選択す
る必要がある。特に棟部分、鼻部分等は特殊形状である
ことが多い。したがって、所望形状のものが得られない
場合には、特注品とする必要がある。
して平行をなす状態の例を示すものであるが、棟および
軒に交差する向きの下地桟が設けられる状態であって
も、FRPパネル材の形状をこれに適合せしめておき、
同様に施工することができることはもちろんである。
の防水処理加工の工程の一例を説明する。なお、本発明
に係る工程はこれに限定されるものでなく、例えば、F
RP役物パネル取り付け行程21とFRP一般パネル取
り付け行程22を逆にしてもよい。
備処理行程20、FRP役物パネル取り付け行程21、
FRP一般パネル取り付け行程22、FRPパネル接合
処理行程23、パネル接合部研磨処理行程24、仕上げ
塗装処理行程25のような各処理行程が取られる。
鋼や木材その他の素材により下地桟および下地板等によ
り、屋根の下地を調整する。新築建造物の場合は適宜素
材を選択するが、既存建造物の屋根の修復の場合は、当
該建造物の他部分や周辺建造物との調和を考慮しつつ所
望素材による下地の調整が必要となる。
RP一般パネル取り付け行程22においては、調整され
た下地に対して、最初にFRP役物パネルを取り付け、
その後規定寸法の一般FRPパネルを部分的に重畳させ
つつ取り付ける。
ては、防錆処理の施されたビスやボルト・ナット等、こ
こではタッピングネジ19が使用される。タッピングネ
ジ19は、下地12を貫通し建築物本体にまで挿入され
ている。このタッピングネジ19によって、FRPパネ
ル材10、18は建築物に固着され地震や台風時におい
ても屋根から剥がれることがない。
ては、タッピングネジによらず特殊接着剤により取り付
けを行うこともできる。
は、重畳・接合部上にガラス繊維マットを貼付し、その
上に熱硬化性樹脂製の接合剤および硬化剤を塗布する。
該接合剤および硬化剤が所定時間を経て硬化し、所望の
防水効果並びに機械的強度を有する接合部が得られる。
上述のように接合された接合面上を所定平滑度が得られ
るまで研磨するものである。
研磨された接合面を所望色彩となるように仕上げ塗装す
るものである。通常はFRPパネル材10の仕上げ面と
同一の色彩の塗料が使用される。なお、ポリエステル系
塗料が、耐久性やパネル面との適合性等で適している
が、これに限定されるものではない。
合面とFRPパネル材全体を同時に所望の彩色に仕上げ
塗装してもよい。
の防水処理加工方法によれば、比較的軽量のFRPパネ
ル材を使用し、屋根全体が一体的に防水処理加工が行わ
れる。特に、特殊な形状や傾斜等に形成された神社や仏
閣等の特殊建造物の屋根の防水処理加工等が容易に達成
される。
は、瓦等の重質素材に比較すれば軽量であるが、適用箇
所の条件に応じて、その厚さや単位寸法等の選択により
適度の重量に形成することが容易である。
対して過度の負担を与えることがなく、台風等や震災等
をはじめとする天災対策としても有利である。さらに、
断熱効果や遮音効果も金属屋根に比して十分大きく、優
れた屋根構造を得ることができる。
も適宜選択可能であるため、所在地の条件、例えば積雪
の有無、潮風の影響、大気汚染物質の寡多等に応じて最
適の材質とすることができる。さらに、当該建造物の性
格、他部分とのバランス、ひいては周囲環境との調和等
を考慮した色彩や材質の採用が可能である。
的規模での大量生産が可能であり、所定品質の製品を短
期間で必要量調達することが可能である上、施工上も特
殊・高度な技量は要求されない。したがって、資材費、
施工費共に低減することができ、全所要費用を低減する
ことができる。
根の構造例を示す断面図である。
処理工程の例である。
Claims (3)
- 【請求項1】 屋根の下地に適合せしめる形状に成形さ
れたFRPパネル材を適宜幅にわたり重畳させつつ下地
上に順次固定し、該FRPパネル材間の重畳部上をFR
P用の接合剤及び硬化剤によって接合部を形成し、所望
屋根部位全体を防水処理加工することを特徴とする、屋
根の防水処理加工方法。 - 【請求項2】 前記FRP用の接合剤として前記FRP
パネルの素材と同質の補強材と合成樹脂によって重畳部
の接合が行われることを特徴とする、請求項1に記載の
屋根の防水処理加工方法。 - 【請求項3】 前記防水処理加工する屋根が、神社、仏
閣の屋根であることを特徴とする、請求項1または2の
いずれかに記載の屋根の防水処理加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7331167A JP3045953B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 屋根の防水処理加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7331167A JP3045953B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 屋根の防水処理加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09144232A JPH09144232A (ja) | 1997-06-03 |
JP3045953B2 true JP3045953B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=18240640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7331167A Expired - Lifetime JP3045953B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 屋根の防水処理加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3045953B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012154114A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Otis:Kk | 繊維強化屋根材の重ね葺き構造 |
-
1995
- 1995-11-28 JP JP7331167A patent/JP3045953B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09144232A (ja) | 1997-06-03 |
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