JPH1066446A - 電動剪定鋏 - Google Patents

電動剪定鋏

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Publication number
JPH1066446A
JPH1066446A JP8228335A JP22833596A JPH1066446A JP H1066446 A JPH1066446 A JP H1066446A JP 8228335 A JP8228335 A JP 8228335A JP 22833596 A JP22833596 A JP 22833596A JP H1066446 A JPH1066446 A JP H1066446A
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JP
Japan
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movable blade
scissors
electric
circuit
switch
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JP8228335A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Kimoto
義信 木本
Masaaki Idei
正明 出井
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KINSEI ENGEI KOGYO KK
Original Assignee
KINSEI ENGEI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断不可能な枝を切断しようとすると、刃が
枝に食い込んで外すことができなくなる場合があり、食
い込んだ刃を枝から取り外す作業に多くの時間と労力を
要している。 【解決手段】 可動刃15が切断不可能な枝Vに食い込
んだ場合に電動モータ6を停止させ、この電動モータ6
を逆転させることにより可動刃15を枝Vから機械的に
開放できるようにする。このように電動モータ6を逆転
可能にして可動刃15を機械的に開放できるようにすれ
ば、可動刃15が枝Vに食い込んだとしても容易に外す
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、庭木
の剪定や街路樹の枝打ち等を行うための電動剪定鋏に関
し、特に高枝を切るのに好適な電動剪定鋏に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、庭木の剪定や街路樹の枝打ち
等を行うために剪定鋏が利用されており、電動の剪定鋏
に関する技術として、例えば実開平1−69475号公
報記載の電動式高所切断具がある。この考案では、可動
刃を駆動する連結棒の往復動をリミットスイッチで検出
することにより、モータの正転と逆転とを切り替えて刃
を開閉動作させて切断するものである。
【0003】このような電動式高所切断具は、図6の使
用状態を示す斜視図のように、通常、右手Rで把持部7
1を持ち左手Lで前部のパイプ72を持って作業をする
ものであり、例えば、電動モータの駆動電源73(以下
「バッテリ」という)を作業者Wの体に保持し、このバ
ッテリ73と電動式高所切断具75とを電源コード74
によって接続することにより電力供給を行ったり、電源
コード74を交流電源に直接接続することにより使用さ
れている。そして、右手Rで電動式高所切断具75の重
量を保持した状態で左手Lによりパイプ72を操作し、
被切断物Vである枝等を刃76で挟んで切断作業を行っ
ている(従来例1)。
【0004】また、他のこの種の電動剪定鋏に関する従
来技術として、実公平4−38688号公報記載の考案
があり、この考案では、被切断物の切断時は作動スイッ
チを放すと可動刃が停止するが、可動刃が全閉状態を過
ぎてから作動スイッチを放した場合には、カム機構によ
って可動刃の全開状態までモータを駆動しようとしてい
る。さらに、他の電動剪定鋏として、特開昭63−31
7181号、特開昭63−317182号および特開昭
63−317183号公報記載の発明もあり、これらの
発明では、可動刃の位置を検出することにより可動刃が
全開した位置で停止させようとしている。これら以外に
も特公平7−22463号および特公平7−28606
号公報記載の発明では、可動刃の閉方向のみをモータの
力で行い、開方向はバネの付勢力によって開放させよう
としている(従来例2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例1で被切断物Vを切断しようとして切断不可能であ
った場合、刃76が被切断物Vに食い込んでしまうこと
がある。このように刃76が被切断物Vに食い込んだ場
合、上記したようにこの種電動式高所切断具75の使用
形態が右手Rで把持部71を持った状態で左手Lにより
パイプ72を操作するものであるため、左手Lで食い込
んだ刃76を被切断物Vから外すようにパイプ72を操
作することとなるが、パイプ72先端側を上手く操作す
ることは困難であり、食い込んだ刃76を簡単に外すこ
とができない。特に、被切断物Vが生きた木の枝である
場合には、食い込んだ刃76の両側面を枝が強固に挟ん
だ食い込み状態となる。しかも、高所作業時に枝に食い
込んだ場合には、後端の把持部71側も揺すって外そう
とするが、この種電動式高所切断具75は、刃76を駆
動するためのモータや減速ギア等の駆動機構が把持部位
置よりも先端側に設けられているため全体の重心位置が
先端側に位置しているため、右手Rで電動式高所切断具
の重量を支持した状態を保ちながら左手Lで先端側を操
作するには労力を要し、刃76を外すことができない場
合もある。したがって、一旦、刃76が枝に食い込むと
その取り外し作業に多くの時間と労力を要してしまう。
【0006】また、上記従来例2の場合、いずれも可動
刃が閉方向へ移動する時に任意の位置で停止させ、一
旦、全閉に達すると必ず全開状態まで開くようにしよう
とするものであるため、上記従来例1と同様に、可動刃
が切断不可能であった場合に食い込んだ刃を外すために
時間と労力を要することとなる。しかも、これら従来例
2は高所の被切断物を切断することについても何ら考慮
されていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために、この出願に係る発明は、可動刃が切断不可
能な被切断物に食い込んだ場合、この電動モータを逆転
させることにより可動刃を被切断物から機械的に開放で
きるようにしている。このように電動モータを逆転可能
にして可動刃を機械的に開放できるようにすれば、可動
刃が被切断物に食い込んだとしても容易に外すことがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】この出願に係る発明は、電動モー
タと駆動機構を内蔵しこの電動モータの作動スイッチを
設けた把持部を有する鋏本体と、この鋏本体の前部に設
けたパイプと、このパイプの先端に設けた固定刃との間
で被切断物を切断する可動刃とを具備した電動剪定鋏の
鋏本体内に、可動刃が被切断物に食い込んだ時に電動モ
ータを逆転させる逆転回路を設けて可動刃の食い込み状
態を解除できるようにしている。この可動刃が被切断物
に食い込んだ時とは、例えば、電動剪定鋏の切断能力を
超える木の枝等を切断しようとした場合に、切断途中で
切断不可能になり刃が枝に食い込んだ場合等をいう。こ
のように、可動刃が被切断物に食い込むと電動モータを
停止させ、この電動モータを逆転させることにより、被
切断物に食い込んだ可動刃を容易に外すことができる。
【0009】上記逆転回路を作動させる逆転スイッチ
を、上記作動スイッチよりも前部の鋏本体に設ければ、
右手で電動剪定鋏の重量を支持しながら左手で逆転スイ
ッチを容易に操作することができる。
【0010】また、上記可動刃の開閉状態を検出する検
出手段を設け、上記逆転スイッチの入操作により該検出
手段と連動して可動刃を全開状態まで開放する保持回路
を前記逆転回路に設ければ、逆転スイッチを操作するこ
とにより、可動刃を全開状態まで開放させて新たな切断
準備をすることができる。
【0011】さらに、上記鋏本体内に、可動刃が被切断
物に食い込んだ時に電動モータの駆動を停止させる保護
回路を設ければ、被切断物が切断不可能な場合に電動モ
ータを自動的に停止させることができる。
【0012】また、上記鋏本体の把持部よりも前部に電
動モータと駆動機構とを設け、この把持部よりも後部に
剪定鋏全体の重量バランスを把持部側に調整する電動モ
ータの駆動電源を設けて駆動電源内蔵式とすれば、電動
剪定鋏全体の重心位置が把持部に近くなるので剪定鋏の
重量バランスが良くなり、片手を放して行う逆転スイッ
チの操作が容易にできる。しかも、剪定鋏単体のみを持
ち運んで任意の場所で剪定作業が行える。
【0013】
【実施例】以下、この出願に係る発明の一実施例を図面
に基づいて説明する。図1はこの出願に係る発明の電動
剪定鋏の一例を示す側断面図であり、図2は図1の電動
剪定鋏を逆方向から見た外観側面図、図3は同電動剪定
鋏の鋏本体部分の一部断面した平面図である。
【0014】図示するように、電動剪定鋏Mの左右2分
割で前後方向に伸びる箱型の鋏本体Aには、前後方向中
央部よりもやや後方に把持部1が形成されており、この
把持部1の下部には作動スイッチ2をON/OFFする
トリガー3を保護するガイド1aが設けられている。こ
のトリガー3には自動復帰用のバネ3aが設けられてい
る。また、トリガー3の上部には自動復帰用のバネ4a
を設けたロックレバー4が設けられており、トリガー3
の開放時にはロックレバー4の下端がトリガー3の上端
を係止してトリガー3の押し込みを防止している。この
ロックレバー4を押し込んでトリガー3上端のロックを
解除してからトリガー3を押し込めば、作動スイッチ2
の入操作が可能となる。5は電源スイッチである。
【0015】上記トリガー3の前部には電動モータ6が
設けられており、この電動モータ6の回転力は、駆動ギ
ア6aと噛合する第1ギア7と、この第1ギア7の軸に
設けられたギア部7aと噛合する第2ギア8と、この第
2ギア8の軸に設けられたギア部8aと噛合する第3ギ
ア9とによって減速されている。そして、第3ギア9と
ピン10aによって結合された駆動部材10によって連
結軸11の直線運動に変換されている。これら電動モー
タ6と各ギア7,8,9とにより駆動機構Cが構成され
ている。上記連結軸11は鋏本体Aの前部に設けられた
ガイド部材12によって直線運動を行うように規制され
ており、鋏本体Aの前部に連結されたパイプ14内で前
後方向に直線運動を行う。12aは軸受メタル材であ
る。連結軸11の先端は連結部材13によって可動刃1
5のアーム部材15aに連結されており、連結軸11の
前後動により可動刃15が開閉動作を行うように構成さ
れている。また、パイプ14の先端には上部に刃が形成
された固定刃16が固定されており、上記可動刃15の
下部に形成された刃との間で被切断物を切断する。
【0016】また、上記第3ギア9の軸部9aにはカム
部材17が設けられており、このカム部材17の外周面
に設けられた爪部17aが、鋏本体Aの前後位置に設け
られた全開センサスイッチ18と全閉センサスイッチ1
9とをON/OFFするように構成されている。この全
開センサスイッチ18と全閉センサスイッチ19とが可
動刃15の開閉状態を検出する検出手段であり、第3ギ
ア9が回転してこれらのセンサスイッチ18,19を操
作すれば可動刃15の全開と全閉を検出することができ
る。なお、この検出手段は、他の構成であってもよく、
連結軸11の前後動を検出する手段でもよく、この実施
例に限定されるものではない。
【0017】ところで、この種の電動剪定鋏は、図4に
示す電動剪定鋏の使用状態を示す斜視図のように、通
常、右手Rで把持部1を持ち左手Lでパイプ14を持っ
て作業をするものであるため、右手Rで電動剪定鋏Mの
重量を保持した状態で左手Lでパイプ14を操作するこ
とにより任意の被切断物Vを可動刃15と固定刃16と
の間で挟んで切断作業を行う。
【0018】そこで、この出願に係る発明では、鋏本体
Aの後端に駆動電源たるバッテリ20を取付けることに
より、剪定鋏M全体の重量バランスをパイプ14側から
把持部1側に近づけるようにしている。このようにすれ
ば、電動剪定鋏M全体の重心位置が把持部1に近くなっ
て右手Rのみによる剪定鋏Mの保持がバランス良く行え
るので、左手Lによるパイプ操作が容易に行えるように
なる。20aは、バッテリ20の接点である。しかも、
このようにバッテリ20を鋏本体1に設けて駆動電源内
蔵式とすることにより、電動剪定鋏Mのみを持ち運んで
任意の場所で剪定作業が行えるので作業性も向上する。
【0019】また、図1に示すように、把持部1内には
回路部材Bが設けられており、この回路部材Bには、可
動刃15が被切断物に食い込んだ時に電動モータ6を逆
転させる逆転回路と、可動刃15の開閉状態を制御する
開閉制御回路が組込まれている。さらに、この実施例で
は回路部材B内に、可動刃15が被切断物に食い込んだ
時に電動モータ6の駆動を自動的に停止させる保護回路
が設けられている。この保護回路は、モータ6の過負荷
を検出して停止させる公知の手段でよい。なお、この種
電動剪定鋏Mは、通常、作業者Wが可動刃15を見なが
ら作業を行っているので、この保護回路を設けなくて
も、可動刃15が被切断物Vに食い込んだことを作業者
Wが認識してトリガー3から手を放せば電動モータ6を
停止させることは容易に可能である。
【0020】上記逆転回路には逆転スイッチ21が接続
されており、この実施例では、逆転スイッチ21を鋏本
体1の左側に設けることにより左手Lによる操作が容易
に行えるようにしている。しかも、この逆転スイッチ2
1を、作動スイッチ2をON/OFFするトリガー3よ
りも前部に設けることにより、右手Rで電動剪定鋏Mを
持った状態を維持したままで左手Lで逆転スイッチ21
を容易に操作できるようにしている。このような位置に
逆転スイッチ21を設けることにより、切断作業時に可
動刃15が被切断物に食い込んだとしても左手Lのみを
パイプ14から放して逆転スイッチ21を押せば食い込
み状態を容易に解除することができる。
【0021】図5に示す電気回路図は、上記電動剪定鋏
Mにおける回路部材Bの主要回路と各スイッチとモータ
6との関係を示しており、この回路図の各構成を説明す
ると、5は電源スイッチで20はバッテリであり、電源
スイッチ5の入操作によってバッテリ20からプラス側
配線31へ電気が流れる。32はマイナス側配線であ
る。33は集積回路(以下「IC」という)であり、こ
のIC33は「NANDIC」であり、所定の電気信号
が入力されてから次の電気信号が入力されるまでその状
態を保持する保持回路を有したものである。図において
右側には正転制御用のNo.1回路34とNo.2回路35とが
設けられ、左側には逆転制御用のNo.3回路36とNo.4回
路37とが設けられている。そして、No.1回路34およ
びNo.2回路35、No.3回路36およびNo.4回路37がそ
れぞれクロス状に連結されて保持回路が形成されてい
る。このNo.1回路34とNo.2回路35とは配線38aに
よって抵抗39aと抵抗39bとを介してプラス側配線
31と接続されており、No.3回路36とNo.4回路37と
は配線38bによって抵抗39cと抵抗39dとを介し
てプラス側配線31と接続されている。なお、このIC
33へは図示しない配線により所定の電気が供給されて
いる。
【0022】この回路図は電源スイッチ5を入れる前の
状態であり、全開センサスイッチ18がONの状態で停
止した状態を示している。この回路図の動作を図面に基
づいて説明すると、通常作業時には、作動スイッチ2を
入れると、プラス側配線31が配線40を介して抵抗4
1と連通するので、トランジスター42を介してリレー
43のコイル43dに制御電流が流れ、接点43aが正
転側の接点43bと接続される。これによりモータ6
は、配線43fから電気が供給されて正転駆動させられ
る。
【0023】この状態から作動スイッチ2を切ると、全
開センサスイッチ18と全閉センサスイッチ19のON
/OFF状態に応じてモータ6を即座に停止させるか所
定時間経過後に停止させるかを選択的に判断する。
【0024】この判断は、上記カム部材17の爪部17
aが全開センサスイッチ18と全閉センサスイッチ19
のいずれをON又はOFFの状態にしているかによって
判断され、例えば、作動スイッチ2を切った時に可動刃
15が全閉状態に至らない場合、爪部17aが全閉セン
サスイッチ19をONにしていないのでIC33は作動
せず、作動スイッチ2のON/OFF状態のみでリレー
43が切り替わってモータ6の回転/停止が行われる。
すなわち、作動スイッチ2を切った時点でモータ6も停
止する。
【0025】また、作動スイッチ2を切操作した時に可
動刃15が全閉状態を越えている場合、爪部17aが全
閉センサスイッチ19をONにしているので、IC33
のNo.1回路34が配線44を介してマイナス側配線32
と連通し、No.1回路34が出力側34aから配線45と
ダイオード46と配線40とを介して抵抗41に制御電
流を流すので、トランジスター42を介してリレーコイ
ル43dに流れた制御電流で接点43aを正転側の接点
43bと接続させ続ける。したがって、作動スイッチ2
を切ってもIC33がリレー43の切り替え状態を保っ
てモータ6へ電気を供給することとなる。
【0026】そして、爪部17aが180°回転して全
開センサスイッチ18をONにすると、IC33のNo.2
回路35がマイナス側配線32と連通するので、No.2回
路35の出力側35aからNo.1回路34に信号が出力さ
れて配線45への電気信号が停止させられる。これによ
りリレー43の接点43bが離れるのでモータ6の回転
が停止して可動刃15が停止する。すなわち、作動スイ
ッチ2を切っても可動刃15が全開するまでモータ6が
駆動される。これらが開閉制御回路である。
【0027】したがって、可動刃15が全閉の状態を過
ぎると必ず全開の状態となるまでモータ6が駆動される
ので、作動スイッチ2を入操作する前には必ず可動刃1
5が全開の状態となっており、被切断物Vの切断を迅速
に行うことができる。
【0028】一方、このようにして被切断物Vを切断し
ている状態で、可動刃15が切断不可能な被切断物Vに
食い込んだ場合、この実施例では回路部材Bに保護回路
を設けているので、電動モータ6の過負荷を検知してモ
ータ6の駆動が停止させられる。この状態では可動刃1
5が被切断物Vに食い込んでいるため、可動刃15は全
閉状態には至らない。この状態で作動スイッチ2から手
を放し、鋏本体Aに設けられた逆転スイッチ21を入操
作すると、IC33のNo.2回路35から配線45を介し
て逆転スイッチ21側へ制御電流が流れ、配線47を介
してIC33のNo.4回路37に流れる。すると、このN
o.4回路37の出力側37aから配線48を介して抵抗
49に制御電流が流れ、この制御電流がトランジスター
50からリレーコイル43eに流れて接点43aを逆転
側の接点43cと接続させる。これによりモータ6は配
線43fを介して供給される電気により逆方向に駆動さ
せられる。
【0029】その後、爪部17aによって全開センサス
イッチ18がONされると、No.3回路36が配線51と
ダイオード52と配線53とを介してマイナス側配線3
2と連通するので、No.3回路36の出力側36aからN
o.4回路37に信号が流れて配線48への制御電流が切
れてリレー43の接点43cが元に戻ることとなる。こ
れによりモータ6への電気の供給が停止してモータ6が
停止する。
【0030】この逆転状態では、一瞬の逆転スイッチ2
1の入操作であっても逆転スイッチ21を押し続ける操
作であっても、配線47に設けたコンデンサー54で逆
転スイッチ21の信号をパルス信号に変えることによ
り、常に可動刃15が全開の状態となるまでモータ6が
駆動され、可動刃15の全開は全開センサスイッチ18
のONによって判断される。
【0031】したがって、逆転スイッチ21を押すとI
C33が可動刃15の被切断物Vへの食い込み状態を解
除して全開の状態までモータ6を駆動するので、逆転ス
イッチ21を押すだけで機械的に可動刃15の食い込み
を容易に解除して次の切断準備をすることができる。
【0032】なお、上記実施例における回路図では主要
回路のみを示しており、この回路に別機能を適宜付加す
ることは容易に可能であり、上記構成にのみ限定される
ものではない。
【0033】また、上記実施例では、バッテリ20を鋏
本体Aの後端に設けた駆動電源内蔵式の電動剪定鋏Mを
例に説明したが、駆動電源を作業者の体に設けたもので
も交流電源を利用する電動剪定鋏であっても同様に可動
刃15を逆転させて食い込みを解除することができ、こ
の出願に係る発明は上記実施例に限定されるものではな
い。
【0034】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うな形態で実施され、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0035】電動剪定鋏の可動刃が被切断物に食い込ん
だ場合、逆転回路により電動モータを逆転させれば可動
刃の被切断物への食い込み状態を容易に解除できるの
で、何ら労力を要することなく可動刃の食い込み状態を
容易に解除することが可能となる。
【0036】また、逆転スイッチを作動スイッチよりも
前部の鋏本体に設ければ、右手で電動剪定鋏の重量を支
持しながら左手で逆転スイッチ容易に操作することがで
き、電動モータを逆転させるための操作性を向上させる
ことが可能となる。
【0037】さらに、逆転スイッチの入操作により可動
刃を全開状態まで開放すれば、一旦逆転スイッチを操作
すると、可動刃が全開状態まで自動的に開放するので、
次の切断作業準備が容易に可能となる。
【0038】また、可動刃が被切断物に食い込んだ時に
電動モータの駆動を停止させる保護回路を設ければ、切
断しようとする被切断物が切断不可能な場合に電動モー
タを自動的に停止させて作業者による食い込み判断をな
くすことが可能となる。
【0039】しかも、把持部よりも後部に電動モータの
駆動電源を設けて駆動電源内蔵式とすれば、電動剪定鋏
全体の重心位置が把持部に近くなって剪定鋏を保持する
重量バランスが良くなり、片手での電動剪定鋏の支持が
容易になって逆転スイッチの操作性を更に向上させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係る発明の電動剪定鋏の一例を示す
側断面図である。
【図2】図1の逆方向から見た外観の側面図である。
【図3】図1に示す電動剪定鋏の鋏本体部分の平面図で
ある。
【図4】図1に示す電動剪定鋏の使用状態を示す斜視図
である。
【図5】図1に示す電動剪定鋏における回路部材の主要
回路と各スイッチとモータとの関係を示す電気回路図で
ある。
【図6】従来の電動式高所切断具の使用状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1…把持部 2…作動スイッチ 3…トリガー 4…ロックレバー 5…電源スイッチ 6…電動モータ 7…第1ギア 8…第2ギア 9…第3ギア 10…駆動部材 11…連結軸 12…ガイド部材 13…連結部材 14…パイプ 15…可動刃 16…固定刃 17…カム部材 17a…爪部 18…全開センサスイッチ 19…全閉センサスイッチ 20…バッテリ(駆動電源) 21…逆転スイッチ 31…プラス側配線 32…マイナス側配線 33…IC(集積回路) 34…No.1回路 35…No.2回路 36…No.3回路 37…No.4回路 39a,39b,39c,39d…抵抗 41,49…抵抗 42,50…トランジスター 43…リレー 43a,43b,43c…接点 43d,43e…リレーコイル 46,52…ダイオード 54…コンデンサー A…鋏本体 B…回路部材 C…駆動機構 M…電動剪定鋏 R…右手 L…左手 V…被切断物 W…作業者

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータと駆動機構を内蔵し該電動モ
    ータの作動スイッチを設けた把持部を有する鋏本体と、
    該鋏本体の前部に設けたパイプと、該パイプの先端に設
    けた固定刃と、該固定刃との間で被切断物を切断する可
    動刃とを具備した電動剪定鋏において、 前記鋏本体内に、前記可動刃が被切断物に食い込んだ時
    に前記電動モータを逆転させる逆転回路を設けて可動刃
    の食い込み状態を解除できるようにしたことを特徴とす
    る電動剪定鋏。
  2. 【請求項2】 前記逆転回路を作動させる逆転スイッチ
    を、前記作動スイッチよりも前部の鋏本体に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の電動剪定鋏。
  3. 【請求項3】 前記可動刃の開閉状態を検出する検出手
    段を設け、前記逆転スイッチの入操作により該検出手段
    と連動して可動刃を全開状態まで開放する保持回路を前
    記逆転回路に設けたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の電動剪定鋏。
  4. 【請求項4】 前記鋏本体内に、前記可動刃が被切断物
    に食い込んだ時に前記電動モータの駆動を停止させる保
    護回路を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の電動剪定鋏。
  5. 【請求項5】 前記鋏本体の把持部よりも前部に電動モ
    ータと駆動機構とを設け、該把持部よりも後部に剪定鋏
    全体の重量バランスを把持部側に調整する電動モータの
    駆動電源を設けて駆動電源内蔵式としたことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動剪定鋏。
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