JPH063261Y2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH063261Y2
JPH063261Y2 JP13558688U JP13558688U JPH063261Y2 JP H063261 Y2 JPH063261 Y2 JP H063261Y2 JP 13558688 U JP13558688 U JP 13558688U JP 13558688 U JP13558688 U JP 13558688U JP H063261 Y2 JPH063261 Y2 JP H063261Y2
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JP
Japan
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pipe
groove
pipe joint
retaining ring
joint body
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JP13558688U
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JPH0256991U (ja
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林  義彦
朝捷 大村
加都彦 坂東
義郎 岡崎
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Joints With Sleeves (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、抜止めリングのくさび作用によって管の抜出
しを防ぐようにした管継手に関する。
(従来の技術) この種の管継手において、抜止めリングは管継手本体の
内周面側に形成された凹溝に収容されていて、管継手本
体に管を挿入すると、その管端により抜止めリングが押
し込まれて上記凹溝の側面に当たり、その後に抜止めリ
ングが管の押込力により拡径して管に外嵌される。そし
て、抜止めリングが外嵌されている管を引抜方向へ引張
ると、今度は抜止めリングが上記凹溝の底面部テーパ面
と管との間に挟まり、そのときの抜止めリングのくさび
作用により管が締め付けられて抜止めされる。
ところで、水道配管などに用いられる管継手として管継
手本体が鋳鉄製のものがあり、その管継手本体の内周面
が地肌のまま露出していると、錆が発生してしまう。
従って、従来では上記凹溝を含む管継手本体内周面全体
にエポキシ樹脂などの合成樹脂を粉体塗装して防錆層を
形成していた。
第6図および第7図はそのような防錆対策を施した従来
の管継手を示しており、1は鋳鉄製の管継手本体、2は
凹溝、3は抜止めリング、4は防錆層である。
(考案が解決しようとする課題) このような従来の管継手においては、凹溝2の側面5が
管挿入方向Aに直角に対面し、この側面5と底面6とが
直交するように製作されているにもかかわらず、それら
両面5,6にわたって防錆層4を形成すると、その防錆層
4が上記側面5と上記底面6との間の入隅個所において
第6図のように盛り上がってアール形状になる。防錆層
4がこのようにアール形状に盛り上がっていると、第6
図のように管端101により抜止めリング3が押し込まれ
て防錆層4の側面7に当たり、さらに管端101が矢印A
のように押し込まれて抜止めリング3が拡径するとき、
拡径の初期または拡径の途中の段階において抜止めリン
グ3が防錆層4の盛り上がり個所に当たって円滑な拡径
が阻害され、その結果、抜止めリング3の一部が管端10
1により上記凹溝2の外へ押し出されて抜止めリング3
がねじれたり、あるいは管端101を相当に強い力で押し
込まない限り抜止めリング3は拡径せず、管端101の挿
入荷重が大きくなってしまったりする問題があった。
また、第7図のように抜止めリング3が外嵌されている
管100を管挿入方向Aの後方側、つまり管引抜方向Bへ
引張って抜止めリング3を防錆層4により形成された上
記凹溝2のテーパ面8と管100との間に挟み込ませ、抜
止めリング3のくさび作用により管100を締付けて抜止
めしているときに、管100に大きい引抜力や小さい引抜
力が繰り返し加わった場合などには抜止めリング3によ
り防錆層4に剥離や亀裂が生じたり、防錆層4が割れた
りする問題があった。
本考案は以上の問題を解消するためになされたもので、
管継手本体の内周面の防錆を図ることができるのは勿論
のこと、管挿入時の抜止めリングの拡径が円滑に行なわ
れ、しかも管抜止めときに管に大小の引抜力が繰返し加
わっても何ら支障を生じることのない管継手を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案の管継手は、上記目的を達成するために、第1番
に、管端部を取り囲む管継手本体の内周面側に凹溝を設
け、この凹溝を含む管継手本体の内周面に防錆層を形成
し、この防錆層が形成された凹溝の対向側面間に拡縮可
能な耐食材よりなる環状のカラーを嵌着し、このカラー
は、管挿入方向に直角に対面する環状の側面部と、この
側面部の径方向外端部から管挿入方向の後方側に、底面
部に管挿入方向の後方側へいくほど漸次径小となるテー
パ面を形成した環状の収容溝部を備え、この収容溝部
に、管の挿入によって拡径する耐食材よりなる拡縮可能
な抜止めリングを収容したものである。
また、第2番目に、管端部を取り囲む管継手本体の内周
面側に凹溝を設け、この凹溝を含む管継手本体の内周面
に防錆層を形成し、この防錆層が形成された凹溝の対向
側面間に亘って拡縮可能な耐食材よりなる環状のカラー
を嵌着し、このカラーは、底面部を管挿入方向の後方側
へいくほど漸次径小のテーパ面に形成した環状の収容溝
部を備え、この収容溝部に、管の挿入によって拡径する
拡縮可能な耐食材よりなる抜止めリングを収容したもの
である。
(作用) 上記構成の管継手によれば、凹溝を含む管継手本体の内
周面に従来と同様防錆層が形成されているので、管継手
本体の内周面の防錆を図ることができるのは勿論のこ
と、管継手本体に管を挿入すると、それによりカラーの
収容溝部に収容されている抜止めリングが押し込まれ、
第1番目の考案にあってはカラーの収容溝部の側面部に
当たり、第2番目の考案にあっては防錆層が形成されて
いる凹溝の奥側対向側面に当たる。そして、さらに管端
が押し込まれると、抜止めリングが上記側面部または防
錆層が形成されている凹溝の奥側対向側面にガイドされ
ながら管挿入方向に直交する方向へ拡径し、管に外嵌さ
れる。
また、抜止めリングが外嵌されている管を引抜方向へ引
張ると、抜止めリングが上記カラーの収容溝部のテーパ
面と管との間に挟まり、そのときの抜止めリングのくさ
び作用により管が締付けられて抜止めされる。
(実施例) 第1図は第1番目の考案に係る実施例の管継手を示して
いる。この管継手は水道配管に用いられるフランジ形管
継手であって、鋳鉄製の管継手本体1の内周面の二個所
に間隔を隔てて環状突起10,10が一体に設けられてお
り、これらの環状突起10,10によって凹溝11が形成さ
れ、この凹溝11を含む管継手本体1の内周面にエポキシ
樹脂等よりなる防錆層4′が形成されている。この防錆
層4′が形成された凹溝11に硬質樹脂あるいはステンレ
ス鋼等の耐食材よりなる環状のカラー12が嵌着されてお
り、管継手本体1に管100を挿入した場合には、カラー1
2によって管挿入個所が取り囲まれるようになってい
る。このカラー12には内周面に環状の収容溝部13が設け
られており、この収容溝部13にステンレス鋼等の耐食材
よりなる抜止めリング3が収容されている。抜止めリン
グ3自体は従来の管継手に用いられているものと同一構
成のものを用いることができる。すなわち、抜止めリン
グ3としては、自然状態では管継手本体1に挿入される
管100の外径よりも小さい内径を有するリング形状に設
定され、かつ自然状態でのリング形状と上記管100の外
径よりも小さくない内径、つまり管100の外径と同一寸
法かそれよりも大きい内径を有するリング形状との間で
拡縮可能なものであればよく、例えばばね性を備えた一
つ割リングを用いることが可能である。
前記カラー12は、第2図に詳細に示すように、管挿入方
向Aに直角に対面する環状の側面部14と、この側面部14
の径方向外端部から管挿入方向の後方側に前記収容溝部
13を備えている。そして、収容溝部13の底面部には、管
引抜方向B側へ延びる一定幅の円筒面状の周面15と、こ
の周面15の管引抜方向B側の端縁から同方向B側へ延び
かつ同方向Bへいくほど漸次径小となるテーパ面16が形
成されている。また、このカラー12は、第3図あるいは
第4図に示すように周方向の一個所に欠円部17を形成し
ており、この欠円部17を利用して簡単に拡縮させること
ができ、カラー12を収容溝部13に容易に挿入できるよう
にしている。なお、第3図のカラー12は欠円部17が軸線
に平行に形成されており、第4図のカラー12は欠円部17
が軸線に対して斜めに形成されている。
また、上記収容溝部13に周面15を設けることは必ずしも
必要でなく、たとえば側面部14の外周縁から直接テーパ
面16を延設させてもよい。
上記管継手本体1に管100を挿入すると、その管端101に
より抜止めリング3が押し込まれ、抜止めリング3が第
2図のようにカラー12の側面部14に当たる。そして、さ
らに管端101が押し込まれると、抜止めリング3が上記
側面部14にガイドされながら管挿入方向Aに直交する方
向へ拡径し、管100に外嵌される。また、抜止めリング
3が外嵌されている管100を引抜方向Bへ引張ると、抜
止めリング3が第1図のように収容溝部13のテーパ面16
と管100との間に挟まり、そのときの抜止めリング3の
くさび作用により管100が締め付けられて抜止めされ
る。
なお、第1図に示すように、管継手本体1と管100との
間にゴム輪Cを介在させて水密シールが行なわれる。
第5図は第2の考案に係る実施例を示している。この実
施例の管継手は、前記第1の考案に係る管継手と比べる
と、カラー12′に側面部14が形成されていない点のみが
異なり、他は同様の構成になっている。このようなカラ
ー12′であっても、抜止めリング3は凹溝11の奥側の側
面14の防錆層4′に摺接しながら不都合なく拡径され
る。
(考案の効果) 以上のようにこの考案の管継手によると、管継手本体の
内周面の防錆を図ることができるのは勿論のこと、凹溝
に嵌着した拡縮可能なカラーによって、管の挿入のと
き、抜止めリングを円滑に拡径させることができ、その
結果、管の挿入力が異常に大きくなるようなことが防止
されると共に、抜止めリングによって管を抜止めしてい
るときに管に大きな引抜力や小さい引抜力が繰り返し加
わっても、従来のように防錆層に剥離や亀裂(割れ)等
が生じるといった問題が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1番目の考案に係る実施例を示すもので管継
手の管継手本体に挿入された管が抜止めされている状態
の部分断面図、第2図は上記管継手本体に管を挿入して
いる途中の状態を示す拡大部分断面図、第3図および第
4図はカラーの斜視図、第5図は第2番目の考案に係る
実施例で、管継手本体に管を挿入している途中の状態を
示す拡大部分断面図、第6図および第7図は従来の管継
手の問題点を説明するための拡大部分断面図である。 1…管継手本体、3…抜止めリング、4′…防錆層、12,
12′…カラー、13…収容溝部、14…側面部、16…テーパ
面、100…管、A…管挿入方向、B…管引抜方向(管挿
入方向の後方側)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 坂東 加都彦 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (72)考案者 岡崎 義郎 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (56)参考文献 実公 昭55−43339(JP,Y2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】管端部を取り囲む管継手本体の内周面側に
    凹溝を設け、この凹溝を含む管継手本体の内周面に防錆
    層を形成し、この防錆層が形成された凹溝の対向側面間
    に拡縮可能な耐食材よりなる環状のカラーを嵌着し、こ
    のカラーは、管挿入方向に直角に対面する環状の側面部
    と、この側面部の径方向外端部から管挿入方向の後方側
    に、底面部に管挿入方向の後方側へいくほど漸次径小と
    なるテーパ面を形成した環状の収容溝部を備え、この収
    容溝部に、管の挿入によって拡径する拡縮可能な耐食材
    よりなる抜止めリングを収容していることを特徴とする
    管継手。
  2. 【請求項2】管端部を取り囲む管継手本体の内周面側に
    凹溝を設け、この凹溝を含む管継手本体の内周面に防錆
    層を形成し、この防錆層が形成された凹溝の対向側面間
    に拡縮可能な耐食材よりなる環状のカラーを嵌着し、こ
    のカラーは、底面部を管挿入方向の後方側へいくほど漸
    次径小のテーパ面に形成した環状の収容溝部を備え、こ
    の収容溝部に、管の挿入によって拡径する拡縮可能な耐
    食材よりなる抜止めリングを収容していることを特徴と
    する管継手。
JP13558688U 1988-10-18 1988-10-18 管継手 Expired - Lifetime JPH063261Y2 (ja)

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JPH0256991U JPH0256991U (ja) 1990-04-24
JPH063261Y2 true JPH063261Y2 (ja) 1994-01-26

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