JPH06327207A - 磁石スペーサを有するｐｍｄｃ電気モータ - Google Patents

磁石スペーサを有するｐｍｄｃ電気モータ

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JPH06327207A
JPH06327207A JP6073168A JP7316894A JPH06327207A JP H06327207 A JPH06327207 A JP H06327207A JP 6073168 A JP6073168 A JP 6073168A JP 7316894 A JP7316894 A JP 7316894A JP H06327207 A JPH06327207 A JP H06327207A
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plane
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＰＭＤＣモータの製造及び組み立て作業を簡
単化することを目的とする。 【構成】 ２部分の環状断面の堅固な磁石(4,5) がスペ
ーサ手段(9,10)により円筒状の金属ケーシング(1) 内に
保持される。スペーサ手段は、上記磁石の２つの自由縁
(6,7) 間に配置された堅固な軟鋼インサート(9) と、上
記磁石の別の２つの自由縁(28,29) 間に配置された弾性
変形可能なＵ字型スプリング(10)の形態の付加的なスペ
ーサとを備えている。インサート(9) は２つの逆向きの
横方向延長部(12)を有し、これらは各磁石とケーシング
の閉じた端(11)とに接触するように配置されて磁石をケ
ーシング内に長手方向に配置する。又、インサートは、
ケーシングの開放端付近に配置手段(16)を有し、これは
ケーシングの開放端を閉じるエンドキャップの相補的な
配置手段(15)に係合し、エンドキャップをケーシングに
対してある角度に配置し、最適な整流を与える。相補的
な配置手段は、インサートに接触する導電性部材を含
み、エンドキャップ内に接地接続を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石直流（ＰＭＤ
Ｃ）モータに係り、より詳細には、ＰＭＤＣモータの磁
石を配置する手段に係る。
【０００２】
【従来の技術】従来のＰＭＤＣモータは、対称平面に存
在する長手軸を有するケーシングと；上記対称平面の両
側に対称的に上記ケーシング内に配置された永久磁石手
段であって、少なくとも２つの長手方向に延びる自由縁
を有し、上記対称平面に垂直に延びる第２平面に軸が存
在する磁界を発生するような永久磁石手段と；上記第２
平面の両側で異なる構造をしていて、上記永久磁石手段
を上記ケーシング内にある角度で配置するためのスペー
サ手段とを備えている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ＧＢ２２０２３８３Ａ
に開示されたように、上記スペーサ手段は２つの翼を備
え、これらは上記第２平面の片側で上記ケーシングの側
壁からプレスされるが、これにはケーシングの形成中に
付加的な型抜き作業が含まれる。更に、永久磁石手段を
ケーシング内に長手方向に配置する手段を設ける作業も
必要である。従って、この長手方向の配置手段を設ける
ために側壁からタブをプレスする場合は、少なくとも１
つの更に別の型抜き作業が必要となる。
【０００４】本発明の目的は、このようなＰＭＤＣモー
タの製造及び組み立てを簡単化することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的は、堅固なイン
サート（挿入体）を備えていて、このインサートが磁石
手段の２つの自由縁間を長手方向に且つモータの対称平
面を横切るように延びるようなスペーサ手段を用いるこ
とによって達成される。
【０００６】本発明によれば、長手方向軸が対称平面に
存在するようなケーシングを備えたＰＭＤＣモータが提
供される。永久磁石手段は、対称平面の両側に対称的に
ケーシング内に配置され、少なくとも２つの長手方向に
延びる自由縁を有し、そして対称平面に垂直に延びる第
２平面内に軸が存在するような磁界を発生する。この第
２平面の両側で異なる構造を有するスペーサ手段は、堅
固なインサートを備えており、このインサートは、２つ
の自由縁間を長手方向に且つ対称平面を横切って永久磁
石手段の２つの自由縁に係合するように延びて、永久磁
石手段をケーシング内にある角度で配置するものであ
る。
【０００７】好ましい実施例において、ケーシングが閉
じた端を有する場合には、上記インサートは、永久磁石
手段をケーシング内に長手方向に配置するように永久磁
石手段の端面とケーシングの閉じた端とに各々接触して
それらの間に配置された２つの逆向きの横方向延長部を
有している。これは、ケーシング内における永久磁石手
段の配置を相当に簡単にし、ケーシングの形成中に繰り
返し型抜き作業を行う必要性を回避する。
【０００８】別の効果的な構造においては、ケーシング
の開放端を閉じるためのエンドキャップが設けられる場
合に、インサートには、ケーシングの開放端の付近に第
１の配置手段が設けられ、エンドキャップは、この第１
の配置手段に係合するための相補的な第２の配置手段を
有し、このエンドキャップがケーシングに対してある角
度で配置されるようにする。従って、円形断面のケーシ
ングに取り付けた円形断面のエンドキャップに設けられ
た第２配置手段に係合するように異なる位置に配置手段
をもつインサートを設けることにより、ケーシングに対
するエンドキャップの角度位置を変えることができる。
それ故、エンドキャップに支持されたブラシを磁石に対
して正確に配置して、整流を最適なものにすることがで
きる。
【０００９】インサートは、成形プラスチックのような
絶縁材料のものでよい。或いは又、ケーシングが金属性
である場合には、インサートは導電性材料、例えば、金
属であり、ケーシングに係合する。この場合に、エンド
キャップの配置手段はくぼみを構成し、第１配置手段は
このくぼみへと突出し、エンドキャップ内に接地接続を
与える。別の実施例では、第２の配置手段は突起より成
り、第１の配置手段はこの突起を受け入れるようにイン
サートに形成されたくぼみより成る。エンドキャップ内
に接地接続を与えるためには、導電性材料の配置手段を
使用するか又はこの目的のための付加的な導電性エレメ
ントを設けることが必要である。
【００１０】ケーシングが金属性でありそしてインサー
トが金属のような導電性材料である場合には、インサー
トに平らな長手方向に延びる中央部が形成され、この中
央部から２つの逆に傾斜する側部が分岐するようにされ
る。これらの側部は、磁石の長手方向に延びる自由縁に
係合する平行な縁を有し、そして横方向の延長部は、こ
れらの平行な縁を越えて延びる側部の一部分より成る。
【００１１】このようなインサートを組み込んだモータ
においては、ケーシングの閉じた端に少なくとも１つの
穴が形成され、この穴は内方を向いたリムを有してい
る。中央部分の一端から延びる配置部は、このリムに対
して相補的な形状をしたくぼみを有し、インサートをケ
ーシング内に配置するようにリムに係合する。
【００１２】更に別の改善として、インサートは、永久
磁石手段の自由縁間に磁気分路を形成するように（又
は、少なくとも、第２平面の他側に設けられる効果的な
磁気分路を形成するように）、透磁率の低い強磁性材料
のものである。その結果、ケーシング内に永久磁石手段
を組み立てた後の通常のチャージング動作中に永久磁石
手段が磁化されるときには、長手方向軸のインサート側
に磁束がより集中し、磁気軸を含む第２平面も、長手方
向軸のインサートと同じ側に配置される。その結果、ロ
ータは常にインサートに向かって磁気的にバイアスさ
れ、それにより生じるロータの半径方向変位を利用して
ロータの半径方向振動を減少できると共にモータの動作
中のノイズを減少することができる。
【００１３】１つの形式の構造においては、永久磁石手
段は、２つの個別の弓形磁石を備えており、２つの更に
別の長手方向に延びる自由縁を有している。この場合に
は、スペーサ手段は、この２つの更に別の長手方向に延
びる自由縁に係合してこれらを配置する付加的なスペー
サを備え、磁石が焼結粒状材料のような堅固な材料であ
る場合には、この付加的なスペーサは、磁石のサイズ、
形状及び位置の若干のバラツキにより生じる間隔の相違
を受け入れるように弾性変形し得るのが好ましい。或い
は又、磁石が磁性ゴム（即ち、粒状の永久磁石材料が含
浸されたゴム）のような弾性変形し得る材料のものであ
る場合には、この付加的なスペーサは、堅固なインサー
トの形状と同様の形状をもつ堅固な部材より成る。
【００１４】又、永久磁石手段が、例えば、のり付けに
よってケーシングの内部に独立して固定される２つの個
別の磁石より成る場合には、この付加的なスペーサを省
略することができる。この場合には、スペーサ手段を構
成する堅固なインサートが、ケーシングに永久磁石を取
り付ける前に永久磁石を配置するように働くと共に、エ
ンドキャップをある角度で配置し、エンドキャップ内に
接地接続を形成し、そして磁気軸をずらすための磁気分
路を形成するという補助的な働きもする。
【００１５】別の形式の構造において、永久磁石手段が
弾性変形し得る材料である場合は、それらが１８０°よ
り大きい角度の単一の部分環状断面磁石の一体的部分で
構成されてもよい。この場合には、堅固なインサートが
磁石を位置保持するように働き、磁石をのり付け等によ
ってケーシングに独立して取り付ける必要はない。
【００１６】
【実施例】以下、添付図面を参照し、本発明の好ましい
実施例を一例として説明する。図１に示すＰＭＤＣモー
タのケーシング１は、閉じた端１１と、開放端１３とを
有し、この開放端は、成形プラスチック材料の絶縁エン
ドキャップ１４によって閉じられる。ロータ３０はシャ
フト３１を有し、このシャフトは、ケーシングの閉じた
端１１及びエンドキャップ１４に各々取り付けられたベ
アリング３２及び３３にジャーナル軸受けされる。
【００１７】図４に示すように、ケーシング１の長手方
向軸２を含む対称平面３の両側でケーシング１内に２つ
の焼結された弓形磁石４及び５が対称的に配置されてい
る。対称平面３を横切って延びる軟鋼インサート９は、
磁石４及び５の長手方向に延びる自由縁６及び７に係合
し、磁石４及び５をケーシング１内にある角度で配置す
る。弾性変形可能なＵ字型スペーサ１０は、インサート
９と共にスペーサ手段を形成するが、このスペーサ１０
は、磁石４及び５の２つの更に別の長手方向に延びる自
由縁２８及び２９に係合して、これら磁石４及び５をし
っかりと位置保持する。
【００１８】図２に示すように、インサート９は２つの
逆向きの横方向延長部１２を有し、その各々は磁石４及
び５の一方とケーシング１の閉じた端１１との間でそれ
らに接触して配置され、磁石４及び５をケーシング１内
に長手方向に配置する。
【００１９】図１及び３に示すように、ブラシ３４は、
シャフト３１に取り付けられた整流子３５に係合するよ
うにブラシ組立体１７及び１８に支持される。各ブラシ
組立体１７及び１８は、エンドキャップ１４のスロット
を通して突出する端子延長部３６を有する。図２に示す
ように、堅固なインサート９には長手方向延長部１６の
形態の第１の配置手段が形成されている。この延長部
は、成形プラスチックのエンドキャップ１４に形成され
た相補的な第２の配置手段に係合し、エンドキャップを
ケーシングに対してある角度に整列し、ブラシと磁石と
の所望の整列を確保する。第２の配置手段はくぼみ１５
より成り、これはブラシ組立体１７に形成された弾力性
タブ１９を受け入れて、上記延長部１６に接触させる。
【００２０】図１に示すように、第１配置手段の延長部
１６は、ケーシング１の開放端１３の付近に配置され、
くぼみ１５が延長部１６を受け入れる角度方向以外の角
度でエンドキャップ１４がケーシング１に挿入されるの
を防止する。
【００２１】図２に示すように、延長部１６は、インサ
ート９の中心線上にある。これは、両方向に駆動できる
モータの場合である。しかしながら、モータが一方向に
のみ運転することが必要とされる場合には、延長部１６
が破線輪郭で示すように位置１６Ａ及び１６Ｂの一方に
配置され、整流を最適なものとするように磁石４及び５
に対するエンドキャップ１４及びブラシ３４の角度位置
が変えられる。
【００２２】モータの製造中に、インサート９と、弾力
性のＵ字型スプリング１０の形態の付加的なスペーサと
によって磁石４及び５がケーシング１内に配置された後
に、磁石４及び５は、モータの長手方向軸２を通る軸に
沿って対称平面３に垂直に向けられた強力な磁界を受け
るチャージング動作において磁化される。しかしなが
ら、軟鋼のインサート９は、これと同じケーシング１の
側に磁界を集中する磁気分路として働いて、磁界軸を長
手方向軸２からインサート９に向けて変位させ、図４に
示すように平面３に垂直な第２の平面８内に存在するよ
うにさせる。その結果、ケーシング１内にアーマチャ３
０を取り付けたときには、これがインサート９に向かっ
て磁気的に押しやられる。この磁気バイアスは、シャフ
ト３１が常に一定の角度位置においてベアリング３２及
び３３の表面に接触して回転するように確保するに充分
なものとなるよう構成できる。これは、ベアリングラト
ルとして知られているベアリング３２及び３３内でのシ
ャフト３１の振動を減少し、磨耗及びノイズを最小にす
る。この磁気バイアスを重力と整列させてシャフト３１
をベアリング表面の最下部に接触するよう押しやる状態
でモータを取り付ける場合には更に別の効果が得られ
る。
【００２３】図５に示す更に別の実施例では、磁石４及
び５は、ケーシング１の内面に接着固定された磁性ゴム
のストリップより成る。図示されたように、スペーサ手
段を構成する堅固なインサート９は、磁石４及び５の長
手方向に延びる自由縁６と７との間に配置され、磁石４
及び５がケーシング１に接着固定される間にこれらを位
置設定する。図示されていないが、磁石４及び５の２つ
の更に別の長手方向に延びる自由縁２８と２９との間に
付加的なスペーサが配置されてもよい。この場合に、付
加的なスペーサは、締まりばめで磁石４及び５に係合す
る堅固なスペーサである。というのは、締まりばめは、
ゴムの磁石４及び５の僅かな局部的変形によって容易に
受け入れることができるからである。
【００２４】図６に示す実施例では、磁性ゴムの単一の
ストリップがケーシング１内に取り付けられて、１８０
°の角度より大きい部分環状断面の単一磁石が形成され
る。図４に示したものと同様の軟鋼インサート９が磁石
の長手方向に延びる自由縁６と７との間に取り付けられ
る。この磁石は、図５に示した実施例の２つの磁石４及
び５と実際上同様に機能する対称的配置の磁石手段４及
び５を形成する２つの一体的な部分より成る。しかしな
がら、この後者の場合には、これらの磁石手段は、付加
的なスペーサとして働く中間部分と一体的な単一部片磁
性ゴムの一部分であるという点で、その設置が簡単であ
る。それ故、ケーシング１にゴムの部片をのり付けした
り又は他の方法で取り付けたりする必要なく、このゴム
の部片をインサート９によって保持することができる。
【００２５】図１ないし６に示す実施例では、堅固なイ
ンサート９がケーシング１の内面に適合する弓形断面の
ものである。しかしながら、特に、インサートがケーシ
ング１とエンドキャップとの間の電気的接続を与える必
要がない場合には、フラットな又は平面状のインサート
を使用してもよい。
【００２６】図７及び８に示す実施例では、変更された
インサート９が使用されている。この場合には、インサ
ート９の延長部１６に、上方にずれた凸面状の形態の弾
力性タブ２０が設けられ、これは、エンドキャップ１４
に設けられた第２の配置手段のくぼみ１５内においてブ
ラシ組立体１７と係合する。この場合に、ブラシ組立体
１７は、ブラシ組立体１８と同じである。それ故、イン
サート９は、従来型のブラシ組立体をもつ電気モータに
設けることができる。
【００２７】図９ないし１１に示すインサート９は、図
２に示したインサート９と同様であるが、２段階の型抜
き作業で形成され、平らな中央部分２１と、この中央部
分２１から分岐する２つの互いに逆方向に傾斜する側部
２２と、中央部分２１の一端から垂直に延びる配置部分
２６と、中央部分２１の他端から突出する長手方向延長
部１６とが設けられる。分岐する側部２２を形成するよ
うにインサート９を曲げ易くするために、型抜き作業の
第１段階中にインサートの本体にスロット３７が形成さ
れる。
【００２８】図９に示すように、側部２２は、その長さ
の大部分にわたって延びる平行な縁２３を有し、これら
縁は、図１２に示すように、磁石４及び５の長手方向に
延びる自由縁６及び７に係合する。しかしながら、イン
サート９の一端では、側部２２が縁２３を越えて延びて
横方向延長部１２を形成し、これらは磁石４及び５の端
をケーシング１の閉じた端１１から分離する。従って、
分岐する側部２２に横方向延長部１２及び縁２３を設け
ることにより、これら横方向延長部１２及び縁２３はケ
ーシング１の半径方向内方に離間され、磁石４及び５の
隅から離れて磁石４及び５に更にしっかりと係合する。
図９及び１０に示されたように、インサート９の他端
は、磁石４及び５をケーシング１内に挿入し易くするよ
うにテーパが付けられている。
【００２９】図１２に示す実施例では、ケーシング１の
閉じた端１１に換気又は取り付け穴２４が型抜きされ、
これは内方に向いたリム２５を有する。これら穴２４の
１つのリム２５は、このリム２５と相補的な形状にイン
サート９の配置部分２６に設けられたくぼみ２７によっ
て係合され、インサート９をケーシング１内に配置す
る。図示されたように、穴２４及びリム２５は両方とも
円形であり、くぼみ２７は部分円形である。しかしなが
ら、非円形の形状を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるＰＭＤＣモータの側面断面図であ
る。
【図２】図１に示すモータの一部を形成する堅固なイン
サートの平面図である。
【図３】図１に示すモータの一部を形成するエンドキャ
ップの内部端面図である。
【図４】図１に示すモータの一部分の内部端面図であ
る。
【図５】図４と同様であるが、本発明の別のモータの一
部を示す内部端面図である。
【図６】図４と同様であるが、本発明の別のモータの一
部を示す内部端面図である。
【図７】変更された堅固なインサートをもつモータの図
１に対応する部分側面断面図である。
【図８】変更された堅固なインサートをもつモータの図
３に対応するエンドキャップの内部端面図である。
【図９】堅固なインサートの更に別の好ましい形態を示
す平面図である。
【図１０】堅固なインサートの更に別の好ましい形態を
示す側面断面図である。
【図１１】堅固なインサートの更に別の好ましい形態を
示す端面図である。
【図１２】図４と同様の内部図であって、図９ないし１
１の堅固なインサートが取り付けられたＰＭＤＣモータ
の一部を示す図である。
【符号の説明】
１ ケーシング ２ 長手方向軸 ３ 対称平面 ４、５ 弓形磁石 ６、７ 磁石の長手方向に延びる自由縁 ９ インサート １１ 閉じた端 １２ 横方向延長部 １３ 開放端 １４ エンドキャップ １７、１８ ブラシ組立体 １９ 弾力性タブ ２８、２９ 磁石の更に別の長手方向に延びる自由縁 ３０ ロータ ３１ シャフト ３２、３３ ベアリング

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 対称平面(3) 内に存在する長手方向軸
    (2) を有するケーシング(1) と、 上記対称平面(3) の両側に対称的に上記ケーシング(1)
    内に配置された永久磁石手段(4,5) であって、少なくと
    も２つの長手方向に延びる自由縁(6,7) を有していて、
    上記対称平面(3) に垂直に延びる第２の平面(8) 内に軸
    が存在する磁界を発生するための永久磁石手段と、 上記第２の平面(8) の両側で異なる構造をしたスペーサ
    手段(9,10)であって、上記永久磁石手段(4,5) を上記ケ
    ーシング(1) 内にある角度で配置するためのスペーサ手
    段とを備えたＰＭＤＣモータにおいて、 上記スペーサ手段(9,10)は、上記２つの自由縁(6,7) 間
    で長手方向に且つそれらに係合して延びると共に上記対
    称平面(3) を横切って延びる堅固なインサート(9) を備
    えたことを特徴とするＰＭＤＣモータ。
  2. 【請求項２】 上記ケーシング(1) は閉じた端(11)を有
    し、そして上記インサート(9) は、上記永久磁石手段
    (4,5) を上記ケーシング(1) 内に長手方向に配置するよ
    うに、上記永久磁石手段(4,5) の端面と上記ケーシング
    の閉じた端(11)とに各々接触してそれらの間に配置され
    る２つの逆向きの横方向延長部(12)を有している請求項
    １に記載のモータ。
  3. 【請求項３】 上記ケーシング(1) は開放端(13)を有
    し、上記ケーシングのこの開放端(13)を閉じるためにエ
    ンドキャップ(14)が設けられており、上記インサート
    (9) は、上記ケーシング(1) の上記開放端(13)に隣接し
    て第１の配置手段(16)を有し、この第１配置手段は、上
    記エンドキャップ(14)に設けられた相補的な第２の配置
    手段(15)と係合して、上記エンドキャップ(14)を上記ケ
    ーシングに対してある角度に配置する請求項１又は２に
    記載のモータ。
  4. 【請求項４】 上記ケーシング(1) は金属性であり、上
    記インサート(9) は導電性材料であって上記金属性ケー
    シング(1) に係合し、上記第２配置手段(15)は上記エン
    ドキャップ(14)のくぼみより成り、そして上記第１配置
    手段(16)はこのくぼみへと突出して上記エンドキャップ
    (14)内に接地接続を与える請求項３に記載のモータ。
  5. 【請求項５】 上記エンドキャップ(14)には２つのブラ
    シ組立体(17,18) が取り付けられ、そしてその一方のブ
    ラシ組立体(17)には、上記インサート(9) に設けられた
    上記第１配置手段(16)に係合する弾力性タブ(19)が設け
    られる請求項４に記載のモータ。
  6. 【請求項６】 上記エンドキャップ(14)には２つのブラ
    シ組立体(17,18) が取り付けられ、そして上記第１配置
    手段(16)には、その一方のブラシ組立体(17)に係合する
    ための弾力性タブ(20)が設けられる請求項４に記載のモ
    ータ。
  7. 【請求項７】 上記インサート(9) は強磁性材料のもの
    であって、上記永久磁石手段(4,5) の自由縁(6,7) の間
    に磁気分路を形成し、そして磁界軸を含む上記第２平面
    (8) は、上記インサート(9) と同じ上記長手方向軸(2)
    の側に配置される請求項４ないし６のいずれかに記載の
    モータ。
  8. 【請求項８】 上記インサート(9) は、平らな長手方向
    に延びる中央部分(21)を有し、この中央部分(21)から２
    つの逆向きに傾斜した側部(22)が分岐しており、これら
    側部(22)は、上記磁石(4,5) の長手方向に延びる自由縁
    (6,7) に係合する平行な縁(23)を有し、そして上記２つ
    の横方向延長部(12)の各々は、これら平行な縁(23)を越
    えて延びる上記側部(22)の一部分より成る請求項４ない
    し７のいずれかに記載のモータ。
  9. 【請求項９】 上記ケーシング(1) の閉じた端(11)には
    少なくとも１つの穴(24)が形成され、この穴は内方に向
    いたリム(25)を有し、そして上記インサート(9) の中央
    部分(21)の一端から垂直に延びる配置部分(26)は、上記
    リム(25)に対して相補的な形状のくぼみ(27)を有してい
    て、上記リム(25)に係合して上記インサート(9) を上記
    ケーシング(1) 内に位置設定する請求項８に記載のモー
    タ。
  10. 【請求項１０】 上記永久磁石手段(4,5) は、２つの個
    別の弓形磁石を備えていると共に、２つの更に別の長手
    方向に延びる自由縁(28,29) を有し、そして上記スペー
    サ手段(9,10)は、堅固なものではない付加的なスペーサ
    (10)であって上記２つの更に別の長手方向に延びる自由
    縁(28,29) に弾力で係合する付加的なスペーサを備えて
    いる請求項１ないし９のいずれかに記載のモータ。
  11. 【請求項１１】 上記永久磁石手段(4,5) は、弾力で変
    形し得る材料のものであって、角度が１８０°より大き
    な単一の部分環状断面磁石の一体的な部分より成る請求
    項１ないし９のいずれかに記載のモータ。
  12. 【請求項１２】 開放端(13)と、閉じた端(11)と、対称
    平面(3) とを有する円筒状ケーシング(1) と；上記対称
    平面(3) の両側に対称的に上記ケーシング(1) 内に配置
    された一対の弓形永久磁石(4,5) であって、上記対称平
    面(3) に垂直に延びる第２平面(8) に軸が存在するよう
    な磁界を発生するための弓形永久磁石と、 ブラシ組立体(17,18) を支持しそして上記ケーシング
    (1) の開放端(13)を閉じるエンドキャップ(14)と、 上記ケーシング(1) 内において上記磁界に配置され、そ
    して上記エンドキャップ(14)及び上記ケーシング(1) の
    閉じた端(11)に支持されたベアリング(32,33)にジャー
    ナル軸受けされるロータ(30)と、 上記ケーシング(1) 内で長手方向に且つある角度に、上
    記磁石手段(4,5) の隣接する長手方向に延びる縁(6,7)
    の間及び上記磁石手段の端面の間に配置される堅固なス
    ペーサインサート(9) であって、上記エンドキャップ(1
    4)をある角度に位置設定するように上記エンドキャップ
    に形成されたくぼみ(15)に係合する突起(16)を有するイ
    ンサート(9) と、 上記磁石手段(4,5) の隣接する長手方向に延びる縁(6,
    7) を上記堅固なスペーサインサート(9) と接触するよ
    う押しやる手段(10)とを備えたことを特徴とするＰＭＤ
    Ｃモータ。
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