JPH0632740Y2 - 電線被覆剥離工具 - Google Patents

電線被覆剥離工具

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JPH0632740Y2
JPH0632740Y2 JP1988011756U JP1175688U JPH0632740Y2 JP H0632740 Y2 JPH0632740 Y2 JP H0632740Y2 JP 1988011756 U JP1988011756 U JP 1988011756U JP 1175688 U JP1175688 U JP 1175688U JP H0632740 Y2 JPH0632740 Y2 JP H0632740Y2
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electric wire
clamp
screw
tip
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佳長 丸山
努 奥園
徳三郎 井手
辰夫 元村
正明 伏見
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Kyushu Electric Power Co Inc
Maxell Izumi Co Ltd
Original Assignee
Kyushu Electric Power Co Inc
Izumi Products Co
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は高圧の電気が流れる状況下において、電線の被
覆を剥離する工具に係わり、特に無停電工法に用いる電
線被覆剥離工具を提供するものである。
〔従来の技術〕
高所作業車上、または電柱上等での電線剥離作業は、剥
離する部分の電気を遮断して、直接作業者がナイフ等の
簡易な工具により剥離することが多い。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、電気を遮断すると停電になり、この場合電気
を使用している人、又は企業等に迷惑をかけることにな
る。また停電をしない為に電気のバイパス回路を設けて
から剥離作業をすると非常に長い時間を要することにな
って作業性を損うことになる。
特に電線路を接続、分岐するに際しての電線被覆の切断
除去等の工事においては、高所作業車の昇降バケットに
搭乗、或いは電柱に登った作業者が、前記の如く、ナイ
フ等の簡易な工具を使用しての電線被覆の剥離作業は、
高圧電線のような固い被覆層で、かつ厚みのあるものに
おいては、その被覆を切断除去させることはかなりのエ
ネルギーを必要とするとともに時間も要し、また、直接
の手作業であることも考え合せれば不慮の事態も考慮せ
ねばならず、これ等非常に危険な状況下での電線被覆の
剥離作業は容易なものではなかった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は電気を遮断又はバイパス回路を設けるこ
となくして電線被覆の剥離作業を行なうもので、上記問
題点を解決すべく創案されたものであり、高圧架空電線
の接続、分岐するにおいて、電線被覆の切断除去が軽量
で確実且つ安全に行なうことができる電線被覆の剥離工
具を提供することを目的としており、その具体的手段と
して、 操作棒の先端部に工具ヘッドを、基端部に操作機構を各
々装着し、前記工具ヘッドの基端側駆動軸と先端側駆動
軸に、電線と平行に設けられかつ直交方向に拡開させる
割カッターを有する取付板を配設し、先端ハウジングに
は該割カッターにスライドさせるようにした上部サイド
カッターを設け、工具ヘッドの長手方向に対して直交上
に電線をクランプするクランプ基体に下部サイドカッタ
ー、及び固定カッターを夫々固設し、前記取付板及びク
ランプ基体を、前記操作機構により、開閉、進退自在に
構成したことを特徴とする電線被覆剥離工具として構成
するものである。
〔作用〕
上記のように構成した本考案は、操作棒を立てて、その
先端部に位置する工具ヘッドを作業すべき電線に近接さ
せて、操作機構をもってクランプ基体を解放位置にし、
先端ハウジングに固設されているサイドカッター及び取
付板に固設されている割カッターに電線を当接させる。
しかる後に手許の操作機構を操作し、クランプ基体をク
ランプ方向へ作動させ、工具ヘッドのクランプ基体側の
サイドカッター及び固定カッターとの間に電線をクラン
プさせ、更に固くクランプさせることによって、電線の
長手方向に対して直交上をサイドカッターで、また前記
電線の長手方向に対して平行に固定カッター及び割カッ
ターで夫々被覆切断し、その後、操作機構を操作して開
閉機能を持った割カッターを開かせることによって電線
被覆を剥離させる。作業終了と共に操作機構を操作して
クランプ基体を解放方向へ作動させて電線の把持状態を
解き、更に開いている割カッターを元の閉の状態に戻
す。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は電線被覆剥離工具の正面図を示し、図面中左方
が先端部、右方が基端部であり、使用時には先端部が上
方を向く。第2図は第1図の側面を示す要部断面図であ
り、第3図は工具ヘッドの拡大側面図である。第4図は
第2図のX−X線断面を示す平面図、第5図はカッター
の組み合せを示す斜視図であり、第6図は剥離工具の使
用時を示す斜視図である。
電線被覆剥離工具1は操作棒2の先端部に工具ヘッド3
を固設し、基端部に工具ヘッド3に対する操作機構4を
直結している。
前記操作棒2は絶縁性物質から成るパイプで形成し、長
さは約1.5〜2mのものを常態としている。該操作棒2の
基端縁部にはグリップ2Aを外嵌固設してあり、該グリッ
プ2Aの先方には鍔2Bを配設している。操作棒2の先端部
にはパイプ継手5を外嵌し、止めネジ5A、5Aをもって固
定してあり、該パイプ継手5には前記工具ヘッド3が固
設されている。
前記工具ヘッド3は基端ハウジング6の先端部に先端ハ
ウジング7を固定して一体としてあり、基端ハウジング
6は側断面を示す第3図に詳細に示すように、その基端
部においては切換室6Aを基端面に開口6Bを有するように
形成し、また先端部にはピストン室6Cを形成し、該ピス
トン室6Cと切換室6Aとの間に中央に通孔6Dを有する区画
壁6Eを配設している。
また基端ハウジング6における開口端面には基端部材8
を固定してあり、該基端部材8は前記切換室6Aの開口6B
と連通する継手孔8Aを形成し、該継手孔8Aに前記パイプ
継手5の先端部を内嵌させてネジ8Bで固定している。
基端ハウジング6の前記切換室6Aの正面から見た背後部
に、長手方向へ長い軸孔6Fを穿設して、該軸孔6Fには先
端ハウジング7へ向けての基端側駆動軸15を挿通し、更
に該基端側駆動軸15にはもう一方の先端側駆動軸16が凹
凸関係の連結部により連結され挿通している。
前記先端ハウジング7は、第1図に示す正面から見て操
作棒2の軸心を通る軸心線Pの両側に二つ割可能状に形
成して、その基端部に基端ハウジング6の先端外縁部に
ネジ7A、7Aにより固定している。
また、前記基端ハウジング6のピストン室6Cにはピスト
ン9が長手方向に摺動自在に嵌装してあり、前記ピスト
ン9の先端縁部には軸心線Pを中心として対称形を成
し、支持棒10及び固定板11を介して連結固定された1対
のクランプ基体12が連結軸9Aをもって揺動可能状に嵌装
軸着されている。更にクランプ基体12の基端縁部を先端
ハウジング7側壁に支点軸12Aを介して軸着してあっ
て、ピストン9の進退運動に伴ってクランプ基体12は支
点軸12Aを中心に先端部を回動且つ開閉させる。該クラ
ンプ基体12の先端縁部で先端ハウジング7と対向する面
には第3図及び第6図に示すように、クランプ部12Bを
突出形成し、先端ハウジング7と対向する面にはクラン
プ溝12Cを形成している。
前記先端ハウジング7の前記クランプ基体12のクランプ
部12Bのクランプ溝12Cと対向する面にはクランプ溝7B
を形成してある。
また、前記クランプ基体12におけるクランプ部12Bの内
側面には対向する形で1対の下部サイドカッター13が固
設され、前記クランプ基体12同士を連結固定している前
記固定板11には固定カッター14が工具ヘッド3の長手方
向に対して直交上に、かつ前記下部サイドカッター13の
内側中心部に位置決めされるようネジ止め固設されてい
る。
前記クランプ基体12の先端部にはネジ孔12Dを穿設し、
該ネジ孔12Dには止めネジ12Eを螺通させ、該止めネジ
12Eの上端部は先端ハウジング7の下部に止めネジ7Cで
固設されているプレート17に当接されている。前記止め
ネジ12Eの螺通加減により、クランプの刃の食い込み量
を調節可能に構成されている。
また、前記先端ハウジング側クランプ溝12Cの内側面に
は1対の上部サイドカッター18が対向する形で固設さ
れ、前記下部サイドカッター13とは、電線被覆切断時に
は、その刃先部分が交錯するようにすると共に、その刃
先部分の形状はV字形を成し、更にその中心部には半円
状の窪みが形成されていて、両上下部サイドカッターが
交差した時その刃先中心部は円形を成し、電線の芯線部
分にカッター刃が食い込まないよう構成されている。
前記先端ハウジング7内で連結挿通された基端側駆動軸
15と先端側駆動軸16は、各々のネジ山15′と16′が右ネ
ジと左ネジに螺刻形成され、前記基端側駆動軸15と先端
側駆動軸16の先端外周には雌ねじ19を介して取付板20、2
0が対峙した状態で内外方向に摺動可能状に取付けら
れ、該取付板20、20の下部内面には工具ヘッドの長手方
向に対して直交上に、かつ対面させる形で割カッター2
1、21が止めネジ21A、21Aにより固設されている。
前記取付板20、20は手許における操作機構の操作によ
り、基端側駆動軸15を正回転もしくは逆回転させること
によって、摺動即ち開閉作動し、それに伴ない割カッタ
ー21、21も同様の動きをする。この割カッター21、21と同
方向かつ対向状にある固定カッター14は、電線被覆切断
時において、その刃先部は前記下部サイドカッター13と
上部サイドカッター18が交錯した際、その中心部に形成
される円形の直径分だけ間隙を持たせるようにし、電線
の芯線にカッター刃が食い込まないよう構成され、すな
わち被覆切断するにおいて下部サイドカッター13、上部
サイドカッター18、固定カッター14及び割カッター21、2
1の夫々の刃先中心部は電線の芯線の厚み分だけ隙間を
設けた形態で、クランプ基体12のカッター14、14を回動
し、被覆電線に圧着させることにより、すべてのカッタ
ーの刃先が被覆層に食い込まれ、その直後に駆動軸15を
回すことによって割カッター21、21を開いて切断した部
分の被覆層を剥離する構成になっている。
前記先端側駆動軸16の先端ハウジング7からの突出部に
はスリーブ22を嵌装し、止めネジ23によって固定され、
更にキャップ24にて蓋止めされている。
即ち前記切換室6Aの先端部にはクラッチスクリュー25を
配装してある。該クラッチスクリュー25は第2図、第3
図に側面を示すように、基部を円板体として、該円板体
の先端面中央部に先方へ突出するねじ25Aを形成してあ
り、該ねじ25Aを前記区画壁6Eの通孔6Dからピストン室
6Cへ突出させてあり、一方、前記ピストン9の基端部に
は基端面から先方へ向くねじ孔9Bが穿設してあって、該
ねじ孔9Bにねじ25Aを螺合させてあり、該ねじ25Aの正
逆回転によってピストン9が進退するように構成されて
いる。
前記クラッチスクリュー25の基端部外周面に周面に沿っ
て環状のガイド溝25Bを刻設してあり、基端ハウジング
6には該ガイド溝25Bに嵌合する止めネジ25Cを設け、
これによってクラッチスクリュー25はハウジングの基端
部方向へは移動しないが回転は可能となっている。
またクラッチスクリュー25の基端面には複数のピン孔25
D、25Dを穿設して、クラッチピン26Aが嵌合できる構
成としてある。なお、第3図中符号25Eはスラスト軸受
である。
前記パイプ継手5の先端面には滑り軸受5Bを介してパイ
プ継手5の軸心部に切換軸27を長手方向に長く支承して
いる。
前記切換軸27の基端部には絶縁材から成る連結パイプ28
を外嵌固定し、該連結パイプ28は前記操作棒2の長さと
ほぼ同じに、かつ小径に形成して、操作棒2の内孔内に
収容してある。
また、切換軸27の先端縁部は前記切換室6Aに臨ませて、
先端部にクラッチ板26を固定し、該クラッチ板26と前記
滑り軸受5B間にギヤホルダー29を介在させて切換歯車30
を遊嵌している。該切換歯車30には平歯車31を噛合さ
せ、該平歯車31は前記基端側駆動軸15の基端部に同軸回
転するよう固定してある。
前記ギヤホルダー29の先端面には複数のピン孔30Aを穿
設してあり、該ピン孔30Aにはクラッチ板26のクラッチ
ピン26Bが嵌合できる構成としてある。
前記クラッチ板26は円板状に形成してあり、円板の中心
を通る一つの放射線上において切換軸27を中心として対
称状にピン装孔を切換軸27と平行に形成し、その一方の
ピン装孔には基端方向から先端方向へとバネ26Cで弾発
されるようにクラッチピン26Bを嵌装してあり、各クラ
ッチピン26A、26Bは抜け出さないようにその基部は太
径に形成してある。
上記構成において、前記クラッチ板26は切換軸27を先端
方向へ所定間隔だけ移動させて正逆何れか少し回転させ
ると、前記クラッチピン26Aがクラッチスクリュー25の
ピン孔25Dに嵌合される。ここにおいて切換軸27を基端
方向から見て反時計回転方向に逆回転させると、ピスト
ン9が先端方向へ前進して、その結果、クランプ基体12
は第3図中に仮想線12′で示す位置まで先端部を下動さ
せる。また切換軸27を基端方向から見て時計回り方向へ
回転させると、ピストン9は基端方向へと移動して、ク
ランプ基体12は第3図に実線で示すようにクランプ溝12
Cを先端ハウジングのクランプ溝7Bに近接させる。すな
わち第5図にも示すように両クランプ溝間に電線を強力
に把持することにより、下部サイドカッター13、上部サ
イドカッター18、固定カッター14及び割カッター21、21
で電線被覆の所定間隔並びに長手方向に食い込み切断さ
れ、しかる後、前記操作機構4の操作により割カッター
21、21を電線被覆に食い込ませたまま、開の状態に作動
させてやることにより電線被覆が剥離される。
前記操作機構4は操作棒2の基端部に管状のグリップホ
ルダ32を外嵌固定し、該グリップホルダ32には切換グリ
ップ33を回転自在に嵌装してある。
また、前記グリップホルダ32並びに切換グリップ33には
スクリュー軸34が内嵌してあり、該スクリュー軸34はそ
の基端縁部を細径として回転ハンドル34Aを固着してあ
り、スクリュー軸34の長手中間部にはスクリューネジ34
Bを螺刻形成してあって、前記切換グリップ33内に連通
されるとともにその基端部にはストッパ34Cが設けられ
ている。前記スクリュー軸34の先端部は前記連結パイプ
28の基端部内孔に嵌合させ固定している。
而して、回転ハンドル34Aを回転させることによってス
クリュー軸34、連結パイプ28、切換軸27を回転させるこ
とができ、切換グリップ33はスクリュー軸34と共回転す
る。第2図においては切換軸27と共にクラッチ板26も回
転し、クラッチピン26Bがギヤホルダー29のピン孔30A
に嵌合しているため、ギヤホルダー29に連動される切換
歯車30とこれに噛合した平歯車31が回転し、駆動伝達さ
れた基端側駆動軸15が回転すると共に先端側駆動軸16も
回転し、これにより取付板20、20が開閉作動し、割カッ
ター21、21も同様の動きをする。
一方、第2図において、切換グリップ33を基端方向から
見て反時計廻り方向へ回転させるとスクリュー軸34は先
端方向(第2図中左方)へ移動し、クラッチピン26Aが
クラッチスクリュー25のピン孔25Dに嵌合する。ストッ
パ34Cが切換グリップ33に接触したとき、クラッチ板26
とクラッチスクリュー25も接触する。ここにおいて回転
ハンドル34Aを逆回転させると切換軸27並びにクラッチ
スクリュー25も反時計廻り方向へ回転し、その結果、ピ
ストン9は第2図中左方(先端方向)へ移動するため、
クランプ基体12は支点軸12Aを中心として、先端部を正
面方向へ揺動する。従って、回転ハンドル34Aを正回転
させれば、切換軸27並びにクラッチスクリュー25は時計
回り方向へ回転して、すなわち、ピストン9は基端方向
(図中右方)へ移動して、クランプ溝12Cとクランプ溝
7Bとの間に電線を把持し、更に下部サイドカッター13、
上部サイドカッター18、固定カッター14及び割カッター
21、21によって電線被覆が切断される。この状態におい
て、前記切換グリップ33を基端部の方から見て時計廻り
方向へ回転させると、スクリュー軸34は基端部方向(図
中右方)へ移動して、すなわち、切換軸27も基端部方向
へ移動することから、クラッチ板26がクラッチスクリュ
ー25から離脱してギヤホルダー29に接触し、クラッチピ
ン26Bがピン孔30Aに嵌合される。従って回転ハンドル
34Aを正逆回転させることによって、ギヤホルダー29に
連動される切換歯車30と該切換歯車30に噛合した平歯車
31との共動をもって基端側駆動軸15及び先端側駆動軸16
が回転し、それに伴ない取付板20、20が左右方向に移動
することによって割カッター21、21も開いていき、切断
された電線被覆が剥離される。
第6図は本考案の使用状態を示す斜視図であるが、その
使用方法を説明すると、まず現場において、工事すべき
電線Wの下方位置に高所作業車(図示せず)を停車さ
せ、昇降ゴンドラに作業員が搭乗する。昇降ゴンドラを
上昇させてから、作業員は電線被覆剥離工具1の操作棒
2を握って工具ヘッド3を上向きにして垂直に伸ばし、
電線の所定の位置に前記した回転ハンドル34Aの回転操
作によって、クランプ基体12の先端部を正面方向(第6
図の右手方向)へ揺動させておいて、先端ハウジング7
のクランプ溝7Bに電線Wを当接させてから回転ハンドル
34Aの回転操作によってクランプ基体12の先端部を先端
ハウジング7方向へ揺動させると、クランプ基体12のク
ランプ溝12Cが電線Wに当接する。当然のことながら、
この状態においては下部サイドカッター13、上部サイド
カッター18、固定カッター14及び割カッター21、21によ
り、電線は把持されている。この後、回転ハンドル34A
の操作により、両クランプ溝内の電線Wを更に固く把持
すると前記切断カッターにより、電線Wの長手方向に対
して直交、及び平行に被覆切断される。この後、更に回
転ハンドル34Aを操作することにより、割カッター21、2
1を開かせれば前記切断された電線被覆が徐々に剥離さ
れ芯線部分だけが残る。しかる後、回転ハンドル34Aを
操作して前記クランプ基体12を揺動(第6図の右手方
向)させ、電線Wのクランプ状態を解除してやれば電線
被覆の切断剥離作業は終わり、その後開の状態にある割
カッター21、21を元の閉の状態に戻してやることにより
次の作業へのスタート態勢を整える。なお、クランプ基
体12の揺動及びクランプ後の割カッター21、21の開閉作
動させるための動力伝達切換は切換グリップ33により行
なわれる。
以上述べたように、電線被覆剥離工具は切換グリップ33
の正逆回転操作によって電線把持切断及び割カッター2
1、21の開閉の何れか一方への動力伝達を切換えることが
でき、また回転ハンドル34Aは正逆回転の何れかで電線
のクランプ並びに解除、或いは割カッター21、21の開閉
摺動を操作することができ、電線被覆の中間部における
所定長さ分確実に切断除去することができる。
〔効果〕
以上説明したように、本考案は操作棒の先端部に工具ヘ
ッドを、基端部に操作機構を各々装着し、前記工具ヘッ
ドの基端側駆動軸と先端側駆動軸に電線と平行に設けら
れかつ直交方向に拡開させる割カッターを有する取付板
を配設し、先端ハウジングには該割カッターにスライド
させるようにした上部サイドカッターを設け、工具ヘッ
ドの長手方向に対して直交上に電線をクランプするクラ
ンプ体に下部サイドカッター及び固定カッターを夫々固
設し、前記取付板及びクランプ体を前記操作機構によ
り、開閉、進退自在に構成したので、工具ヘッドを電線
に当接させて、操作棒を持ったまま操作機構を操作する
だけで、強固な電線把持、次いで切断、更に被覆の剥離
が軽量で安全且つ確実に行なえると共に、構造的にも簡
単であり、生産性並びにメンテナンス性、かつ操作性に
も優れている。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例に係り、第1図は電線被覆剥離工
具の正面図、第2図は側断面図、第3図は第2図におけ
る工具ヘッドの拡大側断面図、第4図は第2図X−X断
面矢視図、第5図はカッターの組み合せを示す斜視図、
第6図は使用状態を示す斜視図である。 1……電線被覆剥離工具、2……操作棒 2A……グリップ、2B……鍔 3……工具ヘッド、4……操作機構 5……パイプ継手、5A……止めネジ 5B……玉軸受、6……基端ハウジング 6A……切換室、6B……開口 6C……ピストン室、6D……通孔 6E……区画壁、6F……軸孔 7……先端ハウジング、7A……ネジ 7B……クランプ溝、7C……止めネジ 7D……ピストン室、8……基端部材 8A……継手孔、8B……ネジ 9……ピストン、9A……止めネジ 9B……ねじ孔、10……支持棒 11……固定板 12、12′……クランプ基体 12A……リーマボルト、12B……クランプ部 12C……クランプ溝、12D……ネジ孔 12E……止めネジ 13……下部サイドカッター 14……固定カッター、15……基端側駆動軸 16……先端側駆動軸、17……プレート 18……上部サイドカッター 19……雌ねじ、20……取付板 21……割カッター、21A……止めネジ 22……スリーブ、23……止めネジ 24……キャップ 25……クラッチスクリュー 25A……ねじ、25B……ガイド溝 25C……止めネジ、25D……ピン孔 25E……スラスト軸受、26……クラッチ板 26A……クラッチピン、26B……クラッチピン 26C……バネ、27……切換軸 28……連結パイプ、29……ギヤホルダー 30……切換歯車、30A……ピン孔 31……平歯車、32……グリップホルダ 33……切換グリップ、34……スクリュー軸 34A……回転ハンドル 34B……スクリューネジ 34C……ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井手 徳三郎 佐賀県佐賀市天神1丁目4番3号 九州電 力株式会社佐賀営業所内 (72)考案者 元村 辰夫 佐賀県佐賀市天神1丁目4番3号 九州電 力株式会社佐賀営業所内 (72)考案者 伏見 正明 長野県松本市大字笹賀3039番地 株式会社 泉精器製作所内 (56)参考文献 実開 平1−79319(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作棒の先端部に工具ヘッドを、基端部に
    操作機構を各々装着し、前記工具ヘッドの基端側駆動軸
    と先端側駆動軸に電線と平行に設けられかつ直交方向に
    拡開させる割カッターを有する取付板を配設し、先端ハ
    ウジングには該割カッターにスライドさせるようにした
    上部サイドカッターを設け、工具ヘッドの長手方向に対
    して直交上に電線をクランプするクランプ基体に下部サ
    イドカッター及び固定カッターを夫々固設し、前記取付
    板及びクランプ体を前記操作機構により、開閉、進退自
    在に構成したことを特徴とする電線被覆剥離工具。
JP1988011756U 1988-01-29 1988-01-29 電線被覆剥離工具 Expired - Lifetime JPH0632740Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988011756U JPH0632740Y2 (ja) 1988-01-29 1988-01-29 電線被覆剥離工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988011756U JPH0632740Y2 (ja) 1988-01-29 1988-01-29 電線被覆剥離工具

Publications (2)

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