JPH0632742A - カルシウムイオン可溶化剤の製造法 - Google Patents

カルシウムイオン可溶化剤の製造法

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JPH0632742A
JPH0632742A JP4209409A JP20940992A JPH0632742A JP H0632742 A JPH0632742 A JP H0632742A JP 4209409 A JP4209409 A JP 4209409A JP 20940992 A JP20940992 A JP 20940992A JP H0632742 A JPH0632742 A JP H0632742A
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acid
calcium ion
solution
alkali
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JP4209409A
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Yoshihiro Ogawa
善弘 小川
Norio Yamaguchi
典男 山口
Emiko Yamazaki
恵美子 山崎
Katsumi Yuasa
克己 湯浅
Hiroshi Motai
宏 茂田井
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Kikkoman Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微生物の生産するガンマー・ポリグルタミン酸
のカルシウムイオン可溶化活性を高めたカルシウムイオ
ン可溶化剤を提供する。 【構成】微生物を培養して得られるガンマー・ポリグル
タミン酸を酸又はアルカリ処理してカルシウムイオン可
溶化剤を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカルシウムイオン可溶化
剤の製造法に関する。カルシウムイオン可溶化剤はカル
シウムイオンの腸管吸収促進剤として、医薬業及び食品
業で使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】食物として胃腸内に摂取されたカルシウ
ムイオンは、かなり複雑な機構で腸管から人体血液内に
吸収される。すなわち、腸管の上部では能動的吸収機構
で行われるが、その下部では受動的吸収機構で行われ
る。その能動的吸収機構はホルモンで制御されているの
で、加齡、閉経等とともにその活性は衰える。腸管が受
動的吸収機構でカルシウムイオンを腸管消化内容物から
血液中に吸収するためには、腸管下部においてカルシウ
ムイオンの濃度が高く保たれていることが必要である。
【0003】腸管内のpHは約中性からアルカリである
ために、カルシウムイオンは腸管内でリン酸と錯化合物
を形成し、水に溶けにくい沈澱物を生ずる。その沈澱物
からカルシウムイオンは血液中に吸収されない。すなわ
ち、カルシウムイオンは、腸管内容物に溶けた状態で存
在しなければ、血液中に吸収されない。
【0004】最近、社会問題になっている骨粗鬆症は、
カルシウムイオンの吸収と排泄のバランスが乱れること
から起きる病気である。それは、腸管上部におけるカル
シウムイオンの、前記した能動的吸収機構の活性が衰え
ることからきている。そのために、この病気の予防、治
療は、腸管下部においてカルシウムイオンを腸管内容物
に溶けた状態で、かつ高い濃度で存在させることである
とされている。
【0005】そのような理由で、カルシウムイオンを溶
液中に溶けた状態で保つようにするカルシウムイオン可
溶化剤は、カルシウム腸管吸収促進剤として注目されて
いるわけである(斎藤安弘、ジャパンフードサイエン
ス、1巻、21〜32ページ、1990年)。
【0006】現在、カルシウムイオン可溶化剤として、
ペプシンによるミルクカゼインの部分加水分解物である
ホスホペプチドが市販されている。しかし、このペプチ
ドは高価である上、アミノ酸のアルファー結合のポリペ
プチドであるために、それを服用した場合に、膵臓から
分泌されるカルボキシペプチダーゼ及び腸内微生物によ
り容易に分解されて、カルシウムイオン可溶化活性が約
1/2になるという欠点をもっていた。
【0007】そこで、膵臓から分泌されるカルボキシペ
プチダーゼ及び腸内微生物により分解されにくく、安価
なカルシウムイオン可溶化剤の開発研究が行われた。そ
の結果、微生物により生産されるガンマー・ポリグルタ
ミン酸(以下、PGAと略称する)が俎上にあがってい
る(浅海康義、魚谷和道、武部英日、古川勇次、木村修
一:栄養食糧学会、1991年度大会講演要旨集、92
ページ;特開平03−30648号公報)。このPGA
には以下のような特長があるのでカルシウムイオン可溶
化剤としては、その特長において極めて好ましい面をも
っている。しかしながら、また以下のような欠点もある
ために未だカルシウムイオン可溶化剤として使用される
にいたっていない。 (A)特長: (1)グルタミン酸のガンマー結合のポリペプチドであ
るために、胃内のペプシン及び膵臓から分泌されるカル
ボキシペプチダーゼ並びに腸内微生物により分解されに
くい。 (2)微生物を培養することにより大量にかつ安価に生
産される。 (B)欠点: (1)活性が低い。 (2)微生物の培養条件によってカルシウムイオン可溶
化活性が著しくふれる。 (3)PGAを生産する微生物の種類、また微生物の培
養条件によって分子量が変化する(1千〜200万)。 (4)(3)のような高分子である上、一本の細長いペ
プチドであるために、培養物より分離して乾かしたもの
は、それを水に再び溶かすことは非常にむずかしい。 (5)(4)と同じ理由で、PGAを含む溶液の粘度が
極めて高い。そのために製造されたものは、その後の取
り扱いが非常に難しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような欠点を克服して、微生物の生産するPGAからカ
ルシウムイオン可溶化活性の高いカルシウムイオン可溶
化剤、すなわち腸管から血液への吸収効果の優れたカル
シウムイオン腸管吸収促進剤を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、以下のような
知見を得て、その知見に基づいて本発明を完成させた:
微生物の生産するPGAを酸又はアルカリで処理すれ
ば、処理して得られるPGAは、処理する前のPGAと
比較して次のような特長をもつようになる。 (1)カルシウムイオン可溶化活性は著しく高い。 (2)乾燥物は水によく溶ける。 (3)この処理されたPGAを含む溶液の粘度は非常に
低い。 すなわち、本発明は、微生物の生産するPGAを酸又は
アルカリ処理することを特徴とするカルシウムイオン可
溶化剤の製造法に関する。
【0010】以下に、本発明について詳しく述べる。 (微生物によるPGAの生産)本発明に使用するPGA
は、微生物が生産するものあればよい。その微生物とし
ては、例えば、バチルス(Bacillus)属に属し
ているPGAの生産能をもつ微生物、すなわち、バチル
ス・ズブチリス(Bacillus subtili
s)、 バチルス・リケニホルミス(Bacillus
licheniformis)、バチルス・メガテリウ
ム(Bacillusmegatherium)、及び
バチルス・アントラシル(Bacillusanthr
acis)を挙げることができる。具体的にはバチルス
・ズブチルス(Bacillus subtilis)
の中の市販納豆菌株の宮城野菌(宮城野納豆製造所
製)、成瀬菌(成瀬発酵化学研究所製)等が好適なもの
として挙げられる。
【0011】そして、PGAは上記のような微生物を用
いて、例えば、以下のような固体培養法あるいは液体培
養法によって、この物質を培地に生成、蓄積させて、採
取することができる。
【0012】(1)固体培養法。 固体培養の培地としては、例えば、加熱処理した穀類
を、通常そのまま用いることができる。この穀類として
は、大豆、蚕豆、インゲン豆、ウズラ豆、小豆、小麦、
大麦、米等が挙げられる。これらの穀類は単独、又は互
いに混合して使用される。更に、割砕したものを使用し
てもよいし、そのまま用いてもよい。また、穀類を割砕
したときに得られる種皮だけを使用してもよい。これら
の穀類に炭素源として、グルコース、シュクロース、フ
ルクトース等、窒素源として、ペプトン、酵母エキス、
グルタミン酸、グルタミン等を加えてもよい。これらの
ものは加熱処理して使用される。その処理には、100
℃〜130℃、好ましくは115〜122℃で5〜60
分、好ましくは20〜40分の条件での蒸煮法、あるい
は70〜100℃、好ましくは85〜95℃の熱湯を、
原料に対して5〜90%(v/w)、好ましくは70〜
80%(v/w)の割合で散水する方法等がある。
【0013】上記のようにして作られた培地にPGA生
産能をもつ菌を接種し、10〜50℃、好ましくは35
〜42℃、湿度は50〜100%、好ましくは80〜9
2%等の条件下、20〜80時間、好ましくは20〜3
0時間培養すればよい。菌の接種量は、1x103〜1
x106個の胞子/原料1g、好ましくは1x104〜8
x104個の胞子/原料1gである。このようにして、
0.5〜3%(w/w)のPGAを含む固体培養物が得
られる。
【0014】(2)液体培養法。 培地としては、グリセロール、グルコース、マルトー
ス、シュクロース、フルクトース、澱粉等の炭素源、硫
安、塩安、硝安等の無機窒素源、ペプトン、酵母エキ
ス、グルタミン酸、グルタミン等のアミノ酸類等の有機
窒素源、リン酸第一カリ、リン酸第二カリ、硫酸マグネ
シウム等の無機塩、鉄イオン、亜鉛イオン、マンガンイ
オン等の微量金属イオン類が、PGAの生産に適するよ
うに配合されているものであればよい。pHは4〜10
に、好ましくは6〜8に塩酸、硫酸等の無機酸、苛性カ
リ、苛性ソーダ、アンモニア等のアルカリで調節すれば
よい。培地殺菌の条件は、例えば、100〜130℃、
5〜30分、好ましくは115〜125℃、10〜20
分である。
【0015】前記のようにして作られた培地に、固体培
養法と同様に、PGA生産能をもつ菌を接種すればよ
い。培養方法は静置培養法、通気培養法どちらでもよ
い。通気培養の場合は、通気条件は0.5〜2vvm、
好ましくは0.8〜1.2vvmである。静置、通気培
養のどちらの方法にしても、温度は30〜50℃、好ま
しくは37〜43℃である。培養時間は15〜30時
間、好ましくは18〜25時間である。このようにし
て、1〜10%(w/w)のPGAを含む液が得られ
る。
【0016】(培養物からの分離精製法)次に、このよ
うにして得られたPGAを含む固体培養物、又は液体培
養物を、そのまま酸又はアルカリ処理に使用してもよい
が、これらの培養物から分離、精製して得たPGAを使
用する方が好ましい。この分離、精製方法には、例えば
以下の方法があるが、本発明にはどのような方法を採用
してもよい。 (1)固体培養物からの20%以下の食塩水による抽出
分離法(特開平3−30648)。 (2)硫酸銅による沈澱法(Throne.B.C.,
C.C.Gomez,N.E.Noues and
R.D.Housevright:J.Bacteri
ol.,68巻、307ページ、1954年)。 (3)アルコール沈澱法(R.M.Vard,R.F.
Anderson and F.K.Dean:Bio
technology and Bioenginee
ring,5巻、41ページ、1963年;沢 純彦、
村川武雄、村尾沢夫、大亦正次郎:農化、47巻、15
9〜165ページ、1973年、藤井久雄:農化,37
巻、407〜412ページ、1963年)。 (4)架僑化キトサン成形物を吸着剤とするクロマトグ
ラフィー法(特開平3−244392号公報)。 (5)分子限外濾過膜を使用する分子限外濾過法。 (6)(1)〜(5)の方法の適当な組合せ。
【0017】上記の分離精製法で得られるPGAはナト
リウム、カリウム、カルシウム等の塩の形態で得られら
れる。その純度は、通常それらの塩として、(1)の方
法を採用した場合は60〜95%、それ以外の方法の場
合は95%以上である。
【0018】上記のようにして得られた粗製の、又は分
離精製されたPGAはどのような生産菌、培養法、及び
分離精製法を使用してもそのカルシウムイオン可溶化活
性は低いものである。特に液体培養法によって得られた
ものは著しく低い。そのようなPGAのカルシウムイオ
ン可溶化活性を高めるための酸又はアルカリ処理法は以
下の通りである。
【0019】(酸又はアルカリによるPGAの処理法)
本発明に使用する酸又はアルカリは、PGAのカルシウ
ムイオン可溶化活性を高めるのに効果のあるものであれ
ばどのようなものでもよいが、好ましくは、酸として
は、例えば塩酸、硫酸の無機酸類、ギ酸、酢酸の有機酸
類、アルカリとしては、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、
水酸化カルシウムのアルカリ類を挙げることができる。
特に処理後、中和し易い塩酸、苛性ソーダ、苛性カリ、
水酸化カルシウム等が好ましい。
【0020】本発明における、酸又はアルカリによるP
GAの処理条件は、PGAを含む溶液を酸又はアルカリ
で処理して得られる溶液についての、PGA分子の末端
アミノ基に起因するニンヒドリン発色反応(E.W.T
emm,E.C.Cocking:Analyst.,
80巻、209ページ、1955年)の率で規定する。
【0021】すなわち、ニンヒドリン発色反応率は次の
式のように定義する: {(Ax−AB)/(AC−AB)}x100(%) AC:PGAを含む溶液を最終濃度が6Nの塩酸で、1
00℃、4時間の条件で、完全加水分解して得られる溶
液について、ニンヒドリン試薬とPGA分子の末端遊離
アミノ基とで発色反応させ、その発色量を波長560n
mで測定して得られる測定値。 Ax:PGAを含む溶液を任意の条件の酸又はアルカリ
で処理して得られる液について、PGA分子の末端遊離
アミノ基に起因する、前記同様のニンヒドリン発色反応
の発色量の測定値。 AB(ブランク値):酸又はアルカリ処理を施さない、
PGAを含む溶液について前記同様のニンヒドリン発色
反応の発色量の測定値。
【0022】ただし、上記のニンヒドリン反応に使用す
る、PGAを含む溶液においてPGA以外のポリペプタ
イドを含む場合は、その溶液のPGAの正確な含有量と
その分子量を、後記の方法で、前以て測定する。その測
定結果に基づいて、供試の溶液に含まれるPGAの分子
量及びそのPGA含有量が同じであるモデル溶液を、標
準品のPGAで調製する。このモデル溶液について、種
々の条件で酸又はアルカリ処理し、上記と同様にして本
発明の目的に合った、PGAのニンヒドリン発色反応率
を求める。このようにして求められたニンヒドリン発色
反応率で規定された条件下に、酸又はアルカリ処理を行
う。
【0023】本発明における酸又はアルカリの処理は、
上記のように定めたニンヒドリン発色反応率が0.4〜
6%、好ましくは2〜3%で行うのがよい。どのような
酸又はアルカリ処理においても、そのようなニンヒドリ
ン発色率になるようにその条件が設定されると、そのP
GAのカルシウムイオン可溶化活性を著しく高めること
が出来る。すなわち、ニンヒドリン発色反応率が上記の
値の範囲に達しないような酸又はアルカリ処理を行った
場合は、本発明における目的のカルシウムイオン可溶化
活性値に達しない。またニンヒドリン発色反応率が上記
の範囲を超えるような酸又はアルカリ処理の場合は、か
えってカルシウムイオン可溶化活性は低下する。
【0024】この酸又はアルカリ処理方法を更に具体的
に示すと、例えば次のとおりである。 (1)供試溶液のPGA濃度:0.5〜2%、好ましく
は0.8〜1.2%。 (2)酸、アルカリの最終添加濃度:0.01〜1N、
好ましくは0.08〜0.2N。 (3)処理温度:80〜100℃、好ましくは85〜9
5℃。 (4)処理時間:30分〜5時間、好ましくは50分〜
2時間。 (1)〜(4)の条件の各々を適当に組合せて、ニンヒ
ドリン発色反応率が0.4〜6%,好ましくは2〜3%
になるように処理条件を設定して、PGAを含む溶液を
酸、アルカリで処理する。次いで、処理して得た液を、
必要なときには直ちに冷して、苛性カリ、苛性ソーダ、
塩酸、硫酸等で中和する。
【0025】(カルシウムイオン可溶化剤の形状)上記
のようにして、酸又はアルカリ処理して得られる処理物
から、次のような形状の、カルシウムイオン可溶化活性
の高いPGA、すなわちカルシウムイオン可溶化剤を製
造することができる。
【0026】(1)処理物をそのまま凍結、噴霧、熱
風、減圧等の乾燥をして粉末の形態にする。 (2)培養液より、分離精製されたPGAを用いて、酸
又はアルカリ処理を行った場合は、中和液そのものを用
いてよい。 (3)分離、精製を行う:その際、前記した培養液より
のPGAの分離精製方法をそのまま用いることができ
る。また、カルシウムイオン等の金属イオンとエタノー
ルを加えて、PGAを沈澱分離する方法(R.F.Pe
terson外、J.ofAm.Chem.Soc.,
80巻、95ページ、1958年)を採用てもよい。こ
れらの分離精製の方法においては、処理されたPGAは
ナトリウム、カリウム、カルシウム等の塩の形態で得ら
れる。
【0027】このようにして得られたカルシウムイオン
可溶化剤に、塩化カルシウム、澱粉、フラクタン、メチ
ルセルロース、デキストリン、グルコース、マルトース
等の賦形剤を加えるか、又は加えないで、通常の方法に
より粉末の形状、顆粒状、錠剤、又は、水等の溶媒に溶
かした溶液、又はゲル等の形状にする。
【0028】(本発明におけるカルシウムイオン可溶化
剤の特長)前記のようにして、酸又はアルカリ処理で得
られる、本発明のPGAのカルシウムイオン可溶化活性
値は、固体培養法から得られたものの場合、未処理もの
に比べて約1.2〜1.3倍になる。また、液体培養法
から得られたものの場合、未処理のものの活性が特に低
いこともあって、約1.7〜1.8倍にも達する。この
ように本発明の方法は、液体培養法で生産されるPGA
のカルシウムイオン可溶化活性を高めるのに最も効果が
ある。また、酸又はアルカリ処理された、本発明のPG
Aを含む溶液の粘度は、例えば、PGAとしての0.1
%溶液では(30℃で測定して)、未処理のものに比較
して約1/10〜1/20に下がる。また水にもよく溶
ける。例えば、分離精製して得た、処理されたPGAの
ナトリウム塩の凍結乾燥品1gを水100mlに溶かす
時間は1〜2分であるが、未処理のPGAの場合では1
0分以上である。
【0029】(用途)このようにして製造される本発明
のカルシウムイオン可溶化剤は、カルシウムイオン可溶
化活性が極めて高いので、生長期の児童のカルシウムイ
オン補強剤とか、老年期の骨粗鬆症等におけるカルシウ
ムイオンの吸収と排出のアンバランスに基づく病気を予
防、又は改善するカルシウムイオン腸管吸収促進剤とし
てそのまま利用できる。すなわち、本発明のカルシウム
イオン可溶化剤を毎日少量ずつ服用すればよい。その摂
取量は、例えばPGAとして0.05〜1.1g/体重
1kg/日である。また、食品、特に果汁等の飲料に適
当量を加えて、健康食品としての利用ができる。その利
用の方法および形態はなんら制限されない。
【0030】(各種測定法)なお、本発明において、P
GAの定量、分子量測定、純度試験、粘度測定、及びカ
ルシウムイオン可溶化活性の測定とその可溶化活性値の
算出等は、次のように行れる。
【0031】(1)定量法、並びに分子量測定法 PGAを含む溶液が不溶物を含む場合は、遠心分離法に
よりその不溶物を除いた後、必要なときは、その溶液を
適当に希釈し、ポリアクリルアミド平板電気泳動を行っ
て、分子量の大小順に分離させる。その後、ポリアクリ
ルアミド平板をメチレンブルー等の塩基性色素で通常の
方法により染色する。PGAはそれらの色素で染色され
るので、染色された部分をデンシトメリー的に測定す
る。一方前以て、標準品のPGAについても上記同様の
電気泳動を行う。この標準品のPGAの測定値と重量の
関係を示す直線、また、標準品のPGAのアクリルアミ
ド平板上の電気泳動距離と分子量の関係を示す直線を描
いておいて、これらの直線を参照することにより、試料
中のPGAの量、分子量を算出する(特願平4−298
91参照)。
【0032】(2)純度試験 PGAの各種塩の一定量(例えば100mg〜3000
mg)を蒸留水に溶かし、更に、最終濃度が6Nとなる
ように、濃塩酸を加えて、蒸留水で100mlに調製す
る。この溶液1mlをガラスチューブに入れ、窒素ガス
置換下に封管する。このガラスチューブを100℃で4
時間加熱する。このようにしてPGAを完全加水分解し
て得られる溶液中のグルタミン酸をアミノ酸分析機(日
立L−8500,日立株式会社製)で測定し、その測定
値に基づいて、PGAの塩の量を計算する。この際、前
記のポリアクリルアミド平板電気泳動法でPGAの分子
量を前以て測定しておく。もし分子量が複数にわたると
きには算術的な平均分子量を計算する。そうすることに
より試料中のPGAのグラム分子量(モル数)が、アミ
ノ酸分析機で測定したグルタミン酸量から算出できる。
そこで純度は、〔モル数xPGA又はその各種塩として
の分子量(g)/分析に使用した重量〕x100(%)
で表わされる。
【0033】(3)粘度の測定法 粘度は試料濃度0.1%(PGAとしての濃度)、30
℃で、オストワルド粘度計を使用し、水を対照として測
定した。
【0034】(4)カルシウムイオン可溶化活性の測
定、及びその活性値の算出 10mM塩化カルシウム溶液1mlと20mMリン酸カ
リウム緩衝液2mlと各種濃度(反応液中、PGAして
最終濃度が0.01〜0.04%になる濃度)のPGA
を含む溶液1mlを混合して(三者混合液)、37℃で
2時間放置する。リン酸カルシウムの沈澱を十分に生成
させた後、3000rpm、5分間の遠心分離でその沈
澱を除いて、その上清液の可溶性カルシウムイオン量を
原子吸光計で測定する。この上清液中の測定されたカル
シウムイオン量を以て、PGAのカルシウムイオン可溶
化活性とした。なお、上記測定において、20mMリン
酸カリウム緩衝液の代りに蒸留水を用いた場合の上清液
中のカルシウムイオン量(比較対照)を100のカルシ
ウムイオン可溶化活性値として、試料の可溶化活性値を
算出する。すなわち、(試料溶液の測定値/比較対照の
溶液の測定値)x100(%)の式で算出する。
【0035】
【実施例】次に本発明を実施例を以て具体的に説明す
る。しかし本発明における方法はこれらの実施例の態様
に限定されるものでない。 実施例1 丸豆大豆750gを水道水で洗った後、この洗った大豆
を水道水3lに、20℃で18時間、浸漬した。この浸
漬大豆約1.5kgをシャーレに小分けし、120℃、
20分間オートクレーブで蒸した。この蒸した大豆の温
度が約90℃になるまで冷して、PGA高生産能をもっ
ている納豆菌(宮城野菌)の芽胞子を1x104個/原
料大豆1gの割合で蒸煮大豆に接種した。次に温度40
℃、湿度90%の条件で20時間培養して、PGAを生
産させた。PGAは、分子量が30万で、0.05g/
原料丸豆大豆1gが生産されていた。
【0036】得られた固体培養物1.5kgに10%食
塩水10lを添加し、よく培養物と食塩水を混合した。
更に、次のようにしてこの混合液からPGAを分離精製
した。ガーゼで固形物を除いた後、遠心分離をおこなっ
た。得た上清液をケイソウ土で濾過し、更に0.3μm
のポリビニールスルホン膜で濾過して菌体及び芽胞子を
除いた。得られた清澄液10lから、分画分子量10万
の限外濾過膜を用いてPGAを分離精製した。すなわち
清澄液を限外濾過膜で500mlに濃縮した後、新たに
蒸留水5lを加えて、再度この限外濾過膜による濃縮を
行う操作(以下、本発明ではこの操作を脱塩濃縮精製操
作と称する)を5回繰り返した。それにより夾雑物質、
着色物質、匂い等の除去および脱塩を行なった。その結
果として、PGAのナトリウム塩を含む、無色透明、無
味無臭の溶液を得た。これを凍結乾燥して、得たPGA
のナトリウム塩の白色粉末は30gであった。純度はP
GAナトリウム塩として95%(PGAして80%)
で、分子量はPGAとして30万であった。0.1%
(PGAとしての濃度)水溶液の比粘度は1.4であっ
た。
【0037】このようにして得られたPGAのナトリウ
ム塩を、PGAとして1%の濃度(ナトリウム塩として
1.16%の濃度)となるように蒸留水に溶かした。ま
た同時に最終濃度が0.01Nとなるように5N塩酸を
加えた。この溶液について100℃で90分間の酸処理
を行なった。処理後直ちに冷して、0.1N苛性ソーダ
溶液を用いて中和した。この中和溶液1lについて、分
画分子量10万の限外濾過膜で前記と同様な脱塩濃縮精
製操作を2回行なった後、凍結乾燥を行なって、酸処理
を受けたPGAの白色粉末のナトリウム塩、すなわちカ
ルシウムイオン可溶化剤10gを得た。純度はナトリウ
ム塩として99%(PGAして85%)で、PGAとし
ての分子量が1ー5万にわたるものの混合物であった。
なお、この場合、塩酸処理によるニンヒドリン発色反応
率は3%(AC=1.234,AX=0.991,AB
0.064)であった。
【0038】この塩酸処理をして得たPGA(カルシウ
ムイオン可溶化剤)(本発明)、及び未処理のPGA
(対照)の各種濃度における、カルシウムイオン可溶化
活性値を表1に示す。なお、表1において、PGAの濃
度とは、前記カルシウムイオン可溶化活性値を測定する
際の反応液(三者混合液)中における、PGAの最終濃
度を、またカッコ内はナトリウム塩としての最終濃度を
意味する。
【0039】 表1 ──────────────────────────────────── PGAの濃度(%) カルシウムイオン可溶化活性値(%) 活性増加 本発明 対照 本発明の値/対照の値 ──────────────────────────────────── 0.01(0.012) 93 77 1.2 0.02(0.023) 99 80 1.2 0.03(0.035) 99 81 1.2 0.04(0.047) 100 82 1.2 0(コントロール) 0 0 ──────────────────────────────────── 表1から、本発明の方法により得られたカルシウムイオ
ン可溶化剤は、その可溶化活性が対照に比較して極めて
高いことが分る。
【0040】また、塩酸処理することによりPGAの粘
度が下がるので、限外濾過膜を使用しての脱塩と濃縮の
操作は、非常に容易になった。また、酸処理されたPG
Aのナトリウム塩の、本実施例の乾燥粉末は、蒸留水1
00mlにその1gを溶かす時間は1分で、水によく溶
けるようになったが、未処理のものでは15分という長
い時間が必要であった。また、酸処理された、本実施例
のPGAのナトリウム塩の、PGAとしての0.1%濃
度の水溶液の粘度は0.1で、未処理のものの粘度1.
4に比べると、1/14に減少していた。このようにP
GAを塩酸処理することによりPGAの粘度が下がるの
で、限外濾過膜を使用しての脱塩と濃縮の操作は、非常
にやさしいものになった。
【0041】実施例2 丸豆大豆5kgに50lの水道水を加えて、125℃、
30分間オートクレーブにて蒸煮した後、ガーゼで大豆
を除いて、大豆煮汁を得た。30l容ジャーファーメン
ターに15lの大豆煮汁を入れて、PGA生産能をもつ
納豆菌(宮城野菌)の芽胞子を1×104個/煮汁1m
lの割合で接種した。次に、温度37℃、通気量1vv
m、及び攪拌数300rpmの条件で、18時間培養し
てPGAを生産させた。培養後、最終濃度が5%となる
ように食塩を加えて粘度を下げた後、8000rpm、
30分間の遠心分離操作により除菌して、上清液12.
5lを得た。得られた上清液を25lの94%(v/
v)エタノール中に攪拌しながら注入して、粘塊の沈澱
を得た。これを再び蒸留水に溶かした後、セルローズ透
析チューブを用いて、蒸留水に対して透析し、低分子物
質を除いた。このエタノール沈澱と蒸留水に対する透析
の操作を5回繰り返した後、凍結乾燥して、PGAのナ
トリウム塩の白色粉末15gを得た。なお、培養液に生
成したPGAは10g/lで、PGAとしての分子量は
30万であった。また、得られたPGAのナトリウム塩
の純度はナトリウム塩として95%(PGAとして80
%)で、0.1%(PGAとしての濃度)水溶液の粘度
は1.4であった。
【0042】このようにして得られたPGAのナトリウ
ム塩の粉末をPGAとして1%となるように蒸留水に溶
かした。また同時に最終濃度が0.01Nとなるように
5N硫酸を加えた。この溶液について100℃、1時間
の条件で硫酸処理を行なった。処理後直ちに冷して、
0.1N水酸化ナトリウムを用いて中和した。この中和
溶液1lについて、分画分子量10万の限外濾過膜を用
いて、実施例1と同様な脱塩濃縮精製操作を2回行なっ
た後、凍結乾燥を行なった。酸処理されたPGAのナト
リウム塩の白色粉末、すなわちカルシウムイオン可溶化
剤9.5gを得た。その純度はナトリウム塩として98
%(PGAとして84%)、分子量はPGAとして2〜
4万にわたる混合物であった。
【0043】なお、本実施例における酸処理のニンヒド
リン発色反応率は2.5%(AC=1.236,AX
0.942,AB=0.065)であった。また、前記
カルシウムイオン可溶化活性値を測定する際の反応液
(三者混合液)中における、酸処理されたPGAの最終
濃度0.01%(PGAとしての濃度)(PGAのナト
リウム塩としては0.012%の濃度)における、対照
(硫酸未処理)のPGAのカルシウム可溶化活性値は5
6(%)であったが、酸処理された、本実施例の酸処理
されたPGAすなわちカルシウムイオン可溶化剤の可溶
化活性値は98(%)で、その増加は1.8倍であっ
た。
【0044】また、酸処理された、本実施例のPGAの
ナトリウム塩は実施例1と同様に水によく溶けるように
なり、更に、この物質の水溶液の比粘度も、硫酸未処理
のものに比較して実施例1と同様に著しく下がってい
た。
【0045】実施例3 実施例1で得られた酸未処理のPGAナトリウム塩をP
GAとして1%(PGAのナトリウム塩として1.16
%)となるように蒸留水1lに溶かした。また同時に最
終濃度が0.5Nとなるように30%水酸化ナトリウム
溶液を添加した。この溶液について100℃、30分間
の条件でアルカリ処理を行なった。処理後直ちに冷して
1N塩酸を用いて中和した。この溶液1lについて、実
施例1と同様に、分画分子量10万の限外濾過膜で脱塩
濃縮精製を2回行なった後、凍結乾燥してアルカリ処理
されたPGAのナトリウム塩の白色粉末、すなわちカル
シウムイオン可溶化剤9.7gを得た。純度はナトリウ
ム塩として99%(PGAとして85%の濃度)、分子
量はPGAとして3〜5万にわっていた。
【0046】なお、本実施例のアルカリ処理におけるニ
ンヒドリン発色反応率は2.8%(AC=1.24,AX
=0.939,AB=0.070)であった。0.01
%濃度(PGAとしての濃度)(PGAのナトリウム塩
としては0.012%の濃度)における、対照(アルカ
リ未処理)のPGAのカルシウムイオン可溶化活性値は
75(%)であるのに、本実施例によって得られる、ア
ルカリ処理されたPGAのカルシウムイオン可溶化剤の
その可溶化活性値は92(%)で、その増加は1.2倍
であった。本可溶化剤0.1%(PGAとしての濃度)
の水溶液の比粘度は、0.1で未処理のPGAに比べて
1/14に下がっていた。またアルカリ未処理のPGA
のナトリウム塩の凍結乾燥品1gを蒸留水100mlに
溶かす時間は20分を必要としたが、本実施例の可溶化
剤の場合では1分と短くなった。
【0047】実施例4 実施例1と同様にして得た未処理のPGAのナトリウム
塩について、やはり実施例1と同様な酸処理を行って得
たPGAを含む溶液を、水酸化カルシウムで中和して、
分画分子量10万の限外濾過膜で脱塩濃縮を2回行なっ
た後、約5%のPGA濃度になるように水で調製した。
この溶液300mlに15gのデキストリン(DE値8
〜10)を加えて溶かした後、1分間あたり12mlの
送量でモービルマイナー型スプレードライヤーに投入し
た。150℃の熱風温度、95℃の排風温度で噴霧乾燥
して、酸処理されたPGAの含有量が50%の粉末状の
カルシウムイオン可溶化剤8gを製造した。
【0048】(応用例)次に本発明によって得られるカ
ルシウムイオン可溶剤の応用例を示す。50%のりんご
濃縮果汁2.1g,水あめ10g,クエン酸0.15
g,乳酸カルシウム15.5g,実施例3で得られたカ
ルシウムイオン可溶化剤(純度99%のPGAのナトリ
ウム塩)4g、ビタミンC0.04gを水に溶かして、
全量を200gになるようにした。130℃,3分の条
件で加熱殺菌して、酸処理されたPGAを含有するりん
ご清涼飲料を製造した。
【0049】
【発明の効果】本発明は、上記に詳しく説明したよう
に、以下のような効果を奏する。すなわち本発明の方法
は:(1)カルシウムイオン可溶化活性が著しく高い、
(2)水によく溶ける、(3)安価である、(4)PG
Aを酸又はアルカリ処理することにより粘度は著しく下
がるので、その処理されたものの溶液の取り扱いが極め
て容易である、カルシウムイオン可溶化剤を製造でき
る。
フロントページの続き (72)発明者 湯浅 克己 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 茂田井 宏 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物の生産するガンマー・ポリグルタ
    ミン酸を酸又はアルカリで処理することを特徴とするカ
    ルシウムイオン可溶化剤の製造法。
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