JPH06326820A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録紙収納室の開閉蓋を開放した場合でも、
記録紙を押える手段を設けることにより、作業能率の向
上を図る。 【構成】 ファクシミリ装置１の記録紙収納室５の開閉
蓋８の開放に連動して、記録紙６をプラテンローラ１１
上に押える記録紙押え手段７により構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置に係
り、たとえばサーマルヘッドとプラテンローラとにより
ロール状に巻かれた記録紙を圧着し印字するファクシミ
リ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にファクシミリ装置においては、送
信されてきた情報を記録紙に、印字し読み取っている。
図５に示すように、ファクシミリ装置５１は送受話器５
２と、原稿の読み取りや受信を行う本体５３とからなっ
ている。本体５３には、ロール状に巻かれた感熱方式の
記録紙５６がセットされており、プラテンローラ５７と
サーマルヘッド５５との間で圧着され、送信されてきた
情報が印字される。情報が印字された記録紙５６ａは、
用紙ガイド５８を経由して排出口６０より排出され、排
出口６０付近に設けられたカッター６１によって切断さ
れる。

【０００３】しかしながら、記録紙５６ａはロ−ル状に
巻かれているのでその先端はカ−ルし、開閉蓋５９を開
いた時、記録紙５６ａが図５の所定の位置から矢印Ｃ方
向へ動いてしまい、再び開閉蓋５９を閉めた時、記録紙
５６ａが元の正しい位置にセットされないという問題が
あった。これを防止する目的で、従来は、紙固定用のレ
バー６２が、開閉蓋５９の下部に取りつけられて、記録
紙５６ａがカールしない様にしていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この紙
固定用のレバー６２は、開閉蓋５９に取りつけられてい
るために、開閉蓋５９を開けると、開閉蓋５９ととも
に、上に上がってしまい、記録紙５６ａを抑えることが
できなくなるという問題点があった。このため、開閉蓋
５９を開けると、記録紙５６がたるんでサーマルヘッド
５４よりはなれ開閉蓋５９を閉じる時、再度記録紙５６
の位置合わせが必要となり作業能率が悪いという問題点
があった。

【０００５】本発明は、上述した従来の課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、記録紙収
納室の開閉蓋の開放した場合でも、記録紙をプラテンロ
ーラ上に押えるようにし、作業能率を向上させることを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで本発明は、サーマ
ルヘッドとプラテンローラとによりロール状に巻かれた
記録紙を圧着し印字するファクシミリ装置において、フ
ァクシミリ装置の記録紙収納室の開閉蓋の開放に連動し
て前記記録紙を前記プラテンローラ上に押える記録紙押
え手段を備えてなることを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】ファクシミリ装置の記録紙収納室の開閉蓋の開
放に連動して、記録紙をプラテンローラ上に押える記録
紙押え手段を設けたので、開閉蓋の開放によっても、記
録紙はプラテンローラ上に保持されて、開閉蓋を閉めた
後に記録紙に位置合わせをわざわざ行う必要がなくな
る。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１〜図４は、本発明のファクシミリ装置の実施
例を示す図である。まず、構成を説明する。図１におい
て、１はファクシミリ装置であり、ファクシミリ装置１
は、送受話器１０と、本体２とを有している。本体２に
は、矢印Ａ方向に回動する開閉蓋８によって開閉され、
この開閉蓋８の下側には原稿を読み取る読み取り手段１
４、記録紙収納室５および印字手段が設けられている。

【０００９】読み取り手段１４には、その上部に原稿１
５を本体内部に導入するための導入口（図示せず）が設
けられている。そして導入口より導入された原稿を照明
するための光源１４ａと、原稿より反射された光を導く
光学系１４ｂ，１４ｃ，１４ｄと、反射光を受光し情報
を読み取り送信信号に変換する受光装置１４ｅとより構
成される。

【００１０】記録紙収納室５は、ロール状の記録紙６が
収納できるように、略円筒状の空間が設けられている。
そして、記録紙収納室５に収納された記録紙６は、記録
紙収納室５に連続して設けられたガイド５ａによって印
字手段に案内される。また、ガイド５ａにおいて、先端
がＵ字型に湾曲された紙固定レバー８ｂによって上方向
から圧力が加えられ、記録紙６のロール状に丸まろうと
するくせが直されると同時に、記録紙６がガイド５ａ上
に固定される。

【００１１】印字手段は、開閉蓋８にフレーム３によっ
て取りつけられたサーマルヘッド４とプラテンロ−ラ１
１とより構成されている。ガイド５ａによって案内され
た記録紙６がプラテンローラ１１とサーマルヘッド４と
の間に圧着され、印字される構成となっている。印字さ
れた記録紙６ａは印字手段に近接して設けられたガイド
２ａによって排出口１２へ導かれる。ガイド２ａは本体
２と一体的に形成されており、排出口１２から印字手段
にかけて傾斜面を形成している。

【００１２】排出口１２に導かれた記録紙６ａは、ガイ
ド２ａの上端と対向した開閉蓋８の下端に設けられたカ
ッタ−８ｃによって切断される。さらに、このガイド２
ａには、記録紙６ａをプラテンローラ１１上に抑えるた
めの記録紙押え手段７が設けられている。

【００１３】記録紙押え手段７は、図２に示すように板
状のばね７Ａと、板状のばね７Ａを回動自在に軸支し、
本体２に両端が取り付けられた棒状の軸部７Ｂとより構
成される。板状のばね７Ａは、ほぼその長さを２分する
位置で略Ｌ字状に湾曲した湾曲部７ａと、湾曲部７ａに
連なる平板部７ｂ，７ｃと、各平板部７ｂ，７ｃの両端
がＵ字型に湾曲したＵ型湾曲部７ｄ，７ｅとを有する。
湾曲部７ａの近傍の平板部７ｂの一部には、切り欠き７
ｆ，７ｇが設けられ、この切り欠き７ｆ，７ｇの一端で
は平板部７ｃの一部が曲線状に下方向に湾曲され、軸部
７Ｂを板状のばね７Ａに係合する係合部７ｈ，７ｉを構
成している。

【００１４】そして記録紙押え手段７は、開閉蓋８の開
閉に連動して回動する。開閉蓋８が閉められた状態で
は、平板部７ｂが開閉蓋８のフレーム８Ｂに設けられた
突部８ｅにより下方向に押下げられ、Ｕ型湾曲部７ｄが
ガイド２ａに近接している。

【００１５】次に作用について説明する。記録紙収納室
５に収納された記録紙６は、ガイド５ａによってプラテ
ンローラ１１に案内される。プラテンローラ１１上の記
録紙６には、サーマルヘッド４が圧着され、送信されて
きた情報が記録紙６上に印字される。印字された記録紙
６は、ガイド２ａによって、排出口１２へ導かれる。送
信が終了し、印字が完了すれば、記録紙６は所定の長さ
分紙送りされた後、カッター８ｃによって切断される。
この後、原稿詰まりの回復や原稿読み取り装置などの調
整などによって、本体２の開閉蓋８を矢印Ａ方向に開け
たとする。開閉蓋８が閉じた状態で、板状のばね７Ａの
平板部７ｂを押えていた突部８ｅも、開閉蓋８と共に、
上方向に移動する。板状のばね７Ａは、Ｕ型湾曲部７ｄ
の付勢力および板状のばね７Ａの重心の移動によって、
軸部７Ｂの回りに回動し、図３に示すように、Ｕ型湾曲
部７ｅがガイド２ａに接する位置まで矢印Ｂ方向に下が
り、Ｕ型湾曲部７ｅによって、ガイド２ａ上に記録紙６
を保持する。次いで、開閉蓋８を閉じると、図４に示す
ように突部８ｅがばね７Ａの一方の平板部７ｂを押える
ので、Ｕ型湾曲部７ｅは、ガイド２ａより上り、記録紙
６を押える力がなくなるが、この時、記録紙６は紙固定
レバー８ｂおよびプラテンローラ１１とサーマルヘッド
４の間に圧着されて正常な位置に保持される。したがっ
て、記録紙６の位置合わせを行うことなく、印字が実行
され、プラテンローラ１１の回転に応じて、記録紙６
は、ガイド２ａ上を移動し、排出口１２より排出され
る。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ファクシミリ装置の記録紙収納室の開閉蓋の開放に連動
して前記記録紙を前記プラテンローラ上に押える手段を
設けたので、本体の開閉蓋を開放しても記録紙が位置ず
れをしないので、記録紙の位置合わせをし直す作業が不
要になるので、操作性が改善される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るファクシミリ装置の一実施例を示
す概略断面図である。

【図２】図１に示す記録紙押え手段の拡大断面図であ
る。

【図３】図１に示すファクシミリ装置の要部断面図で、
開閉蓋を開放した状態を示す図である。

【図４】図１に示すファクシミリ装置の要部断面図で、
開閉蓋を閉じた状態を示す図である。

【図５】従来のファクシミリ装置の概略断面図である。

【符号の説明】

１ ファクシミリ装置 ４ サーマルヘッド ６ 記録紙 ７ 記録紙押え手段 ８ 開閉蓋 １１ プラテンローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サーマルヘッドとプラテンローラとによ
   りロール状に巻かれた記録紙を圧着し印字するファクシ
   ミリ装置において、ファクシミリ装置の記録紙収納室の
   開閉蓋の開放に連動して前記記録紙を前記プラテンロー
   ラ上に押える記録紙押え手段を備えてなることを特徴と
   するファクシミリ装置。