JPH06324713A - 機器の制御装置 - Google Patents
機器の制御装置Info
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- JPH06324713A JPH06324713A JP13666893A JP13666893A JPH06324713A JP H06324713 A JPH06324713 A JP H06324713A JP 13666893 A JP13666893 A JP 13666893A JP 13666893 A JP13666893 A JP 13666893A JP H06324713 A JPH06324713 A JP H06324713A
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Landscapes
- Feedback Control In General (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】機器をモデル化した機器モデルを利用して、機
器に対する実際の制御がより良好に行なえるようにす
る。 【構成】アイドル回転数を調整する機器としてのISC
バルブ7に対する制御が、実制御系U1によって行なわ
れる。実機エンジン21Aと同一の動特性を有する第1
機器モデル21B、第2機器モデル21C、および第1
モデル制御系U2、第2モデル制御系U3が設けられ
る。第2機器モデル21Cを利用して、実制御系U1の
制御定数が最適化される。第1機器モデル21Bが、機
器21Aと同一の動特性を維持するように同定化(調
整)される。第1機器モデル21Bを利用した機器の先
行状態の予測制御を行なって、この予測結果が実制御系
U1に反映される。
器に対する実際の制御がより良好に行なえるようにす
る。 【構成】アイドル回転数を調整する機器としてのISC
バルブ7に対する制御が、実制御系U1によって行なわ
れる。実機エンジン21Aと同一の動特性を有する第1
機器モデル21B、第2機器モデル21C、および第1
モデル制御系U2、第2モデル制御系U3が設けられ
る。第2機器モデル21Cを利用して、実制御系U1の
制御定数が最適化される。第1機器モデル21Bが、機
器21Aと同一の動特性を維持するように同定化(調
整)される。第1機器モデル21Bを利用した機器の先
行状態の予測制御を行なって、この予測結果が実制御系
U1に反映される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機器の制御装置に関する
ものである。
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、機器を実際に動かすことなく
機器に対する制御の評価を行なうため、機器をモデル化
して、このモデル化された機器モデルと、機器に対する
制御ロジックと同一の制御ロジックからなる制御モデル
とを組み合わせることが提案されている(特開平4−1
59439号公報参照)。
機器に対する制御の評価を行なうため、機器をモデル化
して、このモデル化された機器モデルと、機器に対する
制御ロジックと同一の制御ロジックからなる制御モデル
とを組み合わせることが提案されている(特開平4−1
59439号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
機器とこれに対して実際に制御を行なう実制御系に加え
て、上述した機器モデルを利用したシュミレ−ションシ
ステムを設けて、シュミレ−ション結果を実制御系に反
映させることにより、機器の実際の制御がより良好に行
なわれるようにすることが考えられている。
機器とこれに対して実際に制御を行なう実制御系に加え
て、上述した機器モデルを利用したシュミレ−ションシ
ステムを設けて、シュミレ−ション結果を実制御系に反
映させることにより、機器の実際の制御がより良好に行
なわれるようにすることが考えられている。
【0004】しかしながら、実際の機器は、その固体差
や経年変化等によって、常に同じ動特性を示すものとは
限らない。したがって、シュミレ−ションにより得た結
果を実制御系に反映させても、実際の機器とその機器モ
デルとの相違によって、機器の実際の制御が必ずしも良
好に行なわれない場合が応々にして生じ易いものとな
る。
や経年変化等によって、常に同じ動特性を示すものとは
限らない。したがって、シュミレ−ションにより得た結
果を実制御系に反映させても、実際の機器とその機器モ
デルとの相違によって、機器の実際の制御が必ずしも良
好に行なわれない場合が応々にして生じ易いものとな
る。
【0005】したがって、本発明の目的は、機器モデル
を実際の機器の動特性に常に合致するようにして、機器
に対する制御がより良好に行なえるようにした機器の制
御装置を提供することにある。
を実際の機器の動特性に常に合致するようにして、機器
に対する制御がより良好に行なえるようにした機器の制
御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、機器と機器に対して実際に制御を行なう実制御系
とを備えた機器の制御装置において、それぞれ機器の入
力と出力との対応関係に基づいて機器の動特性をモデル
化した第1機器モデルおよび第2機器モデルと、前記実
制御系による機器の制御中に、該実制御系の制御ロジッ
クと同一の制御ロジックでもって前記第1機器モデルを
制御して、機器の入力と出力との対応関係に対して該第
1機器モデルにおける入力と出力との対応関係が一致す
るように該第1機器モデルの動特性を調整する同定手段
と、前記実制御系による前記機器の制御中に、該実制御
系の制御ロジックと同一の制御ロジックでもって前記第
2機器モデルを制御して、機器の出力値と該第2機器モ
デルの出力値とが一致するように該第2モデルを制御し
ている制御ロジックの制御定数を最適化して、該実制御
系の制御定数を該最適化された制御定数に変更する規範
手段と、前記第1機器モデルを用いて所定のシュミレ−
ションを行なうシュミレ−ション手段と、前記シュミレ
−ション手段によるシュミレ−ションによって得られた
評価結果を前記実制御系に反映させる制御反映手段と、
を備えた構成としてある。
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、機器と機器に対して実際に制御を行なう実制御系
とを備えた機器の制御装置において、それぞれ機器の入
力と出力との対応関係に基づいて機器の動特性をモデル
化した第1機器モデルおよび第2機器モデルと、前記実
制御系による機器の制御中に、該実制御系の制御ロジッ
クと同一の制御ロジックでもって前記第1機器モデルを
制御して、機器の入力と出力との対応関係に対して該第
1機器モデルにおける入力と出力との対応関係が一致す
るように該第1機器モデルの動特性を調整する同定手段
と、前記実制御系による前記機器の制御中に、該実制御
系の制御ロジックと同一の制御ロジックでもって前記第
2機器モデルを制御して、機器の出力値と該第2機器モ
デルの出力値とが一致するように該第2モデルを制御し
ている制御ロジックの制御定数を最適化して、該実制御
系の制御定数を該最適化された制御定数に変更する規範
手段と、前記第1機器モデルを用いて所定のシュミレ−
ションを行なうシュミレ−ション手段と、前記シュミレ
−ション手段によるシュミレ−ションによって得られた
評価結果を前記実制御系に反映させる制御反映手段と、
を備えた構成としてある。
【0007】上記構成を前提とした本発明の好ましい態
様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載した
通りである。
様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載した
通りである。
【0008】
【発明の効果】請求項1に記載された本発明によれば、
固体差や経年変化等による機器の動特性の相違あるいは
変化を、同定手段による第1機器モデルの動特性の調整
によって補償して、第1機器モデルを利用して得たシュ
ミレ−ション結果を実際の機器を用いてシュミレ−ショ
ンした結果と同じように常に適切なものとして、このシ
ュミレ−ションの結果が反映された実制御系による機器
の制御をより適切なものとすることができる。また、機
器を実際に制御する実制御系を、規範手段による制御定
数の変更を行なって適切化しつつ、第2機器モデルによ
り保障される性能範囲内に管理しておくことができる。
固体差や経年変化等による機器の動特性の相違あるいは
変化を、同定手段による第1機器モデルの動特性の調整
によって補償して、第1機器モデルを利用して得たシュ
ミレ−ション結果を実際の機器を用いてシュミレ−ショ
ンした結果と同じように常に適切なものとして、このシ
ュミレ−ションの結果が反映された実制御系による機器
の制御をより適切なものとすることができる。また、機
器を実際に制御する実制御系を、規範手段による制御定
数の変更を行なって適切化しつつ、第2機器モデルによ
り保障される性能範囲内に管理しておくことができる。
【0009】請求項2に記載したような構成とすること
により、規範手段により制御定数の適切化がうまく行な
われないときは、この規範手段による制御定数の変更が
禁止されるので、同定手段による第1機器モデルの同定
に不具合を生じるのが防止される。
により、規範手段により制御定数の適切化がうまく行な
われないときは、この規範手段による制御定数の変更が
禁止されるので、同定手段による第1機器モデルの同定
に不具合を生じるのが防止される。
【0010】請求項3に記載したような構成とすること
により、最適化された制御定数が実制御系に反映される
前にあらかじめ、当該最適化された制御定数が適切であ
るか否かを第1機器モデルを利用して検証するので、実
制御系の制御定数が不適切になってしまうのを未然に防
止することができる。
により、最適化された制御定数が実制御系に反映される
前にあらかじめ、当該最適化された制御定数が適切であ
るか否かを第1機器モデルを利用して検証するので、実
制御系の制御定数が不適切になってしまうのを未然に防
止することができる。
【0011】請求項4に記載したような構成とすること
により、機器の出力値を所定の目標値とする制御を良好
に行なう上で好ましいものとなる。
により、機器の出力値を所定の目標値とする制御を良好
に行なう上で好ましいものとなる。
【0012】請求項5に記載したような構成とすること
により、エンジンのアイドル回転数を目標アイドル回転
数とする制御を良好に行なうことができる。
により、エンジンのアイドル回転数を目標アイドル回転
数とする制御を良好に行なうことができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。なお、実施例では、アイドル回転数制御
(ISC)とされて、制御対象となる機器が吸入空気量
調整用のISCバルブとされている。
て説明する。なお、実施例では、アイドル回転数制御
(ISC)とされて、制御対象となる機器が吸入空気量
調整用のISCバルブとされている。
【0014】図1において、1はエンジンの吸気通路
で、その上流側から下流側へ順次、エアクリ−ナ2、エ
アフロ−メ−タ3、スロットル弁4が配設されている。
吸気通路1には、スロットル弁4をバイパスするバイパ
ス通路6が設けられ、このバイパス通路6には、アイド
ル回転数調整手段としてISCバルブ7が接続されてい
る。
で、その上流側から下流側へ順次、エアクリ−ナ2、エ
アフロ−メ−タ3、スロットル弁4が配設されている。
吸気通路1には、スロットル弁4をバイパスするバイパ
ス通路6が設けられ、このバイパス通路6には、アイド
ル回転数調整手段としてISCバルブ7が接続されてい
る。
【0015】ISCバルブ7は、バイパス通路6を通過
する吸入空気量を調整してアイドル回転数を調整するた
めのもので、電磁式のアクチュエ−タ5によってその開
度が連続可変式に制御されるようになっている。すなわ
ち、アクセル開度が零でかつエンジン回転数が所定回転
数以下となったアイドル運転中は、エンジン回転数が目
標アイドル回転数(例えば700rpm)となるよう
に、ISCバルブ7が制御される。このISCバルブ7
つまりアクチュエ−タ5を制御するための制御ユニット
が符号Uで示され、この制御ユニットUによる制御のた
めに用いられる信号をピックアップするセンサあるいは
スイッチ群がまとめて符号Sで示される。制御ユニット
Uからアクチュエ−タ5への出力値は、目標アイドル回
転数とするための制御値としてのデュ−ティ比とされ
る。
する吸入空気量を調整してアイドル回転数を調整するた
めのもので、電磁式のアクチュエ−タ5によってその開
度が連続可変式に制御されるようになっている。すなわ
ち、アクセル開度が零でかつエンジン回転数が所定回転
数以下となったアイドル運転中は、エンジン回転数が目
標アイドル回転数(例えば700rpm)となるよう
に、ISCバルブ7が制御される。このISCバルブ7
つまりアクチュエ−タ5を制御するための制御ユニット
が符号Uで示され、この制御ユニットUによる制御のた
めに用いられる信号をピックアップするセンサあるいは
スイッチ群がまとめて符号Sで示される。制御ユニット
Uからアクチュエ−タ5への出力値は、目標アイドル回
転数とするための制御値としてのデュ−ティ比とされ
る。
【0016】図2は、制御ユニットUにおける制御内容
をブロック図的に示したものであり、図中実機エンジン
として示される符号21A部分を除いた各部分が含まれ
るものとなっている。この図2において、大別して、符
号U1で示すものが実際のエンジン21Aを制御する実
制御系である。また、符号UXで示すものが同定用のモ
デル系で、第1機器モデル21Bとこれを制御する第1
モデル制御系U2とから構成される。さらに、符号UY
で示すものが規範モデル系で、第2機器モデル21Cと
第2モデル制御系U3とから構成される。
をブロック図的に示したものであり、図中実機エンジン
として示される符号21A部分を除いた各部分が含まれ
るものとなっている。この図2において、大別して、符
号U1で示すものが実際のエンジン21Aを制御する実
制御系である。また、符号UXで示すものが同定用のモ
デル系で、第1機器モデル21Bとこれを制御する第1
モデル制御系U2とから構成される。さらに、符号UY
で示すものが規範モデル系で、第2機器モデル21Cと
第2モデル制御系U3とから構成される。
【0017】実制御系U1は、フィ−ドバック制御用の
積分回路22Aと、現代制御の主たる構成要素となるオ
ブザ−バ回路23Aとを備えている。実制御系U1に
は、目標アイドル回転数NTが入力されて、減算器24
Aによって、当該NTと実際のエンジン回転数(アイド
ル回転数)NE1との偏差が積分回路22Aに入力され
る。
積分回路22Aと、現代制御の主たる構成要素となるオ
ブザ−バ回路23Aとを備えている。実制御系U1に
は、目標アイドル回転数NTが入力されて、減算器24
Aによって、当該NTと実際のエンジン回転数(アイド
ル回転数)NE1との偏差が積分回路22Aに入力され
る。
【0018】オブザ−バ回路23Aは、実際のエンジン
回転数NE1と実機エンジン21Aに対する入力値つま
りアクチュエ−タ5に対するデュ−ティ比とに基づい
て、所定の制御値を演算する。そして、オブザ−バ回路
23Aで演算された制御値と積分回路22Aからの出力
値との偏差が減算器24Aで演算されて、この演算結果
が、実機エンジン21Aに対する入力値とされる(オブ
ザ−バ回路23Aに対する入力値とされる)。
回転数NE1と実機エンジン21Aに対する入力値つま
りアクチュエ−タ5に対するデュ−ティ比とに基づい
て、所定の制御値を演算する。そして、オブザ−バ回路
23Aで演算された制御値と積分回路22Aからの出力
値との偏差が減算器24Aで演算されて、この演算結果
が、実機エンジン21Aに対する入力値とされる(オブ
ザ−バ回路23Aに対する入力値とされる)。
【0019】第1モデル制御系U2は、実機エンジンの
動特性をモデル化した第1機器モデル(ハ−ドモデル)
21Bを制御する。この第1機器モデル21Bは、実機
エンジン21Aの入力値に対する出力値との対応関係に
基づいて設定されて、実機エンジン21Aの動特性と完
全に一致している状態では、同じ入力値に対して同じ出
力値となるように設定されている。この第1機器モデル
21Bに対する第1モデル制御系U2は、実制御系U1
と同じ制御ロジックとなるように設定されていて、実制
御系U1における構成要素と対応する構成要素には、実
制御系U1における符号「A」に代えて「B」の符号を
用いて示してある。そして、実制御系U1と第1モデル
制御系U2とにおける入力値としての目標アイドル回転
数はNTとして共通化され、実制御系U1における出力
値は実機エンジン21Aにおけるエンジン回転数NE1
とされ、モデル制御系U2における出力値は演算された
エンジン回転数NE2とされる。
動特性をモデル化した第1機器モデル(ハ−ドモデル)
21Bを制御する。この第1機器モデル21Bは、実機
エンジン21Aの入力値に対する出力値との対応関係に
基づいて設定されて、実機エンジン21Aの動特性と完
全に一致している状態では、同じ入力値に対して同じ出
力値となるように設定されている。この第1機器モデル
21Bに対する第1モデル制御系U2は、実制御系U1
と同じ制御ロジックとなるように設定されていて、実制
御系U1における構成要素と対応する構成要素には、実
制御系U1における符号「A」に代えて「B」の符号を
用いて示してある。そして、実制御系U1と第1モデル
制御系U2とにおける入力値としての目標アイドル回転
数はNTとして共通化され、実制御系U1における出力
値は実機エンジン21Aにおけるエンジン回転数NE1
とされ、モデル制御系U2における出力値は演算された
エンジン回転数NE2とされる。
【0020】第2モデル制御系U3も、第1モデル制御
系U2と同様に構成され、かつ第2機器モデル21Cも
第1機器モデル21Bと同様に構成される。ただし、第
1機器モデル21Bは、実機エンジン21Aに対応して
同定化されてその動特性が変更されるのに対して、第2
機器モデル21Cは規範用となるもので、その動特性は
不変である。この第2モデル制御系U3にも目標アイド
ル回転数NTが入力される一方、演算された第2機器モ
デル21Cの出力値はNE3とされる。
系U2と同様に構成され、かつ第2機器モデル21Cも
第1機器モデル21Bと同様に構成される。ただし、第
1機器モデル21Bは、実機エンジン21Aに対応して
同定化されてその動特性が変更されるのに対して、第2
機器モデル21Cは規範用となるもので、その動特性は
不変である。この第2モデル制御系U3にも目標アイド
ル回転数NTが入力される一方、演算された第2機器モ
デル21Cの出力値はNE3とされる。
【0021】前記制御系U1やモデル系UX、UYは、
管理回路26により管理されて、後述するように、第1
機器モデル21Bの動特性を調整する同定の制御、実制
御系U1の制御定数の最適化が行なわれる。このため、
第1機器モデル21Bの動特性を調整する同定回路2
8、実制御系U1の制御定数を調整する調整回路27が
設けられて、両回路27と28とは管理回路26の制御
下において作動される。
管理回路26により管理されて、後述するように、第1
機器モデル21Bの動特性を調整する同定の制御、実制
御系U1の制御定数の最適化が行なわれる。このため、
第1機器モデル21Bの動特性を調整する同定回路2
8、実制御系U1の制御定数を調整する調整回路27が
設けられて、両回路27と28とは管理回路26の制御
下において作動される。
【0022】図3は、図2における第1機器モデル21
B(第2機器モデル21Cについても同じ)の具体例を
示すものである。回路R3は、エンジン発生トルクの大
きさを得るためのもので、このためのパラメ−タとし
て、充填量Q、燃料噴射量TP、点火時期IGが用いら
れる。この回路R3で用いられる充填量Qを得るため
に、回路R1、R2、R4での各処理が行なわれるが、
回路R1でのTVOはスロットル開度、回路R2でのD
utyはアクチュエ−タ5へのデュ−ティ比を示す。回路
R1とR2からの出力同士は、加算器R8により加算さ
れた後、回路R4での遅れ処理がなされた後、充填量Q
として回路R3へ出力される。
B(第2機器モデル21Cについても同じ)の具体例を
示すものである。回路R3は、エンジン発生トルクの大
きさを得るためのもので、このためのパラメ−タとし
て、充填量Q、燃料噴射量TP、点火時期IGが用いら
れる。この回路R3で用いられる充填量Qを得るため
に、回路R1、R2、R4での各処理が行なわれるが、
回路R1でのTVOはスロットル開度、回路R2でのD
utyはアクチュエ−タ5へのデュ−ティ比を示す。回路
R1とR2からの出力同士は、加算器R8により加算さ
れた後、回路R4での遅れ処理がなされた後、充填量Q
として回路R3へ出力される。
【0023】また、回路R6は、エンジンの損失トルク
を示すもので、充填効率、ポンピングロスデ−タが含ま
れる。この回路R6での損失トルクTHが、回路R3で
演算されたトルクから減算器R9により減算されて、こ
の減算された後のトルクTが回路R7に入力される。回
路R7では、ここに示す式にしたがって、モデル制御系
U2におけるエンジン回転数NE2を演算する。なお、
R7で示す式中において、IおよびKは制御定数であ
る。
を示すもので、充填効率、ポンピングロスデ−タが含ま
れる。この回路R6での損失トルクTHが、回路R3で
演算されたトルクから減算器R9により減算されて、こ
の減算された後のトルクTが回路R7に入力される。回
路R7では、ここに示す式にしたがって、モデル制御系
U2におけるエンジン回転数NE2を演算する。なお、
R7で示す式中において、IおよびKは制御定数であ
る。
【0024】図2に示す第1モデル制御系U2(第2モ
デル制御系U3についても同じ)における回路22B、
23Bの各特性式が、図4に示される。この図4におい
て、「i」はサフィックスであり、KIは積分回路22
Bの制御定数(積分定数)、K1〜K7はオブザ−バ回
路23Bの制御定数である。オブザ−バ回路23Bの特
性式では、出力値NE(NE2)の今回値と前回値、お
よびアクチュエ−タ5に対するデュ−ティ比のうち前回
値から5回前までの値が用いられて、合計7つの値が演
算用パラメ−タとして用いられる。
デル制御系U3についても同じ)における回路22B、
23Bの各特性式が、図4に示される。この図4におい
て、「i」はサフィックスであり、KIは積分回路22
Bの制御定数(積分定数)、K1〜K7はオブザ−バ回
路23Bの制御定数である。オブザ−バ回路23Bの特
性式では、出力値NE(NE2)の今回値と前回値、お
よびアクチュエ−タ5に対するデュ−ティ比のうち前回
値から5回前までの値が用いられて、合計7つの値が演
算用パラメ−タとして用いられる。
【0025】ここで、実制御系U1における回路22
A、23Aにおける特性式は、図4に示す回路22B、
23Bの特性式と同じように設定されている。換言すれ
ば、回路22B、23B(22C、23C)の特性式
が、回路22A、23Aに合せて設定されている。
A、23Aにおける特性式は、図4に示す回路22B、
23Bの特性式と同じように設定されている。換言すれ
ば、回路22B、23B(22C、23C)の特性式
が、回路22A、23Aに合せて設定されている。
【0026】制御ユニットUは、マイクロコンピュ−タ
を利用して、図2における実制御系U1、同定モデル系
UX、規範モデル系UYおよび回路26、27を含むも
のとして構成されており、以下その制御内容について、
図5〜図9に示すフロ−チャ−トを参照しつつ説明す
る。なお、後述する制御は、車両の停車中であることを
前提に行なわれるものとなっている。
を利用して、図2における実制御系U1、同定モデル系
UX、規範モデル系UYおよび回路26、27を含むも
のとして構成されており、以下その制御内容について、
図5〜図9に示すフロ−チャ−トを参照しつつ説明す
る。なお、後述する制御は、車両の停車中であることを
前提に行なわれるものとなっている。
【0027】先ず、図5のZ1において、規範制御が良
好に行なわれない規範不良時であるか否かが判別され
る。この判別は、後述する規範制御の説明から明らかと
なるが、第2モデル制御系U3の制御定数を所定回数繰
返し最適化しても、第2機器モデルU3の出力値NE3
と機器21Aの出力値NE1との相違が小さくならない
ときである。このZ1の判別でNOのときは、Z2にお
いて、同定モデル系が収束した安定状態であるか否か、
つまり第1機器モデル21Bの動特性が機器21Aの動
特性と完全にあるいはほぼ完全に一致しているか否かの
判別となる。このZ2の判別でNOのときは、Z3〜Z
5において、後述するように、第1機器モデル21Bを
同定する同定制御と、同定モデル系UXを利用した高速
での予測制御と、実制御系U1の制御定数を最適化する
ための規範制御とが行なわれる。
好に行なわれない規範不良時であるか否かが判別され
る。この判別は、後述する規範制御の説明から明らかと
なるが、第2モデル制御系U3の制御定数を所定回数繰
返し最適化しても、第2機器モデルU3の出力値NE3
と機器21Aの出力値NE1との相違が小さくならない
ときである。このZ1の判別でNOのときは、Z2にお
いて、同定モデル系が収束した安定状態であるか否か、
つまり第1機器モデル21Bの動特性が機器21Aの動
特性と完全にあるいはほぼ完全に一致しているか否かの
判別となる。このZ2の判別でNOのときは、Z3〜Z
5において、後述するように、第1機器モデル21Bを
同定する同定制御と、同定モデル系UXを利用した高速
での予測制御と、実制御系U1の制御定数を最適化する
ための規範制御とが行なわれる。
【0028】前記Z1の判別でYESのとき、あるいは
Z2の判別でYESのときは、それぞれZ6、Z7の処
理が行なわれるが、このときは、上述の同定と高速予測
制御とが行なわれるものの、規範制御は行なわれないも
のとなる(禁止)。
Z2の判別でYESのときは、それぞれZ6、Z7の処
理が行なわれるが、このときは、上述の同定と高速予測
制御とが行なわれるものの、規範制御は行なわれないも
のとなる(禁止)。
【0029】前記Z3あるいはZ6での同定の制御の内
容が、図6に示されるが、第1モデル制御系U2の制御
定数は、例えば調整回路27を利用して、実制御系U1
の制御定数と一致した状態とされる。この図6のZ31
において、実機エンジン21Aに対して多くの入力が変
化しているか否かが判別される。具体的には、スロット
ル開度の変化量が所定値以上で、アクチュエ−タ5へ出
力されているデュ−ティ比の変化量を示すDFBの変化量
が所定値以上で、かつ目標回転数NTの変化量が所定値
以上であるという3つの条件が満足されているときは、
多入力変化中ということで、Z31の判別がNOとなっ
て、このときは同定を行なうことなくそのままリタ−ン
される。
容が、図6に示されるが、第1モデル制御系U2の制御
定数は、例えば調整回路27を利用して、実制御系U1
の制御定数と一致した状態とされる。この図6のZ31
において、実機エンジン21Aに対して多くの入力が変
化しているか否かが判別される。具体的には、スロット
ル開度の変化量が所定値以上で、アクチュエ−タ5へ出
力されているデュ−ティ比の変化量を示すDFBの変化量
が所定値以上で、かつ目標回転数NTの変化量が所定値
以上であるという3つの条件が満足されているときは、
多入力変化中ということで、Z31の判別がNOとなっ
て、このときは同定を行なうことなくそのままリタ−ン
される。
【0030】Z31の判別でNOのときは、Z32にお
いて、定常時におけるエラ−つまり定常運転状態におけ
る実機エンジン21Aと第1機器モデル21Bとの一致
度合を示す評価値Hiが小さいか否かが判別される。こ
の評価値Hiは、後述するように、小さいときに一致度
合が高いものとなる。こおんZ32の判別でNOのとき
のときは、Z33において、現在実機エンジン21Aが
定常運転中であるか否かが判別される。このZ33の判
別でYESのときは、Z34〜Z37の処理によって、
定常運転時における第1機器モデル21Bの同定が行な
われる。この定常運転時における同定は、図2に示す回
路R1、R2、R3における時定数等の制御定数を最適
化することにより行なわれる。
いて、定常時におけるエラ−つまり定常運転状態におけ
る実機エンジン21Aと第1機器モデル21Bとの一致
度合を示す評価値Hiが小さいか否かが判別される。こ
の評価値Hiは、後述するように、小さいときに一致度
合が高いものとなる。こおんZ32の判別でNOのとき
のときは、Z33において、現在実機エンジン21Aが
定常運転中であるか否かが判別される。このZ33の判
別でYESのときは、Z34〜Z37の処理によって、
定常運転時における第1機器モデル21Bの同定が行な
われる。この定常運転時における同定は、図2に示す回
路R1、R2、R3における時定数等の制御定数を最適
化することにより行なわれる。
【0031】Z34では、回路R1〜R3用の制御定数
が実研計画法マップから、1番からn番までの記憶され
ている組み合わせの中から1つの組合せが選択される。
次いで、Z35において、選択されたi番目(i=1〜
n)の組み合わせに基づく作動により得られるモデル制
御系U2の出力値NE2と実制御系U1の出力値NE1
との偏差の絶対値を2乗したものを所定時間積分して、
i番目の積分定数についてのエラ−度合を示す評価値H
iが決定される。なお、この評価値Hiは、前述したよ
うに小さいほど好ましいものとなる。
が実研計画法マップから、1番からn番までの記憶され
ている組み合わせの中から1つの組合せが選択される。
次いで、Z35において、選択されたi番目(i=1〜
n)の組み合わせに基づく作動により得られるモデル制
御系U2の出力値NE2と実制御系U1の出力値NE1
との偏差の絶対値を2乗したものを所定時間積分して、
i番目の積分定数についてのエラ−度合を示す評価値H
iが決定される。なお、この評価値Hiは、前述したよ
うに小さいほど好ましいものとなる。
【0032】Z35での評価値Hiを、上記1番目から
n番目までについて順次求めて、その結果がZ36にお
いてH1 〜Hn として記憶される。この後、Z37にお
いて、Z36に記憶されている評価値H1 〜Hnのなか
から最少の評価値を示すこととなった制御定数が、第1
機器モデル21Bの回路R1〜R3用の制御定数として
用いられる。
n番目までについて順次求めて、その結果がZ36にお
いてH1 〜Hn として記憶される。この後、Z37にお
いて、Z36に記憶されている評価値H1 〜Hnのなか
から最少の評価値を示すこととなった制御定数が、第1
機器モデル21Bの回路R1〜R3用の制御定数として
用いられる。
【0033】前記Z32の判別でNOのときは、Z38
において、実機エンジン21Aの運転状態が過渡時であ
るか否かが判別される。具体的には、エンジン回転数N
E1の変化量が所定値以上のとき、またはDFBの変化量
が所定値以上のときにZ38の判別でYESのとなっ
て、このときは、Z39〜Z42の処理によって、過渡
時における機器モデル21Bの同定が行なわれる。この
過渡時における同定は、図2ので回路R4とR5との制
御定数を最適化することになる。なお、この最適化の手
法は、実質的に前記定常時と同じように行なわれるの
で、その重複した説明は省略する。
において、実機エンジン21Aの運転状態が過渡時であ
るか否かが判別される。具体的には、エンジン回転数N
E1の変化量が所定値以上のとき、またはDFBの変化量
が所定値以上のときにZ38の判別でYESのとなっ
て、このときは、Z39〜Z42の処理によって、過渡
時における機器モデル21Bの同定が行なわれる。この
過渡時における同定は、図2ので回路R4とR5との制
御定数を最適化することになる。なお、この最適化の手
法は、実質的に前記定常時と同じように行なわれるの
で、その重複した説明は省略する。
【0034】前記Z33の判別でNOのときのとき、あ
るいはZ38の判別でNOのときは、それぞれ同定を行
なうことなくリタ−ンされる。なお、Z33の判別でN
Oのときに、Z38へ移行させることも考えられるが、
実施例では、定常運転時において大きな影響を与える回
路R1〜R3用の制御定数の同定を優先するため(先に
同定するため)、Z33の判別でNOのときはそのまま
リタ−ンさせるようにしてある。
るいはZ38の判別でNOのときは、それぞれ同定を行
なうことなくリタ−ンされる。なお、Z33の判別でN
Oのときに、Z38へ移行させることも考えられるが、
実施例では、定常運転時において大きな影響を与える回
路R1〜R3用の制御定数の同定を優先するため(先に
同定するため)、Z33の判別でNOのときはそのまま
リタ−ンさせるようにしてある。
【0035】図5のZ4あるいはZ7の内容が、図7に
示される。この図7での内容は、エンストのおそれを予
測するものとなっている。先ず、Z51において、フラ
グFが0か1に変更された時点であるか否かが判別され
る。このフラグFは、スロットル開度の変化量(の絶対
値)が所定値β1(>0)となった後β2(β1はβ2
よりも十分大きい値)以下となった時点から、2T(T
は時定数)秒の間だけ1にセットされるものである。
示される。この図7での内容は、エンストのおそれを予
測するものとなっている。先ず、Z51において、フラ
グFが0か1に変更された時点であるか否かが判別され
る。このフラグFは、スロットル開度の変化量(の絶対
値)が所定値β1(>0)となった後β2(β1はβ2
よりも十分大きい値)以下となった時点から、2T(T
は時定数)秒の間だけ1にセットされるものである。
【0036】Z51の判別でYESのときは、Z52に
おいて、時間をパラメ−タとして、スロットル開度TV
Oの予測入力パタ−ンが作成される。この後、Z53に
おいて、Z54で実行されるべき同定モデル系UXを利
用した高速での演算つまりその出力値NE2の高速での
演算が、所定回数n以上行なわれたか否かが判別され
る。なお、このnは、「2T/ST」の計算値を四捨五
入した整数値とされる(Tは前述の時定数で、Sはサン
プリング周期)。Z53の判別でNOのときは、上述の
ように、Z54において高速でもってNE2が演算され
て、再びZ53へ戻る。
おいて、時間をパラメ−タとして、スロットル開度TV
Oの予測入力パタ−ンが作成される。この後、Z53に
おいて、Z54で実行されるべき同定モデル系UXを利
用した高速での演算つまりその出力値NE2の高速での
演算が、所定回数n以上行なわれたか否かが判別され
る。なお、このnは、「2T/ST」の計算値を四捨五
入した整数値とされる(Tは前述の時定数で、Sはサン
プリング周期)。Z53の判別でNOのときは、上述の
ように、Z54において高速でもってNE2が演算され
て、再びZ53へ戻る。
【0037】Z53の判別でYESのときは、Z55に
おいて、2T秒の間における演算されたNE2のうち最
少値が選出される。次いで、Z56において、最少のN
E2が500rpmよりも小さいか否かが判別される。
このZ56の判別でYESのときは、エンストのおそれ
があるときなので、このときは、Z57において、吸入
空気量を増大させるための処理が行なわれる(ISCバ
ルブ7を開き方向に補正する)。なお、このZ57の処
理は、図2では図示は略すが、例えば、図2の減算器2
5Aの直後に、吸入空気量増大補正分の信号を入力させ
る(加算させる)ようにすればよい。また、Z56の判
別でNOのときは、エンストのおそれがないので、この
ときはそのままリタ−ンされる。
おいて、2T秒の間における演算されたNE2のうち最
少値が選出される。次いで、Z56において、最少のN
E2が500rpmよりも小さいか否かが判別される。
このZ56の判別でYESのときは、エンストのおそれ
があるときなので、このときは、Z57において、吸入
空気量を増大させるための処理が行なわれる(ISCバ
ルブ7を開き方向に補正する)。なお、このZ57の処
理は、図2では図示は略すが、例えば、図2の減算器2
5Aの直後に、吸入空気量増大補正分の信号を入力させ
る(加算させる)ようにすればよい。また、Z56の判
別でNOのときは、エンストのおそれがないので、この
ときはそのままリタ−ンされる。
【0038】前記Z51の判別でNOのときは、高速で
のエンストの予測演算は不要なときであるとして、Z5
8において、同定モデル系UXの演算を、通常の速度で
ST秒毎実行される。このZ58の処理は、前述したZ
52以降の処理を行なうための待機状態となる。
のエンストの予測演算は不要なときであるとして、Z5
8において、同定モデル系UXの演算を、通常の速度で
ST秒毎実行される。このZ58の処理は、前述したZ
52以降の処理を行なうための待機状態となる。
【0039】図5のZ5の内容が、図8に示される。こ
の図8のZ61において、同定エラ−が小さいか否か、
つまり実機の出力値NE1と同定モデル系UXの出力値
NE2とが完全あるいはほぼ完全に一致しているか否か
が判別される。このZ62の判別でYESのときは、Z
62において、同定モデル系UXを利用した制御定数の
最適化が行なわれ、またZ61の判別でNOのときのと
きは、Z65において規範モデル系UYを利用した制御
定数の最適化が行なわれる(制御定数の最適化の具体例
は後述する)。
の図8のZ61において、同定エラ−が小さいか否か、
つまり実機の出力値NE1と同定モデル系UXの出力値
NE2とが完全あるいはほぼ完全に一致しているか否か
が判別される。このZ62の判別でYESのときは、Z
62において、同定モデル系UXを利用した制御定数の
最適化が行なわれ、またZ61の判別でNOのときのと
きは、Z65において規範モデル系UYを利用した制御
定数の最適化が行なわれる(制御定数の最適化の具体例
は後述する)。
【0040】Z62あるいはZ65の後は、Z63にお
いて、後述するように最適化された制御定数に対する評
価値HEが小さいか否かが判別される(Heが小さいほ
ど評価が高い)。このZ63の判別でYESのときは、
Z64において、実制御系U1の制御定数KI、K1〜
K7がそれぞれ、最適化された制御定数に変更される。
いて、後述するように最適化された制御定数に対する評
価値HEが小さいか否かが判別される(Heが小さいほ
ど評価が高い)。このZ63の判別でYESのときは、
Z64において、実制御系U1の制御定数KI、K1〜
K7がそれぞれ、最適化された制御定数に変更される。
【0041】ここで、Z65の処理をZ61の前で行な
って、Z61の判別でYESのときのみ同定モデル系U
Xを利用した最適化された制御定数の検証を行なわせた
後Z63へ移行させ、Z61の判別でNOのときはこの
検証を行なわせることなくZ63へ移行させるようにし
てもよい(この場合Z63での判定は、NE1とNE2
あるいはNE3とがほぼ一致するか否かの判定とすれば
よい)。
って、Z61の判別でYESのときのみ同定モデル系U
Xを利用した最適化された制御定数の検証を行なわせた
後Z63へ移行させ、Z61の判別でNOのときはこの
検証を行なわせることなくZ63へ移行させるようにし
てもよい(この場合Z63での判定は、NE1とNE2
あるいはNE3とがほぼ一致するか否かの判定とすれば
よい)。
【0042】また、Z61の判別でYESのときは、規
範モデル系UYを利用した制御定数の最適化を行ない、
この後、同定モデル系UXを利用した最適化された制御
定数の検証を行なって、最適化された制御定数を用いて
も問題がないときのみZ64へ移行させるようにしても
よく、この場合、Z61の判別でNOのときはそのまま
リタ−ンさせて制御定数の最適化を禁止してもよい(同
定モデル系UYによる最適化された制御定数の検証を行
なえないときは、実制御系U1の制御定数の変更を行な
わないようにする)。
範モデル系UYを利用した制御定数の最適化を行ない、
この後、同定モデル系UXを利用した最適化された制御
定数の検証を行なって、最適化された制御定数を用いて
も問題がないときのみZ64へ移行させるようにしても
よく、この場合、Z61の判別でNOのときはそのまま
リタ−ンさせて制御定数の最適化を禁止してもよい(同
定モデル系UYによる最適化された制御定数の検証を行
なえないときは、実制御系U1の制御定数の変更を行な
わないようにする)。
【0043】Z62の内容が、図9に示される(Z65
の場合も、用いるモデル系が異なるのみで、内容的には
同じ)。この図9においては、制御に先立って、目標ア
イドル回転数が所定期間だけステップ状に若干大きくさ
れる。先ず、Z11において、積分回路22B用の制御
定数KIの最適化が終了したか否かが判別されるが、当
初はこの判別がNOとなってZ12へ進む。Z12で
は、実験計画法マップより、積分定数KIについて、1
番からn番までの記憶されている設定値の中からいずれ
か1つの設定値が選択される。次いで、選択されたi番
目(i=1〜n)の設定値に基づく作動により得られる
第1モデル制御系U2の出力値NE2と実制御系U1の
出力値NE1との偏差の絶対値を2乗したものを所定時
間積分して、i番目の積分定数についてのエラ−度合を
示す評価値HEiが決定される。なお、この評価値HE
iは、小さいほど好ましいものとなる。
の場合も、用いるモデル系が異なるのみで、内容的には
同じ)。この図9においては、制御に先立って、目標ア
イドル回転数が所定期間だけステップ状に若干大きくさ
れる。先ず、Z11において、積分回路22B用の制御
定数KIの最適化が終了したか否かが判別されるが、当
初はこの判別がNOとなってZ12へ進む。Z12で
は、実験計画法マップより、積分定数KIについて、1
番からn番までの記憶されている設定値の中からいずれ
か1つの設定値が選択される。次いで、選択されたi番
目(i=1〜n)の設定値に基づく作動により得られる
第1モデル制御系U2の出力値NE2と実制御系U1の
出力値NE1との偏差の絶対値を2乗したものを所定時
間積分して、i番目の積分定数についてのエラ−度合を
示す評価値HEiが決定される。なお、この評価値HE
iは、小さいほど好ましいものとなる。
【0044】Z13での評価値HEを、上記1番目から
n番目まで積分定数について順次求めて、その結果がZ
14においてHE1 〜HEn として記憶される。この
後、Z15において、Z14に記憶されている評価値H
E1 〜HEnのなかから最少の評価値を示すこととなっ
た評価値とこれに対応する積分定数KIが選択、セット
される。勿論、このZ15において選択、セットされた
最少評価値Heが図8のZ63の判定のために用いら
れ、積分定数KIが図8のZ64において用いられ、つ
まり、Z15で選択、セットされた積分定数KIが、実
制御系U1における積分回路22Aでの積分定数として
利用されることになる。
n番目まで積分定数について順次求めて、その結果がZ
14においてHE1 〜HEn として記憶される。この
後、Z15において、Z14に記憶されている評価値H
E1 〜HEnのなかから最少の評価値を示すこととなっ
た評価値とこれに対応する積分定数KIが選択、セット
される。勿論、このZ15において選択、セットされた
最少評価値Heが図8のZ63の判定のために用いら
れ、積分定数KIが図8のZ64において用いられ、つ
まり、Z15で選択、セットされた積分定数KIが、実
制御系U1における積分回路22Aでの積分定数として
利用されることになる。
【0045】Z11の判別でYESのときは、Z16に
おいて、Z15で選択、セットされたエラ−度合を示す
評価値HEが、所定値よりも大きいか否かが判別され
る。このZ16の判別でYESのときは、積分回路22
Aにおける積分定数KIの最適化のみでは十分な評価が
得られないときなので、このときは、Z17以降の処理
を行なって、オブザ−バ回路23Aについての制御定数
の最適化がなされる。このZ17〜Z20の処理は、制
御定数が異なるのでみでZ12〜Z15の処理と同様に
して行なわれるので、その重複した説明は省略する。勿
論、Z20で選択、セットされた制御定数K1〜K7
が、図8のZ64において、オブザ−バ回路23A用の
制御定数として用いられることになる。Z16の判別で
NOのときは、Z12へ移行される。
おいて、Z15で選択、セットされたエラ−度合を示す
評価値HEが、所定値よりも大きいか否かが判別され
る。このZ16の判別でYESのときは、積分回路22
Aにおける積分定数KIの最適化のみでは十分な評価が
得られないときなので、このときは、Z17以降の処理
を行なって、オブザ−バ回路23Aについての制御定数
の最適化がなされる。このZ17〜Z20の処理は、制
御定数が異なるのでみでZ12〜Z15の処理と同様に
して行なわれるので、その重複した説明は省略する。勿
論、Z20で選択、セットされた制御定数K1〜K7
が、図8のZ64において、オブザ−バ回路23A用の
制御定数として用いられることになる。Z16の判別で
NOのときは、Z12へ移行される。
【0046】以上実施例について説明したが、本発明
は、アイドル回転数制御のみならず、空燃比制御や過給
圧制御等適宜のエンジン制御に利用することができ、ま
たエンジン制御に限らず、車両の適宜の制御例えば駆動
輪のスリップ値を目標スリップ値とするトラクション制
御やABS制御、車高を所定の目標車高とするサスペン
ション制御、後輪を目標転舵角とする4WS制御等々に
も適用できるものである。さらに、車両以外の適宜の機
器に対する制御や、目標値を有しない制御に対しても適
用できるものである。
は、アイドル回転数制御のみならず、空燃比制御や過給
圧制御等適宜のエンジン制御に利用することができ、ま
たエンジン制御に限らず、車両の適宜の制御例えば駆動
輪のスリップ値を目標スリップ値とするトラクション制
御やABS制御、車高を所定の目標車高とするサスペン
ション制御、後輪を目標転舵角とする4WS制御等々に
も適用できるものである。さらに、車両以外の適宜の機
器に対する制御や、目標値を有しない制御に対しても適
用できるものである。
【図1】本発明が適用されるアイドル回転数調整部分を
示す図。
示す図。
【図2】本発明が適用された制御系統をブロック図的に
示す図。
示す図。
【図3】実機エンジンに対応した機器モデルの一例を示
す図。
す図。
【図4】モデル制御系系における制御特性式の設定例を
示す図。
示す図。
【図5】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図6】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図7】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図8】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図9】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
1:吸気通路 7:ISCバルブ(アイドル回転数調整用) 5:アクチュエ−タ 21A:実機エンジン(機器) 21B:第1機器モデル(同定用) 21C:第2機器モデル(規範用) 26:管理回路 27:調整回路(制御定数変更用) 28:同定回路 U:制御ユニット U1:実制御系 UX:同定用モデル系 UY:規範用モデル系 U2:第1モデル制御系(同定用) U2:第2モデル制御系(規範用)
Claims (5)
- 【請求項1】機器と機器に対して実際に制御を行なう実
制御系とを備えた機器の制御装置において、 それぞれ機器の入力と出力との対応関係に基づいて機器
の動特性をモデル化した第1機器モデルおよび第2機器
モデルと、 前記実制御系による機器の制御中に、該実制御系の制御
ロジックと同一の制御ロジックでもって前記第1機器モ
デルを制御して、機器の入力と出力との対応関係に対し
て該第1機器モデルにおける入力と出力との対応関係が
一致するように該第1機器モデルの動特性を調整する同
定手段と、 前記実制御系による前記機器の制御中に、該実制御系の
制御ロジックと同一の制御ロジックでもって前記第2機
器モデルを制御して、機器の出力値と該第2機器モデル
の出力値とが一致するように該第2モデルを制御してい
る制御ロジックの制御定数を最適化して、該実制御系の
制御定数を該最適化された制御定数に変更する規範手段
と、 前記第1機器モデルを用いて所定のシュミレ−ションを
行なうシュミレ−ション手段と、 前記シュミレ−ション手段によるシュミレ−ションによ
って得られた評価結果を前記実制御系に反映させる制御
反映手段と、を備えていることを特徴とする機器の制御
装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記規範手段による前記制御定数の最適化を行なって
も、機器の出力値と前記第2機器モデルの出力値とが大
きく相違するときは、該規範手段による制御定数の変更
を禁止する禁止手段をさらに備えているもの。 - 【請求項3】請求項1において、 前記実制御系の制御定数を前記規範手段により最適化さ
れた制御定数に変更する前にあらかじめ、該最適化され
た制御定数を用いて前記第1機器モデルを制御すること
により該制御定数が適切であるか否かを判定する判定手
段と、 前記判定手段により、前記最適化された制御定数が適切
でないと判定されたときは、前記実制御系の制御定数を
前記最適化された制御定数に変更するのを禁止する禁止
手段と、をさらに備えているもの。 - 【請求項4】請求項1において、 前記実制御系による機器の制御が、機器の出力値が所定
の目標値となるように行なわれるもの。 - 【請求項5】請求項4において、 機器が、エンジンのアイドル回転数を調整するアイドル
回転数調整手段とされ、 前記目標値が目標アイドル回転数とされているもの。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13666893A JP3210136B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 機器の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13666893A JP3210136B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 機器の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06324713A true JPH06324713A (ja) | 1994-11-25 |
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