JPH0632716U - ナット - Google Patents
ナットInfo
- Publication number
- JPH0632716U JPH0632716U JP069189U JP6918992U JPH0632716U JP H0632716 U JPH0632716 U JP H0632716U JP 069189 U JP069189 U JP 069189U JP 6918992 U JP6918992 U JP 6918992U JP H0632716 U JPH0632716 U JP H0632716U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- nut
- end surface
- seating side
- side end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 締込み時の回転抵抗が小さく、締結部の防
水、腐食防止にも効果を奏するナットを提供する。 【構成】 含油材3を着座側端面2に露出させて内部に
埋設したので、含油材3から滲み出た油が潤滑剤となっ
てナットの回転抵抗が下がる。また、その油が端面2の
接触界面部に油膜を作るのでこの界面部の腐食とここか
らの浸水も防止される。
水、腐食防止にも効果を奏するナットを提供する。 【構成】 含油材3を着座側端面2に露出させて内部に
埋設したので、含油材3から滲み出た油が潤滑剤となっ
てナットの回転抵抗が下がる。また、その油が端面2の
接触界面部に油膜を作るのでこの界面部の腐食とここか
らの浸水も防止される。
Description
【0001】
この考案は、締込み時の回転抵抗を小さくし、同時に錆付きの防止効果を高め たナットに関する。
【0002】
通常のナットは、締付圧を加える着座側端面が単純な形の平面になっている。 また、中心にねじ孔を設けただけの構造になっている。
【0003】 ところが、このようなナットは、着座側端面が被加圧面に広く面接触するため 、被加圧面に接した後の回転抵抗が大きく、きつく締込む必要がある場合には大 きな操作力を必要とする。
【0004】 また、ボルト孔の開口部から浸入する水等によってボルトとの間が錆付き易く 、その錆付きによって取外しが難しくなることもある。そのため、錆付きを嫌う 用途では、ステンレス鋼等の不銹性材料が用いられるが、これは高価である。
【0005】 また、錆付き防止のためにボルト孔の開口部にボルトとの間を封止するシール 材を設けた防水タイプのナットも考えられているが、この種のナットは、着座側 端面と被加圧面の接触界面部(以下、着座側界面部と言う)の腐食防止、この界 面部からの浸水によるボルトの腐食防止については気配りがなされていない。
【0006】 そこで、この考案は、締付時の操作力が小さくて済み、また、着座側界面部の 腐食防止とここからの浸水防止に効果を奏するナットを提供しようとするもので ある。
【0007】
上記の課題を解決するこの考案のナットは、含油材を着座側端面に露出させて 内部に埋設したものである。
【0008】 このナットは、着座側端面の中央部に凹所を形成し、この凹所を取巻く位置の 端面に埋設含油材を露出させておくとより望ましい。
【0009】
含油材から滲み出る油が潤滑剤となってナットの回転抵抗が小さくなるので、 小さな力で強力な締込みが行える。
【0010】 また、含油材から滲み出た油が着座側界面部に油膜を作るので、当該部の腐食 、ここからの浸水も効果的に防止される。
【0011】 着座側端面の中央部に凹所があると、 (1)被加圧面との接触面積が現象して締込み時の回転抵抗が更に小さくなる。 (2)凹所の大きさ次第では、凹所を取巻く部分が弾性変形し易くなってワッシ ャ無しでもナットが緩み止めされる。 (3)含油材からの油が凹所に滞溜して腐食、浸水防止がより確実になる。 と言った効果も得られる。
【0012】
図1及び図2にこの考案のナットの一例を示す。
【0013】 図に示すように、このナット1は、着座側端面2の適当な位置に、含油材3を 端面2から少し突出させて埋設した構造にしてある。
【0014】 含油材3は、フェルト芯などに油を染み込ませたものであって、図2(a)に 示すように、ねじ孔4の周りに所定ピッチで小孔5を設けてその孔に挿入しても よいし、図2(b)に示すように、ねじ孔4を囲む環状溝6を設けてその溝の全 域に挿入してもよい。
【0015】 また、ナットの方向性を無くすために両端面に埋設してもよく、さらに、図2 (a)に示すように、含油材3の露出部を包含する領域に浅い環状窪み7を付し てそこに油が滞溜するようにしてもよい。
【0016】 さらに、上述したように、含油材3を端面2から少し突出させておくと、締込 み時に含油材が圧縮されて油が強制的に絞り出されるが、端面2を下向きにして 使用する場合には、そのような方法を採らなくても油(これはグリースでもよい )が自然に滲み出す。
【0017】 図3は他の実施例である。このように、着座側端面2の中央に凹所8を付加し て前項で述べた(1)〜(3)の効果を生じさせるようにしてもよい。
【0018】 また、この図3に示すように、ねじ孔4の反着座側開口部にプラスチック等か ら成るシール材9を一体化して設け、このシール材で螺合相手のボルトBとの間 を封止する構造にすると防水、防食の信頼性が充分に高まる。
【0019】
以上述べたように、この考案のナットは、締込み時の回転抵抗の低減効果、締 付側界面部の腐食防止並びに封止効果が得られ、締め外し作業の能率向上、ボル ト、ナットによる締結部の寿命向上等に寄与できる。
【図1】この考案のナットの一例を示す断面図
【図2】(a):着座側端面の一例を示す図 (b):着座側端面の他の例を示す図
【図3】ナットの他の例を示す断面図
1 ナット 2 着座側端面 3 含油材 4 ねじ孔 5 小孔 6 環状溝 7 環状窪み 8 凹所 9 シール材 B ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】 含油材を着座側端面に露出させて内部に
埋設してあるナット。 - 【請求項2】 着座側端面の中央部に凹所を形成し、含
油材を上記凹所を取巻く位置に残された着座側端面に露
出させて内部に埋設してあるナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP069189U JPH0632716U (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | ナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP069189U JPH0632716U (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | ナット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632716U true JPH0632716U (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=13395538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP069189U Pending JPH0632716U (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | ナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632716U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009154275A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-07-16 | Pascal Engineering Corp | スイング式クランプ装置、クランプアーム固定部材、及び、スイング式クランプ装置のクランプアーム着脱方法 |
JP7171108B1 (ja) * | 2022-05-26 | 2022-11-15 | 株式会社浅川製作所 | ナット |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4964764A (ja) * | 1972-10-27 | 1974-06-22 | ||
JPS6224116B2 (ja) * | 1983-11-21 | 1987-05-27 | Gunze Kk |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP069189U patent/JPH0632716U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4964764A (ja) * | 1972-10-27 | 1974-06-22 | ||
JPS6224116B2 (ja) * | 1983-11-21 | 1987-05-27 | Gunze Kk |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009154275A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-07-16 | Pascal Engineering Corp | スイング式クランプ装置、クランプアーム固定部材、及び、スイング式クランプ装置のクランプアーム着脱方法 |
JP7171108B1 (ja) * | 2022-05-26 | 2022-11-15 | 株式会社浅川製作所 | ナット |
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