JPH06325613A - 導電ペースト - Google Patents

導電ペースト

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JPH06325613A
JPH06325613A JP13292293A JP13292293A JPH06325613A JP H06325613 A JPH06325613 A JP H06325613A JP 13292293 A JP13292293 A JP 13292293A JP 13292293 A JP13292293 A JP 13292293A JP H06325613 A JPH06325613 A JP H06325613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peroxide
conductive paste
weight
firing
copper powder
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13292293A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tani
広次 谷
Kazuhito Oshita
一仁 大下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼成時における脱バインダー性が良好で、か
つ、酸素濃度のばらつきなどの焼成炉内の雰囲気の乱れ
に影響されにくく、均質で、焼成外観及び半田付け性に
優れた厚膜導体を形成することが可能な導電ペーストを
得る。 【構成】 銅粉50〜80重量%、ガラスフリット0〜
7重量%、有機ビヒクル1〜3重量%、及び残部の溶剤
を配合してなる導電ペースト100重量部に対して、過
酸化物を0.03〜3重量部の割合で添加する。過酸化
物としては、好ましくは、ケトンパーオキサイド系、パ
ーオキシケタール系、ハイドロパーオキサイド系、ジア
ルキルパーオキサイド系、ジアシルパーオキサイド系、
パーオキシエステル系の有機過酸化物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、導電ペーストに関
し、詳しくは、良好な焼成外観と半田付け性を有する厚
膜導体を形成することが可能な導電ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、積層セラミックコンデンサ素子
などのセラミック電子部品素子に外部電極(厚膜電極)
を形成したりするために使用される、銅を導電粉末とす
る導電ペースト(銅導電ペースト)は、一般に、銅粉、
ガラスフリット、有機ビヒクル、及び溶剤を配合するこ
とにより製造されている。
【0003】そして、このような従来の導電ペーストを
焼成するにあたっては、焼成時における銅厚膜の酸化を
防止するために窒素雰囲気中で焼成され、脱バインダー
(脱有機ビヒクル)工程のみ、酸素を数十〜数百ppmの
割合でドープして焼き付ける方法がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の導
電ペーストにおいては、焼成雰囲気中に酸素を数十〜数
百ppmの割合でドープするだけでは、十分にバインダー
を除去することが困難であり、また、焼成炉内の酸素濃
度のばらつきなどの焼成雰囲気の乱れにより、焼成外観
不良や半田付け性の劣化などを引き起こすという問題点
がある。
【0005】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、焼成時における脱バインダー性が良好で、かつ、
酸素濃度のばらつきなどの焼成炉内の雰囲気の乱れに影
響されにくく、均質で、焼成外観及び半田付け性に優れ
た銅厚膜導体を形成することが可能な導電ペーストを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者等は種々の実験、検討を行い、銅を主成分と
し、これにガラスフリット、有機ビヒクル、及び溶剤を
配合した導電ペーストに過酸化物を添加すると、過酸化
物が分解して生じる酸素により有機ビヒクルの燃焼が促
進され、脱バインダー性が向上すること、及び、酸素濃
度のばらつきなどに影響されにくく、均質で焼成外観及
び半田付け性の良好な銅厚膜導体を形成できることを知
り、さらに実験、検討を行ってこの発明を完成させた。
【0007】すなわち、この発明の導電ペーストは、銅
粉50〜80重量%、ガラスフリット0〜7重量%、有
機ビヒクル1〜3重量%、及び残部の溶剤を配合してな
る導電ペースト100重量部に対して、過酸化物を0.
03〜3重量部の割合で添加したことを特徴とする。
【0008】また、前記過酸化物が、ケトンパーオキサ
イド系、パーオキシケタール系、ハイドロパーオキサイ
ド系、ジアルキルパーオキサイド系、ジアシルパーオキ
サイド系、パーオキシエステル系の有機過酸化物である
ことを特徴とする。
【0009】この発明において、過酸化物は、導電ペー
スト100重量部に対して0.03〜3重量部の割合で
添加することが好ましいが、これは、過酸化物の添加量
が0.03重量部未満の場合、バインダー除去効果が不
十分になり、また、3重量部を越えると、焼成工程にお
いて銅粉または銅厚膜表面の酸化が起こり、好ましくな
いことによる。
【0010】なお、過酸化物としては、上記のケトンパ
ーオキサイド系、パーオキシケタール系、ハイドロパー
オキサイド系、ジアルキルパーオキサイド系、ジアシル
パーオキサイド系、パーオキシエステル系の有機過酸化
物を用いることが好ましいが、その他の有機過酸化物を
用いることも可能であり、また、例えば、過酸化バリウ
ム(BaO2),過酸化ストロンチウム(SrO2),過
酸化カルシウム(CaO2),過酸化亜鉛(ZnO2),
過酸化ナトリウム(NaO2)などの無機過酸化物を用
いることも可能である。
【0011】また、この発明の導電ペーストにおいて、
銅粉の粒径範囲は0.1〜10μmの範囲にあることが
好ましい。これは、最小粒径が0.1μm未満の銅粉を
使用すると、焼成工程で銅粉、銅厚膜表面の酸化が起こ
り、また、最大粒径が10μmを越える銅粉を使用する
と、印刷パターンの目詰りが発生して印刷特性が劣化
し、スクリーン印刷に適さないことによる。
【0012】また、ガラスフリットとしては、例えば、
ホウケイ酸鉛系、あるいはホウケイ酸亜鉛系ガラスフリ
ットなどの公知の種々のガラスフリットを用いることが
可能である。
【0013】また、有機ビヒクルも、例えば、エチルセ
ルロース系樹脂、アルキッド樹脂などの公知の種々のも
のを単独であるいは混合して用いることが可能である。
【0014】さらに、溶剤にも特別の制約はなく、テル
ピネオール系、アルコール系などの種々の溶剤を単独で
あるいは混合して用いることが可能である。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を比較例とともに示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0016】まず、過酸化物としてジアルキルパーオキ
サイド系のジクミルパーオキサイドを用い、これを有機
ビヒクル(この実施例ではエチルセルロース)及び溶剤
(この実施例ではテルピネオール)とあらかじめ混合し
ておく。
【0017】それから、銅粉(平均粒径1μm、最大粒
径4μm、最小粒径0.1μm)、ガラスフリット(この
実施例ではホウケイ酸鉛系ガラスフリット)、及び、あ
らかじめ混合された有機ビヒクル、溶剤及び過酸化物
を、表1に示すような割合になるように配合し、これを
3本ロールにより十分に混練して導電ペースト(銅導電
ペースト)を調製する。
【0018】なお、表1において、試料番号1〜5の導
電ペーストはアルミナ基板に用いる(塗布する)べく調
製したものであり、試料番号6〜13の導電ペーストは
低温焼成基板に用いる(塗布する)べく調製したもので
ある。
【0019】また、表1において、試料番号に*を付し
たものは、この発明の範囲外の比較例であり、その他は
この発明の範囲内の実施例を示す。
【0020】次に、調製した導電ペーストをアルミナ基
板及び低温焼成基板(例えば、BaO−Al23−Si
2系材料などからなる基板)上にスクリーン印刷法に
より塗布し、常温で乾燥させた後、アルミナ基板につい
ては、窒素雰囲気中で600℃、1時間、低温焼成基板
については、1000℃、1時間の焼成を行う。
【0021】それから、実施例及び比較例の各試料につ
いて、焼成後の外観及び半田付け性を調べた。その結果
を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1において、焼成外観は、焼成むらがま
ったく認められず極めて良好なものを◎、焼成むらがほ
とんど認められず良好なものを○、焼成むらが認められ
るものを△、明らかに劣るものを×として評価した。
【0024】また、半田付け性は、極めて良好なものを
◎、良好なものを○、やや劣るものを△、明らかに劣る
ものを×として評価した。
【0025】表1に示すように、発明の範囲外の比較例
の導電ペーストにおいては、焼成外観及び半田付け性の
いずれについても良好な結果(○または◎)を得ること
ができなかったのに対し、この発明の実施例にかかる導
電ペーストにおいては、焼成外観及び半田付け性のいず
れについても良好(○)、あるいは極めて良好(◎)な
結果が得られていることがわかる。
【0026】なお、この発明の導電ペーストにおいて、
過酸化物は、上記実施例で用いた過酸化物に限られるも
のではなく、その他の、先に例示した種々の過酸化物を
用いることが可能である。
【0027】なお、この発明の導電ペーストは、上記実
施例に限定されるものではなく、各成分(銅粉、ガラス
フリット、有機ビヒクル、溶剤)の配合割合、過酸化物
の添加量などに関して、この発明の要旨の範囲内におい
て種々の変形を加えることが可能であり、その場合にも
上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】上述のように、この発明の導電ペースト
は、銅粉50〜80重量%、ガラスフリット0〜7重量
%、有機ビヒクル1〜3重量%、及び残部の溶剤を配合
してなる導電ペースト100重量部に対して、過酸化物
を0.03〜3重量部の割合で添加するようにしている
ので、酸素濃度のばらつきなどの焼成炉内の雰囲気の乱
れによる影響を受けることなく、焼成時における脱バイ
ンダー性を向上させることができるとともに、焼成外観
及び半田付け性に優れた銅厚膜導体を確実に形成するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 1/09 Z 6921−4E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅粉50〜80重量%、ガラスフリット
    0〜7重量%、有機ビヒクル1〜3重量%、及び残部の
    溶剤を配合してなる導電ペースト100重量部に対し
    て、過酸化物を0.03〜3重量部の割合で添加したこ
    とを特徴とする導電ペースト。
  2. 【請求項2】 前記過酸化物が、ケトンパーオキサイド
    系、パーオキシケタール系、ハイドロパーオキサイド
    系、ジアルキルパーオキサイド系、ジアシルパーオキサ
    イド系、パーオキシエステル系の有機過酸化物であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の導電ペースト。
JP13292293A 1993-05-10 1993-05-10 導電ペースト Withdrawn JPH06325613A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010013721A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Nippon Shokubai Co Ltd 成膜性に優れた金属ナノ粒子分散体の製造方法および金属被膜
JP2016079448A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 古河電気工業株式会社 金属微粒子分散液
JP2016146289A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 日立化成株式会社 導電性組成物、それを用いた導電材料及び導電体

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JP2016079448A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 古河電気工業株式会社 金属微粒子分散液
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