JPH0632438U - 記録紙供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】適用機器のコストアップや大型化を伴うことな
くフロントロ−ディング方式を実現する。 【構成】筐体１の内部にカセット載置台２が回動可能に
支承されている。給紙カセット１３をカセット載置台２
に対して挿脱する場合には、給紙カセット１３の後端部
がカセット挿脱口６ｂ側に位置され、また給紙カセット
１３内の記録紙を記録手段２０に向けて搬出する場合に
は、給紙カセット１３の後端部が筐体１のサイド面４側
に位置される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、記録手段を有したファクシミリ装置等の機器に適用される記録紙供 給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

給紙カセットを使用するファクシミリ装置、複写機等の機器においては、該給 紙カセットを機器の正面から挿脱するフロントロ−ディング方式、あるいわ上記 給紙カセットを機器の側面から挿脱するサイドロ−ディング方式が採用されてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記フロントロ−ディング方式またはサイドロ−ディング方式には 、以下のような問題がある。

【０００４】 ａ．フロントロ−ディング方式の場合には、給紙カセットの挿脱操作を機器の 設置場所に関係なく容易に行うことができる反面、記録紙搬送路の方向を該搬送 路の途中で変える必要があるので搬送機構が複雑かつ大型化し、そのため、機器 のコストアップと大型化を招来する。 ｂ．サイドロ−ディング方式の場合には、給紙カセットを挿脱するためのスペ ースを確保しなければならない。したがって、機器の設置場所が限定される。 また、給紙カセットの挿脱時にオペレータが機器の側方に移動しなければなら ないという不便を生じる。

【０００５】 本考案の目的は、かかる実情に鑑み、適用機器のコストアップや大型化を伴う ことなくフロントロ−ディング方式を実現することができる記録紙供給装置を提 供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、給紙カセットを載置すべく筐体内に配置され、水平面内で回動し得 るように該筐体に支承されたカセット載置台と、上記載置台上に載置される給紙 カセットと、上記カセット載置台への上記給紙カセットの挿脱を行うために、上 記筐体のフロント面側に開口させたカセット挿脱口と、上記筐体内に配設され、 上記カセット載置台に載置された上記給紙カセットの後端部が上記筐体のサイド 面側に位置された状態で該給紙カセット内の記録紙を上記機器の記録手段に向け て搬出する手段とを備えている。

【０００７】

【作用】

給紙カセットをカセット載置台に対して挿脱する場合には、該カセットの後端 部がカセット挿脱口側に位置される。また、給紙カセット内の記録紙を機器の記 録手段に向けて搬出する場合には、該カセットの後端部が筐体のサイド面側に位 置される。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を参照しながら本考案の実施例を説明する。 図１は、本考案に係る記録紙給紙装置が適用されたファクシミリ装置１００を 示している。

【０００９】 このファクシミリ装置１００においては、筐体１内にカセット載置台２が配設 されている。このカセット載置台２は、前部および上部が開放された箱状体から なり、筐体１の底面１ａ上に配置されている。そして、このカセット載置台２は 、図３に示すように、その底面２ａの略中央部を貫通する軸３によって筐体１の 底面１ａに支承されており、したがって上記軸３を中心として水平面内で回動可 能である。

【００１０】 上記筐体１には、そのサイド面４からフロント面５に亘って連続する水平方向 の開口６が形成されている。この開口６は、その下縁が上記筐体１の底面１ａの 端縁で構成され、その上下間隔Ｌ１は上記カセット載置台２の枠部２ｂの高さよ り若干大きく設定されている。 上記開口６のサイド面４側およびフロント面５側の端には、筐体内方に突出す る態様でストッパプレート７および８がそれぞれ設けられている。

【００１１】 上記ストッパプレート７は、カセット載置台２の前後方向軸線が図４に示すカ セット基準セット位置Ｐ１側に向けられている時に、該載置台２の外側面２ｃに 当接し、また上記ストッパプレート８はカセット載置台２の前後方向軸線が図５ に示すカセット挿脱位置Ｐ２側に向けられている時に、上記載置台２の外側面２ ｄに当接する。

【００１２】 つまり、上記両ストッパプレート７および８は、カセット載置台２の位置決め と、該載置台２の回転角度範囲（９０度）を規定する目的でそれぞれ設けられて いる。

【００１３】 図２は、上記ファクシミリ装置１００をフロント面５側から見た状態を示す部 分破断図である。同図に示すように、カセット載置台２の前端部上方には断面半 円状の記録紙繰出しローラ９が配設され、また、この繰出しローラ９の前方には 、搬送ローラ１０を取付けた可動案内板１１が配設されている。この可動案内板 １１は、その基端が記録紙搬送路１２の先端に枢着されており、図示してないソ レノイド等のアクチュータによって破線で示す位置まで回動される。 次に、本実施例の作用について説明する。

【００１４】 上記カセット載置台２上には、筐体１の開口６を介して給紙カセット１３が挿 入載置され、このとき給紙カセット１３の後端部は筐体外方に突出する。なお、 常時においては、図２に示した記録紙繰出しローラ９が平坦面を下方に向けた姿 勢に置かれ、かつ上記可動案内板１１が実線で示した位置に置かれているので、 上記給紙カセット１３の挿入時に該カセット１３とローラ９および案内板１１と が干渉する虞はない。

【００１５】 常時において、上記カセット載置台は図４に示したように、ストッパプレート ７に当接する位置におかれ、このとき給紙カセット１３は基準セット位置Ｐ１に 位置決めされている。

【００１６】 この状態で、上記ファクシミリ装置１００が受信状態になると、図２に示す可 動案内板１１が上記ソレノイドの作動によって破線で示す位置まで回動され、そ の後、断面半円状の記録紙繰出しローラ９が回転駆動されて給紙カセット１３内 の記録紙（図示せず）が右方に繰出される。

【００１７】 この繰出された記録紙は、可動案内板１１に案内されて通路１２内に入り、そ の後、搬送ローラ１４によって帯電器２１およびドラム２２等からなる静電式記 録部２０まで搬送される。そして、この記録部２０で受信情報が転写記録される とともに、転写面がヒータ２３によって定着され、その後、通路１２を通って筐 体１外へ排出される。

【００１８】 なお、ファクシミリ装置１００の送信時には、トレイ１５上に載置された図示 していない原稿が上記原稿読取部３０に搬入され、ここで該原稿の記録内容が読 取られる。そして、読取りを終了した原稿は筐体１外へ排出される。

【００１９】 次に、給紙カセット１３に記録紙を補給する場合の操作について説明する。こ の場合、上記給紙カセット１３は、カセット載置台２と共に位置Ｐ１から図５に 示すカセット挿脱位置Ｐ２まで回動された後、カセット挿脱口たる開口６のフロ ント面５側の部位６ｂを介してカセット載置台２から抜き出される。そして、こ の抜き出された給紙カセット１３に記録紙を補給した後、該カセット１３を再び カセット載置台２に挿着し、ついで位置Ｐ１まで回動させる。

【００２０】 以上の説明から明らかなように、この実施例によれば、筐体１のフロント面５ 側でカセット１３を挿脱操作することができるので、該筐体１のサイド面４側に カセット挿脱のためのスペースを確保する必要がなくなる。

【００２１】 なお、給紙カセット１３を位置Ｐ１または位置Ｐ２にセットした場合に、該カ セット１３を何等かの手段でロックすることが望ましいが、この実施例では、前 記軸３に設けた図示していないデテント機構によってカセット１３のロックを行 っている。 上記実施例では、カセット載置台２を手で回動操作しているが、もちろん該載 置台２を電動機で回動することも可能である。

【００２２】 また、実施例では、カセット１３の後端部を筐体１の外方に突出させているが 、該カセット１３の全体を筐体１内に位置させるようにしても良く、この場合に は、開口６のサイド面４側部位６ａが不要になる。ただし、この場合には、カセ ット１３の挿脱時に開口６のフロント面５側部位６ｂに手が挿入されるので、該 カセット１３の前面に取手を設ける必要があり、また載置台２を電動機で回動さ せる必要がある。 上記実施例は、ファクシミリ装置１００に適用されているが、本考案は記録紙 の供給を必要とする複写機等の他の機器にも当然適用することができる。

【００２３】

【考案の効果】

本考案によれば、適用機器のコストアップや大型化を伴うことなくフロントロ −ディング方式を実現することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る記録紙供給装置の一実施例が適用
されたファクシミリ装置を概念的に示す斜視図。

【図２】上記ファクシミリ装置をフロント面側から見た
状態を示す部分破断図。

【図３】カセット載置台の支持態様を示す部分断面図。

【図４】給紙カセットを基準セット位置にセットした状
態を示す横断面図。

【図５】給紙カセットをカセット挿脱位置にセットした
状態を示す横断面図。

【符号の説明】

１…筐体 １ａ…底面 ２…カセット載置台 ３…軸 ４…サイド面 ５…フロント面 ６，６ａ，６ｂ…開口（カセット挿脱口） ７，８…ストッパ ９…繰出しローラ １１…可動案内板 １２…記録紙搬送路 １３…給紙カセット ２０…記録部 ３０…原稿読取部 １００…ファクシミリ装置 Ｐ１…カセット基準セット位置 Ｐ２…カセット挿脱位置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 立嶋 英治 東京都日野市旭が丘３丁目１番地の１ 株 式会社東芝日野工場内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録手段を有した機器に適用され、 上記給紙カセットを載置すべく上記筐体内に配置され、
   水平面内で回動し得るように該筐体に支承されたカセッ
   ト載置台と、 上記載置台上に載置される給紙カセットと、 上記カセット載置台への上記給紙カセットの挿脱を行う
   ために、上記筐体のフロント面側に開口させたカセット
   挿脱口と、 上記筐体内に配設され、上記カセット載置台に載置され
   た上記給紙カセットの後端部が上記筐体のサイド面側に
   位置された状態で該給紙カセット内の記録紙を上記記録
   手段に向けて搬出する手段とを具備したことを特徴とす
   る記録紙供給装置。